JPH0893933A - 流体制御弁 - Google Patents

流体制御弁

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JPH0893933A
JPH0893933A JP23099394A JP23099394A JPH0893933A JP H0893933 A JPH0893933 A JP H0893933A JP 23099394 A JP23099394 A JP 23099394A JP 23099394 A JP23099394 A JP 23099394A JP H0893933 A JPH0893933 A JP H0893933A
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Shigeru Shirai
白井  滋
博明 ▲よし▼田
Hiroaki Yoshida
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数流体の高い流量混合比制御を可能とし、
コンパクトで安価な流体制御弁を提供する。 【構成】 流出路61と複数の流入路59、60を有す
るハウジング58と、ハウジング58内に回動可能に設
けられた略円筒形の側面に複数の入口孔63、64およ
び端面に出口部65を有し、シリンダ部66と摺動する
円筒部67の直径よりも細い直径の軸シール部68を有
する弁体62と、弁体62の出口部65の端面と対向し
て形成した弁座70とが設けられている。モータ71が
回転すると弁体62は軸方向に移動自在になり流入路5
9、60の流体圧が高い程弁体端面は弁座に押しつけら
れる。したがって、弁内部の漏れが少なく高い流量比混
合ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流量制御および流量混
合たとえば湯と水を混合して適温の給湯をする等が可能
な流体制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の流体制御弁(例えば実開
昭62−119586号公報)を、図14および図1
5、図16に示す。同図において、1は弁本体、2、3
は入口ポート、4は出口ポートである。弁本体1の入口
ポート2、3間の弁室1aは筒状に形成されていて、そ
の弁室1a内にその内径に合致する外径を有した筒状の
弁体5が水密的に回動可能に配置されている。この弁体
5の一端部5aの中央には弁本体1の上端面に装備した
ステッピングモータ6の駆動軸7が固定され、また他端
部5bは開口して出口ポート4に連通している。また、
弁体5の周面には、図15に示すように2カ所に開口部
5c、5dが形成されていて、一方の開口部5cが入口
ポート2に連通し、また他方の開口部5dが入口ポート
3に連通している。
【0003】ステッピングモータ6により弁体5を回動
させると入口ポート2、3の開口面積が可変されて、入
口ポート2、3から開口部5c、5dを通って弁室1a
内に流入する冷水、熱水の流量が可変される。
【0004】弁体5の他端部5b側には混合羽根8が配
置されている。入口ポート2、3から弁室1a内に流入
した冷水、熱水はその混合羽根8を通る際に乱流を生じ
て強制的に混合される。
【0005】出口ポート4内には、混合羽根8により混
合された冷水と熱水の温度を検知するサーミスタ9が配
置されている。このサーミスタ9の検知信号は電子コン
トローラ10に出力され、ここで目標温度との偏差量が
求められ、その偏差量に応じた制御信号が電子コントロ
ーラ10からステッピングモータ6に出力される。
【0006】第16図に上記混合弁を装備した給湯装置
を示している。111は電気温水器、112は減圧弁で
ある。電気温水器111から配管113を通って弁本体
1の入口ポート3に熱水が供給される一方、減圧弁11
2、配管114を介して冷水が弁本体1の入口ポート2
に供給される。入口ポート2、3に供給された冷水と熱
水は、混合羽根8により強制的に混合されて混合水とな
った後、出口ポート4内で検知手段9により直ちに温度
が検出される。検知信号は電子コントローラ10に出力
され、その電子コントローラ10からステッピングモー
タ6に制御信号が出力されて目標温度となるように入口
ポート2、3の開口度が可変される。そして目標温度に
調整された混合水が出口ポート4から配管115を介し
て各場所に給湯されるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来の流体制御弁では、入口ポート2あるいは入
口ポート3のいずれかを閉じた状態のとき、弁体5の外
径と弁室1aの内径との径クリアランスのすきまを通じ
て出口ポート4に洩れる量が多く、例えば湯水混合せず
に冷水だけ出したい場合でも、湯が漏れ出てなまぬるい
水になったり、熱湯を出したいのに漏れ出る水が混合さ
れた湯になるなどの課題があった。特に入口ポート2、
3に作用する流体圧が高い程、上記の弁内部漏れの量が
増大し、高い流体圧においては実用にならないという課
題があった。また、上記従来の流体制御弁の閉じた側の
入口ポートから出口ポート4への漏れ量を減少させるに
は、弁体5の外径と弁室1aの内径との径クリアランス
を小さくしなくてはならず、加工精度を要し歩留まりが
悪くなったり、しまりばめになってモータ6の回転駆動
トルクが不足して回転駆動不能になる等の課題があっ
た。
【0008】本発明は上記課題を解決するものであり、
簡単な構成で特に高い流体圧に対して弁内部漏れの少な
い流量制御を可能にする流体制御弁を提供することを第
一の目的としている。
【0009】第二の目的は、簡単な構成で必要駆動トル
クが小さく、かつ弁体周囲のすきま洩れの少ない流量制
御を可能にする流体制御弁を提供することにある。
【0010】第三の目的は、簡単な構成で、複数流体の
高い流量混合比制御を可能にする流体制御弁を提供する
ことにある。
【0011】第四の目的は、簡単な構成で必要駆動トル
クが小さく、複数流体の高い流量混合比制御を可能にす
る流体制御弁を提供することにある。
【0012】第五の目的は、簡単な構成で必要駆動トル
クがさらに小さく、複数流体の高い流量混合比制御を可
能にする流体制御弁を提供することにある。
【0013】また第六の目的は、簡単な構成で必要駆動
トルクがさらに安定して小さく、複数流体の高い流量混
合比制御を可能にする流体制御弁を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明の流体制御弁は、流入路と流出路を有す
るハウジングと、前記ハウジングのシリンダ内に回動可
能に設けられた略円筒形の側面に入口孔および端面に出
口部を有し、前記ハウジングのシリンダ部と摺動する円
筒部の直径よりも細い直径の軸シール部を有する弁体
と、前記弁体の前記出口部の端面と対向して形成した弁
座と、前記弁体を回転駆動するモータと、前記弁体が軸
方向に移動自在に前記モータの回転を前記弁体に伝達す
る回転動力伝達部を設けたものである。
【0015】上記第二の目的を達成するために本発明の
流体制御弁は、流入路と流出路を有するハウジングと、
前記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けられた略
円筒形の側面に入口孔および端面に出口部を有し、前記
ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部の直径よりも
細い直径の軸シール部を有する弁体と、前記弁体の前記
ハウジングとの摺動接触面で入口孔を囲むように形成し
た凸部と、前記弁体の前記出口部の端面と対向して形成
した弁座と、前記弁体を回転駆動するモータと、前記弁
体が軸方向に移動自在に前記モータの回転を前記弁体に
伝達する回転動力伝達部を設けたものである。
【0016】上記第三の目的を達成するために本発明の
流体制御弁は、流出路と複数の流入路を有するハウジン
グと、前記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けら
れた略円筒形の側面に複数の入口孔および端面に出口部
を有し、前記ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部
の直径よりも細い直径の軸シール部を有する弁体と、前
