JPH05208593A - 自動製図機の筆圧制御装置 - Google Patents

自動製図機の筆圧制御装置

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JPH05208593A
JPH05208593A JP4039392A JP4039392A JPH05208593A JP H05208593 A JPH05208593 A JP H05208593A JP 4039392 A JP4039392 A JP 4039392A JP 4039392 A JP4039392 A JP 4039392A JP H05208593 A JPH05208593 A JP H05208593A
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JP
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pencil
lead
writing pressure
height
knock
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JP4039392A
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Toru Hayashi
徹 林
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Mutoh Industries Ltd
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Mutoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筆圧発生源にムービングコイルを用いる自動
製図機において、このムービングコイルのストローク長
対推力特性を補正し、常に一定の指定筆圧を実現できる
ようにする。 【構成】 複数本の鉛筆芯42を内蔵したノック機構3
4と、このノック機構の上下動作により把持開放動作が
行われる芯チャック機構36と、この芯チャック機構に
対して相対的に上下して鉛筆芯の保持位置を変化する鉛
筆芯変位管38と、この変位管を下方に押し下げるスプ
リング64とを有するノック式ペンシル20を上下動可
能なペンホルダ22で保持し、このペンホルダをムービ
ングコイル使用の昇降駆動装置10で降下させて作画面
に対し所望とする筆圧をかける自動製図機において、前
記ムービングコイルのストローク長対推力特性を補正し
て一定の指定筆圧を実現する高さ補正値を記憶した手段
と、前記ペンシルの現在高さを検出する手段と、この現
在高さに対応する前記高さ補正値を読み出して前記ムー
ビングコイルの駆動電流値を決定する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆圧発生源にムービン
グコイルを用いる自動製図機において、ペンシルの高さ
によらず常に一定の指定筆圧を実現可能とする自動製図
機の筆圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X−Yプロッタと呼ばれる自動製図機
は、コンピュータから出力される作画データを基に作画
用のペンシルを移動させて順次作画を行うものである。
このペンシルは複数本の鉛筆芯を内蔵し、その内の1本
を順番に繰り出しながら使用するノック式であるため、
内部にはこの動作に必要な鉛筆芯変位管(中駒)や芯チ
ャック機構等を備えている。
【0003】鉛筆芯変位管は中心部に鉛筆芯を貫通させ
て保持するゴム環を有し、スプリングの弾性で芯チャッ
ク機構から遠ざかろうとする。芯チャック機構は鉛筆芯
を保持して把持、開放動作を行い、開放時に変位管がス
プリングの弾性で遠ざかると、その分鉛筆芯が芯チャッ
ク機構から繰り出される。この動作が「芯出し」にな
る。この芯チャック機構が鉛筆芯を把持している時は、
上記のように変位管がスプリングの弾性により遠ざかろ
うとしても鉛筆芯は引き出されない。これとは逆に、変
位管の先端を後述する下部ノック板に衝合させること
で、上記スプリングの弾性に抗して変位管を芯チャック
