JPH0892777A - 金属帯洗浄装置 - Google Patents
金属帯洗浄装置Info
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- JPH0892777A JPH0892777A JP22634294A JP22634294A JPH0892777A JP H0892777 A JPH0892777 A JP H0892777A JP 22634294 A JP22634294 A JP 22634294A JP 22634294 A JP22634294 A JP 22634294A JP H0892777 A JPH0892777 A JP H0892777A
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】金属帯洗浄装置において、溶剤蒸気の漏出によ
る装置周囲の雰囲気の汚染が抑制される構造にあり、且
つ金属帯の搬入室及び搬出室の室内雰囲気吸引による溶
剤損失がより低減される装置を開発すること。 【構成】走行する金属帯を溶剤により洗浄する金属帯洗
浄室及びこの金属帯洗浄室に連設される上記金属帯の乾
燥室を有する金属帯洗浄装置において、該金属帯洗浄室
への金属帯入口及び金属帯乾燥室からの金属帯出口に各
連接して、該金属帯洗浄室への金属帯入口または金属帯
乾燥室からの金属帯出口を概ね気密に保つニップロール
を備えた溶剤蒸気漏出緩衝室がそれぞれ設けられ、さら
に、該溶剤蒸気漏出緩衝室に各連設して金属帯の装置内
への搬入室及び装置外への搬出室が設けられ、この金属
帯の装置内への搬入室及び装置外への搬出室には、それ
ぞれの室内の雰囲気を吸引するための吸引口が設けられ
てなることを特徴とする金属帯洗浄装置。
る装置周囲の雰囲気の汚染が抑制される構造にあり、且
つ金属帯の搬入室及び搬出室の室内雰囲気吸引による溶
剤損失がより低減される装置を開発すること。 【構成】走行する金属帯を溶剤により洗浄する金属帯洗
浄室及びこの金属帯洗浄室に連設される上記金属帯の乾
燥室を有する金属帯洗浄装置において、該金属帯洗浄室
への金属帯入口及び金属帯乾燥室からの金属帯出口に各
連接して、該金属帯洗浄室への金属帯入口または金属帯
乾燥室からの金属帯出口を概ね気密に保つニップロール
を備えた溶剤蒸気漏出緩衝室がそれぞれ設けられ、さら
に、該溶剤蒸気漏出緩衝室に各連設して金属帯の装置内
への搬入室及び装置外への搬出室が設けられ、この金属
帯の装置内への搬入室及び装置外への搬出室には、それ
ぞれの室内の雰囲気を吸引するための吸引口が設けられ
てなることを特徴とする金属帯洗浄装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯洗浄装置、詳し
くは鉄鋼あるいは非鉄金属の帯板材に付着する油分や異
物を脱脂洗浄する洗浄装置に関する。
くは鉄鋼あるいは非鉄金属の帯板材に付着する油分や異
物を脱脂洗浄する洗浄装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、圧延して得た金属帯を二次加工
したり或いはそのまま製品化する際には、圧延工程で付
着した油脂類等の汚れを除去する必要がある。こうした
金属帯の洗浄装置として、走行する金属帯を溶剤により
洗浄する金属帯洗浄室と、この金属帯洗浄室に連設され
る上記金属帯の乾燥室からなるものが知られている。
したり或いはそのまま製品化する際には、圧延工程で付
着した油脂類等の汚れを除去する必要がある。こうした
金属帯の洗浄装置として、走行する金属帯を溶剤により
洗浄する金属帯洗浄室と、この金属帯洗浄室に連設され
る上記金属帯の乾燥室からなるものが知られている。
【０００３】ここで、この金属帯洗浄装置の代表的な構
造を図２に示す。即ち、図２において、１は金属帯であ
り、２は金属帯洗浄室であり、３は金属帯乾燥室であ
り、かかる洗浄室に搬入された金属帯は溶剤噴射ノズル
４より溶剤を吹き付けられて洗浄され、次いで、この金
属帯洗浄室に連設される上記金属帯乾燥室に移送されて
熱風により乾燥され、装置外へ搬出される。
