JP2002022040A - 湯水混合水栓 - Google Patents

湯水混合水栓

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JP2002022040A
JP2002022040A JP2000202096A JP2000202096A JP2002022040A JP 2002022040 A JP2002022040 A JP 2002022040A JP 2000202096 A JP2000202096 A JP 2000202096A JP 2000202096 A JP2000202096 A JP 2000202096A JP 2002022040 A JP2002022040 A JP 2002022040A
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cold
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Takehiro Kosugi
建博 小杉
Yoshiaki Taguchi
義秋 田口
Junko Suehiro
淳孝 末廣
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水栓操作の簡略化と使い勝手の向上を図る。 【解決手段】 下ディスク12は、水・湯・混合湯水の
流路と接続された水通水孔12a、湯通水孔12b並び
に混合湯水通水孔12cを備え、各通水孔を円弧軌跡上
に位置させる。止水位置では、上ディスク13の有底連
通部13aが下ディスク12の湯水吐出孔12dのみと
重なり、ディスク外周側部分13Aは塞がれている。こ
の状態から、操作ハンドル190を右方向に回転操作す
ると、混合湯水通水孔12cと湯水吐出孔12dは、有
底連通部13aにより連通することになり、水栓に供給
された温度調整済みの混合湯水を吐出する。操作ハンド
ル190を左方向に逆回転操作すれば、水通水孔12a
或いは湯通水孔12bが有底連通部13aにより湯水吐
出孔12dと連通し、水又は湯を吐出できる。このよう
に、操作ハンドル190を左右方向に回転操作されるだ
けで、水・湯・混合湯水の吐出を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混合湯水を吐出す
る湯水混合水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の湯水混合水栓は、台所や洗面台
等に広く普及しており、種々の提案がなされている。例
えば、特許公報第2874322号では、単一の操作ハ
ンドルを回転操作と傾動操作可能に構成し、ハンドル傾
動操作で吐出量の調整を、ハンドル回転操作で混合湯水
の吐出を行う技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報で提案された湯水混合水栓では、次のような問題点が
指摘されるに至った。
【0004】台所や洗面台等での水栓使用に際しては、
吐出量の調整はもちろん、水から混合湯水の吐出の切
換、この逆の吐出切換等が頻繁に行われる。水栓使用前
には、水栓は止水状態にあることから、吐出には、ま
ず、ハンドル傾動操作を行って吐出を開始すると共に、
傾動操作量を調整して吐出量も調整も行う。その際、吐
出水が所望のもの、例えば水、所望温度の混合湯水で有
れば、それまでのハンドル傾動操作だけで済む。しか
し、水の吐出を所望していたのに混合湯水が吐出された
り、混合湯水の吐出を所望していたのに水が吐出された
りすることがある。
【0005】この水吐出・混合湯水吐出は、ハンドルの
回転操作位置で決まっていることから、上記のように所
望する吐出では無かった場合には、ハンドルの傾動操作
に続いて回転操作を必要とする。或いは、水吐出・混合
湯水吐出の位置に予めハンドルを回転操作し、その後
に、ハンドルの傾動操作を必要とする。つまり、異なる
動作を伴ったハンドル操作が必要となり、煩雑であっ
た。
【0006】また、混合湯水の温度はハンドル回転位置
に応じて定まり、前回の水栓使用時でのハンドル回転位
置が一定であるとは限らない。従って、ハンドル回転位
置が混合湯水の吐出が可能な位置にある時に、その回転
位置にあるハンドルを単純に吐出開始のために傾動操作
しただけでは、混合湯水を所定温度で吐出できないこと
がある。このような場合には、ハンドルの傾動操作後
に、これとは異なる動作の回転操作を必要とし、やはり
煩雑であった。
【0007】混合湯水の温度調整のためのハンドル操作
(回転操作)は、多数の使用者の吐出温度の要求を満た
す上では不可欠であるものの、水吐出・混合湯水吐出の
切換に比べればその操作頻度は低い。例えば、食器洗い
を混合湯水で行うような場合には、冬季や晩秋、早春で
湯水温度が約37℃前後に設定されていれば、温度変更
のためだけのハンドルの回転操作頻度は低い。しかしな
がら、ハンドル回転操作は水吐出・混合湯水吐出の切換
のために頻繁に行われることから、所定温度での混合湯
水の吐出を繰り返すには、吐出開始のためのハンドル傾
動操作と所定温度位置とするためのハンドル回動操作が
必要となることが多かった。
【0008】近年では、お年寄りや、四肢に運動機能低
下を起こした人の自立を助ける機運が高まってきてお
り、民生品にこれら人たちの使い勝手の向上が求められ
つつある。湯水混合水栓にあっても例外ではないが、上
記したように、従来の湯水混合水栓では、異なる動作の
ハンドル操作を水栓使用時に必要となるので、使い勝手
の向上の余地が残されていた。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、水栓操作の簡略化を図ることや、その使い勝手の
向上を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の湯
水混合水栓は、混合湯水を吐出する湯水混合水栓であっ
て、止水ポジションと、通水された水を吐出するための
水吐出ポジションと、通水された湯を吐出するための湯
吐出ポジションと、通水された混合湯水を吐出するため
の混合湯水吐出ポジションの各ポジションを選択的に採
るよう駆動可能な切換部と、該切換部を駆動するために
手動操作される操作部であって、その操作方向が正逆の
第1、第2の操作方向とされた前記操作部とを有し、前
記切換部は、前記操作部が前記第1の操作方向で操作さ
れる過程において、前記止水ポジションから前記混合湯
水吐出ポジションを採るよう駆動し、前記操作部が前記
第2の操作方向で操作される過程において、前記止水ポ
ジションから前記水吐出ポジション又は前記湯吐出ポジ
ションを採るよう駆動する、ことを特徴とする。
【0011】上記構成を有する本発明の湯水混合水栓で
は、操作部の操作を、その操作方向が正逆の第1、第2
の操作方向とされた単一の動作とし、正逆方向の操作動
作を行えば、次のようにして、混合湯水、水、湯の吐出
はもとより、その止水を実行できる。切換部が止水ポジ
ションにある時、操作部を第1の操作方向に操作する。
こうすれば、切換部は、止水ポジションから混合湯水吐
出ポジションを採るので、止水状態から混合湯水を吐出
できる。この際、吐出混合湯水の温度調整に操作部操作
は関与しない。従って、通水された混合湯水の温度を既