機構に接近させたときも、鉛筆芯は変位できない。但
し、このときは鉛筆芯の先端が、変位管の移動量だけ変
位管から外部に突出する。
【0004】1回の芯出しで作画できる最大距離は、変
位管が最も突出した状態から最もペンシル内に入り込ん
だ状態になるまでであり、この間に鉛筆芯はすり減って
短くなる。この場合、上下方向の動作としては、変位管
を下部ノック板に当接させてその高さを一定に保ち、こ
の状態でペンシルを昇降駆動装置で除々に降下させて次
第に変位管をペンシル内に押し込むという形をとる。
【0005】ペンシルを降下させて鉛筆芯を作画面に当
接させた場合、鉛筆芯は作画面に対し何らかの圧力を持
って接触する。これが「筆圧」であり、前記昇降駆動装
置はこの筆圧の発生源にもなる。この筆圧は画質を左右
するので、通常は所望とする指定筆圧を設定して作画を
行う。この昇降駆動装置の代表的なものは、ムービング
コイルを使用して構成され、このコイルに流す電流値を
制御して所望とする筆圧を発生するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ムービ
ングコイルの推力特性は、図12に示すようにストロー
ク方向に一様ではないので、ペンシルを次第に降下させ
た場合、筆圧はこの推力特性に従って変動し、これが画
質を不均一にする作画位置によって濃淡ムラが生ずる原
因になる。図12の特性はストローク中央でMC推力が
高く、これよりストロークが減っても増えてもMC推力
が低くなる。
【0007】本発明は、筆圧発生源にムービングコイル
を用いる自動製図機において、このムービングコイルの
ストローク長対推力特性を補正し、常に一定の指定筆圧
を実現できるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、複数本の鉛筆芯42を内蔵したノック機構
34と、このノック機構の上下動作により把持開放動作
が行われる芯チャック機構36と、この芯チャック機構
に対して相対的に上下して鉛筆芯の保持位置を変化する
鉛筆芯変位管38と、この変位管を下方に押し下げるス
プリング64とを有するノック式ペンシル20を上下動
可能なペンホルダ22で保持し、このペンホルダをムー
ビングコイル使用の昇降駆動装置10で降下させて作画
面に対し所望とする筆圧をかける自動製図機において、
前記ムービングコイルのストローク長対推力特性を補正
して一定の指定筆圧を実現する高さ補正値を記憶した手
段と、前記ペンシルの現在高さを検出する手段と、この
現在高さに対応する前記高さ補正値を読み出して前記ム
ービングコイルの駆動電流値を決定する手段とを備えて
なることを特徴としている。
【0009】
【作用】筆圧発生源として使用するムービングコイルが
ストローク長によって変動する推力特性を持つとすれ
ば、その特性を相殺する逆特性の補正値を用いることに
より、ペンシルの高さによらず常に一定の指定筆圧を実
現することができ、作画位置によらず均一な画質を保つ
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。先ず、図1及び図2を参照して自動製図機におけ
る作画ヘッドの説明をする。これらの図において、2は
X−Yプロッタの作画ヘッドであり、用紙載置部材4上
の用紙6に対して、X−Yの2軸方向に相対的に移動可
能に支持されている。作画ヘッド2の基盤8にはムービ
ングコイルから成る昇降駆動装置10が固定され、この
駆動装置10の昇降出力体12に昇降体14が固定さ
れ、この昇降体14は基盤8に固定されたガイド軸1
6,18に昇降自在に支持されている。
【0011】昇降体14には、ノック式ペンシル20を
脱着自在に保持するペンホルダ22が設けられている。
基盤8に立設された取付板24には、上部ノック板26
が固定されている。この上部ノック板26は、ペンシル
20のフランジ28の上方に位置して配置され、この上
部ノック板26のU字状の溝穴26a(図4参照)に、
ペンシル20のノック管34aが遊嵌配置されている。
【0012】一方、基板8には、下部ノック板30が固
設され、この下部ノック板30は、前期ペンシル20の
