JP2678363B2 - X−yプロッタにおける芯なし検出方法 - Google Patents

X−yプロッタにおける芯なし検出方法

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JP2678363B2
JP2678363B2 JP63001080A JP108088A JP2678363B2 JP 2678363 B2 JP2678363 B2 JP 2678363B2 JP 63001080 A JP63001080 A JP 63001080A JP 108088 A JP108088 A JP 108088A JP 2678363 B2 JP2678363 B2 JP 2678363B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はX−Yプロッタにおいて、筆記具内の芯が所
定量消耗して短くなり、該芯が筆記具に内蔵された芯チ
ャックから外れたとき、この状態を検出するようにした
芯なし検出方法に関する。
〔従来の技術〕
画線ヘッドのペンホルダーに芯チャック内蔵の筆記具
を保持し、ペンホルダーを下降して芯チャックに把持さ
れた芯の先端を作画面に圧接し、該状態で画線ヘッドを
作画面に対して相対的にX−Y方向に移動して作画面に
作画を行い、1線分の作画が完了したところで、ペンホ
ルダーが最上昇位置まで上昇して、芯チャックが芯に対
して相対的にスライド上昇するようにしたX−Yプロッ
タが特開昭61−132394号に開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記X−Yプロッタにおいては、芯が消耗して芯が短
くなると、芯が芯チャックから外れてしまう。この場
合、芯チャックは、下端面で芯の上端を作画面に向けて
加圧し、この状態で作画が行われる。しかるに、この状
態で作画を行うと、芯チャックの下端によって芯の上端
がけずれてしまい、この芯の粉が芯チャックに付着し、
芯チャックの耐久性が低下するという欠陥が存した。
本発明は上記欠陥を除去することを目的とするものであ
る。
〔問題点を解決する手段〕
上記目的を達成するため本発明は画線ヘッド62の昇降
可能なペンホルダー78に、筆記具70の上部管体134を保
持し、該上部管体134を、前記画線ヘッド62の定位置に
保持された下部管体132に昇降自在に嵌合し、該下部管
体132に昇降パイプ148を上方向に付勢させて昇降自在に
嵌合配置し、前記上部管体134に内蔵された芯チャック1
52,154の開閉部160で芯150を把持し、前記管体134と連
動する芯チャック152,154の下方向加圧力によって該芯
チャック152,154が把持する芯150の下端を作画面56aに
圧接し、前記上部管体134を芯150が作画面56aに圧接し
ている状態から、昇降パイプ148が芯150との摩擦力によ
って前記下部管体132内を押し下げられている量と略同
量、上昇させると、芯150は芯チャック152,154との位置
を変えないで、前記昇降パイプ148の復帰上昇運動と連
動して、該上部管体134の上昇量と略同量作画面56aから
上昇し、前記上部管体134を最上昇位置に上昇させる
と、芯150は、前記芯チャック152,154の把持力から解除
されて芯150が前記昇降パイプ148に保持されたまま、前
記芯チャック152,154の開閉部160が前記芯150の上方に
移動し、前記上昇位置及び最上昇位置から前記上部管体
134が下降すると前記芯チャック152,154は前記芯150を
把持して前記上部管体134と連動して下降し、前記昇降
パイプ148が芯150との摩擦力によって小ストローク押し
下げられるようにしたX−Yプロッタにおいて、前記上
部管体134の、最上昇位置から作画面56aに芯150が圧接
するまでの下降量を検出し、この下降量と、前記上部管
体134最上昇時における芯150下端と作画面56aとの距離
に所定値を加算したデータとを比較し、前記下降量が前
記データより大であるとき前記芯チャック152,154から
前記芯150が外れていることを認識するようにしたもの
