JP3127082B2 - 自走式棚の移動制御装置 - Google Patents

自走式棚の移動制御装置

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JP3127082B2
JP3127082B2 JP06150814A JP15081494A JP3127082B2 JP 3127082 B2 JP3127082 B2 JP 3127082B2 JP 06150814 A JP06150814 A JP 06150814A JP 15081494 A JP15081494 A JP 15081494A JP 3127082 B2 JP3127082 B2 JP 3127082B2
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佳久男 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動レールに沿って左
右に移動可能な複数の電動式等の自走式棚からなり、隣
接する棚の間に所定の空間が形成されるように予め学習
(ティーチング)させることができる移動制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の自走式棚を狭いスペースに配置し
て、各自走式棚の側面等に設けた作業通路形成スイッチ
の押下により、所望の箇所に少なくとも一つの作業通路
を形成するようにした収納棚装置として、不使用時に
は、隣接する自走式棚間に適宜の空間が形成されるよう
に散開させた状態に保持して各棚の収納部に空調設備か
らの冷気等の空気を触れせて食品等の物品の変質等を防
止できるように構成する一方、物品の出納ときには、所
望の自走式棚の側面等に設けた通路選択スイッチを押下
することにより、所望の自走式棚の収納面側に作業通路
が形成されるようにしたものが公知である。
【0003】そして、従来のこの種の装置の構成では、
各自走式棚に通路選択スイッチと通路選択リレーとを設
ける。そして、通路選択スイッチのリセット操作によ
り、通路選択リレーを復帰させ、次の所望通路の通路選
択操作迄のタイミングを取るための第1タイマーを作動
させる。この第1タイマーの設定時間中に、前記通路選
択スイッチを操作すれば、通路選択リレーが動作し、棚
移動選択回路が作動して、所定の選択された箇所に作業
通路を形成して停止する。
【0004】反対に第1タイマーの設定時間内に通路選
択がなければ、タイムアップとなり、前記通路選択リレ
ーを再度動作させ、散開形成リレーの作動と走行制限タ
イマーとの作動により、散開制御回路を作動させて、各
自走式棚が散開位置に移動したのち停止するよう制御す
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成では第1タイマーにて設定した時間内に他の通路選択
を実行しないと、散開通路形成モードに強制的に移動し
てしまうから、作業通路内で物品の出納作業に手間取っ
ていると、その作業通路が狭くなる散開通路形成動作に
移行するから作業者にとってきわめて危険である。
【0006】また、散開通路形成等の通路空間の形成態
様や、その通路幅寸法は制御回路自体で決定されてしま
うから、一旦、この種の自走式棚装置を設置したのち
に、前記作業通路及び/又は散開通路の位置や、これら
の通路幅等を任意に変更することが容易にできないとい
う問題があった。本発明は、これらの問題を解決すべく
なされたものであって、ティーチング機能(学習・再現
機能)を持たせることにより、作業通路や散開通路の位
置や通路幅等を任意に変更することができる自走式棚装
置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の自走式棚の移動制御装置
は、それぞれに設けられた可逆モータにより収納面に対
して直交する方向に移動し得る複数の自走式棚を、少な
くとも1つの作業通路を形成する余裕空間があるように
配列し、各自走式棚に設けた通路空間形成指令スイッチ
の通路形成信号により、前記作業通路等の通路空間を形
成するように制御した自走式棚の移動制御装置におい
て、通路空間形成モードと、前記通路空間の形成を学習
するティーチングモードとに切り換えるためのモード切
替え手段と、記憶手段とを備え、前記ティーチングモー
ド時には、押下された通路空間形成指令スイッチの識別
情報と、その通路空間形成指令時間とを前記記憶手段に
記憶させ、通路空間形成モードにおいて、所定の通路空
間形成指令スイッチを押下することにより、全ての自走
式棚を、その隣接する棚間の隙間空間が小さくなる収束
状態に復帰した後、前記記憶手段に記憶された内容通り
に、前記ティーチングモード時による通路空間パターン
を再現するように、所定の通路空間を形成すべく制御す
るものである。また、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の自走式棚の移動制御装置において、通路空間
形成モードにおいて、前記複数の通路空間形成指令スイ
ッチのうち、任意の通路空間形成指令スイッチを押下す
ることにより、当該通路空間形成指令スイッチに対応す
る任意の隣接棚間に、作業通路等の通路空間を形成すべ
く制御するものである。
【0008】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明する。図1は複数の自走式棚1a,1b,1cを、固
定棚2と壁3との間の床面に敷設された移動レール4に
沿って左右移動可能に載置したものの側面図であって、
第1自走式棚1a,第2自走式棚1b,第3自走式棚1
c及び固定棚2には、前記移動レール4の長手方向と直
交する面(図1の紙面と直交する面)が物品の収納面と
して開口されている。なお、自走式棚群の左右両側のも
のは固定棚だけもしくは壁3のみとしても良い。
【0009】各自走式棚1a,1b,1cは、正逆回転
可能な可逆モータ5を備え、可逆モータ5から図示しな
い減速機構を介して各自走式棚に装着された複数の車輪
6のうち少なくとも一方を駆動する。前記各自走式棚1
a,1b,1cには、それ自体を左方向または右方向に
移動することを制御するための副制御ユニット7a,7
b,7cが搭載されている。この各副制御ユニット7
a,7b,7cは、演算処理を実行する中央処理装置
(CPU)と、前記対応する可逆モータ5の正回転又は
逆回転と、その駆動時間を制御するものであり、その制
御プログラムを記憶する読み出し専用メモリ(ROM)
と、入力された各種データ(可逆モータ5の回転方向指
示データ及び駆動時間データ等)を記憶するための随時
読み書き可能メモリ(RAM)、入出力インターフェイ
ス等を備え、各可逆モータ5の駆動回路11に走行指
令、走行方向、停止指令等の指令信号を出す。
【0010】また、固定棚2に隣接する第1自走式棚1
aには、任意の隣接する棚間に形成する作業通路や、複
数の棚間に散開通路を形成するための主制御ユニット8
を搭載する。この主制御ユニット8には、演算処理を実
行する中央処理装置(CPU)と、作業通路や散開通路
等の自走式棚の移動態様(動作パターン)を制御する制
御プログラムを記憶する読み出し専用メモリ(ROM)
と、各種データを記憶する随時読み書き可能メモリ(R
AM)と、入出力インターフェイス等とを備え、後述す
る記憶手段9としての不揮発性RAMまたはバックアッ
プ機能を有する随時読み書き可能メモリ(RAM)が接
続され、または内蔵されており、停電時、もしくは電源
遮断時にも記憶内容(データ)が消失しないようになっ
ている。
【0011】前記第1自走式棚1aの側面には、固定棚
2との間である第1通路空間形成指令スイッチA1と第
1緊急停止指令スイッチB1、及び第1自走式棚1aと
第2自走式棚1bとの間の通路空間(第2通路空間)を
形成するための第2通路空間形成指令スイッチA2と第
2緊急停止指令スイッチB2が設けられている。第2自
走式棚1bの側面には、第3自走式棚1cとの間の通路
空間(第3通路空間)を形成するための第3通路空間形
成指令スイッチA3と第3緊急停止指令スイッチB3が
設けられている。
【0012】同様に、第3自走式棚1cの側面には、壁
3との間の通路空間(第4通路空間)を形成するための
第4通路空間形成指令スイッチA4と第4緊急停止指令
スイッチB4が設けられている。前記各通路空間形成指
令スイッチA1,A2,A3,A4は前記主制御ユニッ
ト8の入力インターフェイスに接続され、各緊急停止指
令スイッチB1,B2,B3,B4はそれぞれの副制御
ユニット7a,7b,7cの入力インターフェイスに接
続されている(図2参照)。
【0013】前記通路空間形成指令スイッチ及び緊急停
止指令スイッチは、押しボタンスイッチ、タクティフル
プッシュスイッチ、タッチスイッチ等のノンロックタイ
プ(モーメンタリタイプともいう)であり、スイッチを
押している間はハイ信号等を出し続けるタイプのもので
ある。従ってONパルス信号を発生させるには、通路空
間形成指令スイッチを押してのち放すという動作を実行
すれば良い。
【0014】従って、前記通路空間形成指令スイッチを
一度押下すると対応する自走式棚は走行し、その通路空
間形成指令スイッチを再度押下すると走行停止する。ま
た、緊急停止指令スイッチを押下すると走行中の自走式
棚は全て緊急停止する。各移動可能な自走式棚1a,1
b,1cの隣接する棚間及び第1自走式棚1aと固定棚
2の間は、それぞれその上端箇所において、平面視
「く」字状に屈曲可能な連結体(図示せず)を介して連
結され、この連結体が一杯に延びるとき、隣接する自走
式棚(及び固定棚)間の通路空間の最大幅寸法Wmax.が
規制される。そして、前記隣接する自走式棚1a,1
b,1c間の主または副制御ユニットや通路空間形成指
令スイッチ及び緊急停止指令スイッチの接続配線は前記
連結体の箇所に沿って配置することが好ましい。
【0015】なお、図1に示すように、各自走式棚1
a,1b,1cの幅寸法W1とするとき、固定棚2側に
全ての自走式棚1a,1b,1cがその隣接隙間W2に
て収束した状態で、自走式棚1cと壁3との間に通路空
間の幅寸法W3ができるものとする。後述するように、
均等散開パターンのとき、隣接する棚間に均等幅寸法W
4(図3参照)の通路空間が形成されるものとすれば、 4×W4=W3+(3×W2)なる関係が成立する。
【0016】また、後述する作業通路は、固定棚2と自
走式棚1aとの間、又は各自走式棚1a,1b,1cの
間、又は自走式棚1cと壁3との間の任意の箇所に少な
くとも1箇所以上形成可能であり、しかもこの作業通路
の幅寸法は、前記均等散開パターン時における均等幅寸
法W4より大きく、この作業通路内にて作業者が各棚の
収納面に物品の出仕入れ作業が容易にできる程度であ
る。
【0017】次に、本発明の自走式棚の移動制御につい
て、図5に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。図示しない電源をONにすると、主制御ユニット8
及び各副制御ユニット7a,7b,7cが立ち上がり、
制御準備が整う。スタートに続き、ステップS1にてテ
ィーチングモードであるか、通路空間形成モードである
かの判別を行う。
【0018】この両モードの切換手段は、例えば、前記
固定棚2に近い側の自走式棚1aの側面に設けた通路空
間形成指令スイッチの押下パターンによって設定するこ
とができ、通常の作業状態で押下することのないスイッ
チ操作によりティーチングモードに切り替わるように構
成すれば、スイッチの設置数を少なくできる。本実施例
では、第1自走式棚1aにおける左右両側の通路空間形
成指令スイッチA1,A2と、緊急停止指令スイッチB
1の3つの指令スイッチを同時に押下することによりテ
ィーチングモードに入るように構成する。
【0019】なお、図1及び図2に示す、別のスイッチ
12の操作により、ティーチングモードと通路空間形成
モードとに切り換えるように構成しても良い。前記ステ
ップS1にてティーチングモードに入ると、ステップS
2にて全ての自走式棚1a,1b,1cは固定棚2側に
収束する。この収束状態では、図1に示すように、各隣
接する棚間に微小隙間W2が存在するようにして自動的
に停止するものである。
【0020】次いでステップS3では、前記記憶手段9
に既に記憶されたティーチングデータをクリア(消去)
する。次いで、テップS4からステップS9にて作業者
はティーチング動作に入る。即ち、所望の通路空間を形
成したい箇所の通路空間形成指令スイッチを押下する
と、ステップS4にて通路空間形成指令スイッチが押下
されたか否かを判別し、押下されたと判断されると(ス
テップS4、yes )、記憶手段9にはその押下された通
路空間形成指令スイッチの位置(番号)、即ち押下され
た通路空間形成指令スイッチがいずれであったかという
識別情報を記憶し(ステップS5)、次いでステップS
6にて、タイマーがカウント開始して、次の通路空間形
成指令スイッチが押下されるまでの時間を積算しつつ記
憶手段9に時間データ(通路空間形成指令時間のデー
タ)を記憶させる。
【0021】ステップS7では、通路空間形成指令スイ
ッチが押下された時間間隔が予め設定された時間長さ以
上であるか否を判別する。タイムアウトであると(ステ
ップS7,yes )、ティーチング作業を途中で中止した
と判断してそれまで記憶したデータをクリアし(ステッ
プS8)、ステップS1にリターンする。タイムアウト
しない(ステップS7,no)ときには、ステップS8と
して次の通路空間形成指令スイッチが押下されたか否か
を判断し、通路空間形成指令スイッチが押下されたと判
断すると(ステップS9,yes )、ステップS10にて
ティーチング終了か否かを判別する。例えば、第1自走
式棚1aにおける第1通路空間形成指令スイッチスイッ
チA1及び第2通路空間形成指令スイッチA2を同時に
押下すると、ティーチング終了する。
【0022】ティーチング終了時(ステップS10,ye
s )のときには、ステップS1にリターンする。ティー
チング終了していない(ステップS10,no)ときに
は、ステップS5に戻りティーチング作業を続行する。
ここで、自走式棚1a,1b,1cは一定速度にて走行
するものとし、ティーチングモードでは、通路空間形成
指令スイッチが一度押下されて後、再度押下される迄の
時間だけ走行する。従って、走行する棚とその走行方向
と前記通路空間形成指令スイッチの押下による走行時間
の各データにて所定の箇所に所定の幅寸法の通路空間が
形成できるようティーチングできる。なお、後述するよ
うに、ティーチングした内容を再現しないで、単に所望
の自走式棚を走行させて、隣接する棚間に作業通路等の
通路空間を形成するときには、所定箇所の通路空間形成
指令スイッチA1〜A4が一旦押下されると自走式棚は
所定方向に移動し続け、該当する同じ通路空間形成指令
スイッチA1〜A4を押下するか、幅寸法W3の通路空
間を形成すると停止するものである。なお、所定幅寸法
の作業通路空間が成形されると、図示しないリミットス
イッチが作動して、自動的に自走式棚が停止するように
しても良い。
【0023】また、ティーチングにより前記1群の棚間
に形成できる通路空間パターンは1種類のみを記憶され
るものとする。また、タイムアップの時間は、前記幅寸
法W3(全ての自走式棚が固定棚2側に収束した状態か
ら壁3側に移動する距離)を移動するのに要する時間長
さに適宜時間を加算した時間に設定する。1乃至複数の
通路空間形成指令スイッチを一度押下しまま、停止する
ために再度押下しないで前述のタイムアップまで時間経
過することは無意味になるからである。
【0024】ティーチング作業の1実施例として、例え
ば、図3に示すように、固定棚2から壁3までの各自走
式棚1a,1b,1cの間に均等幅寸法W4の散開通路
を形成するようにティーチングする場合について以下に
説明する。先ず、第1自走式棚1aの右側に均等通路空
間を形成すべく、作業者は第1通路空間形成指令スイッ
チA1を一度押下すると、図4に示すように、第1自走
式棚1a,第2自走式棚1b,第3自走式棚1cの全て
が左方向に走行開始する。作業者は固定棚2と第1自走
式棚1aの右側側面との間に幅寸法W4の通路空間が形
成されたことを目視で確認して、前記第1通路空間形成
指令スイッチA1を再度押下する。これにより、全ての
自走式棚1a,1b,1cは一旦停止し、第1通路空間
形成動作はインターロックされる。
【0025】次いで、第1自走式棚1aにおける第2通
路空間形成指令スイッチA2を一度押下すると、第2自
走式棚1b,第3自走式棚1cの両者が図4の左方向に
走行開始するので、前記同様にして第1自走式棚1aと
第2自走式棚1bとの間の空路空間の幅寸法がW4にな
ることを作業者が目視にて確認して、再度第2通路空間
形成指令スイッチA2を押下すれば、第2自走式棚1
b,第3自走式棚1cが停止して、その第2通路空間形
成動作がインターロックされる。
【0026】次に、第2自走式棚1bにおける第3通路
空間形成指令スイッチA3を一度押下すると、第3自走
式棚1cのみが図4の左方向に走行開始する。前記と同
様にして第2自走式棚1bと第3自走式棚1cとの間に
均等幅寸法W4の散開通路が形成されたことを確認し
て、第2自走式棚1bにおける第3通路空間形成指令ス
イッチA3を再度押下して、第3自走式棚1cを停止さ
せ、その第3通路空間形成動作がインターロックされ
る。
【0027】次いで、前記全ての自走式棚1a,1b,
1cにおける各通路空間形成指令スイッチA1,A2,
A3,A4を押下して、前記通路形成動作のインターロ
ックを解除した後、第1自走式棚1aの第1通路空間形
成指令スイッチA1及び第2通路空間形成指令スイッチ
A2を同時に押下すると、前記記憶手段9に記憶される
データが確定して記憶保持され、ティーチングモードが
解除される。
【0028】次に、通路空間形成モード中でティーチン
グパターンを再現する制御について説明すると、図5の
フローチャートにてティーチングモードでないとき(ス
テップS1,no)、任意の通路空間形成指令スイッチを
押下し(ステップS11)、その後続いて収束モードに
入れる。収束モードは、例えば、第1通路空間形成指令
スイッチA1と第2通路空間形成指令スイッチA2とを
同時に押下することにより実現される。収束モードに入
ると(ステップS12,yes )、主制御ユニット8の指
令にて副制御ユニット7a,7b,7cに収束信号を発
生させる(ステップS13)。このとき、全ての自走式
棚1a,1b,1cが固定棚2の側に移動して図1の状
態に収束する。
【0029】主制御ユニット8では、前記両通路空間形
成指令スイッチA1,A2を同時に押し続けている時間
を計測し、その押し継続時間Tsが所定時間To例えば
3秒以上であるか否かをステップS14にて判別し、こ
こでTs>Toであると判別すると(ステップS14,
yes )、前記全ての自走式棚1a,1b,1cが固定棚
2の側に移動した収束位置になった後、前記記憶手段9
のティーチングテーブルから、前記ティーチングモード
時に押下された通路空間形成指令スイッチの位置(番
地)データとその押下による走行時間データとを出力し
(ステップS15)、その走行時間が完了するまで当該
自走式棚を走行させ(ステップS16)、ステップS1
6で走行時間が完了すると(ステップS16,yes )、
ティーチングモード時の第2回目に押下された通路空間
形成指令スイッチの位置(番地)データとその押下によ
る走行時間データとの出力を繰り返し、前記実施例では
図3の散開パターンとなるように、第1自走式棚1a、
第2自走式棚1b、第3自走式棚1cを順次移動して後
停止させるのである。
【0030】記憶手段9において記憶していたティーチ
ングテーブル内の記憶データを全て走査して、ステップ
S17にて残りデータなしと判別すると、ステップS1
にリターンする。なお、作業者が任意に通路空間を形成
したいときには、図5のフローチャートにてティーチン
グモードでないとき(ステップS1,no)、例えば固定
棚2と第1自走式棚1aとの間にのみ通路空間を形成し
たい時には、ステップS11にて第1通路空間形成指令
スイッチA1を押下する。この状態で前記収束モードに
移らなければ(ステップS12,no)、ステップS18
にて前記ステップS11にて押下された第1通路空間形
成指令スイッチA1に対応する信号を発生するので、こ
れにて、全ての自走式棚1a,1b,1cが図1(図
4)の左方向に移動しし後、所定の幅寸法の通路空間が
できると、第1通路空間形成指令スイッチA1を再度押
下して全ての自走式棚1a,1b,1cを停止させる
か、図示しないリミットスイッチにより自動的に停止す
ることになる。
【0031】前記実施例において、ティーチングモード
にて均一な幅の散開通路のパターンをティーチング(学
習)させ、それを再現するようにしたが、任意の隣接す
る自走式棚間に作業通路空間を形成するようにティーチ
ングさせても良いことは言うまでもない。前記実施例で
は、第1自走式棚1aに主制御ユニット8を設けて、こ
の主制御ユニット8がティーチング操作及びそのティー
チングによる通路空間パターン再現操作の実行を実現さ
せるようにしていたが、主制御ユニット8を省略し、第
1自走式棚1aに設けた副制御ユニット7aにこの機能
を持たせるようにしても良いのである。
【0032】
【発明の作用・効果】以上に説明したように、請求項1
に記載の発明の自走式棚の移動制御装置は、それぞれに
設けられた可逆モータにより収納面に対して直交する方
向に移動し得る複数の自走式棚を、少なくとも1つの作
業通路を形成する余裕空間があるように配列し、各自走
式棚に設けた通路空間形成指令スイッチの通路形成信号
により、前記作業通路等の通路空間を形成するように制
御した自走式棚の移動制御装置において、通路空間形成
モードと、前記通路空間の形成を学習するティーチング
