JPH0889876A - 流動体の吐出制御方法及び吐出装置 - Google Patents

流動体の吐出制御方法及び吐出装置

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JPH0889876A
JPH0889876A JP23281594A JP23281594A JPH0889876A JP H0889876 A JPH0889876 A JP H0889876A JP 23281594 A JP23281594 A JP 23281594A JP 23281594 A JP23281594 A JP 23281594A JP H0889876 A JPH0889876 A JP H0889876A
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JP
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piston pump
discharge
pump
piston
pumps
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JP23281594A
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English (en)
Inventor
Shinji Okuda
伸二 奥田
Motoya Kamiyama
元也 加美山
Norihiro Tameno
乗寛 為野
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Original Assignee
Sunstar Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】流動体の粘性が高い場合であっても、脈動が発
生することなく定量吐出を行うことのできる吐出制御方
法及び吐出装置を提供することを目的とする。 【構成】2組のポンプ13,15及びポンプ14,16
と、これら2組のポンプをそれぞれ吸入工程と吐出工程
とを繰り返すように往復駆動するシリンダ17,18と
を用い、一方の組のポンプが吐出工程を行っている間
に、他方の組のポンプが吸入工程を完了するように駆動
するとともに、一方の組のポンプが吐出工程のストロー
ク端に達する前に、他方の組のポンプの吐出工程を開始
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動体の吐出制御方法
及び吐出装置に関し、例えば高粘性流体の計量吐出又は
計量塗布に用いられ、さらには2種類の高粘性流体を所
定の比率で混合し吐出するために用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来において、高粘性流体を吐出するた
めに、2つのピストンポンプと、これらのピストンポン
プを往復駆動する油圧シリンダとからなる吐出装置が用
いられる。
【0003】2つのピストンポンプを、各ピストン(プ
ランジャ)の移動方向が互いに逆方向となるように駆動
することによって、一方のピストンポンプが吸入工程の
ときには他方のピストンポンプは吐出工程となり、常に
いずれかのピストンポンプが吐出工程となって流動体を
連続的に吐出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の吐出装置では、各ピストンポンプが吐出工程から吸入
工程に切り替わる際に、瞬間的ではあるが吐出圧が零の
近辺まで低下する。これによって、吐出される高粘性流
体に脈動が発生する。
【0005】そのため、そのような吐出装置を例えば塗
布剤の吐出に用いた場合には、吐出する塗布剤に脈動が
あるため、均一な塗布を行うことができない。したがっ
て、この目的のための吐出装置には、ギヤポンプなどの
ような連続吐出が可能なポンプが用いられるが、塗布剤
の粘性が高い場合には定量吐出が困難である。また、2
種類の塗布剤をギヤポンプで吐出して混合する場合に
は、それら2種類の塗布剤のそれぞれの吐出量及びそれ
らの混合比率が瞬間的に設定値から外れ、品質不良を起
こすおそれがある。