である。
〔作用〕
管体134が最上昇位置に上昇すると、芯150の下端は、
筆記具70の下部の所定位置に復帰する。このことは、作
画面56aと画線ヘッド62との対向間隔が作画面56a上の任
意の位置で変化しないと仮定した場合、管体134と連動
する芯チャック152,154の開閉部160に芯150が挿入され
ていれば、管体134が最上昇位置から、芯チャック152,1
54が把持する芯150の下端が作画面56aに圧接するまでの
下降量は常に一定である。しかるに、芯150が消耗によ
って短くなり、管体134が最上昇位置に上昇した状態に
おいて、芯150が芯チャック152,154の下端から外れ、芯
チャック152,154の下端と芯150の上端との間に距離が生
じていると、管体134が最上昇位置から下降する量は、
芯チャック152,154内に芯150が挿入されている場合に比
し上記距離分増加する。本発明では、管体134の最上昇
位置からの実際の下降量と、管体134最上昇時における
芯150下端と作画面56aとの距離即ち、芯チャック152,15
4に芯150が挿入されているときの管体134の最上昇位置
からの下降量に作画面56aの高低差などを考慮した所定
値を加算したデータ、とを比較して、その比較の結果に
よって、芯チャック152,154から芯が外れているか否か
判断するようにしたものである。
〔実施例〕
以下に本発明の構成を添付図面に示す実施例を参照し
て詳細に説明する。
第6図において、50は用紙駆動型のX−Yプロッタの機
体であり、用紙載置板52上にこれに対して水平にYレー
ル54が固設されている。載置板52の両側に配設された駆
動ローラと押えローラとから成るピンチローラ機構(図
示省略)によって載置板52上の用紙56の両側が支持さ
れ、Xモータ58(第2図参照)によって駆動される前記
駆動ローラの回転によって載置板52上の用紙56は前後
(+−方向)に送られるように構成されている。前記Y
レール54にはYモータ60(第2図参照)の駆動によって
Yレール54に沿って移動するようにYカーソル(図示省
略)が取り付けられ、該Yカーソルには画線ヘッド62が
固定されている。前記Yレール54の一端側に位置して、
前記機体50にはボックス64が配設され、該ボックス64に
は、回転型の公知の筆記具ストッカー(カルーゼル)66
が配設されている。前記筆記具ストッカー66は、第8図
に示すようにボックス64に固設された減速機付きモータ
67の出力軸に連係している。ストッカー66の一対の円盤
66a,66bから成る水平部には一定間隔ごとにペンホルダ
ー68が形成されている。前記ストッカー66の円盤66a,66
bの外周部には筆記具70の周面を嵌合保持する溝が形成
され、該上下の溝の中間に位置してペンストッパー72が
固設されている。74は回動アームであり、前記円盤66a
と66bに回転自在に軸76支され、一方向にばねにより付
勢されている。前記円盤66a,66bの溝、ペンストッパー7
2及び回動アーム74は前記ペンホルダー68を構成してい
る。筆記具70は、その半周面が円盤66a,66bの溝の壁面
とペンストッパー72の壁面に当接配置され、該状態にお
いて、回動アーム74が筆記具70の側面に弾接するととも
にペンストッパー72の上端と円盤66aの下面との間に筆
記具70の鍔部が脱着自在に嵌合し、これらの相互作用に
よって、筆記具70はペンホルダー68に脱着可能に保持さ
れている。前記筆記具ストッカー66の各ペンホルダー68
のうちの所望のものと、前記画線ヘッド62のペンホルダ
ー78との間で相互に筆記具70の交換を自動的に行うこと
ができるように構成されている。
尚、この筆記具自動交換のための構成は公知なのでその
詳細な説明は省略する。
前記モータ67及びX−Yモータ58,60は、ホストコンピ
ュータにI/0装置を介して接続するコントローラ80の中
央処理装置82即ちCPUによってコントロールされるよう
に構成されている。
次に前記画線ヘッド62の構造を第7図を参照して説明す
る。
84はDCモータであり、画線ヘッド62の基板86に一体的な
