JPH089042B2 - 竪型圧延機の圧下量設定方法及び装置 - Google Patents
竪型圧延機の圧下量設定方法及び装置Info
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- JPH089042B2 JPH089042B2 JP3204353A JP20435391A JPH089042B2 JP H089042 B2 JPH089042 B2 JP H089042B2 JP 3204353 A JP3204353 A JP 3204353A JP 20435391 A JP20435391 A JP 20435391A JP H089042 B2 JPH089042 B2 JP H089042B2
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- Japan
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- hydraulic
- reduction
- screw
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、竪型圧延機の圧下量設
定方法及び装置であって、特に、圧延後の板を先端から
後端まで板幅偏差の少ない矩形に近づけ、クロップロ
ス、トリムロスを少なくし歩留り向上を目的として、先
端後端が幅広でその間が中くぼみで幅狭の形状の圧延材
を成形するための、油圧式竪型圧延機の圧下量設定方法
及び装置に関する。
定方法及び装置であって、特に、圧延後の板を先端から
後端まで板幅偏差の少ない矩形に近づけ、クロップロ
ス、トリムロスを少なくし歩留り向上を目的として、先
端後端が幅広でその間が中くぼみで幅狭の形状の圧延材
を成形するための、油圧式竪型圧延機の圧下量設定方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、特公昭57−48286号公報には
圧延後の板を先端から後端まで板幅偏差の少ない矩形に
近づけ、クロップロス、トリムロスを少なくし歩留り向
上を目的として、先端後端が幅広でその間が中くぼみで
幅狭の形状の鋼片を成形するための熱間圧延方法が開示
されている。
圧延後の板を先端から後端まで板幅偏差の少ない矩形に
近づけ、クロップロス、トリムロスを少なくし歩留り向
上を目的として、先端後端が幅広でその間が中くぼみで
幅狭の形状の鋼片を成形するための熱間圧延方法が開示
されている。
【0003】そして、特公昭55−35201号公報に
は、油圧式バ−チカル圧延装置が開示されている。この
油圧式バ−チカル圧延装置は、1対のバ−チカルロ−ル
を圧延材の進行方向の対して開閉可能にハウジングに支
承せしめると共に、該ハウジングにサポ−ト用フランジ
をスライド可能に支承せしめ、該サポ−ト用フランジを
介し、油圧シリンダ及びこの油圧シリンダ内を摺動する
油圧ピストンを夫々スライド可能にハウジングに支承せ
しめ、油圧シリンダ及び油圧ピストンによりバ−チカル
ロ−ルの位置決めをすることを特徴とするもので、バ−
チカルロ−ル位置決め方法として、油圧サ−ボによる追
値位置制御を用いていた。
は、油圧式バ−チカル圧延装置が開示されている。この
油圧式バ−チカル圧延装置は、1対のバ−チカルロ−ル
を圧延材の進行方向の対して開閉可能にハウジングに支
承せしめると共に、該ハウジングにサポ−ト用フランジ
をスライド可能に支承せしめ、該サポ−ト用フランジを
介し、油圧シリンダ及びこの油圧シリンダ内を摺動する
油圧ピストンを夫々スライド可能にハウジングに支承せ
しめ、油圧シリンダ及び油圧ピストンによりバ−チカル
ロ−ルの位置決めをすることを特徴とするもので、バ−
チカルロ−ル位置決め方法として、油圧サ−ボによる追
値位置制御を用いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法及び装置では、油圧サ−ボによる追値位置制御を実
現するため、下記機構及び機能が要求されていた。 (1) シリンダ位置を検出する為に、専用のシリンダ位置
