JP4629515B2 - ピストンポンプ - Google Patents

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本発明は、シリンダ及びこのシリンダ内を往復動するピストンを備え、流体を定量又は定圧で圧送するピストンポンプに関する。
例えば塗装装置において塗料をスプレーガンに向けて移送(圧送)するためのポンプとして、図6に示すようなピストンポンプ1(シリンジポンプという場合もある)が知られている(例えば特許文献1参照)。このピストンポンプ1は、円筒状のシリンダ2と、このシリンダ2内を往復動(上下動)するピストン3とを備えて構成され、ピストン3のシャフト4の下端部が、図示しないモータ及びボールねじ機構からなる駆動機構に連結されて上下動されるようになっている。
そして、前記ピストン3には、塗料用流路5がシャフト4の中心を通ってピストン3の上面中心部で開口するように設けられており、この塗料用流路5の下端部が、ホース6等を介して図示しない塗料供給源に接続されるようになっている。一方、シリンダ2の端部(図で上端部)の中心部には、塗料吐出口7が設けられ、この塗料吐出口7に、ホース8を介して図示しないスプレーガンが接続されるようになっている。これにて、ピストン3が下降することにより、塗料用流路5を通してシリンダ2内に塗料が吸入され、その後、ピストン3が上昇することにより、シリンダ2内の塗料が塗料吐出口7からスプレーガンに向けて吐出されるようになっている。
特開2002−159907号公報
ところで、上記した塗装装置において、塗装に使用する塗料の種類(色)を切替える際などには、例えばシンナー等の洗浄液により、ピストンポンプ1の内部(シリンダ2内や塗料用流路5、塗料吐出口7部分)等を洗浄した上で、新たな塗料に切替える必要がある。この場合、塗料用流路5を通してシリンダ2内に洗浄液を供給することにより洗浄が行われるようになっている。
しかしながら、上記した従来のピストンポンプ1では、塗料吐出口7がシリンダ2の端部の中心部に軸方向に延びて形成されているので、シリンダ2内の特に外周端部等での流体(液体)の流れが良好であるとは言えない。そのため、その流れの悪い部分での塗料の滞留、ひいてはゲル化や固化が起りやすく、使用を続けるに伴い、固化した塗料が少しずつ剥離して塗料に混入し、スプレーガンに供給されてしまうといった不都合が生じていた。また、洗浄液も良好に流れない事情があって、シリンダ2内を完全に洗浄するには、時間がかかると共に多量の洗浄液を必要とする不具合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、シリンダ内における流体の流れを良好とし、流体の滞留の抑制や洗浄性の向上を図ることができるピストンポンプを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のピストンポンプは、シリンダ及びこのシリンダ内を往復動するピストンを備え、入口穴からの前記シリンダ内への流体の吸入、及び、出口穴からの前記流体の吐出を行うことにより、前記流体を定量又は定圧で圧送するものにおいて、前記シリンダの端部に、前記入口穴及び出口穴の双方が設けられていると共に、前記入口穴及び出口穴の双方が、該シリンダの中心部から外周側にずれた位置に、径方向に対して傾きを有した形態で開口しているところに特徴を有する(請求項1の発明)。
これによれば、入口穴が、シリンダの中心部から外周側にずれた位置に径方向に対して傾きを有した形態で開口しているので、シリンダ内への流体の吸入時に、入口穴から吸込まれる流体は、シリンダ内で回転流を生ずるように吸込まれるようになる。しかも、出口穴が、シリンダの中心部から外周側にずれた位置に径方向に対して傾きを有した形態で開口しているので、流体の吐出時に、やはりシリンダ内で回転流を生ずるようにして出口穴から吐出されるようになる。従って、シリンダ内での流体の流れが良好となって、塗料等の流体が滞留しにくくなると共に、洗浄液の流れも良好となる。
本発明においては、前記シリンダの端部に、前記入口穴及び出口穴の双方を設ける構成としたので、ピストン部分に入口穴を設けるような場合と比較して、構成を簡単に済ませることができる。このとき、前記入口穴及び出口穴の双方が、前記シリンダの中心部から外周側にずれた位置に径方向に対して傾きを有した形態で開口しているので、シリンダ内での流体の流れを、より良好とすることができる。