に調整済みとしておくことで、設定温度の混合湯水を、
操作部を第1の操作方向に操作するだけで、吐出でき
る。この吐出の際に、操作部を第1の操作方向とは逆の
第2の操作方向に操作すれば、切換部は止水ポジション
を採るので、混合湯水は止水する。つまり、正逆方向の
操作部操作だけで、所定温度の混合湯水の吐出・止水を
実行できる。
【0012】その一方、切換部が止水ポジションにある
時、操作部を混合湯水吐出時とは逆向きの第2の操作方
向に操作すれば、切換部は、止水ポジションから水吐出
ポジション或いは湯吐出ポジションを採ることになる。
よって、止水状態から水又は混を吐出できる。この場合
の操作部の操作は、その操作方向が逆向きであるに過ぎ
ず、その操作動作は、混合湯水吐出の操作と同じであ
る。従って、混合湯水吐出から水吐出の切換、或いはそ
の逆の吐水切換、並びに吐出開始・止水を同一の操作部
操作で実行できるので、水栓動作の簡略化を図ることが
できる。そして、異なる操作動作を使い分ける必要が無
く、その操作方向を変えるだけで済むので、使い勝手も
高まる。
【0013】上記の構成を有する本発明の湯水混合水栓
は、以下の態様を採ることもできる。即ち、前記切換部
を、前記操作部が前記第2の操作方向で操作される過程
において前記水吐出ポジション又は前記湯吐出ポジショ
ンを採る際、前記止水ポジション、前記水吐出ポジショ
ン、前記湯吐出ポジションの順にこれら各ポジションを
採るよう駆動するものとすることができる。
【0014】こうすれば、止水状態から操作部を第2の
操作方向に操作する際、まず、切換部は水吐出ポジショ
ンを採るので、操作開始時において、湯を吐出すること
がない。混合湯水吐出時において、操作部を第2の操作
方向に操作した際も、止水後にまず水を吐出できる。そ
して、湯の吐出が必要ならば、切換部が水吐出ポジショ
ンを経て湯吐出ポジションを採るよう、操作部を継続し
て第2の操作方向に操作すればよい。
【0015】また、水が通水する水通水経路と、湯が通
水する湯通水経路と、混合湯水が通水する混合湯水通水
経路と、吐出先に至る吐出流路とを有するものとし、前
記切換部を、前記水通水経路と連通した水通水孔と、前
記湯通水経路と連通した湯通水孔と、前記混合湯水通水
経路と連通した混合湯水通水孔とを開口して有する通水
孔形成部と、前記吐出流路と連通した連通部を有し、前
記通水孔形成部に接合した状態で前記通水孔形成部に対
して摺動可能に配設され、前記操作部の操作に伴って摺
動駆動して前記連通部を所定の軌跡に沿って移動させる
駆動部とを有するものとし、前記通水孔形成部を、前記
連通部の移動軌跡に沿って前記水通水孔・前記湯通水孔
・前記混合湯水通水孔の各通水孔を配設して有すると共
に、前記連通部が前記各通水孔のいずれの通水孔とも重
なることがない止水位置を前記移動軌跡において形成
し、該止水位置を挟んで、前記移動軌跡の一方の側に前
記混合湯水通水孔を有し、前記移動軌跡の他方の側に前
記水通水孔と前記湯通水孔を有するものとすることもで
きる。
【0016】こうすれば、操作部の正逆方向の操作によ
って、駆動部の摺動駆動と連通部の所定軌跡に沿った往
復移動を起こし、この連通部と水通水孔・湯通水孔・混
合湯水通水孔の各通水孔との重なりを切り換え推移させ
る。この推移により、上記したように混合湯水等の吐出
・止水並びに吐出切換を実行できる。しかも、連通部と
上記各通水孔との重なり程度は、操作部操作を経た駆動
部の駆動状況により変更・調整できる。よって、単一動
作の操作部操作にて、吐出量調整をも同時に実行でき、
使い勝手がより高まる。
【0017】この場合、駆動部並びに通水孔形成部は、
種々の構造を採ることができ、例えば、通水孔形成部を
上記各通水孔を平面に配設したものとし、駆動部をこの
平面上で摺動駆動(回転駆動、直線駆動)するものとで
きる。或いは、通水孔形成部を、駆動部が嵌合する嵌合
孔を有するものとしてその嵌合孔周壁面に上記各通水孔
を配設する。そして、駆動部を嵌合孔内で摺動駆動(回
転駆動、直線駆動)するものとできる。
【0018】また、前記駆動部と前記通水孔形成部の接
合箇所に、潤滑剤を供給する手段、例えば、前記駆動部
又は前記通水孔形成部の少なくとも一方に設けられた潤
滑剤保持凹所を有するものとできる。こうすれば、駆動
部の摺動抵抗を低減できるので、操作部の操作性を高め
ることができる。潤滑剤としては、グリース、ワックス
等、種々のものを使用できる。
【0019】また、通水孔形成部材を、前記水通水孔と
前記湯通水孔は、前記止水位置から、水通水孔、湯通水
孔の順に前記移動軌跡に沿って配設されているものとす
ることもできる。
【0020】こうすれば、駆動部の連通部は、通水孔形
成部材の水通水孔にまず重なり、その後に湯通水孔と重
なる。よって、連通部と通水孔の重なりによる湯又は水
の吐出を、まず水の吐出とするので、当初から、湯を吐
出させるようなことがない。この際、水通水孔と湯通水
孔の上記の移動軌跡に沿った離間距離を長くすれば、操
作部が比較的素早く操作された場合であっても、湯吐出
を遅らせることができる。
【0021】既述した駆動部と通水孔形成部材を用いた
場合、駆動部を操作部操作に伴って正逆方向に摺動回転
し、連通部が円弧軌跡に沿って移動するものとしたり、
その操作部を、駆動部の正逆摺動回転を起こすよう、正
逆方向に回転操作可能とすることができる。こうすれ
ば、操作部操作を、既存の湯水混合水栓で採用されてい
る操作動作とできるので、使用者に違和感を与えないよ
うにできる。
【0022】また、前記操作部の操作により前記駆動部
が摺動回転する際、前記止水位置と、前記連通部が前記
混合湯水通水孔と重なる混合湯水回転位置の各位置にお
いて、前記操作部を操作する使用者に節度感を付与する
節度機構を有するものとできる。そして、この節度機構
を、前記連通部が前記水通水孔と重なる水回転位置と、
前記連通部が前記湯通水孔と重なる湯回転位置とにおい
ても、前記節度感を付与するものとできる。
【0023】こうすれば、駆動部の摺動回転に伴って、
連通部が止水位置や混合湯水回転位置になったこと、或
いは、湯回転位置、水回転位置になったことを操作部操
作の際に知覚することができる。これにより、使い勝手
が高まる。
【0024】また、連通部が前記水通水孔と前記湯通水
孔に同時に重なる回転位置においても、前記節度感を付
与するものとすることもでき、こうすれば次の利点があ
る。連通部が水通水孔と湯通水孔に同時に重なる状態で
は、連通部以降の流路で水と湯の混合が起き、こうして
生成された混合湯水が吐出される。よって、水栓での湯
と水の混合を経た混合湯水の吐出であることを、操作部
の操作により知覚できる。そして、こうして知覚した回
転位置を中心に正逆方向に操作部を操作すれば、連通部
に対する水通水孔と湯通水孔の重なり程度を変えて水と
湯の混合比を調整できる。このため、使用者が温度を変
えて混合湯水を吐出させたいような場合は、この回転位
置付近での操作部操作により、湯温を調整した上で混合
湯水を吐出でき、利便性が高まる。
【0025】このように、連通部が水通水孔と湯通水孔
に同時に重なるようにする場合、この両通水孔との重な
りが起きる操作部の操作範囲を広くすれば、温度調整範
囲を広くでき好ましい。
【0026】また、水供給源から水の供給を受けるため
の水配管と、湯供給源から湯の供給を受けるための湯配
