JP3095592B2 - 金属帯の洗浄方法 - Google Patents

金属帯の洗浄方法

Info

Publication number
JP3095592B2
JP3095592B2 JP05249448A JP24944893A JP3095592B2 JP 3095592 B2 JP3095592 B2 JP 3095592B2 JP 05249448 A JP05249448 A JP 05249448A JP 24944893 A JP24944893 A JP 24944893A JP 3095592 B2 JP3095592 B2 JP 3095592B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
cleaning liquid
metal band
metal strip
sprayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05249448A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07102390A (ja
Inventor
眞一郎 又賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuyama Corp filed Critical Tokuyama Corp
Priority to JP05249448A priority Critical patent/JP3095592B2/ja
Publication of JPH07102390A publication Critical patent/JPH07102390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3095592B2 publication Critical patent/JP3095592B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯の洗浄方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、圧延して得た金属帯を二次加工
したり或いはそのまま製品化する際には、圧延工程で付
着した油脂類等の汚れを除去する必要がある。こうした
金属帯を洗浄する方法として、走行する金属帯の表面に
洗浄液を順次吹き付けて汚れを除去する方法が行われて
いる。即ち、この方法によれば、洗浄室をほぼ水平方向
に走行する金属帯は、該洗浄室の上部及び下部に各設置
された洗浄液噴射ノズルからその上面及び下面に洗浄液
が吹き付けられ、表面に付着した油脂類等の汚れが洗い
落とされる。また、洗浄された金属帯は、通常、続いて
乾燥室に搬入されその表面に付着した洗浄液が乾燥され
る。ここで、こうした洗浄方法に用いられる洗浄液とし
ては、油脂類等の溶解力の高さから、多くの場合におい
て、トリクロロエタン、パークロルエチレン、メチレン
クロライド等の塩素化炭化水素系溶剤が用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような金属帯の
洗浄方法において、前記洗浄室の上部及び下部に各設置
される洗浄液噴射ノズルは、通常、ほぼ水平方向に走行
する金属帯に対して洗浄液がほとんど垂直に吹き付けら
れるように設けられている。しかして、このように洗浄
液が走行する金属帯に対して垂直に吹き付けられた場
合、金属帯の上面では、この吹き付けられた洗浄液は、
走行する金属帯上を流動し該金属帯の側縁から落下する
までの間に、金属帯上面に付着した汚れをくまなく洗い
落とす。
【0004】ところが、上記金属帯の下面では、前記の
如く洗浄液が走行する金属帯に対して垂直に吹き付けら
れても、該洗浄液は、金属帯下面と接触後自重によりす
ぐに該金属帯面から落下する。従って、この金属帯の下
面では、一つの洗浄液噴射ノズルから噴出される洗浄液
は、該金属帯下面との接触面積及び接触時間とも十分な
洗浄には不足しがちになり易い。特に、近年こうした金
属帯の洗浄液は、地球環境保護の面から、前記した油脂
類等の溶解力の高い塩素化炭化水素系溶剤の使用が次第
に規制されつつあり、これに代えてナフテン系、パラフ
ィン系、芳香族系等の炭化水素系溶剤や水等が使用され
始めている。しかして、こうした炭化水素系溶剤や水等
の油脂の溶解力は、上記塩素化炭化水素系溶剤に比べる
とかなり劣るため、かかる溶剤や水を金属帯の洗浄液と
して適用した場合には、前記金属帯の下面において汚れ
の洗い残しが多々生じる。
【0005】これを防止するためには、金属帯の下部に
設置される洗浄液噴射ノズルの数を過度に増やすことも
