JPH0892318A - ポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
ポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法Info
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- JPH0892318A JPH0892318A JP22788894A JP22788894A JPH0892318A JP H0892318 A JPH0892318 A JP H0892318A JP 22788894 A JP22788894 A JP 22788894A JP 22788894 A JP22788894 A JP 22788894A JP H0892318 A JPH0892318 A JP H0892318A
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- JP
- Japan
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- organopolysiloxane
- resin composition
- integer
- polystyrene
- styrene
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 オルガノポリシロキサン分岐鎖を有し、該オ
ルガノポリシロキサン分岐鎖の含有量が30〜3000
重量ppmであるポリスチレン系重合体を含有するポリ
スチレン系樹脂組成物及びオルガノポリシロキサンマク
ロモノマーの存在下、スチレン系単量体を重合する該ポ
リスチレン系樹脂組成物の製造方法。 【効果】 少量のオルガノポリシロキサンマクロモノマ
ーを添加することで、耐衝撃性及び剛性に優れ、かつ引
張強度にも優れるポリスチレン系樹脂組成物及びその製
造方法を提供することができる。
ルガノポリシロキサン分岐鎖の含有量が30〜3000
重量ppmであるポリスチレン系重合体を含有するポリ
スチレン系樹脂組成物及びオルガノポリシロキサンマク
ロモノマーの存在下、スチレン系単量体を重合する該ポ
リスチレン系樹脂組成物の製造方法。 【効果】 少量のオルガノポリシロキサンマクロモノマ
ーを添加することで、耐衝撃性及び剛性に優れ、かつ引
張強度にも優れるポリスチレン系樹脂組成物及びその製
造方法を提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリスチレン系樹脂組
成物及びその製造方法に関するものである。更に詳しく
は、本発明は、耐衝撃性に優れるポリスチレン系樹脂組
成物及びその製造方法に関するものである。
成物及びその製造方法に関するものである。更に詳しく
は、本発明は、耐衝撃性に優れるポリスチレン系樹脂組
成物及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン系樹脂は剛性があり、寸法
安定性に優れ、かつ廉価であることから、成形用途に広
く使用されている。該樹脂はそれ単独では耐衝撃性に劣
るため、より衝撃強度を必要とする用途においては、エ
ラストマーを配合し、ゴム変性スチレン系樹脂として用
いることが一般的である。しかし、エラストマーを配合
することにより、スチレン系樹脂が本来持つ高い剛性が
失われる欠点がある。
安定性に優れ、かつ廉価であることから、成形用途に広
く使用されている。該樹脂はそれ単独では耐衝撃性に劣
るため、より衝撃強度を必要とする用途においては、エ
ラストマーを配合し、ゴム変性スチレン系樹脂として用
いることが一般的である。しかし、エラストマーを配合
することにより、スチレン系樹脂が本来持つ高い剛性が
失われる欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ポリスチレン系樹脂の高い剛性を維持しつ
つ、耐衝撃性に優れたポリスチレン系樹脂組成物及びそ
の製造方法を提供する点に存する。
する課題は、ポリスチレン系樹脂の高い剛性を維持しつ
つ、耐衝撃性に優れたポリスチレン系樹脂組成物及びそ
の製造方法を提供する点に存する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、第一の発
明は、オルガノポリシロキサン分岐鎖を有し、該ポリシ
ロキサン分岐鎖の含有量が30〜3000重量ppmで
あるポリスチレン系重合体を含有するポリスチレン系樹
脂組成物に係るものである。
明は、オルガノポリシロキサン分岐鎖を有し、該ポリシ
ロキサン分岐鎖の含有量が30〜3000重量ppmで
あるポリスチレン系重合体を含有するポリスチレン系樹
脂組成物に係るものである。
【0005】本発明のうち、第二の発明は、オルガノポ
