JPH08284180A - 基礎ボルトの埋設施工方法 - Google Patents

基礎ボルトの埋設施工方法

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JPH08284180A JP8707295A JP8707295A JPH08284180A JP H08284180 A JPH08284180 A JP H08284180A JP 8707295 A JP8707295 A JP 8707295A JP 8707295 A JP8707295 A JP 8707295A JP H08284180 A JPH08284180 A JP H08284180A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業現場での基礎ボルトの設定を不要とし、
工期の短縮化を図り、基礎ボルトの垂直度等精度的にも
優れた、製作あるいは据付けコストの安い基礎ボルトの
埋設施工方法を提供すること。 【構成】 予め所定位置に通孔が開設された上部片11
及び下部片12と、これら上部片11及び下部片12を
相互に連結する連結片13とを有し、前記上部片11と
下部片12が少なくとも平行となるように前記連結片1
3と固着してアンカーフレーム10を形成し、このアン
カーフレーム10の通孔に基礎ボルトVを垂直な状態に
挿通固着し、該基礎ボルトVが取付けられたアンカーフ
レーム10を予め形成された受架台20あるいは基礎の
上に載置し、前記基礎ボルトVのねじ部Va が所定長突
出するようにコンクリート8を打設し、このコンクリー
ト8が固化した後に、前記基礎ボルトVのみを残して前
記コンクリート8から突出したアンカーフレーム部分を
切除するようにした基礎ボルトの埋設施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明方法は、例えば、タービン
発電機等の超大型機械を固定保持する基礎ボルトの埋設
施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】超大型機械の基礎ボルトは、長尺であ
り、1本当たり数10〜数100Kgにもなる重量物で
あることから、これを搬送したり垂直度を出す場合に
は、1人の作業者では不可能で、常に複数人により作業
を行なわざるを得ないという面倒さがある。
【0003】ここにおいて、「基礎ボルト」とは、アン
カーボルト、アイボルト、鬼ボルト等を含む広い概念で
ある。
【0004】従来から行なわれている超大型機械の基礎
ボルトの施工方法は、例えば、図8,9に示すように、
まず、基礎1に複数の柱固定用金具2を埋設し、これら
各柱固定用金具2上にそれぞれ架台支持柱3を立設す
る。そして、これら架台支持柱3上に主梁4、渡し梁
5、補助梁6などを水平に掛け渡し、これら各梁の内の
所定のものにテンプレート7を取付ける。このテンプレ
ート7には、基礎ボルトVを位置決めするための通孔が
開設されているので、該テンプレート7の通孔に基礎ボ
ルトVを挿通して垂下させる。
【0005】この状態では基礎ボルトVは固定的には支
持されていないので、コンクリート8(上面を2点鎖線
で示す)を打設すると、コンクリートの流れにより基礎
ボルトVの垂直度が阻害される虞れがある。したがっ
て、1人の作業者が基礎ボルトVの垂直状態をトランジ
ットあるいは他の測量器具を使用して測定し、他の作業
者が基礎ボルトVの垂直度を調整し、さらに他の作業者
が振れ止め部材9の一端を基礎ボルトVに、他端を各梁
にそれぞれ溶接し、固定するという方法が採られている
(図10参照)。
【0006】そして、各1本1本の基礎ボルトVを垂直
度を調整しつつ固定した後に、コンクリート8を打設
し、該コンクリートが固化した後に、基礎ボルトVのね
じ部Va がコンクリート8から上方に突出するように前
記各梁等を溶断などにより切除している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような図
8〜10に示す基礎ボルトの施工方法では、テンプレー
ト7の取付位置は、作業現場で適宜調整して取付けられ
ることから、基礎ボルトVの取付けは、往々にして現場
合わせ的なものとなる。また、作業現場において多数本
の各基礎ボルト毎にボルトピッチ、垂直度及び高さを調
整しなければならないために、多数の作業人員が必要と
なるのみでなく、工期も長期化し、作業コストがかかる