記弁体の前記出口部の端面と対向して形成した弁座と、
前記弁体を回転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に
移動自在に前記モータの回転を前記弁体に伝達する回転
動力伝達部を設けたものである。
【0017】上記第四の目的を達成するために本発明の
流体制御弁は、流出路と複数の流入路を有するハウジン
グと、前記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けら
れた略円筒形の側面に複数の入口孔および端面に出口部
を有し、前記ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部
の直径よりも細い直径の軸シール部を有する弁体と、前
記弁体の前記ハウジングとの摺動接触面で複数の入口孔
の個々を囲むように形成した複数の凸部と、前記弁体の
前記出口部の端面と対向して形成した弁座と、前記弁体
を回転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に移動自在
に前記モータの回転を前記弁体に伝達する回転動力伝達
部を設けたものである。
【0018】上記第五の目的を達成するために本発明の
流体制御弁は、流出路と複数の流入路を有するハウジン
グと、前記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けら
れた略円筒形の側面に複数の入口孔および端面に出口部
を有し、前記ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部
の直径よりも細い直径の軸シール部を有する弁体と、前
記弁体の前記出口部の端面と対向して形成した弁座と、
前記弁座と前記弁体端面との間に設けた四フッ化エチレ
ンまたはポリアセタール樹脂等の低摩擦材で形成された
輪環形状部材と、前記弁体を回転駆動するモータと、前
記弁体が軸方向に移動自在に前記モータの回転を前記弁
体に伝達する回転動力伝達部を設けたものである。
【0019】また第六の目的を達成するために本発明の
流体制御弁は、流出路と複数の流入路を有するハウジン
グと、前記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けら
れた略円筒形の側面に複数の入口孔および端面に出口部
を有し、前記ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部
の直径よりも細い直径の軸シール部を有する弁体と、前
記弁体の前記出口部の端面と対向して形成した弁座と、
前記弁座と前記弁体端面との間に複数重ねて設けた四フ
ッ化エチレンまたはポリアセタール樹脂等の低摩擦材で
形成された輪環形状部材と、前記弁体を回転駆動するモ
ータと、前記弁体が軸方向に移動自在に前記モータの回
転を前記弁体に伝達する回転動力伝達部を設けたもので
ある。
【0020】
【作用】本発明の流体制御弁は、ハウジングのシリンダ
内に回動可能に設けられた略円筒形の側面に入口孔およ
び端面に出口部を有し、前記ハウジングのシリンダ部と
摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸シール部を有
する弁体と、前記弁体の前記出口部の端面と対向して形
成した弁座と、前記弁体を回転駆動するモータと、前記
弁体が軸方向に移動自在に前記モータの回転を前記弁体
に伝達する回転動力伝達部を設けたことにより、入口孔
にかかる流体圧が高くなるほど、その流体の圧力で弁体
が出口部の端面に形成された弁座に押しつけられるよう
に作用するため、弁体の入口孔以外の弁体周囲のクリア
ランスから出口部に漏れる弁内部漏れが、この弁座部で
抑制される作用が流体圧に応じて高まる。したがって、
簡単な構成でありながら、特に高い流体圧のときも弁内
部漏れの少ない流量制御が可能になる。
【0021】また本発明の流体制御弁は、ハウジングの
シリンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸
シール部を有する弁体と、前記弁体の前記ハウジングと
の摺動接触面で入口孔を囲むように形成した凸部と、前
記弁体の前記出口部の端面と対向して形成した弁座と、
前記弁体を回転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に
移動自在に前記モータの回転を前記弁体に伝達する回転
動力伝達部を設けたことにより、前記凸部がハウジング
との摺動接触面のすきまを小さくするので、弁体外周の
すきまからの洩れが著しく減少できるとともに、摺動接
触面積が減少し、弁体を回転させるのに必要なトルクを
小さくできることに加え、入口孔にかかる流体圧が高く
なるほど、その流体の圧力で弁体が出口部の端面に形成
された弁座に押しつけられるように作用し、低い流体圧
から高い流体圧まで広範囲におよんで弁体周囲のすきま
洩れの少ない流量制御が可能になり、かつ必要駆動トル
クが小さい。
【0022】また本発明の流体制御弁は、流出路と複数
の流入路を有するハウジングと、前記ハウジングのシリ
ンダ内に回動可能に設けられた略円筒形の側面に複数の
入口孔および端面に出口部を有し、前記ハウジングのシ
リンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸シ
ール部を有する弁体と、前記弁体の前記出口部の端面と
対向して形成した弁座と、前記弁体を回転駆動するモー
タと、前記弁体が軸方向に移動自在に前記モータの回転
を前記弁体に伝達する回転動力伝達部を設けたことによ
り、複数の流入路の流体圧が高くなるほど、その流体の
圧力で弁体が出口部側の端面に形成された弁座に押しつ
けられるように作用し、弁体複数の入口孔以外の弁体周
囲のクリアランスから出口部に漏れる弁内部漏れが、流
体圧に応じてこの弁座部で抑制される作用が高まる。し
たがって、簡単な構成でありながら、特に高い流体圧の
ときも弁内部漏れの少なく複数流体の高い流量混合比制
御が可能になる。
【0023】また本発明の流体制御弁は、流出路と複数
の流入路を有するハウジングと、前記ハウジングのシリ
ンダ内に回動可能に設けられた略円筒形の側面に複数の
入口孔および端面に出口部を有し、前記ハウジングのシ
リンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸シ
ール部を有する弁体と、前記弁体の前記ハウジングとの
摺動接触面で複数の入口孔の個々を囲むように形成した
複数の凸部と、前記弁体の前記出口部の端面と対向して
形成した弁座と、前記弁体を回転駆動するモータと、前
記弁体が軸方向に移動自在に前記モータの回転を前記弁
体に伝達する回転動力伝達部を設けたことにより、前記
凸部がハウジングとの摺動接触面のすきまを小さくし、
弁体外周のすきまからの洩れが著しく減少できるととも
に、摺動接触面積が減少し、弁体を回転させるのに必要
なトルクを小さくできることに加え、複数の入口孔にか
かる流体圧が高くなるほど、その流体の圧力で弁体が出
口孔側の端面に形成された弁座に押しつけられるように
作用し、低い流体圧から高い流体圧まで広範囲におよん
で複数流体の高い流量混合比制御が可能になり、かつ必
要駆動トルクが小さい。
【0024】また本発明の流体制御弁は、流出路と複数
の流入路を有するハウジングと、前記ハウジングのシリ
ンダ内に回動可能に設けられた略円筒形の側面に複数の
入口孔および端面に出口部を有し、前記ハウジングのシ
リンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸シ
ール部を有する弁体と、前記弁体の前記出口部の端面と
対向して形成した弁座と、前記弁座と前記弁体端面との
間に設けた四フッ化エチレンまたはポリアセタール樹脂
等の低摩擦材で形成された輪環形状部材と、前記弁体を
回転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に移動自在に
前記モータの回転を前記弁体に伝達する回転動力伝達部
を設けたことにより、複数の流入路の流体圧が高くなる
ほど、その流体の圧力で弁体が出口部の端面に形成され
た弁座に強く押しつけられるが、前記弁座と前記弁体端
面との間に設けた四フッ化エチレンまたはポリアセター
