JP3052726B2 - 人体局部洗浄装置 - Google Patents

人体局部洗浄装置

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JP3052726B2
JP3052726B2 JP6064965A JP6496594A JP3052726B2 JP 3052726 B2 JP3052726 B2 JP 3052726B2 JP 6064965 A JP6064965 A JP 6064965A JP 6496594 A JP6496594 A JP 6496594A JP 3052726 B2 JP3052726 B2 JP 3052726B2
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白井  滋
英樹 大野
圭介 小野
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流路切換えおよび流量
制御が可能な流体制御弁および用便後の人体局部の洗浄
を行う衛生洗浄便座に好適な水流制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】衛生洗浄便座は、用便後の肛門部の洗浄
や、小用時、生理時の女性局部の洗浄を目的とする装置
であるが、肛門洗浄は強い洗浄力が要求され、ビデ洗浄
は、ソフト感等が要求される。これに対応するため専用
の2本のノズルを有する衛生洗浄便座がある。この2系
統のノズルの選択切替を行うために、次のような流体制
御弁が提案されている。
【0003】従来、この種の流体制御弁を使用した衛生
洗浄便座(例えば特開昭60−51237号公報)を図
8に示す。同図において、1は洗浄水の給水路2中に設
けた給水ポンプ、3は女性の局部を洗浄するビデ洗浄ノ
ズル、また4は肛門部の洗浄を行う肛門洗浄ノズルであ
り、5はビデ洗浄ノズルと肛門洗浄ノズルを選択する流
体制御弁で、6はその切換つまみである。7は温水タン
ク、8は洗浄つまみ9と連動する電磁弁である。
【0004】洗浄つまみ9を回すと電磁弁8が開きポン
プ1が作動し、ポンプ1の水圧により流体制御弁5へ洗
浄水が送られ、流体制御弁5を切換えることによりビデ
洗浄ノズル3および肛門洗浄ノズル4から選択的に洗浄
水を噴出させてビデ洗浄および肛門洗浄を行う。
【0005】従来の流体制御弁5は、流入口10とビデ
洗浄ノズル3へ通ずる流出口11と肛門洗浄ノズル4へ
通ずる流出口12を有するハウジング13と、そのハウ
ジング13の中で回転自在の弁体14とを有し、その弁
体14には、ハウジング13と弁体14のシールのため
0リング15、0リング16がその溝17、溝18には
め込まれている。19は弁ふたで、20は弁体14内部
の通水路で、21はその通水路20の出口部である。
【0006】上記構成において温水タンク7より流入口
10に洗浄水が供給されると、図8のように弁体14内
の通水路20を通り、出口部21を経てビデ洗浄ノズル
3へと洗浄水が流れてビデ洗浄ノズル3から洗浄水が噴
出し、ビデ洗浄が行われる。
【0007】流体制御弁5の切換つまみ6を回すと弁体
14が回転し、水路が肛門洗浄ノズル4への流出口12
に切換わり、上記と同様に肛門洗浄ノズル4から洗浄水
が噴出し、肛門洗浄が行われる。
【0008】以上のように流体制御弁5の切換により洗
浄ノズル3、4の選択切換えが可能であり、また給水ポ
ンプ1の回転数制御により吐出流量の調節ができるもの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来の水流制御装置では、ハウジング13と弁体
14のシールのためにOリング15およびOリング16
を使用しているので、Oリング15およびOリング16
がハウジング13と接触し、弁体14を回転駆動する際
の必要トルクが大きくなり、切換つまみ6を回転すると
き重いという課題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するものであり、
簡単な構成で弁開度に応じた流量が得られ、かつ必要駆
動トルクが小さい流体制御弁31を提供することを第一
の目的としている。
【0011】第二の目的は、簡単な構成で他方流路への
漏れ流量を最小限にでき、かつ必要駆動トルクが小さ
く、複数の流路の選択切換えと、各々の流路における流
量制御を可能にする流体制御弁43を提供することにあ
る。
【0012】第三の目的は、単一の駆動手段でかつ簡単
な構成で所定流路以外への漏れ流量を最小限にでき、か
必要駆動トルクが小さく、複数の流路の選択切換え
と、各々の流路における流量制御を可能とし、小型、低
コストで耐久信頼性の優れた流体制御弁56を提供する
ことにある。
【0013】また第四の目的は、第一の洗浄ノズルと肛
門第二の洗浄ノズルを別々に設けるとともに、簡単な構
成により上記ノズルの選択切換えと水勢調節が可能な衛
生洗浄便座に好適な水流制御装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明の流体制御弁は、流入路と流出路を有す
るハウジングと、前記ハウジング内に回動可能に設けら
れた弁体と、前記流入路と前記流出路とを連通ないし遮
断する前記弁体内部の流路の出口部が前記ハウジングと
の摺動接触面に設けられ、前記出口部の孔形状に沿って