鉛筆芯変位管38のガイドを兼用している。下部ノック
板30の、前方が開放された溝穴31(図3参照)に前
記変位管38の先端突部38a(図4参照)がスライド
自在に嵌合し得るように構成され、変位管38の下部水
平面は、下部ノック板30の溝穴31の周囲の段部水平
面30aに係止されるように構成されている。
【0013】基板8には、フォトセンサを用いた変位管
検出センサ29がペンシル20に向けて配設されてい
る。このセンサ29は、ペンシル20を所定位置まで上
昇させたとき、ノック管34aのフランジ28が上部ノ
ック板26に係合する手前でペンシル20の鉛筆芯変位
管38がペンシル20のケース40の先端から突出して
いるか、あるいはケース40の内部方向に後退している
か否かを検出する高さ位置に配置されている。68は基
板8に固設されたストローク検出用フォトセンサであ
り、昇降体14に取り付けられた変位板70との相互作
用によって、昇降体14の昇降変位を電気信号に変換し
て、コントローラにフィードバックするためのものであ
る。
【0014】X−Yプロッタの機体には、複数ノック式
ペンシルを保持するストッカが配設され、このストッカ
と作画ヘッド2のペンホルダ22との間で、相互ペンシ
ルの交換を自動的に行なうことができるように構成され
ているが、この部分の図示及び説明は省略してある。
【0015】次に、ノック式ペンシル20の構造を図4
を参照して説明する。図中、34はノック機構、36は
芯チャック機構、38は鉛筆芯変位管、40はケースで
ある。ノック機構34は複数の鉛筆芯42を保持する芯
通路44を有するノック管34aと、ノックスプリング
46を有している。
【0016】芯チャック機構36は、先割れしたチャッ
ク部材48と、このチャック部材48に取りつけられる
ボール50と、管体53を介して内ケース62に固定さ
れたチャックケース52、および2つのチャックスプリ
ング54,56を有している。前記チャック部材48は
チャックスプリング54,56の弾発力によって内部の
芯42を圧接保持している。
【0017】鉛筆芯変位管38はペンシル20の先端部
に設けられ、その中心部に適当な摩擦力を持って鉛筆芯
42を保持するゴム環60を有している。この鉛筆芯変
位管38は上下にスライド可能に支持されており、スプ
リング64により下方向に付勢されている。
【0018】次にノック式ペンシル20の作用を説明す
る。芯通路44内に保持された1本の鉛筆芯42は芯チ
ャック機構36の上部に形成された漏斗状部材66によ
りその芯通路内に取りこまれる。ここでは先に取り込ま
れた鉛筆芯(旧芯)を第1の鉛筆芯42aとし、後から
取り込まれる鉛筆芯(新芯)を第2の鉛筆芯42bとす
る。
【0019】ノック機構34を1回または複数回上下
し、その数だけチャック部材48の開放及び把持動作を
行わせることにより、第1の鉛筆芯42aは自重で落下
して芯チャック機構36のチャック部材48に把持され
る。この時、第1の鉛筆芯42aの先端は、一般的には
鉛筆芯変位管38のゴム環60の上端に当接するまで落
下する。この状態で鉛筆芯変位管38を上下動させるこ
とにより第1の鉛筆芯42aは除々に繰り出される。
【0020】この動作を、さらに詳しく説明すると、こ
のペンシル20の芯チャック機構36は、鉛筆芯を把持
した状態において、鉛筆芯を取り出す方向と鉛筆芯を押
しもどす方向には極めて強い保持力を有するように構成
されている。従って、鉛筆芯変位管38が上方向に移動
する時には第1の鉛筆芯42aは、チャック部材48に
把持されているので第1の鉛筆芯42aは変位せず、従
って、鉛筆芯変位管38が第1の鉛筆芯42aに対して
位置変化する。
【0021】この状態からチャック部材48を開放する
と、鉛筆芯変位管38は、スプリング64の弾発力によ
り元の位置に復帰する。このとき、ゴム環60の摩擦力
により第1の鉛筆芯42aが変位管38の上下ストロー
ク分だけ引き出される。これで第1の鉛筆芯42aがペ
ンシル20の先端から出ると作画を行うことができる。
【0022】次に作画動作を説明する。この作画動作
は、ペンダウン、ペンアップ、芯出し、芯なし検出、給
芯等の各動作を伴う。作画動作がスタートし、ホストコ
ンピュータからコントローラに作画命令が入力される