ル樹脂等の低摩擦材で形成された輪環形状部材が弁体と
弁座のそれぞれに対して滑りやすくかつシール効果を高
めるように作用するため、さらに必要駆動トルクが小さ
く、さらに高い流量混合比制御が可能になる。
【0025】また本発明の流体制御弁は、流出路と複数
の流入路を有するハウジングと、前記ハウジングのシリ
ンダ内に回動可能に設けられた略円筒形の側面に複数の
入口孔および端面に出口部を有し、前記ハウジングのシ
リンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸シ
ール部を有する弁体と、前記弁体の前記出口部の端面と
対向して形成した弁座と、前記弁座と前記弁体端面との
間に複数重ねて設けた四フッ化エチレンまたはポリアセ
タール樹脂等の低摩擦材で形成された輪環形状部材と、
前記弁体を回転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に
移動自在に前記モータの回転を前記弁体に伝達する回転
動力伝達部を設けたことにより、複数の流入路の流体圧
が高くなるほど、その流体の圧力で弁体が出口部の端面
に形成された弁座側に強く押しつけられるが、前記弁座
と前記弁体端面との間に複数枚重ねて設けた四フッ化エ
チレンまたはポリアセタール樹脂等の低摩擦材で形成さ
れた輪環形状部材により、最も滑りやすい輪環状部材同
士の部分が低摩擦で軽く摺動し、滑りやすくかつシール
効果を高める作用をするため、必要駆動トルクがさらに
安定して小さくでき、小型・低コストで、高速応答の高
い流量混合比制御を実現する。
【0026】
【実施例】以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。
【0027】図1は本発明の第一の実施例を示す流体制
御弁11の構成図であり、図2(a)〜(c)は図1の
A−A断面図であり、図3は弁体15の斜視図である。
同図において12はハウジングであり、流入路13と流
出路14を有している。15はハウジング12内に回動
可能に設けらた略円筒形の弁体であり、その弁体15は
側面に入口孔16および端面に出口部17を有し、ハウ
ジング12のシリンダ部18と摺動する円筒部19の直
径よりも細い直径の軸シール部20を有し内部に流入路
13と流出路14とを連通ないし遮断する流路21が形
成されている。また弁体15の流路21の出口部17の
端面と対向して弁座22が形成され、弁体15の出口部
17の端面とは反対側の端部に、ステッピングモータ2
3の出力軸24を挿入する軸穴25が形成されている。
軸穴25の形状は図3のように円形の円弧部分2カ所を
対称的に削り取った形をしており、かつ軸穴25と出力
軸24との間には適度のクリアランス26が設けてあ
り、弁体15はステッピングモータ23の出力軸24の
回転にともなって回転されるが、弁体15の軸方向には
弁座22に当たる位置からモータ23の出力軸24の先
端が軸穴25の底に当たる位置までは移動自在である。
【0028】また弁体15の軸シール部20はリング状
の溝27が形成されており、その溝27にX字形断面の
弾性シール部材28が設けられている。
【0029】またモータ23は、流体制御弁11のハウ
ジング12にビス29、30により取り付けられてい
る。
【0030】また、弁体15の軸穴25の外側に弁体1
5の回転範囲角度を規制する回転角規制部材31が装着
されている。
【0031】以上の構成において本実施例の動作につい
て説明する。図2(a)は弁閉止状態を示したものであ
り、流入路13に連通する流路21は、流出路14とは
連通せず、弁体15の円筒部19とハウジング12のシ
リンダ部18とのすきまを微小にして流体の漏れが防止
されている。図2(b)は弁半開状態、図2(c)は弁
全開状態をそれぞれ示したものである。図1で示したよ
うに略X字形断面の弾性シール部材28は、流入路13
から流出路14に流れるハウジング12の内部の流体
が、ハウジング12の外部に漏れないよう、断面形状が
X字形をしたゴムのリングで、弁体15の溝27とハウ
ジング12の内面にそれぞれ密着する2本のシール帯が
形成される。すなわち1個のシール部材28で、実質的
には二重のシールができ、高い外部漏れ防止効果が得ら
れる。しかも、軸シール部20をハウジング12のシリ
ンダ部18と摺動する円筒部19の直径よりも細い直径
に形成したことにより、シール長さが短く、シール部材
28のハウジング12との接触面積も少ないため、信頼
性の高い弁外部漏れ防止効果に加えて回転摩擦抵抗の大
幅な低減効果が得られる。さらに0リングによるシール
のように円形断面を押しつぶす容積圧縮変形と異なり、
X形断面を押し挟むような曲げ変形によるシールなの
で、同じシールつぶししろの場合でも変形に要する力
は、0リングに較べてX字形シール部材28の方が圧倒
的に小さい。すなわち、シール部材28とハウジング1
2および溝27との接触摺動摩擦力が小さくなり、弁体
15を回転駆動するのに必要なトルクを大幅に低減でき
る。実験した結果によると、0リングに対しXリング
は、5分の1ないし6分の1のトルクで弁体15を駆動
することができた。
【0032】また0リングの場合は、ハウジングおよび
溝部との接触シール部にグリス等の潤滑剤を塗布してい
ても、そのグリス保持ができにくいので、弁体を長い期
間動作させなかったりすると、0リングとハウジング1
2および弁体15が固着して作動しずらくなるなどの不
都合があった。これに対してX形シール部材28の場合
は、X形断面の窪み部がグリスだまりとなってグリス等
の潤滑剤が保持される。したがって、上記のような固着
の問題も解消され、長期間、安定して弁体15を軽く滑
らかに駆動でき、耐久信頼性も向上できる。
【0033】また、軸シール部20をハウジング12の
シリンダ部18と摺動する円筒部19の直径よりも細い
直径に形成し、また、正逆転回転可能なモータ23の出
力軸24は、円形の円弧部分2カ所を対称的に削り取っ
た断面形状で弁体15の同じく円形の円弧部分2カ所を
対称的に削り取った断面形状の軸穴25に挿入され、ク
リアランス26を有し、弁体15が軸方向に移動自在に
モータ23の回転を弁体15に伝達する回転動力伝達部
32とし、弁体15の流路21の出口部17の端面と対
向して弁座22を形成した構成なので、弁体15の側面
の入口孔16にかかる流体圧により、円筒部19の断面
積と軸シール部20の断面積の差と前記流体圧1次圧の
積による力から円筒部の断面積と流体2次圧の積を差し
引いた力で弁体15を弁座22に押しつけるように作用
する。したがって、流入路13の圧力が高くなるほど、
その流体の圧力で弁体15が出口部17の端面に形成さ
れた弁座22に押しつけられるように作用し、弁体15
の入口孔16以外の弁体周囲のクリアランスから出口部
17に漏れ出ようとしても、弁体15の出口部17の端
面が弁座22に押しつけられて漏れ出るすきまが閉ざさ
れるので、簡単な構成でありながら、特に高い流体圧の
ときも弁内部漏れの少ない流量制御が可能になる。
【0034】以上述べたように本実施例によれば、軸シ
ール部20をハウジング12のシリンダ部18と摺動す
る円筒部19の直径よりも細い直径に形成し、弁体15
が軸方向に移動自在にモータ23の回転を弁体15に伝
達する回転動力伝達部32とし、弁体15の流路21の
出口部17の端面と対向して弁座22を形成した構成な
ので、流入路13の圧力が高くなるほど、その流体の圧
力で弁体15が出口部17の端面に形成された弁座22
に押しつけられるように作用し、弁体15の入口孔16
以外の弁体周囲のクリアランスから出口部17に漏れる
弁内部漏れを、この弁座部で抑制する作用が流体圧に応
じて高まるので、簡単な構成でありながら、高い流体圧
のときも弁内部漏れの少ない流量制御が可能な流体制御
弁11を実現できる。
【0035】図4は本発明の第二の実施例を示す流体制
御弁33の構成図であり、図5(a)〜(c)は図4の
B−B断面図である。同図において34はハウジングで
あり、流入路35と流出路36を有している。37はハ
ウジング34内に回動可能に設けらた略円筒形の弁体で
あり、その弁体37は側面に入口孔38および端面に出
口部39を有し、ハウジング34のシリンダ部40と摺
動する円筒部41の直径よりも細い直径の軸シール部4
2を有し内部に流入路35と流出路36とを連通ないし
