JPH089323Y2 - 型枠支持装置 - Google Patents

型枠支持装置

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JPH089323Y2
JPH089323Y2 JP1405592U JP1405592U JPH089323Y2 JP H089323 Y2 JPH089323 Y2 JP H089323Y2 JP 1405592 U JP1405592 U JP 1405592U JP 1405592 U JP1405592 U JP 1405592U JP H089323 Y2 JPH089323 Y2 JP H089323Y2
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floor
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▲ヒロシ▼ 鎌田
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Nisso Industries Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コンクリート構造物
を築造する際の型枠を支持する型枠支持装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】旧来、コンクリート構造物の築造の際に
は型枠が利用されるが、特に、近年では、梁体を造形す
る梁型枠についてはこれが予め組み立てられて所謂型枠
装置とされていて、該型枠装置をその構成部材までに解
体することなく再利用する方策が採られている。
【0003】そして、この種型枠装置を支持するための
型枠支持装置についても、近年、種々の提案がなされて
いる。
【0004】例えば、実開昭63−162057号、実
開平1−98858号、特開平3−39568号及び実
公平3−54757号の各公報に開示されている型枠支
持装置にあっては、可搬式に構成されながら支保工とし
て型枠装置を下方から支持し得る構造とされている。
【0005】即ち、基本的には、横部材の連繋下に四隅
に位置決められ縦方向に配在される縦部材と、該縦部材
に保持される梁型枠用大引受けと、該梁型枠用大引受け
の下方に位置決められると共に下端にキャスターを有し
て上記縦部材に保持されるアウトリガーと、を有してな
る。
【0006】そして、縦部材は、要する場合には伸縮可
能に形成されているが、下端に配設のジャッキベースに
おける操作で該縦部材全体の昇降が可能なように形成さ
れ、かつ、キャスターの地表面等への接地時にはジャッ
キベースが上昇されて地表面等からの離脱が可能にな
り、上記キャスター、即ち、アウトリガーの利用で該型
枠支持装置の移動が可能なように形成されている。
【0007】それ故、上記従来提案としての型枠支持装
置によれば、型枠装置の支持及び型枠装置の再利用のた
めの移動が簡単な操作で実現される利点がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の型枠支持装置にあっては、以下のような不都合
が指摘される。
【0009】即ち、周知のように、コンクリート構造物
における梁体には、単純梁と床付き梁とがあるが、床付
き梁を築造する場合には、梁体と床体とが同時にコンク
リート打設されて一体に形成される。
【0010】そして、床付き梁を築造する場合に、先に
梁体のみを形成し、該梁体の固化後に床体を連設する方
策もあるが、力学的には好ましいことでなく、多くの場
合に梁体と床体とは同時にコンクリート打設されて一体
に形成されるとしている。
【0011】それ故、上記した従来の型枠支持装置にあ
っては、これによって梁体造形用の型枠装置を支持する
ことは可能になるが、床体の造形用の型枠を支持するた
めには、別の型枠支持装置、例えば、パイプサポートが
別途必要になる。
【0012】もっとも、一般的には、梁体造形用の型枠
装置と床体造形用の型枠とは、それぞれ別の型枠支持装
置で支持されるとしているから、その限りでは、上記し
た従来の型枠支持装置にあっても、何等問題がないこと
になる。
【0013】しかしながら、床付き梁を築造する場合
に、梁体造形用の型枠装置を上記した従来の型枠支持装
置で支持する一方で、床体造形用の型枠をパイプサポー
トで別に支持するとなると、梁体と床体との接続部分及
びその近傍部分には、上記の型枠支持装置と多数本のパ
イプサポートが近接して配設されることになる。
【0014】その結果、型枠支持装置と多数本のパイプ
サポートが近接して配設される部位における地表面等
は、作業者の所謂作業面や通路等としては利用できない
ことになり、作業性を低下させることになる危惧があ
る。
【0015】また、上記の型枠支持装置に多数本のパイ
プサポートを近接して配設する場合には、該近接部位に
おける型枠の支持形態は、他の場所に比較して重合した
型枠の支持形態となり、特に、パイプサポートの所要本
数、即ち、仮設資材数の総量削減を困難にする不都合を
招く。
【0016】この考案は、前記した事情に鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、仮設資材
数の総量削減を可能にすると共に、その使用中にあって
も近傍の地表面等を作業者の所謂作業面や通路等として
利用することを可能にし、作業性の低下を防止するに最
適となる型枠支持装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この考案の構成を、横部材の連繋下に四隅に位
置決められ縦方向に伸縮可能に配在される縦部材と、該
縦部材に保持される梁型枠用大引受けと、該梁型枠用大
引受けの下方に位置決められ下端にキャスターを有して
上記縦部材に保持されるアウトリガーと、を有してなる
型枠支持装置において、縦部材が四隅に位置決められる
ジャッキベースと、該ジャッキベースに連繋され横部材
の連繋下に縦方向に配在されるインナーバーチカルと、
該インナーバーチカルを出没可能に挿通させると共に横
部材を連繋させかつ上記梁型枠用大引受け及びアウトリ
ガーを保持するアウターバーチカルと、該アウターバー
チカルの上端に連繋される床型枠用大引受けと、を有し
てなり、上記アウトリガーがアウターバーチカルに回動
可能に保持されてなるとする。
【0018】そして、より具体的には、床型枠用大引受
けがアウターバーチカルに対する高さ位置を調整し得る
ように形成されてなるとし、横部材がクサビ利用の連結
構造でインナーバーチカル及びアウターバーチカルに連
繋されてなるとする。
【0019】
【作用】それ故、縦部材の上端に床型枠用大引受けが配
設されてなるから、縦部材に保持されている梁型枠用大
引受けで梁型枠の下面側に配在される梁型枠支持用の大
引を支持する際に、併せて、床型枠の下面側に配設され
る床型枠支持用の大引を上記床型枠用大引受けで支持す
ることを可能にする。
【0020】その際に、縦部材が上方のアウターバーチ
カルに対して下方のインナーバーチカルを出没可能に連
結する所謂入れ子式構造で伸縮可能に形成されているか
ら、インナーバーチカルに対してアウターバーチカルを
所謂抜き差しさせるようにすることのみで、梁型枠用大
引受け及び床型枠用大引受けを同時に昇降することを可
能にする。
【0021】そして、床型枠用大引受けがアウターバー
チカルに対する高さ位置を調整し得るように形成されて
なるから、該床型枠用大引受けのアウターバーチカルに
対する高さ位置を調整することで、床型枠用大引受けと
梁型枠用大引受けとの相対長さを変更し得ることにな
り、梁高寸法が変更される場合の適応を可能にする。
【0022】また、縦部材を構成するインナーバーチカ
ル及びアウターバーチカルに連繋される横部材がクサビ
利用の連結構造で連繋されるとするから、クサビの撤去
による該連結構造の解除で各部材毎への解体を可能にす
る。
【0023】さらに、アウトリガーがアウターバーチカ
ルに回動可能に保持されてなるとするから、アウトリガ
ーの不使用時にこれを回動させて所謂退避状態にするこ
とを可能にする。
【0024】
【実施例】以下、図示したところに基づいて説明する
と、図1に示すように、この考案の一実施例に係る型枠
支持装置は、縦部材1と、横部材2と、梁型枠用大引受
け3と、アウトリガー4と、を有してなる。
【0025】縦部材1は、この実施例にあって、縦方向
にその全長を変更し得るように所謂入れ子式構造で伸縮
可能に形成されてなるもので、下方側のインナーバーチ
カル5と、該インナーバーチカル5を出没可能に挿通さ
せる上方側のアウターバーチカル6と、を有してなると
共に、インナーバーチカル5の下端を連繋させるジャッ
キベース7と、アウターバーチカル6の上端に連繋され
る床型枠用大引受け8と、を有してなる。
【0026】上記インナーバーチカル5は、適宜の径及
び長さの鋼管からなり、図2に示すように、その下端近
傍部の外周に環状を呈するように形成された水平フラン
ジ体9を一体に連設してなると共に、該水平フランジ体
9より上方側となる肉厚部にそこを径方向に貫通するよ
うにして開穿された多数のピン挿通用孔5aを有してな
る。
【0027】尚、該ピン挿通用孔5aは、インナーバー
チカル5の外周に軸線方向に整列して開口されているこ
と勿論である。
【0028】一方、上記アウターバーチカル6は、上記
インナーバーチカル5を内部に挿通し得る内径の鋼管か
らなり、その長さは、その内部にインナーバーチカル5
を殆ど没入させるとき、該インナーバーチカル5の上端
が該アウターバーチカル6の上端から突出することがな
い長さに設定されている。
【0029】そして、該アウターバーチカル6は、その
下端近傍部の外周に上記インナーバーチカル5における
水平フランジ体9と同一の平面形状を呈するように形成
された水平フランジ体10を一体に連設してなると共
に、該水平フランジ体10より下方側となる肉厚部にそ
こを径方向に貫通するようにして開穿されたピン挿通用
孔6aを有してなる。
【0030】該ピン挿通用孔6aは、上記インナーバー
チカル5におけるピン挿通用孔5aと略同径に形成され
ており、該ピン挿通用孔6aには、これが上記インナー
バーチカル5における選択されたピン挿通用孔5aと照
合されるときに、適宜のピン11が挿通される。
【0031】尚、上記アウターバーチカル6にあって
は、上記ピン挿通用孔6aの他に、これと同目的の別の
ピン挿通用孔6bが上記水平フランジ体10の上下に設
けられるとしても良い。
【0032】ところで、前記水平フランジ体9,10
は、この考案にあって、図3に示すように、縦部材1と
横部材2とを分離可能に連結するクサビ12利用の連結
構造13を構成するもので、該連結構造13の構成部材
には、上記横部材2の両端に連設の連結シュー14も含
まれる。
【0033】因に、横部材2は、この実施例にあって
は、適宜の径及び長さの鋼管からなる本体部15の両端
に上記連結シュー14を熔接部mによる熔着で一体に連
設してなる。
【0034】上記連結構造13について少しく説明する
と、先ず、水平フランジ体9は、熔接部mによる熔着
で、インナーバーチカル5の所定の外周位置に一体的に
連設されるように環状に形成されてなるもので、その肉
厚部にはこれを貫通するように開穿されたクサビ挿通用
孔9aがその周方向に適宜の間隔、例えば、45度の間
隔で形成されている。
【0035】尚、水平フランジ体10は、水平フランジ
体9と同一の平面形状を呈するように形成されているの
で、これについての説明は省略する。
【0036】次に、連結シュー14は、その先端側が上
記水平フランジ体9を上下方向から挟む二股構造の態様
に形成されてなるもので、該先端側上下の肉厚部をそれ
ぞれ貫通するように開穿されたクサビ挿通用孔14aを
有してなる。
【0037】そして、クサビ12は、上記連結シュー1
4におけるクサビ挿通用孔14aと前記水平フランジ体
9におけるクサビ挿通用孔9aに打ち込まれ、所定の強
度を有して連結シュー14と水平フランジ体9とを一体
的にしかも恒久的に連結し得るように形成されている。
【0038】それ故、以上のように構成された連結構造
13によれば、クサビ12の所定位置への所謂打ち込み
操作で水平フランジ体9に対する連結シュー14の固定
的な連繋が可能になり、縦部材1を構成するインナーバ
ーチカル5及びアウターバーチカル6への横部材2の連
繋が容易に可能になると共に、クサビ12の撤去操作で
縦部材1に対する横部材2の連繋を解除し、該型枠支持
装置の各構成部材毎への解体を可能にすることになる。
【0039】尚、横部材2同志には、適宜に水平ブレス
及び交叉ブレス等の斜材を連繋することが望ましい。
【0040】上記インナーバーチカル5の下端を連繋さ
せるジャッキベース7は、地表面等(図示せず)の四隅
に位置決められて、前記縦部材1を自立させるもので、
この実施例にあっては、スクリュージャッキの態様に形
成されている。
【0041】即ち、該ジャッキベース7は、図3にも示
すように、地表面等に設置されるベース部16と、該ベ
ース部16に起立される螺条軸部17と、該螺条軸部1
7に螺装される操作ハンドル18と、を有してなる。
【0042】ベース部16は、地上面等で安定されるよ
うに配慮されて板状に形成されており、螺条軸部17
は、その下端が上記ベース部16の中央上面に一体に連
設されてなり、その下端側から上端にかけての略全体の
外周面に形成された螺条17aを有してなる。
【0043】尚、該螺条軸部17の外径は、前記インナ
ーバーチカル5の内径より小さい寸法とされていて、イ
ンナーバーチカル5の内部で自在に挿通し得るように設
定されている。
【0044】操作ハンドル18は、環状に形成された中
央支持部18aと、該中央支持部18aの内周に形成さ
れ上記螺条軸部17に形成の螺条17aに螺装される螺
条部18bと、上記中央支持部18aから水平に突出す
るハンドル部18cと、を有してなる。
【0045】そして、中央支持部18aの上端には、上
記インナーバーチカル5の下端を当接させるとしてい
る。
【0046】それ故、以上のように形成されたジャッキ
ベース7によれば、螺条軸部17の上端側をインナーバ
ーチカル5の下端内部に挿通すると共に、操作ハンドル
18を回動操作することによって、該操作ハンドル18
を螺条軸部17に対して上下動させることが可能にな
り、上記インナーバーチカル5の上下動たる昇降が可能
になる。
【0047】床型枠用大引受け8は、前記アウターバー
チカル6の上端に所謂抜き差し可能に連繋されるように
構成されているもので、この実施例にあっては、前記ジ
ャッキベース7(図2参照)に略類似する形態に形成さ
れてなる。
【0048】即ち、該床型枠用大引受け8は、図2に示
すように、床型枠F1(図4参照)支持用の大引F2
(図1,図4参照)を下方から支持する受部19と、該
受部19の下面に一体に連設されて下方に向けて延在さ
れる螺条軸部20と、該螺条軸部20に螺装される操作
ハンドル21と、を有してなる。
【0049】受部19は、浅い角U字状の断面を呈する
ように鋼板を折り曲げ形成されてなるもので、前記ジャ
ッキベース7におけるベース部16の両端部を下方に折
り曲げたような形態に形成されてなる。
【0050】螺条軸部20は、その上端が上記受部19
の下底面に熔接等の適宜の連設手段で一体に連設されな
り、その上端側から下端にかけての略全体の外周面に形
成された螺条20aを有している。
【0051】尚、該螺条軸部20の外径は、上記アウタ
ーバーチカル6の内径より小さい寸法とされていて、該
アウターバーチカル6の内部に自在に挿通し得るように
設定されている。
【0052】操作ハンドル21は、環状に形成されその
内周に上記螺条軸部20に形成の螺条20aに螺装され
る螺条(図示せず)を有する中央螺条部21aと、該中
央螺条部21aから水平に突出するハンドル部21b
と、を有してなり、該ハンドル部21bが回動されるこ
とで、中央螺条部21aが螺条軸部20の外周で上下動
するように形成されている。
【0053】そして、中央螺条部21aの下端が上記ア
ウターバーチカル6の上端に当接されるとしている。
【0054】それ故、以上のように形成された床型枠用
大引受け8によれば、螺条軸部20の下端側をアウター
バーチカル6の上端内部に挿通すると共に、操作ハンド
ル21の回動操作によって螺条軸部20を上記アウター
バーチカル6に対して出没させることが可能になり、受
部19の上下動、即ち、該床型枠用大引受け8のアウタ
ーバーチカル6に対する昇降が可能になる。
【0055】以上のように形成された縦部材1を構成す
るアウターバーチカル6には、梁型枠用大引受け3が保
持されていると共に、アウトリガー4が保持されてい
る。
【0056】先ず、梁型枠用大引受け3は、図2に示す
ように、前記アウターバーチカル6の略中央部に配設さ
れてなるとするもので、前記床型枠用大引受け8におけ
る受部19に類似する形態に形成された本体部22を有
してなる。
【0057】即ち、該梁型枠用大引受け3は、本体部2
2の断面が浅い角U字状を呈するように鋼板を折り曲げ
た態様に形成されてなり、該本体部22の中央を上記ア
ウターバーチカル6が貫通するように介装された状態で
上記アウターバーチカル6に熔接等の適宜の連設手段で
一体に連設されている。
【0058】尚、上記本体部22には、梁型枠T1支持
用の大引T2が支承される(図1,図4参照)。
【0059】ところで、上記梁型枠用大引受け3は、こ
れがアウターバーチカル6に対する配設位置を調整可能
なように形成されるとしても良い。
【0060】即ち、該梁型枠用大引受け3は、図5に示
すように、アウターバーチカル6の外周に熔接によって
一体に配設される雄ネジ筒体23と、該雄ネジ筒体23
に螺装されるハンドル体24と、該ハンドル体24に下
方から支持され上記雄ネジ筒体23を内包するように配
設される円筒支持体25と、該円筒支持体25の上端に
固定的に担持される本体部26と、を有してなる。
【0061】そして、上記本体部26は、前記本体部2
2と同様に、断面が浅い角U字状を呈するように鋼板を
折り曲げた態様に形成されてなると共に、その中央を上
記アウターバーチカル6が貫通するように形成されてな
り、アウターバーチカル6に対して移動自在となるよう
に設定されている。
【0062】尚、この実施例にあっては、上記本体部2
6と、該本体部26の下面に連設される円筒支持体25
と、の間には、補強用のブラケット27が配在されてな
るとしているが、本体部26の円筒支持体25に対する
所謂自己支持性が確保される限りにおいては、該ブラケ
ット27の配設が省略されて良いこと勿論である。
【0063】それ故、以上のように形成された図5に示
す梁型枠用大引受け3によれば、ハンドル体24を回動
操作することによって該ハンドル体24が雄ネジ筒体2
3の外周で上下動することになり、このとき、上記ハン
ドル体24に下方から支持されている円筒支持体25、
即ち、該円筒支持体25に担持されている本体部26が
アウターバーチカル6に対して上下動することになる。
【0064】その結果、梁高寸法が変更される場合に、
床型枠用大引受け8のアウターバーチカル6に対する高
さ位置を所謂ジャッキ操作で調整することに代えて、該
梁型枠用大引受け3と床型枠用大引受け8との相対長さ
を変更し得ることになる。
【0065】アウトリガー4は、前記アウターバーチカ
ル6の略中央部であって上記梁型枠用大引受け3の下方
となるように位置決められているもので、この実施例に
あっては、図1及び図4に示すように、略逆L字状(カ
ネ状)に折り曲げ形成されたアーム部28と、該アーム
部28の下端に保持されたキャスター29と、を有して
なる。
【0066】そして、アーム部28の上端がアウターバ
ーチカル6の略中央部に回動可能に連結されてなると共
に、キャスター29の下端が上記アウターバーチカル6
の下端より下方に位置決められるように設定されてい
る。
【0067】尚、アーム部28の下端部とアウターバー
チカル6との間には、所謂拡開防止用のスペーサ部材3
0が配設されている。
【0068】それ故、以上のように形成されたアウトリ
ガー4によれば、その不使用時にはこれを水平方向に旋
回させることが可能になり、特に、該型枠支持装置で所
定の支持作業をしているときに、該アウトリガー4を旋
回させて所謂退避状態にすることが可能になる。
【0069】以上のように形成されたこの実施例に係る
型枠支持装置は、以下のようにして利用される。
【0070】即ち、型枠支持装置の組み立てに際して
は、先ず、地表面等に所要本数のジャッキベース7を整
列配置すると共に、該各ジャッキベース7に縦部材1を
構成するインナーバーチカル5を連繋する。
【0071】その際に、各インナーバーチカル5が予め
アウターバーチカル6内に挿通されているとするのが好
ましいが、爾後にインナーバーチカル5をその内部に挿
通させるようにアウターバーチカル6をインナーバーチ
カル5に連繋させるようにしても良い。
【0072】上記ジャッキベース7に連繋されて立設さ
れるインナーバーチカル5相互間、及び該インナーバー
チカル5を挿通させる態様に該インナーバーチカル5に
連繋されるアウターバーチカル6相互間には、横部材2
を連繋して、縦部材1における所謂変形を防止し、該型
枠支持装置における自己支持性を確保することが可能に
なる。
【0073】次に、アウターバーチカル6の上端に床型
枠用大引受け8を連繋する。
【0074】因に、床型枠用大引受け8は、予めアウタ
ーバーチカル6の上端に連繋されているとしても良いこ
と勿論である。
【0075】以上の作業で操作でこの実施例に係る型枠
支持装置が完成され、その利用が可能な状態になるが、
その利用の手順は以下のようになる。
【0076】即ち、該型枠支持装置は、当初、図4中の
右半図に示すように、インナーバーチカル5を上方のア
ウターバーチカル6内に殆ど没入させた状態をピン11
利用で固定するようにして、アウトリガー4におけるキ
ャスター29が地表面等に接触する状態になるようにセ
ッティングする。
【0077】このとき、該型枠支持装置は、その任意の
場所への移動が可能になる。
【0078】上記の状態から、仮型枠T1を下方から支
持するための大引T2を梁型枠用大引受け3に載置する
と共に、床型枠F1を下方から支持するための大引F2
を床型枠用大引受け8に載置し、上記梁型枠用大引T2
上には梁型枠Tを支承させるようにする。
【0079】因に、梁型枠T1は、梁体を造形するコン
クリートパネルT3を根太T4等で支持補強等するよう
にして形成される。
【0080】また、梁型枠用大引受け3に載置される大
引T2は、図示しないが、適宜の手段で該梁型枠用大引
受け3に固定的に連結されると共に、根太T4にも適宜
の手段で固定的に連結される。
【0081】一方、梁型枠T1における天端の高さ位置
は上記コンクリートパネルT3によって予め設定されて
いるので、上記床型枠用大引受け8に支持される床型枠
用大引F2の上端の高さ位置を上記コンクリートパネル
T3の天端の高さ位置に一致するようにする。
【0082】即ち、上記床型枠用大引受け8を所謂ジャ
ッキ操作して、該床型枠用大引受け8のアウターバーチ
カル6に対する高さ位置を高低調整する。
【0083】以上のようにして、所定の位置決めが終了
した後は、該型枠支持装置を所定の所謂梁下に移動させ
ると共に、該位置でピン11を抜き取ると共に、アウタ
ーバーチカル6をインナーバーチカル5に対して伸長す
るようにする。
【0084】上記ピン11の抜き取りで、インナーバー
チカル5が下降してジャッキベース7が地表面等に接地
されると共に、アウターバーチカル6の上昇で、梁型枠
T1が所定の高さに近い位置まで位置決められることに
なる。
【0085】この状態で、再度ピン11を利用してアウ
ターバーチカル6のインナーバーチカル5に対する上昇
位置を固定するが、このとき、アウトリガー4における
キャスター29が地表面等から離脱しているので、該型
枠装置の移動が阻止される状態になる。
【0086】尚、該アウターバーチカル6の伸長作業
は、クレーンやフォークリフトを用いて実行する。
【0087】次いで、上記ジャッキベース7を所謂ジャ
ッキ操作して、上記梁型枠T1が所定の位置に位置決め
られるようにする。
【0088】その結果、床型枠F1も所定の高さ位置ま
で上昇した床型枠用大引F2に下方から支持される状態
になる(図4中の左半図参照)。
【0089】以上のようにして、この考案に係る型枠支
持装置で所定位置に位置決められた各型枠T1,F1上
には、所定のコンクリートが打設される。
【0090】上記の打設コンクリートが固化した後は、
ジャッキベース7を所謂ジャッキ操作して、インナーバ
ーチカル5、即ち、アウターバーチカル6を下降させ
る。
【0091】このときのアウターバーチカル6の下降量
は、梁型枠T1が梁体Tの表面から下方に離脱する程度
で足りる。
【0092】上記の操作によって、梁型枠T1が梁体T
の表面から離脱した後は、該型枠支持装置をクレーン等
を利用して支持する一方で、ピン11を抜き取り、アウ
ターバーチカル6のインナーバーチカル5に対する下降
を可能なようにする。
【0093】そして、アウターバーチカル6を十分に下
降させるようにすると、前記したように、即ち、図4中
の右半図に示すように、アウトリガー4におけるキャス
ター29が地表面等に接触する状態になり、該型枠支持
装置の移動、即ち、再利用が可能な状態になる。
【0094】このとき、再利用先で梁高寸法が変更され
る場合にも、床型枠用大引受け8のアウターバーチカル
6に対する高さ位置を所謂ジャッキ操作で調整すること
で、該床型枠用大引受け8と梁型枠用大引受け3との相
対長さを変更し得ることになり、該型枠支持装置の再利
用を可能にする。
【0095】尚、該型枠装置の所謂解体は、連結構造1
3におけるクサビ12の撤去作業及びピン11の抜き取
り作業、そして要する場合には、ジャッキベース7及び
床型枠用大引受け8の連繋解除で実現される。
【0096】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、梁型
枠支持用の大引を支持する際に、併せて、床型枠支持用
の大引を支持することが可能になるから、型枠支持に必
要となる全体的な部品点数の削減を可能にする利点があ
る。
【0097】そして、この考案によれば、縦部材が所謂
入れ子式構造で伸縮可能に形成されてなるから、インナ
ーバーチカルに対してアウターバーチカルを所謂抜き差
しさせるようにすることのみで、梁型枠用大引受け及び
床型枠用大引受けを同時に昇降することを可能にし、操
作性に優れる利点がある。
【0098】また、この考案によれば、床型枠用大引受
けがアウターバーチカルに対する高さ位置を調整し得る
ように形成されてなるから、該床型枠用大引受けのアウ
ターバーチカルに対する高さ位置を調整することが可能
になり、床型枠用大引受けと梁型枠用大引受けとの相対
長さを変更し得ることで梁高寸法が変更される場合にも
その再利用を可能にする利点がある。
【0099】さらに、この考案によれば、縦部材を構成
するインナーバーチカル及びアウターバーチカルに連繋
される横部材がクサビ利用の連結構造で連繋されるとす
るから、クサビの撤去による該連結構造の解除で各部材
毎への解体を可能にする利点もある。
【0100】そしてさらに、アウトリガーがアウターバ
ーチカルに水平方向に旋回可能に保持されてなるとする
から、アウトリガーの不使用時にこれを旋回させて所謂
退避状態にすることを可能にし、該型枠支持装置の周辺
における地表面等を作業者の所謂作業面や通路等として
利用することが可能になり、作業性の低下を招来しない
利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る型枠支持装置の一実施例を示す
斜視図である。
【図2】縦部材を分解した状態を示す斜視図である。
【図3】連結構造を示す部分断面図である。
【図4】型枠支持装置の支保工としての使用状態及び型
枠支持装置の移動可能な状態を併せて示す立面図であ
る。
【図5】梁型枠用大引受けの他の実施例を示す部分縦断
面図である。
【符号の説明】
1 縦部材 2 横部材 3 梁型枠用大引受け 4 アウトリガー 5 インナーバーチカル 6 アウターバーチカル 7 ジャッキベース 8 床型枠用大引受け 12 クサビ 13 連結構造 29 キャスター

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横部材の連繋下に四隅に位置決められ縦
    方向に伸縮可能に配在される縦部材と、該縦部材に保持
    される梁型枠用大引受けと、該梁型枠用大引受けの下方
    に位置決められ下端にキャスターを有して上記縦部材に
    保持されるアウトリガーと、を有してなる型枠支持装置
    において、縦部材が四隅に位置決められるジャッキベー
    スと、該ジャッキベースに連繋され横部材の連繋下に縦
    方向に配在されるインナーバーチカルと、該インナーバ
    ーチカルを出没可能に挿通させると共に横部材を連繋さ
    せかつ上記梁型枠用大引受け及びアウトリガーを保持す
    るアウターバーチカルと、該アウターバーチカルの上端
    に連繋される床型枠用大引受けと、を有してなり、上記
    アウトリガーがアウターバーチカルに回動可能に保持さ
    れてなることを特徴とする型枠支持装置
  2. 【請求項2】 床型枠用大引受けがアウターバーチカル
    に対する高さ位置を調整し得るように形成されてなる請
    求項1の型枠支持装置
  3. 【請求項3】 横部材がクサビ利用の連結構造でインナ
    ーバーチカル及びアウターバーチカルに連繋されてなる
    請求項1の型枠支持装置
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