JPH0885689A - エレベータドアの点検運転装置 - Google Patents
エレベータドアの点検運転装置Info
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- JPH0885689A JPH0885689A JP22186694A JP22186694A JPH0885689A JP H0885689 A JPH0885689 A JP H0885689A JP 22186694 A JP22186694 A JP 22186694A JP 22186694 A JP22186694 A JP 22186694A JP H0885689 A JPH0885689 A JP H0885689A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エレベータドアが開閉動作時に負荷変動の影
響を受けやすくなるように設定して点検運転を行わせる
ことにより、エレベータドアの開閉動作の異常が精度良
く検出できてゴミづまり等に迅速かつ的確に対応でき
る、エレベータドアの点検運転装置を提供する。 【構成】 ドア点検運転制御装置３に、ドア開閉用駆動
モータの回転速度や回転トルクを設定レベルに低下させ
る所定の信号をドア駆動装置２に出力するドア開閉モー
ド設定回路３Ｇを設け、点検運転時に該信号によりエレ
ベータドアの開閉動作モードを切り替えるようにした。
響を受けやすくなるように設定して点検運転を行わせる
ことにより、エレベータドアの開閉動作の異常が精度良
く検出できてゴミづまり等に迅速かつ的確に対応でき
る、エレベータドアの点検運転装置を提供する。 【構成】 ドア点検運転制御装置３に、ドア開閉用駆動
モータの回転速度や回転トルクを設定レベルに低下させ
る所定の信号をドア駆動装置２に出力するドア開閉モー
ド設定回路３Ｇを設け、点検運転時に該信号によりエレ
ベータドアの開閉動作モードを切り替えるようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの制御装置
に点検指令信号を出力してエレベータドアの開閉動作を
点検するエレベータドアの点検運転装置に関する。
に点検指令信号を出力してエレベータドアの開閉動作を
点検するエレベータドアの点検運転装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】エレベータの保守点検を行う際には、保
守員が乗かごに乗り込んでこれを保守運転状態で運行さ
せながら、機器や回路が正常に動作するか否かを点検す
るという手法が一般的であったが、最近は、点検作業時
間の短縮化や人件費の抑制を図るため、一部の機器や回
路については点検作業が自動的に行えるようにしたエレ
ベータが普及しつつある。
守員が乗かごに乗り込んでこれを保守運転状態で運行さ
せながら、機器や回路が正常に動作するか否かを点検す
るという手法が一般的であったが、最近は、点検作業時
間の短縮化や人件費の抑制を図るため、一部の機器や回
路については点検作業が自動的に行えるようにしたエレ
ベータが普及しつつある。
【０００３】例えば、実開昭６２−１７６１７１号公報
に開示されているエレベータドアの異常検出装置は、エ
レベータドアの開扉時間および閉扉時間を自動的に測定
するとともに、その測定値が許容値よりも大きければ自
動的に外部へ異常が通報されるようになっているので、
専門の技術者は異常通報時に現場へ出向いて詳細な点検
や修理を行えばよくなって、作業効率が大幅に改善でき
る。
に開示されているエレベータドアの異常検出装置は、エ
レベータドアの開扉時間および閉扉時間を自動的に測定
するとともに、その測定値が許容値よりも大きければ自
動的に外部へ異常が通報されるようになっているので、
専門の技術者は異常通報時に現場へ出向いて詳細な点検
や修理を行えばよくなって、作業効率が大幅に改善でき
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エレベータ
ドアの自動点検が可能な従来の装置は、点検時のエレベ
ータドアの開閉動作モードが通常運転時と同じなので、
すなわち、ドア開閉用の駆動モータの回転速度や回転ト
ルクを特に変更することなくエレベータドアの開閉動作
時間やドア施錠確認スイッチの動作タイミング等を計測
して異常を検出しようというものなので、エレベータド