遮断する流路43が形成されている。弁体53の側面の
入口孔38は、ハウジング34のシリンダ部40との摺
動接触面44に臨んで設けられ、この入口孔38を囲む
ように凸部45が、弁体37と一体的に形成されてい
る。かつ弁体37を回転するとその入口孔38とハウジ
ング34の流入路35とが連通する位置に設けられてい
る。また弁体37の流路43の出口部39の端面と対向
して弁座46が形成され、弁体37の出口部39の端面
とは反対側の端部に、ステッピングモータ47の出力軸
48を挿入する軸穴49が形成されている。軸穴49の
形状は図3のように円形の円弧部分2カ所を対称的に削
り取った形をしており、かつ軸穴49と出力軸48との
間には適度のクリアランス50が設けてあり、弁体37
はステッピングモータ47の出力軸48の回転にともな
って回転されるが、弁体37の軸方向には弁座23に当
たる位置からモータ47の出力軸48の先端が軸穴49
の底に当たる位置までは移動自在である。
【0036】また弁体37の軸シール部42はリング状
の溝51が形成されており、その溝51にX字形断面の
弾性シール部材52が設けられている。
【0037】またモータ47は、流体制御弁33のハウ
ジング34にビス53、54により取り付けられてい
る。
【0038】また、弁体37の軸穴49の外側に弁体3
7の回転範囲角度を規制する回転角規制部材55が装着
されている。
【0039】以上の構成において本実施例の動作につい
て説明する。図5(a)は弁閉止状態を示したものであ
り、流入路35に連通する流路43は、流出路36とは
連通せず、入口孔38を囲むように形成された凸部45
によって、ハウジング34とのすきまを微小にして流体
の内部漏れが防止されている。図5(b)は弁半開状
態、図5(c)は弁全開状態をそれぞれ示したものであ
る。なおここで、凸部45は弁体37と一体的に高分子
材料で成型できるので加工生産性もよく、ハウジング3
4とは部分的な小さい接触面積なので、弁体37の回動
時に必要な駆動トルクを小さく押さえることができる。
【0040】図4で示した略X字形断面の弾性シール部
材52は、流入路35から流出路36に流れるハウジン
グ34の内部の流体が、ハウジング34の外部に漏れな
いよう、断面形状がX字形をしたゴムのリングで、弁体
37の溝51とハウジング34の内面にそれぞれ密着す
る2本のシール帯が形成される。すなわち1個のシール
部材52で、実質的には二重のシールができ、高い外部
漏れ防止効果が得られる。しかも、軸シール部42をハ
ウジング34のシリンダ部40と摺動する円筒部41の
直径よりも細い直径に形成したことにより、シール長さ
が短く、シール部材52のハウジング34との接触面積
も少ないため、信頼性の高い弁外部漏れ防止効果に加え
て回転摩擦抵抗の大幅な低減効果が得られる。さらに0
リングによるシールのように円形断面を押しつぶす容積
圧縮変形と異なり、X形断面を押し挟むような曲げ変形
によるシールなので、同じシールつぶししろの場合でも
変形に要する力は、0リングに較べてX字形シール部材
52の方が圧倒的に小さい。すなわち、シール部材52
とハウジング34および溝51との接触摺動摩擦力が小
さくなり、弁体37を回転駆動するのに必要なトルクを
大幅に低減できる。実験した結果によると、0リングに
対しXリングは、5分の1ないし6分の1のトルクで弁
体37を駆動することができた。
【0041】また0リングの場合は、ハウジングおよび
溝部との接触シール部にグリス等の潤滑剤を塗布してい
ても、そのグリス保持ができにくいので、弁体を長い期
間動作させなかったりすると、0リングとハウジング3
4および弁体37が固着して作動しずらくなるなどの不
都合があった。これに対してX形シール部材52の場合
は、X形断面の窪み部がグリスだまりとなってグリス等
の潤滑剤が保持される。したがって、上記のような固着
の問題も解消され、長期間、安定して弁体37を軽く滑
らかに駆動でき、耐久信頼性も向上できる。
【0042】また、軸シール部42をハウジング34の
シリンダ部40と摺動する円筒部41の直径よりも細い
直径に形成し、また、正逆転回転可能なモータ47の出
力軸48は、円形の円弧部分2カ所を対称的に削り取っ
た断面形状で弁体37の同じく円形の円弧部分2カ所を
対称的に削り取った断面形状の軸穴49に挿入され、ク
リアランス50を有し、弁体37が軸方向に移動自在に
モータ47の回転を弁体37に伝達する回転動力伝達部
56とし、弁体37の流路43の出口部39の端面と対
向して弁座46を形成した構成なので、弁体37の側面
の入口孔38にかかる流体圧により、円筒部41の断面
積と軸シール部42の断面積の差と前記流体圧1次圧の
積による力から円筒部の断面積と流体2次圧の積を差し
引いた力で弁体37を弁座46に押しつけるように作用
する。したがって、流入路35の圧力が高くなるほど、
その流体の圧力で弁体37が出口部39の端面に形成さ
れた弁座46に押しつけられるように作用し、弁体37
の入口孔38以外の弁体周囲のクリアランスから出口部
39に漏れ出ようとしても、弁体37の出口部39の端
面が弁座46に押しつけられて漏れ出るすきまが閉ざさ
れるので、簡単な構成でありながら、高い流体圧のとき
も弁内部漏れの少ない流量制御が可能になる。
【0043】また上記の構成作用に加えて弁体37の入
口孔38を囲む凸部45を設けたことにより、凸部45
がハウジング34との摺動接触面44のすきまを小さく
し、弁体37の外周のすきまからの漏れがさらに減少
し、弁内部漏れ量を極小にでき、この凸部45の内部漏
れ防止作用と前記弁座46による弁内部漏れ防止作用と
の2重の内部漏れ防止構成により、流入路35の流体圧
が低圧から高圧まで広い範囲にわたって、優れた内部漏
れ防止効果が得られる。
【0044】また、弁体37に設けられたその凸部45
により、摺動接触面積が減少し、弁体37を回転させる
のに必要な駆動トルクをさらに小さくでき、極めて軽く
滑らかに回転操作することができる。
【0045】以上述べたように本実施例によれば、軸シ
ール部42をハウジング34のシリンダ部40と摺動す
る円筒部41の直径よりも細い直径に形成し、弁体37
が軸方向に移動自在にモータ47の回転を弁体37に伝
達する回転動力伝達部56とし、弁体37の流路43の
出口部39の端面と対向して弁座46を形成し、さらに
弁体37のハウジング34との摺動接触面44で入口孔
38を囲むように凸部45形成した構成なので、凸部4
5がハウジング34との摺動接触面44のすきまを小さ
くするので、弁体37外周のすきまからの洩れが著しく
減少できるとともに、摺動接触面積が減少し、弁体37
を回転させるのに必要なトルクを小さくできることに加
え、入口孔38にかかる流体圧が高くなるほど、その流
体の圧力で弁体37が出口部39の端面に形成された弁
座46に押しつけられるように作用し、低い流体圧から
高い流体圧まで広範囲におよんで弁体37周囲のすきま
洩れの少ない流量制御が可能になり、かつ必要駆動トル
クが小さい流体制御弁33を実現できる。
【0046】図6は、本発明の第三の実施例を示す流体
制御弁57の構成図であり、図7(a)〜(d)は図6
のC−C断面図である。同図において58はハウジング
であり、複数の流入路である湯側流入路59と水側流入
路60および流出路61を有している。62はハウジン
グ58内に回動可能に設けらた略円筒形の弁体であり、
その弁体62は側面に複数の入口孔63、64および端
面に出口部65を有し、ハウジング58のシリンダ部6
6と摺動する円筒部67の直径よりも細い直径の軸シー
ル部68を有し内部に複数の流入路59、60と流出路
61とを連通ないし遮断する流路69が形成されてい
る。弁体62側面の複数の入口孔63、64は、弁体6
2を回転すると湯側入口孔63と湯側流入路59とが連
通ないし遮断され、水側入口孔64と水側流入路60と
が遮断ないし連通する位置に設けられている。また弁体
62の流路69の出口部65の端面と対向して弁座70
が形成され、弁体62の出口部65の端面とは反対側の
端部に、ステッピングモータ71の出力軸72を挿入す
る軸穴73が形成されている。軸穴73の形状は図8の
ように円形の円弧部分2カ所を対称的に削り取った形を
しており、かつ軸穴73と出力軸72との間には適度の
クリアランス74が設けてあり、弁体62はステッピン
