JP3383705B2 - ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents

ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法

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JP3383705B2 JP14486594A JP14486594A JP3383705B2 JP 3383705 B2 JP3383705 B2 JP 3383705B2 JP 14486594 A JP14486594 A JP 14486594A JP 14486594 A JP14486594 A JP 14486594A JP 3383705 B2 JP3383705 B2 JP 3383705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム変性ポリスチレン
系樹脂組成物及びその製造方法に関するものである。更
に詳しくは、本発明は、耐衝撃性、剛性及び引張強度に
優れるゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン系重合体とゴム状重合体か
ら得られるゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物は、いわ
ゆる耐衝撃性ポリスチレン(High Impact
Polystyrene:HIPS)として知られてい
る。かかるゴム変性ポリスチレン系樹脂は、通常のポリ
スチレンが有する剛性を実用的要求水準に維持したま
ま、耐衝撃性を高めた樹脂として有用であり、各種家電
製品、家庭用品、雑貨などの成形品として、広く用いら
れている。ところが、ゴム変性ポリスチレン系樹脂の優
れた特性である耐衝撃性に対する要求水準は、近年一層
高度なものになっている。かかる要求に応える方法とし
て、有機ポリシロキサンを樹脂組成物に混合して用いる
方法(特公昭63−56895号公報)、及び、有機過
酸化物の存在下、オルガノポリシロキサンマクロモノマ
ーとスチレン系樹脂を加熱混練する方法(特開平6−1
00746号公報)が知られている。しかしながら、こ
れらの方法においては、耐衝撃性の改良効果が不十分で
あり、かつ高価な有機ポリシロキサン又はオルガノポリ
シロキサンマクロモノマーを多量に使用する必要がある
という問題を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、高価な有機ポリシロキサン又はオルガノポ
リシロキサンマクロモノマーを多量に使用する必要がな
く、耐衝撃性及び剛性に優れ、かつ引張強度にも優れる
ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物及びその製造方法を
提供する点に存する。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のう
ち、第一の発明は、オルガノポリシロキサン分岐鎖を有
するポリスチレン系重合体の重量割合が95〜70であ
り、軟質成分粒子の重量割合が5〜30であるゴム変性
ポリスチレン系樹脂組成物であって、オルガノポリシロ
キサンマクロモノマー及びゴム状重合体の共存下、スチ
レン系単量体に対し、30〜500重量ppmのオルガ
ノポリシロキサンマクロモノマーを用いて、スチレン系
単量体を重合して製造され、Z平均分子量における分岐
点の数が1〜10であり、かつ数平均分子量における分
岐点の数が1以下であるゴム変性ポリスチレン系樹脂組
成物に係るものである。
【0005】また、本発明うち、第二の発明は、オルガ
ノポリシロキサンマクロモノマー及びゴム状重合体の共
存下、スチレン系単量体に対し、30〜500重量pp
mのオルガノポリシロキサンマクロモノマーを用いて、
スチレン系単量体を重合する上記のゴム変性ポリスチレ
