JPH088944Y2 - 自動車の雨水案内装置 - Google Patents

自動車の雨水案内装置

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JPH088944Y2
JPH088944Y2 JP1987162414U JP16241487U JPH088944Y2 JP H088944 Y2 JPH088944 Y2 JP H088944Y2 JP 1987162414 U JP1987162414 U JP 1987162414U JP 16241487 U JP16241487 U JP 16241487U JP H088944 Y2 JPH088944 Y2 JP H088944Y2
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corner
drip channel
side wall
rainwater
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JP1987162414U
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昇 大坪
啓嗣 田井
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日野自動車工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、車体の外板面に対して垂直に立上った立壁
部と、該立壁部の先端に一体に連設され、かつその立壁
部に対して垂直に立上った先端フランジ部とを有し、立
壁部に対向する部分は外部に対して開放した開放部とな
っている雨水案内用のドリップチャンネルを有し、該ド
リップチャンネルは、ほぼ水平に延びる水平部から、ほ
ぼ上下に延びる垂直部に移行している自動車の雨水案内
装置に関するものである。
従来技術 降雨時又は洗車時等に、自動車の車体外面を伝わって
流れた水がフロンドウィンドウや車体側部のサイドウィ
ンドウ等の窓ガラス面上を流下することを防止するた
め、上記形式の雨水案内装置を設けることは従来より周
知である。
ところが、従来一般に使用されているドリップチャン
ネルは、その溝形状の開放部が外部に開放したままにな
っていたため、自動車の制動時、あるいはその加速時
に、ドリップチャンネルに流れ込んだ水がドリップチャ
ンネルから飛び出す恐れがあった。
例えば、ドリップチャンネルの水平部に集められた水
が、自動車の制動時に、その慣性で車体に対して急激に
速さを増して前方に流れ、これがドリップチャンネル水
平部から垂直部へと流れ込まず、水平部と垂直部の移行
部からチャンネル外に飛び出し、フロントウィンドウ面
に付着して視界を妨げるようなことがあった。
そこで、ドリップチャンネルの水平部より垂直部に移
行するドリップチャンネル部分から、垂直部の全体に亘
って、そのドリップチャンネルの開放部をカバーで覆
い、水の飛び出しを防止できるようにした雨水案内装置
が提案されている(実公昭46−24003号公報参照)。
ところがこの構成によると、カバーとドリップチャン
ネルとによって閉空間状の長い雨水流路が区画されるの
で、この流路にゴミが混入すると、これを除去すること
ができず、雨水流路がゴミで詰まってしまうおそれがあ
る。このように流路が詰まれば、ここに雨水を流すこと
ができなくなる。
そこでカバーをねじによって車体に固定し、ゴミが詰
まったときは、このねじを緩めてカバーを外し、ゴミの
清掃を行えるように構成することも考えられるが、ゴミ
が詰まるたびにカバーを取り外すことは大変煩しい。
目的 本考案の目的は、上記従来の欠点を簡単な構成によっ
て除去した雨水案内装置を提供することにある。
構成 本考案は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した
形式の雨水案内装置において、ドリップチャンネルの水
平部と垂直面との間の移行部と、その移行部近傍の水平
部と、同じくその移行部近傍の垂直部とを覆い、かつド