グモータ71の出力軸72の回転にともなって回転され
るが、弁体62の軸方向には弁座70に当たる位置から
モータ71の出力軸72の先端が軸穴73の底に当たる
位置までは移動自在である。
【0047】また弁体62の軸シール部68はリング状
の溝75が形成されており、その溝75にX字形断面の
弾性シール部材76が設けられている。
【0048】またモータ71は、流体制御弁57のハウ
ジング58にビス77、78により取り付けられてい
る。
【0049】また、弁体62の軸穴73の外側に弁体6
2の回転範囲角度を規制する回転角規制部材79が装着
されている。
【0050】以上の構成において本実施例の動作につい
て説明する。図7(a)は湯側入口孔63を全開し、水
側入口孔64を全閉にした状態を示したものであり、水
側流入路60と流出路61とは連通せず、ハウジング5
8のシリンダ部66と弁体62の円筒部67とのすきま
を微小にして水側の内部漏れが防止されている。図7
(b)は湯側入口孔63および水側入口孔64とも弁半
開状態で湯水が約半々に混合されて流出路61に流れ出
る状態、図7(c)は湯側入口孔63を約20%開き、
水側入口孔64を約80%開いた状態を示したものであ
り、図7(d)は水側入口孔64を全開し、湯側入口孔
63を全閉の状態を示したものであり、湯側流入路59
と流出路61とは連通せず、ハウジング58のシリンダ
部66と弁体62の円筒部67とのすきまを微小にして
湯側の内部漏れが防止されている。
【0051】図6で示した略X字形断面の弾性シール部
材76は、複数の流入路59、60から流出路61に流
れるハウジング58の内部の湯、水が、ハウジング58
の外部に漏れ出ないよう、断面形状がX字形をしたゴム
のリングで、弁体62の溝75とハウジング58の内面
にそれぞれ密着する2本のシール帯が形成される。すな
わち1個のシール部材76で、実質的には二重のシール
ができ、高い外部漏れ防止効果が得られる。しかも、軸
シール部68をハウジング58のシリンダ部66と摺動
する円筒部67の直径よりも細い直径に形成したことに
より、シール長さが短く、シール部材76のハウジング
58との接触面積も少ないため、信頼性の高い弁外部漏
れ防止効果に加えて回転摩擦抵抗の大幅な低減効果が得
られる。さらに0リングによるシールのように円形断面
を押しつぶす容積圧縮変形と異なり、X形断面を押し挟
むような曲げ変形によるシールなので、同じシールつぶ
ししろの場合でも変形に要する力は、0リングに較べて
X字形シール部材76の方が圧倒的に小さい。すなわ
ち、シール部材76とハウジング58および溝75との
接触摺動摩擦力が小さくなり、弁体62を回転駆動する
のに必要なトルクを大幅に低減できる。実験した結果に
よると、0リングに対しXリングは、5分の1ないし6
分の1のトルクで弁体62を駆動することができた。
【0052】また0リングの場合は、ハウジングおよび
溝部との接触シール部にグリス等の潤滑剤を塗布してい
ても、そのグリス保持ができにくいので、弁体を長い期
間動作させなかったりすると、0リングとハウジング5
8および弁体62が固着して作動しずらくなるなどの不
都合があった。これに対してX形シール部材76の場合
は、X形断面の窪み部がグリスだまりとなってグリス等
の潤滑剤が保持される。したがって、上記のような固着
の問題も解消され、長期間、安定して弁体62を軽く滑
らかに駆動でき、耐久信頼性も向上できる。
【0053】また、軸シール部68をハウジング58の
シリンダ部66と摺動する円筒部67の直径よりも細い
直径に形成し、また、正逆転回転可能なモータ71の出
力軸72は、円形の円弧部分2カ所を対称的に削り取っ
た断面形状で弁体62の同じく円形の円弧部分2カ所を
対称的に削り取った断面形状の軸穴73に挿入され、ク
リアランス74を有し、弁体62が軸方向に移動自在に
モータ71の回転を弁体62に伝達する回転動力伝達部
80とし、弁体62の流路69の出口部65の端面と対
向して弁座70を形成した構成なので、弁体62の側面
の複数の入口孔63、64にかかる流体圧により、円筒
部67の断面積と軸シール部68の断面積の差と前記流
体圧1次圧の積による力から円筒部の断面積と流体2次
圧の積を差し引いた力で弁体62を弁座70に押しつけ
るように作用する。したがって、複数の流入路59、6
0の圧力が高くなるほど、その流体の圧力で弁体62が
出口部65の端面に形成された弁座70に押しつけられ
るように作用し、弁体62の複数の入口孔63、64以
外の弁体周囲のクリアランスから出口部65に漏れ出よ
うとしても、弁体62の出口部65の端面が弁座70に
押しつけられて漏れ出るすきまが閉ざされるので、簡単
な構成でありながら、高い流体圧のときも弁内部漏れが
少なく高い流量混合比の湯水混合制御が可能になる。
【0054】以上述べたように本実施例によれば、軸シ
ール部68をハウジング58のシリンダ部66と摺動す
る円筒部67の直径よりも細い直径に形成し、弁体62
が軸方向に移動自在にモータ71の回転を弁体62に伝
達する回転動力伝達部80とし、弁体62の流路69の
出口部65の端面と対向して弁座70を形成し、複数の
入口孔63、64にかかる流体圧が高くなるほど、その
流体の圧力で弁体62が出口部65の端面に形成された
弁座70に押しつけられるように作用し、低い流体圧か
ら高い流体圧まで広範囲におよんで弁体62の周囲のす
きま洩れの少ない流量混合制御が可能な流体制御弁57
を実現できる。
【0055】図9は、本発明の第四の実施例を示す流体
制御弁81の構成図であり、図10(a)〜(d)は図
9のE−E断面図である。同図において82はハウジン
グであり、複数の流入路である湯側流入路83と水側流
入路84および流出路85を有している。86はハウジ
ング82内に回動可能に設けらた略円筒形の弁体であ
り、その弁体86は側面に複数の入口孔87、88およ
び端面に出口部89を有し、ハウジング82のシリンダ
部90と摺動する円筒部91の直径よりも細い直径の軸
シール部92を有し内部に複数の流入路83、84と流
出路85とを連通ないし遮断する流路93が形成されて
いる。弁体86の側面の複数の入口孔87、88は、ハ
ウジング82のシリンダ部90との摺動接触面93に臨
んで設けられ、この複数の入口孔87、88を囲むよう
に凸部94、95が、弁体86と一体的に形成されてい
る。かつ弁体86を回転すると湯側入口孔87と湯側流
入路83とが連通ないし遮断され、水側入口孔88と水
側流入路84とが遮断ないし連通する位置に設けられて
いる。また弁体86の流路93の出口部89の端面と対
向して弁座96が形成され、弁体86の出口部89の端
面とは反対側の端部に、ステッピングモータ97の出力
軸98を挿入する軸穴99が形成されている。軸穴99
の形状は図11のように円形の円弧部分2カ所を対称的
に削り取った形をしており、かつ軸穴99と出力軸98
との間には適度のクリアランス100が設けてあり、弁
体86はステッピングモータ97の出力軸98の回転に
ともなって回転されるが、弁体86の軸方向には弁座9
6に当たる位置からモータ97の出力軸98の先端が軸
穴99の底に当たる位置までは移動自在である。
【0056】また弁体86の軸シール部92はリング状
の溝101が形成されており、その溝101にX字形断
面の弾性シール部材102が設けられている。
【0057】またモータ97は、流体制御弁81のハウ
ジング82にビス103、104により取り付けられて
いる。
【0058】また、弁体86の軸穴99の外側に弁体8
6の回転範囲角度を規制する回転角規制部材105が装
着されている。
【0059】以上の構成において本実施例の動作につい
て説明する。図10(a)は湯側入口孔87を全開し、
水側入口孔88を全閉にした状態を示したものであり、
水側流入路84と流出路85とは連通せず、入口孔88
を囲むように形成された凸部95によって、ハウジング
82のシリンダ部90と弁体86の円筒部91とのすき
まを微小にして水側の内部漏れが防止されている。図1
0(b)は湯側入口孔87および水側入口孔88とも弁
半開状態で湯水が約半々に混合されて流出路85に流れ
出る状態、図10(c)は湯側入口孔87を約20%開
き、水側入口孔88を約80%開いた状態を示したもの
であり、図10(d)は水側入口孔88を全開し、湯側
