JPH089578Y2 - 冷媒分配器 - Google Patents
冷媒分配器Info
- Publication number
- JPH089578Y2 JPH089578Y2 JP1990082936U JP8293690U JPH089578Y2 JP H089578 Y2 JPH089578 Y2 JP H089578Y2 JP 1990082936 U JP1990082936 U JP 1990082936U JP 8293690 U JP8293690 U JP 8293690U JP H089578 Y2 JPH089578 Y2 JP H089578Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- pipe
- inner pipe
- refrigerant distributor
- flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、熱交換器の複数冷媒経路に対して分流管を
介して冷媒を分配するための冷媒分配器に関するもので
ある。
介して冷媒を分配するための冷媒分配器に関するもので
ある。
（従来の技術） 熱交換器の複数冷媒経路に対して冷媒を分配する方法
としては、実開昭57-21987号公報に開示されているよう
に分流器を用いる方法あるいは実開昭55-181163号公報
に開示されているようにヘッダーを用いる方法等が良く
知られている。
としては、実開昭57-21987号公報に開示されているよう
に分流器を用いる方法あるいは実開昭55-181163号公報
に開示されているようにヘッダーを用いる方法等が良く
知られている。
（考案が解決しようとする課題） 上記方法のうち前者の場合、分流器自体が比較的高価
なものであるところから、コストアップにつながるばか
りでなく、構造的に大きなスペースを必要とするという
不具合があり、後者の場合、コスト的に有利で設置スペ
ースも大きくないが、偏流が生じ易く冷媒分配を均等に
行うことが難しいという不具合がある。
なものであるところから、コストアップにつながるばか
りでなく、構造的に大きなスペースを必要とするという
不具合があり、後者の場合、コスト的に有利で設置スペ
ースも大きくないが、偏流が生じ易く冷媒分配を均等に
行うことが難しいという不具合がある。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたものでヘッダー
タイプの冷媒分流器における偏流を防止し得るようにす
ることを目的とするものである。
タイプの冷媒分流器における偏流を防止し得るようにす
ることを目的とするものである。
（課題を解決するための手段） 請求項１の考案では、上記課題を解決するための手段
として、図面に示すように、熱交換器１の複数冷媒経路
に対して分流管4,4・・を介して冷媒を分配するための
冷媒分配器を、前記分流管4,4・・が上下方向適宜間隔
で接続された密閉状の外管２と、該外管２内に上方から
垂設された有底の内管３とにより構成するとともに、該
内管３に、分流管接続部位と反対側において上下方向に
延びるスリット５を形成している。
として、図面に示すように、熱交換器１の複数冷媒経路
に対して分流管4,4・・を介して冷媒を分配するための
冷媒分配器を、前記分流管4,4・・が上下方向適宜間隔
で接続された密閉状の外管２と、該外管２内に上方から
垂設された有底の内管３とにより構成するとともに、該
内管３に、分流管接続部位と反対側において上下方向に
延びるスリット５を形成している。
請求項２の考案では、上記課題を解決するための手段
として、図面に示すように、熱交換器１の複数冷媒経路
に対して分流管4,4・・を介して冷媒を分配するための
冷媒分配器を、前記分流管4,4・・が上下方向適宜間隔
で接続された密閉状の外管２と、該外管２内に下方から
立設され且つ上部が開放された内管３とにより構成する
とともに、該内管３に、分流管接続部位と反対側におい
て上下方向に延びるスリット５を形成している。
として、図面に示すように、熱交換器１の複数冷媒経路
に対して分流管4,4・・を介して冷媒を分配するための
冷媒分配器を、前記分流管4,4・・が上下方向適宜間隔
で接続された密閉状の外管２と、該外管２内に下方から
立設され且つ上部が開放された内管３とにより構成する
とともに、該内管３に、分流管接続部位と反対側におい
て上下方向に延びるスリット５を形成している。
請求項３の考案では、上記課題を解決するための手段
として、図面に示すように、前記請求項１あるいは２記
載の冷媒分配器において、前記外管２を円形管で構成す
る一方、前記内管３を多角形管で構成している。
として、図面に示すように、前記請求項１あるいは２記
載の冷媒分配器において、前記外管２を円形管で構成す
る一方、前記内管３を多角形管で構成している。