垂直壁86aに固定されている。該垂直壁86aとこれに向き
合った垂直壁86bには、軸体88が回転自在に架設され、
該軸体88に管体90が固着されている。前記管体90にはロ
ーププーリ90aと大歯車90bが一体的に形成されている。
前記垂直壁86aにはロータリーエンコーダ92が固設さ
れ、該エンコーダ92の入力軸に固着された小歯車94は、
前記大歯車90bに噛み合っている。前記小歯車94とは180
度の間隔を存して、前記DCモータ84の出力軸に固着され
た小歯車96が前記大歯車90bと噛み合っている。前記基
板86と前記垂直壁86bに形成された水平部との間には垂
直方向にガイド軸98が架設され、該ガイド軸98にスライ
ドボールベアリングを介して昇降体100の内径部がスラ
イド自在に嵌合している。前記昇降体100の一方には公
知のペンホルダー78が固設され、昇降体100の他方には
突片102が固設されている。前記基板86にはローププー
リ104が取り付けられ、該プーリ104は、ロープテンショ
ン調整機構106のねじ108を回転することによって高さを
調整できるように構成されている。前記ローププーリ10
4に巻き回されたワイヤロープ110の一方は、前記ロープ
プーリ104に掛け渡され、該一方の端部はねじ112によっ
て前記突片102に固定されている。前記ワイヤロープ110
の他方の端部はねじ114によって前記突片102に固定され
ている。前記DCモータ84は、第2図に示すように、モー
タ駆動回路116、増幅器118、及びD/Aコンバータ120を介
してCPUに接続している。前記ロータリーエンコーダ92
は、方向判別回路124及びアップダウンカウンタ126を介
してCPUに接続している。第7図において、130は前記基
板86に固設された支持片であり、これの溝穴に前記ペン
ホルダー78に保持された筆記具70の下部管体132の小径
部132aが嵌合し、該管体132の環状の水平面132bが第5
図に示すように支持片130の上面に係止されている。
次に筆記具70の構造を第5図を参照して説明する。
134は上部管体であり、外周に沿って鍔部134aが形成さ
れている。前記上部管体134の内径部には、管状のチャ
ックガイド136と案内管138が固定されている。前記案内
管138の内周面には下部管体132の外周面がスライド自在
に嵌合し、該下部管体132の上端に形成された突条132a
の下面がコイルスプリング140の弾発力によって、前記
案内管138の内径部に形成されたストツパー面138aに弾
接している。前記下部管体132の内径部には、パイプ142
が昇降自在に配置され、該パイプ142の上端は、コイル
スプリング144の弾発力によって、前記下部管体132の中
間部に固設されたストッパーリング146に弾接してい
る。前記パイプ142にはゴム製の昇降パイプ148が固着さ
れ、前記昇降パイプ148の小径部と前記下部管体132の小
径部及び上部管体134の小径部は、鉛芯150のガイドを構
成している。152,154は前記チャックガイド136内に対向
配置された一対の芯チャックであり、これの下部の両側
に、前記チャックガイド136に形成されたテーパー壁136
aに対向して、ボール受け穴156が形成され、該ボール受
け穴156に鋼球158が遊嵌配置されている。前記芯チャッ
ク152,154の、下部の開閉部160の隙間間隔は鋼球158か
らの圧力によってせばまるように構成されている。前記
芯チャック152,154はコイルスプリング162の弾発力によ
って上方向に付勢され、該付勢力によって前記鋼球158
を介して前記チャックガイド136のテーパー壁136a面に
弾接している。前記芯チャック152,154は、前記チャッ
クガイド136に対して相対的に上昇する方向に付勢力が
作用すると、芯チャック152,154間に挾圧力が生じて、
該芯チャック152,154間の鉛芯150を開閉部160で固定す
る。また、上記上昇方向とは逆方向に付勢力が作用する
と、上記挾圧力が解除されるように構成されている。従
って、芯チャック152,154間の鉛芯150が、上昇しようと