アの敷居溝やドア吊りレールの摩擦抵抗がゴミづまりな
どにより不所望に大きくなっていたとしても、計測値に
は３，４秒以内の僅かな変化しか現れない場合が多かっ
た。しかるに、このような小さな変化が計測値に現れた
としても、それは計測誤差の許容範囲と同程度なので直
ちに異常と判定することはできず、結局、従来のエレベ
ータドア点検装置はある程度ゴミづまりが進行してから
でないと異常が検出できない等、検出精度の面において
改善すべき余地があった。
ドアの自動点検が可能な従来の装置は、点検時のエレベ
ータドアの開閉動作モードが通常運転時と同じなので、
すなわち、ドア開閉用の駆動モータの回転速度や回転ト
ルクを特に変更することなくエレベータドアの開閉動作
時間やドア施錠確認スイッチの動作タイミング等を計測
して異常を検出しようというものなので、エレベータド
アの敷居溝やドア吊りレールの摩擦抵抗がゴミづまりな
どにより不所望に大きくなっていたとしても、計測値に
は３，４秒以内の僅かな変化しか現れない場合が多かっ
た。しかるに、このような小さな変化が計測値に現れた
としても、それは計測誤差の許容範囲と同程度なので直
ちに異常と判定することはできず、結局、従来のエレベ
ータドア点検装置はある程度ゴミづまりが進行してから
でないと異常が検出できない等、検出精度の面において
改善すべき余地があった。
【０００５】一方、保守員が乗かごに乗り込んで点検作
業を行う場合は、人力でゆっくりとエレベータドアを開
閉させることにより、ゴミづまり等に起因する微妙な変
化を見つけることが可能ではあるものの、このような点
検方法は保守員に熟練した技術や経験が要求されるため
点検結果に個人差が生じてしまうという問題があり、ま
た、点検個所の多いエレベータドアは保守員による点検
の見落としも起こりやすかった。
業を行う場合は、人力でゆっくりとエレベータドアを開
閉させることにより、ゴミづまり等に起因する微妙な変
化を見つけることが可能ではあるものの、このような点
検方法は保守員に熟練した技術や経験が要求されるため
点検結果に個人差が生じてしまうという問題があり、ま
た、点検個所の多いエレベータドアは保守員による点検
の見落としも起こりやすかった。
【０００６】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、エレベータドアの開閉動作の異常
が精度良く検出できてゴミづまり等に迅速かつ的確に対
応できる、エレベータドアの点検運転装置を提供するこ
とにある。
もので、その目的は、エレベータドアの開閉動作の異常
が精度良く検出できてゴミづまり等に迅速かつ的確に対
応できる、エレベータドアの点検運転装置を提供するこ
とにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は、エレベータの制御装置に点検指令信
号を出力して、ドア駆動装置により駆動されるエレベー
タドアの点検運転を行わせ、この運転中の該エレベータ
ドアの開閉動作を点検するエレベータドアの点検運転装
置において、ドア開閉用の駆動モータの回転速度や回転
トルクを設定レベルに低下させる所定の信号を上記ドア
駆動装置に出力するドア開閉モード切替手段を備え、点
検運転時に該信号によりエレベータドアの開閉動作モー
ドを切り替えるようにした。
ために、本発明は、エレベータの制御装置に点検指令信
号を出力して、ドア駆動装置により駆動されるエレベー
タドアの点検運転を行わせ、この運転中の該エレベータ
ドアの開閉動作を点検するエレベータドアの点検運転装
置において、ドア開閉用の駆動モータの回転速度や回転
トルクを設定レベルに低下させる所定の信号を上記ドア
駆動装置に出力するドア開閉モード切替手段を備え、点
検運転時に該信号によりエレベータドアの開閉動作モー
ドを切り替えるようにした。
【０００８】
【作用】エレベータドアの点検運転時に、上記ドア開閉
モード切替手段の出力信号でドア開閉用の駆動モータの
回転速度や回転トルクを通常運転時よりも低いレベルに
設定しておけば、エレベータドアが開閉動作時にゴミづ
まり等による負荷変動の影響を受けやすくなるので、異
常が発生していればエレベータドアの開閉動作時間が正
常な場合に比べて極端に長くなり、そのため僅かな異常
でも確実に検出することができて、検出精度が高まる。
モード切替手段の出力信号でドア開閉用の駆動モータの
回転速度や回転トルクを通常運転時よりも低いレベルに