リップチャンネルに固着されているアングル形状のコー
ナ部材と、ドリップチャンネルの垂直部の少なくとも一
部に亘って直線状に延びているカバー本体部材とを有す
るカバーを具備し、前記コーナ部材とカバー本体部材
は、互いに連続するように、前者のコーナ部材の下端面
と、後者のカバー本体部材の上端面が互いに突き当てら
れた状態で当接し、前記コーナ部材は、コーナ頂壁と、
その幅方向に一方の端部に一体に連設された一方のコー
ナ側壁と、他方の幅方向端部に一体に連設された他方の
コーナ側壁とを有していて、前記コーナ頂壁と、一方の
コーナ側壁と、他方のコーナ側壁とによってほぼU字状
の横断面形状が形成され、前記一方のコーナ側壁と他方
のコーナ側壁の先端縁は車体に密着し、他方のコーナ側
壁の内面はドリップチャンネルの立壁部の外面に密着
し、かつ前記コーナ頂壁の内面はドリップチャンネルの
先端フランジ部の外面に密着しており、一方のコーナ側
壁と他方のコーナ側壁とコーナ頂壁が、ドリップチャン
ネルと協働して第1の雨水流路を区画し、車体のルーフ
を伝わった雨水がドリップチャンネルの前記移行部近傍
の水平部に、その開放部を通して流入できるように、当
該水平部に対応する領域には、前記一方のコーナ側壁が
欠除しており、当該一方のコーナ側壁は、ドリップチャ
ンネルの前記移行部と、その近傍の垂直部に対応する部
分に形成されていて、その移行部とその近傍の垂直部に
かけてのドリップチャンネルの開放部を覆っており、前
記カバー本体部材は、その全体が弾性材料により構成さ
れ、かつ本体頂壁と、その幅方向各端部にそれぞれ一体
に連設された一対の本体側壁を有していて、該本体頂壁
と一対の本体側壁とによってドリップチャンネルを覆う
カップ状の横断面形状が形成され、一対の本体側壁は、
本体頂壁の側から本体側壁の先端縁の側に向けて拡がる
ようにハの字状に開拡しており、一対の本体側壁の先端
縁には丸みをもった横断面形状のビードがそれぞれ一体
に形成され、これらのビードが車体に対して密着し、前
記本体頂壁の内面には、これと一体に連設された弾性リ
ップが付設され、カバー本体部材がドリップチャンネル
に固定保持されるように、ドリップチャンネルの先端フ
ランジ部が、前記弾性リップと本体頂壁の内面の間に、
その弾性リップの弾性によって挟み付けられ、一方の本
体側壁は、ドリップチャンネルの開放部を覆っていて、
当該カバー本体部材はドリップチャンネルと協働して、
前記第1の雨水流路に接続された第2の雨水流路を区画
し、前記一対の本体側壁は、これをその外方に弾性変形
させつつ容易にめくり上げることができるように、本体
頂壁よりも肉厚が薄く形成されている自動車の雨水案内
装置を提案する。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に従って説明し、併せて
従来一般に使用されている雨水案内装置の構成とその欠
点を図面に即してより具体的に明らかにする。
第1図は自動車の一例としてバスを示す側面図であ
り、1は車体、2は車体の前部に固設されたフロントウ
ィンドウ、3は車体側部に設けられたサイドウィンドウ
である。
サイドウィンドウ3のまわりには雨水案内用のドリッ
プチャンネル4を有する雨水案内装置が設けられ、降雨
時に車体外面、特にルーフ5の外面に降った雨水がドリ
ップチャンネル4に集められ、該チャンネル4に案内さ
れて車体外に排出される。このようにしてサイドウィン
ドウ3の表面に雨水が直に流下することを防止できる。
洗車時等においても同様である。
ここで、本考案に係る雨水案内装置の詳細を明らかに
する前に、従来一般に使用されている雨水案内装置の構
成を図面に基づいて説明しておく。
従来の雨水案内装置は、第7図及び第8図に示すよう
に雨水案内用のドリップチャンネル4のみから成り、該
チャンネル4は、第8図に示す如く車体の外板面に対し
て垂直に立上った立壁部4gと、この立壁部4gの先端に一
体に連設され、かつその立壁部4gに対して垂直に立上っ
た先端フランジ部4dとを有し、立壁部4gに対向する部分
は外部に対して開放した開放部4eとなった樋状に形成さ
れている。図示した例のように、車体1の外板6自体を