囲むように形成した凸部を前記弁体と一体に設け、前記
弁体を駆動する前記ハウジング外に臨む回転軸部を備
え、前記回転軸部と前記ハウジングとの間にリング状の
溝部を設け、前記溝部に略X字形断面の弾性シール部材
を設けたものである。
【0015】上記第二の目的を達成するために本発明の
流体制御弁は、流体供給路に連通する流入路と、前記流
入路から各々分岐して設けられた複数の流出路を有する
ハウジングと、前記ハウジング内に回動可能に設けられ
た弁体と、前記流入路と前記流出路とを連通ないし遮断
する前記弁体内部の流路の出口部が前記ハウジングとの
摺動接触面に設けられ、前記出口部の孔形状に沿って囲
むように形成した凸部を前記弁体と一体に設け、前記弁
体を駆動する前記ハウジング外に臨む回転軸部を備え、
前記回転軸部と前記ハウジングとの間にリング状の溝部
を設け、前記溝部に略X字形断面の弾性シール部材を設
けたものである。
【0016】上記第三の目的を達成するために本発明の
流体制御弁は、流体供給路に連通する流入路と、前記流
入路から各々分岐して設けられた複数の流出路を有する
ハウジングと、前記ハウジング内に回動可能に設けられ
た略円筒形弁体と、前記弁体内部の流路の出口部が前記
ハウジングとの摺動接触面に設けられ、前記出口部の孔
形状に沿って囲むように形成した凸部を前記弁体と一体
に設け、前記弁体を駆動する前記ハウジング外に臨む回
転軸部を備え、前記回転軸部と前記ハウジングとの間に
リング状の溝部を設け、前記溝部に略X字形断面の弾性
シール部材を設け、前記弁体を回動するモータを有する
駆動手段と、前記モータの回転角を制御することにより
前記複数の流出路の選択切換えと流量制御を行う回転角
制御手段を設けたものである。
【0017】また第四の目的を達成するために本発明の
流体制御弁は、洗浄水を供給する給水路に設け洗浄水を
加熱する温水タンクと、前記温水タンクに連通する流入
路および前記流入路から各々分岐して設けた第一の流出
路と第二の流出路を有するハウジングと、前記ハウジン
グ内に回動可能に設けられた弁体と、前記弁体内部の流
路の出口部が前記ハウジングとの摺動接触面に設けら
れ、前記出口部の孔形状に沿って囲むように形成した凸
部を前記弁体と一体に設け、前記弁体を駆動する前記ハ
ウジング外に臨む回転軸部を備え、前記回転軸部と前記
ハウジングとの間にリング状の溝部を設け、前記溝部に
略X字形断面の弾性シール部材を設け、前記弁体を回動
するステッピングモータを有する駆動手段から構成され
る流体制御弁と、前記流体制御弁の第一および第二の流
出路に各々連通する第一および第二の洗浄ノズルと、前
記第一および第二の洗浄ノズルを選択駆動する洗浄スイ
ッチと水量を調節する水勢調節スイッチを有する操作手
段と、前記操作手段の信号により前記ステッピングモー
タの回転角を制御する回転角制御手段を設けたものであ
る。
【0018】
【作用】本発明の流体制御弁は、ハウジング内で回動可
能に設けられた弁体の出口部の孔形状に沿って囲むよう
に形成した凸部を設け、前記弁体を駆動する前記ハウジ
ング外に臨む回転軸部を備え、その回転軸部と前記ハウ
ジングとの間のリング状の溝部に略X字形断面の弾性シ
ール部材を設けることにより、前記凸部がハウジングと
の摺動接触面のすきまを小さくするので、弁体外周のす
きまからの漏れが著しく減少し、所定流路以外への漏れ
流量を最小限にでき弁開度に応じた流量が得られ、前記
略X字形断面のシール部材は、容積圧縮よりも曲げ変形
に近い状態によりシールするので、Oリングに比較して
弁体を駆動するのに必要な駆動トルクを5分の1程度と
飛躍的に小さくできる。
【0019】また本発明の流体制御弁は、複数の流出路
を有するハウジング内で回動可能に設けられた弁体の出
口部の孔形状に沿って囲むように形成した凸部を設け、
前記弁体を駆動する前記ハウジング外に臨む回転軸部を
備え、その回転軸部と前記ハウジングとの間のリング状
の溝部に略X字形断面の弾性シール部材を設けることに
より、弁体に設けられたその凸部により、摺動接触面積
が減少し、弁体を回転させるのに必要な駆動トルクを小
さくでき、また前記凸部がハウジングとの摺動接触面の
すきまを小さくするので、弁体外周のすきまからの漏れ
が著しく減少し、所定流路以外への漏れ流量を最小限に
でき弁開度に応じた流量が得られ、前記略X字形断面の
シール部材は、容積圧縮よりも曲げ変形に近い状態によ
りシールするので、Oリングシールに比べて5分の1程
度の小さいトルクで複数の流路の選択切換えと、各々の
流路における流量制御が可能になる。
【0020】また本発明の流体制御弁は、複数の流出路
を有するハウジング内に回動可能に設けられた略円筒形
弁体の外周出口部の孔形状に沿って囲むように形成した
凸部を設け、前記弁体の回転軸部と前記ハウジングとの
間にリング状の溝部を設け、その溝部に略X字形断面の
弾性シール部材を設け、前記弁体を回動するモータと、
そのモータの回転角制御手段を設けたことにより、前記
複数の流出路の選択切換えと流量制御を、単一の小さい
トルクの駆動手段で可能となり、小型・低コストで、高
耐久信頼性および高速応答性を可能にする。
【0021】また本発明による水流制御装置は、ステッ
ピングモータを駆動手段とし、第一および第二の洗浄ノ
ズルの選択切換えと各々の洗浄ノズルから吐出される洗
浄水の流量調節を行う弁体出口部の孔形状に沿って囲む
