JPH0895575A - 消音装置 - Google Patents

消音装置

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JPH0895575A
JPH0895575A JP6254742A JP25474294A JPH0895575A JP H0895575 A JPH0895575 A JP H0895575A JP 6254742 A JP6254742 A JP 6254742A JP 25474294 A JP25474294 A JP 25474294A JP H0895575 A JPH0895575 A JP H0895575A
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JP
Japan
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branch pipe
speaker
exhaust gas
exhaust
exhaust duct
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JP6254742A
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English (en)
Inventor
Takeshi Fujita
毅 藤田
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Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N1/00Silencing apparatus characterised by method of silencing
    • F01N1/06Silencing apparatus characterised by method of silencing by using interference effect
    • F01N1/065Silencing apparatus characterised by method of silencing by using interference effect by using an active noise source, e.g. speakers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2240/00Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
    • F01N2240/20Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being a flow director or deflector

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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特にエンジン停止後における排気ガスのスピ
ーカへの流通を防ぐことによって、排気ガスの高温熱に
よるスピーカの破壊を防止する。 【構成】 排気ガスの流通する排気ダクト1の壁面に穿
設された開口部1に結合された枝管2と、この枝管2の
開口部1a側とは反対側に設けられ枝管2内に音波を放
射するスピーカ3と、開口部1aにおける排気ガスの流
通方向の上流側に設けられ開口部1aに対して鋭角αを
なして排気ダクト1側に突設したフィン5とから成り、
枝管2の壁面に穿設された貫通孔7aと、この貫通孔を
介して枝管2外から枝管2内に外気を送風する状態に設
けられたファン7とを具備する。特に、ファン7は、図
示しない制御電源によって、排気ダクト1内における排
気ガスの流通が停止してから所定の時間だけ動作するよ
うに制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高温ガスや腐食
性ガス等の排気ガスの排気ダクトに使用し、この排気ガ
スの排気音を消音する消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディーゼルエンジン等の排気音
を低減する装置として、排気音に対しこれと実質的に等
大で逆位相の音波を重畳させることによってこの排気音
を消音するアクティブ型の消音装置が知られている。従
来、このアクティブ型の消音装置としては、図2に示す
ようなものがある。
【0003】同図において、101は排気ダクトで、こ
の排気ダクト101内を排気ガスが矢印110の方向に