【0006】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、流動体の粘性が高い場合であっても、脈動が発生
することなく定量吐出を行うことのできる吐出制御方法
及び吐出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、少なくとも2つのピストンポンプと、2つの前記
ピストンポンプをそれぞれ吸入工程と吐出工程とを繰り
返すように往復駆動する駆動装置とを用い、一方のピス
トンポンプが吐出工程を行っている間に、他方のピスト
ンポンプが吸入工程を完了するように駆動するととも
に、一方のピストンポンプが吐出工程のストローク端に
達する前に、他方のピストンポンプの吐出工程を開始す
る。
【0008】請求項2の発明に係る装置は、少なくとも
2つのピストンポンプと、2つの前記ピストンポンプを
それぞれ吸入工程と吐出工程とを繰り返すように往復駆
動する駆動装置と、一方のピストンポンプが吐出工程を
行っている間に、他方のピストンポンプが吸入工程を完
了するように制御する手段と、一方のピストンポンプが
吐出工程のストローク端に達する前に、他方のピストン
ポンプの吐出工程を開始するように制御する手段と、を
有して構成される。
【0009】請求項3の発明に係る装置は、少なくとも
2つのピストンポンプと、2つの前記ピストンポンプを
それぞれ吸入工程と吐出工程とを繰り返すように往復駆
動する駆動装置と、前記各ピストンポンプの吐出工程の
ストローク端の若干手前のストローク位置をそれぞれ検
出する位置検出手段と、前記ピストンポンプが吐出工程
のストローク端に達した後に、当該ピストンポンプが吸
入工程を行うように制御する手段と、一方のピストンポ
ンプについて前記位置検出手段による検出が行われたと
きに、他方のピストンポンプの吐出工程を開始するよう
に制御する手段とを有して構成される。
【0010】請求項4の発明に係る装置は、流動体をそ
れぞれ収納する第1タンク及び第2タンクと、前記第1
タンク内の流動体を圧送するための、互いに有効径が等
しい第1ピストンポンプ及び第2ピストンポンプと、前
記第2タンク内の流動体を圧送するための、互いに有効
径が等しい第3ピストンポンプ及び第4ピストンポンプ
と、前記第1ピストンポンプ及び前記第3ピストンポン
プを往復駆動する第1シリンダと、前記第2ピストンポ
ンプ及び前記第4ピストンポンプを、前記第1シリンダ
とは互いに逆方向となるように往復駆動する第2シリン
ダと、前記第1シリンダ又は前記第2シリンダのいずれ
か一方によって吐出工程が行われている間に、他方によ
って吸入工程を完了するように制御する手段と、前記第
1シリンダ又は前記第2シリンダのいずれか一方が吐出
工程のストローク端に達する前に、他方が吐出工程を開
始するように制御する手段と、前記第1ピストンポンプ
及び第2ピストンポンプから圧送される流動体と前記第
3ピストンポンプ及び第4ピストンポンプから圧送され
る流動体とを混合するための混合装置と、前記混合装置
によって混合された流動体を被塗布材に対して吐出して
塗布するための塗布ユニットと、を有して構成される。
【0011】
【作用】例えば一方のピストンポンプの吸入工程が終わ
ると、しばらくはそのままの状態で待機しているが、他
方のピストンポンプの吐出工程が終わる手前で、その一
方のピストンポンプの吐出工程が開始される。したがっ
て、他方のピストンポンプの吐出工程が終了するまでの
間は、両方のピストンポンプによって重複して吐出工程
が行われる。その結果、流動体は脈動なく吐出される。
【0012】第1タンク及び第2タンクの2つのタンク
が用いられた場合には、これらの2つのタンク内に収納
された流動体が、第1ピストンポンプ及び第2ピストン
ポンプ、第3ピストンポンプ及び第4ピストンポンプに
よって、脈動なく連続的に定量吐出される。脈動がない
ので、混合装置によって2種類の流動体が混合されると
きに、混合比率が設定値から外れることなく一定の混合
比率で混合され、塗布ユニットによって被塗布材に塗布
される。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る吐出装置1の概略を示す
正面図、図2は本発明に係る吐出装置1の概略を示す平