ように形成した凸部を形成した弁体に略X字形断面の弾
性シール部材を設けた流体制御弁と、前記洗浄ノズルの
操作手段と、この操作手段の信号により前記ステッピン
グモータの回転角を制御する回転角制御手段を設けたも
のであるので、操作手段からの信号により、ビデ洗浄用
の第一の洗浄ノズルと、肛門洗浄用の第二の洗浄ノズル
を小さいトルクのステッピングモータで選択的に切換え
ることが可能で、第一および第二の洗浄ノズルから吐出
される洗浄水量(水勢)を操作手段の信号に応じてきめ
細かい調節ができるコンパクトな水流制御装置が可能と
なる。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。
【0023】図1は本発明の第一の実施例を示す流体制
御弁23の構成図であり、図2(a)〜(c)は図1の
A−A断面図である。同図において24はハウジングで
あり、流入路25と流出路26を有している。27はハ
ウジング24内に回動可能に設けらた弁体であり、内部
に流入路25と流出路26とを連通ないし遮断する流路
28が形成されている。弁体27の流路28の出口部2
9は、ハウジング24との摺動接触面30に設けられ、
かつ弁体27を回転するとその出口部29とハウジング
24の流出路26とが連通する位置に設けられている。
31は弁体27を駆動するハウジング24の外に臨む回
転軸部32のリング状の溝部33に設けた略X字形断面
の弾性シール部材である。34は弁体27を駆動する回
転つまみである。なお弁体27の先端近傍の外周部にも
リング状の溝部35が形成されており、その溝部35に
X字形断面の弾性シール部材36が設けられている。
【0024】以上の構成において本実施例の動作につい
て説明する。図2(a)は弁閉止状態を示したものであ
り、流入路25に連通する流路28は、流出路26とは
連通せず、弁体27とハウジング32とのすきまを微小
にして流体の漏れが防止されている。図2(b)は弁半
開状態、図2(c)は弁全開状態をそれぞれ示したもの
である。図1で示した略X字形断面の弾性シール部材3
1は、流入路25から流出路26に流れるハウジング2
4の内部の流体が、ハウジング24の外部に漏れないよ
う、断面形状がX字形をしたゴムのリングで、弁体27
の溝部33とハウジング24の内面にそれぞれ密着する
2本のシール帯が形成される。すなわち1個のシール部
材31で、実質的には二重のシールができ、確実な漏れ
防止効果が得られる。しかも、図8の従来例で示したO
リング15によるシールのように○形断面を押しつぶす
容積圧縮変形と異なり、X形断面を押し挟むような曲げ
変形によるシールなので、同じシールつぶししろの場合
でも変形に要する力は、Oリング15に較べてシール部
材31の方が圧倒的に小さい。すなわち、シール部材3
1とハウジング24および溝部33との接触摺動摩擦力
が小さくなり、弁体27を回転駆動するのに必要なトル
クを飛躍的に低減できる。実験した結果によると、Oリ
ングに対しXリングは、5分の1ないし6分の1のトル
クで弁体27を駆動することができた。
【0025】またOリング15の場合は、ハウジングお
よび溝部との接触シール部にグリス等の潤滑剤を塗布し
ていても、そのグリス保持ができにくいので、弁体14
を長い期間動作させなかったりすると、Oリング15と
ハウジング13および弁体14が固着して作動しずらく
なるなどの不都合があった。これに対してX形シール部
材31の場合は、X形断面の窪み部37、38がグリス
だまりとなってグリス等の潤滑剤が保持される。したが
って、上記のような固着の問題も解消され、長期間、安
定して弁体27を軽く滑らかに駆動でき、耐久信頼性も
向上できる。
【0026】以上述べたように本実施例によれば、回転
軸部32とハウジング24との間のリング状の溝部33
に略X字形断面の弾性シール部材31を設けたことによ
り、弁体27を駆動するのに必要な力が著しく低減で
き、弁体27を軽く滑らかに駆動操作できるとともに、
耐久信頼性の優れた流体制御弁23を実現できる。
【0027】なお、弁体27の先端側の溝部35に設け
られたX字形断面の弾性シール部材36は、シール部材
31同様に低摺動トルクで優れたシール効果を発揮する
ことは同じであるが、シール部材31が外部漏れを防止
するのに対し、シール部材36は流入路25からの流体
を弁体27の回転角度に応じて流路28から流出路26
に流すとき、弁体27の外周すきまから漏れて流れる漏
れ流量いわゆる内部漏れを防止する。特に弁体27の出
口部29とハウジング24の流出路26との連通開口面
積が、狭く絞られる角度に弁体27の回転位置が回転つ
まみ34で操作されたとき、シール部材36による内部
漏れ防止効果が顕著に発揮され、弁体27の回転角度に
応じた優れた流量調節性能が低トルクで可能になる。
【0028】図3は、本発明の第二の実施例を示す流体
制御弁39の構成図であり、図4(a)〜(d)は図3
のB−B断面図である。同図において40はハウジング
であり、流入路41と、第一および第二の流出路42、
43を有している。44はハウジング40内に回動可能
に設けられた弁体であり、内部に流入路41と第一ある
いは第二の流出路42、43とを選択的に連通する流路
45が形成されている。弁体44の流路45の出口部4
6は、ハウジング40との摺動接触面47に設けられ、
この出口部46の孔形状に沿って囲むように形成した