本発明のピストンポンプによれば、入口穴又は出口穴の双方を、シリンダの端部に、該シリンダの中心部から外周側にずれた位置に、径方向に対して傾きを有した形態で開口させるようにしたので、シリンダ内での流体の流れが良好となって、塗料等の流体が滞留しにくくなると共に、洗浄液の流れも良好となる。この結果、塗料等が滞留して固まることを抑制することができると共に、シリンダ内の洗浄性の向上を図ることができ、少量の洗浄液で短時間に洗浄を行うことが可能となるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明を塗装装置における流体(塗料)の移送(圧送)用のピストンポンプに適用した実施例について、図1ないし図5を参照しながら説明する。尚、図1〜図4は、塗装装置11のシステム構成や、ピストンポンプ18の基本構成を示すものである。ピストンポンプ18のうち、図1〜図4に記載された構造特にフランジ32の構成は、本発明の実施例とは異なったいわば参考例とでもいうべきものである。図5に本発明の実施例におけるフランジ51の構造を示している。
まず、図4は、塗装装置11のシステムの全体構成を概略的に示している。この塗装装置11は、流体としての塗料Pを供給するための塗料供給源12、図3にも示す塗料移送装置13、図示しないワークに対して塗料Pを吹付けるスプレーガン14を備えて構成されている。尚、図示はしないが、この場合スプレーガン14は2個が設けられており、1個のワークに対して2方向から同時に塗料Pの吹付け作業を行うようになっている。
前記塗料供給源12は、例えば塗料Pを収容するタンクから構成されている。また、図示はしないが、塗料Pに代えて、流体としてのシンナ等の洗浄液を供給することも可能にされている。この場合、例えば主剤と硬化剤とからなる二液性の塗料を供給する場合には、塗料供給源12を、主剤供給源及び硬化剤供給源、それら主剤と硬化剤とを所定の比率で混合する混合装置等を含んで構成することができる。更にこのとき、複数種類の塗料(及び洗浄液)を切替えるためのカラーチェンジバルブを設けるようにしても良い。
前記塗料移送装置13は、塗料供給源12からの塗料Pをスプレーガン14に向けて定量(或いは定圧)で移送(圧送)するためのものである。図3にも示すように、この塗料移送装置13は、架台15上に、周知のダイアフラムポンプ16、送り側二方バルブ17、ピストンポンプ18、戻り側二方バルブ19などを備えて構成されている。前記ダイアフラムポンプ16はエア駆動方式とされ、また、送り側二方バルブ17及び戻り側二方バルブ19も、エア駆動方式により開閉を切替えるようになっている。
そのうち、送り側二方バルブ17、ピストンポンプ18、戻り側二方バルブ19、及びそれらを接続する管(ホース)に関しては、前記2個のスプレーガン14に対応して2組が設けられている。そして、図2にも示すように、2つのピストンポンプ18,18は、それらを同時に駆動する駆動機構20と共にユニット化され、ポンプユニット21として構成されている。詳しくは後述するが、このピストンポンプ18は、円筒状のシリンダ22及びそのシリンダ22内を往復動(上下動)して塗料Pの吸入・吐出を行うピストン23を備えて構成されている。
このとき、架台15の前面部には、塗料供給管24及び塗料戻し管25が上下に延びて設けられている。図4にも示すように、塗料供給管24の上端部は、前記ダイアフラムポンプ16の入口に接続され、塗料戻し管25の上端部は、2個の戻り側二方バルブ19、19の出口(共通化されている)に接続されている。また、これら塗料供給管24及び塗料戻し管25の下端部が、前記塗料供給源12に接続されるようになっている。
そして、図4に一方のみ示すように、前記ダイアフラムポンプ16の2個の出口が、前記各送り側二方バルブ17,17の入口側に夫々ホース26を介して接続され、各送り側二方バルブ17,17の出口側が、夫々2個のピストンポンプ18,18の入口側にホース27を介して接続されている。各ピストンポンプ18,18の出口側が、ホース28を介して各スプレーガン14の塗料供給口に夫々接続されている。スプレーガン14の戻り口が、戻り側二方バルブ19、19の入口に夫々ホース29を介して接続されている。