設定しておけば、エレベータドアが開閉動作時にゴミづ
まり等による負荷変動の影響を受けやすくなるので、異
常が発生していればエレベータドアの開閉動作時間が正
常な場合に比べて極端に長くなり、そのため僅かな異常
でも確実に検出することができて、検出精度が高まる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１および図２に
基づいて説明する。ここで、図１は本実施例におけるエ
レベータドアの点検運転システムを説明するためのブロ
ック図、図２はドア駆動装置の内部構成を示すブロック
図である。
基づいて説明する。ここで、図１は本実施例におけるエ
レベータドアの点検運転システムを説明するためのブロ
ック図、図２はドア駆動装置の内部構成を示すブロック
図である。
【００１０】図１において、符号１はエレベータ制御装
置、２はエレベータドアを駆動するドア駆動装置を示し
ており、この制御装置１はドア駆動装置２に対してドア
開指令信号１Ａやドア閉指令信号１Ｂを出力し、また、
ドア駆動装置２に発生するドア開閉位置検出信号１Ｃや
ドア開閉速度検出信号１Ｄが制御装置１に入力されるよ
うになっている。なお、エレベータ制御装置１の内部で
は、エレベータの乗かご位置を演算検出したかご位置検
出信号１Ｅが常に生成されている。
置、２はエレベータドアを駆動するドア駆動装置を示し
ており、この制御装置１はドア駆動装置２に対してドア
開指令信号１Ａやドア閉指令信号１Ｂを出力し、また、
ドア駆動装置２に発生するドア開閉位置検出信号１Ｃや
ドア開閉速度検出信号１Ｄが制御装置１に入力されるよ
うになっている。なお、エレベータ制御装置１の内部で
は、エレベータの乗かご位置を演算検出したかご位置検
出信号１Ｅが常に生成されている。
【００１１】符号３はエレベータ制御装置１に接続され
ているドア点検運転制御装置、４は操作スイッチ４Ａや
表示装置４Ｂを備えてドア点検運転制御装置３に接続さ
れているコントロール装置を示しており、このドア点検
運転制御装置３は、遠隔地に位置する監視センター６と
通信するための端末装置５にも接続されている。すなわ
ち、ドア点検運転制御装置３の内部では、エレベータ制
御装置１から得られる指令信号１Ａ，１Ｂや検出信号１
Ｃ〜１Ｅ等のドア制御状態信号が、入力インターフェー
ス３Ａを介してドア動作時間計測回路３Ｂに入力される
ようになっていて、このドア動作時間計測回路３Ｂは、
ドア制御状態を常時監視しながら、エレベータドアが開
閉動作時に所定位置を通過するのに要する時間等を計測
するようになっている。また、ドア動作時間計測回路３
Ｂにて計測されたデータは、記憶回路３Ｃに蓄積される
とともに、新たに得られた計測値が比較回路３Ｄにおい
て過去の計測値や基準値と比較されて、その適否が判定
され、これらの計測値や比較判定結果が通信制御回路３
Ｅを経て、監視センター６に適宜転送されるようになっ
ている。
ているドア点検運転制御装置、４は操作スイッチ４Ａや
表示装置４Ｂを備えてドア点検運転制御装置３に接続さ
れているコントロール装置を示しており、このドア点検
運転制御装置３は、遠隔地に位置する監視センター６と
通信するための端末装置５にも接続されている。すなわ
ち、ドア点検運転制御装置３の内部では、エレベータ制
御装置１から得られる指令信号１Ａ，１Ｂや検出信号１
Ｃ〜１Ｅ等のドア制御状態信号が、入力インターフェー
ス３Ａを介してドア動作時間計測回路３Ｂに入力される
ようになっていて、このドア動作時間計測回路３Ｂは、
ドア制御状態を常時監視しながら、エレベータドアが開
閉動作時に所定位置を通過するのに要する時間等を計測
するようになっている。また、ドア動作時間計測回路３
Ｂにて計測されたデータは、記憶回路３Ｃに蓄積される
とともに、新たに得られた計測値が比較回路３Ｄにおい
て過去の計測値や基準値と比較されて、その適否が判定
され、これらの計測値や比較判定結果が通信制御回路３
Ｅを経て、監視センター６に適宜転送されるようになっ
ている。
【００１２】一方、コントロール装置４は、ドア点検運
転制御装置３の入出力インターフェース回路３Ｆに接続
されていて、上記計測値や比較判定結果を必要に応じて
表示装置４Ｂに表示させることができ、また、このコン
トロール装置４の操作スイッチ４Ａを操作することによ
り、ドア点検運転制御装置３のドア開閉モード設定回路
３Ｇやドア点検指令回路３Ｈに対して、エレベータドア
の点検運転時の制御定数が設定できるようになってい