考えられるが、洗浄装置の複雑化や大型化につながり効
率的でない。
【0006】こうした背景から本発明は、水平方向に走
行する金属帯の下面に付着した汚れの洗浄が、簡単な手
段で良好に行える方法を開発することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した問題点に鑑み、
本発明者らは鋭意研究を続けてきた。その結果、ほぼ水
平方向に走行する金属帯の下面に洗浄液を吹き付けるに
際し、該洗浄液を、上記金属帯の走行方向に対して特定
の向きと角度で吹き付けることにより、上記の問題点が
解決できることを見いだし本発明を提案するに至った。
【0008】即ち、本発明は、ほぼ水平方向に走行する
金属帯の下面に洗浄液を吹き付けて該金属帯の下面を洗
浄するに際し、上記金属帯の走行方向に対して1〜45
゜の角度で、該走行方向の下流に向かって洗浄液を吹き
付けることを特徴とする金属帯の洗浄方法である。
【0009】本発明の洗浄方法は、ほぼ水平方向、好適
には該水平方向に対し±10°内の走行角度で走行する
金属帯の下面に洗浄液を吹き付けて該金属帯の下面を洗
浄する場合であれば、何等制限されることなく採用する
ことができる。通常は、図1に示す如くの一般的な金属
帯の洗浄装置において、金属帯の下面を洗浄する方法と
して採用するのが好ましい。
【0010】即ち、図1の洗浄装置において1は洗浄室
であり、該洗浄室1では、金属帯搬入口2より搬入され
た金属帯3は室内をほぼ水平に走行し、金属帯排出口4
より排出される。そして、この洗浄室1では、かかる室
内をほぼ水平に走行する金属帯3の上方及び下方にそれ
ぞれ洗浄液噴射ノズル5a、5bが設けられており、該
走行する金属帯3はこの洗浄液噴射ノズル5a、5bよ
り洗浄液6が吹き付けられ、その上面及び下面が洗浄さ
れる。また、こうして洗浄された金属帯3は、通常、絞
りロール7を通過することによりその表面に付着してい
る洗浄液の大部分が排除された後、該洗浄室1より、隣
接される乾燥室8移送され、加熱または熱風を吹きかけ
る等の手段により乾燥される。なお、こうした洗浄装置
において、洗浄室は連結して複数設けられても良い。
【0011】しかして、この図1の洗浄装置では、上記
洗浄室1に設置される金属帯3に洗浄液を吹き付ける洗
浄液噴射ノズルのうち、金属帯の下面を洗浄するノズル
5bが、上記金属帯の走行方向に対して1〜45゜の角
度で、該走行方向の下流に向かって傾斜して設けられて
いる。このようにして本発明では、ほぼ水平方向に走行
する金属帯を洗浄するに際し、その下面の洗浄を、洗浄
液が上記特定の角度と向きで金属帯下面に吹き付けられ
るようにした点に最大の特徴を有するものである。前記
した通り水平方向に走行する金属帯の下面に垂直または
それに近い角度で洗浄液が吹き付けられた場合、該洗浄
液は、金属帯下面と接触後自重によりすぐに該金属帯面
から落下する。これに対して、上記の如くの角度と向き
で洗浄液が金属帯下面に吹き付けられた場合、この洗浄
液の噴射流は該金属帯の走行方向と同方向の強い速度ベ
クトルを有しているため、吹き付けられた洗浄液の大部
分は、かなりの間該金属帯と同伴してこの金属帯下面を
流れていく。その結果、本発明の洗浄方法によれば、走
行する金属帯の下面は、洗浄液との接触面積及び接触時
間とも著しく向上し、良好なる洗浄が施される。
【0012】本発明において、こうした金属帯下面に吹
き付けられる洗浄液は、吹き付けの向きが、金属帯の走
行方向と同じ向きであることが必要である。この向きが
金属帯の走行方向と同じでない場合、金属帯下面に吹き
付けられた洗浄液は、該金属帯と同伴してこの金属帯下
面を流れていくことが困難になる。また、この吹き付け
の向きが金属帯の走行方向と同じであっても、その吹き
付け角度が45°より大きい場合、洗浄液の噴射流に占
める該金属帯の走行方向と同方向の速度ベクトルの割合
が小さくなり、上記と同様に金属帯下面に吹き付けられ
た洗浄液は、該金属帯と同伴してこの金属帯下面を流れ
ていくことが困難になる。一方、この吹き付け角度を1
°より小さくすることは、実際上困難である。本発明に
おいて、金属帯に吹き付けられる洗浄液の該吹き付け角
度は、10〜40°であるのが最も好ましい。
【0013】本発明の洗浄方法において、使用する洗浄
液は、こうした金属帯の洗浄液として公知のものが何等
制限なく使用できる。具体的には、ナフテン系、パラフ
ィン系、芳香族系等の炭化水素系溶剤:トリクロロエタ
ン、パークロルエチレン、メチレンクロライド等の塩素
化炭化水素系溶剤:水等が挙げられる。これらの洗浄液
の内、上記炭化水素系溶剤や水は前記した通り油脂類等
の溶解力が比較的小さいものであるが、本発明の洗浄方
