JPH089406B2 - 散開型電動式移動棚装置 - Google Patents

散開型電動式移動棚装置

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JPH089406B2
JPH089406B2 JP3191196A JP19119691A JPH089406B2 JP H089406 B2 JPH089406 B2 JP H089406B2 JP 3191196 A JP3191196 A JP 3191196A JP 19119691 A JP19119691 A JP 19119691A JP H089406 B2 JPH089406 B2 JP H089406B2
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清 原島
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株式会社文祥堂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出納作業用の通路とな
るべき一つの空間を残し、密集して配置された複数の可
動棚からなり、物品出納時には適宜可動棚を移動させて
所望の棚間に出納作業用の通路を形成し、不使用時には
各棚間の通路入口を遮断した後各可動棚を予め決められ
た散開位置に移行させる散開型電動式移動棚装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】狭いスペースに多数の可動棚を配列でき
るようにするため、棚と棚との間に形成される出納作業
用の空間を一通路分だけ残し、他の可動棚は間隔を開け
ないで密集した状態に配置し、各通路に対応した通路ス
イッチの操作によりそれら可動棚を移動させ、所望の棚
間に作業用通路を形成して出納作業を行い、すべての作
業終了後は、各棚間の通気をよくする等の目的のため、
各棚間に間隔を設けるよう予め決められた散開位置に可
動棚を移行させる移動棚装置としては、例えば、本願出
願人によって出願され、特開平1−198510号公報
に開示されている電動式移動棚装置が従来より知られて
いた。
【0003】前記従来の電動式移動棚装置は、各可動棚
ごとに右走行および左走行の夫々の走行時間を設定し
て、モータを制御する右走行制限タイマーおよび左走行
制限タイマーを有しており、一つの作業用通路が開かれ
ている状態から散開位置に移行する場合は、散開指令手
段が動作し、各可動棚が夫々の散開位置に向かって発進
する時点から夫々の該当する移動方向の前記各走行制限
タイマーが作動し、夫々のタイマーの設定時間経過後、
各可動棚は個々に停止し夫々の散開位置に達するように
構成されている。
【0004】また、各棚間に作業用通路を形成すべく、
選択する操作と各棚間の通路入口で進入を阻止すること
を兼ねた部材を設けた移動棚装置としては、例えば実開
昭59−106439号公報に開示されている電動式移
動棚装置が従来より知られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特開平
1−198510号公報に開示された電動式移動棚装置
においては、一つの走行モータに対し、右方向移動用お
よび左方向移動用の二つの走行制限タイマーを必要と
し、部品点数が多くなり制御回路が複雑になるという問
題点があり、また、可動棚のある決められた散開位置に
対し一つの棚間間隔だけを変えたいような場合でも、前
記従来の装置においては、全可動棚のタイマーの設定値
を調整し直す必要があり、取扱い上不便であるという問
題点があった。
【0006】更に、前記実開昭59−106439号公
報に開示された電動式移動棚装置においては、散開移行
手段が設けられていないために、必ずいずれか一つの空
間が形成され、他の棚は密集状態に保持されることとな
り、その結果空間部に面する棚間は開放状態であるが、
他の密集状態にある各棚に収納された物品に対しては空
調効果が非常に悪いと言う問題点があった。
【0007】本発明は前記従来の各問題点を解決し、部
品点数を減らし、制御装置を簡略化すると共に、タイマ