すると、この上昇力は、該鉛芯150と芯チャック152,154
間の摩擦力を介して、芯チャック152,154に伝達され、
鉛芯150は、芯チャック152,154の開閉部160に固定され
て、鉛芯150は、芯チャック152,154に対して上昇できな
い。また、鉛芯150に上昇力が作用しなくとも、鉛芯150
は、コイルスプリング162の作用によって開閉部160に固
定されている。鉛芯150を芯チャック152,154間に筆記具
70の上から挿入する場合には、鉛芯150の下降力が摩擦
力によって芯チャック152,154に伝達され、芯チャック1
52,154は、チャックガイド136に対して下降方向に付勢
されるため開閉部160の挾圧力が解除される。そのた
め、鉛芯150を芯チャック152,154に沿って下方向にスラ
イドさせることができる。前記昇降の内周面に鉛芯150
を挿入すると、鉛芯150と昇降パイプ148との間に所定の
摩擦力が発生するように構成されている。従って、鉛芯
150が上記摩擦力に抗して下降すると、昇降パイプ148
は、この昇降力によってコイルスプリング144の弾力に
抗して、所定距離具体的には、少なくとも1mmほど下降
するように設定されている。そのため、下部管体132の
下端から突出する鉛芯150は常にコイルスプリング144の
弾発力によって上方向に付勢される。上記下部管体132
の下端と作画面56aとの距離は略1mmに設定され、案内間
138の下端と支持片130上面との距離は6mmに設定されて
いる。
次に本実施例の動作について説明する。
まず、筆記具70内に新しい鉛芯150を挿入セットする。
芯150は、その上端が、外部管体134の上端と同一レベル
となるまで、押し込むと、芯150の下端が丁度下部管体1
32の下端と一致するように、芯150の長さが設定されて
いる。上記筆記具70を筆記具ストッカー66の各ペンホル
ダー68に保持させる。画線ヘッド62のペンホルダー78が
上記筆記具70を上下方向にずれないように保持した状態
において、コントローラ80の中央処理装置82即ちCPUか
らペンダウンディジタル信号が出力されると、この信号
はD/Aコンバータ120によりアナログ電圧信号に変換さ
れ、増幅器118を経て、モータ駆動回路116に供給され
て、モータ84の出力軸が正方向に回転する。このモータ
84の駆動によって、小歯車96が正方向に回転し、この回
転は、管体90に伝達され、ワイヤロープ110の一方がロ
ーププーリ90aに巻き取られ、ワイヤロープ110の他方が
ローププーリ90から繰り出されて、昇降体100が下降す
る。この昇降体100の下降により、ペンホルダー78が下
降し、該ペンホルダー78に保持されている筆記具70の上
部管体134がコイルスプリング140の弾力に抗して下降す
る。上部管体134の下降により、これと連動してチャッ
クガイド136及び芯チャック152,154が下降し、この芯チ
ャック152,154間に挿入配置されている鉛芯150が下降す
る。鉛芯150が下降するとき、鉛芯150と昇降パイプ148
との間の摩擦力によって該昇降パイプ148はコイルスプ
リング144の弾力に抗して鉛芯150と連動して下降する。
外部管体134が最上昇位置から略1mm下降したところで、
鉛芯150は、作画面56aに衝突する。鉛芯150が作画面56a
に衝突した後、尚も、モータ84の駆動力によって上部管
体134が下降しようとすると、鉛芯150は、芯チャック15
2,154に対して相対的に上昇しようとする。この鉛芯150
の上昇力が芯チャック152,154の開閉部160に摩擦力によ
って伝達されると、芯チャック152,154は、チャックガ
イド136に対して上昇しようとするが、この上昇力は、
チャックガイド136のテーパー壁136aによって、阻止さ
れ、且つ芯チャック152,154の開閉部160が閉じる方向に
強く作用し、鉛芯150は更にしっかりと、芯チャック15
2,154の開閉部160に把持される。該状態において、鉛芯
は、DCモータ84の駆動力による所定の電圧で作画面134
に圧接し、いわゆるペンダウンの状態となる。上記外部
管体134の下降量は、ロータリーエンコーダ92によって
