JPH05203286A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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Publication number
JPH05203286A
JPH05203286A JP1096892A JP1096892A JPH05203286A JP H05203286 A JPH05203286 A JP H05203286A JP 1096892 A JP1096892 A JP 1096892A JP 1096892 A JP1096892 A JP 1096892A JP H05203286 A JPH05203286 A JP H05203286A
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JP
Japan
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flow
heat transfer
heat exchanger
refrigerant
flow distributor
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Pending
Application number
JP1096892A
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English (en)
Inventor
Kaoru Kato
薫 加藤
Koichi Nakayama
浩一 中山
Hiroaki Kase
広明 加瀬
Teruhiko Taira
輝彦 平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Publication of JPH05203286A publication Critical patent/JPH05203286A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
    • F25B39/02Evaporators
    • F25B39/028Evaporators having distributing means

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、冷凍機器や空調機器の冷凍サイク
ルにおいて、複数の冷媒回路に気液二相状態の冷媒の分
流を行う分流器を備えた熱交換器に関するもので、冷媒
を複数の冷媒回路に均等に分流することで、効率良く熱
交換が行える熱交換器を提供することを目的とする。 【構成】 筒状の分流器12と筒状の合流器14と分流
器12と合流器14とに接合された伝熱管13と伝熱管
13に多数配設されたフィン15とから構成され、分流
器14の内部には乱流促進体18を設けて構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍機器や空調機器等
の蒸発器において、ヘッダーパイプ等として用いられる
分流器を有した熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熱交換器の小型高効率化の要請に
伴う伝熱管の細径化,多数回路化に対応するために、ヘ
ッダーパイプ等を分流器として用いている(例えば実開
昭63−173689号公報)。
【0003】以下、図面を参照しながら上述した従来の
熱交換器の一例について説明を行う。図9は従来の熱交
換器の斜視図を示す。1は熱交換器で、両端が封止され
た筒状の分流器2、3には複数の伝熱管4が接合され、
伝熱管4にはフィン5が複数配設されている。分流器2
には入口管6、出口管7が取付けられ、分流器2、3に
は仕切り2a、2b、3aが設けられて、伝熱管4によ
って冷媒回路が構成されている。
【0004】以上のように構成された熱交換器につい
て、以下図面を用いて、蒸発器として用いられた場合の
動作を説明する。
【0005】図9において、入口管6から分流器2の区
画2Aに流入した気液二相状態の冷媒Rは、仕切り2a
より下方の複数の伝熱管4にそれぞれ分流されて流出す
る。そして冷媒Rは伝熱管4に多数配設されたフィン5
を介して、熱交換器1の全面より流入する空気Aと熱交
換することで蒸発しながら分流器3の区画3Aへ流入す