曲折形成してドリップチャンネル4を構成してもよい
し、車体外板6とは別の部材を車体外板面に固着して、
これをドリップチャンネル4としてもよい。
第7図に示したドリップチャンネル4は、サイドウィ
ンドウ3の上部をほぼ水平に延びる水平部4aから、ほぼ
上下に延びる垂直部4bに移行し、垂直部4bは車体1のフ
ロントピラー7(第8図)に沿って延びている。水平部
4aは垂直部4bに連続して移行し、水平部4aに集まった雨
水がこの移行部4cを通して垂直部4bに流れ込み、下方に
流れるように構成されている。
ところが、走行中のバスを制動させたとき、水平部4a
に存する雨水は、その慣性によって矢印Aで示すように
車体1に対して急激に前方に速度を速めて流れ始める。
よって、この雨水は垂直部4bに流れ込まず、ドリップチ
ャンネル4から、矢印Bで示すように前方に飛び出し、
これがフロントウィンドウ2に付着してその視界を妨げ
る。
図示したバスやトラック等の自動車においては、ドリ
ップチャンネル4の水平部4aが垂直部4bに滑らかに曲線
状に移行しておらず、移行部4cがほぼ90°の角度をなし
て角張っているのが普通であるため、水平部4aの雨水は
特に前方に飛び出しやすい。
そこで本考案に係る雨水案内装置においては、雨水案
内用のドリップチャンネル4の構造自体は第7図及び第
8図と変りはないものの、このチャンネル4の水平部4a
より垂直部4bに移行するドリップチャンネル部分から、
垂直部4bの少なくとも一部に亘って、第2図に例示する
如きカバー10が設けられている。
第2図に示したカバー10は、ドリップチャンネル4の
水平部4aと垂直部4bとの間の移行部4cと、その移行部近
傍の水平部4aと、同じくその移行部近傍の垂直部4bとを
覆うコーナ部材11と、ドリップチャンネル4の垂直部4b
の少なくとも一部、この例ではそのほぼ全体に亘って直
線状に延びているカバー本体部材12との2つの部材を有
している。
コーナ部材11は第4図にも示すように、ドリップチャ
ンネル4の移行部4c(第2図)とその近傍部分の形状に
対応したアングル形状に形成され、ねじ17によってドリ
ップチャンネル4に固着されている。
コーナ部材11とカバー本体部材12は、これらが互いに
連続するように、前者のコーナ部材11の下端面と、後者
のカバー本体部材12の上端面が、第2図に示すように突
き当てられた状態で当接している。
コーナ部材11は、第4図及び第5図に示すように、コ
ーナ頂壁18と、その幅方向の一方の端部に一体に連設さ
れた一方のコーナ側壁19と、他方の幅方向端部に一体に
連設された他方のコーナ側壁20とを有し、コーナ頂壁18
と、一方のコーナ側壁19と、他方のコーナ側壁20とによ
ってほぼU字状の横断面形状が形成され、その内側に溝
21が区画されている。また、第5図に明示する如く、一
方のコーナ側壁19と他方のコーナ側壁20の先端縁30,31
は、共に車体1に密着し、他方のコーナ側壁20の内面
は、ドリップチャンネル4の立壁部4gの外面に密着して
いる。さらにコーナ頂壁18の内面はドリップチャンネル
4の先端フランジ部4dの外面に密着している。このよう
にして、一方のコーナ側壁19と、他方のコーナ側壁20
と、コーナ頂壁18が、ドリップチャンネル4と協働して
第1の雨水流路116を区画する。
但し、第4図及び第6図に示すように、ドリップチャ
ンネル4の移行部4c(第2図)の近傍の水平部4aに対応
する領域においては、一方のコーナ側壁19が欠除してお
り、この一方のコーナ側壁19は、ドリップチャンネルの
移行部4cとその近傍の垂直部4bにかけてのドリップチャ
ンネル4の開放部4eを覆っている。これにより、ドリッ
プチャンネル4の移行部4cの近傍の水平部4aにおいて
は、第6図に示すようにドリップチャンネル4の開放部
4eが開放されたままとなり、車体1のルーフ5を伝わっ
た雨水が、矢印Eで示すように、ドリップチャンネル4
の移行部近傍の水平部に、その開放部4eを通して流入す
ることができる。
一方、カバー本体部材12は、その全体がゴム又は軟質
合成樹脂等の弾性材料により構成されていて、第3図に
示すように本体頂壁32と、その幅方向各端部にそれぞれ
