JPH0891554A - 高架式小物物品高速搬送装置 - Google Patents

高架式小物物品高速搬送装置

Info

Publication number
JPH0891554A
JPH0891554A JP25298694A JP25298694A JPH0891554A JP H0891554 A JPH0891554 A JP H0891554A JP 25298694 A JP25298694 A JP 25298694A JP 25298694 A JP25298694 A JP 25298694A JP H0891554 A JPH0891554 A JP H0891554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bucket
transport
traveling
opening
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25298694A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Moriizumi
正義 森泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP25298694A priority Critical patent/JPH0891554A/ja
Publication of JPH0891554A publication Critical patent/JPH0891554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharge Of Articles From Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行車輪や走行軌条に偏荷重による負担をか
けることなく安定した高速走行を行えるともに、走行の
ための設置スペースを少なくできる高架式小物物品高速
搬送装置を提供する。 【構成】 走行レール上を走行する搬送装置本体1と、
搬送バケット4と、搬送バケット4に収容された部品等
を搬送バケット4を傾動させて排出する傾動機構22と
を備え、搬送バケット4は傾動時に搬送装置本体1の中
央位置から排出側へ移動するとともに開閉蓋41が開放
されて部品等の排出が行われる構造としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工場内の各所に配置さ
れた、組立ロボットや加工機等の作業手段からの要求に
応じて、ネジ、スプリング、ギヤ等の部品や、被加工物
等をこれらの作業手段へ搬送して供給するための小物物
品の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場などの中で、組立部品等を組立ロボ
ットや各種加工機等の作業手段が設置されている場所へ
搬送する手段として、軌道上を走行する自走式の台車に
よる搬送装置が使用されている。このような搬送装置に
よって、部品等の小物物品を工場内の所定の作業手段へ
供給する場合には、部品等の小物物品を収容した容器を
台車に搭載して目的の場所まで搬送している。そして作
業手段のある場所で台車の荷台から容器を降ろし、移載
装置や人手を介して搬送された部品等を作業手段に接続
されたパーツフィーダ等に供給するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、従来の
自走式の台車による搬送装置で部品等の小物物品を組立
ロボット等の作業手段に供給するためには、部品等を収
容した容器を台車の荷台から降ろした後、移載装置や人
手を介して作業手段に供給する必要があった。そこで、
移載装置や移載のための人手を省くために、台車上の容
器を側方に傾動するダンプ式にして、作業手段のある位
置に配置されたシュートやホッパに部品等を払い出し、
これらのシュートやホッパにパーツフィーダを連結して
作業手段へ供給することも考えられる。
【0004】しかしながら、部品等をシュートやホッパ
の上端の開口部へ台車側方から払い出すためには、シュ
ートやホッパの開口部と台車側面との間に隙間があるた
めに、容器を台車側面より側方へ突出して設ける必要が
生じる。ところが、容器の側方が台車の幅より外側に突
出した状態で台車が走行すると容器内の部品が容器の側
方に偏って収容された場合に台車に加わる偏荷重が大き
くなり走行車輪や軌条に負担が加わる。また、台車側方
に容器の一部が突出された状態で走行させるためには、
台車が走行する部分の周囲の障害物を取り除く必要があ
り、そのためのスペースを確保しなければならない問題
もある。
【0005】そこで、本発明は、走行軌条や走行車輪に
偏荷重による負担をかけることなく安定した高速走行を
行えるともに、走行のための設置スペースを少なくでき
る高架式小物物品高速搬送装置を提供することを主な目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的のため、本発明
の高架式小物物品高速搬送装置は、走行レール上を走行
する搬送装置本体と、前記搬送装置本体に搭載され部品
等の小物物品を収容する搬送バケットと、前記搬送バケ
ットに収容された部品等を搬送装置本体の側方に搬送バ
ケットを傾動させて排出する傾動機構とを備え、前記搬
送バケットの排出側の側面には上端が軸支されて上方に
開閉自在な開閉蓋が設けられるとともに、搬送バケット
底部の排出側近傍には搬送バケットの傾動支点となる耳
軸が突設され、前記傾動機構は前記耳軸を前記搬送装置
本体に対して回動可能且つ水平方向に摺動可能に案内す
るスライドガイドと、前記搬送バケットの底面を押し上
げるリフトアームと、前記リフトアームと連動して前記
耳軸をスライドガイドに沿って搬送装置本体の排出側へ
移動させる第一のリンク機構と、前記リフトアームと連
動して前記開閉蓋を開閉させる第二のリンク機構とを有
し、前記搬送バケットは傾動時に前記搬送装置本体の中
央位置から排出側へ移動するとともに前記開閉蓋が開放
されて部品等の排出が行われる構造としたものである。
【0007】
【作用】リフトアームが回動すると、リフトアームと連
動する第一のリンク機構によって搬送バケットに設けら
れた耳軸がスライドガイドに沿って搬送装置本体の排出
側に移動し、また同時にリフトアームによって搬送バケ
ットの底面が押し上げられて、搬送バケットは耳軸を支
点として排出側に傾動する。一方、リフトアームの回動
は第二のリンク機構によって搬送バケットの開閉蓋へ伝
達されて、搬送バケットの傾動とともに開閉蓋が開放さ
れ、搬送バケットに収容されている部品等の小物が搬送
装置本体の排出側の側方から排出される。リフトアーム
の復帰動作によって、リフトアームと連動する第一のリ
ンク機構によって耳軸がスライドガイドに沿って移動
し、搬送バケットは搬送装置本体中央へ移動して水平姿
勢となり、また、搬送バケットの開閉蓋もリフトアーム
と連動する第二のリンク機構を介してリフトアームの復
帰動作により閉鎖される。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る高架式小物物品高速搬送
装置の一実施例を図面に基づいて説明すると、図1にお
いて、搬送装置本体1は、支柱2に取り付けられた走行
レール3によって走行自在に支持されている。前記走行
レール3は、例えばアルミニウムの押し出し材によって
長さ3m程度の軽量化されたユニットとして構成し、こ
れを工場等のレイアウトに応じて適宜連結して組み立て
ることができる。本実施例では、走行レール3は支柱2
で床面から支持しているが、天井より吊り下げる構造と
することもできる。搬送装置本体1には部品等の小物物
品が収容される搬送バケット4が搭載されている。前記
搬送バケット4は、上面が開放されて上方から部品等が
搬入できるようになっているとともに、図1のように傾
動した位置でその中に、収容された部品等をシュート5
へ排出できるように構成されている。
【0009】このシュート5は、ホッパ6に連結されて
おりシュート5を通じて落下してくる部品等を一時貯留
するようになっている。ホッパ6にはパーツフィーダ7
がさらに連結され、ホッパ6内の部品等は順次作業手段
8へ供給される。この実施例では作業手段8として組立
ロボットが使用されている。一方、ローラコンベヤ10
の搬送ローラ11上にはワーク9が載置され、作業手段
8によってネジ、歯車等の部品の組付が行われる。
【0010】次に、搬送装置本体1の内部構造の概略を
図2によって説明する。搬送装置本体1は略矩形の走行
フレーム12を有し、その前後には軸受部13、13が
配置されている。前記軸受部13、13には、下方から
ガイド輪支持枠14、14に突設された旋回軸14a、
14aが挿着される。これらのガイド輪支持枠14、1
4は門形に形成され、その両側には断面略I字形に形成
された走行レール3の上下の案内面3aに当接する複数
のガイド輪15……がそれぞれ回転自在に支持されてい
る。また、従動輪14bが、走行レ−ル3の上面3bに
案内されるように前方のガイド輪支持枠14の上部に設
置されている。ガイド輪支持枠14、14は、それぞ
れ、走行フレーム12に対して旋回軸14a、14aで
垂直軸回りに自由に旋回して走行レール3の水平面内で
のカーブに沿ってガイド輪15……が追従できるように
構成されており、このような構成によって、半径100
0mmのカーブも走行可能となっている。一方、走行フ
レ−ム12上には、走行駆動輪16が走行駆動軸16a
によって軸線を左右に向けて水平に設けられている。こ
の走行駆動輪16は透孔12aから走行フレーム12の
下方に一部突出して走行レール3の上面3bに当接され
る。また、前記走行駆動軸の一端には、従動プーリ17
が固定され、ベルト18を介して走行モータ19の図示
されない駆動プーリと駆動連結されている。走行モータ
19にはそのサーボ制御を行うためのタコジェネレータ
19aが取り付けられている。また、走行駆動軸16a
の他端側にはロータリエンコーダ20の軸が連結され
て、走行駆動輪16の回転が検出されるようになってい
る。走行フレーム12の上方後部には、バケット支持フ
レーム21が取り付けられる。このバケット支持フレー
ム21上には搬送バケット4を部品等の排出時に傾動さ
せるための後述する傾動機構22が搬送バケット4を挟
んで前後に一対に設けられるとともに、その駆動源とな
るバケット駆動モータ23が搭載されている。本実施例
では、バケット駆動モータ23には、高トルクが得られ
小型軽量な、超音波モータが使用されている。
【0011】バケット支持フレーム21の前方には、シ
ーケンサ24、手動スイッチ25、リモコン受信器26
が設けられている。ここで、シーケンサ24は、自動搬
送と部品等の自動排出動作等の全ての制御を行うCPU
で構成され、各動作のための予めプログラミングされた
データを格納したメモリを内蔵している。シーケンサ2
4は光伝送装置27が外部より部品等を要求する信号を
受けるとプログラミングされたデータが読み出され、要
求先まで搬送して部品を自動排出する動作指令を発す
る。本実施例で使用される光伝送装置27は、8bit の
信号の送受信が可能なものが用いられている。手動スイ
ッチ25は、走行モータ19の正逆転、バケット駆動モ
ータ23の正逆転、或いは、走行モータ19の回転速度
等を手動で変更するために設けられている。また、リモ
コン受信器26は、主に地上より高所位置を走行する搬
送装置本体1をリモコン送信機によって地上より手動動
作させる場合に、その動作信号を受信するために設けら
れているものである。走行モータ19の駆動は走行モー
タ用ドライバ28によってサーボ制御が行われ、また、
バケット駆動モータ23の駆動はバケット駆動モータ用
ドライバ29によって行われる。バケット駆動モータ2
3として超音波モータを使用しているこの実施例の場合
には、バケット駆動モータ用ドライバ29としては、バ
ケット駆動モータ23の回転を波形で制御する超音波モ
ータドライバが用いられる。
【0012】搬送装置本体1に搭載されている、走行モ
ータ19、バケット駆動モータ23、及び、これらの制
御を行う機器等への給電は、走行フレーム12の下面に
取り付けられている集電アーム30を、走行レール3の
片側面に取り付けられ外部の電源に接続された集電レー
ル31に摺接して行っている。
【0013】次に、搬送バケット4の傾動機構22につ
いて説明する。図3は、搬送装置本体1のレール走行方
向から見た搬送バケット4がバケット支持フレーム21
上に水平に載置されている状態を表したものであって、
搬送バケット4は搬送装置本体1の略中央に位置してい
る。搬送バケット4には、その一側に開閉蓋41がその
上部を枢支軸42によって支持されており、下端側を揺
動して開放できるようになっている。この開閉蓋41
は、トーションスプリング61によって、常に図3に示
すような閉鎖されている位置に付勢されており、搬送バ
ケット4内に収容されている部品等が外に落下しないよ
うになっている。前記開閉蓋41の中間位置には枢支軸
44が突設され、枢支軸44には開閉リンク43の一端
側が回動自在に連結されている。この開閉リンク43の
他端側にはその長手方向に沿って長孔43aが形成され
ている。一方、搬送装置本体1のバケット支持フレーム
21側にはセクタギヤ48が固定されたセクタギヤ軸4
9が回動自在に支持されており、このセクタギヤ軸49
にはこれと一体に開閉レバー46が取り付けられてい
る。そして、この開閉レバー46の先端部には、連結ピ
ン45が突設され、前記開閉リンク43の長孔43aに
摺動と回動とが可能なように連結されている。また、セ
クタギヤ軸49には、リフトアーム50が固定されてお
り、リフトアーム50の先端上面は、搬送バケット4の
底面と間隔Sをあけて対向した状態に位置決めされてい
る。
【0014】一方、開閉レバー46の中間部には枢支軸
47が設けられ、ここに、スライドリンク53の一端側
が枢支されている。そして、このスライドリンク53の
他端側には、長孔53aが形成されて、この長孔53a
内には、搬送バケット4が傾動する際の回動支点となる
耳軸55が係入されている。さらに、耳軸55はバケッ
ト支持フレーム21側に固定されたスライドガイド54
に形成された水平溝54a内に貫通されて、回動ととも
に水平方向に水平溝54aの長さの分だけ水平移動でき
るようになっている。すなわち、搬送バケット4は水平
溝54a内に耳軸55で支持されていることによって、
傾動とともに、水平溝54aの方向への短距離の移動が
できるように構成されている。また、耳軸55には、さ
らに中間をスプリングレバー軸57でバケット支持フレ
ーム21側に回動自在に支持されたスプリングレバー5
6の一端側に連結されている。図示を省略しているが、
スプリングレバー56の一端側には、水平溝54aに沿
って直線移動する耳軸55に対して回動変位できるよう
にやや長孔に形成された孔を有し、この孔に耳軸55が
貫通されている。スプリングレバー56の他端側には、
スプリング係止ピン58が設けられ、スプリング係止ピ
ン58とバケット支持フレーム21側に設けられたスプ
リング固定軸60との間に引っ張りスプリング59が掛
け渡されて、常にスプリングレバー56を介して搬送バ
ケット4の耳軸55を搬送装置本体1の外側方に移動さ
せる向きの付勢力を与えている。開閉レバー46とスラ
イドリンク53とにより第一のリンク機構が構成され、
また、開閉レバー46と開閉リンク43とにより第二の
リンク機構が構成されている。セクタギヤ48には、中
継ギヤ51を介して駆動ギヤ52が駆動連結されてい
る。この駆動ギヤ52は前記バケット駆動モータ23の
駆動軸23aに設けられているもので、バケット駆動モ
ータ23を回転駆動することによってギヤ列を介してセ
クタギヤ48を回動させることができる。また、引っ張
りスプリング59の弾発力が大きくセクタギヤ48が図
3の位置から回動する場合には引っ張りスプリング59
の弾発力に抗して、耳軸55を図3の位置に停止させて
おく手段として、バケット駆動モータ23の駆動軸23
aをブレーキ等によって固定したり、セクタギヤ48に
スプリングやカウンタウエイト等によって、引っ張りス
プリング59の弾発力をキャンセルするトルクを発生さ
せたりして実現することができる。
【0015】次に、上記のように構成された、傾動機構
22の動作順序を説明すると、図3の状態からバケット
駆動モータ23を駆動して、駆動ギヤ52、中継ギヤ5
1を介してセクタギヤ48を時計方向に回転すると開閉
レバー46はセクタギヤ48とともに回動する。この
時、開閉レバー46の連結ピン45は長孔43aの中を
滑り、この動きによって開閉リンク43は枢支軸44回
りに開閉蓋41に対して回動する。但し、連結ピン45
が長孔43aの中を滑っている間は、枢支軸42に取付
けられたトーションスプリング61の反力により開閉蓋
41が開動することはない。一方、スライドリンク53
は枢支軸47で開閉レバー46と連結されているため、
その回動と共に図3の右方へ移動するが、耳軸55には
引っ張りスプリング59によってスプリングレバー56
を介して常に水平溝54a内を同図の右方へ移動するよ
うに付勢力が作用しているので、耳軸55はスライドガ
イド54の水平溝54a内を移動し、その結果、搬送バ
ケット4はバケット支持フレーム21上を右方すなわち
搬送装置本体1の右側方へ移動し始める。
【0016】上記動作の途中で、はじめに間隔Sを保っ
て搬送バケット4の底面と対向していたリフトアーム5
0の先端部上面が、上方へ移動して搬送バケット4の底
面に当接すると、搬送バケット4は耳軸55を回動支点
としてリフトアーム50の先端部上面によって右側方へ
の傾動が開始される。耳軸55がスライドガイド54の
水平溝54aの右端部まで達すると、搬送バケット4の
右側方への移動は停止されて、図4に示す状態となる。
同図の位置では、引っ張りスプリング59の張力によっ
て耳軸55は水平溝54aの右端部に押しつけられた状
態で固定されており、また、開閉レバー46の上端の連
結ピン45は長孔43aの右端部まで移動している。そ
して、この状態から、さらに、セクタギヤ48が時計方
向に回動されると、開閉リンク43の回動は、開閉リン
ク43を介して開閉蓋41に伝達されて開閉蓋41は枢
支軸42を回動支点として上方へ開き始める。この動作
中、リフトアーム50は搬送バケット4の底面を押し上
げる動作を続行しているため、開閉蓋41の開く動作と
連動して、さらに搬送バケット4の傾動が行われ、図5
に示す位置まで傾動して搬送バケット4内部の部品等の
小物物品の排出が完了する。ここで、開閉レバー46と
開閉リンク43とが開閉蓋41の開きはじめでは屈曲し
た状態にあり、また、開き終わりの部分では伸展した状
態となるから、開閉蓋41は開きはじめの速度が速く、
開き終わりの位置では遅くなる。これに対し、搬送バケ
ット4の傾動支点となる耳軸55とリフトアーム50と
搬送バケット4底面の当接位置との間の距離は、バケッ
トの傾動に伴って接近するから、搬送バケット4の傾動
速度は、傾動のはじめでは遅く、傾動が終了する付近で
最も速くなる。そして、上記の動作により、搬送バケッ
ト4の開閉蓋41が殆ど開口された後で搬送バケット4
の傾斜が大きくなるため、搬送バケット4内に収容され
ている部品等が開閉蓋41に引っ掛かることなく完全な
排出が行われる。
【0017】次に、搬送バケット4内の部品等を完全に
排出し終わった後、バケット駆動モータ23を図5の位
置から逆転させると、セクタギヤ48は反時計方向に回
転し、リフトアーム50は倒伏を始めるため、搬送バケ
ット4は耳軸55を支点として傾きが減少する方向へ回
動を始める。これと同時に開閉レバー46も反時計回り
に回動するため、開閉レバー46に対して開閉リンク4
3は連結ピン45を中心に屈曲し、これに伴って、図示
されていない付勢手段によって閉じる方向へ付勢されて
いる開閉蓋41が閉鎖方向へ回動される。そして、図4
の位置に各部材が至った後、さらに、セクタギヤ48が
反時計方向へ回動すると、スライドリンク53は耳軸5
5をスライドガイド54の水平溝54aに沿って左方へ
引っ張るため、耳軸55と共に搬送バケット4はバケッ
ト支持フレーム21の中心方向へ向かって左方へ移動を
始める。また、開閉レバー46の連結ピン45は開閉リ
ンク43の長孔43a内を左方に摺動する。上記動作に
より、セクタギヤ48が原位置へ復帰すると、搬送バケ
ット4は搬送装置本体1の中央に位置した図3の状態に
復帰する。
【0018】以上述べた本発明の高架式小物物品高速搬
送装置を用いて、工場内の作業手段のあるステーション
に部品等を供給する手順について図6及び図7によって
説明する。図6に示すように、搬送装置本体1が走行す
る走行レール3は、環状に形成されており、搬送装置本
体1はこの走行レール3上を矢印方向に走行するように
制御される。搬送装置本体1は最初に原位置(ホームポ
ジション)70に停止している(図7のステップA−
1)。次いでシーケンサ24の指令によって走行モータ
19が駆動され、搬送装置本体1の走行が開始される。
搬送装置本体1が部品供給位置71の位置に至るとシー
ケンサ24が停止信号を出力し(ステップA−2)、部
品供給位置71に停止し、各作業ステーション72に設
けられた作業手段8からの部品要求信号を待って待機す
る(ステップA−3)。部品供給位置71には、搬送装
置本体1の搬送バケット4へ供給するための各種の部品
等が貯留された供給ホッパ73が設置されている。何れ
かの作業ステーション71の作業手段8から部品要求信
号が発せられると、要求された種類の部品等の小物物品
は供給ホッパ73から搬送バケット4内に搬入される
(ステップA−4)。次いで部品要求先信号を受信する
と(ステップA−5)、シーケンサ24は要求先の作業
ステーション72への走行指令を発生し、搬送装置本体
1は要求先へ走行を開始する(ステップA−6)。
【0019】要求先のステーションのある位置の検出
は、走行レール3を支持している支柱2を搬送装置本体
1が通過する毎にカウントして、その数からステーショ
ンの場所を知ることができる。これは、具体的には、支
柱2のある部分のレール下方位置に検出用のドグを取り
付けておき、その通過した数を例えば原位置70を基準
としてリミットスイッチ等の接触式の検出手段や光学セ
ンサ、磁気センサ等の非接触式の検出手段によってカウ
ントして知ることができる。要求先の作業ステーション
72に至ると、走行駆動軸16aの回転を検出するロー
タリエンコーダ20の出力信号に基づいて正確な位置決
め制御を行い、シーケンサ24による所定の減速パター
ンで減速して、図1に示すように、シュート5が搬送装
置本体1の搬送バケット4の側方に位置するように位置
決め停止する(ステップA−7)。次いで、シーケンサ
24によってバケット駆動モータ23が駆動されて、搬
送バケット4が傾動され、要求された部品等がシュート
5に排出される(ステップA−8)。部品等の排出が完
了すると、バケット駆動モータ23は逆方向に駆動され
て、搬送バケット4は元の位置に戻り、搬送装置本体1
は原位置70へ走行して戻される(ステップA−9)。
そして、再び、部品供給位置71へと走行して停止し、
作業ステーション72の作業手段8からの部品要求信号
に備えて待機する。
【0020】なお、上記の実施例においては、原位置7
0と部品供給位置71とは、離れた位置に設けられてい
るが、原位置70と部品供給位置71とを同一位置とし
て、原位置において搬送装置本体1に部品を供給するこ
ともできる。
【0021】
【発明の効果】本発明の高架式小物物品高速搬送装置に
よれば、搬送バケットの耳軸をスライドガイドで案内し
て搬送バケットを搬送装置本体の排出側側方へ移動させ
た状態で傾動させ、傾動状態で搬送バケットの開閉蓋を
開放して部品等の小物物品を搬送装置本体の側方へ排出
するようにしているため、部品等を組立用ロボットや加
工装置等の作業装置と連結されたシュート等へ上方から
直接供給でき、移載装置や人手を不要とすることができ
る。また、搬送装置本体が走行中は、搬送バケットが搬
送装置本体の中央部へ位置しているため、搬送バケット
内に部品等が偏った位置に供給されていても、偏荷重に
よる走行レールやガイド輪等の負担を少なくでき、安定
した高速走行を行うことができる。さらに、搬送装置本
体の走行中には搬送バケットがその内部に格納された状
態となり側方に突出しないので、走行レールの周囲に搬
送装置本体を走行させるために必要なスペースを少なく
でき、工場内のスペースの利用効率の向上を図ることが
できる。しかも、搬送バケットを傾動させるリフトアー
ムの動作と、搬送バケットの排出側への移動及び開閉蓋
の開閉の動作をそれぞれ第一と第二のリンク機構によっ
て連動しているため、一つの駆動源によって動作させる
ことができ、排出のための制御を簡単にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高架式小物物品高速搬送装置の一実
施例を示す正面図である。
【図2】 本発明の高架式小物物品高速搬送装置の内部
構造の概略を示す分解斜視図である。
【図3】 本発明の高架式小物物品高速搬送装置の搬送
バケットの作動を説明する図である。
【図4】 本発明の高架式小物物品高速搬送装置の搬送
バケットの作動を説明する図である。
【図5】 本発明の高架式小物物品高速搬送装置の搬送
バケットの作動を説明する図である。
【図6】 本発明の高架式小物物品高速搬送装置の走行
経路を説明する図である。
【図7】 本発明の高架式小物物品高速搬送装置の動作
を説明する流れ図である。
【符号の説明】
1 搬送装置本体、 3 走行レール、 4 搬
送バケット、22 傾動機構、 23 バケット駆動モ
ータ、 41 開閉蓋、42 枢支軸、 43 開閉リ
ンク、 44 枢支軸、 45 連結ピン、46 開閉
レバー、 47 枢支軸、 48 セクタギヤ、49
セクタギヤ軸、 50 リフトアーム、 51 中継ギ
ヤ、52 駆動ギヤ、 53 スライドリンク、 54
スライドガイド、54a 水平溝、 55 耳軸、
56 スプリングレバー、57 スプリングレバー軸、
58 スプリング係止ピン、59 引っ張りスプリン
グ、 60 スプリング固定軸、61 トーションスプ
リング。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行レール上を走行する搬送装置本体と、
    前記搬送装置本体に搭載され部品等の小物物品を収容す
    る搬送バケットと、前記搬送バケットに収容された部品
    等を搬送装置本体の側方に搬送バケットを傾動させて排
    出する傾動機構とを備え、 前記搬送バケットの排出側の側面には上端が軸支されて
    上方に開閉自在な開閉蓋が設けられるとともに、搬送バ
    ケット底部の排出側近傍には搬送バケットの傾動支点と
    なる耳軸が突設され、 前記傾動機構は前記耳軸を前記搬送装置本体に対して回
    動可能且つ水平方向に摺動可能に案内するスライドガイ
    ドと、前記搬送バケットの底面を押し上げるリフトアー
    ムと、前記リフトアームと連動して前記耳軸をスライド
    ガイドに沿って搬送装置本体の排出側へ移動させる第一
    のリンク機構と、前記リフトアームと連動して前記開閉
    蓋を開閉させる第二のリンク機構とを有し、 前記搬送バケットは傾動時に前記搬送装置本体の中央位
    置から排出側へ移動するとともに前記開閉蓋が開放され
    て部品等の排出が行われることを特徴とする高架式小物
    物品高速搬送装置。
JP25298694A 1994-09-21 1994-09-21 高架式小物物品高速搬送装置 Pending JPH0891554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25298694A JPH0891554A (ja) 1994-09-21 1994-09-21 高架式小物物品高速搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25298694A JPH0891554A (ja) 1994-09-21 1994-09-21 高架式小物物品高速搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0891554A true JPH0891554A (ja) 1996-04-09

Family

ID=17244920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25298694A Pending JPH0891554A (ja) 1994-09-21 1994-09-21 高架式小物物品高速搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0891554A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015229891A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 住友重機械工業株式会社 ショベル
EP4212460A1 (de) * 2022-01-14 2023-07-19 BÖWE SYSTEC GmbH Fahrbarer transportbehälter für eine sortiervorrichtung und verfahren zum öffnen und/oder schliessen eines transportbehälters

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015229891A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 住友重機械工業株式会社 ショベル
EP4212460A1 (de) * 2022-01-14 2023-07-19 BÖWE SYSTEC GmbH Fahrbarer transportbehälter für eine sortiervorrichtung und verfahren zum öffnen und/oder schliessen eines transportbehälters

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960019648A (ko) 웨이퍼 반송 시스템 및 그 제어방법
JP4182709B2 (ja) 走行体の走行制御方法
JP4039157B2 (ja) 自走台車
JP7014147B2 (ja) 物品搬送車
JP7115176B2 (ja) 搬送装置
JP3436070B2 (ja) 搬送設備
CN113086598A (zh) 分拣设备
US4350004A (en) Merchandise delivery conveyor for automatic bagging apparatus
JPH06297276A (ja) 生産ラインにおける部品の供給方法
US4781514A (en) Material handling vehicle load retention apparatus
JPH0891554A (ja) 高架式小物物品高速搬送装置
JPS58161340A (ja) 製品移送装置
JPH08290710A (ja) 無人搬送台車
JP2004010304A (ja) 垂直循環型トレイ式仕分け装置
JP2008102939A (ja) 物品搬送設備および物品搬送方法
JP4055496B2 (ja) 物品搬送設備および物品搬送方法
JPH0472215A (ja) 無人搬送車の移載装置
JP3409981B2 (ja) 物品搬送車
JP3724343B2 (ja) 荷搬送設備
JPH07144827A (ja) 紡績機械で練条機にスライバを供給する装置
JP2002006952A (ja) 荷搬送設備
JP3664048B2 (ja) 荷搬送設備
JP4179308B2 (ja) 荷搬送設備
JP3697995B2 (ja) 荷搬送設備
JPH1087060A (ja) 仕分けコンベヤ