入口孔87を全閉の状態を示したものであり、湯側流入
路83と流出路85とは連通せず、入口孔87を囲むよ
うに形成された凸部94によって、ハウジング82のシ
リンダ部90と弁体86の円筒部91とのすきまを微小
にして湯側の内部漏れが防止されている。なおここで、
凸部94、95は弁体86と一体的に高分子材料で成型
できるので加工生産性もよく、ハウジング82とは部分
的な小さい接触面積なので、弁体86の回動時に必要な
駆動トルクを小さく押さえることができる。
【0060】図9で示した略X字形断面の弾性シール部
材102は、複数の流入路83、84から流出路85に
流れるハウジング82の内部の湯、水が、ハウジング8
2の外部に漏れ出ないよう、断面形状がX字形をしたゴ
ムのリングで、弁体86の溝101とハウジング82の
内面にそれぞれ密着する2本のシール帯が形成される。
すなわち1個のシール部材102で、実質的には二重の
シールができ、高い外部漏れ防止効果が得られる。しか
も、軸シール部92をハウジング82のシリンダ部90
と摺動する円筒部91の直径よりも細い直径に形成した
ことにより、シール長さが短く、シール部材102のハ
ウジング82との接触面積も少ないため、信頼性の高い
弁外部漏れ防止効果に加えて回転摩擦抵抗の大幅な低減
効果が得られる。さらに0リングによるシールのように
円形断面を押しつぶす容積圧縮変形と異なり、X形断面
を押し挟むような曲げ変形によるシールなので、同じシ
ールつぶししろの場合でも変形に要する力は、0リング
に較べてX字形シール部材102の方が圧倒的に小さ
い。すなわち、シール部材102とハウジング82およ
び溝101との接触摺動摩擦力が小さくなり、弁体86
を回転駆動するのに必要なトルクを大幅に低減できる。
実験した結果によると、0リングに対しXリングは、5
分の1ないし6分の1のトルクで弁体86を駆動するこ
とができた。
【0061】また0リングの場合は、ハウジングおよび
溝部との接触シール部にグリス等の潤滑剤を塗布してい
ても、そのグリス保持ができにくいので、弁体を長い期
間動作させなかったりすると、0リングとハウジング8
2および弁体86が固着して作動しずらくなるなどの不
都合があった。これに対してX形シール部材102の場
合は、X形断面の窪み部がグリスだまりとなってグリス
等の潤滑剤が保持される。したがって、上記のような固
着の問題も解消され、長期間、安定して弁体86を軽く
滑らかに駆動でき、耐久信頼性も向上できる。
【0062】また、軸シール部92をハウジング82の
シリンダ部90と摺動する円筒部91の直径よりも細い
直径に形成し、また、正逆転回転可能なモータ97の出
力軸98は、円形の円弧部分2カ所を対称的に削り取っ
た断面形状で弁体86の同じく円形の円弧部分2カ所を
対称的に削り取った断面形状の軸穴99に挿入され、ク
リアランス100を有し、弁体86が軸方向に移動自在
にモータ97の回転を弁体86に伝達する回転動力伝達
部106とし、弁体86の流路93の出口部89の端面
と対向して弁座96を形成した構成なので、弁体86の
側面の複数の入口孔87、88にかかる流体圧により、
円筒部91の断面積と軸シール部92の断面積の差と前
記流体圧1次圧の積による力から円筒部の断面積と流体
2次圧の積を差し引いた力で弁体86を弁座96に押し
つけるように作用する。したがって、複数の流入路8
3、84の圧力が高くなるほど、その流体の圧力で弁体
86が出口部89の端面に形成された弁座96に押しつ
けられるように作用し、弁体86の複数の入口孔87、
88以外の弁体周囲のクリアランスから出口部89に漏
れ出ようとしても、弁体86の出口部89の端面が弁座
96に押しつけられて漏れ出るすきまが閉ざされるの
で、簡単な構成でありながら、高い流体圧のときも弁内
部漏れが少なく高い流量混合比の湯水混合制御が可能に
なる。
【0063】また上記の構成作用に加えて弁体86の複
数の入口孔87、88を囲む凸部94、95を設けたこ
とにより、凸部94、95がハウジング82との摺動接
触面93のすきまを小さくし、弁体86の外周のすきま
からの漏れがさらに減少し、弁内部漏れ量を極小にで
き、この凸部94、95の内部漏れ防止作用と前記弁座
96による弁内部漏れ防止作用との2重の内部漏れ防止
構成により、複数の流入路83、84の流体圧が低圧か
ら高圧まで広い範囲にわたって、優れた内部漏れ防止効
果が得られる。
【0064】また、弁体86に設けられた凸部94、9
5により、摺動接触面積が減少し、弁体86を回転させ
るのに必要な駆動トルクをさらに小さくでき、極めて軽
く滑らかに回転操作することができる。
【0065】以上述べたように本実施例によれば、軸シ
ール部92をハウジング82のシリンダ部90と摺動す
る円筒部91の直径よりも細い直径に形成し、弁体86
が軸方向に移動自在にモータ97の回転を弁体86に伝
達する回転動力伝達部106とし、弁体86の流路93
の出口部89の端面と対向して弁座96を形成し、さら
に弁体86のハウジング82との摺動接触面93で入口
孔87、88を囲むように凸部94、95形成した構成
なので、凸部94、95がハウジング82との摺動接触
面93のすきまを小さくするので、弁体86外周のすき
まからの洩れが著しく減少できるとともに、摺動接触面
積が減少し、弁体86を回転させるのに必要なトルクを
小さくできることに加え、複数の入口孔87、88にか
かる流体圧が高くなるほど、その流体の圧力で弁体86
が出口部89の端面に形成された弁座96に押しつけら
れるように作用し、低い流体圧から高い流体圧まで広範
囲におよんで弁体86の周囲のすきま洩れの少ない流量
混合制御が可能になり、かつ必要駆動トルクが小さい流
体制御弁81を実現できる。
【0066】図12は、本発明の第五の実施例を示す流
体制御弁107の構成図であり、図6の流体制御弁57
と異なる点は、弁体62の出口部65側の端面と弁座7
0との間に、四フッ化エチレンまたはポリアセタール樹
脂等の低摩擦材で形成された輪環形状部材108を設け
た構成で、本発明の第三の実施例の流体制御弁57の作
用効果と異なる点は、モータ71により弁体62が複数
の入口孔63、64にかかる流体圧によって弁座70に
押しつけられて回転するとき、低摩擦の輪環形状部材1
08が弁体62と弁座70のそれぞれに対して滑りやす
く、しかもその両方の滑り面の滑りやすい方の面が選択
的に優先してすべるため、より必要駆動トルクが小さく
できる。また弁座70の表面および弁体62の端面の平
面度が多少うねっている場合でも、間に挟まれた輪環形
状部材108がうねり分を少しでも吸収変形してシール
効果を高めるように作用するため、さらに高い流量混合
比制御が可能になる。
【0067】以上述べたように本実施例によれば、弁体
62の出口部65側の端面と弁座70との間に、四フッ
化エチレンまたはポリアセタール樹脂等の低摩擦材で形
成された輪環形状部材108を設けた構成なので、より
必要駆動トルクが小さく、内部漏れシール効果が高く、
高い流量混合比制御ができる流体制御弁107を実現で
きる。
【0068】図13は、本発明の第六の実施例を示す流
体制御弁109の構成図であり、図12の流体制御弁1
07と異なる点は、弁体62の出口部65側の端面と弁
座70との間に、輪環形状部材108と合わせてさらに
もう一つの四フッ化エチレンまたはポリアセタール樹脂
等の低摩擦材で形成された輪環形状部材110を設けた
構成で、本発明の第五の実施例の流体制御弁107の作
用効果と異なる点は、モータ71により弁体62が複数
の入口孔63、64にかかる流体圧によって弁座70に
押しつけられて回転するとき、複数重ねて設けた低摩擦
の輪環形状部材108と110とが相互に滑りやすく、
弁体62および弁座70に対しても滑りやすく、しかも
それら三つの滑り面の内もっとも滑りやすい面が選択的
に優先してすべるため、より極めて必要駆動トルクが小
さくできる。また弁座70の表面および弁体62の端面
の平面度が多少うねっている場合でも、間に挟まれた輪
環形状部材108、110がうねり分を少しでも吸収変
形してシール効果を高めるように作用するため、さらに
高い流量混合比制御が可能になる。
【0069】以上述べたように本実施例によれば、弁体
62の出口部65側の端面と弁座70との間に、四フッ
化エチレンまたはポリアセタール樹脂等の低摩擦材で形
成された輪環形状部材108、110を複数重ねて設け