る。ここで、ドア開閉モード設定回路３Ｇは、ドア駆動
装置２に対して、後述するドア開閉用の駆動モータの回
転速度や回転トルクを通常運転時に比べて低下させる低
速切替信号や低トルク切替信号を出力するための回路で
あり、このドア開閉モード設定回路３Ｇにより、エレベ
ータドアの点検運転時に該駆動モータの回転速度や回転
トルクを所望のレベルに設定することができる。また、
ドア点検指令回路３Ｈからは、エレベータ制御装置１に
対してドア点検運転指令信号が出力されるようになって
いる。
転制御装置３の入出力インターフェース回路３Ｆに接続
されていて、上記計測値や比較判定結果を必要に応じて
表示装置４Ｂに表示させることができ、また、このコン
トロール装置４の操作スイッチ４Ａを操作することによ
り、ドア点検運転制御装置３のドア開閉モード設定回路
３Ｇやドア点検指令回路３Ｈに対して、エレベータドア
の点検運転時の制御定数が設定できるようになってい
る。ここで、ドア開閉モード設定回路３Ｇは、ドア駆動
装置２に対して、後述するドア開閉用の駆動モータの回
転速度や回転トルクを通常運転時に比べて低下させる低
速切替信号や低トルク切替信号を出力するための回路で
あり、このドア開閉モード設定回路３Ｇにより、エレベ
ータドアの点検運転時に該駆動モータの回転速度や回転
トルクを所望のレベルに設定することができる。また、
ドア点検指令回路３Ｈからは、エレベータ制御装置１に
対してドア点検運転指令信号が出力されるようになって
いる。
【００１３】次に、図２を参照しつつ、ドア駆動装置２
の内部構成について説明する。
の内部構成について説明する。
【００１４】ドア駆動装置２はモータ制御がインバータ
方式であって、具体的には、インバータ制御回路２Ａが
三相誘導電動機（駆動モータ）２Ｂの回転を制御し、こ
の駆動モータ２Ｂの回転パルスを発生するロータリーエ
ンコーダ２Ｃが回転数検出回路２Ｄに接続されている。
また、回転指令発生回路２Ｅには、エレベータ制御装置
１からドア開指令信号１Ａやドア閉指令信号１Ｂが入力
されるとともに、ドア点検運転制御装置３のドア開閉モ
ード設定回路３Ｇから駆動モータ２Ｂの回転速度や回転
トルクを指定する切替信号が入力され、これらの信号に
基づいて回転指令発生回路２Ｅから出力される信号と、
上記回転数検出回路２Ｄから出力される信号とを突き合
わせたうえで、演算制御回路２Ｆがインバータ制御回路
２Ａのトランジスタ駆動信号を制御するようになってい
る。
方式であって、具体的には、インバータ制御回路２Ａが
三相誘導電動機（駆動モータ）２Ｂの回転を制御し、こ
の駆動モータ２Ｂの回転パルスを発生するロータリーエ
ンコーダ２Ｃが回転数検出回路２Ｄに接続されている。
また、回転指令発生回路２Ｅには、エレベータ制御装置
１からドア開指令信号１Ａやドア閉指令信号１Ｂが入力
されるとともに、ドア点検運転制御装置３のドア開閉モ
ード設定回路３Ｇから駆動モータ２Ｂの回転速度や回転
トルクを指定する切替信号が入力され、これらの信号に
基づいて回転指令発生回路２Ｅから出力される信号と、
上記回転数検出回路２Ｄから出力される信号とを突き合
わせたうえで、演算制御回路２Ｆがインバータ制御回路
２Ａのトランジスタ駆動信号を制御するようになってい
る。
【００１５】次に、本実施例におけるエレベータドアの
点検運転動作について説明する。
点検運転動作について説明する。
【００１６】エレベータドアの点検運転を行う際には、
コントロール装置４の操作スイッチ４Ａを操作し、点検
内容の設定を行ってから点検運転を開始させる。する
と、ドア点検運転制御装置３のドア点検指令回路３Ｈか
らエレベータ制御装置１に対してドア点検運転指令信号
が出力されて、この制御装置１がドア開指令信号１Ａや
ドア閉指令信号１Ｂをドア駆動装置２に適宜出力すると
ともに、ドア点検運転制御装置３のドア開閉モード設定
回路３Ｇからドア駆動装置２に対して、駆動モータ２Ｂ
の回転速度を設定レベルに低下させる低速切替信号や、
回転トルクを設定レベルに低下させる低トルク切替信号
が出力され、これらの信号に基づいてエレベータドアが
所定の開閉動作を行う。
コントロール装置４の操作スイッチ４Ａを操作し、点検
内容の設定を行ってから点検運転を開始させる。する
と、ドア点検運転制御装置３のドア点検指令回路３Ｈか
らエレベータ制御装置１に対してドア点検運転指令信号
が出力されて、この制御装置１がドア開指令信号１Ａや