請求項４の考案では、上記課題を解決するための手段
として、図面に示すように、前記請求項１、２あるいは
３記載の冷媒分配器において、前記内管３を、前記外管
２の管軸から分流管接続部位と反対側に偏心せしめた位
置に配設している。
として、図面に示すように、前記請求項１、２あるいは
３記載の冷媒分配器において、前記内管３を、前記外管
２の管軸から分流管接続部位と反対側に偏心せしめた位
置に配設している。
（作用） 請求項１あるいは２の考案では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
のような作用が得られる。
即ち、内管３に供給された冷媒が、スリット５を介し
て外管２内へ導出された後、内管３の外周側を迂回して
分流管4,4・・に供給されるが、その過程で、スリット
５を冷媒が通過するときに流速が大きいほど抵抗が大き
くなるという流速と抵抗との関係を利用した上下位置で
の流速差の緩和と、迂回過程において流速の大きい部分
から流速の小さい部分への冷媒の流れを可能となすこと
による流速差の緩和との相乗効果により、外管２内にお
いて上下方向の冷媒流れが生ずることとなって、外管２
内における冷媒分布が均等化されることとなる。
て外管２内へ導出された後、内管３の外周側を迂回して
分流管4,4・・に供給されるが、その過程で、スリット
５を冷媒が通過するときに流速が大きいほど抵抗が大き
くなるという流速と抵抗との関係を利用した上下位置で
の流速差の緩和と、迂回過程において流速の大きい部分
から流速の小さい部分への冷媒の流れを可能となすこと
による流速差の緩和との相乗効果により、外管２内にお
いて上下方向の冷媒流れが生ずることとなって、外管２
内における冷媒分布が均等化されることとなる。
請求項３の考案では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
用が得られる。
即ち、内管３のスリット５から導出された冷媒が、内
管３外周側を迂回する際に、内外管2,3間に形成される
縮流部S,S・・において絞られた後拡大部L,Lで拡散せし
められるところから、上下方向の冷媒流れが発生し易く
なる。
管３外周側を迂回する際に、内外管2,3間に形成される
縮流部S,S・・において絞られた後拡大部L,Lで拡散せし
められるところから、上下方向の冷媒流れが発生し易く
なる。
請求項４の考案では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
用が得られる。
即ち、内管３のスリット５から導出された冷媒が、内
管３外周側の狭い通路を通って迂回した後、急激に拡散
せしめられるところから、上下方向の冷媒流れが発生し
易くなる。
管３外周側の狭い通路を通って迂回した後、急激に拡散
せしめられるところから、上下方向の冷媒流れが発生し
易くなる。
（考案の効果） 請求項１の考案によれば、熱交換器１の複数冷媒流通
経路に対して分流管4,4・・を介して冷媒を分配するた
めの冷媒分配器を、前記分流管4,4・・が上下方向適宜
間隔で接続された密閉状の外管２と、該外管２内に上方
から垂設された有底の内管３とにより構成するととも
に、該内管３に、分流管接続部位と反対側において上下
方向に延びるスリット５を形成して、内管３に供給され
た冷媒が、スリット５を介して外管２内へ導出された
後、内管２の外周側を迂回するが、その過程で、スリッ
ト５を冷媒が通過するときに流速が大きいほど抵抗が大
きくなるという流速と抵抗との関係を利用した上下位置
での流速差の緩和と、迂回過程において流速の大きい部
分から流速の小さい部分への冷媒の流れを可能となすこ
とによる流速差の緩和との相乗効果により、外管２内に
おいて上下方向流れを生ぜしめ得るようにしたので、外
管２内における冷媒分布が均等化されることとなり、コ
ンパクトで大きな設置スペースを必要としない簡易な手
段により、分流管4,4・・への冷媒均等分配を行うこと
ができるという実用的な効果がある。
経路に対して分流管4,4・・を介して冷媒を分配するた
めの冷媒分配器を、前記分流管4,4・・が上下方向適宜
間隔で接続された密閉状の外管２と、該外管２内に上方
から垂設された有底の内管３とにより構成するととも
に、該内管３に、分流管接続部位と反対側において上下
方向に延びるスリット５を形成して、内管３に供給され
た冷媒が、スリット５を介して外管２内へ導出された
後、内管２の外周側を迂回するが、その過程で、スリッ
ト５を冷媒が通過するときに流速が大きいほど抵抗が大
きくなるという流速と抵抗との関係を利用した上下位置
での流速差の緩和と、迂回過程において流速の大きい部
分から流速の小さい部分への冷媒の流れを可能となすこ
とによる流速差の緩和との相乗効果により、外管２内に
おいて上下方向流れを生ぜしめ得るようにしたので、外
管２内における冷媒分布が均等化されることとなり、コ