る。分流器3で合流した冷媒Rは、分流器3内部を上方
へ向かい、仕切り3aより下方の複数の伝熱管4にそれ
ぞれ分配されて流出する。以下同様に分流器23で合
流、分配を繰り返しながら蒸発し、乾き蒸気となって仕
切り2bより上方の区画2Cで合流した冷媒Rは、分流
器2に取り付けられた出口管7から流出する。
【0006】図10、図11は分流器2、3の縦断面図
で、冷媒Rが流動する様子を示してり、図中の矢印は冷
媒Rの流れの方向を示している。入口管6より流入した
気液2相状態の冷媒Rは熱交換器1内で蒸発しながら、
順次乾き度を増して分流を繰り返し、乾き蒸気となっ
て、出口管7より流出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、図10、図11に示すように各分流器
2、3内の区画2A〜2C、3A〜3Bで乾き度が増し
ていくために、流動様式がフロス流から環状噴霧流に変
化する。垂直上向気液2相流では乾き度が小さいとフロ
ス流となり、乾き度が増すと、環状噴霧流となる。例え
ば、図12に示す鉛直上向流の流動様式線図(機会工学
便覧 基礎編 A5流体力学 日本機会学会発行(19
86) A5−153頁)によると、冷媒Rを空調用と
して一般的に用いられるフレオンR22(圧力0.7M
Pa)としたときの冷媒Rの流動様式は、乾き度0.2
の時が線L1上の点となり、乾き度0.6の時は線L2
上の点となる。ここで、乾き度0.2は一般的な冷凍サ
イクルの蒸発用熱交換器の入口の冷媒Rの状態であり、
乾き度0.6は出口に至るまでの中間の冷媒の状態であ
る。 点P1とP2は各乾き度の冷媒Rが同一質量流量
時の点であり、冷媒Rが同一質量流量時においても乾き
度が大きいほど、環状噴霧流になりやすいことを示して
いる。この点P1、P2は冷媒Rの質量流量が減少する
ことで冷媒Rの流速が減少し、冷媒Rの気相、液相のみ
かけの流速が減少するに従って線L1、L2上を下方に
移動する。このように、冷媒Rが同一質量流量において
も、乾き度の大きい出口管7近傍の区画3B、2Cで
は、冷媒Rの合流後、環状噴霧流となりやすい。
【0008】また、環状噴霧流となった区画3B、2C
では、冷媒Rが上方に流れながら順次伝熱管4に流出す
ることで分流器2、3内の冷媒Rの質量流量が減少し、
冷媒Rの気相、液相のみかけの流速は遅くなり、図12
において、下方に移動し、最終的にはフロス流に移行す
る事になる。
【0009】気液二相流が分流をする場合、その流動様
式が分流比率に大きく影響していることは、例えば、水
平管より垂直分岐管への気液二相流挙動に関する研究
(第1報)(1991−5)第28回日本伝熱シンポジ
ウム講演論文集766頁から768頁に発表され、図1
3に示すように、環状噴霧流域とフロス流域では冷媒R
の分流比率が大きく異なり、かつ、フロス流の方が冷媒
Rの液相が流出しやすいことがわかっている。
【0010】以上のことから、冷媒Rが熱交換器1に流
入した直後であり、乾き度が小さい為に、全ての領域で
フロス流となりやすい区画2A、3Aでは、冷媒Rの液
相は各伝熱管4に均等に分流する。しかし、冷媒Rが熱
交換器1である程度蒸発した後に流入する区画2B、3
Bでは、乾き度が大きい為に最初は環状噴霧流となりや
すい。しかし、冷媒Rは区画2B、3B内を上方に流れ
ながら順次伝熱管4に流出していく為に、質量流量が減
少し、フロス流に移行していく。
【0011】そこで、環状噴霧流である下部はフロス流
となる上部より冷媒Rの液相は流出しづらく、この部分
に接合された伝熱管4には、ほとんど冷媒Rの気相が流
入することになり、蒸発がほとんど行われず、熱交換量
も非常に少ない。また、全ての分流器2、3内で冷媒R
をフロス流とする為に、筒状の分流器2、3の直径を十
分に大きくすると、特に乾き度の大きい出口寄りの分流
器2、3の為に、その直径を非常に大きくする必要があ
り、熱交換器1の体積が、直接に熱交換を行わない部分
すなわち分流器2、3の為に非常に大きくなり、熱交換
器1の小型化の要請に応えられないという第一の課題を
有していた。
【0012】そこで本発明は、蒸発器として用いられた
場合に冷媒を各伝熱管に均等に分配する分流器を有し、
小型で高性能な熱交換器を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明の熱交換器は、両端が封止された筒状の分流器
と、両端が封止された筒状の合流器と、前記分流器と前
記合流器とに略直角に接合された複数の伝熱管と、前記
