JP5332943B2 - 鋼管の鉛直精度測定用ターゲット及びその設置方法 - Google Patents

鋼管の鉛直精度測定用ターゲット及びその設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、逆打工法のCFT(Concrete Filled Steel Tube)造に用いられる鋼管の鉛直精度をレーザー光を利用して計測する際に用いられる鉛直精度測定用ターゲットに関するものである。
例えば、多層階ビル等の地下架構部分を構築する際に用いられる逆打工法においては、地盤を掘削する前に躯体荷重を支持するための鋼管が地盤内に設置される。この鋼管は、梁との取り合い、地下架構部分の容積、地下架構部分のコンクリート工事、鉄筋工事、地上鉄骨等の品質に大きな影響を及ぼすため、鉛直精度を把握することが重要である。
鋼管の鉛直精度を確保しながら地盤内に挿入する方法として、例えば、特許文献1には、ガイド材としての鋼管の外周面に取り付けられた直管と、直管内の水面に浮かぶ浮子と、直管の上面に設けられ、浮子の位置を読み取るための目印が付された目印板と、浮子の変位を監視するためのカメラと、クレーンのフック等の吊り具と鋼管との間に介在し、鋼管の傾きを調整するための調整手段とを備えた鉛直精度調整装置を用いて、鉛直精度を調整しながら鋼管を地盤内に挿入する方法が開示されている。
しかし、上述したように鉛直精度を調整しながら鋼管を地盤内に設置しても、土圧や水圧の影響により、設置後に傾く場合がある。そして、深度により土圧や水圧が異なるため、その傾きが鋼管の全長にわたって一様ではなく、深度によって異なることが多い。そこで、通常、設置後の鉛直精度を所定の間隔毎に計測することを目的として、地下架構構築予定箇所の地盤を各階毎に掘削し、その掘削により露出した部分の傾きを適宜、トランシット等を用いて計測している。すなわち、各階分の地盤を掘削して傾きを計測する作業を構築予定の地下階数回だけ繰り返し行っている。
特開2000−84794
しかしながら、地下架構構築予定箇所の地盤を各階毎に掘削し、露出した部分の傾きを計測する方法では、以下のような問題点があった。
(1)露出した部分の計測結果に基づいて鋼管間の正確な水平距離を算出するとともに、長めに製作した梁の長さを調整するため、何らかの理由で梁の長さ調整が遅れると、地下架構部分の工事が停止する場合がある。
(2)鋼管の傾きが大きくなり、鋼管間の水平距離が設計値から乖離すると、地下架構部分の容積量が設計値と異なるので、地下架構部分の設計変更が必要となり、この設計変更には手間と時間がかかるため、地下架構部分の工事が停止する場合がある。そして、逆打工法では、地下架構部分の工事が進まないと地上架構部分の工事を進めることができないため、地下架構部分の工事が停止すると、地上架構部分の工事も停止し、工事全体の工程に影響を及ぼしてしまう。
そこで、本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、逆打ち工法のCFT造を構築すべく地盤内に挿入された鋼管の鉛直精度を、レーザー光を利用して地盤を掘削することなく計測可能にするための鉛直精度測定用ターゲット及びその設置方法を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明の鋼管の鉛直精度測定用ターゲットは、開口部を有するダイヤフラムを内側に備える、地盤に挿入された鋼管内に設置され、前記鋼管の鉛直精度を測定すべくレーザー光が照射される鋼管の鉛直精度測定用ターゲットであって、
前記鋼管の前記ダイヤフラム上に設置され、前記レーザー光を受光する受光板と、前記受光板の両側から側方へ突出するように設けられたガイド材とからなるターゲット本体と、
前記ターゲット本体に接続され、前記ターゲット本体を前記鋼管内に吊り降ろすための複数の紐状の吊り具とを備え、
前記ターゲット本体が、前記吊り具の操作によって前記ダイヤフラムの前記開口部を通過可能な姿勢を取り得るように構成されていることを特徴とする。