リシロキサンマクロモノマーの存在下、スチレン系単量
体を重合する上記のポリスチレン系樹脂組成物の製造方
法に係るものである。
リシロキサンマクロモノマーの存在下、スチレン系単量
体を重合する上記のポリスチレン系樹脂組成物の製造方
法に係るものである。
【0006】以下、詳細に説明する。
【0007】本発明のポリスチレン系樹脂組成物は、オ
ルガノポリシロキサン分岐鎖を有し、該ポリシロキサン
分岐鎖の含有量が30〜3000重量ppmであるポリ
スチレン系重合体を含有するポリスチレン系樹脂組成物
である。
ルガノポリシロキサン分岐鎖を有し、該ポリシロキサン
分岐鎖の含有量が30〜3000重量ppmであるポリ
スチレン系重合体を含有するポリスチレン系樹脂組成物
である。
【0008】ポリスチレン系重合体を構成する単量体で
あるスチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチ
ルスチレンなどのα−置換アルキルスチレン;p−メチ
ルスチレンなどの核置換アルキルスチレン;などが挙げ
られる。また、該スチレン系モノマーと共に、スチレン
系モノマーと共重合が可能な化合物、たとえばアクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、メタクリル酸、メタク
リル酸メチルなどのビニルモノマー、更には無水マレイ
ン酸、マレイミド、核置換マレイミドなどを併用しても
よい。
あるスチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチ
ルスチレンなどのα−置換アルキルスチレン;p−メチ
ルスチレンなどの核置換アルキルスチレン;などが挙げ
られる。また、該スチレン系モノマーと共に、スチレン
系モノマーと共重合が可能な化合物、たとえばアクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、メタクリル酸、メタク
リル酸メチルなどのビニルモノマー、更には無水マレイ
ン酸、マレイミド、核置換マレイミドなどを併用しても
よい。
【0009】オルガノポリシロキサン分岐鎖としては、
好ましい具体例として、下記化学式(1)又は(2)で
表されるものをあげることができる。
好ましい具体例として、下記化学式(1)又は(2)で
表されるものをあげることができる。
【0010】
【0011】(R1 〜R7 は、独立に、メチル基、エチ
ル基、フェニル基を表し、R8 は水素原子又はメチル基
を表し、kは40〜700の整数を表し、mは1〜10
の整数を表す。)
ル基、フェニル基を表し、R8 は水素原子又はメチル基
を表し、kは40〜700の整数を表し、mは1〜10
の整数を表す。)
【0012】
【0013】(R9 〜R13は、独立に、メチル基、エチ
ル基又はフェニル基を表し、nは40〜700の整数を
表す。)
ル基又はフェニル基を表し、nは40〜700の整数を
表す。)
【0014】本発明のポリスチレン系樹脂組成物は、Z
平均分子量(Mz)における分岐点の数(Bn(M
z))が0.01〜10であることが好ましく、更に好
ましくは0.1〜3である。これらの分岐点の数が過大
の場合は剛性及び引張強度に劣ることがある。ここで分
子量(M)における分岐点の数(Bn(M))は、検出
器として示差屈折率計と粘度計を備えたGPCを用い
て、粘度−GPC法で求めることができ、詳細は日本ゴ
ム協会誌、第45巻、第2号、105〜118頁(19
72年)に記載されている。分子量Mにおける分岐点の
数(Bn(M))は下式により求める。
平均分子量(Mz)における分岐点の数(Bn(M
z))が0.01〜10であることが好ましく、更に好
ましくは0.1〜3である。これらの分岐点の数が過大
の場合は剛性及び引張強度に劣ることがある。ここで分
子量(M)における分岐点の数(Bn(M))は、検出
器として示差屈折率計と粘度計を備えたGPCを用い
て、粘度−GPC法で求めることができ、詳細は日本ゴ
ム協会誌、第45巻、第2号、105〜118頁(19
72年)に記載されている。分子量Mにおける分岐点の
数(Bn(M))は下式により求める。
【0015】[IV(M)/IVl (M)]2/3 =
[(1+Bn(M)/7)1/2 +4/9・Bn(M)]
-1/2
[(1+Bn(M)/7)1/2 +4/9・Bn(M)]
-1/2
【0016】ここで、IV(M)、IVl (M)は、そ
れぞれ、粘度−GPC法によって測定した試料及び標準
試料としての直鎖状ポリスチレンの分子量Mでの極限粘
度である。Z平均分子量における分岐点の数(Bn(M
z))は、粘度−GPC法により求めた各分子量におけ
る分岐点の数のうち、Z平均分子量での値である。
れぞれ、粘度−GPC法によって測定した試料及び標準
試料としての直鎖状ポリスチレンの分子量Mでの極限粘