ン系樹脂組成物の製造方法に係るものである。
【0006】以下、詳細に説明する。
【0007】本発明のゴム変性ポリスチレン系樹脂組成
物は、オルガノポリシロキサン分岐鎖を有するポリスチ
レン系重合体の重量割合が95〜70であり、軟質成分
粒子の重量割合が5〜30であるゴム変性ポリスチレン
系樹脂組成物であって、オルガノポリシロキサンマクロ
モノマー及びゴム状重合体の共存下、スチレン系単量体
に対し、30〜500重量ppmのオルガノポリシロキ
サンマクロモノマーを用いて、スチレン系単量体を重合
して製造され、Z平均分子量における分岐点の数が1〜
10であり、かつ数平均分子量における分岐点の数が1
以下のものである。
【0008】ポリスチレン系重合体を構成する単量体で
あるスチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチ
ルスチレンなどのα−置換アルキルスチレン;p−メチ
ルスチレンなどの核置換アルキルスチレン;などがあげ
られる。また、該スチレン系モノマーと共に、スチレン
系モノマーと共重合が可能な化合物、たとえばアクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、メタクリル酸、メタク
リル酸メチルなどのビニルモノマー、更には無水マレイ
ン酸、マレイミド、核置換マレイミドなどを併用しても
よい。
【0009】オルガノポリシロキサン分岐鎖としては、
好ましい具体例として、下記化学式(1)又は(2)で
表されるものをあげることができる。
【0010】
【0011】(R1 〜R7 は、独立に、メチル基、エチ
ル基又はフェニル基を表し、R8 は水素原子又はメチル
基を表し、kは40〜700の整数を表し、mは1〜1
0の整数を表す。)
【0012】
【0013】(R9 〜R13は、独立に、メチル基、エチ
ル基又はフェニル基を表し、nは40〜700の整数を
表す。)
【0014】本発明のゴム変性ポリスチレン系樹脂組成
物に用いられるゴム状重合体としては、ポリブタジエ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体類、エチレン−プロ
ピレン−非共役ジエンの三元共重合体類が使用される
が、その中でもポリブタジエン及びスチレン−ブタジエ
ン共重合体類が好ましい。ポリブタジエンとしては、シ
ス含有率の高いハイシスポリブタジエン及びシス含有率
の低いローシスポリブタジエンのいずれも使用できる。
【0015】本発明のゴム変性ポリスチレン系樹脂組成
物は、Z平均分子量(Mz)における分岐点の数(Bn
(Mz))が1〜10、好ましくは1〜3であり、かつ
数平均分子量における分岐点の数(Bn(Mn))が1
以下のものである。これらの分岐点の数が過大の場合は
剛性及び引張強度に劣る。
【0016】ここで分子量(M)における分岐点の数
(Bn(M))は、検出器として示差屈折率計と粘度計
を備えたGPCを用いて、粘度−GPC法で求めること
ができ、詳細は日本ゴム協会誌、第45巻、第2号、1
05〜118頁(1972年)に記載されている。分子
量Mにおける分岐点の数(Bn(M))は下式により求
める。
【0017】〔IV(M)/IVL (M)〕2/3
〔(1+Bn(M)/7)1/2 +4/9・Bn(M)〕
-1/2
【0018】ここで、IV(M)、IVL (M)は、そ
れぞれ、粘度−GPC法によって測定した試料及び標準
試料としての直鎖状ポリスチレンの分子量Mでの極限粘
度である。Z平均分子量における分岐点の数(Bn(M
z))は、粘度−GPC法により求めた各分子量におけ
る分岐点の数のうち、Z平均分子量での値である。ま
た、数平均分子量における分岐点の数(Bn(Mn))
は、粘度−GPC法により求めた各分子量における分岐
点の数のうち、数平均分子量での値である。
【0019】ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物は、マ