本発明による鋼管の鉛直精度測定用ターゲットによれば、ターゲット本体を吊り降ろすための吊り具を備えているので、鋼管内にターゲット本体を挿入し、ダイヤフラムの開口部内を挿通させることができる。そして、深さの異なる各位置のダイヤフラム上に鉛直精度測定用ターゲットを設置し、鋼管の傾きを計測することにより鉛直精度を全長にわたって正確に把握することができる。
また、受光板の両側から側方へ突出するように設けられたガイド材を備えているので、鉛直精度測定用ターゲットをダイヤフラム上に設置した際に、受光板を鋼管内の中央部に配置することができる。
また、本発明において、前記受光板は、前記鋼管が鉛直状態であるときに前記レーザー光が照射される位置を示すマーカが表示されていることとすれば、鋼管が傾いた状態では、レーザー光が照射される位置がマーカからずれるので、そのずれた距離及び向きを計測することにより、鋼管の鉛直精度を評価することができる。
また、本発明において、前記ガイド材は棒状で、その先端は尖った形状に形成されていることとすれば、ガイド材の先端は鋼管の内周面に点で接することにより、内周面とガイド材との間にがたつきが生じないので、受光板を所望の位置に正確に設置することができる。
また、本発明において、前記鋼管は、角型管からなり、前記ガイド材の両端間の長さは、当該角型管の内寸の対角線の長さと同一であることとすれば、受光板を水平にすることにより、ガイド材が自然に対角線上に配置され、基準点が鋼管の軸心と一致する。したがって、短時間で容易に鉛直精度測定用ターゲットを設置することができる。
また、本発明において、前記鋼管は、丸型管からなり、前記ガイド材の両端間の長さは、当該丸型管の内径と同一であることとすれば、受光板を水平にすることにより、基準点が自然に鋼管の軸心と一致する。したがって、短時間で容易に鉛直精度測定用ターゲットを設置することができる。
また、本発明において、前記ガイド材は伸縮自在であることとすれば、鋼管の内径が異なる場合でも使用することができる。
また、本発明において、水平度を計測するための水準器を更に備えることとすれば、ターゲット本体を水平にすることができるので、基準点とレーザー光との距離を正確に計測することができる。したがって、正確な鉛直精度を評価することができる。
また、本発明の鋼管の鉛直精度測定用ターゲットを前記鋼管内のダイヤフラム内に設置する設置方法は、
前記ターゲット本体を前記吊り具で支持しながら前記鋼管内にその上端から挿入し、前記鋼管内を、前記吊り具の操作により前記ターゲット本体が前記開口部を通過可能となる姿勢に支持しつつ、前記ターゲット本体を設置すべきダイヤフラムである目標ダイヤフラムよりも上方のダイヤフラムの開口部を通過させながら降下させる降下工程と、
前記ターゲット本体が、前記目標ダイヤフラムの1つ上のダイヤフラムの開口部を通過したら、前記吊り具の操作により前記ターゲット本体の姿勢を変えて、前記ターゲット本体を前記吊り具で支持しながら、前記鋼管内のダイヤフラムの上に設置する設置工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の鉛直精度測定用ターゲットの設置方法によれば、吊り具でターゲット本体を支持して当該ターゲット本体を傾けた状態で鋼管内に挿入するので、ダイヤフラムの開口部内を挿通させることができる。
また、本発明において、ターゲット本体をダイヤフラムの上に設置すれば水平が確保されるので、水平度を考慮せずに設置することができる。
また、本発明において、前記鋼管は、角型管からなり、内周の角部に枕木を備え、前記ガイド材の端部を前記枕木の側面と前記鋼管の内周とから形成される隅部に設置することとすれば、ターゲット本体を水平にしたときにターゲット本体が水平方向に回転することを防止できるので、吊り具がターゲット本体に絡まることを防止できる。
本発明によれば、逆打ち工法のCFT造を構築すべく地盤内に挿入された鋼管の鉛直精度を全長にわたって、レーザー光を利用して地盤を掘削することなく計測可能にする。
