JPH0694457A - 地下構造物の変位測定装置 - Google Patents

地下構造物の変位測定装置

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JPH0694457A
JPH0694457A JP25046092A JP25046092A JPH0694457A JP H0694457 A JPH0694457 A JP H0694457A JP 25046092 A JP25046092 A JP 25046092A JP 25046092 A JP25046092 A JP 25046092A JP H0694457 A JPH0694457 A JP H0694457A
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JP
Japan
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pipe
displacement
target
measuring
vertical
Prior art date
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Pending
Application number
JP25046092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kobayashi
英雄 小林
Ichiro Sawada
一郎 澤田
Koichi Nakano
孝一 仲野
Atsunari Motooka
功成 本岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地下構造物の変位を高精度にかつ簡易に測定
すること。 【構成】 地下構造物2に沿って取り付けたパイプ1
と、パイプ1内に吊り込んだ変位測定用ターゲット3
と、パイプ1の上端に設置し、ターゲット3を視準する
鉛直器4とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構真柱や連続地中壁等
の地下構造物の変位測定、あるいは地盤の動態観測等に
使用する変位測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、建設業界は、労働者不足による工
事の遅延等の深刻な問題に直面している。この問題を解
決し、生産性をさらに向上するため、構造物の各部材の
PC化を図り、機械化施工を導入する方向の検討が進め
られている。構造物の地下工事は、上部構造に比較し
て、各部材のPC化、機械化施工の導入が遅れている。
構造物のPC化を行うためには、各部の施工精度を確保
することが必要条件となるが、自然堆積物である土を大
量に取り扱う地下工事では、困難な事項であった。そこ
でこれまでは、次のような方法で地下構造物の変位測定
を行い、施工システムにフィードバックして地下工事の
施工精度の確保を図っていた。 構真柱等の地下構造物の側面に高感度傾斜計を取り
付けて変位を測定する方法。 構真柱等の地表面下10m付近にフロート付きの糸
の端部を結び付け、泥水の表面にフロートを浮かせて鉛
直精度を測定する方法。 構真柱等の側面に下げ振りを取り付け、傾斜角を測
定する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
次のような問題点が存在する。 <イ> の方法の場合は、傾斜計を取り付けるのが
X、Y方向に1点ずつであるため、構真柱等の部分的な
傾斜を測定する可能性がある。また、現在市販されてい
る傾斜計の最高感度は0.00044rad程度で、10m間で
4.4mm、20m間で8.7mm程度の誤差が生じるた
め、測定精度が十分でない 。<ロ> の方法にあっては、泥水の粘性が高いとフ
ロートが垂直に立ち上がらないことがあり、測定精度に
対する信頼性が低い。 <ハ> の方法は下げ振り設置の準備に手間取るとと
もに、掘削孔中に測定員が入らなければならないため、
安全性の点で問題がある。また風等の影響で下げ振りを
停止させることが難しく、測定精度に対する信頼性が低
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、高精度の測定
を簡易かつ安全に行うことができる地下構造物の変位測
定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【本発明の目的】即ち、本発明は、地下構造物に沿っ
て、地下構造物の上下方向の軸線と平行に配設したパイ
プと、このパイプの上端に設置した鉛直器と、この鉛直
器から吊線により測定パイプ内に吊り込んだ変位測定用
ターゲットとよりなる、地下構造物の変位測定装置であ