一体に連設された一対の本体側壁14,15を有し、本体頂
壁32と一対の本体側壁14,15とによって、ドリップチャ
ンネル4を覆うカップ状の横断面形状が形成されてい
る。一対の本体側壁14,15は、本体頂壁32の側から、そ
の本体側壁14,15の先端縁の側に向けて拡がるように、
ハの字状(第3図の状態では逆ハの字状)に開拡してい
る。また一対の本体側壁14,15の先端縁には、丸みをも
った横断面形状のビード23がそれぞれ一体に形成され、
これらのビード23が車体1に対して密着している。
カバー本体部材12の本体頂壁32の内面にはこれと一体
に連設された弾性リップ13が付設され、ドリップチャン
ネル4の先端フランジ部4dが、弾性リップ13と本体頂壁
32の内面の間に、その弾性リップ13の矢印C方向への弾
性によって強固に挟み付けられている。これにより、カ
バー本体部材12がドリップチャンネル4に固定保持され
る。
この状態でカバー本体部材12の本体頂壁32と両本体側
壁14,15がドリップチャンネル4の全体を覆い、その
際、一方の本体側壁14は、ドリップチャンネル4の開放
部4eを覆う。このようにして、カバー本体部材12は、ド
リップチャンネル4と協働して第2の雨水流路16を区画
する。かかる第2の雨水流路16は、前述の第1の雨水流
路116(第5図)に接続されている。
雨水案内装置は上述のように構成され、降雨時には従
来のドリップチャンネルと同様にその水平部4aに雨水が
流れ込む。このときバスを制動させたとすると、水平部
4aの雨水は車体1に対して矢印A方向(第2図)に急激
に速さを増して流れ出すが、この雨水はコーナ部材11の
一方の側壁19の上部19a(第4図)に当る。よって雨水
は前方に飛び散せず、一方の側壁19に案内されて、コー
ナ部材11とドリップチャンネル4により区画された第1
の雨水流路116に流れ込み、次いで第2の雨水流路16に
流入し、ここを流下して第2図に矢印Fで示す如く車体
内に排出される。雨水流路16、116は閉鎖された空間に
形成されているので、ここを通る雨水が流路116,16から
外部に飛散することはなく、第7図に矢印Bで示したよ
うに前方に飛散してフロントウィンドウ2に付着するこ
とを阻止できる。
第3図から明らかなように、カバー本体部材12の両本
体側壁14,15は、その先端縁のビード23が車体1の外板
面に密着し、カバー本体部材12の内部がシールされてい
るので、流路16を流れる雨水が外部に漏れることを確実
に阻止できる。コーナ部材11によって区画される流路11
6についても同様である。
フロントピラー7と、その外面に固定された飾り板22
との間に、雨水が鎖線矢印Gで示すように浸入すること
も防止でき、これによりフロントピラー7に錆を生ぜし
める不都合を防止できる。
またコーナ部材11の他方のコーナ側壁20は、ドリップ
チャンネル4の立壁部4gの外面に密着し、しかもそのコ
ーナ頂壁18の内面はドリップチャンネル4の先端フラン
ジ部4dの外面に密着した状態で第1の雨水流路116が区
画されているので、この雨水流路116の断面積を大きく
とることができ、この流路116からの雨水の溢れ出しを
阻止できる。
ドリップチャンネル4の移行部4cの近傍の水平部4aに
対応する領域では一方のコーナ側壁19が欠除しているの
で、ルーフ5を伝わってこの領域に流下した雨水は確実
にドリップチャンネル4に流入でき、コーナ部材11がド
リップチャンネル4への雨水の流入を阻害することはな
い。第6図に示すように、ルーフ5を伝わって矢印E方
向に流下する雨水は、コーナ頂壁18によって受け止めら
れるので、雨水は確実にドリップチャンネル4内に案内
される。
ところで、上述した雨水案内装置においては、そのカ
バー10の内部の雨水流路16,116にゴミが詰まったとき、
これを放置すれば、雨水の流通が妨げられてしまう。と
ころが、本考案に係る雨水案内装置においては、カバー
本体部材12が弾性材料により構成されているので、雨水
流路16にゴミが混入したとき、カバー本体部材12の本体
側壁14を第3図に矢印Dで示す方向に弾性変形させ、即