本発明の第一実施形態に係る鉛直精度測定用ターゲットを鋼管内に設置した状態を示す概略側面図である。 本実施形態に係るターゲットを示す斜視図である。 受光板にレーザー光が照射された状態を示す平面図である。 鋼管内にターゲット本体を第1の吊り具を用いて吊り降ろしている状態を示す図である。 鋼管の上端にレーザー鉛直器を設置した状態を示す図である。 受光板にレーザー光が照射された状態を示す図である。 本発明の第二実施形態に係るターゲットを示す斜視図である。 ターゲットを鋼管内に設置した状態を示す平断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る鉛直精度測定用ターゲット5を鋼管2内に設置した状態を示す概略側面図である。
図1に示すように、レーザー鉛直器4から照射されるレーザー光を受光するための鉛直精度測定用ターゲット(以下、ターゲット5という)は、地盤Eに挿入された鋼管2内のダイヤフラム3上に設置される。本実施形態においては、鋼管2として、筒状の角型鋼管を用いた。この鋼管2の内部にコンクリートを充填することでCFTが構築される。
ダイヤフラム3は、鋼管2の長手方向に所定の間隔で設けられている。このダイヤフラム3には開口が設けられていて、その開口の形状は、例えば、円形であり、その直径をDとする。
ターゲット5は、鋼管2の鉛直精度を計測するための計測システム1を構成する装置の一つである。
計測システム1は、ターゲット5の他に、鋼管2内にレーザー光を鉛直に照射するためのレーザー鉛直器4と、ターゲット5上に照射されたレーザー光の到達位置を撮影するための撮像装置6と、撮像装置6により撮影した映像を表示するための表示装置7と、を備える。なお、レーザー鉛直器4は、レーザー光を鋼管2の上端面における軸心位置から鉛直方向下向きに照射するように設置されている。
図2は、本実施形態に係るターゲット5を示す斜視図である。
図2に示すように、ターゲット5は、レーザー光を受光するための長方形状の受光板8と受光板8の対向する辺8aから両側に突出するように設けられた棒状のガイド材9とからなるターゲット本体と、このターゲット本体を鋼管2内に吊り降ろすための第1の吊り具10及び第2の吊り具11とから構成される。
受光板8の中心には、基準点となる点マーカ14が表示されている。また、受光板8には、点マーカ14上で直交する2本の基準線16と、基準線16に平行な複数の目盛線17とが格子状に表示されている。
ガイド材9が接続されている受光板8の辺8aの長さL1は、ダイヤフラム3に設けられた開口の直径Dよりも短い。また、ガイド材9が接続されていない受光板8の辺8bの長さL2は、上記開口の直径Dよりも長く、かつ、鋼管2の内寸よりも短い。
ガイド材9は1本の棒鋼からなり、その中央部が受光板8の下面に接着材や溶接等により接続されている。
ガイド材9の長さは、鋼管2の内寸の対角線の長さと同一になるように設定されている。また、ガイド材9の両端は、鋼管2の角部に点で接するように、尖った形状に形成されている。
第1の吊り具10及び第2の吊り具11はワイヤーロープからなり、一端がガイド材9の両側にそれぞれ接続されている。
ガイド材9を鋼管2内の対角線上に配置し、ダイヤフラム3上に設置すると、受光板8の点マーカ14が鋼管2の軸心と一致する。したがって、鋼管2が鉛直状態のときに、受光板8に照射されたレーザー光のスポット15は点マーカ14上に存在し、鋼管2が鉛直状態から傾くとスポット15は点マーカ14からずれることとなる。
再び、図1を参照すると、撮像装置6は、受光板8を撮影するための電子カメラと、受光板8を照明するためのライトとから構成される。
本実施形態においては、電子カメラとして防雨型CCDカメラを、ライトとしてLEDライトを用いた。
表示装置7は、地上に設置され、撮像装置6により撮影された受光板8の映像を表示するためのモニタである。すなわち、受光板8に照射されたレーザー光のスポット15が撮像装置6で撮影され、表示装置7に表示される。