た構成なので、より極めて必要駆動トルクが小さく、内
部漏れシール効果が高く、高い流量混合比制御ができる
流体制御弁109を実現できる。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の流体制御弁
は、ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けられた略
円筒形の側面に入口孔および端面に出口部を有し、前記
ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部の直径よりも
細い直径の軸シール部を有する弁体と、前記弁体の前記
出口部の端面と対向して形成した弁座と、前記弁体を回
転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に移動自在に前
記モータの回転を前記弁体に伝達する回転動力伝達部を
設けた構成なので、入口孔にかかる流体圧が高くなるほ
ど、その流体の圧力で弁体が出口部の端面に形成された
弁座に押しつけられるように作用し、簡単な構成であり
ながら、特に高い流体圧のときも弁内部漏れの少ない流
量制御を可能にする効果が得られる。
【0071】また、本発明の流体制御弁は、ハウジング
のシリンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の
軸シール部を有する弁体と、前記弁体の前記ハウジング
との摺動接触面で入口孔を囲むように形成した凸部と、
前記弁体の前記出口部の端面と対向して形成した弁座
と、前記弁体を回転駆動するモータと、前記弁体が軸方
向に移動自在に前記モータの回転を前記弁体に伝達する
回転動力伝達部を設けたものであり、以下の効果が得ら
れる。
【0072】(1)凸部がハウジングとの摺動接触面の
すきまを小さくするので、弁体外周のすきまからの洩れ
が著しく減少できるとともに、摺動接触面積が減少し、
弁体を回転させるのに必要なトルクを小さくできること
に加え、入口孔にかかる流体圧が高くなるほど、その流
体の圧力で弁体が出口部の端面に形成された弁座に押し
つけられるように作用し、低い流体圧から高い流体圧ま
で広範囲におよんで弁体周囲のすきま洩れの少ない流量
制御が可能になる。
【0073】(2)弁体を回転させるのに必要な駆動ト
ルクをさらに小さくでき、極めて軽く滑らかに回転操作
することができるので、小型で低トルクのモータで軽く
滑らかに回転駆動することができ、コンパクトで安価で
高耐久寿命の流体制御弁を提供することができる。
【0074】また、本発明の流体制御弁は、流出路と複
数の流入路を有するハウジングと、前記ハウジングのシ
リンダ内に回動可能に設けられた略円筒形の側面に複数
の入口孔および端面に出口部を有し、前記ハウジングの
シリンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸
シール部を有する弁体と、前記弁体の前記出口部の端面
と対向して形成した弁座と、前記弁体を回転駆動するモ
ータと、前記弁体が軸方向に移動自在に前記モータの回
転を前記弁体に伝達する回転動力伝達部を設けたもので
あり、以下の効果が得られる。
【0075】(1)複数の流入路の流体圧が高くなるほ
ど、その流体の圧力で弁体が出口部側の端面に形成され
た弁座に押しつけられるように作用し、弁体複数の入口
孔以外の弁体周囲のクリアランスから出口部に漏れる弁
内部漏れが、流体圧に応じてこの弁座部で抑制される作
用が高まるので、簡単な構成でありながら、特に高い流
体圧のときも弁内部漏れの少なく複数流体の高い流量混
合比制御が可能になる。
【0076】また本発明の流体制御弁は、流出路と複数
の流入路を有するハウジングと、前記ハウジングのシリ
ンダ内に回動可能に設けられた略円筒形の側面に複数の
入口孔および端面に出口部を有し、前記ハウジングのシ
リンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸シ
ール部を有する弁体と、前記弁体の前記ハウジングとの
摺動接触面で複数の入口孔の個々を囲むように形成した
複数の凸部と、前記弁体の前記出口部の端面と対向して
形成した弁座と、前記弁体を回転駆動するモータと、前
記弁体が軸方向に移動自在に前記モータの回転を前記弁
体に伝達する回転動力伝達部を設けたものであり、以下
の効果が得られる。
【0077】(1)凸部がハウジングとの摺動接触面の
すきまを小さくし、弁体外周のすきまからの洩れが著し
く減少できるとともに、摺動接触面積が減少し、弁体を
回転させるのに必要なトルクを小さくできることに加
え、複数の入口孔にかかる流体圧が高くなるほど、その
流体の圧力で弁体が出口孔側の端面に形成された弁座に
押しつけられるように作用し、低い流体圧から高い流体
圧まで広範囲におよんで複数流体の高い流量混合比制御
が可能になる。
【0078】(2)必要な駆動トルクを小さくできるの
で、小型で低トルクのモータで弁体を回転駆動でき、コ
ンパクトで安価で高耐久寿命の流体制御弁を実現でき
る。
【0079】(3)必要駆動トルクが小さくできること
により、駆動手段であるモータの減速ギアの減速比を低
減できるので、流量混合調節の応答性を向上できる。
【0080】また本発明の流体制御弁は、流出路と複数
の流入路を有するハウジングと、前記ハウジングのシリ
ンダ内に回動可能に設けられた略円筒形の側面に複数の
入口孔および端面に出口部を有し、前記ハウジングのシ
リンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸シ
ール部を有する弁体と、前記弁体の前記出口部の端面と
対向して形成した弁座と、前記弁座と前記弁体端面との
間に設けた四フッ化エチレンまたはポリアセタール樹脂
等の低摩擦材で形成された輪環形状部材と、前記弁体を
回転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に移動自在に
前記モータの回転を前記弁体に伝達する回転動力伝達部
を設けたものであり、以下の効果が得られる。
【0081】(1)複数の流入路の流体圧が高くなるほ
ど、その流体の圧力で弁体が出口部の端面に形成された
弁座に強く押しつけられるが、その弁座と弁体端面との
間に設けた四フッ化エチレンまたはポリアセタール樹脂
等の低摩擦材で形成された輪環形状部材が弁体と弁座の
それぞれに対して滑りやすくかつシール効果を高めるよ
うに作用し、さらに必要駆動トルクが小さく、高い流量
混合比制御が可能になる。
【0082】(2)必要な駆動トルクを小さくできるの
で、小型で低トルクのモータで弁体を回転駆動でき、コ
ンパクトで安価で高耐久寿命の流体制御弁を実現でき
る。
【0083】(3)必要駆動トルクが小さくできること
により、駆動手段であるモータの減速ギアの減速比を低
減できるので、流量混合調節の応答性を向上できる。
【0084】また本発明の流体制御弁は、流出路と複数
の流入路を有するハウジングと、前記ハウジングのシリ
ンダ内に回動可能に設けられた略円筒形の側面に複数の
入口孔および端面に出口部を有し、前記ハウジングのシ
リンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細い直径の軸シ
ール部を有する弁体と、前記弁体の前記出口部の端面と
対向して形成した弁座と、前記弁座と前記弁体端面との
間に複数重ねて設けた四フッ化エチレンまたはポリアセ
タール樹脂等の低摩擦材で形成された輪環形状部材と、
前記弁体を回転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に
移動自在に前記モータの回転を前記弁体に伝達する回転
動力伝達部を設けたものであり、以下の効果が得られ
る。
【0085】(1)複数の流入路の流体圧が高くなるほ
ど、その流体の圧力で弁体が出口部の端面に形成された
弁座側に強く押しつけられるが、その弁座と弁体端面と
の間に複数枚重ねて設けた四フッ化エチレンまたはポリ
アセタール樹脂等の低摩擦材で形成された輪環形状部材
により、最も滑りやすい輪環状部材同士の部分が低摩擦
で軽く摺動し、滑りやすくかつシール効果を高める作用
ため、必要駆動トルクがさらに安定して小さくでき、小
型・低コストで、高速応答の高い流量混合比制御が可能
になる。