ンパクトで大きな設置スペースを必要としない簡易な手
段により、分流管4,4・・への冷媒均等分配を行うこと
ができるという実用的な効果がある。
請求項２の考案によれば、熱交換器１の複数冷媒経路
に対して分流管4,4・・を介して冷媒を分配するための
冷媒分配器を、前記分流管4,4・・が上下方向適宜間隔
で接続された密閉状の外管２と、該外管２内に下方から
立設され且つ上部が開放された内管３とにより構成する
とともに、該内管３に、分流管接続部位と反対側におい
て上下方向に延びるスリット５を形成して、内管３に供
給された冷媒が、スリット５を介して外管２内へ導出さ
れた後、内管３の外周側を迂回するが、その過程で、ス
リット５を冷媒が通過するときに流速が大きいほど抵抗
が大きくなるという流速と抵抗との関係を利用した上下
位置での流速差の緩和と、迂回過程において流速の大き
い部分から流速の小さい部分への冷媒の流れを可能とな
すことによる流速差の緩和との相乗効果により、外管２
内において上下方向流れを生ぜしめ得るようにしたの
で、外管２内における冷媒分布が均等化されることとな
り、コンパクトで大きな設置スペースを必要としない簡
易な手段により、各分流管４への冷媒均等分配を行うこ
とができるという実用的な効果がある。また、上部が開
放された内管３を外管２内に立設するようにしているた
め、相分布のある気液二相流冷媒の場合でも、均等分配
が可能となるという効果もある。
に対して分流管4,4・・を介して冷媒を分配するための
冷媒分配器を、前記分流管4,4・・が上下方向適宜間隔
で接続された密閉状の外管２と、該外管２内に下方から
立設され且つ上部が開放された内管３とにより構成する
とともに、該内管３に、分流管接続部位と反対側におい
て上下方向に延びるスリット５を形成して、内管３に供
給された冷媒が、スリット５を介して外管２内へ導出さ
れた後、内管３の外周側を迂回するが、その過程で、ス
リット５を冷媒が通過するときに流速が大きいほど抵抗
が大きくなるという流速と抵抗との関係を利用した上下
位置での流速差の緩和と、迂回過程において流速の大き
い部分から流速の小さい部分への冷媒の流れを可能とな
すことによる流速差の緩和との相乗効果により、外管２
内において上下方向流れを生ぜしめ得るようにしたの
で、外管２内における冷媒分布が均等化されることとな
り、コンパクトで大きな設置スペースを必要としない簡
易な手段により、各分流管４への冷媒均等分配を行うこ
とができるという実用的な効果がある。また、上部が開
放された内管３を外管２内に立設するようにしているた
め、相分布のある気液二相流冷媒の場合でも、均等分配
が可能となるという効果もある。
請求項３の考案によれば、請求項１あるいは２記載の
冷媒分配器において、外管２を円形管で構成する一方、
内管３を多角形管で構成して、内外管2,3間に縮流部S,S
・・および拡大部L,Lが形成されるようにしたので、内
管３のスリット５から導出された冷媒が、内管３外周側
を迂回する際に、縮流部S,S・・において絞られた後拡
大部L,Lで拡散せしめられるところから、上下方向の冷
媒流れが発生し易くなり、外管２内における冷媒分布の
均等化が促進される結果、分流管4,4・・への冷媒均等
分配を促進し得るという実用的な効果がある。
冷媒分配器において、外管２を円形管で構成する一方、
内管３を多角形管で構成して、内外管2,3間に縮流部S,S
・・および拡大部L,Lが形成されるようにしたので、内
管３のスリット５から導出された冷媒が、内管３外周側
を迂回する際に、縮流部S,S・・において絞られた後拡
大部L,Lで拡散せしめられるところから、上下方向の冷
媒流れが発生し易くなり、外管２内における冷媒分布の
均等化が促進される結果、分流管4,4・・への冷媒均等
分配を促進し得るという実用的な効果がある。
請求項４の考案によれば、請求項１、２あるいは３記
載の冷媒分配器において、内管３を、外管２の管軸から
分流管接続部位と反対側に偏心せしめた位置に配設し
て、内管３のスリット５から導出された冷媒が、内管３
外周側の狭い通路を通って迂回した後、急激に拡散せし
められるようにしたので、上下方向の冷媒流れが発生し
易くなり、外管２内における冷媒分布の均等化が促進さ
れる結果、分流管4,4・・への冷媒均等分配を促進し得
るという実用的な効果がある。
載の冷媒分配器において、内管３を、外管２の管軸から
分流管接続部位と反対側に偏心せしめた位置に配設し
て、内管３のスリット５から導出された冷媒が、内管３
外周側の狭い通路を通って迂回した後、急激に拡散せし
められるようにしたので、上下方向の冷媒流れが発生し
易くなり、外管２内における冷媒分布の均等化が促進さ
れる結果、分流管4,4・・への冷媒均等分配を促進し得
るという実用的な効果がある。
（実施例） 以下、添付の図面を参照して本考案の幾つかの好適な
実施例を説明する。
実施例を説明する。