造を図２に示す。即ち、図２において、１は金属帯であ
り、２は金属帯洗浄室であり、３は金属帯乾燥室であ
り、かかる洗浄室に搬入された金属帯は溶剤噴射ノズル
４より溶剤を吹き付けられて洗浄され、次いで、この金
属帯洗浄室に連設される上記金属帯乾燥室に移送されて
熱風により乾燥され、装置外へ搬出される。
【０００４】こうした金属帯洗浄装置では、洗浄液であ
る溶剤の蒸気が装置外へ漏出し装置周囲の雰囲気を汚染
することを防止するため、金属帯洗浄室２の金属帯入口
５及び金属帯乾燥室３の金属帯出口６に各連接して、金
属帯１の装置内への搬入室７及び装置外への搬出室８を
それぞれ設けることが提案されている。そして、この搬
入室７及び搬出室８は、上記金属帯入口５または金属帯
出口６を概ね気密に保つ一対のニップロール９が設けら
れ、さらに室内の雰囲気を吸引するための吸引口１０が
設けられた構造であるものが公知である。従って、かか
る金属帯洗浄装置では、金属帯洗浄室２及び金属帯乾燥
室３内に蒸散した溶剤蒸気は、上記ニップロール９に遮
られ、隣室である前記金属帯搬入室７及び搬出室８に漏
れ出し難く、また、漏れ出した溶剤蒸気も上記吸引口１
０から吸引され、結果として装置外への溶剤蒸気の漏出
はほとんど防止される。
る溶剤の蒸気が装置外へ漏出し装置周囲の雰囲気を汚染
することを防止するため、金属帯洗浄室２の金属帯入口
５及び金属帯乾燥室３の金属帯出口６に各連接して、金
属帯１の装置内への搬入室７及び装置外への搬出室８を
それぞれ設けることが提案されている。そして、この搬
入室７及び搬出室８は、上記金属帯入口５または金属帯
出口６を概ね気密に保つ一対のニップロール９が設けら
れ、さらに室内の雰囲気を吸引するための吸引口１０が
設けられた構造であるものが公知である。従って、かか
る金属帯洗浄装置では、金属帯洗浄室２及び金属帯乾燥
室３内に蒸散した溶剤蒸気は、上記ニップロール９に遮
られ、隣室である前記金属帯搬入室７及び搬出室８に漏
れ出し難く、また、漏れ出した溶剤蒸気も上記吸引口１
０から吸引され、結果として装置外への溶剤蒸気の漏出
はほとんど防止される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上のような、金属帯
洗浄室２と搬入室７、及び金属帯乾燥室３と搬出室８と
が直接隣接する金属帯洗浄装置の場合、装置外への溶剤
蒸気の漏出を良好に防止しようと、吸引口１０からの室
内雰囲気の吸引を強く行うと、ニップロール９の間隙を
通って金属帯洗浄室２及び金属帯乾燥室３から前記搬入
室７及び搬出室８へ流出してくる溶剤蒸気の量が増大し
てくる。その結果、吸引口１０より吸引される溶剤蒸気
の量は相当量におよび、通常、こうした吸引された雰囲
気は廃棄されるため、該洗浄装置からの溶剤の消失が多
くなる問題が生じる。
洗浄室２と搬入室７、及び金属帯乾燥室３と搬出室８と
が直接隣接する金属帯洗浄装置の場合、装置外への溶剤
蒸気の漏出を良好に防止しようと、吸引口１０からの室
内雰囲気の吸引を強く行うと、ニップロール９の間隙を
通って金属帯洗浄室２及び金属帯乾燥室３から前記搬入
室７及び搬出室８へ流出してくる溶剤蒸気の量が増大し
てくる。その結果、吸引口１０より吸引される溶剤蒸気
の量は相当量におよび、通常、こうした吸引された雰囲
気は廃棄されるため、該洗浄装置からの溶剤の消失が多
くなる問題が生じる。
【０００６】以上から、溶剤蒸気の漏出による装置周囲
の雰囲気の汚染が抑制される構造にあり、且つ金属帯の
搬入室及び搬出室の室内雰囲気吸引による溶剤損失がよ
り低減される金属帯洗浄装置の開発が望まれていた。
の雰囲気の汚染が抑制される構造にあり、且つ金属帯の
搬入室及び搬出室の室内雰囲気吸引による溶剤損失がよ
り低減される金属帯洗浄装置の開発が望まれていた。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意研究を続けてきた。その結果、前
記金属帯洗浄装置において、金属帯洗浄室と金属帯搬入
室との間、及び金属帯乾燥室と金属帯搬出室との間に、
特定の構造の溶剤蒸気漏出緩衝室をそれぞれ設けること