伝熱管に多数配設された伝熱フィンとから構成され、前
記分流器の内部に乱流促進体を設けるという構成を備え
たものである。
【0014】また、上記課題を解決するために本発明の
熱交換器は、両端が封止された筒状の分流器と、両端が
封止された筒状の合流器と前記分流器と前記合流器に略
直角に接合された複数の伝熱管と、前記伝熱管に多数配
設された伝熱フィンとから構成され、前記分流器の内部
にリボン状の乱流促進体を設けるという構成を備えたも
のである。
【0015】また、上記課題を解決するために本発明の
熱交換器は、両端が封止された筒状の分流器と、両端が
封止された筒状の合流器と前記分流器と前記合流器に略
直角に接合された複数の伝熱管と、前記伝熱管に多数配
設された伝熱フィンとから構成され、前記分流器の内部
にリボン状の乱流促進体を分流器の下部から上部まで、
ほぼ全域に設けるという構成を備えたものである。
【0016】また、上記課題を解決するために本発明の
熱交換器は、両端が封止された筒状の分流器と、両端が
封止された筒状の合流器と前記分流器と前記合流器に略
直角に接合された複数の伝熱管と、前記伝熱管に多数配
設された伝熱フィンとから構成され、前記分流器の内部
にリボン状の乱流促進体を分流器の下部にのみ設けると
いう構成を備えたものである。
【0017】また、上記課題を解決するために本発明の
熱交換器は、両端が封止された筒状の分流器と、両端が
封止された筒状の合流器と前記分流器と前記合流器に略
直角に接合された複数の伝熱管と、前記伝熱管に多数配
設された伝熱フィンとから構成され、前記分流器の内部
に小孔を有する乱流促進体を設けるという構成を備えた
ものである。
【0018】
【作用】本発明は、上記の構成により、乾き度の高い環
状噴霧流の部分で乱流促進体により流動様式がフロス流
に移行し、液冷媒は、分流器に接続された全ての伝熱管
にほぼ均等に液相冷媒が流出し、すべての伝熱管で蒸発
が同様に行われ、効率よく熱交換が行われる。
【0019】また、本発明は、上記の構成により、乱流
促進体はリボン状であり、環状噴霧流は、効率よくフロ
ス流に移行し、液冷媒は、分流器に接続された全ての伝
熱管に均等に流出し、蒸発が同様に行われ、効率よく熱
交換が行われる。
【0020】また、本発明は、上記の構成により、乱流
促進体は分流器の下部から上部まで全域に設けること
で、下部の乾き度の高い環状噴霧流の部分では、流動様
式がフロス流に移行するとともに、上部のフロス流域に
ついても冷媒の混合が促進される。従って、液冷媒は、
分流器に接続された全ての伝熱管に均等に流出し、全伝
熱管で、蒸発が同様に行われ、効率よく熱交換が行われ
る。
【0021】また、本発明は、上記の構成により、乾き
度の高い環状噴霧流の部分となっている下部にのみリボ
ン状の乱流促進体が設けられており、材料を有効に活用
して環状噴霧流の部分がフロス流に移行し、液冷媒は、
分流器に接続された全ての伝熱管に均等に流出し、全伝
熱管で、蒸発が同様に行われ、効率よく熱交換が行われ
る。
【0022】さらに、本発明は、上記の構成により、分
流器内には、小孔を有する乱流促進体が設けられてお
り、環状噴霧流の部分がフロス流に移行するとともに、
小孔を通過する冷媒と小孔を通過しない冷媒が混合さ
れ、液冷媒は、分流器に接続された全ての伝熱管に均等
に流出し、効率よく熱交換が行われる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0024】図1は、本発明の第一の実施例の熱交換器
の斜視図である。11は熱交換器で、両端が封止された
筒状の分流器12には、複数の伝熱管13が1列に接合
されている。また、並列した合流器14にも複数の伝熱
管13が1列に接合され、伝熱管13は2列に設置され
て、フィン15が多数配設されている。分流器12に接
合された伝熱管13は、適宜U字状に連結され、冷媒R
1の回路を形成している。分流器12には、入口管16
が接合され、合流器14には出口管17が接合されてい
る。分流器12には、内部に図2に示すようなリボン状
の乱流促進体18が分流器12の上部から下部までほぼ
全域に設けられている。
【0025】以上のように構成された熱交換器11につ
いて以下図1、図3を用いてその動作を説明する。
【0026】乾き度の小さい気液二相流の冷媒R1が入
口管16から分流器12へ流入する分流器12内を上方
に流れながら、伝熱管13に順次流出していく。適宜U