流通する。そして、排気ダクト101の壁面には、開口
部101aが穿設されており、この開口部101aに枝
管102が結合されている。また、この枝管102の開
口部101a側と反対側には、スピーカ103が、枝管
102内に音波を放射する状態に、即ちスピーカユニッ
ト103bを枝管102内に露出させる状態に設けられ
ている。更に、枝管102の途中には、熱交換器104
が設けられており、この熱交換器104の内部は、枝管
102内と連通している。即ち、上記のように構成され
た消音装置では、排気ダクト101内を流通する排気ガ
スの排気音と等大で逆位相の音波を、スピーカ103か
ら枝管102、熱交換器104及び開口部101aを介
して排気ダクト101内に放射することによって、その
排気音を低減している。
【0004】ここで、排気ガスは、排気ダクト101内
を矢印110の方向に流通するだけでなく、点線の矢印
110aの方向、即ち開口部101aを介して枝管10
2内にも流通する。この排気ガスは、約400℃程度の
高温ガスであるため、この高温の排気ガスがスピーカ1
03に直接触れると、スピーカ103は、この排気ガス
の高温熱によって破壊されてしまう。従って、この排気
ガスの高温熱によるスピーカ103の破壊を防ぐために
熱交換器104が設けられており、この熱交換器104
の熱交換作用によって、スピーカ103側に流れ込む排
気ガスの温度を、例えば100℃以下の低温に抑えてい
る。
【0005】また、排気ガスは、C、NOX 、SOX
の腐食性ガスでもある。この腐食性ガスが、スピーカ1
03内、即ちスピーカ103のエンクロージャ103a
内に流入すると、このスピーカ103を構成している部
品が腐食してしまい、ひいてはスピーカ103が破壊さ
れてしまう。従って、少なくともこの腐食性排気ガスの
スピーカ103のエンクロージャ103a内への流入を
防ぐために、スピーカ103には、密閉形のスピーカが
使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においては、排気ガスの高温熱によるスピーカ103の
破壊を防ぐために熱交換器104を設けているが、通
常、この熱交換器104は、排気ダクト101内の排気
ガスの流通を停止すると同時に、即ちエンジンを停止す
ると同時に、その熱交換作用も停止するように構成され
ている。即ち、エンジン停止後については、排気ダクト
101内に残っている高温の排気ガスが、熱交換器10
4によって冷却されずに高温熱を持ったままの状態で、
スピーカ103側に流れ込む。これによって、スピーカ
103が加熱され、ひいては破壊されてしまうという問
題がある。
【0007】本発明は、特にエンジン停止後における排
気ガスの枝管側への流通を防ぐことによって、排気ガス
の高温熱によってスピーカが破壊されることのない消音
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明の消音装置
は、排気ガスの流通する本管に結合された枝管と、該枝
管の上記本管に結合された側とは反対側に設けられ該枝
管内に上記排気ガスの排気音と等大でかつ逆位相の音波
を放射するスピーカとを、具備するアクティブ型の消音
装置において、上記枝管の壁面に穿設された貫通孔と、
該貫通孔を介して上記枝管外から該枝管内に外気を送風
する状態に設けられたファンとを、備えたことを特徴と
するものである。
【0009】第2の発明の消音装置は、排気ガスの流通
する本管に結合された枝管と、該枝管の上記本管に結合
された側とは反対側に設けられ該枝管内に上記排気ガス
の排気音と等大でかつ逆位相の音波を放射するスピーカ
と、上記排気ガスが上記本管内を流通しているとき上記
排気ガスの有する熱によって上記スピーカが加熱される
ことを防止するスピーカ加熱防止手段とを、具備するア
クティブ型の消音装置において、上記枝管の壁面に穿設
された貫通孔と、該貫通孔を介して上記枝管外から該枝
管内に外気を送風する状態に設けられたファンと、該フ
ァンを上記本管内における上記排気ガスの流通が停止し
てから所定の時間だけ動作させる制御電源とを、備えた
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、ファンが、貫通孔を介し
て枝管外から枝管内に外気を送風する。この枝管内に送
風された外気は、本管内に向かって流通する。従って、
高温または腐食性の排気ガスが、枝管側、ひいてはスピ
ーカ側へ流通するのを防ぐことができ、即ちスピーカの
排気ガスによる加熱または腐食を防ぐことができる。ま
た、これと同時に、外気によって本管及び枝管内を冷却
することもできる。
【0011】第2の発明によれば、排気ガスが本管内を
