JPH0893231A - 構造物の柱建て込み方法及び装置 - Google Patents

構造物の柱建て込み方法及び装置

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JPH0893231A
JPH0893231A JP25419394A JP25419394A JPH0893231A JP H0893231 A JPH0893231 A JP H0893231A JP 25419394 A JP25419394 A JP 25419394A JP 25419394 A JP25419394 A JP 25419394A JP H0893231 A JPH0893231 A JP H0893231A
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JP
Japan
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pillar
column
verticality
existing steel
built
Prior art date
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Pending
Application number
JP25419394A
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English (en)
Inventor
Masashi Takahashi
正志 高橋
Yasuhiro Oda
康弘 小田
Yukihisa Okina
幸久 翁
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Penta Ocean Construction Co Ltd
Original Assignee
Penta Ocean Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、チェーンブロック等を用い
ずに既設の柱と新たな柱のずれと傾きを調節できる構造
物の柱建て込み方法及び装置を得るにある。 【構成】 建込柱下部から突出せしめた角形鋼管を既設
の鉄骨柱上部に嵌入し、上記鉄骨柱の上部内面に設けた
支台と上記角形鋼管の下面間の間隙に4側面に対向する
箇所に上,下2個の梯形台座をその傾斜面を互いに対向
するよう上下に重ねて成る鉛直度調整機構を介挿し、上
記上,下の梯形台座の何れか一方を上記鉄骨柱の上部に
水平方向に螺合した調整ボルトによって水平方向に移動
自在ならしめて建込柱の鉛直度を調整可能ならしめると
共に、上記既設の鉄骨柱の上部に水平位置調整ボルトを
水平方向に螺合し、その先端を上記角形鋼管の側面に対
接し、上記水平位置調整ボルトを水平方向に移動するこ
とによって上記既設の鉄骨柱に相対的に上記建込柱の水
平方向のずれを調整するようにした構造物の柱建て込み
方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構造物の柱建て込み方法
及び装置、特に構造物の既設の鉄骨柱に建込柱を建込む
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すように、建造物の鉄骨
建て方の方法は既設の鉄骨柱1の上部に建込柱2をクレ
ーン(図示せず)により吊り上げ、外部エレクションピ
ース3aでボルト接合し、さらに新たな鉄骨梁3bを仮
接続した後に建て入れ調整用のワイヤー3cを構築され
たフレーム内の対角線上に張り、そのワイヤー3cの長
さをターンバックルやチェーンブロック3dで調整する
ことにより、建込柱2の傾きの調整を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記のワ
イヤー3cによる調整作業は梁3bの接続後となるた
め、手間がかかり、また柱接続用のエレクションピース
3aや梁3bの仮接続のボルトの拘束によってすでに調
整の余裕代が失われていたり、また、まとまった区画の
構築フレームを調整する場合、1フレーム内での調整は
隣接するフレームまでその変形を強要するので、ワイヤ
ー張力の限度を超えて建て入れ調整を初期の管理基準ま
で遂行するのが困難となる場合があった。また、ワイヤ
ー3cによる調整は下部作業空間を制限するので、作業
効率が低下し、作業者が足を引っかける等の危険性があ
った。
【0004】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
【0005】近年、鉄骨部材の現場におけるロボット自
動溶接機の開発がされているが、本発明によれば従来の
ように鉄骨柱外部にエレクションピースを設置していな
いため、柱回りのロボットによる全周連続溶接が可能と
なる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の構造物の柱建て
込み装置は、既設の鉄骨柱の上部4側面に水平方向に螺
合され、その先端が、上記既設の鉄骨柱の上部に嵌入さ
れる建込柱下部の角形鋼管外側面に対接される水平位置
調整ボルトと、上記既設の鉄骨柱の上部内側に固定し
た、上記角形鋼管の底板に間隙を介して対向される支台
と、上記既設の鉄骨柱の上部4側面に対応する4箇所で
上記間隙内に介挿した、夫々2個の梯形台座の傾斜面を
互いに対向するよう上下に重ねて成る鉛直度調整手段
と、上記鉄骨柱の上部側面に水平方向に螺合され、その
先端が上記各鉛直度調整手段を形成する上記2個の梯形
台座の何れか一方に対接される調整ボルトとより成るこ
とを特徴とする。
【0007】本発明の構造物の柱建て込み装置は、上記
建込柱上部に設けたターゲットと、水平に保持し、且つ
XY方向に移動可能ならしめたテーブルと、このテーブ
ルを貫通して下向きにレーザー光を発光するレーザー発
光器と上記ターゲットを視準するCCDカメラとより成
る柱鉛直度計測器と、上記CCDカメラによって得た像
を表示する表示装置とを更に含む。
【0008】本発明の構造物の柱建て込み方法は、既設
の鉄骨柱の上部内側に形成した支台上に上記鉄骨柱の4
側面に対応する4箇所で夫々2個の梯形台座の傾斜面を
互いに対向するよう上下に重ねて成る鉛直度調整手段を
配置する工程と、建込柱下部の角形鋼管を上記既設の鉄
骨柱の上部内側に嵌入し、その底板を上記鉛直度調整手
段上に載置せしめる工程と、上記既設の鉄骨柱の上部4
側面に調整ボルトを水平方向に螺合し、その先端を上記
鉛直度調整手段を形成する上記2個の梯形台座の何れか
一方に対接し、上記調整ボルトを水平方向に上記既設の
鉄骨柱の上部側面に相対的に進退せしめて上記建込柱の
鉛直度を調整する工程と、上記既設の鉄骨柱の上部4側
面に水平位置調整ボルトを水平方向に螺合し、その先端
を上記角形鋼管の外側面に対接し、上記水平位置調整ボ
ルトを水平方向に上記既設の鉄骨柱の上部側面に相対的
に進退せしめて上記建込柱の水平方向のずれを調整する
工程とより成ることを特徴とする。
【0009】また、本発明の構造物の柱建て込み方法
は、上記既設の鉄骨柱位置から鉛直上方をCCDカメラ
により視準し、上記建込柱に設けたターゲット中心とC
CDカメラの十字カーソル交点とのずれ量から上記建込
柱の傾斜を判定する工程を更に含む。
【0010】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。
【0011】図1〜図4は本発明の構造物の柱建て込み
方法及び装置の説明図を示し、本発明においては建込柱
2の下部内面に角形鋼管4の上部外面を溶接により固定
し、その下部を既設の鉄骨柱1の上部に嵌入せしめ、既
設の鉄骨柱1の上部4側面に水平位置調整ボルト5を夫
々水平方向に螺合し、その先端を上記角形鋼管4の外側
面に対接せしめる。
【0012】また、上記既設の鉄骨柱1の上部内側に支
台6を上記角形鋼管4の底板7に間隙を介して対向され
るよう固定し、上部及び下部梯形台座8,9をその傾斜
面を互いに対向するよう上下に積み重ねて成る鉛直度調
整手段10を上記既設の鉄骨柱1の支台6の上部4側面
に対向する4箇所で上記間隙内に介挿し、調整ボルト1
1を上記既設の鉄骨柱1の上部4側面に水平方向に螺合
し、その先端が上記各鉛直度調整手段10を形成する上
部及び下部梯形台座8,9の何れか一方、例えば上部梯
形台座8の側面に対接せしめる。
【0013】本発明の構造物の柱建て込み方法において
は、クレーン(図示せず)により建込柱2を吊り上げ、
上記建込柱2に溶接された角形鋼管4を上記既設の鉄骨
柱1の支台6上に上記鉛直度調整手段10を介して載置
する。
【0014】この載置された状態で上記既設の鉄骨柱1
に螺合した調整ボルト11を図1の状態で締め付けれ
ば、上部梯形台座8が下部梯形台座9に相対的に移動
し、建込柱の片側が上昇するから、これにより建込柱の
傾き(鉛直度)が調整されるようになる。
【0015】なお、上記角形鋼管4の底板7の下面は滑
らかに加工して上部梯形台座8の相対的水平移動を妨げ
ぬようにするのが好ましい。
【0016】また、上記調整ボルト11の先端は、上部
梯形台座8の代わりに下部梯形台座9の側面に当接する
ような位置に設けてもよい。この場合には上記支台6の
上面を平滑面ならしめる。
【0017】上記のような鉛直度の調節後、4本の水平
位置調整ボルト5を上記既設の鉄骨柱1のネジ穴に螺合
して水平方向のずれを調整せしめる。
【0018】例えば、図2において、既設の鉄骨柱1上
に載置される新たな建込柱2が既設の鉄骨柱1に対して
左にずれている場合には、右側の水平位置調整ボルト5
を緩め、左側の水平位置調整ボルト5を締め込むことに
より、鉄骨柱1に相対的に新たな建込柱2が右に移動し
正しい位置になる。また、右にずれている場合には、上
記と逆の動作を行う。
【0019】さらに、図3に示すように、既設の鉄骨柱
1の各側面に2本づつ、合計8本の水平位置調整ボルト
5を取り付ければ、水平調整だけでなく、角度調整も可
能となる。
【0020】傾き及び水平方向のずれが補正された後、
上記2つの柱の接続部分を溶接せしめ上記ボルト5及び
11を外し柱の建て付けを終了せしめる。なお、上記溶
接終了後に上記ボルト5及び11を外す必要がない場合
にはそのままでも良い。
【0021】なお、本発明の構造物の柱建て込み方法に
おいては、建込柱2が鉛直に位置決めされたことを検知
するため、図5に示すように、柱鉛直度計測器12を上
記建込柱2に対して所定の位置に設ける。
【0022】この柱鉛直度計測器12には、図6に示す
ように鉛直上方を視準するCCDカメラ13と、これを
支持する例えば傾斜計とこれによって自動的に作動され
る水平位置補正手段等より成る自動水平機構(図示せ
ず)によって自動的に水平とされるテーブル14と、こ
のテーブル14上の上記CCDカメラ13をXY方向に
移動調節する手動調節ネジ15a,15bと、上記CC
Dカメラ13の基準となる十字カーソルの交点位置から
上記テーブル14に設けた孔(図示せず)を通して鉛直
下方にレーザー光を発光する発光器(図示せず)とを有
せしめる。
【0023】また、ターゲット16を上記建込柱2の上
部に、上記柱鉛直度計測器12に対応する位置となるよ
うに取り付け、次いでテーブル14に設けられた孔を貫
通して下向きに発光しているレーザー光を作業員が見な
がらネジ15a,15bによって柱鉛直度計測器12の
XY方向を調整してレーザー光と基準点17が一致する
ようにする。
【0024】次いで、上記CCDカメラ13により上記
ターゲット16を視準し、基準である十字カーソルの交
点とターゲット中心位置のずれをリアルタイム表示装置
18によって表示せしめるようにする。
【0025】このようにすれば建込柱2の傾斜の向きを
知り、所定の調整ボルトを調整していくことで建入れ調
整を視覚化し、調整後鉛直になったか否かの判定を極め
て容易になし得ることができるようになる。
【0026】
【発明の効果】本発明の構造物の柱建て込み方法及び装
置によれば、建入れ調整用ワイヤーを用いずに鉄骨柱を
建て付けできるので工事空間を確保できると共に、水平
方向及び柱の傾きをボルトのねじ込みのみにより補正で
きるので、施工時間の短縮化、省力化を図ることができ
ると共に、微調整が容易となる。
【0027】また、エレクションピース取付け、切り放
しの作業を不要とできるので、ロボットによる全周連続
溶接が可能となる大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構造物の柱建て込み装置の説明用縦断
側面図である。
【図2】本発明の構造物の柱建て込み装置のA−A線断