実施例１ 第１図ないし第３図には、本考案の実施例１にかかる
冷媒分配器が示されている。本実施例は、請求項１およ
び３の考案に対応するものである。
冷媒分配器が示されている。本実施例は、請求項１およ
び３の考案に対応するものである。
本実施例の冷媒分配器は、複数の冷媒流通経路を備え
た熱交換器１に付設されるものであり、上下方向に延び
る密封状の円形管からなる外管２と、該外管２内に上方
かに垂設される有底四角形管からなる内管３とにより構
成されている。前記外管２には、前記熱交換器１の複数
冷媒流通経路へ冷媒を分配供給するための分流管4,4・
・が上下方向適宜間隔で接続されている。また、前記内
管３には、分流管接続部位と反対側において上下方向に
延びるスリット５が形成されている。該スリット５は、
本実施例における如く連続したものでもよく、断続的に
形成されたものでよい。なお、本実施例の場合、内管３
は、外管２の管軸と同心状に配設されている。かく構成
したことにより、内外管2,3間には、内管２の角部に対
応する縮流部S,S・・と、内管２の面部に対応する拡大
部L,Lが形成されることとなっている。
た熱交換器１に付設されるものであり、上下方向に延び
る密封状の円形管からなる外管２と、該外管２内に上方
かに垂設される有底四角形管からなる内管３とにより構
成されている。前記外管２には、前記熱交換器１の複数
冷媒流通経路へ冷媒を分配供給するための分流管4,4・
・が上下方向適宜間隔で接続されている。また、前記内
管３には、分流管接続部位と反対側において上下方向に
延びるスリット５が形成されている。該スリット５は、
本実施例における如く連続したものでもよく、断続的に
形成されたものでよい。なお、本実施例の場合、内管３
は、外管２の管軸と同心状に配設されている。かく構成
したことにより、内外管2,3間には、内管２の角部に対
応する縮流部S,S・・と、内管２の面部に対応する拡大
部L,Lが形成されることとなっている。
上記の如く構成された冷媒分配器では、次のような作
用が得られる。
用が得られる。
内管３に供給された冷媒Ｘは、スリット５を介して外
管２内へ導出された後、内管２の外周側を迂回するが、
その過程で、スリット５を冷媒が通過するときに流速が
大きいほど抵抗が大きくなるという流速と抵抗との関係
を利用した上下位置での流速差の緩和と、迂回過程にお
いて流速の大きい部分から流速の小さい部分への冷媒の
流れを可能となすことによる流速差の緩和との相乗効果
により、外管２内において上下方向流れを生ぜしめ得る
こととなり、外管２内における冷媒分布が均等化され
る。従って、コンパクトで大きな設置スペースを必要と
しない簡易な手段により、分流管4,4・・への冷媒均等
分配を行うことができる。本実施例の冷媒分配器は、供
給冷媒がガス流体である凝縮器に付設するものとして最
適である。
管２内へ導出された後、内管２の外周側を迂回するが、
その過程で、スリット５を冷媒が通過するときに流速が
大きいほど抵抗が大きくなるという流速と抵抗との関係
を利用した上下位置での流速差の緩和と、迂回過程にお
いて流速の大きい部分から流速の小さい部分への冷媒の
流れを可能となすことによる流速差の緩和との相乗効果
により、外管２内において上下方向流れを生ぜしめ得る
こととなり、外管２内における冷媒分布が均等化され
る。従って、コンパクトで大きな設置スペースを必要と
しない簡易な手段により、分流管4,4・・への冷媒均等
分配を行うことができる。本実施例の冷媒分配器は、供
給冷媒がガス流体である凝縮器に付設するものとして最
適である。
上記説明では、内管３を四角形管で構成したものを実
施例としているが、内管３を、四角形以外の有底多角形
管あるいは有底円形管で構成する場合もある。なお、円
形管を使用する場合、請求項１の考案にのみ対応するも
のとなる。
施例としているが、内管３を、四角形以外の有底多角形
管あるいは有底円形管で構成する場合もある。なお、円
形管を使用する場合、請求項１の考案にのみ対応するも
のとなる。
実施例２ 第４図には、本考案の実施例２にかかる冷媒分配器の
横断面図が示されている。本実施例は、請求項１および
４の考案に対応するものである。
横断面図が示されている。本実施例は、請求項１および
４の考案に対応するものである。
本実施例の場合、内管３を有底円形管で構成するとと
もに、内管３を、外管２の管軸から分流管接続部位と反
対側に偏心せしめた位置に配設している。この場合、ス
リット５の出口側が狭い通路となり、その後急激に通路
が拡大することとなっている。
もに、内管３を、外管２の管軸から分流管接続部位と反
対側に偏心せしめた位置に配設している。この場合、ス
リット５の出口側が狭い通路となり、その後急激に通路
が拡大することとなっている。
かく構成したことにより、内管３のスリット５から導
出された冷媒Ｘは、内管３外周側の狭い通路を通って迂
回した後、急激に拡散せしめられることとなる。従っ