流通しているとき、例えばエンジンが運転状態にあると
き、スピーカ加熱防止手段が、排気ガスの有する熱によ
るスピーカの加熱を防止する。一方、本管内における排
気ガスの流通が停止したとき、例えばエンジンを停止し
たときは、ファンが、貫通孔を介して枝管外から枝管内
に外気を送風する。この枝管内に送風された外気は、本
管内に向かって流通するので、本管内に残っている高温
の排気ガスや、この排気ガスによって加熱された排気ダ
クト1及び枝管2からの発散熱が、枝管側、ひいてはス
ピーカ側へ流通する(または対流する)ことを防ぐこと
ができる。即ち、スピーカの加熱を防ぐことができる。
また、これと同時に、外気によって本管及び枝管内を冷
却することもできる。なお、このファンは、本管内の排
気ガスの流通が停止してから、例えばエンジンを停止し
てから、所定の時間だけ、例えば本管内に残っている排
気ガスが排出されるか、または本管または枝管が一定の
温度以下に冷却されるまで動作するように、制御電源に
よって制御される。
【0012】
【実施例】本発明に係る消音装置の一実施例を図1を参
照して説明する。なお、図1は、例えばディーゼルエン
ジンに用いる消音装置を示す図で、(a)は、その構成
を示す概略断面図、(b)は、(a)におけるI−I断
面図、(c)は、(a)におけるII−II断面図であ
る。
【0013】同図において、1は、高温または腐食性の
排気ガスが図1(a)における左側から右側に向かって
例えば5乃至30m/sの流速で流通する排気ダクト
で、その内径Dは、例えば約250mmである。この排
気ダクト1の壁面には、開口部1aが穿設されており、
この開口部1aに、内径dが例えば約250mmの枝管
2が結合されている。なお、この枝管2は、開口部1a
よりも排気ガスの流通方向の上流側(図1(a)の左
側)に位置する排気ダクト1に対して鋭角、例えば図1
(a)に示すθとして約30°の傾き角をなして結合さ
れている。
【0014】また、この枝管2の開口部1a側とは反対
側には、スピーカ3が設けられている。このスピーカ3
は、エンクロージャ3aの一側壁にスピーカユニット3
bとドロンコーン3cとを備えたドロンコーン方式(パ
ッシブラジエータ方式)のスピーカである。このドロン
コーン方式のスピーカ3は、スピーカユニット3bの背
面から放射される音波によってドロンコーン3cを振動
させ、これによってドロンコーン3cからも音波を放射
させるスピーカである。そして、このドロンコーン方式
のスピーカ3の出力音圧周波数特性は、一般に、その低
音再生限界周波数が密閉形のスピーカに比べて低いこと
が知られている。つまり、このドロンコーン方式のスピ
ーカ3は、密閉形のスピーカよりも低音域まで一定の出
力音圧レベルを得ることができ、即ち低音域における出
力音圧レベルを大きくできることが知られている。そし
て、このスピーカ3は、スピーカユニット3b及びドロ
ンコーン3cとを、枝管2内に露出させる状態に、即ち
スピーカユニット3b及びドロンコーン3cから放射さ
れる音波を枝管2内に放射させる状態に設けられてい
る。
【0015】更に、開口部1aにおける排気ガスの流通
方向の上流側には、開口部1aに対して鋭角、例えば図
1(a)に示すαとして約30°の傾き角をなして排気
ダクト1側に突出するように板状のフィン5が設けられ
ている。このフィン5の排気ダクト1側への突出量p
は、排気ダクト1の内径Dの約1/4乃至1/3程度で
ある。そして、このフィン5の側縁は、図1(b)及び
図1(c)に示すように、排気ダクト1の内壁に密着し
ている。つまり、このフィン5によって、開口部1a付
近における排気ダクト1内の排気ガスの流通路は、図1
(a)の左側から右側に向かって、即ち流通路の上流側
から下流側に向かって、開口部1aと対向する側(図1
(a)の上方)に排気ダクト1の内径Dの約3/4乃至
2/3程度まで徐々に狭められている。
【0016】そして、枝管2のスピーカ3に近接した側
の壁面には、その直径φが例えば1インチ程度の貫通孔
6、6、・・・が複数箇所、本実施例においては3箇所
に穿設されている。
【0017】更に、枝管2の壁面には、上記貫通孔6、
6、・・・とは別の貫通孔7aが穿設されており、この
貫通孔7aを被う状態に、ファン7が枝管2の外側に設
けられている。このファン7の羽根は、枝管2の外部の
空気(外気)を貫通孔7aを介して枝管2内に送風する
向きに取り付けられている。そして、このファン7に
は、その動作を制御する制御電源(図示せず)が接続さ
れており、この制御電源は、排気ダクト1内の排気ガス
の流通が停止してから、例えばエンジンを停止してから
所定の時間だけファン7を動作させるように制御してい
る。
【0018】また、枝管2の長さ方向の略中央には、断