ーの設定値の調整が容易であり、然も散開移行時には各
棚間の通路入口部に、人身の進入阻止部材が掛け渡され
ているため、閉じる通路内の安全性を確保すると共に、
散開移行後においても各棚間の空間への進入が阻止され
ており、次の所望通路の選択操作も極めて安全に行うこ
とができ、更に空調においても優れた効果が得られ、ま
た、散開空間は所望する棚間にのみ形成することがで
き、防犯上不必要な棚間には空間を設けず密集状態に保
つことができ、更にまた、使用条件に合わせて散開空間
の形成幅あるいは形成位置を設定できる散開型電動式移
動棚装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定棚あるい
は側壁で区分される区画内に、夫々に走行用の可逆モー
タを備えた可動棚を一つの作業用通路に相当する余裕空
間をもって複数個配列し、物品出納時には、各通路ごと
に設けられた通路選択操作機能と該通路の進入を阻止す
る通路遮断操作機能とを備えた通路選択・遮断操作装置
の通路選択操作により、前記可動棚を移動させ、物品を
出納すべき前記棚間に作業用通路を形成し、出納作業終
了時には該形成通路の通路選択操作の解除で制御回路を
リセットし、該形成通路の通路遮断操作後次の所要通
路を形成するようにした電動式移動棚装置において、
記形成通路の不使用時には、前記各棚間あるいは所望す
前記棚間に散開空間を形成するために、前記通路選択
・遮断操作装置の通路選択操作による形成通路を検出す
る手段と、該形成通路の通路遮断操作後準備される散開
指令手段と、前記各棚間ごとに散開空間を形成すべく夫
々の前記可動棚の移行時間を設定する散開空間形成タイ
マーと、前記余裕空間を前記散開空間を形成すべき前記
各棚間あるいは前記所望する棚間に分割散在させる散開
位置に、前記可動棚を移行停止させる散開制御回路とを
有し、前記作業用通路が形成され、該形成通路の通路遮
断操作後、前記散開指令手段の指令信号があるとき、前
記散開制御回路が動作し、前記形成通路が閉じる方向へ
前記可動棚が一斉に散開移行し、該散開移行時に最後端
部の散開空間側より、散開移行方向に形成される当該散
開空間に対応する前記各散開空間形成タイマーが、該各
散開空間形成タイマーに設定される時限の終時ごとに順
次継続始動し、夫々の散開空間形成タイマーの前記設定
時限内は、当該棚間に前記散開空間を形成すべく、該散
開空間に面する前記散開移行方向にある片側の前記可動
棚が移行し、該散開空間形成タイマーの前記時限の終時
には、当該散開空間に面する前記移行中の前記可動棚が
夫々に前記散開位置に停止するように構成するという手
段を採用することにより、上記問題点を解決した。
【0009】
【作用】上記構成より成る本発明によれば、物品出納時
には所望の棚間に出納作業用の通路を形成するため、所
定の通路選択・遮断操作装置の通路選択操作により、自
動的に可動棚を移動させて作業用通路を形成して出納作
業をなす。そして、前記出納作業終了時には、前記形成
通路の通路遮断操作後、散開指令手段の指令信号がある
とき、散開制御回路が動作し、前記各可動棚は予め決め
られた散開位置に向かって一斉に発進する。
【0010】前記各可動棚の散開移行時において、右方
向および左方向移行の夫々の可動棚群につき、前記一斉
発進時に最初に形成される最後端部の散開空間に対応す
る散開空間形成タイマーが作動し始め、該タイマーの設
定作動時間が経過した時、前記散開空間に面している夫
々の前記可動棚群のうち最後尾の可動棚が先ず停止し、
そして該最後尾の可動棚の停止時点で、停止した夫々の
前記最後尾の可動棚と進行を続けるこれに相隣る可動棚
との間の散開空間に対応する散開空間形成タイマーが作
動し始め、該タイマーの設定作動時間が経過した時、前
記相隣る可動棚が停止する。
【0011】以下同様に、前記各可動棚群において、前
記最後尾棚側より前記各散開空間に対応する各散開空間
形成タイマーが順次に作動、タイムアップし、夫々の前
記各タイマーの設定作動時間に相当する走行間隔をもっ
て、前記各可動棚が順次に停止する。そして、夫々の散
開空間形成タイマーの設定作動時限の終時には、前記各
可動棚が予め決められた散開位置に停止する。
【0012】
【実施例】本発明の実施の一例を図について詳細に説明
する。図1は、本発明装置において出納作業が終了し、
今まで作業用通路として使用していた通路口が遮断され
た状態を示す正面図であり、図中、Gは床で、この床G
上にはガイドレールRが敷設され、そのレールR両端位
置に固定棚A・Fが配置されると共に、前記固定棚A・
F間において、可動棚B・C・D・Eが前記ガイドレー
ルR上を走行車輪を介して左右方向に移動可能に配置さ
れている。
【0013】前記固定棚A・F並びに可動棚B・C・D
・Eは実施例では棚装置であるが、このうち、前記固定
棚A・Fは必要により配置するが、なくてもよく、また
は壁面であってもよい。本実施例では説明の都合上固定
棚A・Fとして説明する。
【0014】前記各棚A・B・C・D・E・F間には、
夫々相隣る棚間に空間1・2・3・4・5が形成でき、
図1では前記可動棚B・C・D・Eを夫々左側に移動さ
せて密集し、前記空間1・2・3・4を夫々Lcの最小
の幅とすることによって、空間5部分を最大限に広く開
けて出納作業用通路Loとし、出納作業が円滑に行われ
るようにしている。前記最小の幅Lcは後述の離接検知
スイッチLS1〜LS5の作動上必要な最小限の幅であ
る。
【0015】前記各可動棚B・C・D・Eの下部には、
夫々自走用の可逆モータM1・M2・M3・M4が取付
けられ、減速機を介して走行車輪を回転させると共に、
前記各可動棚B・C・D・Eの収納面側下部には、隣接
する棚との離接を検知するための離接検知スイッチLS
1・LS2・LS3・LS4・LS5が夫々突設されて
いる。
【0016】前記離接検知スイッチLS1・LS2・L
S3・LS4・LS5は、互いに相隣れる棚が離れてい
る状態か、接している状態かを検知する検知スイッチで
あり、そのうちLS1とLS2とは可動棚Bの両側面下
部に夫々取付けられており、一方側の離接検知スイッチ
LS1は固定棚Aと可動棚Bの離接を検知する検知スイ
ッチ、他方側の離接検知スイッチLS2は可動棚B・C
の離接を検知する検知スイッチである。
【0017】また、離接検知スイッチLS3は可動棚C
の他方側側面下部に取付けられており、可動棚C・Dの
離接を検知する検知スイッチである。同様に、離接検知
スイッチLS4は可動棚Dの他方側側面下部に取付けら
れて、可動棚D・Eの離接を検知し、離接検知スイッチ
LS5は可動棚Eの他方側側面下部に取付けられて、可
動棚Eと固定棚Fの離接を検知する。
【0018】なお、前記各離接検知スイッチLS1〜L
S5は、相隣れる棚が接して押圧状態にあるときはその
スイッチの接点が離れ、相隣れる棚が離れて押圧状態で
ないときはそのスイッチの接点が閉じて回路形成をな
す、いわゆる常閉接点を有するものである。
【0019】更に、図中SSは可動棚Bに設けられた散
開ボタンであって、この散開ボタンSSを押圧すること
により、各可動棚B・C・D・Eが移動して、各棚間を
所定幅に維持して散開する。前記散開ボタンSSは可動
棚B以外の棚に取付けてもよい。
【0020】前記各可動棚B・C・D・Eおよび固定棚
A・Fの前面側板間には安全装置を兼ねた通路選択・遮
断操作装置が各通路ごとに設けられている。この通路選
択・遮断操作装置は、操作ハンドルCL1〜CL5、該
操作ハンドルCL1〜CL5を着脱自在に装着するため
の通路遮断ソケットAS1〜AS5、同じく前記操作ハ
ンドルCL1〜CL5を着脱自在に装着するための通路
選択ソケットCA1〜CA5、前記操作ハンドルCL1
〜CL5と通路選択ソケットCA1〜CA5を連結した
可撓性のある伸縮自在な安全ロープRP1〜RP5によ
り構成されている。
【0021】図2は、本発明装置において出納作業用通
路が形成された状態を示す正面図で、操作ハンドルCL
3を通路遮断ソケットAS3から外して通路選択ソケッ
トCA3に装着し、図1の状態から可動棚D・Eを右側
端部に移動して、空間1・2および4・5を最小の幅L
cとすると共に、空間3部分を最大限に広く開けて出納
作業用通路Loとし、出納作業が円滑に行われるように
している。
【0022】図3は、本発明装置において不使用時に各
棚間が均等散開している状態を示す正面図であり、散開