と、コントローラは昇降駆動装置10を通電制御し、昇
降体14を下降する。この状態において、鉛筆芯変位管
38は、図4に示す如く、スプリング64の弾発力によ
って、ケース40から最も長く突出した状態にある。昇
降体14が下降すると、変位管38の水平面は下部ノッ
ク板30に係止され、鉛筆芯42aの先端はケース40
からの下降力によって用紙載置部材4の用紙6面に圧接
する(ペンダウン状態)。
【0023】コントローラが作画命令によって、作画ヘ
ッド2を用紙6に対して相対的にX−Y方向に移動する
と、作画ヘッド2の用紙6に対する相対的移動軌跡に沿
って用紙6上に鉛筆芯42aによる作画が行なわれる。
この作画を行なっているうちに、鉛筆芯42aが消耗す
ると、この鉛筆芯42aの減りに伴ってケース40は、
昇降駆動装置10からの下降力によって下降し、鉛筆芯
42aの用紙6に対する筆圧は常に一定に保持される。
【0024】ケース40が下降すると、下部ノック板3
0により定位置に係止されている変位管38は、スプリ
ング64の弾発力に抗してケース40内に次第に後退し
ていく。作画中におけるペンアップ動作は、昇降駆動装
置10の昇降出力体12が若干上昇することにより行わ
れる。昇降出力体12の上昇により、ケース40がその
下降位置から若干上昇し、これと連動して鉛筆芯42a
が用紙6面から上昇する。
【0025】作画中鉛筆芯42aが消耗し、ケース40
が所定の最下降位置まで下降すると、この下降位置の信
号は、ストローク検出用センサ70によってコントロー
ラに供給される。コントローラは、ケース40が最下降
位置まで下降したか否かを判断し、下降したと判断する
と、昇降駆動装置10を駆動制御してケース40を所定
の最大上昇位置まで上昇させる。このケース40の最大
上昇位置までの上昇過程において、フランジ28が上部
ノック板26に係止される手前で、コントローラは、セ
ンサ29がオンか否かを判断する。
【0026】変位管38が、ケース40内に最も後退し
た状態(図2参照)においては、変位管38はセンサ2
9によって検出されない。即ちセンサ29はオフの状態
にある。この状態は、鉛筆芯42aが未だ充分に長く、
芯チャック機構36によって把持されていることを示し
ている。即ち鉛筆芯42aが芯チャック機構36によっ
て把持されている場合には、変位管38はケース40の
上昇により、下部ノック板30との係合が解除されて
も、芯42aとの摩擦によりケース40内に引込んだ状
態を保持する。コントローラは、この変位管38が引込
んだ状態を認識すると、「芯あり」と判断し、作画を続
行する。
【0027】ケース40の上昇により、フランジ28が
上部ノック板26と係合して、これにより押し下げられ
ると、芯チャック機構36が開放され、スプリング64
の弾発力によって、変位管38はケース40から最大量
突出する方向に変位する。このとき、ゴム環60の摩擦
力によって、鉛筆芯42aは変位管38の変位ストロー
ク分、芯チャック機構36から繰り出される。これが
「芯出し」動作である。
【0028】次に鉛筆芯42aが磨耗して短くなり、芯
チャック機構36から外れた場合(芯なし状態)につい
て説明する。鉛筆芯42aが短くなり、芯チャック機構
36から外れた状態において、ケース40が上昇する
と、変位管38はスプリング64の弾発力によってケー
ス40に対して、図1に示すように、最大突出位置まで
突出する。コントローラは、フランジ28が上部ノック
板26に係止される手前で、センサ29がオンか否かを
判断する。この場合、変位管38は図5のようにセンサ
29の検出軸線上に位置しているので、センサ29は変
位管38を検出してオンとなる。従って、コントローラ
は、センサ29のオンにより「芯なし」と判断する。
【0029】次に、芯なし検出後の「給芯」動作と「給
芯完了認識」動作を図5〜図9を参照して説明する。鉛
筆芯変位管38のゴム環60に保持された旧芯42aが
図5のように短くなったときは、給芯動作に移行し、ケ
ース40の昇降動作をくり返し行う。先ず、図6のよう
にケース40を上昇して、上部ノック板26によりケー
ス40に対して、ノック管34aが相対的に押し下げら