度である。Z平均分子量における分岐点の数(Bn(M
z))は、粘度−GPC法により求めた各分子量におけ
る分岐点の数のうち、Z平均分子量での値である。
【0017】次に、本発明のポリスチレン系樹脂組成物
の製造方法について、説明する。
の製造方法について、説明する。
【0018】本発明の製造方法は、オルガノポリシロキ
サンマクロモノマーの存在下、スチレン系単量体を重合
するものである。
サンマクロモノマーの存在下、スチレン系単量体を重合
するものである。
【0019】オルガノポリシロキサンマクロモノマーの
好ましい具体例として、下記化学式(3)又は(4)の
構造を有し、数平均分子量が3000〜50000のも
のをあげることができる。
好ましい具体例として、下記化学式(3)又は(4)の
構造を有し、数平均分子量が3000〜50000のも
のをあげることができる。
【0020】(R1 〜R7 は、独立に、メチル基、エチ
ル基又はフェニル基を表し、R8 は水素原子又はメチル
基を表し、kは40〜700の整数を表し、mは1〜1
0の整数を表す。)
ル基又はフェニル基を表し、R8 は水素原子又はメチル
基を表し、kは40〜700の整数を表し、mは1〜1
0の整数を表す。)
【0021】
【0022】(R9 〜R13は、独立に、メチル基、エチ
ル基又はフェニル基を表し、nは40〜700の整数を
表す。)
ル基又はフェニル基を表し、nは40〜700の整数を
表す。)
【0023】スチレン系単量体については、すでに説明
したとおりである。
したとおりである。
【0024】スチレン系単量体に対するオルガノポリシ
ロキサンマクロモノマーの使用量は、30〜3000重
量ppmが好ましく、更に好ましくは250〜2500
重量ppmである。該使用量が過少であると耐衝撃性が
不十分である場合があり、一方該使用量が過多である
と、成型品表面への印刷性などの二次加工性及び剛性に
劣る場合がある。
ロキサンマクロモノマーの使用量は、30〜3000重
量ppmが好ましく、更に好ましくは250〜2500
重量ppmである。該使用量が過少であると耐衝撃性が
不十分である場合があり、一方該使用量が過多である
と、成型品表面への印刷性などの二次加工性及び剛性に
劣る場合がある。
【0025】化学式(3)及び(4)で表されるオルガ
ノポリシロキサンマクロモノマーは、化学式中のk及び
nが40〜700の整数であり、かつmが1〜10の整
数のものであり、数平均分子量が3000〜50000
のものである。数平均分子量が過小又は過大であると、
耐衝撃性に劣ることがある。なお、オルガノポリシロキ
サンマクロモノマーは、上記の条件を満足する二種以上
を混合して用いてもよい。
ノポリシロキサンマクロモノマーは、化学式中のk及び
nが40〜700の整数であり、かつmが1〜10の整
数のものであり、数平均分子量が3000〜50000
のものである。数平均分子量が過小又は過大であると、
耐衝撃性に劣ることがある。なお、オルガノポリシロキ
サンマクロモノマーは、上記の条件を満足する二種以上
を混合して用いてもよい。
【0026】オルガノポリシロキサンマクロモノマーの
製造方法としては、たとえば、環状シロキサンをアニオ
ンリビング重合して、メタクリル基含有クロロシランで
重合を停止させる方法を挙げることができる。なお、オ
ルガノポリシロキサンマクロモノマーの製造方法につい
ては、特開昭59−78236号公報、特開昭60−1
23518号公報、特開平6−100746号公報に詳
細に説明されている。また、市販の該当するオルガノポ
リシロキサンマクロモノマーを使用してもよい。
製造方法としては、たとえば、環状シロキサンをアニオ
ンリビング重合して、メタクリル基含有クロロシランで
重合を停止させる方法を挙げることができる。なお、オ
ルガノポリシロキサンマクロモノマーの製造方法につい
ては、特開昭59−78236号公報、特開昭60−1
23518号公報、特開平6−100746号公報に詳
細に説明されている。また、市販の該当するオルガノポ
リシロキサンマクロモノマーを使用してもよい。
【0027】本発明の製造方法を、具体的に説明すると
次のとおりである。
次のとおりである。
【0028】第一の方法として、オルガノポリシロキサ
ンマクロモノマーの存在下、スチレン系単量体を塊状重
合する方法を挙げることができる。すなわち、スチレン
系単量体、オルガノポリシロキサンマクロモノマーから
なる溶液、又はこれにトルエン、エチルベンゼンなどを
希釈剤として加えた溶液を、完全混合タイプの撹拌型重
合槽に連続的に供給して重合させる。その後、重合液を
200〜280℃の予熱器に導き、続いて200〜28
0℃で真空脱気槽を通し、未反応モノマー及びトルエ
ン、エチルベンゼンなどの希釈剤を回収する。
ンマクロモノマーの存在下、スチレン系単量体を塊状重
合する方法を挙げることができる。すなわち、スチレン