ボタンSSを押圧して可動棚B・C・D・Eを移動させ
て、固定棚A・Fを両端とする可動棚B・C・D・Eの
各棚間の空間1・2・3・4・5が、夫々Laの幅の散
開空間を有して夫々均等に散開している。これらの各空
間1・2・3・4・5は前記空間が5等分されて形成さ
れるため、各棚間に通気空間を生成する。従って、空調
による空気の循環を向上させ、湿気防止、収納物の劣化
防止など、密集状態にしておく弊害を緩和することがで
きる。
【0023】図4は、本発明装置において各棚間が不均
等散開している状態を示す正面図であり、各空間1・2
・3・4・5が、夫々の幅L1・L2・L3・L4・L
5で示すように異なる幅で空間を形成した場合を示して
おり、これは各棚の状況変化に対応して、特に不均等に
空調効果を必要とする場合などに用いられる。
【0024】図5は、本発明装置において所望の棚間の
み散開している状態を示す正面図であり、可動棚B・C
・D・E間の空間2・3・4を夫々Lcの最小の幅と
し、空間1・5に空間の幅L6・L7を形成した場合を
示しており、これは防犯上不必要な棚間には空間を設け
ず密集状態に保つことができ、また固定棚A・Fが壁等
である場合、壁際の結露防止等に効果的に対応できるも
のである。
【0025】図6は、本発明装置において通路選択操作
と通路遮断操作の機能を備えた通路選択・遮断操作装置
の操作フローを示す図であり、各棚間に安全ロープRP
1〜RP5を掛け渡して空間1〜5を遮断する操作をす
る場合は、操作ハンドルCL1〜CL5を通路遮断ソケ
ットAS1〜AS5に装着して通路遮断操作をすること
により、各通路入口が遮断され、各通路ごとに通路遮断
が検出される。
【0026】一方、所望の通路を形成すべく操作ハンド
ルCL1〜CL5のうち、対応する操作ハンドルを、通
路選択ソケットCA1〜CA5のうち対応する通路選択
ソケットに装着して通路選択操作をすることにより、当
該通路の通路選択リレーが動作して形成通路が選択され
る。また通路形成時は該通路の通路遮断をしなくてもよ
い回路構成である。
【0027】図7は、本発明装置における散開空間形成
タイマー回路図であり、5個の各棚間に対応する散開空
間形成タイマーT1・T2・T3・T4・T5とその接
点t1・t2・t3・t4・t5、通路選択リレーC1
〜C5の接点c1・c2・c3・c4・c5、散開形成
リレーSCの接点sc、および電流を一方向にのみ流す
ダイオードSとから構成されている。
【0028】前記散開空間形成タイマー回路によれば、
前記従来例が各可動棚毎に走行制限タイマーを2個ずつ
必要とするものであったのに対し、本発明では、各棚間
に形成される散開空間ごとに1個ずつあればよく、従っ
てタイマーの数が少なくてすむので、部品の節約、回路
の簡素化によるコストの低廉化ができる。前記通路選択
リレーの各接点c1・c2・c3・c4・c5は平常は
閉じて回路を構成しており、その動作によってその接点
を開く、いわゆるブレーク接点である。
【0029】図8は、本発明装置における各可動棚の移
動選択回路図であり、図中、F1・F2・F3・F4は
夫々右走行リレーであり、各可動棚を右方向に移動させ
る場合に動作し、R1・R2・R3・R4は夫々左走行
リレーであり、各可動棚を左方向に移動させる場合に動
作し、LS1・LS2・LS3・LS4・LS5は各可
動棚B・C・D・Eに夫々取付けられた前記各棚間の離
接を検知する離接検知スイッチであるが、これらは離接
検知スイッチの作動に連動するリレー接点に置き換えて
もよい。
【0030】また、図中、t1・t2・t3・t4・t
5は、前記散開空間形成タイマーT1・T2・T3・T
4・T5の各接点であり、c1・c2・c3・c4・c
5は通路選択リレーの各接点、soは通路形成リレーS
Oの接点、scは散開形成リレーの接点である。前記通
路形成リレーの接点soおよび散開形成リレーの接点s
cは通常は離れており、その動作によりその接点を閉じ
て回路を構成する、いわゆるメーク接点である。更に、
図中、f2・f3・f4は右走行リレーの接点、r1・
r2・r3は左走行リレーの接点である。
【0031】図9は、本発明装置におけるモータ駆動回
路図であり、図中、M1・M2・M3・M4は前記各可