法は、該洗浄能力の小さい洗浄液を用いても、金属帯の
下面の洗浄を良好に行うことができ有用である。特に、
炭化水素系溶剤は可燃性であり、放電着火による爆発の
危険性等から、その洗浄能力を引き上げるため吹き付け
時の噴射圧力や液温等を高くすることが制限される場合
が多いが、本発明の洗浄方法はこうした場合において
も、優れた洗浄効果が発揮でき好適である。
【0014】本発明において、洗浄液の噴射圧力及び液
温は、特に制限されるものではないが、通常、0.5〜
5kg/cm2及び20〜50℃のなかから採択され
る。炭化水素系溶剤等の可燃性の洗浄液を用いた場合に
は、この洗浄液の噴射圧力及び液温は、上記した理由か
ら0.5〜2kg/cm2及び20〜40℃であるのが
好ましい。
【0015】次に、水平方向に走行する金属帯の走行速
度は、特に制限されるものではないが、通常、10〜8
0m/minであるのが好ましい。また、走行する金属
帯に吹き付けられる洗浄液量は、特に制限されるもので
はないが、好ましくは洗浄される金属帯下面の全面積に
対し、0.5〜1.5L/m2の洗浄液が吹き付けられ
るのが良い。こうした液量の洗浄液は、金属帯の走行方
向において1箇所に設けた洗浄液噴射ノズルのみから吹
き付けられても良いし、該走行方向において複数箇所に
設けられた洗浄液噴射ノズルから吹き付けられても良
い。
【0016】なお、本発明において、洗浄に供される金
属帯の材質は特に制限されるものではなく、銅、鉄、
鉛、ニッケル、アルミニウム或いはそれらの合金等の
他、工業材料として使用される金属帯のあらゆる材質が
採用される。
【0017】
【発明の効果】本発明の洗浄方法によれば、金属帯の下
面に付着した油脂類等の汚れを簡単な手段で極めて良好
に除去することができる。従って、本発明の洗浄方法
は、油脂類等の溶解力が比較的小さい炭化水素系溶剤や
水等を洗浄液として用いた場合においても、良好に金属
帯の下面を洗浄することができる。特に、炭化水素系溶
剤等の可燃性を有する洗浄液を用いた場合においては、
噴出圧力や液温を高めなくても、上記の如く良好な洗浄
が行えるため、安全性の面からも極めて有用である。
【0018】
【実施例】以下、本発明をさらに具体的に説明するため
に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に何等限定
されるものではない。
【0019】実施例1 図1に示される洗浄装置により、220mm幅で0.1
5mm厚のアルミニウム製の金属帯下面の洗浄を行っ
た。この洗浄装置において、該金属帯下面を洗浄するた
めに2箇所に設置される洗浄液噴射ノズル5bから噴射
される洗浄液の、金属帯の走行方向に対する吹き付け角
度及び金属帯の走行速度は、表1に示すような各条件と
した。また、かかる洗浄において、その他の洗浄条件
は、下記のようにした。
【0020】・金属帯下面への付着油脂:圧延油、60
0mg/m2 ・洗浄液:パラフィン系炭化水素系溶剤 ・金属帯下面への洗浄液の吹き付け圧力:1.0kg/
cm2 ・洗浄液の液温:35℃ ・洗浄液の吹き付け量:30L/min 洗浄後、金属帯下面に付着する圧延油の残油量を測定し
た。その結果を表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】比較例1 実施例1において、洗浄液噴射ノズル5bから噴射され
る洗浄液の吹き付け角度を90゜とし、また、金属帯の
走行速度を60m/minとする以外は、実施例1と同
様にして金属帯の洗浄を実施した。洗浄後、金属帯下面
に付着する圧延油の残油量を測定したところ、51mg
/m2であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の金属帯の洗浄方法の代表的態
様を示す概略図である。
【符号の説明】
1:洗浄室 2:金属帯搬入口 3:金属帯 4:金属帯排出口 5a,5b:洗浄液噴射ノズル 6:洗浄液 7:絞りロール 8:乾燥室 9:熱風噴射ノズル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ水平方向に走行する金属帯の下面に洗
    浄液を吹き付けて該金属帯の下面を洗浄するに際し、上
    記金属帯の走行方向に対して1〜45゜の角度で、該走
    行方向の下流に向かって洗浄液を吹き付けることを特徴
    とする金属帯の洗浄方法。