鋼管2の傾きの計測は、ダイヤフラム3上に設置された受光板8を撮像装置6で撮影し、その映像を表示装置7に表示してレーザー光の照射されたスポット15位置が点マーカ14からどの向きへどれだけずれているかを読み取る。例えば、図3に示すように、スポット15が点マーカ14から北へ5mm、西へ10mmずれている場合には、鋼管2の鉛直精度はターゲット5の深さ位置において、南へ5mm、東へ10mmずれていることとなる。
以下に、ターゲット5の設置方法について説明する。
図4は、鋼管2内にターゲット本体を第1の吊り具10を用いて吊り降ろしている状態を示す図である。
図4に示すように、ターゲット本体を第1の吊り具10で吊り下げて、ターゲット本体の長手方向が鋼管2の長手方向を向くように傾けた状態で鋼管2の上端から挿入する。
ターゲット本体をダイヤフラム3の開口内を挿通させながら所定の深さのダイヤフラム3の位置まで降下させる。上述したように、ガイド材9が接続されている受光板8の辺8aの長さL1は、ダイヤフラム3に設けられた開口の直径Dよりも小さいので、この開口を通してターゲット5を吊り降ろすことができる。
次に、ターゲット本体が設置予定のダイヤフラム3に近づいたら、第1の吊り具10及び第2の吊り具11を操作してガイド材9を鋼管2の対角線上に配置する。そして、ガイド材9の両端をそれぞれ鋼管2の角部に当接させるように第1の吊り具10及び第2の吊り具11で支持しながらターゲット本体をダイヤフラム3上に設置する。その際、受光板8の辺8bの長さL2は、ダイヤフラム3に設けられた開口の直径Dよりも大きいので、ダイヤフラム3上に安定した状態で設置される。
ターゲット本体をダイヤフラム3上に設置すると、第1の吊り具10及び第2の吊り具11を緩めるなどにより、撮像装置6を吊り下げるためのワイヤーロープ12や、撮像装置6から表示装置7に撮影画像を送信するためのケーブル13を鋼管2内に挿入する際に邪魔にならないようにすることができる。
次に、ターゲット5を用いて鋼管2の鉛直精度を評価する方法について説明する。
図5は、鋼管2の上端にレーザー鉛直器4を設置した状態を示す図である。
図5に示すように、鋼管2の上端にレーザー鉛直器4を設置する。このとき、レーザー鉛直器4から照射されるレーザー光が鋼管2内に鉛直方向下向きで、かつ、鋼管2上面の軸心位置から照射されるように正確にレーザー鉛直器4を設置する。設置後、レーザー光を鋼管2内に照射する。
レーザー鉛直器4から発射されたレーザー光が受光板8に照射されて当該レーザー光のスポット15が映し出されると、これを撮像装置6で撮影して表示装置7に表示する。
図6は、受光板8にレーザー光が照射された状態を示す図である。
図6に示すように、ターゲット5に記載されている基準線16、目盛線17を利用して、レーザー光のスポット15位置と点マーカ14とのずれ及びそのずれの向きを目視にて計測する。計測方法は、例えば、点マーカ14から北方向にa[mm]、西方向へb[mm]ずれていることを目視にて読み取る。
そして、この計測結果に基づいて、計測深度における鋼管2の鉛直精度は、南方向へa[mm]、東方向へb[mm]であることを評価する。
以上説明した本実施形態におけるターゲット5によれば、ターゲット本体を吊り降ろすための第1の吊り具10及び第2の吊り具11を備えているので、鋼管2内にターゲット本体を挿入し、ダイヤフラム3の開口を挿通させることができる。そして、深さの異なる各位置のダイヤフラム3上にターゲット5を設置し、傾きを計測することにより鋼管2の鉛直精度を全長にわたって正確に把握することができる。
また、ガイド材9を備えているので、受光板8の点マーカ14を常に鋼管2の軸心に一致させることができる。
また、ガイド材9の先端は尖った形状に形成されていて、鋼管2の内周面に点で接するため、内周面とガイド材9との間にがたつきが生じないので、点マーカ14を容易に鋼管2の軸心に一致させることができる。
また、ガイド材9の長さが鋼管2の対角線の長さと同一なので、受光板8を水平にすることにより、ガイド材9が自然に対角線上に配置され、点マーカ14が鋼管2の軸心と一致する。したがって、短時間で容易にターゲット5を設置することができる。
また、ターゲット5、撮像装置6は回収可能なので、鉛直精度を計測した後に回収して、再び他の鋼管2内に挿入することができるので、設備投資費が少なくてすむ。