面図である。
【図3】本発明の他の実施例における構造物の柱建て込
み装置のA−A線断面図である。
【図4】本発明の構造物の柱建て込み装置のB−B線断
面図である。
【図5】本発明の構造物の柱建て込み方法において用い
る傾斜検知手段の説明用斜視図である。
【図6】本発明の構造物の柱建て込み方法において用い
るCCDカメラ付き柱鉛直度計測器の説明用斜視図であ
る。
【図7】従来の構造物の柱建て込み方法の説明用側面図
である。
【符号の説明】
1 鉄骨柱 2 建込柱 3a 外部エレクションピース 3b 鉄骨梁 3c ワイヤー 3d ターンバックルやチェーンブロック 4 角形鋼管 5 水平位置調整ボルト 6 支台 7 底板 8 上部梯形台座 9 下部梯形台座 10 鉛直度調整手段 11 調整ボルト 12 柱鉛直度計測器 13 CCDカメラ 14 テーブル 15a 調節ネジ 15b 調節ネジ 16 ターゲット 17 基準点 18 リアルタイム表示装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の鉄骨柱の上部4側面に水平方向に
    螺合され、その先端が、上記既設の鉄骨柱の上部に嵌入
    される建込柱下部の角形鋼管外側面に対接される水平位
    置調整ボルトと、 上記既設の鉄骨柱の上部内側に固定した、上記角形鋼管
    の底板に間隙を介して対向される支台と、 上記既設の鉄骨柱の上部4側面に対応する4箇所で上記
    間隙内に介挿した、夫々2個の梯形台座の傾斜面を互い
    に対向するよう上下に重ねて成る鉛直度調整手段と、 上記鉄骨柱の上部側面に水平方向に螺合され、その先端
    が上記各鉛直度調整手段を形成する上記2個の梯形台座
    の何れか一方に対接される調整ボルトとより成ることを
    特徴とする構造物の柱建て込み装置。
  2. 【請求項2】 上記建込柱上部に設けたターゲットと、 水平に保持し、且つXY方向に移動可能ならしめたテー
    ブルと、 このテーブルを貫通して下向きにレーザー光を発光する
    レーザー発光器と上記ターゲットを視準するCCDカメ
    ラとより成る柱鉛直度計測器と、 上記CCDカメラによって得た像を表示する表示装置と
    を更に含むとことを特徴とする請求項1記載の構造物の
    柱建て込み装置。
  3. 【請求項3】 既設の鉄骨柱の上部内側に形成した支台
    上に上記鉄骨柱の4側面に対応する4箇所で夫々2個の
    梯形台座の傾斜面を互いに対向するよう上下に重ねて成
    る鉛直度調整手段を配置する工程と、 建込柱下部の角形鋼管を上記既設の鉄骨柱の上部内側に
    嵌入し、その底板を上記鉛直度調整手段上に載置せしめ
    る工程と、 上記既設の鉄骨柱の上部4側面に調整ボルトを水平方向
    に螺合し、その先端を上記鉛直度調整手段を形成する上
    記2個の梯形台座の何れか一方に対接し、上記調整ボル
    トを水平方向に上記既設の鉄骨柱の上部側面に相対的に
    進退せしめて上記建込柱の鉛直度を調整する工程と、 上記既設の鉄骨柱の上部4側面に水平位置調整ボルトを
    水平方向に螺合し、その先端を上記角形鋼管の外側面に
    対接し、上記水平位置調整ボルトを水平方向に上記既設
    の鉄骨柱の上部側面に相対的に進退せしめて上記建込柱
    の水平方向のずれを調整する工程とより成ることを特徴
    とする構造物の柱建て込み方法。
  4. 【請求項4】 上記既設の鉄骨柱位置から鉛直上方をC
    CDカメラにより視準し、上記建込柱に設けたターゲッ
    ト中心とCCDカメラの十字カーソル交点とのずれ量か
    ら上記建込柱の傾斜を判定する工程を更に含むことを特
    徴とする請求項3記載の構造物の柱建て込み方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006009471A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Sekisui Chem Co Ltd 仮柱構造
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