これにて、ダイアフラムポンプ16が駆動されることによって、塗料供給源12から塗料Pが吸込まれ、この状態で、送り側二方バルブ17が開放し且つピストンポンプ18が吸入方向に駆動(ピストン23の下降動作)されることにより、ピストンポンプ18(シリンダ22)内に塗料Pが吸入される。そして、送り側二方バルブ17が閉塞し且つピストンポンプ18が吐出方向に駆動(ピストン23の上昇動作)されることにより、スプレーガン14に向けて塗料Pが定量(例えば10〜15cc/分)で圧送されるのである。
この状態で、スプレーガン14が自動或いは手動でオンされることにより、ワークに対する塗装(塗料Pの吹付け)作業が行われる。スプレーガン14のオン時には、送り側二方バルブ17及び戻り側二方バルブ19は共に閉塞され、スプレーガン14のオフ時には、送り側二方バルブ17及び戻り側二方バルブ19は共に開放される。これにて、スプレーガン14に余剰に供給(圧送)された塗料Pが、塗料供給源12(タンク)に戻されるようになっている。
尚、前記ダイアフラムポンプ16や、各二方バルブ17,19、ピストンポンプ18のピストン23(後述する駆動機構20のモータ)等は、マイコン等からなる図示しない制御装置により制御されるようになっている。このとき、制御装置には、スプレーガン14のオン・オフ信号や、後述するピストンポンプ18のピストン23の位置信号等が入力されるようになっている。
ここで、前記ピストンポンプ18及びポンプユニット21について、図1及び図2を参照しながら説明する。図2に示すように、ポンプユニット21は、前記架台15上に上方に延びて設けられたフレーム30の左右部位に、夫々ピストンポンプ18を備えると共に、フレーム30内に駆動機構20を組込んで構成される。ピストンポンプ18は、上述のように、シリンダ22及びピストン23を備えて構成され、そのうちシリンダ22の上端部分が、フレーム30の上部側面から左右に延びて夫々設けられたステイ31に、上向きに(軸方向を上下方向として)固定されて設けられている。
このとき、シリンダ22は、両端面が開口した円筒状のシリンダ主部22aの上端部にその開口部を液密状態に塞ぐようにフランジ32を連結して構成されている。このとき、シリンダ主部22aの上端外周部には鍔状の径大部が一体に形成され、この径大部とフランジ32の外周部とが、リング状のクランプ部材33によって連結されている。前記フランジ32の詳細については後述する。
前記ピストン23は、円形のピストン本体23aと、このピストン本体23aに連結され下向きに延びるシャフト34とから構成されている。ピストン本体23aは、外周部に、塗料用の溶剤に対して体積変化のない材質(例えばフッ素ゴム)で作られたシール材35を備えており、シリンダ22(シリンダ主部22a)の内周面を液密に摺動(上下方向に往復動)するようになっている。このとき、シャフト34は、シリンダ22の下端開口部を通って下方に延びて配置されている。
前記駆動機構20は、フレーム30内の上部に下向きに設けられたモータ36、このモータ36の出力軸に連結された減速機37、フレーム30の中央部を上下方向に延び回転可能に支持され前記減速機37の出力により回転されるボールねじ38、このボールねじ38に螺合されたボールねじナットを含む移動部材39等から構成されている。前記移動部材39には、フレーム30の側面から左右に突出して延びる一対のアーム40が設けられており、それらアーム40の先端部が、前記各ピストンポンプ18のピストン23(シャフト34)の下端部に連結されている。また、各アーム40の途中部位が、フレーム30に上下方向に延びて設けられたガイドバー41に沿って上下方向に移動可能に支持されている。
これにて、モータ36が一定速度で正逆回転駆動されることに伴い、移動部材39がボールねじ38に沿って上下動し、これにより、アーム40を介して両ピストンポンプ18のピストン23が上下動されるのである。尚、図2には、ピストン23(ピストン本体23a)の最上位置(上死点)を実線で示し、最下位置(下死点)を想像線で示している。このとき、ピストン23の最上位置では、シリンダ22端部(フランジ32)の下面との間に、僅かな(例えば1〜0.5mm)の隙間が生ずるようになっている。また、図示はしないが、センサやスイッチ等の位置検出手段によって、ピストン23(アーム40)の上下位置の検出がなされるようになっている。