により、上記の目的を達成できることを見出し、本発明
を提供するに至った。
題を解決するため鋭意研究を続けてきた。その結果、前
記金属帯洗浄装置において、金属帯洗浄室と金属帯搬入
室との間、及び金属帯乾燥室と金属帯搬出室との間に、
特定の構造の溶剤蒸気漏出緩衝室をそれぞれ設けること
により、上記の目的を達成できることを見出し、本発明
を提供するに至った。
【０００８】即ち、本発明は、走行する金属帯を溶剤に
より洗浄する金属帯洗浄室及びこの金属帯洗浄室に連設
される上記金属帯の乾燥室を有する金属帯洗浄装置にお
いて、該金属帯洗浄室への金属帯入口及び金属帯乾燥室
からの金属帯出口に各連接して、該金属帯洗浄室への金
属帯入口または金属帯乾燥室からの金属帯出口を概ね気
密に保つ少なくとも一対のニップロールを備えた溶剤蒸
気漏出緩衝室がそれぞれ設けられ、さらに、該溶剤蒸気
漏出緩衝室に各連設して金属帯の装置内への搬入室及び
装置外への搬出室が設けられ、この金属帯の装置内への
搬入室及び装置外への搬出室には、それぞれの室内の雰
囲気を吸引するための吸引口が設けられてなることを特
徴とする金属帯洗浄装置である。
より洗浄する金属帯洗浄室及びこの金属帯洗浄室に連設
される上記金属帯の乾燥室を有する金属帯洗浄装置にお
いて、該金属帯洗浄室への金属帯入口及び金属帯乾燥室
からの金属帯出口に各連接して、該金属帯洗浄室への金
属帯入口または金属帯乾燥室からの金属帯出口を概ね気
密に保つ少なくとも一対のニップロールを備えた溶剤蒸
気漏出緩衝室がそれぞれ設けられ、さらに、該溶剤蒸気
漏出緩衝室に各連設して金属帯の装置内への搬入室及び
装置外への搬出室が設けられ、この金属帯の装置内への
搬入室及び装置外への搬出室には、それぞれの室内の雰
囲気を吸引するための吸引口が設けられてなることを特
徴とする金属帯洗浄装置である。
【０００９】本発明において、前記特定の構造である金
属帯洗浄装置は、走行する金属帯を溶剤により洗浄する
金属帯洗浄室と、この金属帯洗浄室に連設される上記金
属帯の乾燥室を有する構造のものであれば、公知のもの
が何等制限なく適用できる。ここで、この金属帯洗浄装
置は、金属帯の装置内への搬入のため、吸引口が設けら
れた金属帯搬入室が設けられている。また、同様に金属
帯の装置外への搬出のため、吸引口が設けられた金属帯
搬出室が設けられている。本発明では、この吸引口より
前記金属帯の搬入室及び搬出室の室内雰囲気を吸引する
ことにより、装置からの溶剤蒸気の漏出が良好に防止さ
れる。
属帯洗浄装置は、走行する金属帯を溶剤により洗浄する
金属帯洗浄室と、この金属帯洗浄室に連設される上記金
属帯の乾燥室を有する構造のものであれば、公知のもの
が何等制限なく適用できる。ここで、この金属帯洗浄装
置は、金属帯の装置内への搬入のため、吸引口が設けら
れた金属帯搬入室が設けられている。また、同様に金属
帯の装置外への搬出のため、吸引口が設けられた金属帯
搬出室が設けられている。本発明では、この吸引口より
前記金属帯の搬入室及び搬出室の室内雰囲気を吸引する
ことにより、装置からの溶剤蒸気の漏出が良好に防止さ
れる。
【００１０】そうして、本発明の最大の特徴は、かかる
構造の金属帯洗浄装置において、上記金属帯洗浄室と金
属帯搬入室の間、及び金属帯乾燥室と金属帯搬出室の間
に、金属帯洗浄室の金属帯入口または金属帯乾燥室の金
属帯出口を概ね気密に保つニップロールを備えた溶剤蒸
気漏出緩衝室を、それぞれ設けたことにある。それによ
り、前記吸引口での吸引により、金属帯洗浄室または金
属帯乾燥室に働く吸引の効果は、かかる溶剤蒸気漏出緩
衝室により軽減され、それぞれの室より漏れ出す溶剤蒸
気の量が大きく低減する。そして、この漏出した溶剤蒸
気も、一旦、この溶剤蒸気漏出緩衝室に充満してから、
金属帯の搬入室及び搬出室に漏出するため、該搬入室及
び搬出室に流入する溶剤蒸気量は僅かとなり、結果とし
て前記吸引口から吸引される溶剤蒸気量が大幅に低減さ
れる。
構造の金属帯洗浄装置において、上記金属帯洗浄室と金
属帯搬入室の間、及び金属帯乾燥室と金属帯搬出室の間
に、金属帯洗浄室の金属帯入口または金属帯乾燥室の金