字状に連結された伝熱管13に配設されたフィン15を
介して分流器12側の全面より流れ込む空気A1と熱交
換しながら蒸発し、熱交換器11の後面側の伝熱管13
で乾き蒸気となった後、合流器14に至り合流し、出口
管17から流出する。
【0027】図3は、分流器12内部の冷媒R1の状態
を示す断面図で、この時冷媒R1はリボン状の乱流促進
体18により、流動様式が分流器12の入口部分からほ
ぼ全域に渡ってフロス流に移行する。
【0028】従って、冷媒R1は各伝熱管13に均等に
流出して同等に蒸発する。分流器12で分流した冷媒R
1は再度合流することなくU字状に連結された伝熱管1
3内で蒸発して合流器14に至る。このときの分流器1
2より流出する冷媒R1の液相質量流量の比率を図3に
矢印の長さで示す。
【0029】また、分流器12と合流器14を並列に設
置することで、熱交換器11を通過する全ての空気A1
は、上流側の伝熱管13の列で、蒸発初期の冷媒R1と
熱交換することとなり、全ての空気A1が冷却されて熱
交換器11を通過する為に熱交換器11の全面で空気A
1が同等に冷却、除湿されるため、熱交換効率が良い以
上のように本実施例によれば、分流器12と合流器14
と多数のフィン15が配設された伝熱管13とから構成
され、分流器12の内部には、リボン状の乱流促進体1
8を設けることで、分流器12内の気液二相流の冷媒R
1をフロス流にして分流器12に接合された伝熱管13
に均等に分流させ、分流器12と合流器14を並列に設
置することで熱交換器11の全面で効率良く熱交換を行
うことが可能となり小型高性能な熱交換器が実現でき
る。
【0030】以下、本発明の第二の実施例を図面を参照
しながら説明する。図4は、本発明の第二の実施例の熱
交換器の全体を示すもので、21は熱交換器で両端が封
止された筒上の分流器22には、複数の伝熱管23が接
合されている。
【0031】また、並列した合流器24にも多数のフィ
ン25が配設された複数の伝熱管13が2列に設置、接
合されている。分流器22に接合された伝熱管23は適
宜U字上に連結され、冷媒R2の回路を構成している。
分流器22には入口管26が接合され、合流器23には
出口管27が接合されている。分流器22の内部には下
部にのみ図2に示すリボン状の乱流促進体18が設けて
ある。
【0032】以上のように構成された熱交換器21につ
いて以下図4、図5を用いてその動作を説明する。
【0033】乾き度の小さい気液二相流の冷媒R2が入
口管26から分流器22へ流入する分流器22内を上方
に流れながら、伝熱管23に順次流出していく。適宜U
字状に連結された伝熱管23に配設されたフィン25を
介して分流器22側の全面より流れ込む空気A2と熱交
換しながら蒸発し、熱交換器21の後面側の伝熱管23
で乾き蒸気となった後、合流器24に至り合流し、出口
管27から流出する。
【0034】図5は、分流器22内部の冷媒R2の状態
を示す断面図で、この時冷媒R2はリボン状の乱流促進
体18により、分流器22の下部の流動様式が環状噴霧
流からフロス流に移行し、分流器22内はほぼ全域に渡
ってフロス流に移行する。
【0035】従って、冷媒R2は各伝熱管23に均等に
流出して同等に蒸発する。分流器22で分流した冷媒R
2は再度合流することなくU字状に連結された伝熱管2
3内で蒸発して合流器24に至る。このときの分流器2
2より流出する冷媒R2の液相質量流量の比率を図6に
矢印の長さで示す。
【0036】また、分流器22と合流器24を並列に設
置することで、熱交換器21を通過する全ての空気A2
は、上流側の伝熱管23の列で、蒸発初期の冷媒R2と
熱交換することとなり、全ての空気A2が冷却されて熱
交換器21を通過する為に熱交換器21の全面で空気A
2が同等に冷却、除湿されるため、熱交換効率が良い本
実施例では、リボン状の乱流促進体18をその効果が最
も顕著に現れる分流器22の下部にのみ設けてありコス
トパーフォーマンスを大幅に向上させることができる。
【0037】以上のように本実施例によれば、分流器2
2と合流器24と多数のフィン25が配設された伝熱管
23とから構成され、分流器22の内部には、リボン状
の乱流促進体18を下部にのみ設けることで、分流器2
2内の気液二相流の冷媒R2をフロス流にして分流器2
2に接合された伝熱管23に均等に分流させ、分流器2
2と合流器24を並列に設置することで熱交換器21の
全面で効率良く熱交換を行うことが可能となり小型高性
能な熱交換器が実現できる。