という不具合がある。特に、前記機械が発電所において
使用されるタービン発電機(150MWクラスのもの)
の場合には、施工に30日を要しており、発電所の立ち
上げが1日遅れると、相当額の利益が消失することか
ら、1日でも工期の短縮が望まれている。
【0008】また、基礎ボルトVの施工方法には、特開
昭52−84,805号公報に開示されているものもあ
る。この方法は、一般の家屋の建築に使用されるもので
あり、まず、基礎用の型枠を形成し、この型枠にレベル
用部材を固定し、このレベル用部材の上面までコンクリ
ートを前記型枠内に流し込み、最後に、所定ピッチで基
礎ボルト取付用の孔が穿設されたプレートに、該プレー
ト上面から基礎ボルトのねじ部が所定長突出するように
ナットにより基礎ボルトを取付け、該プレートを基礎ボ
ルトがコンクリート内に埋設されるように、前記レベル
用部材上に載置するようにしたものである。
【0009】しかし、この方法は、一般の家屋の建築に
は適用できても、超大な基礎ボルトを施工することはで
きない。仮に、この方法を使用して超大な基礎ボルトを
施工しようとすれば、垂直度を出す場合に、上記図8〜
10に示されているような方法の施工を採らざるを得
ず、当然工期も長期化し、作業コストがかかることにな
る。
【0010】また、別の施工方法としては、特開昭54
−107,109号公報に開示されているものがある。
この方法は、機械側のベースプレートに対応してボルト
孔が開設されたプレートに、基礎ボルトのねじ部が突出
するように直接基礎ボルトを取付け、この基礎ボルトと
プレートとを支杆により連結するとともに基礎ボルトの
下端に直接アングル材に固着してフレームアンカーを形
成している。そして、このフレームアンカーを基礎の上
に載置し、コンクリートを前記プレート下面まで流し込
むようにしたものである。
【0011】しかし、この方法は、基礎ボルトが、フレ
ームアンカーの一部を構成するようになっているので、
基礎ボルトの本数が増えると、基礎ボルトの設定精度や
フレームアンカーの強度を確保するために補強部材が多
数必要となるという不具合があり、フレームアンカー自
体の形成が面倒となる。また、フレームアンカーに前述
した超大な基礎ボルトを一体的に取付ける場合には、こ
の基礎ボルトを除くフレームアンカーの構成部材と基礎
ボルトとの垂直度も問題となり、基礎ボルトの取付け自
体が面倒になる虞れがある。しかも、仮に、超大な基礎
ボルトをフレームアンカーに取付けたとしても、このフ
レームアンカーを基礎の上に設置する場合には、再度こ
の基礎に対する基礎ボルトを含むフレームアンカーの垂
直度を調整しなければならなくなり、面倒な垂直度の調
整作業を、フレームアンカー製作時と設置時の2度行な
わなければならず、この方法も工期が長期化し、作業コ
ストがかかることになる。
【0012】本発明は、上述した従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、作業現場での基礎ボルトの設定を不
要とし、工期の短縮化を図り、基礎ボルトのボルトピッ
チ及び垂直度等の精度的にも優れ、製作あるいは据付け
コストも低減することができる基礎ボルトの埋設施工方
法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る基礎ボルトの埋設施工方法は、予め所定位置に
通孔が開設された上部片及び下部片と、これら上部片及
び下部片を相互に連結する連結片とを有し、前記上部片
と下部片が少なくとも平行となるように前記連結片と固
着してアンカーフレームを形成し、このアンカーフレー
ムの通孔に基礎ボルトを垂直な状態に挿通固着し、該基
礎ボルトが取付けられたアンカーフレームを予め形成さ
れた受架台あるいは基礎の上に載置し、前記基礎ボルト
のねじ部が所定長突出するようにコンクリートを打設
し、このコンクリートが固化した後に、前記基礎ボルト
のみを残して前記コンクリートから突出したアンカーフ
レーム部分を切除するようにしたことを特徴とする。
【0014】前記アンカーフレームは、前記受架台ある
いは基礎の上に載置した後に、該受架台あるいは基礎の
上で水平方向位置及び垂直方向位置を調整するようにし
たことを特徴とする。
【0015】
【作用】このように構成した本発明方法によれば、予
め、工場等において、所定位置に通孔が開設された上部
片と下部片が少なくとも平行となるように連結片により
連結してアンカーフレームを形成する。このアンカーフ