方向性を有するパルス信号に変換され、方向判別回路12
4を経て、アップダウンカウンター126に供給され、この
カウンター126の出力によって、CPUは、筆記具70が下降
方向にどれだけ移動したかを認識する。上記ペンダウン
状態において、CPUの制御により用紙56を第6図中、前
後方向(X方向)に送り、画線ヘッド62をYレール54に
沿って移動すると、用紙56上に所定の線が描かれる。こ
の作画中、鉛芯150が減ってゆくと、鉛芯150の先端の減
りに応じて外部管体134は、モータ84の駆動によって下
降し、この下降と連動して、チャックガイド136、芯チ
ャック152,154及び鉛芯150が下降し、鉛芯150は常に、
所定の筆圧で載置板52上の用紙56の上面即ち作画面56a
に弾接した状態を保つ。上記外部管体134の位置信号
は、アップダウンカウンター126によって常時、CPUに供
給される。CPUのペンアップ信号に基いて、前記モータ8
4が逆方向に駆動されると、ペンホルダー78が上昇す
る。これにより、上部管体134は上昇し、案内管138は、
下部管体132の外周面に沿って上昇する。上部管体134の
上昇距離が略1mmに達するまでは、鉛芯150がコイルスプ
リング144による昇降パイプ148の復帰運動と連動して上
昇するため、芯チャック152,154は、その開閉部160が閉
じたまま上昇する。昇降パイプ148がストッパーに係止
された後、更に、上部管体134が上昇すると、鉛芯150が
昇降パイプ148に、その摩擦力で保持された状態で、芯
チャック152,154が上昇することになる。そのため、鉛
芯150の芯チャック開閉部160に対する摩擦力は該開閉部
160に対して相対的に下向に作用することになり、これ
によって開閉部160挾圧力が減少して、芯チャック152,1
54は、上部管体134と連動して、鉛芯150に対してスライ
ドしながら最上昇位置まで上昇する。このとき、鉛芯15
0の下端は、丁度下部管体132の下端と同一レベルとな
る。
上記の説明から明らかなように、ペンアップ動作は、鉛
芯150が作画面に弾接している状態から上部管体134を1m
m(小ストローク)上昇させれば良く、鉛芯150に対する
固定位置を移動させる芯出し動作は、外部管体134を最
上昇位置まで上昇(大ストローク)させれば良い。
次に、第1図を参照して芯出し、芯切れ検出動作につい
て説明する。
画線ヘッド62のペンホルダー78が最上昇位置で筆記具70
を保持し、筆記具70の上部管体134が最上昇位置にある
状態を筆記具70の初期状態とする(ブロック1)。そし
て、現在の残芯の長さPO′をPO′=POとする(ブロック
1′)。該状態において、芯チャック152,154が鉛芯150
を固定した状態のまま作画できる線の長さを鉛芯の長さ
に換算すると、その値POは、本実施例ではPO=5mmに設
定されている。ホストコンピュータから1線分の作画コ
マンドがコントローラ80のI/0装置に入力されると(ブ
ロック2)、CPUは、アップダウンカウンター126の出力
データ即ち、筆記具70の外部管体134の設定基準位置に
対する偏位量であるペンポジションデータP1を読み取る
(ブロック3)。このペンポジションデータP1は外部管
体134の最上昇位置を示している。次にCPUは、上記作画
コマンドの線分の長さに対応する芯長が上記POよりも大
きいか否か判断する(ブロック4)。否であれば、ペン
ホルダー78を下降し、鉛芯150の先端を作画面56aに当接
し(ブロック5)、且つこのペンダウンのときのアップ
ダウンカウンター126の出力データP2即ち外部管体134の
位置データを読み取る。次に、CPUは、P2−P1即ち、筆
記具外部管体134の最上昇位置からの下降量が、(スト
ローク+α)よりも大であるか否か判断する。鉛芯150
が芯チャック152,154間に挿入された状態であれば、上
記P2−P1は、鉛芯150の下端が下部管体132と同一レベル
の状態から作画面56aに当接するまでの距離即ち1mmであ
る。しかるに、鉛芯150が短くなって芯チャックの開閉