て、内管３の外周側を迂回する過程において流速の大き
い部分から流速の小さい部分への冷媒の流れがより促進
されることとなり、両者の流速差がより緩和され、外管
２内において上下方向の冷媒流れが発生し易くなって、
外管２内における冷媒分布が均等化し、分流管4,4・・
への冷媒均等分配が促進されることとなる。その他の構
成および作用効果は前述の実施例１と同様である。
出された冷媒Ｘは、内管３外周側の狭い通路を通って迂
回した後、急激に拡散せしめられることとなる。従っ
て、内管３の外周側を迂回する過程において流速の大き
い部分から流速の小さい部分への冷媒の流れがより促進
されることとなり、両者の流速差がより緩和され、外管
２内において上下方向の冷媒流れが発生し易くなって、
外管２内における冷媒分布が均等化し、分流管4,4・・
への冷媒均等分配が促進されることとなる。その他の構
成および作用効果は前述の実施例１と同様である。
なお、上記説明では、内管３を円形管で構成したもの
を実施例としているが、内管３を、四角形等の有底多角
形管で構成する場合もある。この場合、請求項３の考案
にも対応するものとなる。
を実施例としているが、内管３を、四角形等の有底多角
形管で構成する場合もある。この場合、請求項３の考案
にも対応するものとなる。
実施例３ 第５図ないし第７図には、本考案の実施例３にかかる
冷媒分配器が示されている。本実施例は、請求項２およ
び３の考案に対応するものである。
冷媒分配器が示されている。本実施例は、請求項２およ
び３の考案に対応するものである。
本実施例の場合、四角形管からなる内管３は、上部が
開放されており、外管２の下方から立設されている。こ
のように構成したことにより、内管３内に供給される冷
媒が気液二相流状態であっても、スリット５および内管
３上部開口から外管２内へ導出されることとなるため、
冷媒均等分配が良好に行える。その他の構成および作用
効果は前述の実施例１と同様である。本実施例の冷媒分
配器は、供給冷媒が気液二相流体である蒸発器に付設す
るものとして最適である。
開放されており、外管２の下方から立設されている。こ
のように構成したことにより、内管３内に供給される冷
媒が気液二相流状態であっても、スリット５および内管
３上部開口から外管２内へ導出されることとなるため、
冷媒均等分配が良好に行える。その他の構成および作用
効果は前述の実施例１と同様である。本実施例の冷媒分
配器は、供給冷媒が気液二相流体である蒸発器に付設す
るものとして最適である。
なお、上記説明では、内管３を四角形管で構成してい
るが、内管３として他の多角形管あるいは円形管を用い
る場合もある。内管３として円形管を用いた場合、請求
項１の考案にのみ対応するものとなる。
るが、内管３として他の多角形管あるいは円形管を用い
る場合もある。内管３として円形管を用いた場合、請求
項１の考案にのみ対応するものとなる。
実施例４ 第８図には、本考案の実施例４にかかる冷媒分配器の
横断面図が示されている。本実施例は、請求項２および
４の考案に対応するものである。
横断面図が示されている。本実施例は、請求項２および
４の考案に対応するものである。
本実施例の場合、内管３を上部が開放された円形管で
構成するとともに、内管３を、外管２の管軸から分流管
接続部位と反対側に偏心せしめた位置に配設している。
その他の構成および作用効果は前述の実施例２と同様で
ある。
構成するとともに、内管３を、外管２の管軸から分流管
接続部位と反対側に偏心せしめた位置に配設している。
その他の構成および作用効果は前述の実施例２と同様で
ある。
なお、上記説明では、内管３を円形管で構成したもの
を実施例としているが、内管３を、四角形等の多角形管
で構成する場合もある。この場合、請求項３の考案にも
対応するものとなる。
を実施例としているが、内管３を、四角形等の多角形管
で構成する場合もある。この場合、請求項３の考案にも
対応するものとなる。
本考案は、上記各実施例の構成に限定されるものでは
なく、考案の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変
更可能なことは勿論である。
なく、考案の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変
更可能なことは勿論である。
第１図は本考案の実施例１にかかる冷媒分配器の横断面
図（即ち、第２図のＩ−Ｉ拡大断面図）、第２図は本考
案の実施例１にかかる冷媒分配器の使用状態を示す正面
図、第３図は第２図のIII-III断面図、第４図は本考案
の実施例２にかかる冷媒分配器の横断面図、第５図は本
考案の実施例３にかかる冷媒分配器の横断面図（即ち、
第６図のＶ−Ｖ拡大断面図）、第６図は本考案の実施例
３にかかる冷媒分配器の使用状態を示す正面図、第７図
は第６図のVII-VII断面図、第８図は本考案の実施例４