面図、図3は吐出装置1の高粘度材料の流体回路の一部
を示す図、図4は吐出装置1の高粘度材料の流体回路の
残りの一部を示す図、図5は吐出装置1の油圧回路を示
す図、図6は第1シリンダ17及び第2シリンダ18の
動作状態を示すタイミングチャートである。なお、図1
及び図2において、特徴的な部分を明瞭にするために、
重要でない機器、管路、構造部材などの一部又は全部が
省略されている。
【0014】これらの図において、吐出装置1は、キャ
スター8,9が設けられたフレーム10に、第1タンク
11、第2タンク12、第1ポンプ13、第2ポンプ1
4、第3ポンプ15、第4ポンプ16、第1シリンダ1
7、第2シリンダ18、油圧ユニット23、制御盤28
などが取り付けられて構成されている。なお、本明細書
において、第1タンク及び/又は第2タンクを「タン
ク」と、第1〜第4ポンプを「ポンプ」と、第1シリン
ダ及び/又は第2シリンダを「シリンダ」と、それぞれ
言うことがある。
【0015】第1タンク11及び第2タンク12は、圧
送すべき高粘性流体を一時的に蓄えるとともに、高粘性
流体を必要に応じて加熱して低粘度化する。これらのタ
ンク11,12は、高粘性流体を収納する広口の金属製
の容器111,121と、容器111,121の上端の
開口部を気密に閉塞する蓋体112,122とから構成
されている。また、容器111の内部には、熱交換用の
パイプ113が設けられている。
【0016】容器111の底面部には、高粘性流体の出
口として2つの流出口114,115が設けられてお
り、容器121の底面部には、高粘性流体の出口として
1つの流出口124が設けられている。図示は省略した
が、容器111,121の周壁部の上方には、収納物の
残量や内部圧力を検出するセンサー、加圧用の圧縮空気
を配管接続するためのソケット、及び容器111,12
1をフレーム10に固定するためのフランジなどが取り
付けられている。タンク11,12は、互いに同じ高さ
位置となるように、且つ蓋体112,122を上方から
開閉可能なように、上部のカバー板を突き抜けるように
してフレーム10の上方位置に取り付けられている。
【0017】ポンプ13〜16は、いずれも単動型のプ
ランジャポンプ(ピストンポンプ)であり、それぞれプ
ランジャ13a〜16aが直線往復移動することによっ
て高粘性流体を吸入し又は吐出する。第1タンク11に
接続される第1ポンプ13及び第2ポンプ14は、プラ
ンジャ13a,14aの直径がいずれも38mmであ
り、第2タンク12に接続される第3ポンプ15及び第
4ポンプ16は、プランジャ15a,16aの直径がい
ずれも25mmである。
【0018】これらのポンプ13〜16は、第1タンク
11及び第2タンク12の下方位置において、いずれも
水平姿勢で互いに平行に配置され、しかもプランジャ1
3a〜16aが互いに同一の方向に向かうように配置さ
れている。第1ポンプ13と第3ポンプ15、及び第2
ポンプ14と第4ポンプ16が、それぞれ組(セット)
となり、それぞれ隣接するように配置され、しかもそれ
らのプランジャ13a,15a及びプランジャ14a,
16aのそれぞれの先端ネジ部が、連結部材19,20
にそれぞれねじ込まれて互いに一体的に軸方向に移動す
るように連結されている。
【0019】第1シリンダ17及び第2シリンダ18
は、ポンプ13,15又は14,16と対向するように
配置され、第1シリンダ17のロッド17aは連結部材
19に、第2シリンダ18のロッド18aは連結部材2
0に、それぞれねじ込まれて連結されている。
【0020】図1、図3及び図4を参照して、第1ポン
プ13の吸入口131は、第1タンク11の一方の流出
口114の直下に位置し、これらの間は、流出口114
から吸入口131に向かう方向に自由流となるチェック
弁31を介し、鉛直方向に真っ直ぐな管路39によって
接続されている。
【0021】第1ポンプ13の吐出口132は、吐出口
132から第1管路41へ向かう方向に自由流となるチ
ェック弁35によって、圧送用の第1管路41に接続さ
れている。
【0022】同様に、第2ポンプ14の吸入口141
は、第1タンク11の他方の流出口115の直下に位置
し、これらの間は、流出口115から吸入口141に向
かう方向に自由流となるチェック弁32を介し、鉛直方