なお、本実施形態においては、長方形の受光板8を用いた場合について説明したが、この形状に限定されるものではなく、三角形、円形、台形等でもよく、ダイヤフラム3の開口を挿通可能で、かつ、開口から脱落することなくダイヤフラム3上に設置可能な形状であればよい。
なお、受光板8に水準器を設けて、撮像装置6でその水準器を撮影した映像を表示装置7で確認してもよい。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。以下の説明において、第一実施形態に対応する部分には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図7は、本発明の第二実施形態に係るターゲット25を示す斜視図である。また、図8は、ターゲット25を鋼管2内に設置した状態を示す平断面図である。
図7及び図8に示すように、ターゲット25は、受光板8と2本のガイド材9a、9bとからなるターゲット本体と、受光板8の端部に設けられ、吊り具を接続するための第1の接続具26及び第2の接続具27と、一端が接続具26、27にそれぞれ接続された第1の吊り具10及び第2の吊り具11とから構成される。ガイド材9a、9bは、受光板8の下で交差するように配置されている。
第1の接続具26及び第2の接続具27は、受光板8の表面(すなわち基準線16や目盛線17が記載されている面。図7は基準線16及び目盛線17の記載を省略している。)に取り付けられている。両接続具26、27が受光板8の表面に取り付けられていることにより、ターゲット本体を両吊り具10、11で吊り下げたときに、両吊り具10、11が受光板8やガイド材9a、9bに巻き付かないので、受光板8の表面が必ず上を向くこととなる。
そして、ターゲット25は、鋼管2の角部に設けられた枕木23の側面と鋼管2の内周面との間に形成される隅部にガイド材9a、9bが当接するように設置される。鋼管2の角部に枕木23が取り付けられているので、ターゲット本体を水平にしたときにターゲット25が水平方向に回転することを防止し、両吊り具10、11がターゲット本体に絡まることを防止できる。ガイド材9aとガイド材9bの一端側端部間の距離Gは、隣接する枕木23間の長さと同じになるように調整されている。
以上説明した本実施形態におけるターゲット25によれば、受光板8の表面に第1の接続具26及び第2の接続具27を設けるので、ターゲット25を所定の深さ位置に設置する際に、両接続具26、27を介して両吊り具10、11でターゲット本体を吊ることにより、常に両接続具26、27を取り付けた側の面、すなわち受光板8の表面を上向きにすることができる。したがって、両吊り具10、11がターゲット25に巻き付いて、ターゲット25を操作できなくなることを防止できる。
また、鋼管2の角部に枕木23が取り付けられているので、ターゲット25を水平にしたときにターゲット25が水平方向に回転することを防止し、両吊り具10、11がターゲット25に絡まることを防止できる。
また、上述した各実施形態においては、受光板8に格子状の目盛線17が表示されている場合について説明したが、この表示方法に限定されるものではなく、点マーカ14を中心とする同心円状の目盛線が記載されていてもよい。
なお、上述した各実施形態においては、鋼管2として、角型鋼管を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、丸型鋼管でもよい。丸型鋼管を用いる場合には、ガイド材9、9a、9bの長さを丸型管の内径と同一にすれば、受光板8をダイヤフラム3上に設置することにより、点マーカ14が自然に軸心と一致する。したがって、短時間で容易にターゲット5を設置することができる。
なお、上述した各実施形態においては、ガイド材9、9a、9bとして棒鋼を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、カメラ用三脚等に使用されているような、大径な外パイプの内側に小径な内パイプを挿通し、両パイプをパイプクランプによって固定する機構として、長さを調整可能なものとしてもよい。ガイド材9、9a、9bを伸縮自在な機構とすることにより、鋼管2の内径が異なるものにも使用することができる。