管とを有するものとし、前記水配管、湯配管からそれぞ
れ分岐した水分岐配管と湯分岐配管とから湯水を供給を
受け、水と湯を設定比で混合して設定温度の混合湯水を
生成し、その混合湯水を水栓の吐出先からの吐出混合湯
水とする湯水混合装置を有するものとすることもでき
る。こうすれば、止水状態から混合湯水吐出とした場
合、湯水混合装置にて予め種々の温度に調整済みの混合
湯水を吐出でき、その調整済みの温度とされた混合湯水
を、継続して吐出できる。つまり、操作部操作によらな
いで調整した混合湯水を、操作部操作により吐出でき
る。湯水混合装置は、操作部等を有する水栓本体と一体
であっても、水栓本体とは別体とされたものであっても
よい。
【0027】この際、湯水混合装置を、温度に応じてバ
ネ常数が変化する感温バネを用いて混合湯水を生成する
ものとでき、こうすれば、温度調整精度の高い既存のも
のを有効利用できる。
【0028】また、本発明は、カランやシャワーヘッド
等の吐出部と操作部が水栓本体に一体に集約された湯水
混合水栓の他、吐出部と操作部が別体とされた湯水混合
水栓に適用できる。更に、吐出先に通水する水・湯・混
合湯水を切り換えるだけの切り換え装置にも適用でき
る。
【0029】
【発明の他の態様】本発明は、以下のような他の態様を
採ることも可能である。第1の他の態様は、湯吐出ポジ
ションを備えず、止水ポジションと水吐出ポジションと
混合湯水吐出ポジションの各ポジションを選択可能なも
のである。こうすれば、使用頻度の高い定温度の混合湯
水吐出と水吐出を単一の動作の操作部操作により容易に
切り換えることができ、お年寄りや四肢に不自由がある
人たちにとっての使い勝手が高まる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る湯水混合水栓
の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は実施例
の湯水混合水栓10の全体構成を示すと共に、水栓部分
の要部を断面視した説明図、図2は湯水混合水栓10の
水栓本体部11を構成する下ディスク12と上ディスク
13を説明するための斜視図、図3は水栓本体部11に
混合湯水を供給するための湯水混合装置15の断面図で
ある。
【0031】これら図面に示すように、湯水混合水栓1
0は、水栓本体部11と、これに湯・水並びに混合湯水
を供給する水路系を有する。水栓本体部11は、台所や
洗面台に設置され、使用者の操作により湯・水並びに混
合湯水のいずれかを吐出すべく、以下の構成を有する。
【0032】水栓本体部11は、セラミック等で形成さ
れた下ディスク12と上ディスク13と係止ディスク1
4とを、内部本体11aの略中央の陥没孔11bに組み
込んで有する。下ディスク12は、陥没孔11bに嵌合
固定されており、図2に示すように、水通水孔12aと
湯通水孔12bと混合湯水通水孔12cと湯水吐出孔1
2dとを貫通して有する。湯水吐出孔12dは、下ディ
スク12の中心に位置し、上記各通水孔は、湯水吐出孔
12dを中心とした同一円周上に位置する。なお、これ
ら通水孔の位置関係については後述する。
【0033】水通水孔12aは、図示しない水道管から
分岐配管された水供給管10aと連通・接続され、湯通
水孔12bは、図示しない給湯機から配管された湯供給
管10bと連通・接続されている。また、混合湯水通水
孔12cは、湯水混合装置15から配管された湯水供給
管10cと連通・接続されている。なお、この下ディス
ク12を始めとする上ディスク13、係止ディスク14
の各ディスクは、それぞれ適宜箇所に設けられたシール
部材により、陥没孔11bにおいて液密に組み付けられ
ている。
【0034】上ディスク13は、下ディスク12と係止
ディスク14に挟持されて、陥没孔11bにおいて組み
付けられている。組み付けに際しては、下ディスク1
2、上ディスク13、係止ディスク14の順に陥没孔1
1bに組み込み、水栓キャップ11cを内部本体11a
の上端に螺合・固定する。これにより、上ディスク13
は、その下面を下ディスク12の上面に接合させ、上面
を係止ディスク14の下面に接合させる。こうして組み
付けられた下ディスク12は、上記の接合状態のまま、
陥没孔11bの内周面に案内されて正逆回転自在とな
る。つまり、上ディスク13は、下ディスク12に接合
した状態でこの下ディスク12に対して摺動回転可能と
されている。
【0035】下ディスク12は、その上面に、図2に示
すように、略三日月状の陥没部12eを有する。この陥
没部12eには、グリース、ワックス等の種々の潤滑剤
が充填されている。よって、上ディスク13の摺動回転
に伴って、上下のディスクの接合面に潤滑剤が運ばれる
ので、ディスクの摺動抵抗を低減でき、これにより、操
作ハンドル190の操作性を高めることができる。な
お、潤滑剤充填のための陥没部は、上ディスク13の下
面に設けることもできる。また、上ディスク13と係止
ディスク14との間の摺動抵抗低減のため、上ディスク
13上面或いは係止ディスク14下面に上記の陥没部を
設けるようにすることもできる。
【0036】上ディスク13は、図2に示すように、そ
の下面に略小判状の有底連通部13aを有する。有底連
通部13aは、上ディスク13のディスク中心から外周
方向に亘って形成されている。よって、上ディスク13
は、下ディスク12に接合した状態で摺動回転すること
で有底連通部13aの回転位置を変え、その回転位置に
応じて、下ディスク12の湯水吐出孔12dを、上記の
通水孔のいずれかに連通させる。
【0037】上ディスク13は、その上面に突出部13
bを備え、固定された連結バー13cを介して、操作ハ
ンドル190と連結・固定されている。従って、操作ハ
ンドル190を、水栓キャップ11cの上面を含む平面
において正逆回転操作すれば、上ディスク13を下ディ
スク12に接合した状態で摺動回転させることができ、
有底連通部13aにより湯水吐出孔12dと上記各通水
孔の連通を切り換えることができる。この場合、上ディ
スク13は、操作ハンドル190の回転方向と同一の方
向に摺動回転し、ハンドル回転操作量と同じだけ摺動回
転することになる。
【0038】また、上ディスク13は、その摺動回転位
置を、ハンドル操作者に感知させる節度機構を有する。
この節度機構は、内部本体11aに組み込まれたピン1
6とこれを付勢するスプリング17と、ピン先端が入り
込むよう上ディスク13の外周面に形成された陥没部1
8とで構成される。図1に示すように、ピン16の先端
が陥没部18に入り込む際には、操作ハンドル190を
操作する使用者は操作感(節度感)を感じ取り、目的と
する位置までハンドル操作が完了したことを知覚でき
る。陥没部18は、後述するように複数箇所に形成され
ており、上ディスク13が水吐出位置、湯吐出位置、止
水位置並びに混合湯水吐出位置に位置することを、使用
者に知覚させるようになっている。
【0039】内部本体11aの外周には、吐水カラン1
1dを有する筒状体11eが液密に装着されており、内
部本体11aは、下ディスク12の湯水吐出孔12dか
ら吐水カラン11dに続く吐出流路11fを有する。従
って、上ディスク13が操作ハンドル190の操作によ
り上記のように回転摺動すると、吐出流路11fを経て
吐水カラン11dから湯水が吐出される。この場合、筒