検出センサ−を設置する必要があった。 (2) 位置検出センサ−からの信号を受取り、サ−ボバル
ブを制御し位置をコントロ−ルするための制御装置が必
要であった。 (3) サ−ボバルブを用いるため、油圧作動油の清浄度が
要求された。この作動油の清浄度を保つためには油圧装
置にクリ−ニング装置の設置、油圧配管の特殊施工、配
管材質のSUS化等が必要であった。また、定期的に作
動油の点検並びに交換をする必要があった。そして、こ
の作動油の清浄度が確保できない場合は、サ−ボバルブ
の作動不良などによる圧延ライン停止等のトラブルが発
生していた。 (4) 上記(1),(2)および(3)項により位置制御機構が非常
に高価なものとなり、更に(1),(3)項により、メインテ
ナンス性が悪かった。 本発明は、圧延材を竪型圧延機で、先端後端が幅広でそ
の間が中くぼみで幅狭の形状に成形する圧延の、低コス
ト化、メインテナンス性向上を目的とする。
方法及び装置では、油圧サ−ボによる追値位置制御を実
現するため、下記機構及び機能が要求されていた。 (1) シリンダ位置を検出する為に、専用のシリンダ位置
検出センサ−を設置する必要があった。 (2) 位置検出センサ−からの信号を受取り、サ−ボバル
ブを制御し位置をコントロ−ルするための制御装置が必
要であった。 (3) サ−ボバルブを用いるため、油圧作動油の清浄度が
要求された。この作動油の清浄度を保つためには油圧装
置にクリ−ニング装置の設置、油圧配管の特殊施工、配
管材質のSUS化等が必要であった。また、定期的に作
動油の点検並びに交換をする必要があった。そして、こ
の作動油の清浄度が確保できない場合は、サ−ボバルブ
の作動不良などによる圧延ライン停止等のトラブルが発
生していた。 (4) 上記(1),(2)および(3)項により位置制御機構が非常
に高価なものとなり、更に(1),(3)項により、メインテ
ナンス性が悪かった。 本発明は、圧延材を竪型圧延機で、先端後端が幅広でそ
の間が中くぼみで幅狭の形状に成形する圧延の、低コス
ト化、メインテナンス性向上を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明は、先端後端
が幅広でその間が中くぼみで幅狭の形状の圧延材を竪型
圧延機で成形する際に、ロ−ルチョックに設けた一定ス
トロ−クを有する油圧シリンダと、その油圧シリンダの
ピストンを移動する電動圧下スクリュ−からなるバ−チ
カルロ−ルの圧下装置を使用し、鋼片の先端からある一
定の位置でバ−チカルロ−ルの回転を停止し、電動圧下
スクリュ−にて移動しながら油圧シリンダ内の作動油を
排出し、電動圧下スクリュ−の圧下量設定を行い、その
後、油圧シリンダに圧油を入れて、油圧シリンダをスト
ロ−クエンドまで移動し、圧延材の中くぼみまで幅狭の
部分の圧下量設定をすることを特徴とする。
が幅広でその間が中くぼみで幅狭の形状の圧延材を竪型
圧延機で成形する際に、ロ−ルチョックに設けた一定ス
トロ−クを有する油圧シリンダと、その油圧シリンダの
ピストンを移動する電動圧下スクリュ−からなるバ−チ
カルロ−ルの圧下装置を使用し、鋼片の先端からある一
定の位置でバ−チカルロ−ルの回転を停止し、電動圧下
スクリュ−にて移動しながら油圧シリンダ内の作動油を
排出し、電動圧下スクリュ−の圧下量設定を行い、その
後、油圧シリンダに圧油を入れて、油圧シリンダをスト
ロ−クエンドまで移動し、圧延材の中くぼみまで幅狭の
部分の圧下量設定をすることを特徴とする。
【0006】(2) 本発明の竪型圧延機の圧下量設定装置
は、ロ−ルチョックに設けた一定ストロ−クを有する油
圧シリンダと、その油圧シリンダのピストンを移動する
電動圧下スクリュ−と、油圧シリンダの油圧回路内に電
動圧下スクリュ−で圧下量設定を行う時に油圧シリンダ
内の作動油を排出可能な油圧切替弁を設けたことを特徴
とする。
は、ロ−ルチョックに設けた一定ストロ−クを有する油
圧シリンダと、その油圧シリンダのピストンを移動する
電動圧下スクリュ−と、油圧シリンダの油圧回路内に電
動圧下スクリュ−で圧下量設定を行う時に油圧シリンダ
内の作動油を排出可能な油圧切替弁を設けたことを特徴