にかかる冷媒分配器の横断面図である。 １……熱交換器 ２……外管 ３……内管 ４……分流管 ５……スリット
図（即ち、第２図のＩ−Ｉ拡大断面図）、第２図は本考
案の実施例１にかかる冷媒分配器の使用状態を示す正面
図、第３図は第２図のIII-III断面図、第４図は本考案
の実施例２にかかる冷媒分配器の横断面図、第５図は本
考案の実施例３にかかる冷媒分配器の横断面図（即ち、
第６図のＶ−Ｖ拡大断面図）、第６図は本考案の実施例
３にかかる冷媒分配器の使用状態を示す正面図、第７図
は第６図のVII-VII断面図、第８図は本考案の実施例４
にかかる冷媒分配器の横断面図である。 １……熱交換器 ２……外管 ３……内管 ４……分流管 ５……スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−154995（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−312369（ＪＰ，Ａ) 特開 昭47−40543（ＪＰ，Ａ)
Claims (4)
- 【請求項１】熱交換器（１）の複数冷媒経路に対して分
流管（４），（４）・・を介して冷媒を分配するための
冷媒分配器であって、前記分流管（４），（４）・・が
上下方向適宜間隔で接続された密閉状の外管（２）と、
該外管（２）内に上方から垂設された有底の内管（３）
とからなり、該内管（３）には、分流管接続部位と反対
側において上下方向に延びるスリット（５）を形成した
ことを特徴とする冷媒分配器。 - 【請求項２】熱交換器（１）の複数冷媒経路に対して分
流管（４），（４）・・を介して冷媒を分配するための
冷媒分配器であって、前記分流管（４），（４）・・が
上下方向の適宜間隔で接続された密閉状の外管（２）
と、該外管（２）内に下方から立設され且つ上部が開放
された内管（３）とからなり、該内管（３）には、分流
管接続部位と反対側において上下方向に延びるスリット
（５）を形成したことを特徴とする冷媒分配器。 - 【請求項３】前記外管（２）を円形管で構成する一方、
前記内管（３）を多角形管で構成したことを特徴とする
前記請求項１あるいは２記載の冷媒分配器。 - 【請求項４】前記内管（３）を、前記外管（２）の管軸
から分流管接続部位と反対側に偏心せしめた位置に配設
したことを特徴とする前記請求項１、２あるいは３記載
の冷媒分配器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990082936U JPH089578Y2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 冷媒分配器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990082936U JPH089578Y2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 冷媒分配器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0443772U JPH0443772U (ja) | 1992-04-14 |
| JPH089578Y2 true JPH089578Y2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=31630187
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990082936U Expired - Lifetime JPH089578Y2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-08-03 | 冷媒分配器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH089578Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012063137A (ja) * | 2011-12-28 | 2012-03-29 | Mitsubishi Electric Corp | 冷媒分配器及びヒートポンプ装置 |
| KR101372096B1 (ko) * | 2011-11-18 | 2014-03-07 | 엘지전자 주식회사 | 열교환기 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3879032B2 (ja) * | 1997-03-27 | 2007-02-07 | 三菱電機株式会社 | 冷却装置 |
| US20070256821A1 (en) * | 2004-09-08 | 2007-11-08 | Calsonic Kansei Corporation | Header Tank for Heat Exchanger |