トリクスであるポリスチレン系樹脂と、その中に粒子状
に分散している軟質成分により構成される。本発明にお
いては、該軟質成分の粒子径が2.5μm以下であるこ
とが好ましい。軟質成分の粒子径が過大であると、剛性
及び引張強度に劣ることがある。
【0020】なお、該平均粒子径は、ゴム変性ポリスチ
レン系樹脂組成物の超薄切片の透過電子顕微鏡写真を撮
影し、該写真の軟質成分粒子200〜500個について
その粒子径を測定し、次式により算出して得られる値で
ある。
【0021】平均粒子径=ΣniDi2 /ΣniDi
【0022】ここで、niは平均粒子径Diの軟質成分
粒子の個数であり、Σはiについての合計を意味する。
なお、粒子が完全な円形でない場合には、最大径と最小
径の平均値をもって粒子径とする。
【0023】本発明のゴム変性ポリスチレン系樹脂組成
物中の軟質成分粒子の膨潤度は、3〜30が好ましく、
更に好ましくは8〜20である。膨潤度が過小であると
耐衝撃性に劣る場合があり、一方膨潤度が過大であると
剛性又は弾性率が低くなることがある。なお、膨潤度は
次の方法により求められる。すなわち、樹脂組成物約
1.0gを50mlのトルエンに室温で溶かし、一昼夜
放置する。得られたトルエン溶液を遠心分離機(100
00rpm×30分間)にかけ、不溶分を分離する。上
澄み液を捨て、不溶分を秤量し、その重量をaとする。
次に、該不溶分を真空乾燥機にて乾燥(70℃×3時
間)し、乾燥後の重量をbとする。膨潤度は(a−b)
/b×100により求められる。
【0024】本発明のゴム変性ポリスチレン系樹脂組成
物の軟質成分粒子の重量割合は、5〜30であり、更に
好ましくは8〜30である。軟質成分粒子の重量割合が
過小であると耐衝撃性に劣る場合があり、一方軟質成分
粒子の重量割合が過大であると剛性又は弾性率が低くな
ることがある。なお、軟質成分粒子の重量割合は次の方
法により求められる。すなわち、樹脂組成物0.5g
を、室温のメチルエチルケトン/メタノール混合溶媒
(体積比=10/1)50mlに溶解させ、そのときの
不溶分の乾燥重量により求められる。
【0025】軟質粒子の構造としては、いわゆるオクル
ージョン構造、サラミ構造など、特に制限はない。
【0026】次に、本発明のゴム変性ポリスチレン系樹
脂組成物の製造方法について、説明する。
【0027】本発明の製造方法は、オルガノポリシロキ
サンマクロモノマー及びゴム状重合体の共存下、スチレ
ン系単量体に対し、30〜500重量ppmのオルガノ
ポリシロキサンマクロモノマーを用いて、スチレン系単
量体を重合するものである。
【0028】オルガノポリシロキサンマクロモノマーの
好ましい具体例として、下記化学式(3)又は(4)の
構造を有し、数平均分子量が3000〜50000のも
のをあげることができる。
【0029】
【0030】(R1 〜R7 は、独立に、メチル基、エチ
ル基又はフェニル基を表し、R8 は水素原子又はメチル
基を表し、kは40〜700の整数を表し、mは1〜1
0の整数を表す。)
【0031】
【0032】(R9 〜R13は、独立に、メチル基、エチ
ル基又はフェニル基を表し、nは40〜700の整数を
表す。)
【0033】ゴム状重合体及びスチレン系単量体につい
ては、すでに説明したとおりである。
【0034】スチレン系単量体に対するオルガノポリシ
ロキサンマクロモノマーの使用量は、30〜500重量
ppmであり、更に好ましくは50〜250重量ppm
である。該使用量が過少であると耐衝撃性が不十分であ
る場合があり、一方該使用量が過多であると剛性及び引
張強度に劣る場合がある。
【0035】化学式(3)及び(4)で表されるオルガ
ノポリシロキサンマクロモノマーは、化学式中のk及び
nが40〜700の整数であり、かつmが1〜10の整
数のものであり、数平均分子量が3000〜50000
のものである。数平均分子量が過小又は過大であると、
耐衝撃性に劣ることがある。なお、オルガノポリシロキ
