JPH0889973A

JPH0889973A - 酸性水、アルカリ水の造水器

Info

Publication number: JPH0889973A
Application number: JP25486894A
Authority: JP
Inventors: Shigeo Tochikubo; 滋夫栃窪
Original assignee: TYK Corp
Current assignee: TYK Corp
Priority date: 1994-09-21
Filing date: 1994-09-21
Publication date: 1996-04-09

Abstract

(57)【要約】【目的】酸性とアルカリの造水器をステンレスなどで
形成、透過量を制御する黒鉛などのフィルターを両液を
微量づつ透過させ、シャワー温水、洗面吐水などに混合
し、切替弁により酸性、アルカリのシャワー温水を選択
して、連続的に供給することを目的とする。【構成】別体の造水器１に酸性原液として、クエン酸
飽和液を、アルカリ原液としては、塩化マグネシュウム
などの水溶液を充填し、圧力を制御してそれぞれの黒鉛
フィルター１２を透過させ、酸性、アルカリの選択は、
電磁弁２０を可逆的に作動させる。【効果】美容院などのシャワー流温水を酸性、アルカ
リに自在に変化させ、美容洗髪の効果を高める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通常、家庭用、業務用
の美容、美顔の収れん作用、殺菌作用、膨潤作用を付加
した洗浄用の酸性水、アルカリ水の造水器に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、健康増進を目的としたアルカリイ
オン水を造る電解装置では、アルカリイオン水は飲料
に、酸性水は、美顔、美容用として効用があるとして推
奨され、家庭において使用されているが、美容を目的と
したシャワー吐水として使用する程の量は期待出来なか
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
クエン酸の飽和水を充填した造水器に水道水圧を掛け、
飽和水が本体を貫通設置した黒鉛フィルターなどの緻密
な多孔質フィルターを透過、黒鉛フィルター内部を流れ
るシャワーなどの吐水に混合出来、酸性水とすることを
提案した。しかしながら、美容の業界では、洗髪に際
し、まずアルカリ液で髪を膨潤させて柔軟にし、仕上げ
で酸性水を使用し収れんさせる２段階洗浄を行ってお
り、片手落ちを指摘された。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、２個の造水器
に酸性、アルカリ性の粉、粒の薬剤または水溶液を別個
に充填し、各々バイパスなどにより冷温水を導いて溶
解、加圧して、多孔質のフィルターを極めて微量の所定
量を制御透過させ、シャワーなどへ流水混合して、所期
の酸性あるいはアルカリ性水を得る造水器を提供するも
のである。

【０００５】また、本発明の他の目的とするところは、
適宜の切替弁、開閉弁を設けることにより、酸性水、ア
ルカリ水を選択吐水出来る造水器を提供するものであ
る。

【０００６】さらにまた、導入加圧水、洗浄吐水の流入
口に可変式減圧弁を設置することにより、自在に酸性
度、アルカリ度を調整することが出来る造水器を提供す
るものである。

【０００７】

【作用】即ち、２つの造水器本体をステンレス、アル
ミ、樹脂などにより耐圧構造とし、本体内を貫通した造
水器本体との接触部を水密構造にして構成する所期の気
孔率、気孔径を有するセラミックス、黒鉛、樹脂などの
フィルターを設置、導入加圧水の圧力により、酸性原
液、アルカリ原液を一定量に制御してフィルターを透過
させ、フィルター内部に流れる水道冷温水に混合して、
酸度、アルカリ度を自在に調整し、切替弁により選択吐
水することが出来ることを特徴として構成したことを要
旨としている。

【０００８】本発明による、酸性水、アルカリ水の造水
器の仕組みを実施例に従って説明する。図１、２は酸性
水、アルカリ水共に同一構造の造水器の一方を説明する
ものであって、造水器本体１は、ステンレスを製罐した
ものであり、底部２を全周溶接し、底部２にはエルボ３
を溶接している。上部の蓋４は４ｍｍの肉厚のステンレ
スをプレス抜きしたものであり、キャップ５をねじ止め
する流出口６と導入口７を溶接固定している。流入部口
金８とエルボ３は、Ｏ−リング９によって水密され、流
出部口金１０とキャップ５とは、平パッキン１１により
水密されている。黒鉛フィルター１２は流入部口金８、
流出部口金１０の内周を接着剤により水密固定してい
る。造水器本体１内部には、実施例では、酸性原液側に
はクエン酸を、アルカリ原液側にはアルカリイオン水と
して飲料に供されている塩化カリュウム、乳酸カルシュ
ウム、塩化マグネシュウムの３種を混合した水溶液を充
填しているが、黒鉛フィルター１２を透過させる圧力を
得るため、導入口７から水道水を導いている。それぞれ
の溶液が枯渇した時には、配管用のフレキチューブ１３
の袋ナット１４を外し、導入口７から液を補充する。