動棚B・C・D・Eに夫々取付けられた可逆モータで、
左走行リレーの接点r1・r2・r3・r4が閉じる
と、前記各可逆モータは各可動棚が左に走行するように
回転し、右走行リレーの接点f1・f2・f3・f4が
閉じると、前記各可逆モータは各可動棚が右に走行する
ように回転する。
【0032】図10は、本発明装置における通路選択形
成のフローチャートであり、これは特に前記図1の状態
(空間5を開けた状態)から、前記図2の状態(作業用
通路の空間3を形成する状態)に棚を移動させる通路選
択形成を示したフローチャートであり、図8,図9の回
路図を参照して説明する。
【0033】先ず、電源を投入し、図1に示すように各
空間の操作ハンドルCL1〜CL5が夫々通路遮断ソケ
ットAS1〜AS5に装着されているのを確認した後、
空間3を出納作業用通路として形成するため、図2に示
すように操作ハンドルCL3を通路遮断ソケットAS3
から外して通路選択ソケットCA3に装着して通路選択
操作11をすると、通路選択リレーC3が動作12して
図8の可動棚の移動選択回路図において、ブレーク接点
c3を開くと共に、選択通路を除く他の通路が遮断され
ているか否かの通路遮断検出13がなされて通路選択が
完了することにより通路形成リレーSOが動作14し、
そのメーク接点soが閉じると、右走行リレーF3・F
4が動作15して、図9のモータ駆動回路図において、
メーク接点f3・f4が閉じて、可逆モータM3・M4
が右回転し、可動棚D・Eが右走行16する。
【0034】そして、共に右走行している前記可動棚D
・Eのうち先頭を走行している可動棚Eの離接検知スイ
ッチLS5が固定棚Fに接してOFF17となると、右
走行リレーF3・F4が復帰18し、図9のモータ駆動
回路図において、メーク接点f3・f4が開き、可逆モ
ータM3・M4への通電を断ってこれを停止せしめるこ
とにより、可動棚D・Eが走行を停止19する。
【0035】前記可動棚D・Eの停止19により空間3
が開いて、通路形成リレーSOが復帰20すると共に、
制御回路が自動ロック21され出納作業が可能となり、
図2に示す出納作業用通路の形成状態が保持されるの
で、その出納作業用通路における出納作業の安全が確保
される。
【0036】前記出納作業用通路における出納作業が終
り、空間3の出納作業用通路が不要になると、操作ハン
ドルCL3を通路選択ソケットCA3から外し通路選択
操作解除22をすると、通路選択リレーC3復帰2
、制御回路がリセット24される。そして前記操作
ハンドルCL3を通路遮断ソケットAS3に装着して通
路遮断操作25をすると、各通路が遮断されたことが検
出26され、引き続き他の出納作業用通路を形成する場
合27は、新たな通路選択操作11により前述と同様な
動作順序を経て、関連する可動棚が移動し、所望の出納
作業用通路が選択形成されることとなる。
【0037】一方、通路遮断操作25により、形成通路
の入口が遮断された後、次の通路選択操作がない場合、
フローチャートは図11に示す散開指令手段に移行す
る。
【0038】図11は、本発明装置における散開指令手
段を示すフローチャートであり、この散開指令手段は前
述の空間1〜5の全幅を任意の間隔に分割して散開空間
を形成すべき各棚間に散在させる散開位置に、各可動棚
を移行させる指令信号である。すなわち、この散開指令
手段は、散開を作動させる専用の散開ボタンSSによる
もの28と、形成通路の前記通路遮断操作後始動するタ
イマー回路29により一定時間経過後作動する信号によ
るもの30とで構成される。
【0039】次に、散開空間の形成動作について説明す
るが、特に図3に示す均等散開の位置に夫々の可動棚を
移行・停止させる場合について、図7の散開空間形成タ
イマー回路図を参照して説明する。
【0040】図7の各散開空間形成タイマーT1〜T5
の設定時間は、図3に示す散開空間形成幅Laから、各
可動棚が密集しているときの間隙を差し引いた移行距離
を走行するのに必要な、各可動棚B・C・D・Eの各移
行時間で設定される。すなわち、図2の状態から図3の
均等散開位置に各可動棚が移行する散開移行時は、形成
された出納作業用通路となった空間3が閉じられる方向