向に真っ直ぐな管路40によって接続されている。
【0023】第2ポンプ14の吐出口142は、吐出口
142から第1管路41へ向かう方向に自由流となるチ
ェック弁36によって、圧送用の第1管路41に接続さ
れている。したがって、第1管路41には、第1ポンプ
13及び第2ポンプ14から圧送される高粘性流体が合
流するように接続されている。
【0024】第3ポンプ15の吸入口151及び第4ポ
ンプ16の吸入口161は、それぞれの吸入口151,
161へ流入する方向に自由流となるチェック弁33,
34を介して、第2タンク12の1つの流出口124に
接続されている。
【0025】第3ポンプ15の吐出口152及び第4ポ
ンプ16の吐出口162は、それぞれの吐出口152,
162から流出する方向に自由流となるチェック弁3
7,38を介して、圧送用の第2管路42に接続されて
いる。
【0026】第1シリンダ17は、連結部材19を介し
てポンプ13,15のプランジャ13a,15aを往復
駆動し、第2シリンダ18は、連結部材20を介してポ
ンプ14,16のプランジャ14a,16aを往復駆動
する。このとき、第1シリンダ17と第2シリンダ18
とは、その往復動作の移動方向が互いに逆方向となるよ
うに、油圧ユニット23に設けられた図示しない方向切
り換え弁によって制御される。制御の詳細については後
述する。
【0027】図5を参照して、油圧ユニット23は、タ
ンクHT1、油圧ポンプHP1、油圧ポンプHP1を回
転駆動するモータM1、圧力制御弁VPC1,2、リリ
ーフ用の電磁弁VR1、チェック弁VCH1、及びシリ
ンダ17,18を制御するための電磁弁VD1〜4から
なっている。油圧ユニット23の外部にはアキュムレー
タAC1が取り付けられている。
【0028】第1シリンダ17は、電磁弁VD1のオン
によって、つまり電磁弁VD1のソレノイドに電流が流
れることによって前進する。電磁弁VD2がオンすると
後退する。第2シリンダ18は、電磁弁VD3のオンに
よって前進し、電磁弁VD4のオンによって後退する。
【0029】各シリンダ17,18の前進端及び後退端
を検出するために、リミットスイッチLS1〜4が設け
られている。各シリンダ17,18の前進端を検出する
リミットスイッチLS1,LS3は、前進端に到る若干
手前のストローク位置でオンし、その後、前進端に到っ
てもオン状態を維持する。各シリンダ17,18の後退
端を検出するリミットスイッチLS2,LS4は、後退
端の近辺でオンしその状態を維持する。
【0030】図6を参照して、各シリンダ17,18
は、前進端のリミットスイッチLS1,LS3がオンし
てから設定時間t1が経過した後に、後退動作を開始す
る。時間t1は、リミットスイッチLS1,LS3がオ
ンしてからシリンダ17,18が前進端に達するまでの
時間(後述する時間tw,tv)よりも少し大きく設定
されている。したがって、各シリンダ17,18は、前
進端に達した直後に後退動作を開始する。後退速度は前
進速度よりも速い。つまり、2つのシリンダ17,18
は、その一方が前進している間に、他方が後退を完了す
る。したがって、ポンプ13〜16は、その一方の組が
吐出工程を行っている間に、他方の組が吸入工程を完了
する。
【0031】また、各シリンダ17,18は、その一方
が前進中において、前進端に達する前にリミットスイッ
チLS1又はLS3がオンするが、そのオンによって他
方が前進を開始する。したがって、ポンプ13〜16
は、その一方の組が吐出工程のストローク端に達する前
に、他方の組が吐出工程を開始する。
【0032】すなわち、ポンプ13〜16は、各組の吐
出工程の切り替わり時において、一方の吐出工程が終了
する以前に他方の吐出工程が開始され、両方の組の吐出
工程が重複して行われる。これによって、吐出工程の切
り替わり時における吐出圧の低下が防止され、脈動の発
生が防止されている。なお、重複する時間tw,tv
は、リミットスイッチLS1,LS3の設定位置によっ
て調整される。
【0033】なお、図1及び図2に示されるように、吐
出装置1には、第1タンク11及び第2タンク12に圧
縮空気を供給するエアーコンプレッサ24、管路を洗浄
するための洗浄ポンプ25、洗浄液が収納された洗浄タ