部48が、弁体44と一体成型されている。
【0029】なお、弁体44の流路45の出口部46
は、弁体44を回転つまみ49にて回転したときハウジ
ング40の複数の流出路46ないし47とそれぞれ連通
する位置に設けられている。50は弁体44を駆動する
ハウジング40の外に臨む回転軸部51のリング状の溝
部52に設けた略X字形断面の弾性シール部材である。
なお弁体44の先端近傍の外周部にもリング状の溝部5
3が形成されており、その溝部53にX字形断面の弾性
シール部材54が設けられている。
【0030】以上の構成において本実施例の動作につい
て説明する。図4(a)は弁閉止状態を示したものであ
り、流入路41に連通する流路45は、第一および第二
の流出路42、43のいずれにも連通せず、出口部46
の孔形状に沿って囲むように形成された凸部48によっ
て、ハウジング40とのすきまを微小にして流体の漏れ
が防止されている。図4(b)弁体44を回転し、出口
46がハウジング40の第一の流出路42の方へ向い
て第一の流出路42を全開した状態、図4(c)は弁体
44が回転して第二の流出路43を半開した状態、図4
(d)は弁体44をさらに回転して第二の流出路43を
全開した状態をそれぞれ示したものである。なおここ
で、凸部48は弁体44と一体的に高分子材料で成型で
きるので加工生産性もよく、ハウジング40とは部分的
な小さい接触面積なので、弁体44の回動時に必要な駆
動トルクを小さく押さえることができる。
【0031】以上のように、図3で示した略X字形断面
の弾性シール部材50は、流入路41から複数の流出路
42、43に流れるハウジング40の内部の流体が、ハ
ウジング40の外部に漏れないよう、断面形状がX字形
をしたゴムのリングで、弁体44の溝部52とハウジン
グ40の内面にそれぞれ密着する2本のシール帯が形成
される。すなわち1個のシール部材50で、実質的には
二重のシールができ、確実な漏れ防止効果が得られる。
しかも、図8の従来例で示したOリング15によるシー
ルのように○形断面を押しつぶす容積圧縮変形と異な
り、X形断面を押し挟むような曲げ変形によるシールな
ので、同じシールつぶししろの場合でも変形に要する力
は、Oリング15に較べてシール部材50の方が圧倒的
に小さい。すなわち、シール部材50とハウジング40
および溝部52との接触摺動摩擦力が小さくなり、弁体
44を回転駆動するのに必要なトルクを飛躍的に低減で
きる。実験した結果によると、Oリングに対しXリング
は、5分の1ないし6分の1のトルクで弁体44を駆動
することができた。
【0032】またOリング15の場合は、ハウジングお
よび溝部との接触シール部にグリス等の潤滑剤を塗布し
ていても、そのグリス保持ができにくいので、弁体14
を長い期間動作させなかったりすると、Oリング15と
ハウジング13および弁体14が固着して作動しずらく
なるなどの不都合があった。これに対してX形シール部
材50の場合は、X形断面の窪み部55、56がグリス
だまりとなってグリス等の潤滑剤が保持される。したが
って、上記のような固着の問題も解消され、長期間、安
定して弁体44を軽く滑らかに駆動でき、耐久信頼性も
向上できる。
【0033】以上述べたように本実施例によれば、回転
軸部51とハウジング40との間のリング状の溝部52
に略X字形断面の弾性シール部材50を設けたことによ
り、弁体44を駆動するのに必要な力が著しく低減で
き、弁体44を軽く滑らかに駆動操作できるとともに、
耐久信頼性の優れた流体制御弁39を実現できる。
【0034】なお、弁体44の先端側の溝部53に設け
られたX字形断面の弾性シール部材54は、シール部材
50同様に低摺動トルクで優れたシール効果を発揮する
ことは同じであるが、シール部材50が外部漏れを防止
するのに対し、シール部材54は流入路41からの流体
を弁体44の回転角度に応じて流路45から複数の流出
路42あるいは43に流すとき、弁体44の外周すきま
から漏れて流れる漏れ流量いわゆる内部漏れを防止す
る。特に弁体44の出口部46とハウジング40の複数
の流出路42あるいは43との連通開口面積が、狭く絞
られる角度に弁体44の回転位置が回転つまみ49で操
作されたとき、シール部材50による内部漏れ防止効果
が顕著に発揮され、弁体44の回転角度に応じた優れた
流量調節性能が低トルクで可能になる。
【0035】また上記の構成作用に加えて弁体44の出
口部46の孔形状に沿って囲む凸部48を設けたことに
より、凸部48がハウジング40との摺動接触面47の
すきまを小さくし、弁体44の外周のすきまからの漏れ
がさらに減少し、所定流路以外への漏れ流量を極小にで
きる。
【0036】また、弁体44に設けられたその凸部48
により、摺動接触面積が減少し、弁体44を回転させる
のに必要な駆動トルクをさらに小さくでき、極めて軽く
滑らかに回転操作することができる。
【0037】したがって、簡単な構成で他方流路への漏
れ流量を最小限にでき、かつ必要駆動トルクが小さく、
複数の流路の選択切換えと、各々の流路における流量制
御を可能にする流体制御弁39を提供することができ
る。
【0038】図5は、本発明の第三の実施例を示す流体
制御弁57の構成図であり、図6(a)〜(d)は図5
のC−C断面図である。同図において58はハウジング
であり、流入路59と、第一および第二の流出路60、