とする。
【0007】
【作用】上記手段により、一定ストロ−クの油圧シリン
ダと電動圧下スクリュ−の2段階で、圧延材の中くぼみ
で幅狭の部分をシンプルな機構と制御で精度良く圧延す
ることができる。これは、電動圧下スクリュ−で圧下量
設定を行う時には、油圧シリンダ内の作動油を排出しな
がら行うので、電動圧下スクリュ−を駆動する駆動力は
僅少ですみ、油圧シリンダで高負荷の圧下を行うことが
できる。このため、電動圧下スクリュ−の駆動装置は小
容量で、かつ、コンパクトになる。そして、油圧シリン
ダを一定ストロ−クとして、そのストロ−ク精度を厳密
に確保しているので、電動圧下スクリュ−と油圧シリン
ダのストロ−クの和が鋼片の幅圧下量となり、そのスト
ロ−クの和の精度は非常に良く、精度良い圧下量設定が
可能となった。これにより、従来の油圧サ−ボによる追
値位置制御を不要とし、上記課題に示す高コスト、メイ
ンテナンス性不良という従来の問題を解決した。
ダと電動圧下スクリュ−の2段階で、圧延材の中くぼみ
で幅狭の部分をシンプルな機構と制御で精度良く圧延す
ることができる。これは、電動圧下スクリュ−で圧下量
設定を行う時には、油圧シリンダ内の作動油を排出しな
がら行うので、電動圧下スクリュ−を駆動する駆動力は
僅少ですみ、油圧シリンダで高負荷の圧下を行うことが
できる。このため、電動圧下スクリュ−の駆動装置は小
容量で、かつ、コンパクトになる。そして、油圧シリン
ダを一定ストロ−クとして、そのストロ−ク精度を厳密
に確保しているので、電動圧下スクリュ−と油圧シリン
ダのストロ−クの和が鋼片の幅圧下量となり、そのスト
ロ−クの和の精度は非常に良く、精度良い圧下量設定が
可能となった。これにより、従来の油圧サ−ボによる追
値位置制御を不要とし、上記課題に示す高コスト、メイ
ンテナンス性不良という従来の問題を解決した。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。まず、図2に本発明を実施する1つの竪型圧延機の
構造の概要を示す。図2において、1はロ−ルチョッ
ク、2はロ−ル、3は電動圧下スクリュ−、4は油圧シ
リンダのピストン、5は油圧シリンダ、16は圧延材、
11は電動圧下スクリュ−を駆動するウォ−ムホイ−
ル、12はそのウォ−ムホイ−ルを駆動するための駆動
減速機、13はバランスシリンダ、14はロ−ルを回転
駆動するための駆動軸、15は圧延機ハウジング、であ
る。油圧シリンダ5には、油圧配管10,流量調整弁
8,油圧切替弁9を含む油圧回路が設けられている。油
圧切替弁9は4ポ−ト3位置切替弁であり、油圧シリン
ダ側のポ−トを1つ盲プラグでふさいだものである。そ
して、ピストン4の電動圧下スクリュ−側にはエア−ブ
リ−ザ7が設けられ、ピストンが移動する時にエア−が
出入りできるようにし、かつ、外気の塵埃を油圧シリン
ダ内に入らぬようにしている。
る。まず、図2に本発明を実施する1つの竪型圧延機の
構造の概要を示す。図2において、1はロ−ルチョッ
ク、2はロ−ル、3は電動圧下スクリュ−、4は油圧シ
リンダのピストン、5は油圧シリンダ、16は圧延材、
11は電動圧下スクリュ−を駆動するウォ−ムホイ−
ル、12はそのウォ−ムホイ−ルを駆動するための駆動
減速機、13はバランスシリンダ、14はロ−ルを回転
駆動するための駆動軸、15は圧延機ハウジング、であ
る。油圧シリンダ5には、油圧配管10,流量調整弁
8,油圧切替弁9を含む油圧回路が設けられている。油
圧切替弁9は4ポ−ト3位置切替弁であり、油圧シリン
ダ側のポ−トを1つ盲プラグでふさいだものである。そ
して、ピストン4の電動圧下スクリュ−側にはエア−ブ
リ−ザ7が設けられ、ピストンが移動する時にエア−が
出入りできるようにし、かつ、外気の塵埃を油圧シリン
ダ内に入らぬようにしている。
【0009】次に、圧下量の設定手順を、図2を参照し
て以下説明する。圧延材16をロ−ル2で圧下する場
合、ロ−ル2を保持したロ−ルチョック1を、閉じる方
向に駆動する。その際、先ず、油圧切替弁9を図2のポ
ジション、即ち油圧シリンダ5のピストン4の左側の部