ンク26、及び、タンク11に設けられた加熱用のパイ
プ113内を循環させる温水を温めるための温水ヒータ
27などが設けられている。
【0034】また、図3に示されるように、吐出装置1
には、循環用の管路45,46、洗浄液注入用の管路4
7、ポンプ13〜16に潤滑剤を供給するためのリザー
バ61,62、切換え弁63、ストレーナ64、切換え
弁65,66、チェック弁67〜69、切換え弁70、
圧力スイッチPS1,PS2、圧力センサーSE1,S
E2などが設けられている。
【0035】なお、図4に示されるように、第1管路4
1及び第2管路42は、切換え弁51、管路43,4
4、チェック弁67,69、及びマニホルド52を経て
スタティックミキサ53に接続されている。このスタテ
ィックミキサ53によって、2種類の高粘度材料が混合
され、高圧ホース55を経由し、ガンスイベル56を介
して接続されたスプレーガン57から霧状に吐出され
る。
【0036】洗浄装置25は、洗浄液ポンプLP1、洗
浄液ポンプLP1を回転駆動するモータM4、圧力調整
弁VPC7、エアー抜き弁VAR1などを有し、洗浄液
タンク26内に収納された洗浄液を、管路47からチェ
ック弁68及びマニホルド52を経てスタティックミキ
サ53に供給する。洗浄液が供給されることによって、
マニホルド52、スタティックミキサ53、高圧ホース
55、スプレーガン57などが洗浄され、高粘度材料が
それらの機器内で硬化することが防止される。なお、洗
浄は、スプレーガン57からの高粘度材料の吐出が所定
の時間以上、例えば3分以上中断したときに、実行され
る。
【0037】上述の実施例に示す吐出装置1は、外部か
ら商用交流電源を供給することによって全ての機器が作
動可能であり、キャスター8,9が設けられていること
とあいまって機動性に優れている。
【0038】次に、上述のように構成された吐出装置1
の動作を説明する。第1タンク11には、高粘性流体と
して2液形のライニング用樹脂材料の主剤を収納し、第
2タンク12にはその硬化剤を収納し、加熱用のパイプ
113によって第1タンク11内の高粘性流体を昇温
し、且つ両方のタンク11,12に乾燥した圧縮空気を
供給してそれぞれの高粘性流体を加圧しておく。
【0039】第1ポンプ13及び第3ポンプ15は、第
1シリンダ17によって同一の動作を行う。また、第2
ポンプ14及び第4ポンプ16は、第2シリンダ18に
よって同一の動作を行う。
【0040】特に図3及び図6を参照して、第1シリン
ダ17のロッド17aが後退駆動(収縮駆動)し、プラ
ンジャ13a,15aが伸長方向に移動すると、第1タ
ンク11及び第2タンク12に収納された主剤及び硬化
剤は、流出口114,124、チェック弁31,33、
吸入口131,151を通って、第1ポンプ13及び第
3ポンプ15のポンプ室内にそれぞれ吸入される。つま
り、この間において、第1ポンプ13及び第3ポンプ1
5は吸入工程を行う。
【0041】このとき、第2シリンダ18のロッド18
aは前進駆動(伸長駆動)し、これによってプランジャ
14a,16aは収縮方向に移動し、第2ポンプ14及
び第4ポンプ16のポンプ室内に吸入されている主剤及
び硬化剤は、吐出口142,162及びチェック弁3
6,38を通って第1管路41又は第2管路42に吐出
され、その後、切換え弁51及びマニホルド52を経て
スタティックミキサ53に圧送される。つまり、この間
において、第2ポンプ14及び第4ポンプ16は吐出工
程を行う。スタティックミキサ53によって、主剤と硬
化剤とが混合され、高圧ホース55及びガンスイベル5
6を経由して塗布用のスプレーガン57から霧状に吐出
される。
【0042】第1シリンダ17が後退端に達すると、し
ばらくはそのままの状態で待機しているが、第2シリン
ダ18が前進端の手前に達してリミットスイッチLS3
がオンすると、第1シリンダ17は前進を開始し、第1
ポンプ13及び第3ポンプ15は吐出工程を開始する。
第2シリンダ18が前進端に達するまでの時間tvの間
は、全部のポンプ13〜16が吐出工程を行う。
【0043】第2シリンダ18が前進端に達すると、リ
ミットスイッチLS3がオンしてから時間t1の後に後
退を開始し、短い時間のうちに吸入工程を終わり、後退
端で待機する。