ドア閉指令信号１Ｂをドア駆動装置２に適宜出力すると
ともに、ドア点検運転制御装置３のドア開閉モード設定
回路３Ｇからドア駆動装置２に対して、駆動モータ２Ｂ
の回転速度を設定レベルに低下させる低速切替信号や、
回転トルクを設定レベルに低下させる低トルク切替信号
が出力され、これらの信号に基づいてエレベータドアが
所定の開閉動作を行う。
【００１７】こうしてエレベータドアが開閉動作を行う
と、上記開閉指令信号１Ａ，１Ｂに加えて、ドア駆動装
置２に発生するドア開閉位置検出信号１Ｃやドア開閉速
度検出信号１Ｄが、ドア点検運転制御装置３に入力され
るので、ドア動作時間計測回路３Ｂによって、エレベー
タドアが開閉動作時に所定位置を通過するのに要する時
間等が計測されて、開閉動作時間や速度偏差がリアルタ
イムに把握でき、さらに計測結果が比較回路３Ｄにおい
て、過去の計測値や基準値と比較され、その適否が判定
される。
と、上記開閉指令信号１Ａ，１Ｂに加えて、ドア駆動装
置２に発生するドア開閉位置検出信号１Ｃやドア開閉速
度検出信号１Ｄが、ドア点検運転制御装置３に入力され
るので、ドア動作時間計測回路３Ｂによって、エレベー
タドアが開閉動作時に所定位置を通過するのに要する時
間等が計測されて、開閉動作時間や速度偏差がリアルタ
イムに把握でき、さらに計測結果が比較回路３Ｄにおい
て、過去の計測値や基準値と比較され、その適否が判定
される。
【００１８】なお、これらの計測結果や比較判定結果
は、記憶回路３Ｃに保存されるとともに、コントロール
装置４の表示装置４Ｂに表示される。また、ドア点検運
転制御装置３にはエレベータ制御装置１から常にかご位
置検出信号１Ｅが入力されているので、上記計測結果や
比較判定結果は、その開閉動作が行われた階床名と共に
記憶されたり表示されたりする。したがって点検者は、
どの階床においてどの程度の開閉動作異常がエレベータ
ドアに発生したのかを、リアルタイムに的確に把握する
ことができる。
は、記憶回路３Ｃに保存されるとともに、コントロール
装置４の表示装置４Ｂに表示される。また、ドア点検運
転制御装置３にはエレベータ制御装置１から常にかご位
置検出信号１Ｅが入力されているので、上記計測結果や
比較判定結果は、その開閉動作が行われた階床名と共に
記憶されたり表示されたりする。したがって点検者は、
どの階床においてどの程度の開閉動作異常がエレベータ
ドアに発生したのかを、リアルタイムに的確に把握する
ことができる。
【００１９】そして本実施例では、かかるエレベータド
アの点検運転時に、ドア開閉モード設定回路３Ｇからド
ア駆動装置２に対して、駆動モータ２Ｂの回転速度や回
転トルクを通常運転時よりも低いレベルに設定する切替
信号が出力されるため、エレベータドアが開閉動作時に
ゴミづまり等による負荷変動の影響を受けやすくなっ
て、異常が発見しやすくなっている。つまり、エレベー
タドアが負荷変動の影響を受けやすい状態に設定してあ
ると、異常が発生していればエレベータドアの開閉動作
時間が正常な場合に比べて極端に長くなるので、僅かな
異常でも確実に検出することができて、検出精度が高ま
る。
アの点検運転時に、ドア開閉モード設定回路３Ｇからド
ア駆動装置２に対して、駆動モータ２Ｂの回転速度や回
転トルクを通常運転時よりも低いレベルに設定する切替
信号が出力されるため、エレベータドアが開閉動作時に
ゴミづまり等による負荷変動の影響を受けやすくなっ
て、異常が発見しやすくなっている。つまり、エレベー
タドアが負荷変動の影響を受けやすい状態に設定してあ
ると、異常が発生していればエレベータドアの開閉動作
時間が正常な場合に比べて極端に長くなるので、僅かな
異常でも確実に検出することができて、検出精度が高ま
る。
【００２０】なお、計測結果にバラツキが生じた場合
や、計測結果が判定用の基準値から大きく外れた場合に
は、操作スイッチ４Ａの操作でドア開閉モード設定回路
３Ｇの出力信号（切替信号）を変更して、駆動モータ２
Ｂの回転速度や回転トルクをそれまでとは別の値に設定
してから、同様の点検運転を行うことにより、信頼性の
高い計測結果が得られる。
や、計測結果が判定用の基準値から大きく外れた場合に
は、操作スイッチ４Ａの操作でドア開閉モード設定回路
３Ｇの出力信号（切替信号）を変更して、駆動モータ２
Ｂの回転速度や回転トルクをそれまでとは別の値に設定
してから、同様の点検運転を行うことにより、信頼性の
高い計測結果が得られる。