属帯出口を概ね気密に保つニップロールを備えた溶剤蒸
気漏出緩衝室を、それぞれ設けたことにある。それによ
り、前記吸引口での吸引により、金属帯洗浄室または金
属帯乾燥室に働く吸引の効果は、かかる溶剤蒸気漏出緩
衝室により軽減され、それぞれの室より漏れ出す溶剤蒸
気の量が大きく低減する。そして、この漏出した溶剤蒸
気も、一旦、この溶剤蒸気漏出緩衝室に充満してから、
金属帯の搬入室及び搬出室に漏出するため、該搬入室及
び搬出室に流入する溶剤蒸気量は僅かとなり、結果とし
て前記吸引口から吸引される溶剤蒸気量が大幅に低減さ
れる。
【００１１】以下、本発明を、その代表的態様を示した
図１により説明する。
図１により説明する。
【００１２】図１において、走行する金属帯１は該金属
帯の搬入室７より装置内に搬入され、溶剤蒸気漏出緩衝
室１１Ａを経た後金属帯洗浄室２に移送され、この室内
を走行する過程で溶剤噴射ノズル４等により溶剤を吹き
付けられて洗浄される。ここで、上記金属帯洗浄室は、
脱脂洗浄室２Ａ及び仕上洗浄室２Ｂの如く２室またはそ
れ以上に分けられていても良い。また、通常、金属帯に
吹き付けられ洗浄室の底部に落下した溶剤は回収して再
使用される。以上により洗浄された金属帯は、次いで金
属帯乾燥室３に移送され、熱風が吹き付けられて乾燥さ
れた後、金属帯の搬出室８より装置外へ搬出される。
帯の搬入室７より装置内に搬入され、溶剤蒸気漏出緩衝
室１１Ａを経た後金属帯洗浄室２に移送され、この室内
を走行する過程で溶剤噴射ノズル４等により溶剤を吹き
付けられて洗浄される。ここで、上記金属帯洗浄室は、
脱脂洗浄室２Ａ及び仕上洗浄室２Ｂの如く２室またはそ
れ以上に分けられていても良い。また、通常、金属帯に
吹き付けられ洗浄室の底部に落下した溶剤は回収して再
使用される。以上により洗浄された金属帯は、次いで金
属帯乾燥室３に移送され、熱風が吹き付けられて乾燥さ
れた後、金属帯の搬出室８より装置外へ搬出される。
【００１３】この金属帯洗浄装置において溶剤蒸気漏出
緩衝室１１Ａ，１１Ｂでは、ニップロール９が、金属帯
洗浄室の金属帯入口５または金属帯乾燥室の金属帯出口
６をほぼ塞ぎ、これを概ね気密に保っている。こうした
ニップロールは、２対以上設け、その気密度をさらに向
上させても良い。また、上記金属帯入口５または金属帯
出口６には、邪魔板１２を設け、ニップロールとの隙間
をでき得る限り小さくさせるのが好適である。そして、
この金属帯洗浄装置では、上記金属帯の搬入室７及び搬
出室８の各内部に吸引口１０が設けられ、装置の運転中
において室内雰囲気の吸引が行われる。ここで、この吸
引は、該金属帯の搬入室７及び搬出室８への装置外から
の空気の流入速度が、０．４０ｍ／秒以上、好適には
０．４０〜０．６０ｍ／秒となるように行うのが良好で
ある。なお、前記溶剤蒸気漏出緩衝室１１Ａ，１１Ｂに
設けられる気密性を高めるニップロールは、この搬入室
７及び搬出室８内にも適宜設けても良い。以上の構造に
より、かかる金属帯洗浄装置は、前記の如く吸引口１０
による溶剤蒸気の吸引量を大きく減らすことができ、溶
剤の消失を大幅に少なくすることが可能となる。
緩衝室１１Ａ，１１Ｂでは、ニップロール９が、金属帯
洗浄室の金属帯入口５または金属帯乾燥室の金属帯出口
６をほぼ塞ぎ、これを概ね気密に保っている。こうした
ニップロールは、２対以上設け、その気密度をさらに向
上させても良い。また、上記金属帯入口５または金属帯
出口６には、邪魔板１２を設け、ニップロールとの隙間
をでき得る限り小さくさせるのが好適である。そして、
この金属帯洗浄装置では、上記金属帯の搬入室７及び搬
出室８の各内部に吸引口１０が設けられ、装置の運転中
において室内雰囲気の吸引が行われる。ここで、この吸
引は、該金属帯の搬入室７及び搬出室８への装置外から
の空気の流入速度が、０．４０ｍ／秒以上、好適には
０．４０〜０．６０ｍ／秒となるように行うのが良好で
ある。なお、前記溶剤蒸気漏出緩衝室１１Ａ，１１Ｂに
設けられる気密性を高めるニップロールは、この搬入室
７及び搬出室８内にも適宜設けても良い。以上の構造に
より、かかる金属帯洗浄装置は、前記の如く吸引口１０