61を有している。62はハウジング58内に回動可能
に設けられた略円筒形の弁体であり、内部に流入路59
と第一あるいは第二の流出路60、61とを選択的に連
通する流路63が形成されている。弁体62の流路63
の出口部64は、ハウジング58との摺動接触面65に
設けられ、この出口部64の孔形状に沿って囲むよう
形成した高分子材料からなる凸部66が、弁体62と一
体成型されている。67は弁体62を駆動するハウジン
グ58の外に臨む回転軸部68のリング状の溝部69に
設けた略X字形断面の弾性シール部材である。なお弁体
62の先端近傍の外周部にもリング状の溝部70が形成
されており、その溝部70にX字形断面の弾性シール部
材71が設けられている。72は正逆転回転可能なモー
タにてなる駆動手段である。モータ72の出力軸73
は、O形断面形状で弁体62の同じくO形断面形状の穴
74に挿入し、モータ72の取付フランジ75の穴径は
ハウジング58の取付ボス76の径に対し大きく、取付
スキマガタを有し、ハウジング58と弁体62との軸心
の偏心を吸収する構成である。なお、ハウジング58の
取付ボス76の高さ寸法は、モータ72の取付フランジ
75の板厚より大きく、モータ72はビス77、78で
締め付け後も、上記した取付スキマガタの範囲内で偏心
を補償する動きの自由度を有する構成である。
【0039】以上の構成において本実施例の動作につい
て説明する。図6(a)は弁閉止状態を示したものであ
り、流入路59に連通する流路63は、第一および第二
の流出路60、61のいずれにも連通せず、出口部64
の孔形状に沿って囲むように形成した高分子材料からな
凸部66によって、ハウジング58とのすきまを微小
にして流体の漏れが防止されている。図6(b)弁体6
2を回転し、出口部64がハウジング58の第一の流出
路60の方へ向いて第一の流出路60を全開した状態、
図6(c)は弁体62が回転して第二の流出路61を半
開した状態、図6(d)は弁体62をさらに回転して第
二の流出路61を全開した状態をそれぞれ示したもので
ある。なおここで、凸部66は弁体62と一体的に高分
子材料で成型できるので加工生産性もよく、ハウジング
58とは部分的な小さい接触面積なので、弁体62の回
動時に必要な駆動トルクを小さく押さえることができ
る。
【0040】以上述べたように本実施例によれば、図5
で示した略X字形断面の弾性シール部材67は、流入路
59から複数の流出路60、61に流れるハウジング5
8の内部の流体が、ハウジング58の外部に漏れないよ
う、断面形状がX字形をしたゴムのリングで、弁体62
の溝部69とハウジング58の内面にそれぞれ密着する
2本のシール帯が形成される。すなわち1個のシール部
材67で、実質的には二重のシールができ、確実な漏れ
防止効果が得られる。しかも、図8の従来例で示したO
リング15によるシールのように○形断面を押しつぶす
容積圧縮変形と異なり、X形断面を押し挟むような曲げ
変形によるシールなので、同じシールつぶししろの場合
でも変形に要する力は、Oリング15に較べてシール部
材67の方が圧倒的に小さい。すなわち、シール部材6
7とハウジング58および溝部69との接触摺動摩擦力
が小さくなり、弁体62を回転駆動するのに必要なトル
クを飛躍的に低減できる。実験した結果によると、Oリ
ングに対しXリングは、5分の1ないし6分の1のトル
クで弁体62を駆動することができた。
【0041】またOリング15の場合は、ハウジングお
よび溝部との接触シール部にグリス等の潤滑剤を塗布し
ていても、そのグリス保持ができにくいので、弁体62
を長い期間動作させなかったりすると、Oリング15と
ハウジング13および弁体14が固着して作動しずらく
なるなどの不都合があった。これに対してX形シール部
材67の場合は、X形断面の窪み部79、80がグリス
だまりとなってグリス等の潤滑剤が保持される。したが
って、上記のような固着の問題も解消され、長期間、安
定して弁体62を軽く滑らかに駆動でき、耐久信頼性も
向上できる。
【0042】以上述べたように本実施例によれば、弁体
62の出口部64の孔形状に沿って囲むように形成した
高分子材料からなる凸部66を設けたことと、回転軸部
68とハウジング58との間のリング状の溝部69に略
X字形断面の弾性シール部材67を設けたことにより、
弁体62を駆動するのに必要な力が著しく低減でき、弁
体62を軽く滑らかに駆動操作できるとともに、耐久信
頼性の優れた流体制御弁57を実現できる。
【0043】なお、弁体62の先端側の溝部70に設け
られたX字形断面の弾性シール部材71は、シール部材
50同様に低摺動トルクで優れたシール効果を発揮する
ことは同じであるが、シール部材67が外部漏れを防止
するのに対し、シール部材71は流入路59からの流体
を弁体62の回転角度に応じて流路63から複数の流出
路60あるいは61に流すとき、弁体62の外周すきま
から漏れて流れる漏れ流量いわゆる内部漏れを防止す
る。特に弁体62の出口部64とハウジング58の複数
の流出路60あるいは61との連通開口面積が、狭く絞
られる角度に弁体62の回転位置が駆動手段72で操作
されたとき、シール部材71による内部漏れ防止効果が
顕著に発揮され、弁体62の回転角度に応じた優れた流
量調節性能が低トルクで可能になる。したがって、小型
で低トルクのモータで軽く滑らかに回転駆動することが