レームの上部片と下部片に開設された相互に対応する通
孔に基礎ボルトを挿通して固定すると、基礎ボルトは、
上部片及び下部片に対し所定の垂直度をもって取付けら
れた状態となる。
【0016】一方、作業現場では、受架台を予め形成し
ておく。
【0017】次に、アンカーフレームをクレーン等を用
いて受架台あるいは基礎の上に載置する。この場合、好
ましくは、アンカーフレームの水平方向位置及び垂直方
向位置をジャッキ等を用いて調整する。
【0018】そして、基礎ボルトのねじ部がコンクリー
トから所定長突出するようにコンクリートを打設する。
このコンクリートが固化した後に、基礎ボルトのみを残
して他のアンカーフレームを切除すれば、基礎コンクリ
ートの上面から基礎ボルトのねじ部が所定の垂直度をも
って所定長突出した状態となる。
【0019】したがって、作業現場では基礎ボルトの垂
直度等の設定は不要で、基礎ボルトの垂直精度も優れた
ものとなり、また、作業人員の低減と工期の短縮化を図
ることができ、製作あるいは据付けコストを大幅に低減
できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明方法の一実施例を図面に基づい
て説明する。図1は本発明方法の一実施例で使用される
アンカーフレームの斜視図、図2〜5は同実施例を工程
順に示すもので、図2は同実施例で使用される受架台を
示す概略断面図、図3は同実施例のアンカーフレーム載
置状態を示す概略断面図、図4は同実施例のコンクリー
ト打設状態を示す概略断面図、図5は同実施例のアンカ
ーフレーム切除状態を示す概略断面図である。なお、以
下、図8〜10において示す部材と同一部材には同一符
号を付している。
【0021】本実施例の埋設施工方法は、発電所設備、
例えば、タービン発電機等に使用される基礎ボルトVを
固定保持する埋設施工法であり、ここでは図1に示すよ
うなアンカーフレームが使用される。
【0022】このアンカーフレーム10は、前記基礎ボ
ルトVが取付けられる位置に、予め通孔が開設された上
部片11と下部片12とを有し、これら上部片11と下
部片12を連結片13により相互に溶接等により連結し
たものである。
【0023】例えば、前記上部片11と下部片12は、
工場において、H形鋼、山形鋼等からなる形鋼を所定の
長さに切断し、この形鋼に工作機械を用いて基礎ボルト
Vの直径に相当する通孔を孔開け加工したものである。
この場合、通孔の位置は、基礎ボルトVが据え付けられ
る位置と対応した位置でありかつ上部片11と下部片1
2とにおいて対応するようになっている。しかも、通孔
は、機械加工により形成されるため、極めて精度良く開
設されることになる。
【0024】ここに、上部片11は、両側の頂部片11
a,11aのみでなく、これら両頂部片11a,11a
間に掛け渡された中間頂部片11bを含む概念である。
また、下部片12も同様で、両側の底部片12a,12
aのみでなく、これら両底部片12a,12a間に掛け
渡された中間底部片12bを含む概念である。
【0025】そして、これら上部片11と下部片12が
相互に平行でかつ所定長離間するように、つまり、両頂
部片11a,11aと両底部片12a,12a、中間頂
部片11bと中間底部片12bが相互に平行でかつ所定
長離間するように連結片13により連結固着して、箱状
のアンカーフレーム10を形成する。
【0026】この場合、連結片13は、上部片11及び
下部片12に対し直角となるように固着した側部片13
aであっても良いが、場合によっては、斜めに傾斜した
補強片13bであってもあるいは図1に示すように側部
片13a及び補強片13bの両者を使用してもよい。
【0027】側部片13aを上部片11及び下部片12
と直角にすれば、上下方向から大きな力が加わることが
多いこの箱状のアンカーフレーム10では、より強度的
に向上することになる。また、このような連結片13を
設けることにより箱状のアンカーフレーム10の全体剛
性が高められ、搬送時などにおいても基礎ボルトVの垂
直度等の精度の低下を防止できる。
【0028】なお、このアンカーフレーム10は、必ず
しも全体が直方体の箱状である必要はなく、例えば、台
形状、錐台状等どのような形状であっても良い。
【0029】このようにして形成されたアンカーフレー
ム10には、上部片11及び下部片12の通孔に基礎ボ
ルトVを挿通固着する。つまり、基礎ボルトVをアンカ
ーフレーム10に後付けする。なお、下部片12側の基
