JPH0885578A - 持続的にガスを放出する袋体 - Google Patents
持続的にガスを放出する袋体Info
- Publication number
- JPH0885578A JPH0885578A JP22472994A JP22472994A JPH0885578A JP H0885578 A JPH0885578 A JP H0885578A JP 22472994 A JP22472994 A JP 22472994A JP 22472994 A JP22472994 A JP 22472994A JP H0885578 A JPH0885578 A JP H0885578A
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- gas
- film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 第一の目的は、固体状の有効成分ガス発生体
(たとえば衣料用防虫剤)を内蔵し、適量の有効成分ガ
スを長期間にわたって持続的に放出し得る袋体を提供す
ることである。第二の目的は、上記第一の目的を達成し
得ると共に、さらに表面の印刷性が良好な袋体を提供す
ることである。 【構成】 第一目的を達成するために、袋体10の周端
シール部30aに未接着部分を残すことによって、封入
時の有効成分ガス発生体20が外部に脱出しない程度の
大きさの開口部40を設けた。第二目的を達成するため
に、袋体形成用フィルム50として印刷性のよいフィル
ムを用いた。
(たとえば衣料用防虫剤)を内蔵し、適量の有効成分ガ
スを長期間にわたって持続的に放出し得る袋体を提供す
ることである。第二の目的は、上記第一の目的を達成し
得ると共に、さらに表面の印刷性が良好な袋体を提供す
ることである。 【構成】 第一目的を達成するために、袋体10の周端
シール部30aに未接着部分を残すことによって、封入
時の有効成分ガス発生体20が外部に脱出しない程度の
大きさの開口部40を設けた。第二目的を達成するため
に、袋体形成用フィルム50として印刷性のよいフィル
ムを用いた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスを持続的に放出す
る袋体に関し、詳しくは、防虫剤や芳香剤などの分野に
おいて、適量の有効成分ガスを長期間にわたって持続的
に放出し得る袋体に関する。
る袋体に関し、詳しくは、防虫剤や芳香剤などの分野に
おいて、適量の有効成分ガスを長期間にわたって持続的
に放出し得る袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】防虫剤や芳香剤などの分野においては、
昇華性固体物質、または昇華性固体物質や揮発性液体物
質を支持体内に担持させてなる固形物体などの固形の有
効成分ガス発生体を内蔵し、内部で発生したガスを持続
的に放出し得る袋体が用いられている。このような袋体
は、適量の有効成分ガスを長期間にわたって持続的に放
出し得るものであることが望ましい。
昇華性固体物質、または昇華性固体物質や揮発性液体物
質を支持体内に担持させてなる固形物体などの固形の有
効成分ガス発生体を内蔵し、内部で発生したガスを持続
的に放出し得る袋体が用いられている。このような袋体
は、適量の有効成分ガスを長期間にわたって持続的に放
出し得るものであることが望ましい。
【0003】かかる観点から開発がすすめれらた結果、
上記袋体として、現在いくつかのタイプのものが実用化
されている。具体的には、ガス非透過性の合成樹脂製包
装用フィルムで固形の有効成分ガス発生体を密封してお
き使用時にその四隅を切り落としてガスの放出を開始す
るタイプのものや、袋体の前側と後ろ側のうちの一方に
ガス非透過性の合成樹脂製包装用フィルムを用い、もう
一方にはガス透過性の高い和紙製包装用フィルムを用い
て固形の有効成分ガス発生体を包装したタイプのもの
や、あるいは、ガス透過性の高い和紙からなる基材の内
側表面に合成樹脂を薄くコーティングしてガス透過性を
適度に低下させた包装用フィルムで固形の有効成分ガス
発生体を包装したタイプのものなどがある。
上記袋体として、現在いくつかのタイプのものが実用化
されている。具体的には、ガス非透過性の合成樹脂製包
装用フィルムで固形の有効成分ガス発生体を密封してお
き使用時にその四隅を切り落としてガスの放出を開始す
るタイプのものや、袋体の前側と後ろ側のうちの一方に
ガス非透過性の合成樹脂製包装用フィルムを用い、もう