でき、コンパクトで安価で高耐久寿命の流体制御弁57
を実現できる。また、必要駆動トルクが小さくできるこ
とにより、駆動手段であるモータ72の減速ギアの減速
比を低減できる。これにより切換えや流量調節の応答性
を向上できる。
【0044】つまり、単一の駆動手段でかつ簡単な構成
所定流路以外への漏れ流量を最小 限にでき、かつ必要
駆動トルクが小さく、複数の流路の選択切換えと、各々
の流路における流量制御を可能とし、小型、低コストで
耐久信頼性の優れた流体制御弁57を提供することがで
きる。
【0045】図7は本発明の第三の実施例の流体制御弁
を用いた水流制御装置の構成図であり、同図において7
は、洗浄水を供給する給水路2に設けられ加熱ヒータ7
5を有する温水タンクであり、その温水タンク7の下流
側に図5に示した流体制御弁57が設けられている。8
1および82は流体制御弁57の第一、第二の流出路6
0、61にそれぞれ連通可能に設けられた第一、第二の
洗浄ノズルであり、第一の洗浄ノズル81は、ビデ洗浄
用であり、また第二の洗浄ノズル82は肛門洗浄用であ
る。
【0046】83は衛生洗浄便座の操作手段であり、第
一および第二の洗浄ノズル81、82を選択するための
洗浄スイッチ84、85、各々の洗浄において水量を調
節する水勢調節スイッチ86、87、選択している水勢
を表示するための表示手段88および停止スイッチ89
から構成されている。90は操作手段83の信号により
流体制御弁57の駆動手段であるステッピングモータ7
2の回転角を制御する回転角制御手段である。
【0047】以上の構成において本実施例の動作につい
て説明する。使用者が衛生便座(図示せず)に着座して
用便後、洗浄スイッチ84、85を選択する、例えば肛
門洗浄を行う第二の洗浄ノズル82を駆動させるために
洗浄スイッチ85が投入されると、その信号が回転角制
御手段90を介してステッピングモータ72が回転駆動
され、図6(c)に示した位置、すなわち標準水勢にな
る位置に弁体62が回転される。これにより洗浄水が給
水路2、温水タンク7などを経て流体制御弁57の流入
路59から第二の流出路61へ吐出され、第二の洗浄ノ
ズル82へと流入される。回転角制御手段90は、洗浄
スイッチ85が押されると、まず標準水勢となるように
ステッピングモータ72を制御し、弁体62を回転す
る。また水勢調節スイッチ86、87によって好みの水
勢を指示することにより、弁体62の回転角が制御さ
れ、吐出流量を任意に増減することが可能となる。
【0048】洗浄動作後、停止スイッチ89を投入すれ
ばステッピングモータ72が駆動されて図6(a)に示
す位置に弁体62が制御されて水回路が閉止される。ま
たビデ洗浄を行う場合は、洗浄スイッチ84を選択すれ
ば同様に制御される。
【0049】以上述べたように本実施例によれば、ステ
ッピングモータ72を駆動手段とし、第一および第二の
洗浄ノズル81、82の選択切換えと各々の洗浄ノズル
から吐出される洗浄水の流量調節を行う流体制御弁57
と、洗浄ノズルの操作手段83と、操作手段83の信号
によりステッピングモータ72の回転角を制御する回転
角制御手段90を設けたものであるので、操作手段83
を投入することにより、ステッピングモータ72へ供給
されるパルス信号が制御され、ビデ洗浄用の第一の洗浄
ノズル81と、肛門洗浄用の第二の洗浄ノズル82を選
択的に切換えることが可能となるとともに各々の洗浄ノ
ズルから吐出される洗浄水量(水勢)を操作手段83の
信号に応じて任意に調節可能となる。
【0050】また、流体制御弁57の弁体62の出口部
64の孔形状に沿って囲むように形成した高分子材料か
らなる凸部66を設けたことと、回転軸部68とハウジ
ング58との間のリング状の溝部69に略X字形断面の
弾性シール部材67を設けたことにより、小さい摺動接
触抵抗で高いシール性能が得られ、弁体62を回転させ
るのに必要な駆動トルクを小さくでき、小型で低トルク
のステッピングモータ72で軽く滑らかに回転駆動する
ことができる。それでコンパクトで安価で高耐久寿命の
流体制御装置を実現できる。また、必要駆動トルクが小
さくできることにより、駆動手段であるステッピングモ
ータ72の内蔵減速ギアの減速比を低減できる。これに
より切換えや流量調節の応答性を向上できる。
【0051】また、流体制御弁57において弁体62の
先端側溝部70に略X字形断面の弾性シール部材71を
設けたことにより、低摺動トルクで優れた内部漏れ防止
効果が発揮され、例えば第一の洗浄ノズル81で洗浄し
ているとき、他方の第二の洗浄ノズル82への漏れ流量
は、ほとんど無しといえる最小限レベルにできる。
【0052】したがって、複数の流路の選択切換えと、
各々の流路における流量制御が可能で、かつ必要駆動ト
ルクが小さくて所定流路以外への漏れの少ない、小型、
低コストで耐久信頼性の優れた水流制御装置を提供する
ことができる。
【0053】また弁体62の駆動手段としてステッピン
グモータ72を用いるので、供給するパルス信号により
高精度に弁体62の回転角、すなわち弁開度制御が可能
となるとともに、正逆転が可能となる。この結果、例え
ば洗浄水量にゆらぎを与えることが可能となり、強弱水
流の繰り返しにより人体局部に付着した汚物の剥離効果
が向上して効率的な洗浄ができるとともに、洗浄時の単
調感が解消される。
【0054】つまり、簡単な構成により複数の洗浄ノズ