さて、基本構成のピストンポンプ18において、前記シリンダ22の端部を構成する参考例のフランジ32は、次のように構成されている。即ち、このフランジ32は、図1に示すように、シリンダ22の上端部を塞ぐ大きさの厚みをもった円板状をなすと共に、その上面中心部から上方に延びる管状部32aを一体に有している。そして、このフランジ32には、シリンダ22内への流体(塗料Pや洗浄液)の吸入を行うための入口穴42、及び、吸入した流体をシリンダ22内から吐出するための出口穴43が設けられている。
そのうち出口穴43は、フランジ32の下面の中心部から、管状部32aの上端部まで軸方向に沿って延びて貫通するように形成されている。前記管状部32aの先端部に、前記ホース28の一端側が接続されるようになっている。そして、フランジ32の上面側の中心から図1(c)で左側外周寄り部には、有底のねじ穴からなるホース接続口32bが形成されているのであるが、前記入口穴42は、そのホース接続口32bの底面からフランジ32の下面の中心から斜め左前方にずれた位置に開口するように、いわば接線方向に延びて形成されている。
従って、入口穴42は、フランジ32の下面において、シリンダ22の中心部から外周側にずれた位置に、径方向に対して傾きを有した形態で開口するように設けられている。このとき、入口穴42は、図1(b)に示すように、下から見て、ホース接続口32bの底面開口部とフランジ32中心とを結ぶ径方向に延びる線に対し、角度α(例えば43.4°)傾いて延び、且つ、図1(d)に示すように、側方から見て、フランジ32の下面(水平面)に対して角度β(例えば29.7°)傾いて延びている。尚、前記ホース接続口32bには、コネクタ44(図2参照)を介して前記ホース27の一端側が接続されるようになっている。
次に、上記構成の作用について述べる。上述のように、ダイアフラムポンプ16が駆動されると共に送り側二方バルブ17が開放され、その状態で、駆動機構20によりピストンポンプ18のピストン23が下降動作されると、入口穴42からシリンダ22内に塗料Pが吸入され、以て吸入工程が行われる。塗料Pの吸入は、ピストン23の最下位置まで行われ、シリンダ22内に例えば100cc程度の塗料Pが吸入されるようになる。尚、この吸入工程では、スプレーガン14は待機状態(オンできない状態)とされ、また、戻り側二方バルブ19は開放されている。
そして、その後、送り側二方バルブ17が閉塞された状態で、駆動機構20によりピストンポンプ18のピストン23が上昇動作されると、シリンダ22内の塗料Pが出口穴43からスプレーガン14に向けて吐出され、以て吐出工程が行われる。この吐出工程は、例えばピストン23が最上位置に至るまで連続して行われ、この吐出工程において、スプレーガン14がオンされることにより、ワークに対する塗装(塗料Pの吹付け)作業が行われる。またこのときには、戻り側二方バルブ19は、スプレーガン14のオン時に閉塞され、オフ時に開放されるようになっており、従って、余剰の塗料Pは塗料供給源12に戻されるようになる。尚、吐出工程が終了すると、上記した吸入工程に戻り、両工程が交互に繰返される。
ここで、上記吸入工程にあっては、塗料Pが入口穴42を通ってシリンダ22内に吸込まれるのであるが、このとき、入口穴42が外周側にずれた位置に径方向に傾いて(接線方向に)指向するように形成されているので、塗料Pは、例えば図1(b)に矢印Aで示すように、シリンダ22内で渦を巻くような回転流を生じながら吸込まれるようになる。従って、シリンダ22内での塗料Pの流れが良好となって、シリンダ22内の上端部の外周部においても、塗料Pが滞留しにくくなり、ゲル化や固化の発生を抑制することができるのである。
さらに、塗装に使用する塗料Pの種類(色)を切替える際(或いは塗装作業の終了時)などには、例えばシンナ等の洗浄液により、ピストンポンプ18(シリンダ22)の内部など(ダイアフラムポンプ16やスプレーガン14の内部等も含めた塗料の経路全体)を洗浄する洗浄工程が実行される。この洗浄工程では、塗料Pに代えて洗浄液を供給しながら、ダイアフラムポンプ16を駆動させると共に、送り側二方バルブ17及び戻り側二方バルブ19が開放され、さらにピストンポンプ18のピストン23が上下に往復駆動されることにより行われる。