礎ボルトVは、ボルトの六角状頭部を当接するかあるい
はこの基礎ボルトVの下部にナットを螺合しても良い。
【0030】この基礎ボルトVが取付けられたアンカー
フレーム10は、作業現場に搬送して、クレーンを用い
て後述の受架台20の横梁22上に載置するが、クレー
ンによる載置は、5〜10mmの精度誤差があるため、
好ましくは、アンカーフレーム10の受架台20上での
水平方向位置及び/又は垂直方向位置を調整する、例え
ば、ジャッキ30,31等を設けることが好ましい。
【0031】この水平方向調整ジャッキ30は、図1に
示すように、例えば、アングル材からなる固定部材32
に、前記アンカーフレーム10の下部片12を押圧する
ねじ部材33を取り付けたものであり、垂直方向調整ジ
ャッキ31は、例えば、下部片12の一部に跨座するよ
うに設けられた断面U字状の支持部材34をねじ軸35
が貫通し、このねじ軸35の下端を受け台36に回動可
能に取り付けたものである。
【0032】ただし、この水平方向位置及び/又は垂直
方向位置を調整するものは、前記ジャッキ30,31の
みでなく、通常の流体圧シリンダ装置あるいはモータ駆
動の加圧装置等種々のものを使用することができる。こ
れら位置調整手段は、前記アンカーフレーム10に一体
的に取付けても良く、別体に構成しても良い。
【0033】また、アンカーフレーム10は、クレーン
搬送するために、該アンカーフレーム10に吊りボルト
(図示せず)を設けておくことが好ましい。
【0034】一方、作業現場では、予め受架台20を形
成しておく。この受架台20は、図2に示すように、偶
数本のH形鋼、山形鋼等からなる形鋼よりなる支柱21
の頂部に横梁22を掛け渡したものである。支柱21の
下端部位には横木23が水平に設けられ、基礎1内に埋
設するようにし、受架台20の下部がコンクリートに強
固に支持されるようにしている。また、支柱21の頂部
は、横梁22に開設された通孔に嵌合する凸部25が形
成されている。なお、少なくとも1つのアンカーフレー
ム10を支持する受架台20の頂部は、ほぼ同一平面上
に位置するように形成すれば、作業上便利である。
【0035】このように構成したアンカーフレーム10
を用いて基礎ボルトVを基礎に立設施工するには、作業
現場においては、図2に示す受架台20を形成する作業
を行ないつつ同時に工場においてアンカーフレーム10
を形成する作業を行なう。
【0036】まず、受架台20は、横梁22を掛け渡し
た支柱21の下端を基礎1内に埋設し、立設する。そし
て、支柱21の頂部の凸部25に、横梁22の通孔を嵌
合し、アンカーフレーム10を支持する受架台20がほ
ぼ水平な平面となるようにする。
【0037】一方、工場において形成された前述のアン
カーフレーム10は、作業現場まで搬送する。そして、
クレーンを用いて吊り上げ、前記完成した受架台20の
横梁22上に載置する(図3の状態)。このアンカーフ
レーム10は、所定の位置に載置されることが好ましい
が、場合によっては設置に当たり誤差が生じることもあ
るので、アンカーフレーム10の受架台20上での水平
方向位置及び/又は垂直方向位置をジャッキ30,31
を用いて調整し、所定の位置にセットする。セットが完
了したアンカーフレーム10は、受架台20に溶接によ
り固着する。
【0038】ここにおいて、アンカーフレーム10は、
既に工場において基礎ボルトVがアンカーフレーム10
に所定の精度をもって取付けられているので、この作業
現場において、トランジットあるいは他の測量器具を使
用して1本1本の基礎ボルトVの垂直度あるいは水平度
を測定する必要はなく、少ない作業者数で素早い設置が
可能となる。なお、前述の150MWクラスのタービン
発電機を設置する場合の施工日数は、7日ですむことが
判明している。
【0039】そして、前記受架台20やアンカーフレー
ム10にコンクリート8を打設する(図4参照)。この
打設を行なう場合、コンクリート量を低減するには、適
宜盛り土などにより不要空間を埋めることが好ましい。
このコンクリート8の打設は、基礎ボルトVのねじ部V
a が所定長突出するように行なう。ここにおいて、アン
カーフレーム10では、基礎ボルトVが上部片11及び
下部片12などにより移動しないように支持されている
ので、打設したコンクリート8の流れによっても基礎ボ
ルトVの垂直度あるいは水平度に狂いが生じることはな
い。
【0040】コンクリート8が固化すると、基礎ボルト