る。さらに本発明は地下構造物に沿って、地下構造物の
軸線と平行に配設したパイプと、このパイプの上端に設
置したレーザ式の鉛直器と、この鉛直器から吊線により
測定パイプ内に吊り込んだ変位測定用ターゲットとと、
前記変位測定用ターゲット内に内蔵したCCDカメラ
と、前記CCDカメラの情報を基に地下構造物の傾きを
測定する画像処理手段とよりなる、地下構造物の変位測
定装置である。
【0006】
【実施例1】以下、図面を参照しながら、本発明の一実
施例について説明する。なお、以下の説明においては、
工期短縮のため最近頻繁に用いられている、逆打ち工事
の構真柱の施工精度の測定を例に挙げて説明する。
【0007】<イ>測定パイプ(図1〜3) 測定パイプ1はH鋼等の構真柱2の軸方向に沿って配設
したパイプで、この測定パイプ1は分割した複数のパイ
プを接合しながら構真柱2に確実に取り付ける。 即
ち、前記測定パイプ1の接合部はソケット等を介して接
続し、さらに水密性を確保するために接合部を溶接して
処理する。また測定パイプ1は構真柱2に外装した角パ
イプ等の固定材11によって拘束し、さらに固定材11
と測定パイプ1とを溶接して接合する。尚、測定パイプ
1としては、100mm角の軽量角パイプ等を使用でき
る。
【0008】<ロ>ターゲット(図4、5) ターゲット3は挿入型傾斜計と同様の構造のもので、測
定パイプ1に内挿可能な函体31を有し、函体31は測
定パイプ1内を走行する複数のローラ32(バネ付き、
バネ無し)を具備し、測定パイプ1の対向する2つの側
面と常に平行に保たれる。函体31は天井を半透明な板
材で構成し、この函体31の天板上にスケール33を取
り付け、函体31内にスケール33を照らすための照明
34を内蔵している。このターゲット3は、後述する鉛
直器から吊線35によって、測定パイプ1内に吊り込ん
でセットする。
【0009】<ハ>鉛直器(図1) 鉛直器4は上記のようにセットされたターゲット3のス
ケール33を読み取る装置で、例えば地下測量や土木建
築現場での基準点を、鉛直方向に移動する際に使用する
通常の測器を使用する。この鉛直器4は測定パイプ1の
上端部に設置し、取付け位置の水平調整を行う。
【0010】
【測定方法】次に構真柱2の変位測定方法について説明
する。
【0011】<イ>構真柱の建込み準備(図6) 杭孔5を掘削して1次スライムを処理する。杭孔5の孔
壁を測定した後に杭孔5に鉄筋籠を建て込む。次に、2
次スライムの処理を行った後、杭孔5内にコンクリート
51を打設すると共に、杭孔5の地上側に構真柱2の建
込み用の架台52を配設する。
【0012】<ロ>構真柱の建込み(図1) 構真柱2に上述したように測定装置を装備する。この構
真柱2の頭部の芯合わせをした後、構真柱2を杭孔5内
の所定の深度まで建て込む。なお、構真柱2の建て込み
作業は建込み用のヤットコ6を介して行い、また構真柱
2及び測定パイプ1の切り離し可能な連結部61を地面
レベルの近傍に位置させる。
【0013】<ハ>変位測定(図8、9) 構真柱2を建て込んだ後、鉛直器4によりターゲット3
のスケール33を所要深度で読取り、構真柱2の変位測
定を行う。図8、9に、従来の下げ振りによる変位測定
結果の平均値と、本発明の装置を用いた変位測定結果の
平均値の比較を行ったグラフを示す。これによると、両
測定結果には、2.5〜3.0mmの差が見られ、下げ振
りの測定値には大きな変動が見られるのに対して、本発
明の変動量は微小である。また測定時間について比較す
るとは、4ポイント測定する時間で、下げ振りの場合は
40分であるのに対して本発明では15分であった。
【0014】<ニ>構真柱の埋め戻し(図7) 測定終了後、架台52を撤去し、埋戻し材7を投入して
1次埋め戻しを行い、ケーシングを撤去する。次に、ヤ
ットコ6を連結部61から分断して撤去し、最後に2次
埋め戻しを行って、施工を終了する。尚、変位測定は構
真柱2の埋め戻し後に行ってもよい。
【0015】
【実施例2】図10から図13は構真柱2の変位測定を
リアルタイムで行う他の実施例を示す。
【0016】<イ>構成 図10に示すように測定パイプ1の上端に鉛直器4をセ
ットし、測定パイプ1の下部にターゲット3を配設する
点は前記した実施例と同様であるが、本実施例では鉛直
器4としてレーザ光を鉛直、水平方向に発射し、水平に
対して±4度の範囲で安定な自動レベル機能を具備する
公知の鉛直方向レーザレベル装置を使用する点と、図1
2に示すようにターゲット3内にCCDカメラ35を追
加して収容した点が前記した実施例と相違する。CCD
カメラ35はスケール33の目盛りとレーザ光の照射位
置の差を読み取るもので、このCCDカメラ35の情報
を地上の画像処理装置36に送り、モニタ37でカラー
表示する。
【0017】<ロ>作用 測定装置を装着した構真柱2を建て起こし、構真柱2を