| JP2014037899A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-27 | Daikin Ind Ltd | 熱交換器 |
| JP6015229B2 (ja) * | 2012-08-10 | 2016-10-26 | ダイキン工業株式会社 | 熱交換器 |
| JP2019045063A (ja) * | 2017-09-01 | 2019-03-22 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 熱交換器 |
| JP2019066132A (ja) * | 2017-10-04 | 2019-04-25 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 多パス型熱交換器およびそれを用いた冷凍システム |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01312369A (ja) * | 1988-06-13 | 1989-12-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 分流器 |
| JPH02154995A (ja) * | 1988-12-05 | 1990-06-14 | Honda Motor Co Ltd | 自動車用ラジエータ |
-
1990
- 1990-08-03 JP JP1990082936U patent/JPH089578Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101372096B1 (ko) * | 2011-11-18 | 2014-03-07 | 엘지전자 주식회사 | 열교환기 |
| JP2014533819A (ja) * | 2011-11-18 | 2014-12-15 | エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド | 熱交換器 |
| JP2012063137A (ja) * | 2011-12-28 | 2012-03-29 | Mitsubishi Electric Corp | 冷媒分配器及びヒートポンプ装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0443772U (ja) | 1992-04-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH089578Y2 (ja) | 冷媒分配器 | |
| JP3081941B2 (ja) | レシーバタンク一体型コンデンサ | |
| US20070272326A1 (en) | Device in process engineering column | |
| US4576222A (en) | Fluid distributor for heat exchanger inlet nozzle | |
| JPH03195873A (ja) | 冷媒分流器 | |
| JP2019085699A (ja) | 室内用間仕切り | |
| JPH03260567A (ja) | 気液二相流体の分配器 | |
| JPH1068561A (ja) | 凝縮器 | |
| JP3214272B2 (ja) | 凝縮器 | |
| JPS6242301Y2 (ja) | ||
| JP2776626B2 (ja) | 冷媒分流器及び冷媒分流装置 | |
| JP2820428B2 (ja) | 冷媒分流器 | |
| JPH0455693A (ja) | 多管式熱交換器 | |
| JPH05203285A (ja) | 熱交換器 | |
| JP3393306B2 (ja) | 充填塔用液体捕集分配装置 | |
| JPH0417202Y2 (ja) | ||
| JPH0134060Y2 (ja) | ||
| JPH03113251A (ja) | 気液二相流体分配器 | |
| JPH0720901Y2 (ja) | 冷却装置 | |
| CN217057731U (zh) | 分集液器模块、空调室内机和空调机组 | |
| JPH0615214Y2 (ja) | 暖房施設等の配管用のヘッダーユニット | |
| JPH05203286A (ja) | 熱交換器 | |
| JP3224530B2 (ja) | 空気調和機の室外機の補助冷却装置 | |
| JPS5918276Y2 (ja) | 気液２相流の分配器 | |
| JPH05223488A (ja) | ヘッダー分流器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |