JPH089405Y2 - 気化器の低速燃料通路 - Google Patents

気化器の低速燃料通路

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JPH089405Y2
JPH089405Y2 JP7306890U JP7306890U JPH089405Y2 JP H089405 Y2 JPH089405 Y2 JP H089405Y2 JP 7306890 U JP7306890 U JP 7306890U JP 7306890 U JP7306890 U JP 7306890U JP H089405 Y2 JPH089405 Y2 JP H089405Y2
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low
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negative pressure
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JP7306890U
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郁夫 内山
宏 岡沢
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三國工業株式会社
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は絞り弁小開度時に主吸気通路に燃料を供給す
る低速燃料通路であって、ブリードホールが穿設されて
いる低速燃料ジェットを使用したものに関する。
[従来技術] 気化器の低速燃料通路には、ブリードエアを低速燃料
ジェットに穿設したブリードホールを介して導入するも
のと、ブリードエアを低速燃料ジェットの下流側で導入
するものとがあり、ブリードエアを、低速燃料ジェット
に穿設したブリードホールを介して導入すると、燃料内
に空気が気泡となって混入し、燃料の見掛上の比重が小
さくなって、吸気負圧が例えば水銀柱10乃至150粍と低
い、エンジン始動のためのクランキング時に燃料の吸込
みが良く、始動が容易に行われる反面、ブリードエアを
低速燃料ジェットの下流側で導入する方が、エンジンの
アイドリング運転が安定する傾向がある。
而して吸気負圧の強弱によって低速燃料通路内に燃料
流量を大小切換える構成が実公昭47−18200号及び実開
昭50−149730号によって開示されて居る。
第2図は実公昭47−18200号の構成を示し、車両が通
常の走行をしているときは、気化器の主吸気通路に配置
された絞り弁aの下流側の吸気負圧が弱く、負圧装置b
のスプリングb−1の付勢によって電気接点cが閉じら
れて電磁弁dに通電され、ブリードエア通路eが開かれ
て2つのエアジェットf、gからブリードエアが低速燃
料通路hに導入されるが、車両が減速時に、絞り弁aの
下流側の吸気負圧が強くなると、負圧装置bのダイアフ
ラムb−2がスプリングb−1を圧縮して引き寄せられ
て電気接点cが開き、電磁弁dへの通電が断たれてブリ
ードエア通路eが閉じられ、1つのエアジェットfのみ
からブリードエアが低速燃料通路hに導入されて燃料流
量が増加する構成である。
第3図は実開昭50−149730号の構成を示し、車両が通
常の走行をしているときは絞り弁aの下流側の吸気負圧
が弱く、負圧装置bのスプリングb−1によって1つの
エアジェットgが閉され、エアジェットfのみからブリ
ードエアが低速燃料通路h内に導入されるが、車両が減
速時に絞り弁aの下流側の吸気負圧が強くなると、ダイ
アフラムb−2がスプリングb−1を圧縮してエアジェ
ットgが開かれ、低速燃料通路hに2つのエアジェット
f、gからブリードエアが流入して燃料流量が減少する
構成である。尚第2図及び第3図においてiはアイドル
ポート、jはバイパスポートである。
[考案が解決しようとする課題] 車両が通常走行をしている場合の絞り弁下流側の吸気
負圧と、車両が減速する際の絞り弁下流側の吸気負圧の
様に、特定の強さ以上の範囲内の吸気負圧の変化に対し
ては、単にブリードエア流量の切換によって燃料流量を
大小切換えることが可能であるが、エンジン始動のため
のクランキング時の様に吸気負圧が著しく弱く、たとえ
ブリードエアの流入を全く遮断しても、燃料の十分な吸
込力が低速燃料通路に作用しない場合にはブリードエア
を低速燃料ジェットに穿設したブリードホールを介して
低速燃料通路内の燃料中に気泡状態で導入して燃料の見
掛上の比重を小さくして、低速燃料ジェット下流側の低
速燃料通路立上り部分における燃料の吸上げを容易にす
る必要がある。従って低速燃料ジェットにはブリードホ
ールを設けて、エンジン始動のためのクランキング時に
は、該ブリードホールを介してブリードエアを供給し、
而も、安定してエンジンにアイドリング運転をさせるこ
とができる気化器の低速燃料通路を得ることが本考案の
課題である。
[課題を解決するための手段] 絞り弁小開度時に主吸気通路に燃料を供給する気化器
の低速燃料通路であってブリードホールが穿設されてい
る低速燃料ジェットが使用されているものにおいて、前
記ブリードホールを介して空気を導入する第1のブリー
ドエア通路と前記低速燃料ジェットの下流側で空気を導
入する第2のブリードエア通路とを備え、エンジンの吸
気負圧で動作する負圧切換弁によって、エンジン始動の
ためのクランキング時の吸気負圧が弱いときには前記第
1のブリードエア通路を大気と導通して前記第2のブリ
ードエア通路を大気から遮断し、エンジンアイドリング
運転時の吸気負圧の強いときには前記第1のブリードエ
ア通路を大気から遮断して前記第2のブリードエア通路
を大気に導通させる構成とする。
[作用] エンジン始動時に行われるクランキングの回転速度は
小さく、吸入される空気流量も小さいから、絞り弁下流
側に発生する吸気負圧は弱い。(例えば水銀柱10乃至15
0粍)従って負圧切換弁は低速燃料ジェットのブリード
ホールを介してブリードエアを供給する第1のブリード
エア通路を大気に導通し、低速燃料ジェット下流側にブ
リードエアを供給する第2のブリードエア通路を大気か
ら遮断する。
主吸気通路に開口するアイドルポート又はバイパスポ
ート(一般的に低速ポート)に作用する低速燃料の吸込
力は弱くても低速燃料ジェットのブリードホールから空
気が流入し、気泡となって燃料中に混入して、燃料の見
掛上の比重を小さくするから、クランキングの際に低速
燃料ジェット下流側の低速燃料通路立上り部の燃料の吸
上げが良くなって始動が容易となる。
エンジンが始動しアイドリング運転となって吸気負圧
が例えば水銀柱150粍よりも強くなると負圧切換弁は前
記第1のブリードエア通路を大気から遮断し、前記第2
のブリードエア通路と大気とを導通させるから、ブリー
ドエアは低速燃料ジェットの下流側に供給され、低速燃
料ジェットのブリードホールから燃料中への気泡の混入
がなくてもアイドルポート又はバイパスポート(一般的
に低速ポート)に作用する十分な低速燃料吸込力によっ
てエンジンのアイドリング運転に必要な低速燃料が吸込
まれ、低速燃料ジェットのブリードホールから空気が気
泡となって燃料中に混入する場合よりも燃料流量の変動
が少なくなり、安定したアイドリング運転を行うことが
できる。
[実施例] 第1図は本考案の気化器の低速燃料通路の実施例を示
す断面図で、符号1は気化器の主吸気通路、2が絞り
弁、3が浮子室、4が低速燃料ジェットで、該低速燃料
ジェット4にはブリードホール5が穿設されている。6
は前記低速燃料ジェット4が配置されている低速燃料通
路、7が前記ブリードホール5を介して前記低速燃料通
路6にブリードエアを導入する第1のブリードエア通
路、8が前記低速燃料ジェット4の下流側でブリードエ
アを低速燃料通路6に導入する第2のブリードエア通路
である。9が負圧切換弁で、弁筐体10の内部がダイアフ
ラム11によって大気に通ずる大気室12と、前記絞り弁2
の下流側のエンジン吸気負圧が導入される負圧室13とに
区画されている。14が前記大気室12を大気に導通させる
開口部、15が前記負圧室13と前記絞り弁2の下流側のエ
ンジンの吸気通路とを結ぶ負圧通路である。前記ダイア
フラム11の大気室12側に弁体16が配置され、該弁体16は
弁桿17によって前記ダイアフラム11の中心部に固定さ
れ、前記ダイアフラム11の負圧室13側にはコイルスプリ
ング18が配置されて、前記弁体16が前記大気室12側の前
記弁筐体10の端面の中心部に開口する前記第2のブリー
ドエア通路8を閉じる方向に前記ダイアフラム11を付勢
している。前記第1のブリードエア通路7は前記弁桿17