【０００９】図３は、造水器本体１を２連として、それ
ぞれ酸性原液とアルカリ原液を充填し、実際の使用を説
明するものであり、図示していない、壁面などに固定し
たｐＨメーターにより、それぞれの可変式減圧弁１８を
調整し、予め酸性度、アルカリ度を調整して置く。実施
例では２個の電磁弁２０を可逆的に開閉を作動させ、一
方が開いた時には、必ず他方を閉じる構成とした。即
ち、酸性水を吐水する時には、アルカリ水側は閉の状態
となり、アルカリ水を選択の際には、酸性水の電磁弁２
０が閉じる動作をする。図３においては、作動スイッチ
は図示していない。なお１５は内支持体、１６は外支持
体、１７は自在エルボ、そして１９はサーモバルブであ
る。

【００１０】人体の皮膚に於ける生理的中性は、ｐＨ５
〜５．５程度であるので、化学的中性のｐＨ７は人体の
皮膚にとっては、アルカリとして膨潤の作用をする。ま
た、酸性水のｐＨ３．５〜４．５程度の範囲では、皮
膚、髪に対する収れん作用を示す。さらに、酸性度がｐ
Ｈ３．５以上においては、強すぎる収れん作用と強力な
殺菌作用を有する。従って、ｐＨ６前後の水道水には化
学的中性付近の実施例のカルシュウム、マグネシュウム
の塩化物の溶液を極めて僅か混合すれば、ｐＨは７に近
似となるが、酸性側については、比較的幅広く調整の必
要があるから、飽和液がｐＨ２．０以下を示し、溶解量
の多いものが望ましい。

【００１１】

【発明の効果】上述のように、本発明による時には、２
個の造水器本体にそれぞれ透過量を制御する円筒状の黒
鉛あるいは金属、樹脂のフィルターを装填、クエン酸な
どの酸性原液、アルカリ側には、カルシュウムの塩化物
などの水溶液を充填し、圧力を制御した導入水により。
加圧してシャワーなどの流水に透過混合し、美容などの
目的でいずれかを選択し、長時間連続して酸性水、アル
カリ水または中性水を使用出来る実益を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構造を説明する応用製品の断面図であ
る。

【図２】本発明の一部欠截部を有する斜視図である。

【図３】実際の使用時の他の器具との取り合い図であ
る。

【符号の説明】

１造水器本体２底部３エルボ４蓋５キャップ６流出口７導入口８流入部口金９Ｏ−リング 10 流出部口金 11 平パッキン 12 黒鉛フィルター 13 フレキチューブ 14 袋ナット 15 内支持体 16 外支持体 17 自在エルボ 18 可変式減圧弁 19 サーモバルブ 20 電磁弁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｃ０２Ｆ 1/66 Ｐ５４０Ｚ 1/00 Ｋ 1/50 ５３２Ｃ５４０ＤＢ５５０Ｃ５６０Ｚ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】耐圧、耐薬品性の金属または樹脂により
２個の造水器本体を構成し、一方には、浄水吐水などの
流温水に混合すると弱から強酸性となる薬剤を、他方に
は弱アルカリから中性水となる薬剤を充填し、導入水に
より水溶液とし、または各々の薬剤の水溶液自身を充填
し、造水器本体に設置された冷温水の流入、流出口を有
する円筒状の微小気孔、小気孔率の多孔質のフィルター
を、温水、冷水圧、または空圧により加圧透過させ、フ
ィルター内部または外部を通過する洗浄用の流温水に混
合し、酸またはアルカリ性の多量の洗浄吐水を選択出来
る酸性水、アルカリ水の造水器。
【請求項２】酸性水、アルカリ水の切替を単数または
複数の手動、電動、電磁または空圧弁による請求項１の
酸性、アルカリ水の造水器。
【請求項３】造水器に充填するアルカリ原液を水溶液
として、弱アルカリ性もしくは中性であって、人体に害
が少ない塩化カリュウム、乳酸カルシュウム、塩化マグ
ネシュウム、塩化ナトリュウム、クエン酸ナトリュウ
ム、グルタミン酸ナトリュウムなどのナトリュウム、カ
リュウム、カルシュウムおよびマグネシュウムの塩化物
の単体もしく混合溶液を充填する請求項１、２の酸性
水、アルカリ水の造水器。
【請求項４】酸性原液が水に対する溶解量の多い、ク
エン酸、酒石酸、リンゴ酸、マロン酸の単体または混合
溶液である請求項１、２の酸性水、アルカリ水の造水
器。