系単量体、オルガノポリシロキサンマクロモノマーから
なる溶液、又はこれにトルエン、エチルベンゼンなどを
希釈剤として加えた溶液を、完全混合タイプの撹拌型重
合槽に連続的に供給して重合させる。その後、重合液を
200〜280℃の予熱器に導き、続いて200〜28
0℃で真空脱気槽を通し、未反応モノマー及びトルエ
ン、エチルベンゼンなどの希釈剤を回収する。
【0029】第二の方法として、塊状重合とそれに続く
懸濁重合からなる方法を挙げることができる。すなわ
ち、一つの完全混合タイプの撹拌型重合槽において、ス
チレン系単量体、オルガノポリシロキサンマクロモノマ
ーからなる溶液を塊状重合させ、その後重合液を懸濁剤
を含む水中に懸濁させ、重合開始剤の存在下で懸濁重合
を実施し、重合を完結させる。
懸濁重合からなる方法を挙げることができる。すなわ
ち、一つの完全混合タイプの撹拌型重合槽において、ス
チレン系単量体、オルガノポリシロキサンマクロモノマ
ーからなる溶液を塊状重合させ、その後重合液を懸濁剤
を含む水中に懸濁させ、重合開始剤の存在下で懸濁重合
を実施し、重合を完結させる。
【0030】本発明のポリスチレン系樹脂組成物を用い
る際には、必要に応じて、潤滑剤、帯電防止剤等、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、顔料、染料などを添
加してもよい。
る際には、必要に応じて、潤滑剤、帯電防止剤等、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、顔料、染料などを添
加してもよい。
【0031】本発明のポリスチレン系樹脂組成物は、射
出成形、押出成形および発泡成形に最適に利用される。
出成形、押出成形および発泡成形に最適に利用される。
【0032】射出成形方法としては、特に制限はなく、
通常の方法を用いることができる。
通常の方法を用いることができる。
【0033】押出成形方法としては、特に制限はない
が、たとえば押出機で溶融した後、テンター方式又はイ
ンフレーション方式により、2軸延伸する方法をあげる
ことができる。
が、たとえば押出機で溶融した後、テンター方式又はイ
ンフレーション方式により、2軸延伸する方法をあげる
ことができる。
【0034】発泡成形方法としては、特に制限はない
が、たとえば、押出機で溶融させ、蒸発型発泡剤をシリ
ンダー途中から直接圧入し、混練、発泡させる方法、小
ペレット又はビーズに水系懸濁液中で蒸発型発泡剤を含
浸させ、その含浸ペレットまたはビーズを水蒸気で発泡
させる方法があげられる。
が、たとえば、押出機で溶融させ、蒸発型発泡剤をシリ
ンダー途中から直接圧入し、混練、発泡させる方法、小
ペレット又はビーズに水系懸濁液中で蒸発型発泡剤を含
浸させ、その含浸ペレットまたはビーズを水蒸気で発泡
させる方法があげられる。
【0035】本発明のポリスチレン系樹脂組成物は、た
とえば緩衝材、食品包装容器などに最適に使用される。
とえば緩衝材、食品包装容器などに最適に使用される。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、前述以外の評価方法については以下のとおり行っ
た。
お、前述以外の評価方法については以下のとおり行っ
た。
【0037】衝撃強度(落球衝撃強度) 150×150×2mmtの平板を樹脂温度200℃で
プレス成形したものを50×50×2mmtに切り出し
たサンプルを用い、球の重量を28.8gとしたこと以
外はJIS K7211に準じて実施し、50%破壊高
さの値を測定した。該値が高いほど衝撃強度が高いこと
を示す。
プレス成形したものを50×50×2mmtに切り出し
たサンプルを用い、球の重量を28.8gとしたこと以
外はJIS K7211に準じて実施し、50%破壊高
さの値を測定した。該値が高いほど衝撃強度が高いこと
を示す。
【0038】実施例1 前記の化学式(3)で表されるオルガノポリシロキサン
マクロモノマー(東亜合成株式会社製 AK−5;R1
〜R8 =メチル基;kが60〜100であり、mが5で
あるものの混合物であって、数平均分子量が6300の
もの)0.25重量部の存在下、スチレン単量体として
のスチレン100重量部を、懸濁重合にて、転化率98
%まで重合させ、60℃の乾燥機で揮発分を除去し、ペ
レット状のポリスチレン系樹脂組成物を得た。
マクロモノマー(東亜合成株式会社製 AK−5;R1
〜R8 =メチル基;kが60〜100であり、mが5で
あるものの混合物であって、数平均分子量が6300の
もの)0.25重量部の存在下、スチレン単量体として
のスチレン100重量部を、懸濁重合にて、転化率98
%まで重合させ、60℃の乾燥機で揮発分を除去し、ペ
レット状のポリスチレン系樹脂組成物を得た。
【0039】実施例2 オルガノポリシロキサンマクロモノマーの使用量を0.