ち、本体側壁14をめくり上げて、混入したゴミを簡単に
取り出すことができる。
その際、カバー10はコーナ部材11とカバー本体部材12
の2つの部材から構成され、しかもそのカバー本体部材
12が直線状に延びているので、その本体側壁14を楽にめ
くり上げることができる。カバー10を1つの部材により
構成したり、カバー本体部材12を湾曲させて構成する
と、本体側壁14をめくり上げるとき、大きな力を必要と
するが、本例のカバー10においては、このような不具合
を阻止できる。
またコーナ部材11は、ドリップチャンネル4の移行部
4cと、その近傍の部分に対応する小サイズの部材である
ため、ここにゴミが詰まっても、その外部から楽にゴミ
を除去できるが、かかるコーナ部材11も弾性材料によっ
て構成し、その一方の側壁19をめくり上げて雨水を流路
116に詰まったゴミを除去できるように構成することも
できる。
また、第3図に示すようにカバー本体部材12の一対の
本体側壁14,15は、本体頂壁32よりも肉厚が薄く形成さ
れ、これによって、本体側壁をその外方に、より一層楽
に弾性変形させつつ、これを容易にめくり上げることが
できる。
ところで、カバー本体部材12は、上述のように弾性材
料により構成され、しかもその本体側壁14,15の肉厚が
薄く形成されているので、その剛性が低くなり、両本体
側壁14,15の先端縁が車体1に密着しなくなることも考
えられる。ところが、各本体側壁14,15の先端縁にはビ
ード23が形成されているので、この部分の剛性が高めら
れ、カバー本体部材12の先端縁がその長手方向に沿って
波打つことを阻止でき、確実に先端縁をその全長に亘っ
て車体に密着させることができる。これにより雨水の漏
れ出しを確実に阻止できる。
またコーナ部材11に流入した雨水が外部に漏れ出るこ
とをより確実に防止できるように、第6図に示した如く
ドリップチャンネル4と、コーナ部材11の他方の側壁20
との間に、例えばシリコーン樹脂等の接着剤24を塗布
し、ここをシールしておくこともできる。
またカバー10は、ドリップチャンネル4をその移行部
4cの領域から垂直部4bに亘って覆っているため、車体外
面の形状を滑らかにすることができ、バス走行時の風切
り音の発生を抑える効果も得られる。ドリップチャンネ
ル4がそのまま外部に露出していると、その突出した凹
凸構造に基因して、バス走行時に風切音が発生する恐れ
があるが、これをカバー10で覆ったので、その外面を空
気が滑らかに流通し、風切音の発生を抑えることができ
る。しかも、コーナ部材11はほぼU字状の横断面形状を
有し、カバー本体部材12はその一対の本体側壁14,15が
車体1に向けて拡がったハの字状に形成されたカップ状
の横断面形状を有しているので、その外表面は非常に滑
らかな形態を呈し、風切音の発生を確実に防止すること
ができる。
ドリップチャンネル4をカバー10で覆ったため、その
外観を高めることもできる。特に車体の外板6をフロン
トピラー7に第3図にX印で示した如くスポット溶接す
ると、その溶接痕が残るが、このような見苦しい溶接痕
をカバー10で覆い隠すことができる。
また弾性リップ13と本体頂壁32との間に、その弾性リ
ップ13の弾性によってドリップチャンネル4の先端フラ
ンジ部4dを挟み付けることによって、カバー本体部材12
がドリップチャンネル4に固定保持されているが、その
際、前述のようにこの本体頂壁32の肉厚が本体側壁14,1
5よりも大きく設定されているので、カバー本体部材12
の支持安定性を高め、これを確実にドリップチャンネル
4に保持することができる。
以上、ドリップチャンネル4の水平部4aから、車体前
部の垂直部4bに亘るドリップチャンネル部分に本考案を
適用した具体例を説明したが、本考案はその他のドリッ
プチャンネル部分、例えば第1図に示した車体後部のド
リップチャンネル垂直部4fと水平部4aに亘る部分等にも
広く適用できることは当然である。
効果 本考案によれば、次のような優れた効果を得ることが
できる。
降雨時に自動車を制動し、又は加速させたときも、
ドリップチャンネルの水平部に存する雨水は、カバーと
ドリップチャンネルによって区画された雨水流路に流れ