れると、芯チャック機構36に把持されていた新芯42
bが開放されて自重で落下し、その下端が旧芯42a上
端に当接する。旧芯がない場合は、鉛筆芯変位管38の
ゴム環60の上端に当接する。
【0030】次に、ケース40を図7のように下降して
下部ノック板30により、鉛筆芯変位管38がケース4
0に対して相対的に押し上げられると、芯チャック機構
36に把持された新芯42bにより係止されている旧芯
42aは、鉛筆芯変位管38内を該鉛筆芯変位管38の
上昇ストローク分だけ下方向に繰り出される。
【0031】再び、ケース40を図6のように上昇させ
ると、鉛筆芯変位管38は下部ノック板30からの圧力
が解除され、スプリング64の弾発力によって旧芯42
aを保持したまま、ケース40に対して突出方向に移動
し、この移動によって旧芯42aと新芯42bとの間に
は、鉛筆芯変位管38の突出ストロークと同じ長さの間
隔が生じる。ケース40が更に上昇して、ノック管34
aが上部ノック板26に係合して芯チャック機構36が
開放されると、新芯42bは、自重により旧芯42aに
衝突する位置まで下方向にくり出される。
【0032】上記動作をくり返し行なうことにより、新
芯42bは鉛筆芯変位管38のゴム環60に圧入し、こ
の新芯42bにより押し出された旧芯42aは図8のよ
うに鉛筆芯変位管38から離脱して下方に落下する。新
芯42bが鉛筆芯変位管38のゴム環60に圧入する
と、鉛筆芯変位管38は、ケース40が図9のように上
昇し、鉛筆芯変位管38に対する下部ノック板30から
の押し上げ力が解除されても、ケース40の奥方向に後
退した状態を保持する。この後退状態は、ノック管34
aが上部ノック板26に係合して、芯チャック機構36
が開放されるまで保持される。これが給芯動作である。
【0033】コントローラは、ノック管34aが上部ノ
ック板26に係合する手前で、鉛筆芯変位管38がケー
ス40の先端から所定量突出しているか否かを、センサ
29の出力により認識し、図9のように鉛筆芯変位管3
8が、ケース40から所定量突出していない場合即ち後
退している場合に「給芯の完了」を認識する。
【0034】以下、本発明の筆圧制御について詳細に説
明する。図10は本発明の筆圧制御装置のブロック図で
ある。この図において、80は前述したコントローラに
相当するCPUで、他の作画制御と共に本発明の筆圧制
御を行う。81はムービングコイル(MC)10に流す
平均電流値をパルス幅変調(PWM)して制御するPW
M変調器、82はMC10に流れる電流値をデジタル値
に変換してCPU80にフィードバックするA/D変換
器(ADC)である。使用中のMC10が例えば図12
に示すような推力特性を有していたとすると、CPU8
0は予めこの特性を補正して筆圧を一定に保つことがで
きる高さ補正値を補正バァッファに格納している。この
高さ補正値は、MC10の推力特性を相殺する逆特性で
あり、これをペンシルの現在高さに応じて使い分ける。
【0035】図11はCPU80が行う処理の内、作画
中に行う筆圧制御部分を示したフローチャートである。
先ず、ステップSA1で作画中か否かを判定し、作画中
でなければ終了するが、作画中であれば次のステップS
A2で作画可能なペンダウン状態か否かを判定する。こ
こで、ペンダウン状態でなければ筆圧制御は不要なので
終了するが、ペンダウン状態と判定されたら次のステッ
プSA3でペンシルの現在高さを判定する。この現在高
さは、前述したストローク検出用センサ70の出力から
判定できる。現在高さが判明したら、これで補正バァッ
ファをアクセスして現在高さに対応する高さ補正値を読
み出す(ステップSA4)。
【0036】図10の筆圧制御装置はフィードバックル
ープを構成しているので、CPU80は指定筆圧出力を
出しているときのADC82の出力A/D値から、MC
10に実際に流れている平均電流値を把握できる。CP
U80が出力する指定筆圧出力は、PWM変調器81の
出力として捉えることができる。このPWM出力値は、
目標A/D値に筆圧ゲインを乗じたものであり(ステッ
プSA6)、また目標A/D値は、指定A/D値に高さ
補正値を乗じたものである(ステップSA5)。この指
定A/D値は、指定筆圧[g]に変換ゲインFを乗じた