この洗浄工程においては、洗浄液が入口穴42を通ってピストンポンプ18(シリンダ22)内にシリンダ22内に吸込まれるのであるが、このときにも、洗浄液はシリンダ22内で回転流を生ずるように吸込まれるようになる。従って、シリンダ22内での洗浄液の流れも良好となり、上記したシリンダ22内で塗料Pが滞留しにくくなっていることと併せて、シリンダ22内の洗浄を短時間で効率的に行うことができるのである。
このように基本構成のピストンポンプ18によれば、流体(塗料P,洗浄液)の吸入時に、シリンダ22内で回転流が生ずるように入口穴42を設けたので、従来のようなシリンダ2内での流体の流れが悪いため、塗料の滞留が生じやすく、洗浄性に劣っていたものと異なり、シリンダ22内での流体の流れが良好となり、シリンダ22内での塗料Pの滞留を抑制することができると共に、洗浄液の流れも良好とすることができる。この結果、シリンダ22内における塗料Pのゲル化や固化に起因する不具合を未然に防止することができると共に、少量の洗浄液で短時間に洗浄を行うことが可能となる。
また、シリンダ22の端部を構成するフランジ32に、入口穴42及び出口穴43を設けるようにしたので、構成を比較的簡単に済ませることができると共に、ピストンポンプ18内における洗浄すべき経路も短く済んで、洗浄性により優れたものとなるメリットも得ることができる。
図5は、本発明の実施例を示すものであり、ピストンポンプ18のシリンダ22の端部を構成するフランジ51の構成が上記基本構成(参考例のフランジ32)と異なっている。即ち、このフランジ51には、入口穴52及び出口穴53の双方が設けられているのであるが、これら入口穴52及び出口穴53は、共にシリンダ22の中心(軸心)部から外周側にずれた位置に径方向に対して傾きを有した形態で開口する構成とされている。この場合、入口穴52については、上記実施例の入口穴42と同様の位置及び角度で形成されており、出口穴53は、フランジ51(シリンダ22)の中心を通り前記入口穴42の延びる方向と平行な線に関して線対称となるように形成されている。
この構成においては、吸入工程にあって、流体(塗料Pや洗浄液)が入口穴52を通ってシリンダ22内に吸込まれる際に、矢印Aで示すように、シリンダ22内で渦を巻くような回転流を生じながら吸込まれるようになる。そして、吐出工程にあっては、シリンダ22内の流体が、やはり矢印A方向の回転流を生ずるようにしながら出口穴53から吐出されるようになる。従って、シリンダ22内における流体の流れがより良好となり、シリンダ22内での塗料Pの滞留の抑制効果や、洗浄性の向上の効果をより一層高めることができるものである。
、例えばシリンダやピストンの構造、駆動機構の構成、塗装装置全体の構成などについて種々の変更が可能であり、また、本発明のピストンポンプは塗装装置用に限らず各種用途に適用することができる等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で、適宜変更して実施し得るものである。
基本構成のピストンポンプにおける、シリンダの端部に設けられるフランジの構成を示す縦断正面図(a)、底面図(b)、平面図(c)、図1(b)のB−B線に沿う断面図(d) 一部を縦断面で示すポンプユニットの正面図 塗料移送装置の正面図 塗装装置の構成を概略的に示す図 本発明の実施例を示す図1(b)相当図 従来例を示すもので、ピストンポンプの縦断正面図
符号の説明
図面中、18はピストンポンプ、20は駆動機構、21はポンプユニット、22はシリンダ、23はピストン、32,51はフランジ、42,52は入口穴、43,53は出口穴を示す。

Claims (1)

  1. シリンダ(22)及びこのシリンダ(22)内を往復動するピストン(23)を備え、入口穴(52)からの前記シリンダ(22)内への流体の吸入、及び、出口穴(53)からの前記流体の吐出を行うことにより、前記流体を定量又は定圧で圧送するピストンポンプ(18)において
    記シリンダ(22)の端部(51)に、前記入口穴(52)及び出口穴(53)の双方が設けられていると共に、前記入口穴(52)及び出口穴(53)の双方が、該シリンダ(22)の中心部から外周側にずれた位置に、径方向に対して傾きを有した形態で開口していることを特徴とするピストンポンプ。
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