るので、雨水がドリップチャンネルから飛び出すことを
阻止できるだけでなく、カバー本体部材が弾性材料によ
り構成されているので、雨水流路にゴミが混入したと
き、カバー本体部材の本体側壁を弾性変形させてこれを
めくり上げ、その内部に混入したゴミを簡単に取り出す
ことができる。
その際、カバーはコーナ部材とカバー本体部材の2
つの部材から構成され、しかもそのカバー本体部材が直
線状に延びているので、その本体側壁を楽にめくり上げ
ることができる。カバーを1つの部材により構成した
り、カバー本体部材を湾曲させて構成すると、本体側壁
をめくり上げるとき、大きな力を必要とするが、本考案
に係るカバーにおいては、このような不具合を阻止でき
る。
またコーナ部材は、ドリップチャンネルの移行部
と、その近傍の部分に対応する小サイズの部材であるた
め、ここにゴミが詰まっても、その外部から楽にゴミを
除去できる。
また、カバー本体部材の一対の本体側壁は、本体頂
壁よりも肉厚が薄く形成され、これによって、本体側壁
をその外方に、より一層楽に弾性変形させつつ、これを
容易にめくり上げることができる。
カバー本体部材は、上述のように弾性材料により構
成され、しかもその本体側壁の肉厚が薄く形成されてい
るので、その剛性が低くなり、両本体側壁の先端縁が車
体に密着しなくなることも考えられるが、各本体側壁の
先端縁にはビードが形成されているので、この部分の剛
性が高められ、カバー本体部材の先端縁がその長手方向
に沿って波打つことを阻止でき、確実に先端縁をその全
長に亘って車体に密着させることができる。これにより
雨水の漏れ出しを確実に阻止できる。
またコーナ部材の他方のコーナ側壁は、ドリップチ
ャンネルの立壁部の外面に密着し、しかもそのコーナ頂
壁の内面はドリップチャンネルの先端フランジ部の外面
に密着した状態で第1の雨水流路が区画されているの
で、この雨水流路の断面積を大きくとることができ、こ
の流路からの雨水の溢れ出しを阻止できる。
ドリップチャンネルの移行部の近傍の水平部に対応
する領域では、コーナ部材の一方のコーナ側壁が欠除し
ているので、ルーフを伝わってこの領域に流下した雨水
は確実にドリップチャンネルに流入でき、コーナ部材が
ドリップチャンネルへの雨水の流入を阻害することはな
い。ルーフを伝わって流下する雨水は、コーナ部材のコ
ーナ頂壁によって受け止められるので、雨水は確実にド
リップチャンネル内に案内される。
コーナ部材はほぼU字状の横断面形状を有し、カバ
ー本体部材はその一対の本体側壁が車体に向けて拡がっ
たハの字状に形成されたカップ状の横断面形状を有して
いるので、その外表面は非常に滑らかな形態を呈し、自
動車走行時の風切音の発生を確実に防止することができ
る。
またカバー本体部材の弾性リップと本体頂壁との間
に、その弾性リップの弾性によってドリップチャンネル
の先端フランジ部を挟み付けることによって、カバー本
体部材がドリップチャンネルに固定保持されているが、
このとき本体頂壁の肉厚が本体側壁よりも大きく設定さ
れているので、カバー本体部材の支持安定性を高め、こ
れを確実にドリップチャンネルに保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はバスの側面図、第2図は第1図の部分拡大図、
第3図は第2図のIII−III線断面図、第4図はコーナ部
材の斜視図、第5図は第2図のV−V線断面図、第6図
は第2図のVI−VI線断面図であって、一部を省略して示
した図、第7図は従来一般に使用されている雨水案内装
置を示す第2図と同様な図、第8図は第7図のVIII−VI
II線断面図である。 1…車体、4…ドリップチャンネル 4a…水平部、4b,4f…垂直部 4c…移行部、4d…先端フランジ部 4e…開放部、4g…立壁部 5…ルーフ、10…カバー 11…コーナ部材、12…カバー本体部材 13…弾性リップ、14,15…本体側壁 16,116…雨水流路、18…コーナ頂壁 19…一方のコーナ側壁、20…他方のコーナ側壁 23…ビード、30,31…先端縁 32…本体頂壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭61−19842(JP,B2) 実公 昭46−24003(JP,Y1) 実公 昭61−11067(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の外板面に対して垂直に立上った立壁