へ可動棚B・CおよびD・Eが一斉に発進し、各固定棚
A・Fに面する各最後端部の散開空間1・5の形成幅L
aを設定する散開空間形成タイマーT1・T5の時間経
過で可動棚B・Eは停止し、次に形成される散開空間2
・4の形成幅を設定する散開空間形成タイマーT2・T
4が始動し、同タイマーの設定時間経過で可動棚C・D
が停止するようになっている。
【0041】従って、散開空間形成タイマーT1〜T5
の設定時間が長ければ、その散開空間を形成すべく可動
棚の移行時間は長くなり、形成時の空間も広くなる。ま
た、設定時間を短くすればその散開空間は狭くなり、設
定時間が零の場合は密集状態の棚間隙をもって停止す
る。そのため、散開空間の形成幅は、散開空間形成タイ
マーT1〜T5の設定時間の調整により、出納作業時の
通路幅を分割散在させる範囲内で、任意の散開空間形成
幅を任意の各棚間に形成することができる。
【0042】このように各棚間の散開空間形成タイマー
の移行時間が設定され、図2に示す空間3が開かれて出
納作業用通路となった状態から、図3に示す均等散開位
置に移行・停止させる動作を、図12の散開移行・停止
のフローチャートにより説明する。
【0043】散開ボタンSSの押圧操作により、または
形成通路の遮断操作後作動するタイマー回路の設定時間
経過後作動する散開指令手段の指令信号により、形成通
路検出手段が作動31し、空間3の形成通路が検出され
ると、図7の散開空間形成タイマー回路図において、当
該通路の通路選択リレーC3が動作32し、散開形成リ
レーSCが動作33する。前記形成通路の検出方法は形
成通路を記憶していてもよく、または離接検知スイッチ
等で検知してもよい。
【0044】図8の可動棚の移動選択回路図において
も、前記通路選択リレーのブレーク接点c3が開き、散
開形成リレーのメーク接点scが閉じて、可動棚B・C
は右走行リレーF1・F2の動作回路が、また可動棚D
・Eは左走行リレーR3・R4の動作回路が夫々選択さ
れ、右走行リレーF1・F2と左走行リレーR3・R4
が動作34・35する。前記右走行リレーF1・F2並
びに左走行リレーR3・R4の動作34・35により、
図9のモータ駆動回路図において、そのメーク接点f1
・f2・r3・r4が閉じると、可逆モータM1・M2
は右回転し、可逆モータM3・M4は左回転して、夫々
可動棚B・Cは右走行36し、可動棚D・Eは左走行3
7する。
【0045】一方、図7の散開空間形成タイマー回路図
において、前記散開形成リレーSCの動作33によりブ
レーク接点c3が開き、メーク接点scが閉じた状態に
おいて、散開空間形成タイマーT1・T5が夫々始動3
8・39する。そして、前記各散開空間形成タイマーT
1・T5のタイムアップ(設定時間経過)40・41
で、図8の可動棚の移動選択回路図において、散開空間
形成タイマーの接点t1・t5が開き、動作中の右走行
リレーF1・左走行リレーR4を夫々復帰42・43さ
せ、図9のモータ駆動回路図において、メーク接点f1
・r4を開き、可逆モータM1・M4への通電を断って
これを停止せしめることにより、可動棚B・Eは夫々停
止44・45するが、可動棚C・Dは夫々走行を続行4
6・47している。
【0046】そして、図7の散開空間形成タイマー回路
図において、前記散開空間形成タイマーT1・T5のタ
イムアップ40・41により、散開空間形成タイマーの
接点t1・t5を閉じ、散開空間形成タイマーT2・T
4が始動48・49する。前記各散開空間形成タイマー
T2・T4のタイムアップ50・51で、図8の可動棚
の移動選択回路図において、散開空間形成タイマーの接
点t2・t4が開き、動作中の右走行リレーF2・左走
行リレーR3を夫々復帰52・53させ、図9のモータ
駆動回路図において、メーク接点f2・r3を開き、可
逆モータM2・M3への通電を断ってこれを停止せしめ
ることにより、可動棚C・Dは停止54・55する。こ
のようにして、各可動棚が停止した時点で散開制御回路
がリセット56され、図3に示すような空間1・2・3
・4・5が均等に散開された状態になる。
【0047】以上は均等散開の動作説明であるが、図4
に示す不均等散開にする場合は、各棚間の散開空間形成