屋の作動油がタンク(Tポ−ト)へ排油できる位置に切
替える。その後、電動圧下スクリュ−3をロ−ル2が閉
じる方向へ駆動し、圧下量を設定する。この際、電動圧
下スクリュ−にかかる負荷は排油する油圧シリンダ5の
排圧と、ロ−ルチョック1の摺動抵抗と、バランスシリ
ンダ13のバランス力等の軽い負荷であり、小容量のモ
−タで駆動することができる。図2の油圧シリンダ5の
ピストン4の位置は、この移動が完了した状態の位置で
ある。この移動が完了した後、油圧切替弁9を左のポジ
ション、即ち、圧油が油圧シリンダ5に入る位置(Pポ
−トに接続する位置)に切替える。すると油圧シリンダ
5はロ−ルチョック1を押してロ−ル2が圧延材16を
圧下する。さらに、油圧シリンダ5でロ−ルチョック1
を押し続けてシリンダ5のストロ−クエンドに達した時
点で圧下量設定が完了する。
て以下説明する。圧延材16をロ−ル2で圧下する場
合、ロ−ル2を保持したロ−ルチョック1を、閉じる方
向に駆動する。その際、先ず、油圧切替弁9を図2のポ
ジション、即ち油圧シリンダ5のピストン4の左側の部
屋の作動油がタンク(Tポ−ト)へ排油できる位置に切
替える。その後、電動圧下スクリュ−3をロ−ル2が閉
じる方向へ駆動し、圧下量を設定する。この際、電動圧
下スクリュ−にかかる負荷は排油する油圧シリンダ5の
排圧と、ロ−ルチョック1の摺動抵抗と、バランスシリ
ンダ13のバランス力等の軽い負荷であり、小容量のモ
−タで駆動することができる。図2の油圧シリンダ5の
ピストン4の位置は、この移動が完了した状態の位置で
ある。この移動が完了した後、油圧切替弁9を左のポジ
ション、即ち、圧油が油圧シリンダ5に入る位置(Pポ
−トに接続する位置)に切替える。すると油圧シリンダ
5はロ−ルチョック1を押してロ−ル2が圧延材16を
圧下する。さらに、油圧シリンダ5でロ−ルチョック1
を押し続けてシリンダ5のストロ−クエンドに達した時
点で圧下量設定が完了する。
【0010】このように、圧延材16を高圧下する場合
は、油圧シリンダ5で行う。以上説明したように、本発
明の圧下量設定では、電動圧下スクリュ−3のストロ−
クと、一定ストロ−クに設定された油圧シリンダ5のス
トロ−クによりロ−ル開度を設定する。
は、油圧シリンダ5で行う。以上説明したように、本発
明の圧下量設定では、電動圧下スクリュ−3のストロ−
クと、一定ストロ−クに設定された油圧シリンダ5のス
トロ−クによりロ−ル開度を設定する。
【0011】次に、図1に示すような、先端後端が幅広
でその間が中くぼみで幅狭の形状の圧延材を圧延する場
合の、概略圧延パタ−ンを、図2(正面図)に示す圧延
機の平面図に相当する、図3,図4および図5に基づき
説明する。なお、油圧切替弁9及び流量調整弁8は両油
圧シリンダ5に設けているが、図3,図4および図5で
は、一方の図示を省略している。
でその間が中くぼみで幅狭の形状の圧延材を圧延する場
合の、概略圧延パタ−ンを、図2(正面図)に示す圧延
機の平面図に相当する、図3,図4および図5に基づき
説明する。なお、油圧切替弁9及び流量調整弁8は両油
圧シリンダ5に設けているが、図3,図4および図5で
は、一方の図示を省略している。
【0012】図3に示すパタ−ンNo.1の状態は、圧
延材16がラインセンタ−(横一点鎖線)に対し偏芯し
ている状態を示す。パタ−ンNo.2で斜行防止を目的
とし、サイドガイド17にて圧延材16の中心をライン
センタ−に合わせる。パタ−ンNo.3で、電動圧下ス
クリュ−3を移動し、油圧シリンダ5内に油圧を立て、
先端部の圧延材幅A寸法に合わせた圧下量設定を行い、
その状態にセットしてあるロ−ル間に圧延材16を挿入
し、圧延材16の先端部を幅寸法Aに圧延する。パタ−
ンNo.4で、ある先端長さを幅Aに圧延した後、ロ−
ル回転をストップさせる。パタ−ンNo.5で、油圧切
替弁9を切替え、シリンダ5内油圧圧力を抜く。図4の
パタ−ンNo.6で、電動圧下スクリュ−3を作動さ
せ、電動圧下スクリュ−3のみの圧下量設定を行う。こ
の時、油圧シリンダ5内の作動油は電動圧下スクリュ−
3の移動に伴ないタンクへ排出される。パタ−ンNo.
7で、油圧切替弁9を切替え、再び油圧を立てる。ロ−
ル2は圧延材16を押し、圧延材16の幅をB寸法に圧
下量設定を行う。そして、両ロ−ル2の移動速度調整
は、流量調整弁8で行う。パタ−ンNo.8で、圧延材
中央部をB寸法に圧延する。パタ−ンNo.9で、ある
後端長さを残した状態で、ロ−ル回転をストップさせ
る。パタ−ンNo.10で、油圧切替弁9を切替え、油
圧シリンダ5内油圧圧力を抜く。
延材16がラインセンタ−(横一点鎖線)に対し偏芯し
ている状態を示す。パタ−ンNo.2で斜行防止を目的
とし、サイドガイド17にて圧延材16の中心をライン
センタ−に合わせる。パタ−ンNo.3で、電動圧下ス
クリュ−3を移動し、油圧シリンダ5内に油圧を立て、
先端部の圧延材幅A寸法に合わせた圧下量設定を行い、
その状態にセットしてあるロ−ル間に圧延材16を挿入
し、圧延材16の先端部を幅寸法Aに圧延する。パタ−
ンNo.4で、ある先端長さを幅Aに圧延した後、ロ−
ル回転をストップさせる。パタ−ンNo.5で、油圧切
替弁9を切替え、シリンダ5内油圧圧力を抜く。図4の
パタ−ンNo.6で、電動圧下スクリュ−3を作動さ
せ、電動圧下スクリュ−3のみの圧下量設定を行う。こ
の時、油圧シリンダ5内の作動油は電動圧下スクリュ−
3の移動に伴ないタンクへ排出される。パタ−ンNo.
7で、油圧切替弁9を切替え、再び油圧を立てる。ロ−
ル2は圧延材16を押し、圧延材16の幅をB寸法に圧
下量設定を行う。そして、両ロ−ル2の移動速度調整
は、流量調整弁8で行う。パタ−ンNo.8で、圧延材
中央部をB寸法に圧延する。パタ−ンNo.9で、ある
後端長さを残した状態で、ロ−ル回転をストップさせ
る。パタ−ンNo.10で、油圧切替弁9を切替え、油
圧シリンダ5内油圧圧力を抜く。
【0013】図5に示すパタ−ンNo.11で、電動圧
下スクリュ−3を作動させ幅を広げる方向に、電動圧下
スクリュ−3のみの圧下量設定を行う。パタ−ンNo.
12で、油圧切替弁9を切替え、油圧シリンダ5の油圧
圧力を立て、圧延材16の幅がA寸法になるように油圧
シリンダ5をストロ−クエンドまで拡張する。パタ−ン
No.13で、ロ−ル2を回転させ、圧延材16の後端
部幅をA寸法で圧延する。パタ−ンNo.14は、圧延
材16がロ−ル2を抜けた状態を示す。以上の結果、圧
延材16は図1に示す形状となっている。
下スクリュ−3を作動させ幅を広げる方向に、電動圧下
スクリュ−3のみの圧下量設定を行う。パタ−ンNo.
12で、油圧切替弁9を切替え、油圧シリンダ5の油圧
圧力を立て、圧延材16の幅がA寸法になるように油圧
シリンダ5をストロ−クエンドまで拡張する。パタ−ン
No.13で、ロ−ル2を回転させ、圧延材16の後端
部幅をA寸法で圧延する。パタ−ンNo.14は、圧延
材16がロ−ル2を抜けた状態を示す。以上の結果、圧
延材16は図1に示す形状となっている。
【0014】
【発明の効果】本発明は、下記の顕著な効果を奏する。 (1) 一定ストロ−クのプランジャ−式油圧シリンダ(5)
と電動圧下スクリュ−(3)の2段階で圧延材(16)に、中
くぼみで幅狭の部分を、シンプルな機構と制御で精度良
く圧延形成することができる。 (2) 電動圧下スクリュ−(3)の駆動装置は小容量で、か
つ、コンパクトになる。
と電動圧下スクリュ−(3)の2段階で圧延材(16)に、中
くぼみで幅狭の部分を、シンプルな機構と制御で精度良
く圧延形成することができる。 (2) 電動圧下スクリュ−(3)の駆動装置は小容量で、か
つ、コンパクトになる。
【0015】(3) 油圧シリンダ(5)を一定ストロ−クと
して、そのストロ−ク精度を厳密に確保しているので、
精度良い圧下量設定が可能となった。 (4) 従来の油圧サ−ボによる追値位置制御は不要とな
り、高コスト、メインテナンス性不良という従来の問題
が解消した。
して、そのストロ−ク精度を厳密に確保しているので、
精度良い圧下量設定が可能となった。 (4) 従来の油圧サ−ボによる追値位置制御は不要とな
り、高コスト、メインテナンス性不良という従来の問題
が解消した。
【図1】 本発明で圧延する圧延材の形状を示す平面図
である。
である。
【図2】 本発明装置の一実施例である竪型圧延機の主
要部を示す正面図である。
要部を示す正面図である。
【図3】 図2に示す竪型圧延機の概略平面図である。
【図4】 図2に示す竪型圧延機の概略平面図である。
【図5】 図2に示す竪型圧延機の概略平面図である。
1:ロ−ルチョック 2:バ−チカル
ロ−ル 3:電動圧下スクリュ− 4:油圧シリン
ダピストン 5:油圧シリンダ 7:エア−ブリ
−ザ 8:流量調整弁 9:油圧切替弁 10:油圧配管 11:ウォ−ム
ホイ−ル 12:電動圧下スクリュ−駆動用減速機 13:バランスシリンダ 14:ロ−ル回
転用駆動軸 15:圧延機ハウジング 16:圧延材 17:サイドガイド
ロ−ル 3:電動圧下スクリュ− 4:油圧シリン
ダピストン 5:油圧シリンダ 7:エア−ブリ
−ザ 8:流量調整弁 9:油圧切替弁 10:油圧配管 11:ウォ−ム
ホイ−ル 12:電動圧下スクリュ−駆動用減速機 13:バランスシリンダ 14:ロ−ル回
転用駆動軸 15:圧延機ハウジング 16:圧延材 17:サイドガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 37/62
Claims (2)
- 【請求項1】先端後端が幅広でその間が中くぼみで幅狭
の形状に圧延材を竪型圧延機で成形する際に、ロ−ルチ
ョックに設けた一定ストロ−クを有する油圧シリンダ
と、その油圧シリンダのピストンを移動する電動圧下ス
クリュ−からなるバ−チカルロ−ルの圧下装置を使用
し、鋼片の先端からある一定の位置でバ−チカルロ−ル
の回転を停止し、電動圧下スクリュ−にて移動しながら
油圧シリンダ内の作動油を排出し、電動圧下スクリュ−
の圧下量設定を行い、その後、油圧シリンダ内に圧油を
入れて、油圧シリンダをストロ−クエンドまで移動し、
圧延材の中くぼみで幅狭の部分の圧下量設定をすること
を特徴とする竪型圧延機の圧下量設定方法。 - 【請求項2】ロ−ルチョックに設けた一定ストロ−クを
有する油圧シリンダと、その油圧シリンダのピストンを
移動する電動圧下スクリュ−と、油圧シリンダの油圧回
路内に電動圧下スクリュ−で圧下量設定を行う時に油圧
シリンダ内の作動油を排出可能な油圧切替弁を設けたこ
とを特徴とする竪型圧延機の圧下量設定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3204353A JPH089042B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 竪型圧延機の圧下量設定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3204353A JPH089042B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 竪型圧延機の圧下量設定方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542305A JPH0542305A (ja) | 1993-02-23 |
JPH089042B2 true JPH089042B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=16489106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3204353A Expired - Fee Related JPH089042B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 竪型圧延機の圧下量設定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089042B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2689863A1 (de) * | 2012-07-27 | 2014-01-29 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zur gezielten Beeinflussung der Geometrie eines Walzguts |
CN106391726B (zh) * | 2015-07-31 | 2018-01-26 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种热轧同步式侧压机板型调整方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52109467A (en) * | 1976-03-10 | 1977-09-13 | Ishikawajima Harima Heavy Ind | Hydraulic vertical rolling device |
JPS57171511A (en) * | 1981-04-14 | 1982-10-22 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | Vertical type rolling mill |
-
1991
- 1991-08-14 JP JP3204353A patent/JPH089042B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0542305A (ja) | 1993-02-23 |
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