    部と、該立壁部の先端に一体に連設され、かつその立壁
    部に対して垂直に立上った先端フランジ部とを有し、立
    壁部に対向する部分は外部に対して開放した開放部とな
    っている雨水案内用のドリップチャンネルを有し、該ド
    リップチャンネルは、ほぼ水平に延びる水平部から、ほ
    ぼ上下に延びる垂直部に移行している自動車の雨水案内
    装置において、 前記ドリップチャンネルの水平部と垂直部との間の移行
    部と、その移行部近傍の水平部と、同じくその移行部近
    傍の垂直部とを覆い、かつドリップチャンネルに固着さ
    れているアングル形状のコーナ部材と、ドリップチャン
    ネルの垂直部の少なくとも一部に亘って直線状に延びて
    いるカバー本体部材とを有するカバーを具備し、 前記コーナ部材とカバー本体部材は、互いに連続するよ
    うに、前者のコーナ部材の下端面と、後者のカバー本体
    部材の上端面が互いに突き当てられた状態で当接し、 前記コーナ部材は、コーナ頂壁と、その幅方向の一方の
    端部に一体に連設された一方のコーナ側壁と、他方の幅
    方向端部に一体に連設された他方のコーナ側壁とを有し
    ていて、前記コーナ頂壁と、一方のコーナ側壁と、他方
    のコーナ側壁とによってほぼU字状の横断面形状が形成
    され、前記一方のコーナ側壁と他方のコーナ側壁の先端
    縁は車体に密着し、他方のコーナ側壁の内面はドリップ
    チャンネルの立壁部の外面に密着し、かつ前記コーナ頂
    壁の内面はドリップチャンネルの先端フランジ部の外面
    に密着しており、一方のコーナ側壁と他方のコーナ側壁
    とコーナ頂壁が、ドリップチャンネルと協働して第1の
    雨水流路を区画し、車体のルーフを伝わった雨水がドリ
    ップチャンネルの前記移行部近傍の水平部に、その開放
    部を通して流入できるように、当該水平部に対応する領
    域には、前記一方のコーナ側壁が欠除しており、当該一
    方のコーナ側壁は、ドリップチャンネルの前記移行部
    と、その近傍の垂直部に対応する部分に形成されてい
    て、その移行部とその近傍の垂直部にかけてのドリップ
    チャンネルの開放部を覆っており、 前記カバー本体部材は、その全体が弾性材料により構成
    され、かつ本体頂壁と、その幅方向各端部にそれぞれ一
    体に連設された一対の本体側壁を有していて、該本体頂
    壁と一対の本体側壁とによってドリップチャンネルを覆
    うカップ状の横断面形状が形成され、一対の本体側壁
    は、本体頂壁の側から本体側壁の先端縁の側に向けて拡
    がるようにハの字状に開拡しており、一対の本体側壁の
    先端縁には丸みをもった横断面形状のビードがそれぞれ
    一体に形成され、これらのビードが車体に対して密着
    し、前記本体頂壁の内面には、これと一体に連設された
    弾性リップが付設され、カバー本体部材がドリップチャ
    ンネルに固定保持されるように、ドリップチャンネルの
    先端フランジ部が、前記弾性リップと本体頂壁の内面の
    間に、その弾性リップの弾性によって挟み付けられ、一
    方の本体側壁は、ドリップチャンネルの開放部を覆って
    いて、当該カバー本体部材はドリップチャンネルと協働
    して、前記第1の雨水流路に接続された第2の雨水流路
    を区画し、前記一対の本体側壁は、これをその外方に弾
    性変形させつつ容易にめくり上げることができるよう
    に、本体頂壁よりも肉厚が薄く形成されていることを特
    徴とする自動車の雨水案内装置。
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