ものである。以上の関係を列記すると次のようになる。
【0037】
【数1】 指定A/D値=指定筆圧×変換ゲインF 目標A/D値=指定A/D値×高さ補正値 PWM出力値=目標A/D値×筆圧ゲイン
【0038】指定筆圧は、パネルオペレーションやホス
トコンピュータから設定される値である。また、変換ゲ
インFはグラム単位で設定された筆圧を電流値(A/D
値)に変換するためのものである。
【0039】従来の筆圧制御では目標A/D値は指定A
/D値そのものであるため、MCの推力特性の影響をそ
のまま受けていたが、本発明では図11のステップSA
5において、目標A/D値の算出に高さ補正値を導入し
たため、このMCの推力特性の影響を除去する事ができ
る。従って、作画中に鉛筆芯が消耗し、次第にペンシル
が降下しても、常に同じ指定筆圧で作画を続けることが
でき、作画位置によって濃淡が生じるような不都合を未
然に回避することができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、筆圧
発生源にムービングコイルを用いる自動製図機におい
て、このムービングコイルのストローク長対推力特性を
補正するように駆動するため、常に一定の指定筆圧で作
画することができ、作画位置によって濃淡が生じるよう
な不都合を未然に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 作画ヘッドの側面図である。
【図2】 作画ヘッドの異なる状態の側面図である。
【図3】 下部ノック板の外観図である。
【図4】 ノック式ペンシルの断面図である。
【図5】 芯なし状態のペンシルの部分断面図である。
【図6】 給芯開始時のペンシルの部分断面図である。
【図7】 給芯動作中のペンシルの部分断面図である。
【図8】 給芯完了時のペンシルの部分断面図である。
【図9】 給芯完了認識時のペンシルの部分断面図であ
る。
【図10】本発明の筆圧制御装置のブロック図である。
【図11】本発明の筆圧制御のフローチャートである。
【図12】ムービングコイルのストローク長対推力特性
図である。
【符号の説明】
2…作画ヘッド、6…作画面、10…ムービングコイ
ル、20…ペンシル、22…ペンシルホルダ、26…上
部ノック板、28…フランジ、29…変位管検出用セン
サ、30…下部ノック板、34…ノック機構、36…芯
チャック機構、38…鉛筆芯変位管、42…鉛筆芯、6
4…スプリング、68…ストローク検出用センサ、80
…CPU、81…PWM変調器、82…A/D変換器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の鉛筆芯42を内蔵したノック機
    構34と、このノック機構の上下動作により把持開放動
    作が行われる芯チャック機構36と、この芯チャック機
    構に対して相対的に上下して鉛筆芯の保持位置を変化す
    る鉛筆芯変位管38と、この変位管を下方に押し下げる
    スプリング64とを有するノック式ペンシル20を上下
    動可能なペンホルダ22で保持し、このペンホルダをム
    ービングコイル使用の昇降駆動装置10で降下させて作
    画面に対し所望とする筆圧をかける自動製図機におい
    て、 前記ムービングコイルのストローク長対推力特性を補正
    して一定の指定筆圧を実現する高さ補正値を記憶した手
    段と、 前記ペンシルの現在高さを検出する手段と、 この現在高さに対応する前記高さ補正値を読み出して前
    記ムービングコイルの駆動電流値を決定する手段とを備
    えてなることを特徴とする自動製図機の筆圧制御装置。
JP4039392A 1992-01-30 1992-01-30 自動製図機の筆圧制御装置 Pending JPH05208593A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113022202A (zh) * 2021-04-27 2021-06-25 佳木斯大学 一种音乐教学用五线谱绘制装置

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