熱材4が設けられている。この断熱材4は、その内径が
枝管2の内径dと略同等のリング状の形状を有してお
り、枝管2の一部を形成する状態に配置されている。
【0019】上記のように構成された消音装置では、排
気ダクト1内を流通する排気ガスの排気音と実質的に等
大で逆位相の音波を、スピーカ3から枝管2、断熱材4
及び開口部1aを介して排気ダクト1内に放射すること
によって、その排気音を低減している。
【0020】ここで、排気ガスが排気ダクト1内を流通
する際、排気ダクト1の上流側(図1(a)の左側)か
ら流れてきた排気ガスは、開口部1a付近においてフィ
ン5に沿って流れ、つまり開口部1aと対向する側(図
1(a)の上方)に寄せられた状態で下流側(図1
(a)の右側)に流通する。即ち、排気ガスは、図1
(a)に矢印10で示すように、開口部1aを迂回した
状態で上流側から下流側に流通する。従って、この排気
ガスが、図1(a)に示す点線の矢印10aの方向、即
ち開口部1aを介して枝管2側に流通することはない。
なお、このフィン5が、請求項2に記載のスピーカ加熱
防止手段の1つに対応する。即ち、スピーカ3が排気ガ
スに晒されることがないので、この排気ガスの高温熱ま
たは腐食性によってスピーカ3が破壊されてしまうこと
はない。また、スピーカ3に対して排気ガスの負圧、即
ち負担が掛からないので、スピーカ3の音波の放射効率
が低下することもない。
【0021】そして、枝管2が、開口部1aよりも排気
ガスの流通方向の上流側に位置する排気ダクト1に対し
て鋭角、例えばθ=約30°の傾き角をなして結合して
いるので、排気ダクト1内を流通する排気ガスは、尚更
枝管2側に流れ込み難くなる。従って、この枝管2を排
気ダクト1に対して鋭角θの傾き角を設けて結合させる
ことも、請求項2に記載のスピーカ加熱防止手段の1つ
に対応する。また、これと同時に、排気音の波面とスピ
ーカ3から放射される音波の波面との傾き角(入射角)
についても、θを直角又は鈍角にした場合よりも小さく
なるので、排気音の波面とスピーカ3から放射される音
波の波面とがより近接し、これによって、消音効果がよ
り一層向上する。
【0022】また、スピーカ3には、ドロンコーン方式
のスピーカを用い、そのスピーカユニット3b及びドロ
ンコーン3cから放射される音波を、枝管2内、ひいて
は本管1内に放射するように構成されている。従って、
例えばスピーカユニット3bとして図2に示す従来技術
の密閉形スピーカ103のスピーカユニット103bと
同等なものを使用した場合、その再生周波数特性の均一
性を従来よりも更に低音域側に延ばすことができる。つ
まり、従来の密閉形のスピーカ103よりも更に低音域
まで一定の出力音圧レベルを得ることができ、即ち従来
よりも低音域における出力音圧レベルを大きくすること
ができるので、低音域の排気音に対してより大きな消音
効果を得ることができる。なお、このドロンコーン方式
のスピーカ3は、密閉形のスピーカと同様に、エンクロ
ージャ3a内が密閉されている構造であることは言うま
でもない。
【0023】そして、排気ダクト1内における排気ガス
の流通によって、枝管2内には、排気ダクト1側に向か
って気体吸引力が発生している。この気体吸引力によっ
て、図1(a)に一点鎖線の矢印11で示すように、消
音装置外部の外気が、枝管2の壁面に穿設された貫通孔
6、6、・・・を介して枝管2内に吸い込まれ、排気ダ
クト1側に流れ込む。即ち、スピーカ3の前面に外気に
よるエアーカーテンが形成され、この外気は枝管2から
排気ダクト1側に流通する。これによって、外気温が約
30℃であるとき、スピーカ3の前面における雰囲気温
度を40乃至50℃程度に保つことができる。なお、本
実施例では、フィン5を設けることによって排気ダクト
1内における排気ガスの流通路を狭くしているが、これ
によって排気ダクト1内の開口部1(a)付近における
排気ガスの流速が一層速くなっている。つまり、これに
伴って、枝管2内の排気ダクト1側に向かう気体吸引力
も増大しているので、上記エアーカーテンの作用がより
一層顕著に現れる。よって、このスピーカ3の前面にエ
アーカーテンを形成することも、請求項2に記載のスピ
ーカ加熱防止手段の1つに対応する。
【0024】更に、枝管2の壁面には、エンジンを停止
してから所定の時間だけ枝管2の外部から貫通孔7aを
介して外気を枝管2内に送風するファン7が設けられて
いる。即ち、エンジンを停止すると、排気ダクト1内の
排気ガスの流通が停止し、これによって枝管2内の排気
ダクト1側に向かう気体吸引力、ひいてはスピーカ3の
前面におけるエアーカーテンも無くなるため、排気ダク
ト1内に残っている排気ガスや、排気ガスによって加熱