部160から外れており、外部管体134が最上昇位置におい
て、芯チャック152,154の下端と鉛芯150の上端との間に
例えば1mmの間隔があると、外部管体134は、最上昇位置
から2mm下降したところで鉛芯の下端が作画面56aに衝突
して係止される。即ち、上記芯チャック152,154に下端
と鉛芯150上端の間隔だけ外部管体134の下降量が増大す
る。このことから、(P2−P1)が一定量を越えたら鉛芯
150が短くなって芯チャック152,154から外れていること
を認識することができる。この認識のための一定量は、
作画面56aの高低誤差を考慮した値αと、鉛芯150が短く
なって芯チャック152,154から外れた状態のとき、外部
管体134を最上昇位置から、鉛芯150が作画面56aに圧接
するまで下降したときのストロークを参考にして適宜の
値が設定される。(P2−P1)>ストローク+αであれ
ば、CPUは芯なしを検出して、画線ヘッド62は、筆記具
ストッカー66との間で筆記具70の交換を行う。ブロック
7において否を判断すると、CPUは、XYモータ58,60を制
御して、1線分の作画を終了する(ブロック8)。この
1線分の作画が終了した時点で、CPUは、筆記具外部管
体134の高さ位置を示すアップダウンカウンター126の出
力データP3を読み取る。
次に、CPUは、PO′−(P3−P2)を演算することによっ
て、芯チャック152,154の下部管体132に対する下降可能
距離即ち、残芯の長さPO′を演算する。この残芯の長さ
PO′は、鉛芯150の実際の長さではなく、芯チャック15
2,154が鉛芯150を把持した状態において、作画可能な鉛
芯の長さを示す。即ち、P′Oが作画終了時において、
2mmであれば、芯量2mmに相当する長さの作画を行った時
点で、筆記具外部管体134は最下降位置に達する。即
ち、第5図中、案内管138の下端が支持片130の上面に達
し、作画が不可能になることを示している。次に、CPU
は、DCモータ84を駆動して、画線ヘッド62のペンホルダ
ー78を、設定小ストローク(本実施例では1mm)上昇さ
せる。このとき、昇降パイプ148のコイルスプリング144
によって、鉛芯150も筆記具外部管体134の上昇量と略同
量上昇し、芯チャック152,154の開閉部160は閉じたまま
即ち鉛芯150を把持したまま上昇する。次に、CPUに1線
分コマンドが入力されると(ブロック12)、CPUは、上
記コマンドの線分の長さに相当する芯量が上記残芯量P
O′よりも大であるか否か判定し(ブロツク13)、NOで
あれば、ブロック5に移行し、Yesであれば、画線ヘッ
ド62のペンホルダー78を最上昇位置まで上昇して、芯チ
ャック152,154の鉛芯150に対する把持位置を鉛芯150の
上部に移動させる(ブロック14)。次に、判定ブロック
4に移行する。判定ブロック4において、Yesを判定す
ると、CPUは、芯チャック152,154が鉛芯150を把持した
状態で作画可能な芯量データ(本実施例では5mm)に、
任意の、誤差を考慮した(例えば3/4)を掛けた、芯チ
ャック152,154が鉛芯150を把持した状態での作画可能な
線長lを求める(ブロック15)。次に、筆記具外部管体
134を下降して、鉛芯134の下端を作画面56aに当接する
(ブロック16)。次に、アップダウンカウンター126の
出力データP2を読み取る(ブロック17)。次に、CPU
は、上記のP2−P1>ストローク+αであるか否かを判定
し、Yesであれば、筆記具交換プログラムに移行し、NO
であれば、画線ヘッド62は、線長l分の作画を行う(ブ
ロック19)。次に、DCモータ84を駆動して筆記具外部管
体134を最上昇位置まで上昇して芯出し動作を行い(ブ
ロック20)、次に、CPUは、残り線分の長さが上記PO′
よりも大であるか否かを判定し(ブロック21)、Yesで
あれば、ブロック15に移行し、NOであればブロック5に
移行する。
上記実施例では、残芯量と次の作画距離に相当する芯量
とを比べて、所定のストローク分(5mm)鉛芯が消耗さ
れるまで芯チャック152,154は、鉛芯150を保持したまま