【００２１】また、コントロール装置４からドア点検運
転制御装置３に対して、点検内容だけでなく点検運転開
始日時も設定しておけば、点検者が不在なまま所望の日
時にエレベータドアの点検運転を行わせることができ、
その際に異常が検出されたなら、端末装置５を介して監
視センター６へ直ちに自動通報させることもできる。
転制御装置３に対して、点検内容だけでなく点検運転開
始日時も設定しておけば、点検者が不在なまま所望の日
時にエレベータドアの点検運転を行わせることができ、
その際に異常が検出されたなら、端末装置５を介して監
視センター６へ直ちに自動通報させることもできる。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、エレベ
ータドアの点検運転時に、ドア開閉モード切替手段の出
力信号でドア開閉用の駆動モータの回転速度や回転トル
クを通常運転時よりも低いレベルに設定し、開閉動作時
のエレベータドアが負荷変動の影響を受けやすい状態に
してあるので、異常が発生していればエレベータドアの
開閉動作時間が正常な場合に比べて極端に長くなって、
僅かな異常でも確実に検出できる高い検出精度が得ら
れ、そのためゴミづまり等に起因するエレベータドアの
開閉動作の異常に迅速かつ的確に対応できるという優れ
た効果を奏し、点検作業時間の短縮化や人件費の抑制に
も寄与するところ大である。
ータドアの点検運転時に、ドア開閉モード切替手段の出
力信号でドア開閉用の駆動モータの回転速度や回転トル
クを通常運転時よりも低いレベルに設定し、開閉動作時
のエレベータドアが負荷変動の影響を受けやすい状態に
してあるので、異常が発生していればエレベータドアの
開閉動作時間が正常な場合に比べて極端に長くなって、
僅かな異常でも確実に検出できる高い検出精度が得ら
れ、そのためゴミづまり等に起因するエレベータドアの
開閉動作の異常に迅速かつ的確に対応できるという優れ
た効果を奏し、点検作業時間の短縮化や人件費の抑制に
も寄与するところ大である。
【図１】本実施例におけるエレベータドアの点検運転シ
ステムを説明するためのブロック図である。
ステムを説明するためのブロック図である。
【図２】同実施例におけるドア駆動装置の内部構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
１ エレベータ制御装置 ２ ドア駆動装置 ２Ｂ 駆動モータ ３ ドア点検運転制御装置 ３Ｂ ドア動作時間計測回路 ３Ｃ 記憶回路 ３Ｄ 比較回路 ３Ｇ ドア開閉モード設定回路 ３Ｈ ドア点検指令回路 ４ コントロール装置 ５ 端末装置 ６ 監視センター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 高明 東京都千代田区神田錦町１丁目６番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内
Claims (5)
- 【請求項１】 エレベータの制御装置に点検指令信号を
出力して、ドア駆動装置により駆動されるエレベータド
アの点検運転を行わせ、この運転中の該エレベータドア
の開閉動作を点検するエレベータドアの点検運転装置に
おいて、 エレベータドアの開閉動作モードを切り替えるための信
号を上記ドア駆動装置に出力するドア開閉モード切替手
段を備えたことを特徴とするエレベータドアの点検運転
装置。 - 【請求項２】 請求項１の記載において、 上記ドア開閉モード切替手段から上記ドア駆動装置に出
力される信号が、エレベータドアを開閉する駆動モータ
の回転速度を設定レベルに低下させる低速切替信号であ
ることを特徴とするエレベータドアの点検運転装置。 - 【請求項３】 請求項１の記載において、 上記ドア開閉モード切替手段から上記ドア駆動装置に出
力される信号が、エレベータドアを開閉する駆動モータ
の回転トルクを設定レベルに低下させる低トルク切替信
号であることを特徴とするエレベータドアの点検運転装
置。 - 【請求項４】 請求項２の記載において、 上記ドア開閉モード切替手段に、上記駆動モータの異な
る回転速度に対応する複数種類の上記低速切替信号の中
から所望の信号を選択するための設定レベル選択手段を
設けたことを特徴とするエレベータドアの点検運転装
置。 - 【請求項５】 請求項３の記載において、 上記ドア開閉モード切替手段に、上記駆動モータの異な
る回転トルクに対応する複数種類の上記低トルク切替信
号の中から所望の信号を選択するための設定レベル選択
手段を設けたことを特徴とするエレベータドアの点検運
転装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22186694A JPH0885689A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | エレベータドアの点検運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22186694A JPH0885689A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | エレベータドアの点検運転装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0885689A true JPH0885689A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16773416
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22186694A Pending JPH0885689A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | エレベータドアの点検運転装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0885689A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006264912A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Hitachi Building Systems Co Ltd | エレベータドアの診断装置、及びエレベータ装置 |
| JP2010202335A (ja) * | 2009-03-03 | 2010-09-16 | Hitachi Ltd | エレベータのドア制御装置 |
| JP2012197144A (ja) * | 2011-03-22 | 2012-10-18 | Hitachi Building Systems Co Ltd | エレベータドア開閉制御装置、エレベータドア開閉制御方法及びエレベータドア開閉制御プログラム |
| JP2017193399A (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エレベーターの戸開閉診断システム |
| JP2018188273A (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-29 | 株式会社日立ビルシステム | エレベーター点検装置 |
| JP6487020B1 (ja) * | 2017-12-05 | 2019-03-20 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法 |
| JP2019156624A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ制御装置、エレベータドアの遠隔診断システム及びエレベータドアの遠隔診断方法 |
| JP2020090361A (ja) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータの異物検知システム |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP22186694A patent/JPH0885689A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2019156624A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータ制御装置、エレベータドアの遠隔診断システム及びエレベータドアの遠隔診断方法 |
| JP2020090361A (ja) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータの異物検知システム |
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