による溶剤蒸気の吸引量を大きく減らすことができ、溶
剤の消失を大幅に少なくすることが可能となる。
【００１４】本発明において、洗浄液として使用する溶
剤は、金属帯の洗浄液として公知のものが何等制限なく
使用できる。具体的には、ナフテン系、パラフィン系、
芳香族系等の炭化水素系溶剤；トリクロロエタン、パー
クロルエチレン、メチレンクロライド等の塩素化炭化水
素系溶剤等が挙げられる。
剤は、金属帯の洗浄液として公知のものが何等制限なく
使用できる。具体的には、ナフテン系、パラフィン系、
芳香族系等の炭化水素系溶剤；トリクロロエタン、パー
クロルエチレン、メチレンクロライド等の塩素化炭化水
素系溶剤等が挙げられる。
【００１５】なお、本発明において、洗浄に供される金
属帯の材質は特に制限されるものではなく、銅、鉄、
鉛、ニッケル、アルミニウム或いはステンレスなどの合
金等の他、工業材料として使用される金属帯のあらゆる
材質が採用される。
属帯の材質は特に制限されるものではなく、銅、鉄、
鉛、ニッケル、アルミニウム或いはステンレスなどの合
金等の他、工業材料として使用される金属帯のあらゆる
材質が採用される。
【００１６】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の金属帯洗浄装置によれば、溶剤蒸気の漏出による装
置周囲の雰囲気の汚染が抑制されており、金属帯の搬入
室及び搬出室の室内雰囲気吸引による溶剤損失が大幅に
低減される。
明の金属帯洗浄装置によれば、溶剤蒸気の漏出による装
置周囲の雰囲気の汚染が抑制されており、金属帯の搬入
室及び搬出室の室内雰囲気吸引による溶剤損失が大幅に
低減される。
【００１７】
【実施例】以下、本発明をさらに具体的に説明するため
に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に何等限定
されるものではない。
に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に何等限定
されるものではない。
【００１８】実施例１ 図１に示す金属帯洗浄装置を用い、幅５１０ｍｍで厚み
０．１ｍｍのステンレス鋼帯材の洗浄を行った。洗浄条
件は、下記の通りとした。
０．１ｍｍのステンレス鋼帯材の洗浄を行った。洗浄条
件は、下記の通りとした。
【００１９】・ステンレス鋼帯材の走行速度：２２ｍ／
ｍｉｎ ・洗浄液：メチレンクロライド（ＣＨ2Ｃｌ2） ・洗浄液温：２５℃ ・洗浄液のスプレー圧力：０．６ｋｇ／ｃｍ2 ・洗浄液のスプレー流量：６５０ｌ／Ｈｒ，１５０ｌ／
Ｈｒ ・乾燥用熱風温度：６５℃ ・金属帯洗浄室長さ：２４００ｍｍ ・金属帯乾燥室長さ：１３００ｍｍ ・溶剤蒸気漏出緩衝室：４７５ｍｍ ・金属帯の搬入室及び搬出室長さ：１７５ｍｍ ・金属帯の搬入室及び搬出室への外気の流入速度：０．
４５ｍ／秒 以上の金属帯の洗浄において、金属帯の搬入室及び搬出
室に各設けられた吸引口より吸引される溶剤蒸気の量
は、計１３．３ｋｇ／Ｈｒであった。
ｍｉｎ ・洗浄液：メチレンクロライド（ＣＨ2Ｃｌ2） ・洗浄液温：２５℃ ・洗浄液のスプレー圧力：０．６ｋｇ／ｃｍ2 ・洗浄液のスプレー流量：６５０ｌ／Ｈｒ，１５０ｌ／
Ｈｒ ・乾燥用熱風温度：６５℃ ・金属帯洗浄室長さ：２４００ｍｍ ・金属帯乾燥室長さ：１３００ｍｍ ・溶剤蒸気漏出緩衝室：４７５ｍｍ ・金属帯の搬入室及び搬出室長さ：１７５ｍｍ ・金属帯の搬入室及び搬出室への外気の流入速度：０．
４５ｍ／秒 以上の金属帯の洗浄において、金属帯の搬入室及び搬出
室に各設けられた吸引口より吸引される溶剤蒸気の量
は、計１３．３ｋｇ／Ｈｒであった。
【００２０】比較例１ 溶剤蒸気漏出緩衝室を設けない図２に示す金属帯洗浄装
置を用いた以外は、実施例１と同様の洗浄条件により、
金属帯を洗浄した。金属帯の搬入室及び搬出室に各設け
られた吸引口より吸引される溶剤蒸気の量は、計２３．
９ｋｇ／Ｈｒであった。
置を用いた以外は、実施例１と同様の洗浄条件により、
金属帯を洗浄した。金属帯の搬入室及び搬出室に各設け