010重量部としたこと以外、実施例1と同様に行っ
た。
010重量部としたこと以外、実施例1と同様に行っ
た。
【0040】比較例1 オルガノポリシロキサンマクロモノマーを使用しなかっ
たこと以外、実施例1と同様に行った。
たこと以外、実施例1と同様に行った。
【0041】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比較例 1 2 1 製造時使用量 重量部 マクロモノマー *1 0.25 0.010 0 スチレン 100 100 100 樹脂組成物 分岐点数Bn(Mz) *2 2 0.1 0 評価 衝撃強度 cm 76 47 39 引張強度 破断強度 kgf/cm2 *3 469 480 485 曲げ弾性率 kgf/cm2 *4 33200 33100 33200 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0042】*1 マクロモノマー:オルガノポリシロ
キサンマクロモノマー(東亜合成株式会社製 AK−
5;R1 〜R8 =メチル基;kが60〜100であり、
mが5であるものの混合物であって、数平均分子量が6
300のもの) *2 分岐点数Bn(Mz):Z平均分子量における分
岐点の数 *3 引張強度(破断強度):ASTM D638に準
拠して測定した *4 曲げ弾性率:ASTM D790に準拠して測定
した
キサンマクロモノマー(東亜合成株式会社製 AK−
5;R1 〜R8 =メチル基;kが60〜100であり、
mが5であるものの混合物であって、数平均分子量が6
300のもの) *2 分岐点数Bn(Mz):Z平均分子量における分
岐点の数 *3 引張強度(破断強度):ASTM D638に準
拠して測定した *4 曲げ弾性率:ASTM D790に準拠して測定
した
【0043】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、少
量のオルガノポリシロキサンマクロモノマーを添加する
ことで、耐衝撃性及び剛性に優れ、かつ引張強度にも優
れるポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法を提供
することができた。
量のオルガノポリシロキサンマクロモノマーを添加する
ことで、耐衝撃性及び剛性に優れ、かつ引張強度にも優
れるポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法を提供
することができた。
Claims (5)
- 【請求項1】 オルガノポリシロキサン分岐鎖を有し、
該オルガノポリシロキサン分岐鎖の含有量が30〜30
00重量ppmであるポリスチレン系重合体を含有する
ポリスチレン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 オルガノポリシロキサン分岐鎖の構造
が、下記化学式(1)又は(2)で表される請求項1記
載のポリスチレン系樹脂組成物。 (R1 〜R7 は、独立に,メチル基、エチル基、フェニ
ル基を表し、R8 は水素原子又はメチル基を表し、kは
40〜700の整数を表し、mは1〜10の整数を表
す。) (R9 〜R13は、独立に、メチル基、エチル基又はフェ
ニル基を表し、nは40〜700の整数を表す。) - 【請求項3】 オルガノポリシロキサンマクロモノマー
の存在下、スチレン系単量体を重合する請求項1記載の
ポリスチレン系樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項4】 オルガノポリシロキサンマクロモノマー
が、下記化学式(3)又は(4)の構造を有し、数平均
分子量は3000〜50000のものである請求項3記
載の製造方法。 (R1 〜R7 は、独立に,メチル基、エチル基、フェニ
ル基を表し、R8 は水素原子又はメチル基を表し、kは
40〜700の整数を表し、mは1〜10の整数を表
す。) (R9 〜R13は、独立に、メチル基、エチル基又はフェ
ニル基を表し、nは40〜700の整数を表す。) - 【請求項5】 スチレン系単量体に対し、30〜300
0重量ppmのオルガノポリシロキサンマクロモノマー
を用いて重合する請求項3記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22788894A JPH0892318A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22788894A JPH0892318A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0892318A true JPH0892318A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16867908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22788894A Pending JPH0892318A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0892318A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003064524A1 (fr) * | 2002-01-31 | 2003-08-07 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | Composition de resine styrenique et son procede de production |
CN105492476A (zh) * | 2013-06-28 | 2016-04-13 | 三菱丽阳株式会社 | 含有聚有机硅氧烷的接枝共聚物、热塑性树脂组合物及成型体 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP22788894A patent/JPH0892318A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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