【0038】図6は、本発明の第三の実施例の熱交換器
の全体を示すもので、31は熱交換器で、両端が封止さ
れた筒上の分流器32には、複数の伝熱管33が接合さ
れている。また、並列した合流器34にも多数のフィン
35が配設された複数の伝熱管33が2列に設置、接合
されている。分流器32に接合された伝熱管33は適宜
U字上に連結され、冷媒R3の回路を構成している。分
流器32には入口管36が接合され、合流器33には出
口管37が接合されている。分流器32の内部には、図
7に示す小孔を有するリボン状の乱流促進体38が設け
てある。
【0039】以上のように構成された熱交換器31につ
いて以下図6、図8を用いてその動作を説明する。
【0040】乾き度の小さい気液二相流の冷媒R3が入
口管36から分流器32へ流入する分流器32内を上方
に流れながら、伝熱管33に順次流出していく。適宜U
字状に連結された伝熱管33に配設されたフィン35を
介して分流器32側の全面より流れ込む空気A3と熱交
換しながら蒸発し、熱交換器31の後面側の伝熱管33
で乾き蒸気となった後、合流器34に至り合流し、出口
管37から流出する。
【0041】図8は、分流器32内部の冷媒R3の状態
を示す断面図で、この時冷媒R3はリボン状の乱流促進
体38により、分流器32の下部の流動様式が環状噴霧
流からフロス流に移行し、分流器32内はほぼ全域に渡
ってフロス流に移行する。この時、小孔39を通過する
冷媒R3と通過しない冷媒R3がうまく混合される。
【0042】従って、冷媒R3は各伝熱管33に均等に
流出して同等に蒸発する。分流器32で分流した冷媒R
3は再度合流することなくU字状に連結された伝熱管3
3内で蒸発して合流器34に至る。このときの分流器2
3より流出する冷媒R2の液相質量流量の比率を図8に
矢印の長さで示す。
【0043】また、分流器32と合流器34を並列に設
置することで、熱交換器31を通過する全ての空気32
は、上流側の伝熱管33の列で、蒸発初期の冷媒R3と
熱交換することとなり、全ての空気32が冷却されて熱
交換器31を通過する為に熱交換器31の全面で空気A
3が同等に冷却、除湿されるため、熱交換効率が良い本
実施例では、リボン状の乱流促進体38に小孔39が設
けてあるため、冷媒の混合効果と管内の圧力損失の低減
が図れ、性能を大幅に向上することができる。
【0044】以上のように本実施例によれば、分流器3
2と合流器34と多数のフィン35が配設された伝熱管
33とから構成され、分流器32の内部には、小孔39
を有するリボン状の乱流促進体38を設けることで、分
流器32内の気液二相流の冷媒R3を均等に混合、フロ
ス流にして、管内の圧力損失を低く保ち流器32に接合
された伝熱管33に均等に分流させ、分流器32と合流
器34を並列に設置することで熱交換器31の全面で効
率良く熱交換を行うことが可能となり、小型高性能な熱
交換器が実現できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は、両端が封止され
た筒状の分流器と、両端が封止された筒状の流器と、前
記分流器と前記合流器とに略直角に接合された複数の伝
熱管と前記伝熱管に多数配設された伝熱フィンとから構
成され、前記分流器の内部に乱流促進体を設けるという
構成を備えており、液冷媒は分流器に接続された伝熱管
にほぼ均等に流出し、効率よく熱交換が行われる。
【0046】また、本発明は、両端が封止された筒状の
分流器と、両端が封止された筒状の合流器と前記分流器
と前記合流器に略直角に接合された複数の伝熱管と、前
記伝熱管に多数配設された伝熱フィンとから構成され、
前記分流器の内部にリボン状の乱流促進体を設けるとい
う構成を備えており、乱流促進体はリボン状であり、環
状噴霧流が効率よくフロス流に移行し液冷媒は分流器に
接続された全ての伝熱管にほぼ均等に流出し、効率よく
熱交換が行われる。
【0047】また、本発明は、両端が封止された筒状の
分流器と、両端が封止された筒状の合流器と前記分流器
と前記合流器に略直角に接合された複数の伝熱管と、前
記伝熱管に多数配設された伝熱フィンとから構成され、
前記分流器の内部にリボン状の乱流促進体を分流器の下
部から上部まで、ほぼ全域に設けるという構成を備えて
おり、分流器の下部では、流動様式がフロス流に移行
し、上部のフロス流域についても冷媒の混合が促進さ
れ、液冷媒は分流器に接続された全ての伝熱管にほぼ均
等に流出し、効率よく熱交換が行われる。