された排気ダクト1及び枝管2からの発散熱の対流によ
って、スピーカ3が加熱されてしまう。しかし、上記の
ようなファン7を設けているので、枝管2内には、図1
(a)に二点鎖線の矢印12で示すように、枝管2から
排気ダクト1側に向かって外気が流通し、これによって
スピーカ3に対する熱の対流、ひいてはスピーカ3の加
熱を防ぐことができると共に、排気ダクト1及び枝管2
内を冷却することができる。また、排気ダクト1内に残
っている排気ガスが、枝管2側、ひいてはスピーカ3側
へ流入するのを防ぐことができるので、エンジン停止後
においても、スピーカ3の排気ガスによる腐食を防止す
ることができる。なお、このファン7は、常時動作させ
るのではなく、エンジンを停止してから所定の時間、例
えば排気ダクト1内に残っている排気ガスが排出される
か、または排気ダクト1または枝管2内が一定の温度以
下に下がるまで動作させればよいので、ファン7を動作
させるための消費電力は比較的少なくて済む。
【0025】また、枝管2の一部を形成する状態に断熱
材4が設けられているので、この断熱材4を挟む枝管2
の熱伝導作用、ひいては排気ダクト1及びスピーカ3間
における熱の伝導が抑制されている。従って、排気ガス
の高温熱が排気ダクト1及び枝管2自体を介してスピー
カ3に伝導することがない。即ち、排気ガスの高温熱
は、対流のみならず、伝導によってもスピーカ3に影響
することがないので、スピーカ3の高温熱による破壊
を、より一層確実に防止することができる。なお、この
断熱材4の内径は、枝管2の内径dと略同等であるの
で、枝管2内、即ちスピーカ3から放射される音波が排
気ダクト1に到達するまでの音の伝達路上に、音波の伝
達に影響を与えるフィルタのようなものが形成されてし
まうことはない。従って、スピーカから放射される音波
の音圧レベルが低下したり、周波数特性が変化してしま
うということがない。
【0026】なお、本実施例においては、開口部1aに
対するフィン5の傾き角αを約30°としたが、排気ガ
スが開口部1aを迂回しながら排気ダクト1の上流から
下流に流通するようにその流通路が形成されるのであれ
ば、この傾き角αは30°に限らず、例えばフィン5の
端縁部において排気ガスの風きり音が発生しない程度の
鋭角でもよい。また、この板状のフィン5によって、排
気ガスを、それが開口部1aを迂回しながら排気ダクト
1の上流から下流に流通するように案内したが、これと
同等な作用を奏するのであれば、板状のフィン5に限ら
ず、他の形状から成る構造物によって上記排気ガスを案
内してもよい。
【0027】そして、開口部1aよりも上流側に位置す
る排気ダクト1に対する枝管2の傾き角θについても約
30°としたが、このθは、好ましくは鋭角であれば3
0°に限らない。
【0028】また、枝管2に穿設した貫通孔6、6、・
・・の数を3個としたが、この数に限る必要はない。但
し、この貫通孔6、6、・・・の数が余り多くなり過ぎ
ると、スピーカ3から放射される音波の貫通孔6、6、
・・・からの漏れが大きくなってしまい、これによって
排気音に対する消音効果が低下してしまうため、この消
音効果が著しく低下しない程度の数にする。また、この
貫通孔6、6、・・・の直径φについても約1インチ程
度としたが、スピーカ3から放射される音波の漏れが消
音効果に著しい影響を与えない程度であれば、1インチ
以外の大きさにしてもよい。なお、この貫通孔6、6、
・・・を設けなくても、スピーカ3に対する排気ガスの
熱的影響や負圧の影響が無視できる場合は、この貫通孔
6、6、・・・を設ける必要はない。
【0029】そして、ファン7を、エンジン停止後に動
作させるように構成したが、エンジン運転時においても
常時動作するように構成してもよい。また、ファン7を
複数個設けてもよい。
【0030】更に、枝管2の長さ方向の略中央に断熱材
4を設けたが、枝管2の一部を形成する状態にこの断熱
材4が設けられるのであれば、この断熱材4の配置場所
は枝管2の長さ方向の略中央に限ることはない。また、
排気ガスの高温熱が排気ダクト1及び枝管2自体を介し
てスピーカ3に伝導するのを遮断することができるので
あれば、断熱材4に限らず、例えば熱交換器等の他の熱
伝導遮断手段を、枝管2の長さ方向に対して略直角な面
内に枝管2の一部を形成するように設けてもよい。ここ
で、断熱材4に替えて熱交換器を用いるとしても、従来
のように水冷式の熱交換器を2段重ねで使用しなくても
1段で十分に構成を満足することができ、ひいては構造
が複雑でかつ高価な水冷式の熱交換器を使用しなくても
構造が簡単でかつ安価な空冷式の熱交換器で十分に構成
を満足することができる。なお、排気ガスの温度が比較
的低温で、この熱が排気ダクト1及び枝管2を介してス