状体11eを液密のまま内部本体11aに対して回動自
在とすることもできる。
【0040】上記の水栓本体部11に混合湯水を供給す
るための湯水混合装置15は、上記の水供給管10a、
湯供給管10bからそれぞれ分岐した水分岐配管10d
と湯分岐配管10eとから湯水を供給を受け、水と湯を
設定比で混合して設定温度の混合湯水を生成し、その混
合湯水を湯水供給管10cを経て水栓本体部11に通水
する。この湯水混合装置15は、混合湯水温度を調整可
能であるが、頻繁な温度調整を必要としないことから、
流し台天板(図示略)の下方等の適宜箇所壁面に図示し
ない脚を介して設置されている。この場合、水栓本体部
11の近傍で天板上部の壁面に湯水混合装置15を設置
することも可能である。また、湯水混合装置15自体
を、既存の混合水栓同様に、水栓本体部11に内蔵させ
ることも可能である。
【0041】湯水混合装置15は、図3に示すように、
ハウジング61を有する。ハウジング61に、湯水混合
弁60、予荷重調節機構100および温度センサ110
が組み込まれている。また、このハウジング61には、
水入口85と湯入口95が形成されており、水入口85
には水分岐配管10dが接続され、湯入口95には湯分
岐配管10eが接続される。
【0042】湯水混合弁60は、湯水混合を行うべく、
水入口85および湯入口95にそれぞれ連通する環状流
路86,96と、可動弁体70を軸方向摺動自在に収容
する弁室63と、湯水混合室64とを有する。弁室63
は、湯水混合弁60の軸線に垂直な水側弁座87および
湯側弁座97と、軸方向のボア62によって画定されて
いる。可動弁体70は、円筒部71と半径方向のウェブ
72とを有する。
【0043】円筒部71の外径とボア62の内径との間
には微小なクリアランスが設けてある。可動弁体70の
ウェブ72には複数の開口73が設けてあり、湯入口9
5から弁室63内に流入した湯は、開口73を通って湯
水混合室64に流れ込み、水と混合される。水と湯との
混合の割合は、可動弁体70が軸方向に変位することに
よって変化する。つまり、可動弁体70が水側弁座87
の側に変位するほど、湯水混合室64に流れ込む水と湯
との混合の割合は、湯の方が多いものとなる。また、可
動弁体70が湯側弁座97の側に偏位すれば、これと逆
になる。このような湯水の混合比を決定する可動弁体7
0の偏位位置は、予荷重調節機構100の湯温設定ハン
ドル105の正逆回転操作により決まるようになってい
る。
【0044】可動弁体70は、湯水混合室64内に配置
された感温コイルスプリング80と弁室63内に配置さ
れた第2コイルスプリング90の力の釣り合いによって
位置決めされる構造となっている。このため、感温コイ
ルスプリング80の一端は止め輪74によりハウジング
61に固定された第1ばね受け75に支承され、他端は
可動弁体70に固定された第2ばね受け76に支承され
ている。また、第2コイルスプリング90の一端は可動
弁体70と連動する第3ばね受け77に支承され、他端
は予荷重調節機構100の可動ばね受け102に支承さ
れている。組立の便宜のため、第2ばね受け76はウェ
ブ72を貫通し、第3ばね受け77と螺合する構造にな
っている。
【0045】感温コイルスプリング80は温度に応じて
ばね定数が変化する金属によって形成されており、第2
コイルスプリング90は温度に関して一定のばね定数を
有する通常のばね材料によって形成されている。温度に
応じてばね定数が変化する金属材料としては、ニッケル
・チタン合金からなる形状記憶合金(SMA)の範疇に
属する合金が知られている。この種のSMAは温度に応
じて弾性係数が変化し、その結果、SMAからなる感温
コイルスプリング80のばね定数が温度に応じて変化す
る。SMAからなる所望の温度特性を有する温度応答性
の感温コイルスプリング80は、種々の供給者から入手
することができる。
【0046】また、予荷重調節機構100は、混合湯水
の温度設定を行うための予荷重調節ハンドル105(温
度設定ハンドル)を有する。使用者がこの予荷重調節ハ
ンドル105をいずれかの方向に回転操作すると、第2
コイルスプリング90の予荷重は、ハンドル回転に伴っ
て可変するよう構成されている。このため、ハウジング
61に液密に締結された端部部材101には、可動ばね
受け102が軸方向変位自在、かつ回転不能にスプライ
ン嵌合してあり、この可動ばね受け102の内ねじには
予荷重調節ハンドル105の回転軸103に形成された
ウォーム104が噛み合っている。また、予荷重調節ハ
ンドル105の回転軸103はOリング106によって
軸封されている。
【0047】こうして構成された予荷重調節機構100
は、予荷重調節ハンドル105の正逆回転により、第2
コイルスプリング90の予荷重を増大もしくは減少さ
せ、可動弁体70を挟んだ力の均衡を変える。これによ
り、弁室63における可動弁体70を図の右方或いは左
方に変位させ、湯水混合室64で混合される湯水の温度
を、可動弁体位置で定まる温度とする。本実施例では、
湯水混合装置15から供給する混合湯水温度を略一定
(例えば、約37℃)のものとしておくため、予荷重調
節ハンドル105側のハウジング端面には、ハンドル回
転位置により混合湯水温度を視認させる温度目盛り(上
記の37℃の目盛り)や絵文字、図柄が記入されてい
る。そして、予荷重調節ハンドル105がこの設定温度
の位置に来たことを使用者が知覚できるようにされてい
る。具体的には、端部部材101の端面に鋼球とスプリ
ングを有する節度機構を設け、ハンドル側に鋼球が入り
込む陥没を形成しておく。略一定とする湯水温度を選択
できるよう、約37℃となる場合のハンドル位置と、こ
れより低い温度(約30℃)となる場合のハンドル位
置、より低温度(約27℃)となる場合のハンドル位置
に、上記した陥没を設けるようにすることもできる。こ
うすれば、各ハンドル位置での操作感により、設定温度
の高・中・低を容易に判別できる。なお、このような感
温バネを利用した湯水混合装置に替わり、ワックスサー
モ式の混合バルブを有する湯水混合装置とすることもで
きる。
【0048】上記温度センサ110は、その感温部が湯
水混合弁60から流出する混合湯水が直接接触するよう
に、湯水混合弁60の出口である第1ばね受け75の下
流側に配置され、ハウジング61に液密に締結されてい
る。温度センサ110をこのように設ければ、センサ出
力によって混合湯水温度が上記の各設定温度となってる
かについて判定できる。また、センサ出力が湯の温度に
近似していれば、混合不良としてその旨報知したり、供
給を停止したりすることもできる。なお、温度センサ1
10を省略することもできることはもちろんである。
【0049】上記のようにして湯水混合室64で混合さ
れた湯水(混合湯水)は、温度センサ110の下流側の
湯水供給流路132を経て湯水供給管10cに流れ込
み、上記した水栓本体部11に導かれる。
【0050】次に、上記した湯水混合水栓10による湯
水吐出の様子について説明する。図4は上ディスク13
の摺動回転位置による湯水吐出の様子を説明するための
説明図、図5はディスク回転位置を知覚させる様子を説
明するための説明図である。
【0051】既述したように、上ディスク13は、操作
ハンドル190の回転操作に伴って摺動回転するので、
有底連通部13aのディスク外周側部分13Aは、湯水
吐出孔12dを中心に円弧軌跡に沿って正逆方向(左右
方向)に回転する。
【0052】下ディスク12において湯水吐出孔12d
を中心とした同一円周上に位置する水通水孔12a、湯
通水孔12b並びに混合湯水通水孔12cの各通水孔
は、ディスク外周側部分13Aの円弧軌跡上に位置し、
次の関係にある。図1に示すように下ディスク12に上
ディスク13を接合させた場合、上ディスク13は、図
4に示すように、その有底連通部13aが下ディスク1
2の湯水吐出孔12dのみと重なり、ディスク外周側部
分13Aが塞がれた位置を採ることができる(図4
(a)参照)。なお、図4では、有底連通部13aを除
く上ディスク13下面で塞がれた領域を斜線で示してい
る。
【0053】この位置では、下ディスク12のいずれの
通水孔からも水、湯、混合湯水は流れ込まない。よっ
て、この位置が、止水位置となる。上ディスク13がこ
の止水位置を採る場合、下ディスク12の水通水孔12
aと湯通水孔12bは、有底連通部13aの長手方向中
心軸から角度θ1、θ2のピッチで左方向に回転した位
置にある。また、混合湯水通水孔12cは、角度θ3の
ピッチだけ右方向に回転した位置にある。本実施例で
は、角度θ1〜θ3を共に45度とした。
【0054】従って、上ディスク13が止水位置を採る
場合に操作ハンドル190を図4における右方向に回転
操作すると、上ディスク13もこの方向に回転する。そ
して、ディスク外周側部分13Aは、円弧軌跡に沿って
移動して混合湯水通水孔12cと重なる(図4(b)参
照)。このため、混合湯水通水孔12cと湯水吐出孔1
2dは、有底連通部13aにより連通することになり、
上ディスク13は、混合湯水吐出位置を採る。混合湯水
通水孔12cには湯水混合装置15から設定温度の混合
湯水が通水されている。よって、上記のハンドルの右方
向回転操作がなされると、湯水混合水栓10は、湯水混
合装置15により設定温度に調整済みの混合湯水を、混
合湯水通水孔12cから有底連通部13aを経て湯水吐
出孔12d、吐出流路11fに通水させ、吐水カラン1
1dから吐出する。つまり、ハンドルの右方向回転操作
だけで、温度調整済みの混合湯水を速やかに吐出でき
る。
【0055】このように上ディスク13が止水位置から
混合湯水吐出位置を採るまでの間において、有底連通部
13aと混合湯水通水孔12cの重なり程度は徐々に増
大する。よって、ハンドルの右方向回転操作を調整する
ことで、混合湯水の吐出量を調整できる。また、上記の
混合湯水吐出位置から操作ハンドル190を左方向に回
転操作することで、上ディスク13を止水位置とでき、
これにより、それまでの混合湯水吐出を停止して、止水
できる。つまり、操作ハンドル190の正逆方向(左右
方向)の回転操作だけで、設定温度の混合湯水の吐出・
止水を実行できる。
【0056】また、次のようにして、水或いは湯を吐出
できる。この場合は、上ディスク13が上記の止水位置
にある時、操作ハンドル190を図中左方向、つまり、
混合湯水吐出時とは逆向きの操作方向に回転操作する。
こうすれば、上ディスク13も左方向に回転し、ディス
ク外周側部分13Aは、円弧軌跡に沿って移動して水通
水孔12aと重なる(図4(c)参照)。このため、水
通水孔12aが有底連通部13aにより湯水吐出孔12
dと連通することになり、上ディスク13は、水吐出位
置を採る。水通水孔12aには水供給管10aから水が
通水されているので、ハンドルの左方向回転操作がなさ
れると、湯水混合水栓10は水のみを混合湯水吐出の場
合と同様にして吐水カラン11dから吐出する。つま
り、ハンドル操作動作は混合湯水吐出と同じであるもの
のその操作方向が逆向きであるに過ぎない回転操作を行
うだけで、水を速やかに吐出できる。なお、この状態か
ら止水するには、それまでとは逆の向き(右方向)にハ
ンドル回転操作を行えばよい。
【0057】湯の単独吐出・止水の場合は、水吐出・止
水の時と同様にハンドルの正逆方向の回転操作を行えば
よく、その操作量(回転操作量)を大きくするだけであ
る(図4(d)参照)。なお、水通水孔12aと湯通水
孔12b間のピッチθ2を大きな角度として両通水孔を
離間させれば、操作ハンドル190が比較的素早く左方
向に回転操作された場合であっても、湯吐出を遅らせる
ことができる。
【0058】このように、湯水混合水栓10によれば、
混合湯水、水、湯それぞれの吐出並びに止水、混合湯水
吐出からの水吐出や湯吐水への切換、或いはその逆の吐
水切換等を同一のハンドル回転操作で実行できる。よっ
て、水栓動作を単一の回転動作だけにでき、水栓動作を
簡略化できる。しかも、ハンドルの傾動動作と回転動作
といった異なる操作動作を使い分ける必要が無く、回転
操作方向を正逆方向とするだけで済むので、使い勝手も
高まる。これにより、お年寄りや、四肢に運動機能低下
を起こした人たちであって手軽に水栓を使えるようにな
り、これらの方々の自立に役立つ。
【0059】また、本実施例の湯水混合水栓10では、
水通水孔12aと湯通水孔12bを下ディスク12に配
設するに当たり、両通水孔を、止水位置から水通水孔1
2a、湯通水孔12bの順に並べた。これにより、混合
湯水吐出位置や止水位置から操作ハンドル190を左方
向に回転操作する際、まず、水吐出位置に切り換えるの
で、操作開始時において、湯を吐出することがない。そ
して、湯の吐出が必要であれば、上ディスク13が湯吐
出位置となるよう、操作ハンドル190を継続して左方
向に回転操作すればよい。よって、所望する湯吐出を支
障無く実現できる。
【0060】次に、上ディスク13が有する節度機構に
ついて説明する。図5に示すように、上ディスク13
は、陥没部18(18a〜18d)をその外周上の4カ
所に有する。第1の陥没部18aは、上ディスク13が
図示する止水位置を採る場合にピン16が入り込むよう
形成されている(図4(a)、図5(a)参照)。第2
の陥没部18bは、上ディスク13が止水位置から右方
向に回転し混合湯水吐出位置を採る場合にピン16が入
り込むよう形成されている(図4(b)、図5(b)参
照)。第3、第4の陥没部18c、18dは、上ディス
ク13が止水位置から左方向に回転し水吐出位置、湯吐
出位置を採る場合にそれぞれピン16が入り込むよう形
成されている(図4(c)、(d)、図5(c)参
照)。
【0061】従って、操作ハンドル190の左右方向の
回転操作により上ディスク13が左右方向に摺動回転し
て上記の各吐出位置を採る場合、各吐出位置や止水位置
になったことを、使用者は、操作ハンドル190の回転
操作の際に知覚することができる。これにより、使い勝
手が高まる。
【0062】また、本実施例では、止水位置と水吐出位
置を知覚させる陥没部18a、18cについては、その
陥没形状を左右対称とした。よって、左右いずれの方向
のディスク回転が起きても、陥没部へのピン入り込み、
陥没部からのピン離脱を容易に起こす。こうすること
で、止水位置を挟んだ左右方向のハンドル操作、水吐出
位置を挟んだ左右方向のハンドル操作に支障を与えるこ
とがない。その一方、混合湯水吐出位置と湯吐出位置を
知覚させる陥没部18b、18dについては、図5に示
すように、ピンストップ段差19を有するものとした。
従って、混合湯水吐出位置或いは湯吐出位置とするよう
操作ハンドル190が右或いは左方向に回転操作された
場合、ピン16側面がピンストップ段差19に当たるこ
とになる(図5(b)、(c)参照)。このため、それ
以上のハンドル回転操作ができないようにするので、ハ
ンドル操作を制限でき使い勝手が高まる。
【0063】このように使用者に各吐出位置を知覚させ
る節度機構を次のように変形することもできる。図6は
ディスク回転位置知覚の変形例を説明するための説明
図、図7はディスク回転位置知覚の他の変形例を説明す
るための説明図である。
【0064】図6に示す変形例では、陥没部18c、1
8dの間に陥没部18cと同一形状の陥没部18eを有
する。この陥没部18eは、有底連通部13aが湯通水
孔12bと水通水孔12aに同時に重なる回転位置に上
ディスク13がくるとピン16が入り込むようにされて
いる。この回転位置では、湯通水孔12bからの湯と水
通水孔12aからの水が同時に流れ込み、有底連通部1
3a以降の流路において水と湯の混合が起き、こうして
生成された混合湯水が吐水カラン11dから吐出され
る。よって、水栓本体部11での湯水混合を経た混合湯
水の吐出であることを、陥没部18eへのピン入り込み
により、使用者は知覚できる。この場合の、湯水温度
は、湯・水の両通水孔中に斜線で示す範囲の面積比で定
まる。このため、湯水混合装置15によらないでも、上
記面積比で定まる温度の混合湯水を吐出できる。しか
も、陥没部18eにより知覚した回転位置を中心に正逆
方向(左右方向)に操作ハンドル190を操作すれば、
上記面積比を変えて水と湯の混合比を調整できる。この
ため、使用者が温度を変えて混合湯水を吐出させたいと
いう要請があれば、この要請に沿って混合湯水を吐出で
き、利便性が高まる。
【0065】図7に示す変形例では、陥没部18dを水
吐出位置知覚用の陥没部18cに近づけて形成した。こ
うすれば、陥没部18dにピン16が入り込むことで、
有底連通部13aが湯通水孔12bと水通水孔12aに
同時に重なる回転位置に上ディスク13が位置したこと
を知覚できる。そして、その位置では、上記の変形例と
同様、有底連通部13a以降の流路において水と湯の混
合が起き、その混合湯水を吐水カラン11dから吐出で
きる。よって、この変形例によれば、操作ハンドル19
0を左方向にその制限位置まで回転操作しても、湯のみ
を吐出することはなく、図中に斜線で示す範囲の面積比
で定まる温度の混合湯水を吐出できる。
【0066】次に、他の実施例について説明する。図8
は第2実施例の湯水混合水栓210の全体構成を示すと
共に、水栓部分の要部を断面視した説明図、図9はこの
湯水混合水栓210の水栓本体部211を構成する上下
のディスクを説明するための斜視図、図10は上ディス
ク213の摺動回転位置による湯水吐出の様子を説明す
るための説明図である。なお、上記した第1実施例と同
一の機能を果たすものについては同一の名称・符号を用
い、その説明については省略する。
【0067】湯水混合水栓210にあっても、湯水混合
装置15と水栓本体部211を有する。この水栓本体部
211には、上ディスク213を下ディスク212と係
止ディスク214で挟持して、摺動回転自在に有する。
下ディスク212は、上記した位置関係で水通水孔12
aと湯通水孔12bと混合湯水通水孔12cとを有し、
これら通水孔には、第1実施例と同様に水、湯、混合湯
水が通水される。上ディスク213は、操作ハンドル1
90と連結・固定されており、ハンドル回転操作によ
り、下ディスク12に対して摺動回転する。
【0068】上ディスク213は、外周縁に切欠連通部
213aを有する。この切欠連通部213aは、上ディ
スク213の摺動回転に伴って、下ディスク12の湯・
水・混合湯水の上記通水孔のいずれかと重なる(連通す
る)。
【0069】この上ディスク213の上部に組み込まれ
た切欠連通部213aは、その下面周縁に、段差形成さ
れたディスク通路215を有する。このディスク通路2
15は、内部本体211aに形成された吐出流路11f
と連通している。従って、上ディスク213が操作ハン
ドル190の回転操作により回転摺動して、切欠連通部
213aが下ディスク212のいずれらの通水孔と連通
すると、切欠連通部213a、ディスク通路215およ
び吐出流路11fを経て吐水カラン11dから湯水が吐
出される。
【0070】上記した第2実施例の湯水混合水栓210
による湯水吐出は、次のようになる。上ディスク213
が操作ハンドル190の回転操作に伴って摺動回転する
と、切欠連通部213aは、第1実施例のディスク外周
側部分13Aと同様、円弧軌跡に沿って正逆方向(左右
方向)に回転する。
【0071】図10に示す止水位置では、切欠連通部2
13aは、下ディスク212のいずれの通水孔とも重な
らず、下ディスク上面で塞がれている。この止水位置を
採る場合に操作ハンドル190を図10における右方向
に回転操作すると、切欠連通部213aは、円弧軌跡に
沿って移動して混合湯水通水孔12cと重なる(図10
(b)参照)。このため、混合湯水通水孔12cは、切
欠連通部213aを介してディスク通路215と連通す
るので、湯水混合水栓210は、湯水混合装置15で設
定温度に調整済みの混合湯水を吐水カラン11dから吐
出する。つまり、この第2実施例にあっても、ハンドル
の右方向回転操作だけで、温度調整済みの混合湯水の速
やかな吐出並びにその吐出量調整を容易に実行できる。
しかも、第1実施例と同様、操作ハンドル190の正逆
方向(左右方向)の回転操作だけで、設定温度の混合湯
水の吐出・止水を実行できる。
【0072】水或いは湯の単独吐出にあっても、第1実
施例と同様であり、操作ハンドル190の左方向回転操
作により、切欠連通部213aを水通水孔12a、湯通
水孔12bの順に順次連通させ、これにより、水の吐出
・止水、湯の吐出・止水を容易に実行できる。従って、
第2実施例によっても、水栓動作をハンドルの単一の回
転動作だけにでき、水栓動作の簡略化と使い勝手の向上
を図ることができる。
【0073】次に他の変形例について説明する。図11
は変形例の湯水混合水栓220の要部を縦断面視する要
部断面図、図12は図11におけるX−X線断面、Y−
Y線断面を示す説明図である。
【0074】この変形例の湯水混合水栓220は、水栓
本体部221の有底の嵌合孔221aに、嵌合孔周壁に
沿って摺動回転する回転駆動体222を有する。水栓本
体部221は、嵌合孔221aの周壁面に湯・水・混合
湯水の通水のための水通水孔12a、湯通水孔12bお
よび混合湯水通水孔12cを有する。これら各通水孔
は、水栓本体部221の周壁内に形成された水通路22
3a、湯通路223b、混合湯水通路223cとそれぞ
れ連通されている。
【0075】また、水栓本体部221は、上端側に図示
しない吐水カラン等の吐出先に通水するための本体通水
孔224を有する。そして、水栓本体部221は、上端
に固定される水栓キャップ226と協同して、回転駆動
体222を摺動回転可能な状態で収納する。
【0076】回転駆動体222は、内部に有底の連通孔
部222aを有し、これを湯水流路の一部とする。ま
た、回転駆動体222は、その下端側に、嵌合孔内での
摺動回転に伴って上記の各通水孔に重なる下端連通孔2
22bを備え、上端側に、水栓本体部221の本体通水
孔224と連通する上端連通孔222cを有する。この
上端連通孔222cは、周方向に長孔状に形成されてお
り(図12(a)参照)、回転駆動体222が摺動回転
しても、本体通水孔224と連通状態を維持するように
されている。この場合、図12(b)に示すY−Y断面
での下端連通孔222bと上記各通水孔の位置関係は、
図4や図10に示す有底連通部13a、切欠連通部21
3aと上記各通水孔の位置関係と同じである。そして、
この回転駆動体222は、連結バー13cを介して図示
しない回転操作ハンドルと連結・固定されており、ハン
ドル操作により正逆方向(左右方向)に摺動回転する。
【0077】この変形例では、図12(b)に示すよう
に下端連通孔222bが嵌合孔221a周壁面で塞がれ
ている位置が止水位置となる。この止水位置から、図1
2において右方向に回転駆動体222が摺動回転する
と、下端連通孔222bが混合湯水通水孔12cと連通
する。よって、混合湯水が、回転駆動体222の連通孔
部222a、上端連通孔222cを経て水栓本体部22
1の本体通水孔224に至り、吐水カラン等の吐出先か
ら吐出される。水・湯の吐出にあっては、回転駆動体2
22を左方向に摺動回転させることで、上記の各実施例
と同様に実行できる。
【0078】従って、この変形例の湯水混合水栓220
によっても、単一の操作動作だけで混合湯水・水・湯の
各吐出はもとよりその止水、並びに吐出切換を実行で
き、上記実施例と同様の効果を奏することができる。そ
して、この変形例では、吐出切換を行うための回転駆動
体222を連通孔部222aを有する円柱形状のものと
できるので、周方向サイズを小さくでき、その分だけ、
水栓の小型化を図ることができる。
【0079】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0080】例えば、上記した実施例とその変形例で
は、いずれも湯の単独吐水が可能なものとしたが、次の
ように更に変形することができる。つまり、第1実施例
における下ディスク12を、湯通水孔12bを備えない
もの或いは湯通水孔12bを栓で塞いだものとする。こ
の変形例では、混合湯水の吐出・止水、水の吐出・止水
が実行可能で、湯の単独吐水を行わないようにできる。
よって、使用頻度の温度調整済みの混合湯水吐出と水吐
出を単一の動作の操作部操作(ハンドル回転操作)によ
り容易に切り換えることができ、お年寄りや四肢に不自
由がある人たちにとっての使い勝手が高まる。
【0081】また、吐出・止水を行うための上ディスク
13を摺動回転するものとしたが、次のように変形する
こともできる。まず、水通水孔12a、湯通水孔12b
および混合湯水通水孔12cを図4や図10に示す並び
順に直線配列し、上ディスク13を、その有底連通部1
3aや切欠連通部213aが直線軌跡に沿って往復動す
るよう、往復摺動可能に構成する。そして、ハンドルの
回転操作を上ディスク13の往復摺動動作に変換した
り、ハンドル自体を往復スライド操作の構成とする。こ
うしても、単一動作のハンドル操作で済むので、操作の
簡略化、使い勝手の向上を図ることができる。
【0082】また、上記実施例とその変形例では、水・
湯の通水孔を円形形状としたが、長孔形状の通水孔とし
たりできる他、次のように変形することもできる。図1
3は変形例の下ディスク12を説明するための説明図で
ある。図示するように、この変形例では、水通水孔12
aと湯通水孔12bを異形形状の通水孔とし、有底連通
部13aが両通水孔と同時に重なる範囲(回転範囲)を
広くできる。こうすれば、水栓での湯水混合を図る際
に、温度調整範囲を広くできる。
【0083】更に、上記実施例とその変形例では、吐水
カラン11dを水栓本体部11に有するものとしたが、
次のように変形することもできる。図14は変形例の湯
水混合水栓を説明するための概略斜視図である。図示す
るように、この変形例では、水栓本体部11と吐水先部
材、例えば吐水カラン11dや図示するハンドシャワー
11hを別体で構成し、水栓本体部11から配管にて水
・湯・混合湯水のいずれかを通水する。こうすれば、洗
髪等もできる洗面台における混合水栓に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の湯水混合水栓10の全体構成を示
すと共に、水栓部分の要部を断面視した説明図である。
【図2】湯水混合水栓10の水栓本体部11を構成する
下ディスク12と上ディスク13を説明するための斜視
図である。
【図3】水栓本体部11に混合湯水を供給するための湯
水混合装置15の断面図である。
【図4】上ディスク13の摺動回転位置による湯水吐出
の様子を説明するための説明図である。
【図5】ディスク回転位置を知覚させる様子を説明する
ための説明図である。
【図6】ディスク回転位置知覚の変形例を説明するため
の説明図である。
【図7】ディスク回転位置知覚の他の変形例を説明する
ための説明図である。
【図8】第2実施例の湯水混合水栓210の全体構成を
示すと共に、水栓部分の要部を断面視した説明図であ
る。
【図9】この湯水混合水栓210の水栓本体部211を
構成する上下のディスクを説明するための斜視図であ
る。
【図10】上ディスク213の摺動回転位置による湯水
吐出の様子を説明するための説明図である。
【図11】変形例の湯水混合水栓220の要部を縦断面
視する要部断面図である。
【図12】図11におけるX−X線断面、Y−Y線断面
を示す説明図である。
【図13】変形例の下ディスク12を説明するための説
明図である。
【図14】変形例の湯水混合水栓を説明するための概略
斜視図である。
【符号の説明】
10…湯水混合水栓 10a…水供給管 10b…湯供給管 10c…湯水供給管 10d…水分岐配管 10e…湯分岐配管 11…水栓本体部 11a…内部本体 11b…陥没孔 11c…水栓キャップ 11d…吐水カラン 11e…筒状体 11f…吐出流路 11h…ハンドシャワー 12…下ディスク 12a…水通水孔 12b…湯通水孔 12c…混合湯水通水孔 12d…湯水吐出孔 12e…陥没部 13…上ディスク 13a…有底連通部 13b…突出部 13c…連結バー 13A…ディスク外周側部分 14…係止ディスク 15…湯水混合装置 16…ピン 17…スプリング 18(18a〜18e)…陥没部 19…ピンストップ段差 60…湯水混合弁 61…ハウジング 62…ボア 63…弁室 64…湯水混合室 70…可動弁体 71…円筒部 72…ウェブ 73…開口 80…感温コイルスプリング 85…水入口 86,96…環状流路 87…水側弁座 90…第2コイルスプリング 95…湯入口 97…湯側弁座 100…予荷重調節機構 101…端部部材 103…回転軸 104…ウォーム 105…予荷重調節ハンドル(湯温設定ハンドル) 110…温度センサ 132…湯水供給流路 190…操作ハンドル 210…湯水混合水栓 211…水栓本体部 211a…内部本体 212…下ディスク 213…上ディスク 213a…切欠連通部 214…係止ディスク 215…ディスク通路 220…湯水混合水栓 221…水栓本体部 221a…嵌合孔 222…回転駆動体 222a…連通孔部 222b…下端連通孔 222c…上端連通孔 223a…水通路 223b…湯通路 223c…混合湯水通路 224…本体通水孔 226…水栓キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末廣 淳孝 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D060 BB01 BC01 BC12 BE11 3H057 AA13 BB22 BB26 CC12 DD13 EE03 FA04 FA16 FC04 FD03 FD08 HH03 HH14 3H067 AA13 CC44 CC45 CC46 DD13 DD23 DD24 EA02 EA23 EB07 EB23 FF02 GG13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合湯水を吐出する湯水混合水栓であっ
    て、 止水ポジションと、通水された水を吐出するための水吐
    出ポジションと、通水された湯を吐出するための湯吐出
    ポジションと、通水された混合湯水を吐出するための混
    合湯水吐出ポジションの各ポジションを選択的に採るよ
    う駆動可能な切換部と、 該切換部を駆動するために手動操作される操作部であっ
    て、その操作方向が正逆の第1、第2の操作方向とされ
    た前記操作部とを有し、 前記切換部は、 前記操作部が前記第1の操作方向で操作される過程にお
    いて、前記止水ポジションから前記混合湯水吐出ポジシ
    ョンを採るよう駆動し、 前記操作部が前記第2の操作方向で操作される過程にお
    いて、前記止水ポジションから前記水吐出ポジション又
    は前記湯吐出ポジションを採るよう駆動する、 ことを特徴とする湯水混合水栓。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の湯水混合水栓であって、 前記切換部は、前記操作部が前記第2の操作方向で操作
    される過程において前記水吐出ポジション又は前記湯吐
    出ポジションを採る際、前記止水ポジション、前記水吐
    出ポジション、前記湯吐出ポジションの順にこれら各ポ
    ジションを採るよう駆動する、湯水混合水栓。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の湯水混合
    水栓であって、 水が通水する水通水経路と、湯が通水する湯通水経路
    と、混合湯水が通水する混合湯水通水経路と、吐出先に
    至る吐出流路とを有し、 前記切換部は、 前記水通水経路と連通した水通水孔と、前記湯通水経路
    と連通した湯通水孔と、前記混合湯水通水経路と連通し
    た混合湯水通水孔とを開口して有する通水孔形成部と、 前記吐出流路と連通した連通部を有し、前記通水孔形成
    部に接合した状態で前記通水孔形成部に対して摺動可能
    に配設され、前記操作部の操作に伴って摺動駆動して前
    記連通部を所定の軌跡に沿って移動させる駆動部とを有
    し、 前記通水孔形成部は、 前記連通部の移動軌跡に沿って前記水通水孔・前記湯通
    水孔・前記混合湯水通水孔の各通水孔を配設して有する
    と共に、 前記連通部が前記各通水孔のいずれの通水孔とも重なる
    ことがない止水位置を前記移動軌跡において形成し、該
    止水位置を挟んで、前記移動軌跡の一方の側に前記混合
    湯水通水孔を有し、前記移動軌跡の他方の側に前記水通
    水孔と前記湯通水孔を有する、湯水混合水栓。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の湯水混合水栓であって、 前記駆動部と前記通水孔形成部の接合箇所に、潤滑剤を
    供給する手段を有する、湯水混合水栓。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の湯水混合水栓であって、 潤滑剤を供給する手段は、前記駆動部又は前記通水孔形
    成部の少なくとも一方に設けられた潤滑剤保持凹所とさ
    れている、湯水混合水栓。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5いずれか記載の
    湯水混合水栓であって、 前記通水孔形成部材は、前記水通水孔と前記湯通水孔
    を、前記止水位置から、水通水孔、湯通水孔の順に前記
    移動軌跡に沿って配設して有する、湯水混合水栓。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし請求項6いずれか記載の
    湯水混合水栓であって、 前記連通部は、 前記移動軌跡に沿って移動する際、前記水通水孔と前記
    湯通水孔に対して同時に重なり可能とされている、湯水
    混合水栓。
  8. 【請求項8】 請求項3ないし請求項7いずれか記載の
    湯水混合水栓であって、 前記駆動部は、前記操作部の操作に伴って正逆方向に摺
    動回転するよう駆動し、前記連通部を円弧軌跡に沿って
    移動させる、湯水混合水栓。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の湯水混合水栓であって、 前記操作部は、前記駆動部に正逆方向の摺動回転を起こ
    すよう、正逆方向に回転操作可能とされている、湯水混
    合水栓。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の湯水混合水栓であっ
    て、 前記操作部の操作により前記駆動部が摺動回転する際、
    前記止水位置と、前記連通部が前記混合湯水通水孔と重
    なる混合湯水回転位置の各位置において、前記操作部を
    操作する使用者に節度感を付与する節度機構を有する、
    湯水混合水栓。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の湯水混合水栓であっ
    て、 前記節度機構は、 前記連通部が前記水通水孔と重なる水回転位置と、前記
    連通部が前記湯通水孔と重なる湯回転位置とにおいて
    も、前記節度感を付与する、湯水混合装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の湯水混合水栓であっ
    て、 節度節度機構は、 前記連通部が前記水通水孔と前記湯通水孔に同時に重な
    る回転位置においても、前記節度感を付与する、湯水混
    合装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項12いずれか記
    載の湯水混合水栓であって、 水供給源から水の供給を受けるための水配管と、湯供給
    源から湯の供給を受けるための湯配管とを有し、 前記水配管、湯配管からそれぞれ分岐した水分岐配管と
    湯分岐配管とから湯水を供給を受け、水と湯を設定比で
    混合して設定温度の混合湯水を生成し、その混合湯水を
    水栓の吐出先からの吐出混合湯水とする湯水混合装置を
    有する、湯水混合水栓。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の湯水混合水栓であっ
    て、 前記湯水混合装置は、温度に応じてバネ常数が変化する
    感温バネを用いて混合湯水を生成する、湯水混合水栓。
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