なので、ペンアップ動作ごとに芯出し動作を行う場合に
比し、飛躍的に芯チャック開閉部160の開閉回数を減ら
すことができ、芯チャック152,154の耐久性を向上させ
ることができる。しかしながら、短い線分が続き打点数
が多くなると、芯チャック152,154の把持力によって鉛
芯が削れてしまい、鉛芯が芯チャック152,154に対して
すべってしまうという欠陥が生じる。そこで、残芯と次
の作画距離に相当する芯量とを比べて残芯で次の線分が
描けなければ芯出し動作を行うという上記実施例の処理
に加えて、次の動作を付加することで上記問題点を解決
している。
まず、CPUがペンダウン命令を出力すると(ブロック4
1)、CPU内のカウンタが+1をカウントする(ブロック
42)。次に、筆記具外部管体134が下降し(ブロック4
3)、1線分の作画が完了したところで(ブロック4
4)、CPUは、上記カウンタのカウント値がN回(例えば
N=1000)であるか否か判定し(ブロック45)、NOであ
れば、残芯量PO′が、次の1線分に相当する芯量よりも
大であるか否か判定し(ブロック46)、NOであれば、CP
Uは、ペンホルダー78を1mm(小ストローク)上昇させて
(ブロック47)、ブロック41に移行する。判定ブロック
45において、Yesを判定すると、上記カウンタをゼロに
リセットし(ブロック48)、しかる後に、CPUは、ペン
ホルダー78を最上昇位置まで上昇させて、芯チャック15
2,154の鉛芯150に対する把持位置を移動させ、芯出し動
作を行う(ブロック49)。次にブロック41に移行する。
次に他の実施例を第4図を参照して説明する。
本実施例では、画線ヘッド62のペンホルダー78が最上昇
位置で筆記具70を保持した状態において、P0=3mmに設
定されている(ブロック30)。該初期状態において、CP
Uに位置線分コマンドが入力されると(ブロック31)、C
PUは、線分の長さに相当する芯長がP0よりも大であるか
否か判定する(ブロック32)。NOであれば、画線ヘッド
62のペンホルダー78を下降して(ブロック33)、作画を
行い(ブロック34)、しかる後に、ペンホルダー78を上
昇して(ブロック35)、ブロック31に移行する。ブロッ
ク32において、Yesであれば、芯長(3mm)に所定の誤差
考慮数値(例えば3/4)をかけて作画可能な線長データ
lを求める。
次に、ペンホルダー78を下降して(ブロック37)上記l
分の線分の作画を行い(ブロック38)、しかる後に、ペ
ンホルダー78を上昇して芯チャック152,154の鉛芯150に
対する把持位置を移動する(ブロック39)。次に、残り
の線分がP0よりも大であるか否か判定し(ブロック4
0)、否であればブロック33に移行し、Yesであればブロ
ック36に移行する。
上記の如く、画線ヘッド62を制御することにより鉛芯3m
m以上に相当する線分がコントローラ80に入力されて
も、作画のかすれの発生を防止することができる。
尚、上記において使用した、ペンダウン、ペンアップ、
上昇、下降、上部、下部あるいは昇降という用語は、作
画面を基準として用いたものである。従って、本発明が
床面に対して水平な用紙載置面と、該載置面の上方に配
置された画線ヘッドを備えたX−Yプロッタに限定され
るものでなく、床面に対して垂直な用紙載置面と、これ
に向き合った画線ヘッドを備えたX−Yプロッタにも本
発明を応用することができ、この場合、ペンダウン、ペ
ンアップ、下降、あるいは昇降という用語は、載置面に
対して略垂直方向に離反又は接近するという意味であ
り、又、上部、下部という用語も載置面又は作画面を基
準として、作画面の垂直方向に近い方を下部、遠い方を
上部と解釈されるべきである。
〔効果〕
本発明は上述の如く構成したので、作画のための小ス
トロークでのペンアップダウン時には、芯の繰り出しを
行なわない筆記具を用いたプロッタにおいて、芯チャッ
クから芯が外れた状態を検出することが出来る効果が存
する。
【図面の簡単な説明】
第1図はフローチャート、第2図はブロック回路図、第
3図はフローチャート、第4図はフローチャート、第5
図は断面図、第6図は外観図、第7図は側面図、第8図