タイマーの設定時間を予め不均等になる移行時間に設定
することにより、不均等散開することができる。その場
合の動作フローは図12と同様であるので説明を省略す
る。
【0048】また、図5に示す所望の棚間のみに散開空
間を形成する場合は、空間を形成すべき各棚間の散開空
間形成タイマーのみに空間幅の移行時間に相当する設定
時間を与え、空間を形成しない各棚間の散開空間形成タ
イマーは設定時間を零にすればよい。その場合の動作フ
ローも図12と同様であるので説明を省略する。
【0049】以上、実施例について説明したように、本
発明は各可動棚を散開・密集可能に構成して狭い空間の
収納密度を上げつつ、出納作業を迅速、且つ容易にした
散開型電動式移動棚装置であり、散開空間形成タイマー
の個数を節約した構成、散開空間の形成幅を独立的に任
意に設定できる構成、更に通路選択操作と通路遮断操作
の機能を持つ通路選択・遮断操作装置との組合せによ
り、所望通路の選択操作時、あるいは不使用時に各棚間
の通路入口部を進入阻止する通路遮断操作後、散開させ
ることにより、安全に移行でき、また散開移行停止後も
各棚間の空間の安全を確保しつつ、収納物品のよりよい
空調効果を図ることができるものである。更に、本実施
例のリレー回路に代えて、半導体回路、あるいはシーケ
ンサーで構成しても、各通路ごとに散開空間形成タイマ
ーを用いれば同一効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、各棚間の各散
開空間に対し散開空間形成タイマーが一つずつでよい構
成を採用したので、部品点数が少なくてすみ、従って制
御回路が簡素化される。また、前記各散開空間形成タイ
マーが、最後尾を走行している可動棚の走行時間を制御
する散開空間形成タイマーの設定された時限の終時(タ
イムアップ)ごとに、前記最後尾の可動棚の直前を走行
している可動棚の走行時間を制御する散開空間形成タイ
マーを順次継続始動するように構成したので、互いに他
の散開空間形成タイマー設定の影響を受けずに独自に設
定でき、タイマー設定作業が単純容易となり、取扱いが
便利であると共に、使用条件に合わせて散開空間の形成
幅あるいは形成位置を設定できる。すなわち、各棚間に
均等に散開空間を設けるのであれば、各散開空間形成タ
イマーの設定時間は同一値で設定すればよく、また不均
等に散開させる場合は、それぞれの散開空間の幅に応じ
て設定時間をゼロ(この場合散開のための作動なし)か
ら最大散開空間幅の走行時間の範囲で設定すればよい。
また更に、各通路の通路選択・遮断操作装置の通路遮断
操作後でなければ、散開移行できないので、散開移行
時、あるいは散開移行後も空間内の安全性が確保でき
る。請求項2の発明によれば、散開ボタン操作の信号で
構成される散開指令手段を設けたので、作業用通路不要
時に任意に散開空間を形成する位置に各可動棚を散開さ
せることができる。請求項3の発明によれば、タイマー
回路の設定時間経過後に指令信号を出す散開指令手段を
設けたので、一定時間後に散開空間を形成する位置に、
各可動棚を自動的に散開させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置において出納作業が終了し、通路口
が遮断された状態を示す正面図である。
【図2】本発明装置において出納作業用通路が形成され
た状態を示す正面図である。
【図3】本発明装置において不使用時に各棚が均等散開
している状態を示す正面図である。
【図4】本発明装置において各棚間が不均等散開してい
る状態を示す正面図である。
【図5】本発明装置において所望の棚間のみ散開してい
る状態を示す正面図である。
【図6】本発明装置において通路選択操作と通路遮断操
作の機能を備えた通路選択・遮断操作装置の操作フロー
を示す図である。
【図7】本発明装置における散開空間形成タイマー回路
図である。
【図8】本発明装置における可動棚の移動選択回路図で
ある。
【図9】本発明装置におけるモータ駆動回路図である。
【図10】本発明装置における通路選択形成のフローチ
ャートである。