サンマクロモノマーは、上記の条件を満足する二種以上
を混合して用いてもよい。
【0036】オルガノポリシロキサンマクロモノマーの
製造方法としては、たとえば、環状シロキサンをアニオ
ンリビング重合し、メタクリル基含有クロロシランで重
合を停止させる方法をあげることができる。なお、オル
ガノポリシロキサンマクロモノマーの製造方法について
は、特開平6−100746号公報に詳細に説明されて
いる。また、市販の該当するオルガノポリシロキサンマ
クロモノマーを使用してもよい。
【0037】本発明の製造方法を、具体的に説明すると
次のとおりである。
【0038】第一の方法として、オルガノポリシロキサ
ンマクロモノマー及びゴム状重合体の共存下、スチレン
系単量体を塊状重合する方法をあげることができる。す
なわち、スチレン系単量体、ゴム状重合体及びオルガノ
ポリシロキサンマクロモノマーからなる溶液、又はこれ
にトルエン、エチルベンゼンなどを希釈剤として加えた
溶液を、完全混合タイプの撹拌型重合槽に連続的に供給
して重合させる。その後、重合液を200〜280℃の
予熱器に導き、続いて200〜280℃で真空脱気槽を
通し、未反応モノマー及びトルエン、エチルベンゼンな
どの希釈剤を回収する。
【0039】第二の方法として、塊状重合とそれに続く
懸濁重合からなる方法をあげることができる。すなわ
ち、一つの完全混合タイプの撹拌型重合槽において、ス
チレン系単量体、ゴム状重合体及びオルガノポリシロキ
サンマクロモノマーからなる溶液を塊状重合させ、その
後重合液を懸濁剤を含む水中に懸濁させ、重合開始剤の
存在下で懸濁重合を実施し、重合を完結させる。
【0040】本発明のゴム変性ポリスチレン系樹脂組成
物を用いる際には、必要に応じて、ミネラルオイルなど
の可塑剤、潤滑剤、帯電防止剤等、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、熱安定剤、顔料、染料などを添加してもよい。
更に、本発明の効果を損ねない範囲において、従来得ら
れていたゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物、再生ゴム
変性ポリスチレン系樹脂を添加して用いてもよい。
【0041】本発明のポリスチレン系樹脂組成物は、射
出成形、押出成形及び発泡成形に最適に利用される。
【0042】射出成形方法としては、特に制限はなく、
通常の方法を用いることができる。
【0043】押出成形方法としては、特に制限はない
が、例えば押出機で溶融した後、テンター方式あるいは
インフレーション方式により、2軸延伸する方法をあげ
ることができる。
【0044】発泡成形方法としては、特に制限はない
が、たとえば、押出機で溶融させ、蒸発型発泡剤をシリ
ンダー途中から直接圧入し、混練、発泡させる方法、小
ペレット又はビーズに水系懸濁液中で蒸発型発泡剤を含
浸させ、その含浸ペレット又はビーズを水蒸気で発泡さ
せる方法があげられる。
【0045】本発明のポリスチレン系樹脂組成物は、た
とえばOA機器、家電製品、食品包装容器、緩衝材など
に最適に使用される。
【0046】
【実施例】次に、実施例により本発明を説明する。 実施例1 前記の化学式(3)で表されるオルガノポリシロキサン
マクロモノマー(東亜合成化学社製 AK−5;R1
8 =メチル基;kが60〜100であり、mが5であ
るものの混合物であって、数平均分子量が6300のも
の)0.005重量部及びゴム状重合体としてのハイシ
スポリブタジエン(宇部興産社製 15HB)4.54
4重量部の共存下、スチレン系単量体としてのスチレン
100重量部を、重合温度118℃、撹拌速度220r
pmの条件にて、転化率29.4%まで塊状重合させ
た。その後、懸濁重合にて、転化率98%まで重合さ
せ、60℃の乾燥機で揮発分を除去し、ペレット状のゴ
ム変性ポリスチレン系樹脂組成物を得た。
【0047】実施例2 オルガノポリシロキサンマクロモノマーの使用量を0.