【0086】(2)小型・低コストで、高速応答の流量
混合比制御ができるので、例えば急激な湯水の供給圧変
動や出湯量変更などがあっても高速の混合温度調節が可
能となり、安定した出湯温度が得られる安くてコンパク
トな湯水混合装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す流体制御弁の断面
【図2】(a)同流体制御弁の閉止状態を示すA−A断
面図 (b)同流体制御弁の半開状態を示すA−A断面図 (c)同流体制御弁の全開状態を示すA−A断面図
【図3】同流体制御弁の弁体の外観斜視図
【図4】本発明の第二の実施例を示す流体制御弁の断面
【図5】(a)同流体制御弁の閉止状態を示すB−B断
面図 (b)同流体制御弁の半開状態を示すB−B断面図 (c)同流体制御弁の全開状態を示すB−B断面図
【図6】本発明の第三の実施例を示す流体制御弁の断面
【図7】(a)同流体制御弁の水側入口孔全閉状態を示
すC−C断面図 (b)同流体制御弁の湯側入口孔と水側入口孔が半開状
態を示すC−C断面図 (c)同流体制御弁の湯側入口孔20%水側入口孔80
%開いた状態を示すC−C断面図 (d)同流体制御弁の湯側入口孔全開状態を示すC−C
断面図
【図8】同流体制御弁のD−D断面図
【図9】本発明の第四の実施例を示す流体制御弁の断面
【図10】(a)同流体制御弁の水側入口孔全閉状態を
示すE−E断面図 (b)同流体制御弁の湯側入口孔と水側入口孔が半開状
態を示すE−E断面図 (c)同流体制御弁の湯側入口孔20%水側入口孔80
%開いた状態を示すE−E断面図 (d)同流体制御弁の湯側入口孔全開状態を示すE−E
断面図
【図11】同流体制御弁のF−F断面図
【図12】本発明の第五の実施例を示す流体制御弁の断
面図
【図13】本発明の第六の実施例を示す流体制御弁の断
面図
【図14】従来の流体制御弁であるの混合弁の断面図
【図15】同流体制御弁の弁体の断面図
【図16】同流体制御弁を装備した給湯装置の構成図
【符号の説明】
11 流体制御弁 12 ハウジング 13 流入路 14 流出路 15 弁体 16 入口孔 17 出口部 18 シリンダ部 19 円筒部 20 軸シール部 22 弁座 23 モータ 32 回転動力伝達部 33 流体制御弁 34 ハウジング 35 流入路 36 流出路 37 弁体 38 入口孔 39 出口部 40 シリンダ部 41 円筒部 42 軸シール部 44 摺動接触面 45 凸部 46 弁座 47 モータ 56 回転動力伝達部 57 流体制御弁 58 ハウジング 59 流入路(湯側) 60 流入路(水側) 61 流出路 62 弁体 63 入口孔(湯側) 64 入口孔(水側) 65 出口部 66 シリンダ部 67 円筒部 68 軸シール部 70 弁座 71 モータ 80 回転動力伝達部 81 流体制御弁 82 ハウジング 83 流入路(湯側) 84 流入路(水側) 85 流出路 86 弁体 87 入口孔(湯側) 88 入口孔(水側) 89 出口部 90 シリンダ部 91 円筒部 92 軸シール部 93 摺動接触面 94 凸部 95 凸部 96 弁座 97 モータ 106 回転動力伝達部 107 流体制御弁 108 輪環形状部材 109 流体制御弁 110 輪環形状部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流入路と流出路を有するハウジングと、前
    記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けられた略円
    筒形の側面に入口孔および端面に出口部を有し、前記ハ
    ウジングのシリンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細
    い直径の軸シール部を有する弁体と、前記弁体の前記出
    口部の端面と対向して形成した弁座と、前記弁体を回転
    駆動するモータと、前記弁体が軸方向に移動自在に前記
    モータの回転を前記弁体に伝達する回転動力伝達部を設
    けた流体制御弁。
  2. 【請求項2】流入路と流出路を有するハウジングと、前
    記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けられた略円
    筒形の側面に入口孔および端面に出口部を有し、前記ハ
    ウジングのシリンダ部と摺動する円筒部の直径よりも細
    い直径の軸シール部を有する弁体と、前記弁体の前記ハ
    ウジングとの摺動接触面で入口孔を囲むように形成した
    凸部と、前記弁体の前記出口部の端面と対向して形成し
    た弁座と、前記弁体を回転駆動するモータと、前記弁体
    が軸方向に移動自在に前記モータの回転を前記弁体に伝
    達する回転動力伝達部を設けた流体制御弁。
  3. 【請求項3】流出路と複数の流入路を有するハウジング
    と、前記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けられ
    た略円筒形の側面に複数の入口孔および端面に出口部を
    有し、前記ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部の
    直径よりも細い直径の軸シール部を有する弁体と、前記
    弁体の前記出口部の端面と対向して形成した弁座と、前
    記弁体を回転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に移
    動自在に前記モータの回転を前記弁体に伝達する回転動
    力伝達部を設けた流体制御弁。
  4. 【請求項4】流出路と複数の流入路を有するハウジング
    と、前記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けられ
    た略円筒形の側面に複数の入口孔および端面に出口部を
    有し、前記ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部の
    直径よりも細い直径の軸シール部を有する弁体と、前記
    弁体の前記ハウジングとの摺動接触面で複数の入口孔の
    個々を囲むように形成した複数の凸部と、前記弁体の前
    記出口部の端面と対向して形成した弁座と、前記弁体を
    回転駆動するモータと、前記弁体が軸方向に移動自在に
    前記モータの回転を前記弁体に伝達する回転動力伝達部
    を設けた流体制御弁。
  5. 【請求項5】流出路と複数の流入路を有するハウジング
    と、前記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けられ
    た略円筒形の側面に複数の入口孔および端面に出口部を
    有し、前記ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部の
    直径よりも細い直径の軸シール部を有する弁体と、前記
    弁体の前記出口部の端面と対向して形成した弁座と、前
    記弁座と前記弁体端面との間に設けた四フッ化エチレン
    またはポリアセタール樹脂等の低摩擦材で形成された輪
    環形状部材と、前記弁体を回転駆動するモータと、前記
    弁体が軸方向に移動自在に前記モータの回転を前記弁体
    に伝達する回転動力伝達部を設けた流体制御弁。
  6. 【請求項6】流出路と複数の流入路を有するハウジング
    と、前記ハウジングのシリンダ内に回動可能に設けられ
    た略円筒形の側面に複数の入口孔および端面に出口部を
    有し、前記ハウジングのシリンダ部と摺動する円筒部の
    直径よりも細い直径の軸シール部を有する弁体と、前記
    弁体の前記出口部の端面と対向して形成した弁座と、前
    記弁座と前記弁体端面との間に複数重ねて設けた四フッ
    化エチレンまたはポリアセタール樹脂等の低摩擦材で形
    成された輪環形状部材と、前記弁体を回転駆動するモー
    タと、前記弁体が軸方向に移動自在に前記モータの回転
    を前記弁体に伝達する回転動力伝達部を設けた流体制御
    弁。
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