【0044】第1シリンダ17が前進端の手前に達して
リミットスイッチLS1がオンすると、第2シリンダ1
8は前進を開始し、第2ポンプ14及び第4ポンプ16
は吐出工程を開始する。第1シリンダ17が前進端に達
するまでの時間twの間は、全部のポンプ13〜16が
吐出工程を行う。
【0045】このようにして、第1タンク11及び第2
タンク12の主剤及び硬化剤は第1管路41及び第2管
路42にそれぞれ連続的に脈動なく吐出され、ライニン
グ用樹脂材料はスプレーガンから途絶えることなく吐出
される。
【0046】また、第1シリンダ17及び第2シリンダ
18の駆動速度は一定であるので、ポンプ13〜16か
らは一定の流量の主剤及び硬化剤が吐出される。しか
も、各組のポンプ13,15、ポンプ14,16はそれ
ぞれ同時に作動するので、主剤及び硬化剤は、ポンプ1
3〜16のプランジャ13a〜16aの直径に応じた流
量比で吐出され、その比率で2液が混合される。
【0047】なお、図6において、サイクル3で第2シ
リンダ18の前進動作が一時中断しているのは、スプレ
ーガンの吐出弁を一時的にオフしたことによって吐出圧
力が設定圧を越えたことによる。
【0048】上述の実施例において、第1シリンダ17
及び第2シリンダ18が本発明の駆動装置に相当し、電
磁弁VD1〜4及びこれを制御する制御盤28が本発明
の制御する手段に相当し、リミットスイッチLS1,L
S3が本発明の位置検出手段に相当する。
【0049】上述の実施例においては、4つのポンプ1
3〜16を用いたが、2つのポンプ又は6つ以上のポン
プを用いてもよい。プランジャ13a,14aの直径と
プランジャ15a,16aの直径を38mmと25mm
に設定したが、これらは2液の混合比率に応じて設定す
ることができる。ポンプ13〜16としてプランジャポ
ンプを用いたが、チューブの内周面を密に摺動するピス
トンを有したピストンポンプを用いてもよい。ポンプ1
3〜16内にチェック弁31〜38をそれぞれ内蔵した
ものを用いてもよい。
【0050】上述の実施例において、各第1シリンダ1
7及び第2シリンダ18の前進端に到る若干手前のスト
ローク位置を検出するために、前進端を検出するリミッ
トスイッチLS1,LS3とは別個のセンサーを用いて
もよい。そのようなセンサーは、脈動が最も低減するよ
うな位置に設ければよい。また、センサーのオンによっ
て作動するタイマーを設け、タイマーの時間を調整する
ことにより、脈動が最も低減するようにしてもよい。第
1タンク11にパイプ113を設けたが、必要に応じて
両方のタンク11,12にパイプ113,123を設け
てもよい。その他、タンク11,12、ポンプ13〜1
6、シリンダ17,18、電磁弁VD1〜4、リミット
スイッチLS1〜4、吐出装置1の各部又は全体の構
造、形状、種類、個数、配置、それらの間を接続する配
管材料、配管経路などは、本発明の主旨に沿って適宜変
更することができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によると、
流動体の粘性が高い場合であっても、脈動が発生するこ
となく定量吐出を行うことができる。
【0052】請求項4の発明によると、2種類の流動体
を混合するとともに、その混合比率が設定値から外れる
ことなく一定の混合比率で混合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吐出装置の概略を示す正面図であ
る。
【図2】本発明に係る吐出装置の概略を示す平面図であ
る。
【図3】吐出装置の高粘度材料の流体回路の一部を示す
ブロック図である。
【図4】吐出装置の高粘度材料の流体回路の残りの一部
を示すブロック図である。
【図5】吐出装置の油圧回路を示す図である。
【図6】第1シリンダ及び第2シリンダの動作状態を示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 吐出装置 11 第1タンク 12 第2タンク 13 第1ポンプ(ピストンポンプ) 14 第2ポンプ(ピストンポンプ) 15 第3ポンプ(ピストンポンプ) 16 第4ポンプ(ピストンポンプ) 17 第1シリンダ(駆動装置) 18 第2シリンダ(駆動装置) 23 油圧ユニット 28 制御盤 53 スタティックミキサ(混合装置) 57 スプレーガン(塗布ユニット) VD1〜4 電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 3/00 D 7415−4F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つのピストンポンプと、2つ