【0048】また、本発明は、両端が封止された筒状の
分流器と、両端が封止された筒状の合流器と前記分流器
と前記合流器に略直角に接合された複数の伝熱管と、前
記伝熱管に多数配設された伝熱フィンとから構成され、
前記分流器の内部にリボン状の乱流促進体を分流器の下
部にのみ設けるという構成を備えており、材料を有効に
活用して環状噴霧流の部分がフロス流に移行し、液冷媒
は、分流器に接続された全ての伝熱管に均等に流出し、
全伝熱管で、蒸発が同様に行われ、効率よく熱交換が行
われる。
【0049】また、本発明は、両端が封止された筒状の
分流器と、両端が封止された筒状の合流器と前記分流器
と前記合流器に略直角に接合された複数の伝熱管と、前
記伝熱管に多数配設された伝熱フィンとから構成され、
前記分流器の内部に小孔を有する乱流促進体を設けると
いう構成を備えており、環状噴霧流の部分がフロス流に
移行するとともに、小孔を通過する冷媒と小孔を通過し
ない冷媒が混合され、液冷媒は、分流器に接続された全
ての伝熱管に均等に流出するとともに管内の圧力損失の
低減が図れ、性能を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の熱交換器の斜視図
【図2】同熱交換器の乱流促進体の斜視図
【図3】同熱交換器の要部断面図
【図4】本発明の第二の実施例の熱交換器の斜視図
【図5】同熱交換器の要部断面図
【図6】本発明の第三の実施例の熱交換器の斜視図
【図7】同熱交換器の乱流促進体の斜視図
【図8】同熱交換器の要部断面図
【図9】従来の熱交換器の斜視図
【図10】同熱交換器の要部断面図
【図11】同熱交換器の要部断面図
【図12】鉛直上向流の流動様式線図
【図13】流動様式の説明した特性図
【符号の説明】
11,21,31 熱交換器 12,22,32 分流器 13,23,33 伝熱管 14,24,34 合流器 15,25,35 フィン 18,38 乱流促進体 39 小孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平 輝彦 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が封止された筒状の分流器と、両端
    が封止された筒状の合流器と、前記分流器と前記合流器
    とに略直角に接合された複数の伝熱管と、前記伝熱管に
    多数配設された伝熱フィンとから構成され、前記分流器
    の内部に乱流促進体を設けた熱交換器。
  2. 【請求項2】 両端が封止された筒状の分流器と、両端
    が封止された筒状の合流器と前記分流器と前記合流器に
    略直角に接合された複数の伝熱管と、前記伝熱管に多数
    配設された伝熱フィンとから構成され、前記分流器の内
    部にリボン状の乱流促進体を設けた熱交換器。
  3. 【請求項3】 両端が封止された筒状の分流器と、両端
    が封止された筒状の合流器と前記分流器と前記合流器に
    略直角に接合された複数の伝熱管と、前記伝熱管に多数
    配設された伝熱フィンとから構成され、前記分流器の内
    部にリボン状の乱流促進体を分流器の下部から上部ま
    で、ほぼ全域に設けた熱交換器。
  4. 【請求項4】 両端が封止された筒状の分流器と、両端
    が封止された筒状の合流器と前記分流器と前記合流器に
    略直角に接合された複数の伝熱管と、前記伝熱管に多数
    配設された伝熱フィンとから構成され、前記分流器の内
    部にリボン状の乱流促進体を分流器の下部にのみ設けた
    熱交換器。
  5. 【請求項5】 両端が封止された筒状の分流器と、両端
    が封止された筒状の合流器と前記分流器と前記合流器に
    略直角に接合された複数の伝熱管と、前記伝熱管に多数
    配設された伝熱フィンとから構成され、前記分流器の内
    部に小孔を有する乱流促進体を設けた熱交換器。
JP1096892A 1992-01-24 1992-01-24 熱交換器 Pending JPH05203286A (ja)

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CN104534747A (zh) * 2015-01-07 2015-04-22 烟台冰轮股份有限公司 一种用于制冷系统的蒸发排管组

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