吊り下げた状態で、つぎの要領で構真柱2の鉛直精度を
測定する。すなわち、測定パイプ1内にターゲット3を
吊り下ろし、所定位置で鉛直器4からターゲット3へ向
けてレーザ光を照射する。ターゲット3内のCCDカメ
ラ35はスケール33の目盛りとレーザ光の照射位置の
差を読み取る。CCDカメラ35の情報は地上の画像処
理装置36に送られモニタ37に構真柱2の傾きとして
表示される。尚、構真柱2が風等により揺れる場合は、
地上にパソコンを加えて画像処理を行って揺れの影響を
回避する。また構真柱2の傾きが許容値を越えている場
合は、構真柱2の上部に予め配備しておいた垂直修正装
置で以て構真柱2の傾きを修正する。構真柱2の傾きが
許容値以内であれば、構真柱2の頭部の芯合わせをした
後、杭孔5内の所定の深度まで建て込む。測定装置は杭
孔5の埋め戻し前に回収する。尚、図13に示すように
構真柱2に一対の溝付きの受具21を構真柱2の軸方向
に一定間隔を隔てて固着すると共に、測定パイプ1の両
側面に受具21に内挿可能な一対の係止板12を固着し
ておけば、各一対の受具21に係止板12を嵌合させる
ことで、構真柱2への測定パイプ1の取り付け構造を簡
略化できる。
【0018】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ> 本発明は測定パイプ内にターゲットを収納して
自由振動の発生を抑止できる。そのため、測定値のバラ
ツキが減少し測定精度の向上を図ることができる。
【0019】<ロ> 下げ振りによる測定は、下げ振り
の停止に時間を要するとともに、測定位置まで作業員が
降りていく必要があるため、測定に長時間を要するが、
本発明では、測定パイプ内にターゲットを降下させ、鉛
直器で測定するだけの簡単な操作で済むため、測定時間
の短縮を図ることができ、また作業の安全性を確保する
ことができる。
【0020】<ハ> 従来の下げ振り測定方法では、傾
きを測定できるのは構真柱の埋め戻しをする直前までで
あり、埋め戻し後の測定は不可能であった。本発明は測
定パイプ内にターゲットを収納してあるため埋め戻し後
でも測定が可能であり、柔軟な測定作業が可能となる。
【0021】<ニ> ターゲット内にCCDカメラを収
容し、地上に画像処理装置等を配備すると、リアルタイ
ムで変位量を把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る変位測定方法の概念図
【図2】 測定パイプの平面図
【図3】 測定パイプの側面図
【図4】 ターゲットの平面図
【図5】 ターゲットの側面図
【図6】 構真柱建込み前の施工工程の説明図
【図7】 構真柱建込み完了状態の説明図
【図8】 実験結果(X方向)を示す説明図
【図9】 実験結果(Y方向)を示す説明図
【図10】 実施例2に係る変位測定方法の概念図
【図11】 ターゲットの平面図
【図12】 ターゲットの側面図
【図13】 測定パイプの他の連結構造の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本岡 功成 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下構造物に沿って、地下構造物の軸線
    と平行に配設したパイプと、 このパイプの上端に設置した鉛直器と、 この鉛直器から吊線により測定パイプ内に吊り込んだ変
    位測定用ターゲットとよりなる、 地下構造物の変位測定装置。
  2. 【請求項2】 地下構造物に沿って、地下構造物の軸線
    と平行に配設したパイプと、 このパイプの上端に設置したレーザ式の鉛直器と、 この鉛直器から吊線により測定パイプ内に吊り込んだ変
    位測定用ターゲットとと、 前記変位測定用ターゲット内に内蔵したCCDカメラ
    と、 前記CCDカメラの情報を基に地下構造物の傾きを測定
    する画像処理手段とよりなる、 地下構造物の変位測定装置。
JP25046092A 1991-08-27 1992-08-27 地下構造物の変位測定装置 Pending JPH0694457A (ja)

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JP25046092A JPH0694457A (ja) 1991-08-27 1992-08-27 地下構造物の変位測定装置

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JP23887991A JPH0552563A (ja) 1991-08-27 1991-08-27 地下構造物の変位測定装置
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