ルの選択切換えと水勢調節が可能な衛生洗浄便座に好適
な水流制御装置を提供することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の流体制御弁
は、ハウジング内で回動可能に設けられた弁体の出口部
の孔形状に沿って囲むように形成した凸部を設け、前記
弁体を駆動する前記ハウジング外に臨む回転軸部を備
え、その回転軸部と前記ハウジングとの間のリング状の
溝部に略X字形断面の弾性シール部材を設けたものであ
り、以下の効果が得られる。
【0056】(1)弁体の出口部の孔形状に沿って囲む
ように形成した凸部と略X字形断面の弾性シール部材に
より、弁体を駆動するのに必要な力が著しく低減でき、
弁体を軽く滑らかに駆動操作できるとともに、操作使い
勝手のよい流体制御弁を実現できる。
【0057】(2)略X字形のシール部材のくぼみによ
るグリス保持作用により、長期間安定して潤滑効果が得
られ、固着等のない耐久信頼性の優れた流体制御弁を実
現できる。
【0058】また、本発明の流体制御弁は、複数の流出
路を有するハウジング内に回動可能に設けられた弁体
出口部の孔形状に沿って囲むように形成した凸部を設
け、前記弁体を駆動する回転軸部とハウジングとの間の
リング状の溝部に略X字形断面の弾性シール部材を設け
たものであり、以下の効果が得られる。 (1)弁体を小さいトルクで回転でき、複数の流路の選
択切換えと、各々の流路における流量制御を、軽く滑ら
かに操作することが可能となる。 (2)弁体の出口部の孔形状に沿って囲むように形成し
た凸部と略X字形断面のシール部材を設けることによ
り、凸部がハウジングとの摺動接触面のすきまを小さく
し、弁体外周のすきまからの漏れが著しく減少すること
により他方流路への漏れを最小限にでき、かつ弁体の回
転位置に応じた出口部の開度および流量が得られ、かつ
略X字形断面のシール部材が内部洩れと外部洩れの両方
のシール効果を高め、かつ駆動トルクが小さく、複数の
流路の選択切換えと、各々の流路における流量制御を可
能にする流体制御弁を提供することができる。
【0059】また、本発明の流体制御弁は、複数の流出
路を有するハウジング内に回動可能に設けられた略円筒
形弁体の外周出口部の孔形状に沿って囲むように形成し
た凸部を設け、前記弁体の回転軸部と前記ハウジングと
の間にリング状の溝部を設け、その溝部に略X字形断面
の弾性シール部材を設け、前記弁体を回動するモータ
と、そのモータの回転角制御手段を設けたものであり、
以下の効果が得られる。
【0060】(1)単一の駆動手段の簡単な構成で所定
流路以外への漏れ流量を極少にでき、複数の流路の選択
切換えと、各々の流路における流量制御を遠隔制御可能
にできる。
【0061】(2)必要な駆動トルクを小さくできるの
で、小型で低トルクのモータで弁体を回転駆動でき、コ
ンパクトで安価で高耐久寿命の流体制御弁を実現でき
る。
【0062】(3)必要駆動トルクが小さくできること
により、駆動手段であるモータの減速ギアの減速比を低
減できるので、流路切換や流量調節の応答性を向上でき
る。
【0063】また本発明の衛生洗浄便座の水流制御装置
は、ステッピングモータを駆動手段とし、第一および第
二の洗浄ノズルの選択切換えと各々の洗浄ノズルから吐
出される洗浄水の流量調節を行う弁体の出口部の孔形状
に沿って囲むように形成した凸部を設け、前記弁体に略
X字形断面の弾性シール部材を設けた流体制御弁と、前
記洗浄ノズルの操作手段と、この操作手段の信号により
前記ステッピングモータの回転角を制御する回転角制御
手段を設けたものであり、以下の効果が得られる。
【0064】(1)弁体の出口部の孔形状に沿って囲む
ように形成した凸部と略X字形断面のシール部材を設け
た構成において、操作手段からの信号によって、操作手
段からの信号により、ステッピングモータへ供給される
パルス信号が制御され、ビデ洗浄用の第一の洗浄ノズル
と、肛門洗浄用の第二の洗浄ノズルを選択的に切換える
ことが可能で、第一および第二の洗浄ノズルから吐出さ
れる洗浄水量(水勢)を操作手段の信号に応じて任意に
きめ細かい調節ができる。
【0065】(2)弁体の出口部の孔形状に沿って囲む
ように形成した凸部と略X字形断面のシール部材を設け
駆動手段としてステッピングモータを用いたので、供給
するパルス信号に応じて高精度の位置制御が可能とな
り、弁体の回転位置検出センサなど、流量検出手段なし
に、正確な水勢調節ができる。
【0066】(3)弁体の出口部の孔形状に沿って囲む
ように形成した凸部と略X字形断面のシール部材を設け
たことにより、弁体回動時の摩擦抵抗を低減できステッ
ピングモータの回転トルクの低減が可能となり、ステッ
ピングモータの小型、低コスト化が図れ、またステッピ
ングモータの減速比を低減できるため、切換・流量可変
の応答性を向上できる。
【0067】(4)弁体の出口部の孔形状に沿って囲む
ように形成した凸部と略X字形断面のシール部材を設け
たことにより、ステッピングモータに供給するパルス信
号により高精度に回転角制御ができ、正逆転動作を任意
回転角範囲においてできるので、洗浄水量にゆらぎを与
えることが可能となり、人体局部に付着した汚物の剥離
効果が向上して効率的な洗浄ができるとともに洗浄時の
単調感が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す流体制御弁の構成