モードとに切り換えるためのモード切替え手段と、記憶
手段とを備え、前記ティーチングモード時には、押下さ
れた通路空間形成指令スイッチの識別情報と、その通路
空間形成指令時間とを前記記憶手段に記憶させ、通路空
間形成モードにおいて、所定の通路空間形成指令スイッ
チを押下することにより、全ての自走式棚を、その隣接
する棚間の隙間空間が小さくなる収束状態に復帰した
後、前記記憶手段に記憶された内容通りに、前記ティー
チングモード時による通路空間パターンを再現するよう
に、所定の通路空間を形成すべく制御するものであるか
ら、一旦、この種の自走式棚装置を設置したのちに、テ
ィーチングモードにて前記記憶手段に前記作業通路及び
/又は散開通路の位置や、これらの通路幅等を変更させ
た通路空間パターンを記憶させると、その通路空間パタ
ーンの再現が容易であると共に、通路空間パターンの変
更も至極容易となるという顕著な効果を奏するのであ
る。
【0033】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の自走式棚の移動制御装置において、通路空間
形成モードにおいて、前記複数の通路空間形成指令スイ
ッチのうち、任意の通路空間形成指令スイッチを押下す
ることにより、当該通路空間形成指令スイッチに対応す
る任意の隣接棚間に、作業通路等の通路空間を形成すべ
く制御するものであるから、請求項1に記載の発明によ
る効果に加えて、前記ティーチングモード時による通路
空間パターンを再現したくない場合には、通路空間形成
を所望する隣接棚における通路空間形成指令スイッチを
押下するだけで、その箇所にのみ作業通路等の通路空間
が迅速に形成できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】自走式棚の収束状態を示す図である。
【図2】制御装置の機能ブロック図である。
【図3】自走式棚の散開状態を示す図である。
【図4】ティーチング操作開始状態を示す図である。
【図5】本発明の制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1a,1b,1c 自走式棚 2 固定棚 3 壁 5 可逆モータ 7a,7b,7c 副制御ユニット 8 主制御ユニット A1,A2,A3,A4 通路空間形成指令スイッ
チ B1,B2,B3,B4 緊急停止指令スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 1/00 - 1/20 A47B 53/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれに設けられた可逆モータにより
    収納面に対して直交する方向に移動し得る複数の自走式
    棚を、少なくとも1つの作業通路を形成する余裕空間が
    あるように配列し、各自走式棚に設けた通路空間形成指
    令スイッチの通路形成信号により、前記作業通路等の通
    路空間を形成するように制御した自走式棚の移動制御装
    置において、 通路空間形成モードと、前記通路空間の形成を学習する
    ティーチングモードとに切り換えるためのモード切替え
    手段と、記憶手段とを備え、 前記ティーチングモード時には、押下された通路空間形
    成指令スイッチの識別情報と、その通路空間形成指令時
    間とを前記記憶手段に記憶させ、 通路空間形成モードにおいて、所定の通路空間形成指令
    スイッチを押下することにより、全ての自走式棚を、そ
    の隣接する棚間の隙間空間が小さくなる収束状態に復帰
    した後、前記記憶手段に記憶された内容通りに、前記テ
    ィーチングモード時による通路空間パターンを再現する
    ように、所定の通路空間を形成すべく制御することを特
    徴とする自走式棚の移動制御装置。
  2. 【請求項2】 通路空間形成モードにおいて、前記複数
    の通路空間形成指令スイッチのうち、任意の通路空間形
    成指令スイッチを押下することにより、当該通路空間形
    成指令スイッチに対応する任意の隣接棚間に、作業通路
    等の通路空間を形成すべく制御することを特徴とする請
    求項1に記載の自走式棚の移動制御装置。
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