Vのみを残して基礎コンクリートから突出したアンカー
フレーム部分を溶断等により切除する。これにより基礎
コンクリート8の上面から基礎ボルトVのねじ部Va が
所定の垂直度をもって所定長突出した状態となる(図5
参照)。
【0041】このように本実施例においては、アンカー
フレーム10が工場において精度良く形成されているの
で、基礎ボルトVの垂直度等の設定は作業現場では不要
となり、この結果、作業人員の低減と工期の大幅な短縮
化を図ることができ、製作あるいは据付けコストを著し
く低減できることになる。
【0042】本発明方法は、上述した実施例のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変する
ことができる。例えば、上述した実施例では、受架台上
に1つの機械Mのアンカーフレームのみを載置したもの
であるが、本発明方法は、これのみに限定されるもので
はなく、図6,7に示すように、複数の機械M、例え
ば、発電設備では、エキサイターM1 、発電機M2 、低
圧タービンM3 あるいは高中圧タービンM4 等をそれぞ
れ支持する基礎ボルトVが取付けられたアンカーフレー
ム10a 〜10d も使用することができる。
【0043】また、前述した実施例は、基礎ボルトが保
持する対象物が超大型機械、例えば、タービン発電機で
あるが、本発明方法は必ずしもこれのみに限定されるも
のではなく、例えば、橋梁、タワー等のような種々の構
築物あるいは小型機械の基礎ボルトに対しても適用する
ことができることはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明方法によれば、
予め、工場等において、所定位置に通孔が開設された上
部片と下部片を所定長離間しかつ少なくとも平行となる
ように連結片により相互に連結してアンカーフレームを
形成し、このアンカーフレームの通孔に基礎ボルトを挿
通固定しているので、基礎ボルトの垂直度等も精度的に
も優れたものとなり、作業現場で調整する必要がない。
【0045】この結果、作業人員の低減と工期の短縮化
を図ることができ、製作あるいは据付けコストを大幅に
低減できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の一実施例で使用されるアンカー
フレームの斜視図である。
【図2】 同実施例で使用される受架台を示す概略断面
図である。
【図3】 同実施例のアンカーフレーム載置状態を示す
概略断面図である。
【図4】 同実施例のコンクリート打設状態を示す概略
断面図である。
【図5】 同実施例のアンカーフレーム切除状態を示す
概略断面図である。
【図6】 本発明方法の他の実施例を示す概略断面説明
図である。
【図7】 図6の概略平面図である。
【図8】 従来の基礎ボルトの施工方法を示す概略正面
図である。
【図9】 図8の概略側面図である。
【図10】 図8の要部拡大概略側面図である。
【符号の説明】
8…コンクリート、 10…アンカーフレーム、
11…上部片、 12…下部片、13…連結
片、 13a…側部片、13b…補強片、
20…受架台、30,31…ジャッキ、
V…基礎ボルト、Va …基礎ボルトのねじ部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め所定位置に通孔が開設された上部片
    及び下部片と、これら上部片及び下部片を相互に連結す
    る連結片とを有し、前記上部片と下部片が少なくとも平
    行となるように前記連結片と固着してアンカーフレーム
    を形成し、このアンカーフレームの通孔に基礎ボルトを
    垂直な状態に挿通固着し、該基礎ボルトが取付けられた
    アンカーフレームを予め形成された受架台あるいは基礎
    の上に載置し、前記基礎ボルトを所要の長さ突出するよ
    うにコンクリートを打設し、このコンクリートが固化し
    た後に、前記基礎ボルトのみを残して前記コンクリート
    から突出したアンカーフレーム部分を切除するようにし
    た基礎ボルトの埋設施工方法。
  2. 【請求項2】 前記アンカーフレームは、前記受架台あ
    るいは基礎の上に載置した後に、該受架台あるいは基礎
    の上で水平方向位置及び垂直方向位置を調整するように
    した請求項1に記載の基礎ボルトの埋設施工方法。
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