ピーカ3側に伝導したとしても、その伝導熱がスピーカ
3の耐熱許容範囲内であれば、断熱材等の熱伝導遮断手
段を設けなくてもよい。
【0031】
【発明の効果】第1の発明の消音装置は、ファンによっ
て枝管内から本管内に向かって外気を流通させ、これに
よって、高温または腐食性の排気ガスが、枝管側、ひい
てはスピーカ側へ流通するのを防ぐように構成されてい
る。このように構成されているので、スピーカの排気ガ
スによる加熱または腐食を防ぐことができ、ひいてはス
ピーカの破壊を防止することができるという効果があ
る。また、これと同時に、外気によって本管及び枝管内
を冷却することもできるので、本管及び枝管の非常な加
熱も防ぐことができる。
【0032】第2の発明の消音装置は、エンジンが運転
状態にあるときは、スピーカ加熱防止手段によって排気
ガスによるスピーカの加熱を防止し、エンジンを停止し
たときは、ファンによってスピーカの加熱を防止するよ
うに構成されている。このように構成されているので、
エンジン停止後に、本管内に残っている排気ガスの有す
る熱や、この排気ガスによって加熱された本管及び枝管
からの発散熱によるスピーカの破壊を防ぐことができる
という効果がある。また、このファンは、エンジンを停
止してから本管及び枝管から排気ガスが排出されるか、
または本管及び枝管が一定の温度以下に冷却されるまで
動作するように制御されている。即ち、ファンは、本管
及び枝管から排気ガスが排出されるか、または本管及び
枝管が一定の温度以下に冷却されると停止するので、フ
ァンを動作させるための消費電力が比較的少なくて済む
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消音装置の一実施例を示す図で、
(a)は消音装置の構成を示す概略断面図、(b)は
(a)のI−I断面図、(c)は(a)のII−II断
面図である。
【図2】従来の消音装置の構成を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】 1 排気ダクト 2 枝管 3 スピーカ 4 断熱材 5 フィン 6 貫通孔 7 ファン 7a 貫通孔 10 排気ガスの流通方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 11/178

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガスの流通する本管に結合された枝
    管と、該枝管の上記本管に結合された側とは反対側に設
    けられ該枝管内に上記排気ガスの排気音と等大でかつ逆
    位相の音波を放射するスピーカとを、具備するアクティ
    ブ型の消音装置において、 上記枝管の壁面に穿設された貫通孔と、該貫通孔を介し
    て上記枝管外から該枝管内に外気を送風する状態に設け
    られたファンとを、備えたことを特徴とする消音装置。
  2. 【請求項2】 排気ガスの流通する本管に結合された枝
    管と、該枝管の上記本管に結合された側とは反対側に設
    けられ該枝管内に上記排気ガスの排気音と等大でかつ逆
    位相の音波を放射するスピーカと、上記排気ガスが上記
    本管内を流通しているとき上記排気ガスの有する熱によ
    って上記スピーカが加熱されることを防止するスピーカ
    加熱防止手段とを、具備するアクティブ型の消音装置に
    おいて、 上記枝管の壁面に穿設された貫通孔と、該貫通孔を介し
    て上記枝管外から該枝管内に外気を送風する状態に設け
    られたファンと、該ファンを上記本管内における上記排
    気ガスの流通が停止してから所定の時間だけ動作させる
    制御電源とを、備えたことを特徴とする消音装置。
JP6254742A 1994-09-22 1994-09-22 消音装置 Pending JPH0895575A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013139787A (ja) * 2011-12-23 2013-07-18 Eberspaecher Exhaust Technology Gmbh & Co Kg 排気系
JP2013139786A (ja) * 2011-12-23 2013-07-18 Eberspaecher Exhaust Technology Gmbh & Co Kg 排気系
CN109764204A (zh) * 2019-03-06 2019-05-17 西南石油大学 一种天然气放空噪声消声器

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