025重量部としたこと以外、実施例1と同様に行っ
た。
【0048】比較例1 オルガノポリシロキサンマクロモノマーを用いなかった
こと以外、実施例1と同様に行った。
【0049】比較例2 オルガノポリシロキサンマクロモノマーの代わりに、有
機ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シリコーン
社製 SH200、粘度=10000cst)を用いた
こと以外、実施例1と同様に行った。
【0050】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比 較 例 1 2 1 2 製造時使用量 wt マクロモノマー *1 0.005 0.025 0 0 有機ポリシロキサン*2 0 0 0 0.1 ゴム状重合体 *3 4.544 4.544 4.544 4.544 スチレン 100 100 100 100 樹脂組成物 分岐点数 Bn(Mz) *4 2 2 0 0 Bn(Mn) *5 0 0 0 0 平均粒子径μm *6 1.0 1.0 1.0 1.0 軟質成分粒子量 wt% *7 12.0 11.1 10.7 10.8 膨潤度 % 12.3 12.3 11.9 11.8 評価 耐衝撃性 kgf・cm/cm *8 4.9 6.3 3.9 5.1 引張強度 kgf/cm 2 *9 349 347 371 336 曲げ弾性率 kgf/cm 2 *10 26700 26700 27300 26000 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0051】*1 マクロモノマー:オルガノポリシロ
キサンマクロモノマー(東亜合成化学社製 AK−5;
1 〜R8 =メチル基;kが60〜100であり、mが
5であるものの混合物であって、数平均分子量が630
0のもの) *2 有機ポリシロキサン(東レ・ダウコーニング・シ
リコーン社製 SH200、粘度=10000cst) *3 ゴム状重合体:ハイシスポリブタジエン(宇部興
産社製 15HB) *4 分岐点数Bn(Mz):Z平均分子量における分
岐点の数 *5 分岐点数Bn(Mn):数平均分子量における分
岐点の数 *6 平均粒子径:軟質成分粒子の平均粒子径 *7 軟質成分粒子量:樹脂組成物中の軟質成分粒子の
含有量 *8 耐衝撃性:アイゾット衝撃強度、JIS K71
10に準拠して測定 *9 引張強度:ASTM D638に準拠して測定 *10 曲げ弾性率:ASTM D790に準拠して測定
【0052】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、高
価な有機ポリシロキサン又はオルガノポリシロキサンマ
クロモノマーを多量に使用する必要がなく、耐衝撃性及
び剛性に優れ、かつ引張強度にも優れるゴム変性ポリス
チレン系樹脂組成物及びその製造方法を提供することが
できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新 健二 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−287247(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 279/02 C08F 290/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オルガノポリシロキサン分岐鎖を有するポ
    リスチレン系重合体の重量割合が95〜70であり、軟
    質成分粒子の重量割合が5〜30であるゴム変性ポリス
    チレン系樹脂組成物であって、オルガノポリシロキサン
    マクロモノマー及びゴム状重合体の共存下、スチレン系
    単量体に対し、30〜500重量ppmのオルガノポリ
    シロキサンマクロモノマーを用いて、スチレン系単量体
    を重合して製造され、Z平均分子量における分岐点の数
    が1〜10であり、かつ数平均分子量における分岐点の
    数が1以下であるゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】オルガノポリシロキサン分岐鎖の構造が、
    下記化学式(1)又は(2)で表される請求項1記載の
    ゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物。 (R1 〜R7 は、独立に、メチル基、エチル基又はフェ
    ニル基を表し、R8 は水素原子又はメチル基を表し、k
    は40〜700の整数を表し、mは1〜10の整数を表
    す。) (R9 〜R13は、独立に、メチル基、エチル基又はフェ
    ニル基を表し、nは40〜700の整数を表す。)
  3. 【請求項3】樹脂組成物中の軟質成分粒子の平均粒子径
    が、2.5μm以下である請求項1記載のゴム変性ポリ
    スチレン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】樹脂組成物中の軟質成分粒子の膨潤度が、
    3〜30である請求項1記載のゴム変性ポリスチレン系
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】オルガノポリシロキサンマクロモノマー及
    びゴム状重合体の共存下、スチレン系単量体に対し、3
    0〜500重量ppmのオルガノポリシロキサンマクロ
    モノマーを用いて、スチレン系単量体を重合する請求項
    1記載のゴム変性ポリスチレン系樹脂組成物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】オルガノポリシロキサンマクロモノマー
    が、下記化学式(3)又は(4)の構造を有し、数平均
    分子量が3000〜50000のものである請求項6記
    載の製造方法。 (R1 〜R7 は、独立に、メチル基、エチル基又はフェ
    ニル基を表し、R8 は水素原子又はメチル基を表し、k
    は40〜700の整数を表し、mは1〜10の整数を表
    す。) (R9 〜R13は、独立に、メチル基、エチル基又はフェ
    ニル基を表し、nは40〜700の整数を表す。)
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