と同心に該弁桿17のまわりに環状に、前記弁体16と相対
して開口している。19は前記低速燃料通路6の前記主吸
気通路1への開口部で、ただ1つの低速ポートの場合も
アイドルポートとバイパスポートとからなる複数個の低
速ポートが開口している場合もあるが本考案は何れかの
場合に限定するものではない。20は前記第1のブリード
エア通路7に配置された第1のエアジェット、21は前記
第2のブリードエア通路8に配置された第2のエアジェ
ットで、それぞれ、良好な始動と良好なアイドリング運
転が行われる様に孔径が選定される。
エンジンクランキング時には吸気負圧が弱く負圧室13
内の負圧が弱いからコイルスプリング18の付勢によって
第2のブリードエア通路8が大気から遮断され、空気は
第1のブリードエア通路7を通り、低速燃料ジェット4
のブリードホール5を介して低速燃料通路6内に気泡と
なって導入され、燃料の見掛上の比重を小さくするから
低速燃料ジェット4のブリードホール5よりも下流側の
立上り部分6aにおける燃料の吸上げが容易となって始動
が良好に行われる。
エンジンが始動され、アイドリング運転が行われてい
るときは、吸気負圧が強くなり、ダイアフラム11は弁体
16を伴ってコイルスプリング18を圧縮して第2のブリー
ドエア通路8を大気に導通させ、第1のブリードエア通
路7と大気との間を遮断する。吸気負圧が強く、低速ポ
ート19に作用する燃料を吸込む力が強いから、ブリード
ホール5からの空気の混入がなくてもアイドリング運転
に必要な燃料が吸入され、ブリードホール5から空気が
混入される場合よりも燃料流量の変動が少なくなり、ア
イドリング運転が安定する。
[考案の効果] 本考案の気化器の低速燃料通路によって、エンジンの
良好な始動と安定したアイドリング運転とを両立させる
ことができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の気化器の低速燃料通路の断面図、第2
図及び第3図は低速燃料通路に導入するブリードエアの
流入量を吸気負圧に応じて切換えることによって低速燃
料通路を通ってエンジンに吸入される燃料流量の切換を
行なう低速燃料通路の従来構成を示す図である。 1…気化器の主吸気通路、2…絞り弁、3…浮子室、4
…低速燃料ジェット、5…ブリードホール、6…低速燃
料通路、7…第1のブリードエア通路、8…第2のブリ
ードエア通路、9…負圧切換弁、10…弁筐体、11…ダイ
アフラム、12…大気室、13…負圧室、14…大気に導通さ
せる開口部、15…負圧通路、16…弁体、17…弁桿、18…
コイルスプリング、19…低速ポート、20…第1のエアジ
ェット、21…第2のエアジェット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絞り弁(2)小開度時に主吸気通路(1)
    に燃料を供給する気化器の低速燃料通路(6)であって
    ブリードホール(5)が穿設されている低速燃料ジェッ
    ト(4)が使用されているものにおいて、前記ブリード
    ホール(5)を介して空気を導入する第1のブリードエ
    ア通路(7)と前記低速燃料ジェット(4)の下流側で
    空気を導入する第2のブリードエア通路(8)とを備
    え、エンジンの吸気負圧で動作する負圧切換弁(9)に
    よって、エンジン始動のためのクランキング時の吸気負
    圧が弱いときには前記第1のブリードエア通路(7)を
    大気と導通して前記第2のブリードエア通路(8)を大
    気から遮断し、エンジンアイドリング運転時の吸気負圧
    の強いときには前記第1のブリードエア通路(7)を大
    気から遮断して前記第2のブリードエア通路(8)を大
    気に導通させることを特徴とする気化器の低速燃料通
    路。
JP7306890U 1990-07-10 1990-07-10 気化器の低速燃料通路 Expired - Lifetime JPH089405Y2 (ja)

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JPH0432243U JPH0432243U (ja) 1992-03-16
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