られた吸引口より吸引される溶剤蒸気の量は、計２３．
９ｋｇ／Ｈｒであった。
【図１】図１は、本発明の金属帯洗浄装置の代表的態様
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図２】図２は、従来の金属帯洗浄装置の代表的態様を
示す概略図である。
示す概略図である。
【符号の説明】 １：金属帯 ２：金属帯洗浄室 ２Ａ：脱脂洗浄室 ２Ｂ：仕上洗浄室 ３：金属帯乾燥室 ４：溶剤噴射ノズル ５：金属帯入口 ６：金属帯出口 ７：金属帯の搬入室 ８：金属帯の搬出室 ９：ニップロール １０：吸引口 １１Ａ、１１Ｂ：溶剤蒸気漏出緩衝室 １２：邪魔板 １３：溶剤回収槽 １４：溶剤再生濃縮槽 １５：送気ブロワー １６：加熱器 １７：排気管 １８：排気ブロワー １９：熱風噴射ノズル
Claims (1)
- 【請求項１】走行する金属帯を溶剤により洗浄する金属
帯洗浄室及びこの金属帯洗浄室に連設される上記金属帯
の乾燥室を有する金属帯洗浄装置において、該金属帯洗
浄室への金属帯入口及び金属帯乾燥室からの金属帯出口
に各連接して、該金属帯洗浄室への金属帯入口または金
属帯乾燥室からの金属帯出口を概ね気密に保つ少なくと
も一対のニップロールを備えた溶剤蒸気漏出緩衝室がそ
れぞれ設けられ、さらに、該溶剤蒸気漏出緩衝室に各連
設して金属帯の装置内への搬入室及び装置外への搬出室
が設けられ、この金属帯の装置内への搬入室及び装置外
への搬出室には、それぞれの室内の雰囲気を吸引するた
めの吸引口が設けられてなることを特徴とする金属帯洗
浄装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22634294A JP3337565B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 金属帯洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22634294A JP3337565B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 金属帯洗浄装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0892777A true JPH0892777A (ja) | 1996-04-09 |
| JP3337565B2 JP3337565B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=16843672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22634294A Expired - Fee Related JP3337565B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 金属帯洗浄装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3337565B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5223091B2 (ja) * | 2006-03-20 | 2013-06-26 | 高橋金属株式会社 | 水系洗浄液を用いる洗浄装置 |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP22634294A patent/JP3337565B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5223091B2 (ja) * | 2006-03-20 | 2013-06-26 | 高橋金属株式会社 | 水系洗浄液を用いる洗浄装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3337565B2 (ja) | 2002-10-21 |
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