1 計測システム
2 鋼管
3 ダイヤフラム
4 レーザー鉛直器
5 ターゲット
6 撮像装置
7 表示装置
8 受光板
8a、8b 辺
9 ガイド材
9a、9b ガイド材
10 第1の吊り具
11 第2の吊り具
12 ワイヤーロープ
13 ケーブル
14 点マーカ
15 スポット
16 基準線
17 目盛線
23 枕木
25 ターゲット
26 第1の接続具
27 第2の接続具
L1、L2 辺の長さ
G 距離
D 開口の直径
E 地盤

Claims (9)

  1. 開口部を有するダイヤフラムを内側に備える、地盤に挿入された鋼管内に設置され、前記鋼管の鉛直精度を測定すべくレーザー光が照射される鋼管の鉛直精度測定用ターゲットであって、
    前記鋼管の前記ダイヤフラム上に設置され、前記レーザー光を受光する受光板と、前記受光板の両側から側方へ突出するように設けられたガイド材とからなるターゲット本体と、
    前記ターゲット本体に接続され、前記ターゲット本体を前記鋼管内に吊り降ろすための複数の紐状の吊り具とを備え、
    前記ターゲット本体が、前記吊り具の操作によって前記ダイヤフラムの前記開口部を通過可能な姿勢を取り得るように構成されていることを特徴とする鋼管の鉛直精度測定用ターゲット。
  2. 前記受光板は、前記鋼管が鉛直状態であるときに前記レーザー光が照射される位置を示すマーカが表示されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼管の鉛直精度測定用ターゲット。
  3. 前記ガイド材は棒状で、その先端は尖った形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼管の鉛直精度測定用ターゲット。
  4. 前記鋼管は、角型管からなり、前記ガイド材の両端間の長さは、当該角型管の内寸の対角線の長さと同一であることを特徴とする請求項1又は3に記載の鋼管の鉛直精度測定用ターゲット。
  5. 前記鋼管は、丸型管からなり、前記ガイド材の両端間の長さは、当該丸型管の内径と同一であることを特徴とする請求項1又は3に記載の鋼管の鉛直精度測定用ターゲット。
  6. 前記ガイド材は伸縮自在であることを特徴とする請求項1、3〜5のうち何れか一項に記載の鋼管の鉛直精度測定用ターゲット。
  7. 水平度を計測するための水準器を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の鋼管の鉛直精度測定用ターゲット。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の鉛直精度測定用ターゲットを、前記鋼管内の前記ダイヤフラム上に設置する設置方法において、
    前記ターゲット本体を前記吊り具で支持しながら前記鋼管内にその上端から挿入し、前記鋼管内を、前記吊り具の操作により前記ターゲット本体が前記開口部を通過可能となる姿勢に支持しつつ、前記ターゲット本体を設置すべきダイヤフラムである目標ダイヤフラムよりも上方のダイヤフラムの開口部を通過させながら降下させる降下工程と、
    前記ターゲット本体が、前記目標ダイヤフラムの1つ上のダイヤフラムの開口部を通過したら、前記吊り具の操作により前記ターゲット本体の姿勢を変えて、前記ターゲット本体を前記吊り具で支持しながら、前記鋼管内のダイヤフラムの上に設置する設置工程と、を備えることを特徴とする鋼管の鉛直精度測定用ターゲットの設置方法。
  9. 前記鋼管は、角型管からなり、内周の角部に枕木を備え、前記ガイド材の端部を前記枕木の側面と前記鋼管の内周とから形成される隅部に設置することを特徴とする請求項8に記載の鋼管の鉛直精度測定用ターゲットの設置方法。
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