は側面図である。 50……機体,52……用紙載置板,54……Yレール,56……
用紙,58……Xモータ,60……Yモータ,62……画線ヘッ
ド,64……ボックス,66……筆記具ストッカー,66a,66b…
…円盤,68……ペンホルダー,70……筆記具,72……ペン
ストッパ,74……回動アーム,76……軸,78……ペンホル
ダー,80……コントローラ,82……中央処理装置,84……D
Cモータ,86……基板,88……軸体,90……管体,90a……ロ
ーププーリ,90b……大歯車,92……ロータリーエンコー
ダ,94……小歯車,96……小歯車,98……ガイド軸,100…
…昇降体,102……突片,104……ローププーリ,106……ロ
ープテンション調整機構,108……ねじ,110……ワイヤロ
ープ,112……ねじ,114……ねじ,116……モータ駆動回
路,130……支持片,132……下部管体,134……上部管体,1
34a……鍔部,136……チャックガイド,138……案内管,14
0……コイルスプリング,142……パイプ,144……コイル
スプリング,146……ストッパーリング,148……昇降パイ
プ,150……鉛芯,152,154……芯チャック,156……ボール
受け穴,158……鋼球,160……開閉部,162……コイルスプ
リング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画線ヘッド(62)の昇降可能なペンホルダ
    ー(78)に、筆記具(70)の上部管体(134)を保持
    し、該上部管体(134)を、前記画線ヘッド(62)の定
    位置に保持された下部管体(132)に昇降自在に嵌合
    し、該下部管体(132)に昇降パイプ(148)を上方向に
    付勢させて昇降自在に嵌合配置し、前記上部管体(13
    4)に内蔵された芯チャック(152)(154)の開閉部(1
    60)で芯(150)を把持し、前記管体(134)と連動する
    芯チャック(152)(154)の下方向加圧力によって該芯
    チャック(152)(154)が把持する芯(150)の下端を
    作画面(56a)に圧接し、前記上部管体(134)を芯(15
    0)が作画面(56a)に圧接している状態から、昇降パイ
    プ(148)が芯(150)との摩擦力によって前記下部管体
    (132)内を押し下げられている量と略同量、上昇させ
    ると、芯(150)は芯チャック(152)(154)との位置
    を変えないで、前記昇降パイプ(148)の復帰上昇運動
    と連動して、該上部管体(134)の上昇量と略同量作画
    面(56a)から上昇し、前記上部管体(134)を最上昇位
    置に上昇させると、芯(150)は、前記芯チャック(15
    2)(154)の把持力から解除されて芯(150)が前記昇
    降パイプ(148)に保持されたまま、前記芯チャック(1
    52)(154)の開閉部(160)が前記芯(150)の上方に
    移動し、前記上昇位置及び最上昇位置から前記上部管体
    (134)が下降すると前記芯チャック(152)(154)は
    前記芯(150)を把持して前記上部管体(134)と連動し
    て下降し、前記昇降パイプ(148)が芯(150)との摩擦
    力によって小ストローク押し下げられるようにしたX−
    Yプロッタにおいて、前記上部管体(134)の、最上昇
    位置から作画面(56a)に芯(150)が圧接するまでの下
    降量を検出し、この下降量と、前記上部管体(134)最
    上昇時における芯(150)下端と作画面(56a)との距離
    に所定値を加算したデータとを比較し、前記下降量が前
    記データより大であるとき前記芯チャック(152)(15
    4)から前記芯(150)が外れていることを認識するよう
    にしたことを特徴とする芯なし検出方法。
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