【図2】同流体制御弁のA−A断面図
【図3】本発明の第二の実施例を示す流体制御弁の構成
【図4】同流体制御弁のB−B断面図
【図5】本発明の第三の実施例を示す流体制御弁の構成
【図6】同流体制御弁のC−C断面図
【図7】本発明の第三の実施例の流体制御弁を用いた衛
生洗浄便座における水流制御装置の構成図
【図8】従来の水流制御装置の構成図
【符号の説明】
23 流体制御弁 24 ハウジング 25 流入路 26 流出路 27 弁体28 流路 29 出口部 30 凸部 31 シール部材 32 回転軸部 33 溝部 39 流体制御弁 40 ハウジング 41 流入路 42 第一の流出路 43 第二の流出路 44 弁体45 流路 46 出口部 48 凸部 50 シール部材 51 回転軸部 52 溝部 57 流体制御弁 58 ハウジング 59 流入路 60 第一の流出路 61 第二の流出路 62 弁体63 流路 64 出口部 66 凸部 67 シール部 68 回転軸部 69 溝部 72 駆動手段 81 第一の洗浄ノズル 82 第二の洗浄ノズル 83 操作手段 84 洗浄スイッチ 85 洗浄スイッチ 86 水勢調節スイッチ 87 水勢調節スイッチ 90 回転角制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−327065(JP,A) 特開 昭60−51237(JP,A) 実開 昭59−156972(JP,U) 実公 昭58−27163(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 9/08 F16K 5/00 - 5/22 F16J 15/00 - 15/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流入路と流出路を有するハウジングと、前
    記ハウジング内に動可能に設けられた弁体と、前記流
    入路と前記流出路とを連通ないし遮断する前記弁体内部
    の流路の出口部が前記ハウジングとの摺動接触面に設け
    られ、前記出口部の孔形状に沿って囲むように形成した
    凸部を前記弁体と一体に設け、前記弁体を駆動する前記
    ハウジング外に臨む回転軸部を備え、前記回転軸部と前
    記ハウジングとの間にリング状の溝部を設け、前記溝部
    に略X字形断面の弾性シール部材を設けた流体制御弁。
  2. 【請求項2】流体供給路に連通する流入路と、前記流入
    路から各々分岐して設けられた複数の流出路を有するハ
    ウジングと、前記ハウジング内に回動可能に設けられた
    弁体と、前記流入路と前記流出路とを連通ないし遮断す
    前記弁体内部の流路の出口部が前記ハウジングとの摺
    動接触面に設けられ、前記出口部の孔形状に沿って囲む
    ように形成した凸部を前記弁体と一体に設け、前記弁体
    を駆動する前記ハウジング外に臨む回転軸部を備え、前
    記回転軸部と前記ハウジングとの間にリング状の溝部を
    設け、前記溝部に略X字形断面の弾性シール部材を設け
    た流体制御弁。
  3. 【請求項3】流体供給路に連通する流入路と、前記流入
    路から各々分岐して設けられた複数の流出路を有するハ
    ウジングと、前記ハウジング内に回動可能に設けられた
    略円筒形弁体と、前記弁体内部の流路の出口部が前記ハ
    ウジングとの摺動接触面に設けられ、前記出口部の孔形
    状に沿って囲むように形成した凸部を前記弁体と一体に
    設け、前記弁体を駆動する前記ハウジング外に臨む回転
    軸部を備え、前記回転軸部と前記ハウジングとの間に
    ング状の溝部を設け、前記溝部に略X字形断面の弾性シ
    ール部材を設け、前記弁体を回動するモータを有する駆
    動手段と、前記モータの回転角を制御することにより前
    記複数の流出路の選択切換えと流量制御を行う回転角制
    御手段を設けた流体制御弁。
  4. 【請求項4】洗浄水を供給する給水路に設け洗浄水を加
    熱する温水タンクと、前記温水タンクに連通する流入路
    および前記流入路から各々分岐して設けた第一の流出路
    と第二の流出路を有するハウジングと、前記ハウジング
    内に回動可能に設けられた弁体と、前記弁体内部の流路
    の出口部が前記ハウジングとの摺動接触面に設けられ、
    前記出口部の孔形状に沿って囲むように形成した凸部を
    前記弁体と一体に設け、前記弁体を駆動する前記ハウジ
    ング外に臨む回転軸部を備え、前記回転軸部と前記ハウ
    ジングとの間にリング状の溝部を設け、前記溝部に略X
    字形断面の弾性シール部材を設け、前記弁体を回動する
    ステッピングモータを有する駆動手段から構成される流
    体制御弁と、前記流体制御弁の第一および第二の流出路
    に各々連通する第一および第二の洗浄ノズルと、前記第
    一および第二の洗浄ノズルを選択駆動する洗浄スイッチ
    と水量を調節する水勢調節スイッチを有する操作手段
    と、前記操作手段の信号により前記ステッピングモータ
    の回転角を制御する回転角制御手段を設けた衛生洗浄便
    座の水流制御装置。
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