    の前記ピストンポンプをそれぞれ吸入工程と吐出工程と
    を繰り返すように往復駆動する駆動装置とを用い、 一方のピストンポンプが吐出工程を行っている間に、他
    方のピストンポンプが吸入工程を完了するように駆動す
    るとともに、 一方のピストンポンプが吐出工程のストローク端に達す
    る前に、他方のピストンポンプの吐出工程を開始する、 ことを特徴とする流動体の吐出制御方法。
  2. 【請求項2】少なくとも2つのピストンポンプと、 2つの前記ピストンポンプをそれぞれ吸入工程と吐出工
    程とを繰り返すように往復駆動する駆動装置と、 一方のピストンポンプが吐出工程を行っている間に、他
    方のピストンポンプが吸入工程を完了するように制御す
    る手段と、 一方のピストンポンプが吐出工程のストローク端に達す
    る前に、他方のピストンポンプの吐出工程を開始するよ
    うに制御する手段と、 を有してなることを特徴とする流動体の吐出装置。
  3. 【請求項3】少なくとも2つのピストンポンプと、 2つの前記ピストンポンプをそれぞれ吸入工程と吐出工
    程とを繰り返すように往復駆動する駆動装置と、 前記各ピストンポンプの吐出工程のストローク端の若干
    手前のストローク位置をそれぞれ検出する位置検出手段
    と、 前記ピストンポンプが吐出工程のストローク端に達した
    後に、当該ピストンポンプが吸入工程を行うように制御
    する手段と、 一方のピストンポンプについて前記位置検出手段による
    検出が行われたときに、他方のピストンポンプの吐出工
    程を開始するように制御する手段と、 を有してなることを特徴とする流動体の吐出装置。
  4. 【請求項4】流動体をそれぞれ収納する第1タンク及び
    第2タンクと、 前記第1タンク内の流動体を圧送するための、互いに有
    効径が等しい第1ピストンポンプ及び第2ピストンポン
    プと、 前記第2タンク内の流動体を圧送するための、互いに有
    効径が等しい第3ピストンポンプ及び第4ピストンポン
    プと、 前記第1ピストンポンプ及び前記第3ピストンポンプを
    往復駆動する第1シリンダと、 前記第2ピストンポンプ及び前記第4ピストンポンプ
    を、前記第1シリンダとは互いに逆方向となるように往
    復駆動する第2シリンダと、 前記第1シリンダ又は前記第2シリンダのいずれか一方
    によって吐出工程が行われている間に、他方によって吸
    入工程を完了するように制御する手段と、 前記第1シリンダ又は前記第2シリンダのいずれか一方
    が吐出工程のストローク端に達する前に、他方が吐出工
    程を開始するように制御する手段と、 前記第1ピストンポンプ及び第2ピストンポンプから圧
    送される流動体と前記第3ピストンポンプ及び第4ピス
    トンポンプから圧送される流動体とを混合するための混
    合装置と、 前記混合装置によって混合された流動体を被塗布材に対
    して吐出して塗布するための塗布ユニットと、 を有してなることを特徴とする流動体の吐出装置。
JP23281594A 1994-09-28 1994-09-28 流動体の吐出制御方法及び吐出装置 Pending JPH0889876A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015020161A (ja) * 2013-07-24 2015-02-02 株式会社Screenホールディングス 吐出装置および吐出方法
CN108212577A (zh) * 2018-03-26 2018-06-29 山西力琅机械制造有限公司 一种车厢用高压密封装置

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