【図11】本発明装置における散開指令手段を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明装置における散開移行、停止のフロー
チャートである。
【符号の説明】
A・F 固定棚または壁、 B〜E 可動棚、 1〜5
各棚間の通路あるいは空間、 M1〜M4 可逆モー
タ、 LS1〜LS5 離接検知スイッチ、CL1〜C
L5 操作ハンドル、 CA1〜CA5 通路選択ソケ
ット、 AS1〜AS5 通路遮断ソケット、 RP1
〜RP5 安全ロープ、 SS 散開ボタン、 c1〜
c5 通路選択リレーの接点、 T1〜T5 散開空間
形成タイマー、 t1〜t5 散開空間形成タイマーの
接点、 so 通路形成リレーの接点、 sc 散開形
成リレーの接点、 F1〜F4 右走行リレー、 f1
〜f4 右走行リレーの接点、 R1〜R4 左走行リ
レー、 r1〜r4 左走行リレーの接点。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定棚あるいは側壁で区分される区画内
    に、夫々に走行用の可逆モータを備えた可動棚を一つの
    作業用通路に相当する余裕空間をもって複数個配列し、
    物品出納時には、各通路ごとに設けられた通路選択操作
    機能と該通路の進入を阻止する通路遮断操作機能とを備
    えた通路選択・遮断操作装置の通路選択操作により、前
    記可動棚を移動させ、物品を出納すべき前記棚間に作業
    用通路を形成し、出納作業終了時には該形成通路の通路
    選択操作の解除で制御回路をリセットし、該形成通路の
    通路遮断操作後次の所要通路を形成するようにした電
    動式移動棚装置において、前記形成通路の不使用時に
    は、前記各棚間あるいは所望する前記棚間に散開空間を
    形成するために、前記通路選択・遮断操作装置の通路選
    択操作による形成通路を検出する手段と、該形成通路の
    通路遮断操作後準備される散開指令手段と、前記各棚間
    ごとに散開空間を形成すべく夫々の前記可動棚の移行時
    間を設定する散開空間形成タイマーと、前記余裕空間を
    前記散開空間を形成すべき前記各棚間あるいは前記所望
    する棚間に分割散在させる散開位置に、前記可動棚を移
    行停止させる散開制御回路とを有し、前記作業用通路が
    形成され、該形成通路の通路遮断操作後、前記散開指令
    手段の指令信号があるとき、前記散開制御回路が動作
    し、前記形成通路が閉じる方向へ前記可動棚が一斉に散
    開移行し、該散開移行時に最後端部の散開空間側より、
    散開移行方向に形成される当該散開空間に対応する前記
    各散開空間形成タイマーが、該各散開空間形成タイマー
    に設定される時限の終時ごとに順次継続始動し、夫々の
    散開空間形成タイマーの前記設定時限内は、当該棚間に
    前記散開空間を形成すべく、該散開空間に面する前記散
    開移行方向にある片側の前記可動棚が移行し、該散開空
    間形成タイマーの前記時限の終時には、当該散開空間に
    面する前記移行中の前記可動棚が夫々に前記散開位置に
    停止するように構成したことを特徴とする散開型電動式
    移動棚装置。
  2. 【請求項2】 散開指令手段が、形成通路が通路遮断操
    作された後、散開ボタンの操作信号で構成される請求項
    1記載の散開型電動式移動棚装置。
  3. 【請求項3】 散開指令手段が、形成通路の通路遮断操
    作後作動するタイマー回路を有し、該タイマー回路の設
    定時間経過後作動する信号で構成される請求項1記載の
    散開型電動式移動棚装置。
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JPH01156212A (ja) * 1987-12-10 1989-06-19 Daifuku Co Ltd 移動棚設備
JPH01198510A (ja) * 1988-02-03 1989-08-10 Bunshiyoudou:Kk 電動式移動棚装置

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