JP05249448A 1993-10-05 1993-10-05 金属帯の洗浄方法 Expired - Fee Related JP3095592B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05249448A JP3095592B2 (ja) 1993-10-05 1993-10-05 金属帯の洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05249448A JP3095592B2 (ja) 1993-10-05 1993-10-05 金属帯の洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07102390A JPH07102390A (ja) 1995-04-18
JP3095592B2 true JP3095592B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=17193124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05249448A Expired - Fee Related JP3095592B2 (ja) 1993-10-05 1993-10-05 金属帯の洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3095592B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11937411B2 (en) 2019-04-02 2024-03-19 Lg Innotek Co., Ltd. Converter

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007289937A (ja) * 2006-03-27 2007-11-08 Fujifilm Corp 微孔性膜の製造方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11937411B2 (en) 2019-04-02 2024-03-19 Lg Innotek Co., Ltd. Converter

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07102390A (ja) 1995-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6273790B1 (en) Method and apparatus for removing coatings and oxides from substrates
TW201810396A (zh) 基板洗淨裝置
KR20180116113A (ko) 애닐록스 롤의 자동 세정 장치와 그 세정 방법
JP3095592B2 (ja) 金属帯の洗浄方法
US5051136A (en) Procedure for washing circuit boards and means for use in said procedure
JP3268122B2 (ja) 金属帯の洗浄方法
JPS6040510B2 (ja) 洗浄及び乾燥方法
JPH07124631A (ja) 細管の洗浄方法および装置
JP3218264B2 (ja) 連続洗浄装置
JP3335006B2 (ja) 金属帯材の洗浄方法
JPH11156532A (ja) コールドボックス法用造型金型の洗浄方法及びその洗浄システム
JPH06256984A (ja) 油付着物の洗浄装置
JPS6040511B2 (ja) 金属帯材の洗浄及び乾燥方法
US10391525B2 (en) Washing method and apparatus for removing contaminations from article
JP2500562B2 (ja) 圧延材の脱脂洗浄装置
JP3337565B2 (ja) 金属帯洗浄装置
JP3385127B2 (ja) 走行する被洗浄物の洗浄方法
JP6347572B2 (ja) リフトオフ装置およびリフトオフ方法
CA1090684A (en) Method and an apparatus for cleaning a cold rolled steel sheet
JPH04126578A (ja) 非水溶系の可燃性溶剤を用いた被洗浄物の洗浄方法および装置
JPH09146284A (ja) フォトレジスト除去方法および装置
JP2021155799A (ja) 液体除去装置
JP2012211726A (ja) 異形銅条の水切り乾燥方法
JPH08104989A (ja) 金属帯材の洗浄方法
JP3224353B2 (ja) 縞鋼板の連続酸洗方法および設備

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees