JPH0890992A - ノック式ペンシルペンプロッタにおける排芯完了検出方法 - Google Patents

ノック式ペンシルペンプロッタにおける排芯完了検出方法

Info

Publication number
JPH0890992A
JPH0890992A JP25436694A JP25436694A JPH0890992A JP H0890992 A JPH0890992 A JP H0890992A JP 25436694 A JP25436694 A JP 25436694A JP 25436694 A JP25436694 A JP 25436694A JP H0890992 A JPH0890992 A JP H0890992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
core
pen
pencil
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25436694A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Miyasaka
俊章 宮坂
Shinya Nozawa
伸也 野沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mutoh Industries Ltd
Original Assignee
Mutoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mutoh Industries Ltd filed Critical Mutoh Industries Ltd
Priority to JP25436694A priority Critical patent/JPH0890992A/ja
Publication of JPH0890992A publication Critical patent/JPH0890992A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノック式ペンシルペンから残芯を排出する排
芯動作が完了したことをセンサを用いないで検出する。 【構成】 作画ヘッド2のペンホルダ22が保持するノ
ック式ペンシルペン20内の芯が短くなると、ノック動
作を行ったとき、鉛筆芯変位管38内の短芯の後端がチ
ャック部材48の先端から外れる。コントローラは、こ
の芯切れ状態を検出すると、この短芯の後端とチャック
部材48の先端との距離Kを検出し、チャック部材48
の先端と鉛筆芯変位管38の先端との距離Lから距離K
を引いて排出すべき残芯の長さを計算する。コントロー
ラはこの残芯長を給排芯動作用のペン変位量Xで割り、
排芯に必要なノック回数を演算する。しかる後にコント
ローラは、ノックによるチャック部材48の開放動作と
それに続くペンシルペン20のペン変位量X分の下降に
よる残芯押し出し動作とから成る給排芯動作を、演算し
たノック回数分行う。コントローラは、給排芯動作が演
算したノック回数分行われると、排芯が完了したものと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はノック式ペンシルペンを
用いたプロッタにおける排芯完了検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−107195号公報には、ペ
ンシルペンを所定の排芯位置に移動し、ペンシルペンか
ら残芯を落下させると、この残芯の落下を排芯センサに
よって検出するようにしたノック式ペンシルペンプロッ
タが開示されている。また、特開昭62−157000
公報には、替芯を長めに送りだし、残芯排出後に替芯を
規定量に折るようにしたノック式ペンシルペンプロッタ
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】直径0.3mmや0.
5mmの残芯の落下を検出するには、排芯センサに高い
精度が要求され、その取付調整が困難であるとともに、
コスト高の原因となる。また、光センサによって残芯の
落下を検出しようとすると、芯粉や外乱光の影響による
誤作動が生じてしまう。また、替芯を長めに出して折る
場合には、芯の先端がギザギザになるので、書き始めの
線が乱れてしまうという欠陥を有している。本発明は上
記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【問題点を解決する手段】上記目的を達成するため、本
発明は、管状のケースと、内部に複数本の芯を収納する
芯通路を有し、前記ケース内に昇降自在に嵌挿され、ス
プリングによって前記ケース内に支持されたノック管
と、前記ケースに軸方向に連動するように嵌挿配置さ
れ、内部に挿入された芯を前記ノック管が前記ケースに
対して押し下げられると開放し、前記スプリングによっ
て前記ノック管が定位置に復帰すると前記芯を把持する
チャック部材と、前記ケースの先端部に所定範囲内で軸
方向にスライド自在に嵌挿配置され、スプリングの弾発
力によって前記ケースの先端から突出する方向に付勢さ
れ、内部の芯保持部に嵌挿される芯を所定の摩擦力で保
持する鉛筆芯変位管とを備え、前記鉛筆芯変位管が前記
ケースの内部方向に引っ込んだ状態で、前記チャック部
材を開放するとともに前記鉛筆芯変位管がケースから突
出する方向に移動すると、この移動分、前記チャック部
材内の芯の所定量の芯の繰り出し動作が行われるように
したノック式ペンシルペンを、用紙支持面に対してXY
軸方向に相対的に移動可能な作画ヘッドの昇降駆動装置
に連係するペンホルダに保持し、前記作画ヘッドに設け
た上部ノック板に前記ノック管を係合可能とし、前記鉛
筆芯変位管の下端を前記作画ヘッドに設けた下部ノック
板で支持し、前記ペンホルダの下降によって前記チャッ
ク部材の把持する芯を前記鉛筆芯変位管を通じて作画面
に所定の筆圧で圧接し、作画による前記芯の消耗に伴っ
て前記鉛筆芯変位管が前記ケースに対して相対的に引込
み、この引込み量が規定量に達したところで、芯なしを
検出し、前記ペンホルダを上昇させて前記ノック板に前
記ノック管を係合させて前記チャック部材を開放させ、
このときの前記鉛筆芯変位管のケースから突出する方向
への復帰動作によって前記所定量の芯繰り出し動作を行
うようにしたノック式ペンプロッタにおいて、前記鉛筆
芯変位管の保持する芯が短くなり、前記芯繰り出し動作
によって、該芯が前記チャック部材の先端から外れたと
き、この芯切れ状態を前記チャック部材の先端が所定の
圧力で前記短芯の上端に当接するまでの前記ペンホルダ
の所定上昇位置からの下降量によって検出するステップ
と、前記用紙支持面上の測定面上で前記ペンシルペンの
ケースを前記鉛筆芯変位管の保持する短芯の後端に前記
チャック部材の先端が所定の圧力で当接するまで下降
し、このケースの下降量から前記チャック部材の先端と
残芯後端との距離Kを検出するステップと、前記チャッ
ク部材の先端と残芯後端との距離Kと、前記チャック部
材の先端と鉛筆芯変位管の先端との距離Lとから排出す
べき残芯の長さを演算し、この残芯長を給排芯動作用の
ペン変位量Xで割って給排芯に必要なノック回数を演算
するステップと、前記作画ヘッドの移動によりペンシル
ペンを給排芯位置に移動し、該位置で前記チャック部材
の開放動作と前記ケースのペン変位量X分の下降による
残芯押し出し動作を交互に行う給排芯動作を前記ノック
回数分行うステップとからなるものである。
【0005】
【実施例】以下に本発明の構成を添付図面に示す実施例
を参照して詳細に説明する。図3において、2はノック
式ペンシルペンプロッタの作画ヘッドであり、用紙載置
部材4上の用紙6に対して、X−Yの2軸方向に相対的
に移動可能に、支持されている。前記作画ヘッド2は、
XYモータMX,MYによって用紙載置部材4上をXY
の2軸方向に駆動されるように構成されている。
【0006】尚、プロッタは、用紙載置部材4上の用紙
を、Xモータによって駆動されるピンチローラ機構によ
ってX軸方向に送る用紙駆動型としても良い。前記XY
モータMX,MYはドライバを介して、コントローラ8
の制御部に接続している。前記作画ヘッド2の基板には
ム−ビングコイルから成る昇降駆動装置10が固設さ
れ、該駆動装置10の昇降出力体に、ノック式ペンシル
ペン20を脱着自在に保持するため公知のペンホルダ2
2が設けられている。
【0007】前記ヘッド2の基板には、上部ノック板2
6が固設されている。前記上部ノック板26は、前記ペ
ンホルダ22に保持されたペンシルペン20のフラシン
ジ28の上方に位置して配置され、前記上部ノック板2
6の、前方が開放された溝穴に、ペンシルペン20のフ
ランジ管34bが遊嵌配置されている。 前記ヘッド2
の基板には、下部ノック板30が固設され、該下部ノッ
ク板30は、前記ペンシルペン20の鉛筆芯変位管38
のガイドを兼用している。
【0008】前記下部ノック板30の、前方が開放され
た溝穴に前記変位管38の先端突部38aがスライド自
在に嵌合し得るように構成され、前記変位管38の下部
水平面は、前記ノック板30の溝穴の周囲の段部水平面
に係止されるように構成されている。X−Yプロッタの
機体には、複数のノック式ペンシルペンを保持するスト
ッカ−が配設され、該ストッカ−と前記作画ヘッド2の
ペンホルダ22との間で、相互にペンシルペンの交換を
自動的に行なうことができるように構成されている。
【0009】尚、このペンシルペン自動交換の構成は公
知であり、また本願発明の要旨ではないのでその図示及
び説明は省略する。11はエンコーダ板、12は光投射
器、13は光センサであり、これらは、ペンホルダ22
の位置を電気信号に変換するZ軸エンコーダを構成して
いる。次に、ノック式ペンシルペン20の構造を第2図
を参照して説明する。
【0010】34はノック機構、36は芯チャック機
構、38は鉛筆芯変位管、40は上部ケース40aと下
部ケース40bから成るケ−スである。ノック機構34
は複数の鉛筆芯42を保持する芯通路44を有するノッ
ク管34aと、該ノック管34aに固定された、フラン
ジ28が形成されたフランジ管34bとを有している。
芯チャック機構36は、チャック部材48と、内ケース
40aを介してケ−ス40に固定され、先端にテーパー
部材52aが固設されたチャックケ−ス52およびチャ
ックスプリング54を有している。
【0011】前記チャック部材48は、先割れ部を有す
る管体48aと、該管体48aに固定された芯ガイド管
48bと、該芯ガイド管48bに固定された管体48c
と、該管体48cの上部に固定された漏斗状部材48d
とから構成され、前記先割れ部は、チャックケース52
に固設されたテーパー部材52aに嵌挿されている。前
記チャック部材48はチャックスプリング54の弾発力
によって内部の芯42を圧着保持している。
【0012】鉛筆芯変位管38は、下部ケース40bに
固設された管体53に上下にスライド自在に嵌挿され、
ペンシルペン20の先端部を構成しており、その所定の
位置に適当な摩擦力を持って鉛筆芯を保持する環状のゴ
ム体60が設けられている。前記ゴム体60の鉛筆芯に
対する摩擦保持力は、変位管38をケ−ス40に対して
押し下げようとするスプリング64の弾力よりも大きく
設定されている。ケ−ス40に固定された管体62は鉛
筆芯変位管38の上部に形成された段部を係止するスト
ッパー面41を有している。鉛筆芯変位管38はスプリ
ング64により下方向に付勢されている。前記ケ−ス4
0には鍔部40aが形成されている。前記チャック部材
48は、漏斗状部材48dを介してノック管34aに連
結している。
【0013】次にノック式ペンシルペンの作用を説明す
る。芯通路44内に保持された1本の鉛筆芯42は芯チ
ャツク部材48の上部に形成された漏斗状部材48dか
ら芯チャツク部材48の芯通路内に取りこまれる。この
取り込まれた鉛筆芯42をここでは第1の鉛筆芯42a
とする。ここで、ノック機構34を1回または複数回上
下すなわち、チャック部材48を開放及び把持動作を行
わせることにより、第1の鉛筆芯42aは芯チャック機
構36のチャック部材48に把持される。
【0014】この時、第1の鉛筆芯42aの先端は、一
般的には鉛筆芯変位管38のゴム体60の上端に当接し
ている。この状態で鉛筆芯変位管38をケース40に対
して上下動させることにより第1の鉛筆芯42aは徐々
に繰り出される。このことを、さらに詳しく言えば、こ
のペンシルペン20の芯チャック機構36は、鉛筆芯を
把持した状態において、鉛筆芯を取り出す方向と鉛筆芯
を押しもどす方向には極めて強い保持力を有するように
構成されている。
【0015】従って、鉛筆芯変位管38が上方向に移動
する時には第1の鉛筆芯42aは、チャック部材48に
把持されているので第1の鉛筆芯42aは、変位せず、
従って、鉛筆芯変位管38が第1の鉛筆芯42aに対し
て位置変化する。この状態からチャック部材48を開放
すると、鉛筆芯変位管38は、スプリング64の弾発力
により元の位置に復帰する。このとき、ゴム体60の摩
擦力により第1の鉛筆芯42aが変位管38の上下スト
ロ−ク分だけ引き出される。
【0016】第1の鉛筆芯42aがペンシルペン20の
先端から出ると記録を行うことができる。記録に応じて
第1の鉛筆芯42aが消耗して、その後端が芯チャツク
機構36を脱すると最早記録を行うのに適さない。この
ような場合にはこの第1の鉛筆芯42a、即ち、残芯を
除去しなければならない。
【0017】この参考例のペンシルペンの芯チャック機
構36は記録品質を良好に保つためその把持開放動作が
定位置で行われる構成を有しているのでそれ自体鉛筆芯
を繰り出す作用を有していない。従って第1の鉛筆芯4
2aが消耗し、芯チャック機構36を脱し、第2の鉛筆
芯42bがそれぞれ追随し、該第2の鉛筆芯42bが芯
チャック機構36に把持された状態でノック機構34を
作用させたとしても第1の鉛筆芯42aを除去すること
はできない。ここで、第1の鉛筆芯42aは鉛筆芯変位
管38のゴム体60に所定の摩擦力で支持されている。
【0018】今、第1の鉛筆芯42aと第2の鉛筆芯4
2bが図10bの状態すなわち、第1の鉛筆芯42aが
芯チャック機構36を脱しかつ第2の鉛筆芯42bが第
1の鉛筆芯42aの後端に接した状態にあるとする。こ
こで、鉛筆芯変位管38をスプリング64に抗して所定
量押し上げる。鉛筆芯変位管38の上昇とともにそのゴ
ム体60の摩擦力により支持された第1の鉛筆芯42a
も所定量上昇しようとするが、第1の鉛筆芯42aの後
端に接する第2の鉛筆芯42bが芯チャツク機構36に
把持された状態にあるので、第1の鉛筆芯42bは上昇
せずその位置にとどまる。
【0019】そのため、第1の鉛筆42aは鉛筆芯変位
管38に対し繰り出し方向に相対的に進出する。この時
点で鉛筆芯変位管38をもとの位置にもどせば第1の鉛
筆芯42aの後端と第2の鉛筆芯42bとの間に所定量
(鉛筆芯変位管38の上昇分)の空間が生じる。この状
態でノック管34aを押し下げる。芯チャック機構36
は開放され、第2の鉛筆芯42bが重力により落下し、
第1の鉛筆芯42aの後端に接する。次々とこの二つの
動作すなわち鉛筆芯変位管38の押し上げ動作とノック
機構34の押し下げ動作を行わせることにより第1の鉛
筆芯42aを除去することができる。15は、排芯容器
であり、作画ヘッド2の移動可能領域内の、作図範囲外
に配設されている。
【0020】次に上記ノック式ペンシルペン20を作画
ヘッド2のペンホルダ22に保持した状態におけるXY
プロッタの動作について図1に示すフローチャートを参
照して説明する。図4Aは、昇降駆動装置10によって
ペンホルダ22を上昇し、ペンシルペン20のフランジ
28をノック板26に当て、更にペンホルダ22を上昇
させて、ノック動作を行った直後のペンシルペン20の
状態を示している。
【0021】作図中、昇降駆動装置22は、ペンホルダ
22を下降方向に付勢する。この付勢力によってペンシ
ルペン20の先端から突出する芯42aは用紙6に所定
の筆圧で圧接する。作図中(ステップ1)の芯42aの
消耗に伴って、ケース40は下降し、その分ケース40
は下降し、鉛筆芯変位管38は、図4,Bに示すように
スプリング64の弾発力に抗して、ケース40内に引っ
込む。
【0022】芯42aが消耗し、鉛筆芯変位管38がケ
ース40内に引込み、ケース40が所定のペンアップ位
置から所定のペン変位量Xほど下降すると、「芯無し」
状態となる。このペン変位量Xは、ペンアップ状態にお
けるケース40の下端とノック板30の上面との間の距
離を考慮して予め適宜な値に設定されている。このと
き、コントローラ8は、芯無しを判断する(ステップ
2)。次にコントローラ8は、昇降駆動装置10を制御
してケース40を上昇し、フランジ28をノック板26
に押し付けて、フランジ28を押し下げ、ノック動作を
行う(ステップ3)。このノック動作により、チャック
部材48による芯42aの把持が解除され、鉛筆芯変位
管38は、ゴム体60によって芯42aを保持した状態
でスプリング64の弾力により、ケース40に対して、
ストッパー面41に係止されるまでペン変位量Xに相当
する距離Xほど下降し、芯の繰り出しが行われる。
【0023】ケース40の下降量は、エンコーダ板11
と、光センサ13及び光投射器12とから成るZ軸エン
コーダによって電気信号に変換され、ペンの高さ信号と
してコントローラ8にフィードバックされる。図5A
は、芯42aが短くなり、これによってノック動作後
に、芯42aの後端がチャック部材48から外れた「芯
切れ」状態を示している。作図中におけるノック部材動
作は高速で行われる。高速でノック管34aが上昇し、
チャク部材48が開いた瞬間、鉛筆芯変位管38は、チ
ャック部材48より芯を引き出す。このとき、新芯は、
ケース40の上昇運動のイナーシャによって、チャック
部材48からは出てこない。
【0024】図5Aのペンアップ状態から、ケース40
を下降し、ペンダウンを実行すると、所望の筆圧を得ら
れないまま、ケース40はある量下降する。コントロー
ラ8は、ノック動作後に、所定のペンアップ位置から、
所定の筆圧を得られずにケース40が規定量X1ほどダ
ウンしたことを検出すると、「芯切れ」と判断し(ステ
ップ4)、給芯動作に移行する。コントローラ8は、筆
圧の有無及び大きさを、昇降駆動装置10の電流の大き
さを示す筆圧フィードハック信号によって検出する。
上記規定量X1は、所定のペン変位量Xに対し、「X≧
X1」の範囲で任意の量に設定することができる。コン
トローラ8は、ステップ4で芯切れを判断すると、残芯
長さの検出を行う(ステップ3)。これは、まず、図6
Aに示す所定のペンアップ位置からペン20をダウンさ
せ、図6Bに示すように、チャック部材48の先端を残
芯42の後端に付き当てる。
【0025】チャック部材48先端が残芯42a後端に
突き当った位置は、筆圧が急激に増大した位置を検出す
ることにより、判断する。この動作は、用紙載置部材4
上の用紙6即ち図面上でも構わないが、図面を汚す可能
性や紙厚等により不安定な状態となるため、作図範囲外
の排芯場所付近で行うことが望ましい。コントローラ
は、上記動作によってペンアップ状態での、チャック部
材48先端と、先端が用紙載置部材4に当接する残芯4
2aの後端との距離を「K」として記憶する。次にコン
トローラは、ノック回数の計算を行う(ステップ6)。
【0026】図7乃至図9において、鉛筆芯変位管38
がスプリング64の弾力によって、ケース40のストッ
パー面41に係止されたノック後の状態において、チャ
ック部材48の先端から、鉛筆芯変位管38の先端まで
の距離をLとする。この距離Lはコントローラが予め認
識している。コントローラは、(L−K)/Xを計算
し、その値をノック回数とする。上記(L−K)は排出
すべき残芯の長さとなる。尚、図2及び図8に示すよう
に、鉛筆芯変位管38の先端部に芯の滑り止め用のゴム
体60が設けられている場合には、残芯42aは、ゴム
体60から外れた瞬間に落下するので、次の計算式でノ
ック回数を計算することが望ましい。
【0027】(L−K−K2)/X=ノック回数 ここで、K2は、ゴム体60の下端と鉛筆芯変位管38
の下端との間の距離である。尚、チャック機構の構成
上、図9に示すように、チャック部材48を閉じて芯4
2bを保持する場合に、繰り出した芯42bを引き戻す
ものがあるが、この引き戻し距離Pは極めて微少(0.
6mm以下)であるから、計算上は考慮する必要はない
が、ノック回数を計算するに際し、ペン変位量Xから引
き戻し距離Pを差し引いて計算しても良い。次に、コン
トローラ8は、チャック部材48に替芯が有るか否か判
断する(ステップ7)。これは、ステップ5における残
芯長さ検出後に、その検出位置で、第1回目のノック動
作を実施し、ペンダウンを実行する。チャック部材48
内部に替芯42bが残ってない場合や、ペン20に故障
が発生した場合には、替芯が繰り出されないので、筆圧
が急激に増大することなく、ペン変位量Xのペンダウン
が実行される。
【0028】この場合には、コントローラ8は、替芯が
無いと判断する。コントローラ8は、ペン20がペン変
位量Xほどペンダウンする手前で、筆圧の急激な増大が
あった場合には、替芯有りを判断する。コントローラ8
は、ステップ7で否定を判断すると、次に、ペンストッ
カーが替えペンを保持しているかどうか判断し(ステッ
プ10)、肯定を判断すると、ペン交換を実施する(ス
テップB)。また、ステップ10で否定を判断すると、
作図を中断し(ステップ11)、操作パネルの表示装置
に給排芯異常発生を表示する(イテップ12)。尚、替
芯チェック動作を数回繰り返し、連続して動作不良が検
出された場合に、ペン交換を実施するようにしても良
い。
【0029】ステップ7で肯定を判断すると、コントロ
ーラは、給排芯動作を行う。この動作は、作図ヘッド2
を移動させて、ペン20を排芯容器15の直上に位置さ
せ、ノック動作と、残芯の押し出し動作を交互に繰り返
しつつ、決定したノック回数分の給排芯動作を実施す
る。この給排芯動作を、図10を参照して説明する。芯
切れの図10aの状態からノック動作でチャック部材4
8による替芯の把持を解放し、替芯42dを落下させ
て、残芯42aの後端と替芯42b先端を一致させる
(図10b参照)。次に、ペン変位量X分の動作によっ
て、替芯42bで、鉛筆芯変位管38内の残芯42aを
X分、排出方向に送り出す(図10c参照)。 この状
態から所定位置までペンアップさせ(図10d参照)、
且つ、ノック動作でチャック部材48を開き、替芯42
bを落下させ、残芯42a後端と替芯42b先端を一致
させる(図10e参照)。
【0030】そして、ペンダウンを行って替芯42bで
残芯を押し出す。この動作を繰り返すことにより、替芯
42bを繰り出し、残芯42aを排出する。今、Lを1
5mm,Kを4mm,K2を2mm,Xを4mmとする
と、上記のノック回数を求める式から、 となり、図11に示すように、3回目の給排芯動作に、
1mm以上の残芯の押し出し動作を実施すれば完全に残
芯の排出が完了することになる。
【0031】
【効果】本発明は上述の如く構成したので、センサレス
により、正確に残芯排出の完了を検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コントローラの動作を示すフローチャートであ
る。
【図2】ノック式ペンシルペンの断面図である。
【図3】プロッタの側面図である。
【図4】ペンシルペンの動作説明図である。
【図5】ペンシルペンの動作説明図である。
【図6】ペンシルペンの動作説明図である。
【図7】ペンシルペンの動作説明図である。
【図8】ペンシルペンの動作説明図である。
【図9】ペンシルペンの動作説明図である。
【図10】ペンシルペンの動作説明図である。
【図11】ペンシルペンの動作説明図である。
【符号の説明】
2 作画ヘッド 4 用紙載置部材 8 コントローラ 10 昇降駆動装置 11 エンコーダ板 12 光投射器 13 光センサ 20 ペンシルペン 22 ペンホルダ 26 ノック板 30 下部ノック板 34 ノック機構 34b フランジ管 38 鉛筆芯変位管 40 ケース 41 ストッパー面 48 チャック部材 52 チャックケース 52a テーパー部材 62 管体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状のケースと、内部に複数本の芯を収
    納する芯通路を有し、前記ケース内に昇降自在に嵌挿さ
    れ、スプリングによって前記ケース内に支持されたノッ
    ク管と、前記ケースに軸方向に連動するように嵌挿配置
    され、内部に挿入された芯を前記ノック管が前記ケース
    に対して押し下げられると開放し、前記スプリングによ
    って前記ノック管が定位置に復帰すると前記芯を把持す
    るチャック部材と、前記ケースの先端部に所定範囲内で
    軸方向にスライド自在に嵌挿配置され、スプリングの弾
    発力によって前記ケースの先端から突出する方向に付勢
    され、内部の芯保持部に嵌挿される芯を所定の摩擦力で
    保持する鉛筆芯変位管とを備え、前記鉛筆芯変位管が前
    記ケースの内部方向に引っ込んだ状態で、前記チャック
    部材を開放するとともに前記鉛筆芯変位管がケースから
    突出する方向に移動すると、この移動分、前記チャック
    部材内の芯の所定量の芯の繰り出し動作が行われるよう
    にしたノック式ペンシルペンを、用紙支持面に対してX
    Y軸方向に相対的に移動可能な作画ヘッドの昇降駆動装
    置に連係するペンホルダに保持し、前記作画ヘッドに設
    けた上部ノック板に前記ノック管を係合可能とし、前記
    鉛筆芯変位管の下端を前記作画ヘッドに設けた下部ノッ
    ク板で支持し、前記ペンホルダの下降によって前記チャ
    ック部材の把持する芯を前記鉛筆芯変位管を通じて作画
    面に所定の筆圧で圧接し、作画による前記芯の消耗に伴
    って前記鉛筆芯変位管が前記ケースに対して相対的に引
    込み、この引込み量が規定量に達したところで、芯なし
    を検出し、前記ペンホルダを上昇させて前記ノック板に
    前記ノック管を係合させて前記チャック部材を開放さ
    せ、このときの前記鉛筆芯変位管のケースから突出する
    方向への復帰動作によって前記所定量の芯繰り出し動作
    を行うようにしたノック式ペンプロッタにおいて、前記
    鉛筆芯変位管の保持する芯が短くなり、前記芯繰り出し
    動作によって、該芯が前記チャック部材の先端から外れ
    たとき、この芯切れ状態を前記チャック部材の先端が所
    定の圧力で前記短芯の上端に当接するまでの前記ペンホ
    ルダの所定上昇位置からの下降量によって検出するステ
    ップと、前記用紙支持面上の測定面上で前記ペンシルペ
    ンのケースを前記鉛筆芯変位管の保持する短芯の後端に
    前記チャック部材の先端が所定の圧力で当接するまで下
    降し、このケースの下降量から前記チャック部材の先端
    と残芯後端との距離Kを検出するステップと、前記チャ
    ック部材の先端と残芯後端との距離Kと、前記チャック
    部材の先端と鉛筆芯変位管の先端との距離Lとから排出
    すべき残芯の長さを演算し、この残芯長を給排芯動作用
    のペン変位量Xで割って給排芯に必要なノック回数を演
    算するステップと、前記作画ヘッドの移動によりペンシ
    ルペンを給排芯位置に移動し、該位置で前記チャック部
    材の開放動作と前記ケースのペン変位量X分の下降によ
    る残芯押し出し動作を交互に行う給排芯動作を前記ノッ
    ク回数分行うステップとからなる排芯完了検出方法。
  2. 【請求項2】 前記残芯長を演算する要素として、前記
    鉛筆芯変位管内のゴム体の下端と該鉛筆芯変位管の下端
    との距離K2を加え、前記ノック回数を(L−K−K
    2)/Xの式から求めるようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載のノック式ペンシルペンプロッタにおける
    排芯完了検出方法。
JP25436694A 1994-09-22 1994-09-22 ノック式ペンシルペンプロッタにおける排芯完了検出方法 Pending JPH0890992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25436694A JPH0890992A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 ノック式ペンシルペンプロッタにおける排芯完了検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25436694A JPH0890992A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 ノック式ペンシルペンプロッタにおける排芯完了検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0890992A true JPH0890992A (ja) 1996-04-09

Family

ID=17263996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25436694A Pending JPH0890992A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 ノック式ペンシルペンプロッタにおける排芯完了検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0890992A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117554224A (zh) * 2024-01-12 2024-02-13 泉州市钟晟体育科技有限公司 一种耐磨检测装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117554224A (zh) * 2024-01-12 2024-02-13 泉州市钟晟体育科技有限公司 一种耐磨检测装置
CN117554224B (zh) * 2024-01-12 2024-04-09 泉州市钟晟体育科技有限公司 一种耐磨检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0890992A (ja) ノック式ペンシルペンプロッタにおける排芯完了検出方法
JP2524874B2 (ja) プロッタにおける給芯完了検出装置
JPH05208594A (ja) 自動製図機の芯出し制御装置
JPH07186591A (ja) 自動製図機の給芯完了検出方法
JPH05208591A (ja) 自動製図機の残芯排出装置
JP2857799B2 (ja) プロッタにおける自動給芯装置
JPH05208589A (ja) 自動製図機の芯切れ検出装置
JP3174389B2 (ja) 自動製図機の鉛筆芯有無判定装置
JPH05208592A (ja) 自動製図機の芯保持不良検出装置
JP2594434B2 (ja) 自動製図機の芯なし検出装置
JPH0462192A (ja) プロッタにおける芯なし検出装置
CN217404467U (zh) 一种可探测晶圆边缘的晶圆测试探针座
JPH05169892A (ja) プロッタにおける短芯検出方法及びプロッタの制御方法
JPH05169893A (ja) プロッタにおける芯折れ、短芯検出方法及びプロッタの制御方法
JP2678363B2 (ja) X−yプロッタにおける芯なし検出方法
JPH05238193A (ja) ペンシル芯の検出方法及びその方法を用いた自動作図機
JPH05177983A (ja) 自動製図機のペンシル制御装置
JPH066400B2 (ja) 自動製図機の芯なし検出方法
JPH05177987A (ja) 自動製図機のペン交換制御装置
JP2627519B2 (ja) X−yプロッタにおける筆記具昇降制御方法
JPH05177988A (ja) 自動製図機のペン交換制御装置
JPH07433B2 (ja) 自動製図機
JPH0462193A (ja) プロッタにおける給芯完了検出装置
JPH01249397A (ja) X−yプロッタにおける筆記具昇降制御方法
JPH05208593A (ja) 自動製図機の筆圧制御装置