一方にはガス透過性の高い和紙製包装用フィルムを用い
て固形の有効成分ガス発生体を包装したタイプのもの
や、あるいは、ガス透過性の高い和紙からなる基材の内
側表面に合成樹脂を薄くコーティングしてガス透過性を
適度に低下させた包装用フィルムで固形の有効成分ガス
発生体を包装したタイプのものなどがある。
【0004】しかし、袋体の四隅を切り落として使用す
るタイプのものは、使用者が自ら切り落とし作業をしな
ければならないため繁雑であり、また、切り落としによ
って形成される開口部の大きさをどの程度とするかにつ
いても経験の少ない使用者が自ら判断しなければならな
いので、ガスの放出性を適度に調節するのが困難であ
る。一方、合成樹脂製包装用フィルムと和紙製包装用フ
ィルムを用いて袋体を形成するタイプのものや、和紙製
基材の内側表面に合成樹脂をコーティングしてなる包装
用フィルムを用いて袋体を形成するタイプのものは、袋
体の外側表面の少なくとも一部にガスの放出経路となる
多孔質の和紙が露出しているので、印刷性が悪く、ま
た、充分に適度なガス放出性を未だ持ち合わせていない
のが実情である。
るタイプのものは、使用者が自ら切り落とし作業をしな
ければならないため繁雑であり、また、切り落としによ
って形成される開口部の大きさをどの程度とするかにつ
いても経験の少ない使用者が自ら判断しなければならな
いので、ガスの放出性を適度に調節するのが困難であ
る。一方、合成樹脂製包装用フィルムと和紙製包装用フ
ィルムを用いて袋体を形成するタイプのものや、和紙製
基材の内側表面に合成樹脂をコーティングしてなる包装
用フィルムを用いて袋体を形成するタイプのものは、袋
体の外側表面の少なくとも一部にガスの放出経路となる
多孔質の和紙が露出しているので、印刷性が悪く、ま
た、充分に適度なガス放出性を未だ持ち合わせていない
のが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる実情
に鑑みて創案されたものである。そして、その第一の目
的は、昇華性物質などの固体状の有効成分ガス発生体が
封入されている最終製品の形態において、適量の有効成
分ガスを長期間にわたって持続的に放出し得る袋体を提
供することにあり、第二の目的は、上記第一の目的を達
成し得ると共に、さらに表面の印刷性が良好な袋体を提
供することにある。
に鑑みて創案されたものである。そして、その第一の目
的は、昇華性物質などの固体状の有効成分ガス発生体が
封入されている最終製品の形態において、適量の有効成
分ガスを長期間にわたって持続的に放出し得る袋体を提
供することにあり、第二の目的は、上記第一の目的を達
成し得ると共に、さらに表面の印刷性が良好な袋体を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題を解決す
るために、本発明は、固形の有効成分ガス発生体が封入
された袋体であって、その周端シール部には、該周端シ
ール部において重なり合っている2枚の袋体形成用フィ
ルムの対向する内面同士の少なくとも一部に未接着部分
を残すことによって、少なくとも封入時の固形の有効成
分ガス発生体が外部に脱出しない程度の大きさの開口部
が少なくとも一つ形成されるように、ガス放出性袋体を
構成した。
るために、本発明は、固形の有効成分ガス発生体が封入
された袋体であって、その周端シール部には、該周端シ
ール部において重なり合っている2枚の袋体形成用フィ
ルムの対向する内面同士の少なくとも一部に未接着部分
を残すことによって、少なくとも封入時の固形の有効成
分ガス発生体が外部に脱出しない程度の大きさの開口部
が少なくとも一つ形成されるように、ガス放出性袋体を
構成した。
【0007】上記第二の課題を解決するために、本発明
は上記の発明をさらに改良し、前記の袋体形成用フィル
ムとして、好適には、印刷性のよい材料を用いて形成さ
れた単層フィルムまたは最外層が印刷性のよい材料を用
いて形成された多層構造の複合フィルムを用いるよう
に、ガス放出性袋体を構成した。
は上記の発明をさらに改良し、前記の袋体形成用フィル
ムとして、好適には、印刷性のよい材料を用いて形成さ
れた単層フィルムまたは最外層が印刷性のよい材料を用
いて形成された多層構造の複合フィルムを用いるよう
に、ガス放出性袋体を構成した。
【0008】
【作用】本発明のガス放出性袋体は、ガス放出口となる
開口部をあらかじめ設けてあるので、使用者が自ら袋体
の四隅を切り落とすなどしてガス放出口を形成する必要
はなく、そのまま使用を開始することができる。また、
あらかじめ所定の大きさの開口部を形成しておくので、
袋体ごとにガス放出性がばらつくのを防止することがで
き、適量の有効成分ガスを長期間にわたって持続的に放
出させることができる。
開口部をあらかじめ設けてあるので、使用者が自ら袋体
の四隅を切り落とすなどしてガス放出口を形成する必要
はなく、そのまま使用を開始することができる。また、
あらかじめ所定の大きさの開口部を形成しておくので、
袋体ごとにガス放出性がばらつくのを防止することがで
き、適量の有効成分ガスを長期間にわたって持続的に放
出させることができる。
【0009】本発明のガス放出性袋体は主として周端シ
ール部の開口部から有効成分ガスを放出するので、袋体
形成用フィルムの選択に際し、ガス透過性の有無を考慮
することなく印刷性の良好なものを選択することができ
る。かかる観点から、本発明のガス放出性袋体の袋体形
成用フィルムとして、好適には、印刷性のよい材料を用
いて形成された単層フィルムまたは最外層が印刷性のよ
い材料を用いて形成された多層構造の複合フィルムを用
いることによって、袋体表面の印刷性が向上し、ひいて
は印刷表示が見易くて美しいガス放出性袋体が得られ
る。
ール部の開口部から有効成分ガスを放出するので、袋体
形成用フィルムの選択に際し、ガス透過性の有無を考慮
することなく印刷性の良好なものを選択することができ
る。かかる観点から、本発明のガス放出性袋体の袋体形
成用フィルムとして、好適には、印刷性のよい材料を用
いて形成された単層フィルムまたは最外層が印刷性のよ
い材料を用いて形成された多層構造の複合フィルムを用
いることによって、袋体表面の印刷性が向上し、ひいて
は印刷表示が見易くて美しいガス放出性袋体が得られ
る。
【0010】
【実施例】図1に、本発明のガス放出性袋体の一態様と
して袋体10の斜視図を示す。この袋体10は、袋体形
成用フィルム50として厚さ約50μmのポリプロピレ
ン(PP)製フィルムを用い、中央合掌シール方式によ
って形成された寸法約30mm×60mmの袋体であ
り、その内部には固形の有効成分ガス発生体20として
p−ジクロロベンゼンなどの昇華性固体の衣料用防虫剤
が封入されており、正面側周端シール部30aの中央に
は開口部40が設けられている。
して袋体10の斜視図を示す。この袋体10は、袋体形
成用フィルム50として厚さ約50μmのポリプロピレ
ン(PP)製フィルムを用い、中央合掌シール方式によ
って形成された寸法約30mm×60mmの袋体であ
り、その内部には固形の有効成分ガス発生体20として
p−ジクロロベンゼンなどの昇華性固体の衣料用防虫剤
が封入されており、正面側周端シール部30aの中央に
は開口部40が設けられている。
【0011】本発明において固形の有効成分ガス発生体
20とは、防虫性ガスや芳香性ガスなどの有効成分ガス
を発生する固形状の物体を意味し、この条件を満たす限
り特に限定されるものではない。また、有効成分ガスを
発生する固形状の物体としては、代表的には昇華性固体
物質を例示できるが、その他に昇華性固体物質や揮発性
液体物質を支持体内に担持させてなる固形物体などもこ
れに該当する。
20とは、防虫性ガスや芳香性ガスなどの有効成分ガス
を発生する固形状の物体を意味し、この条件を満たす限
り特に限定されるものではない。また、有効成分ガスを
発生する固形状の物体としては、代表的には昇華性固体
物質を例示できるが、その他に昇華性固体物質や揮発性
液体物質を支持体内に担持させてなる固形物体などもこ
れに該当する。
【0012】袋体10においては、中央合掌シール方式
によって3方シールの袋体を形成している。しかし、袋
体を形成するためのシール方式は特に限定されず、中央
合掌シール方式の他に、たとえば側面シール方式、封筒
型、ピロー型、あるいはこれら以外の2ないし4方シー
ル方式などの方式を採用することができる。
によって3方シールの袋体を形成している。しかし、袋
体を形成するためのシール方式は特に限定されず、中央
合掌シール方式の他に、たとえば側面シール方式、封筒
型、ピロー型、あるいはこれら以外の2ないし4方シー
ル方式などの方式を採用することができる。
【0013】袋体形成用フィルム50は、有効成分ガス
発生体20により変質や劣化などを起こさず、また、周
端シール部に該当する領域の内面が良好なシール性を有
しているものであれば特に制限を受けない。フィルムの
ガス透過性の有無は特に考慮する必要はない。本発明の
袋体は、ガス放出口となる開口部40を有しているの
で、袋壁表面にガスの放出経路を設ける必要がないから
である。その他、単層フィルムあるいは多層構造の複合
フィルムのいずれであってもよく、合成樹脂製フィルム
に限定されるわけでもなく、フィルム厚も特に制限され
ない。袋体形成用フィルムとして、具体的にはポリエチ
レンテレフタレート(PET)/ポリエチレン(PE)
フィルム、延伸ポリプロピレン(OPP)/ポリエチレ
ン(PE)フィルムなどの複合フィルムを例示すること
ができ、その中でも延伸ポリプロピレン(OPP)/ポ
リエチレン(PE)フィルムが好適である。
発生体20により変質や劣化などを起こさず、また、周
端シール部に該当する領域の内面が良好なシール性を有
しているものであれば特に制限を受けない。フィルムの
ガス透過性の有無は特に考慮する必要はない。本発明の
袋体は、ガス放出口となる開口部40を有しているの
で、袋壁表面にガスの放出経路を設ける必要がないから
である。その他、単層フィルムあるいは多層構造の複合
フィルムのいずれであってもよく、合成樹脂製フィルム
に限定されるわけでもなく、フィルム厚も特に制限され
ない。袋体形成用フィルムとして、具体的にはポリエチ
レンテレフタレート(PET)/ポリエチレン(PE)
フィルム、延伸ポリプロピレン(OPP)/ポリエチレ
ン(PE)フィルムなどの複合フィルムを例示すること
ができ、その中でも延伸ポリプロピレン(OPP)/ポ
リエチレン(PE)フィルムが好適である。
【0014】袋体形成用フィルム50の選定に当たって
は、袋壁表面から外部へのガス透過性を考慮することな
く、印刷性のよい袋体形成用フィルムを採用することが
できる。ここで「印刷性のよい」とは、防虫剤や芳香剤
などの分野で一般的に用いられている和紙、紙、不織布
などのガス透過性フィルムよりも印刷表示が明瞭で見易
く美しいことを意味し、具体的には、少なくとも和紙製
フィルムよりも表面の印刷表示が明瞭で見易く美しいフ
ィルムであることが望ましい。印刷性のよい袋体形成用
フィルムとしては、印刷性のよい材料からなる単層フィ
ルム、具体的にはポリプロピレン(PP)フィルム、線
状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムなどや、
最外層が印刷性のよい材料からなる多層構造の複合フィ
ルム、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PE
T)/ポリエチレン(PE)フィルム、延伸ポリプロピ
レン(OPP)/ポリエチレン(PE)フィルムなどを
用いることができ、コストの観点から延伸ポリプロピレ
ン(OPP)/ポリエチレン(PE)フィルムが特に好
適である。
は、袋壁表面から外部へのガス透過性を考慮することな
く、印刷性のよい袋体形成用フィルムを採用することが
できる。ここで「印刷性のよい」とは、防虫剤や芳香剤
などの分野で一般的に用いられている和紙、紙、不織布
などのガス透過性フィルムよりも印刷表示が明瞭で見易
く美しいことを意味し、具体的には、少なくとも和紙製
フィルムよりも表面の印刷表示が明瞭で見易く美しいフ
ィルムであることが望ましい。印刷性のよい袋体形成用
フィルムとしては、印刷性のよい材料からなる単層フィ
ルム、具体的にはポリプロピレン(PP)フィルム、線
状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムなどや、
最外層が印刷性のよい材料からなる多層構造の複合フィ
ルム、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PE
T)/ポリエチレン(PE)フィルム、延伸ポリプロピ
レン(OPP)/ポリエチレン(PE)フィルムなどを
用いることができ、コストの観点から延伸ポリプロピレ
ン(OPP)/ポリエチレン(PE)フィルムが特に好
適である。
【0015】周端シール部30(30a、30bおよび
30cを含む)は、袋体形成用フィルム50の端縁部に
おいて対向している2枚の袋体形成用フィルムの内面同
士が接着されて形成されているが、後述の開口部40を
設けるために未接着部分が残されている。この接着は、
通常、加熱融着によって行われる。
30cを含む)は、袋体形成用フィルム50の端縁部に
おいて対向している2枚の袋体形成用フィルムの内面同
士が接着されて形成されているが、後述の開口部40を
設けるために未接着部分が残されている。この接着は、
通常、加熱融着によって行われる。
【0016】図1に示されている袋体10の正面側周端
シール部30a中央には開口部40が設けられている。
この開口部40は、正面側周端シール部30aにおいて
重なり合っている2枚の袋体形成用フィルム50、50
の対向する内面同士の少なくとも一部に、袋体の内部空
間と外部空間とが通じるように未接着部分を残すことに
よって形成されている。本発明において、開口部の数や
位置は特に制限されず、例えば図2に示すように、同一
の周端シール部30a内あるいは異なる周端シール部3
0a、30bにわたって合計2つ以上の開口部40を設
けたり、合掌部に該当する周端シール部30cに開口部
を設けたりしてもよい。
シール部30a中央には開口部40が設けられている。
この開口部40は、正面側周端シール部30aにおいて
重なり合っている2枚の袋体形成用フィルム50、50
の対向する内面同士の少なくとも一部に、袋体の内部空
間と外部空間とが通じるように未接着部分を残すことに
よって形成されている。本発明において、開口部の数や
位置は特に制限されず、例えば図2に示すように、同一
の周端シール部30a内あるいは異なる周端シール部3
0a、30bにわたって合計2つ以上の開口部40を設
けたり、合掌部に該当する周端シール部30cに開口部
を設けたりしてもよい。
【0017】上述の図1や図2に示したタイプの開口部
を形成したい場合には、周端シール部をヒートシールす
るのに使用するシールバーの前記未接着部分に対応する
部分には熱が伝導しないようにするか、または周端シー
ル部の前記未接着部分に該当する部分において対向する
袋体形成用フィルムの内面にシール面を設けないように
すればよい。
を形成したい場合には、周端シール部をヒートシールす
るのに使用するシールバーの前記未接着部分に対応する
部分には熱が伝導しないようにするか、または周端シー
ル部の前記未接着部分に該当する部分において対向する
袋体形成用フィルムの内面にシール面を設けないように
すればよい。
【0018】開口部の形態には、上述した図1の袋体1
0や図2の袋体11のように、未接着部分の両端を接着
することによって形成されるもののほか、図3の袋体1
2や図4の袋体13のように、未接着部分において対向
している2枚の袋体形成用フィルム50、50同士をテ
ープ60や糸70などでつなぎ留めることによって形成
されるものがある。なお、図3の袋体12や図4の袋体
13の場合には、テープや糸などで区切られた個々の空
間が、それぞれ大きさを調節された開口部40となる。
0や図2の袋体11のように、未接着部分の両端を接着
することによって形成されるもののほか、図3の袋体1
2や図4の袋体13のように、未接着部分において対向
している2枚の袋体形成用フィルム50、50同士をテ
ープ60や糸70などでつなぎ留めることによって形成
されるものがある。なお、図3の袋体12や図4の袋体
13の場合には、テープや糸などで区切られた個々の空
間が、それぞれ大きさを調節された開口部40となる。
【0019】開口部40は、あまり大きくし過ぎないの
が好ましく、少なくとも封入時の固形の有効成分ガス発
生体が外部に脱出しない程度の大きさとする必要があ
る。開口部40を大きくし過ぎると、袋体に内蔵されて
いるガス発生体20が容易に外部へ脱出してしまうから
である。ガス発生体20の中には、例えば上述したp−
ジクロロベンゼンなどの昇華性固体物質のように、昇華
や揮発などに起因するガスの発生にともなって経時的に
小さくなっていくものがある。そのようなガス発生体を
用いる場合には、使用中にガス発生体が縮小して脱出し
やすくなることを考慮しながら開口部の大きさを決める
べきである。
が好ましく、少なくとも封入時の固形の有効成分ガス発
生体が外部に脱出しない程度の大きさとする必要があ
る。開口部40を大きくし過ぎると、袋体に内蔵されて
いるガス発生体20が容易に外部へ脱出してしまうから
である。ガス発生体20の中には、例えば上述したp−
ジクロロベンゼンなどの昇華性固体物質のように、昇華
や揮発などに起因するガスの発生にともなって経時的に
小さくなっていくものがある。そのようなガス発生体を
用いる場合には、使用中にガス発生体が縮小して脱出し
やすくなることを考慮しながら開口部の大きさを決める
べきである。
【0020】本発明のガス放出性袋体のガス放出性は、
開口部の大きさと数、袋体形成用フィルムのガス透過性
あるいはガス発生体自体のガス放出性などの因子によっ
て変動する。したがって、これらの因子について適当な
条件設定を行うことによって袋体のガス放出性を調節す
ることができる。
開口部の大きさと数、袋体形成用フィルムのガス透過性
あるいはガス発生体自体のガス放出性などの因子によっ
て変動する。したがって、これらの因子について適当な
条件設定を行うことによって袋体のガス放出性を調節す
ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明のガス放出性袋体は、あらかじめ
所定の大きさの開口部が設けられおり、使用時に袋体の
四隅を切り落としてガス放出口を形成する必要がないの
で、便利であり、しかも袋体に適度なガス放出性を付与
することができる。
所定の大きさの開口部が設けられおり、使用時に袋体の
四隅を切り落としてガス放出口を形成する必要がないの
で、便利であり、しかも袋体に適度なガス放出性を付与
することができる。
【0022】そして、袋体形成用フィルムの選定に当た
ってフィルムのガス透過性の有無を考慮することなく印
刷性のよいものを選定できるので、袋体表面の印刷性を
向上させることができる。
ってフィルムのガス透過性の有無を考慮することなく印
刷性のよいものを選定できるので、袋体表面の印刷性を
向上させることができる。
【図1】本発明に係るガス放出性袋体の一態様を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】本発明に係るガス放出性袋体の一態様を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】本発明に係るガス放出性袋体の一態様を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】本発明に係るガス放出性袋体の一態様を示す斜
視図である。
視図である。
10、11、12、13…本発明に係るガス放出性袋体 20…固形の有効成分ガス発生体 30、30a、30b、30c…周端シール部 40…開口部 50…袋体形成用フィルム 60…テープ 70…糸
Claims (2)
- 【請求項1】 固形の有効成分ガス発生体が封入された
袋体であって、その周端シール部には、該周端シール部
において重なり合っている2枚の袋体形成用フィルムの
対向する内面同士の少なくとも一部に未接着部分を残す
ことによって、少なくとも封入時の固形の有効成分ガス
発生体が外部に脱出しない程度の大きさの開口部が少な
くとも一つ形成されていることを特徴とするガス放出性
袋体。 - 【請求項2】 前記の袋体形成用フィルムが、印刷性の
よい材料を用いて形成された単層フィルムまたは最外層
が印刷性のよい材料を用いて形成された多層構造の複合
フィルムである請求項1記載のガス放出性袋体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22472994A JPH0885578A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 持続的にガスを放出する袋体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22472994A JPH0885578A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 持続的にガスを放出する袋体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0885578A true JPH0885578A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16818334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22472994A Pending JPH0885578A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 持続的にガスを放出する袋体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0885578A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007097255A1 (ja) * | 2006-02-24 | 2007-08-30 | Ns Planning Inc. | 収納袋 |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP22472994A patent/JPH0885578A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007097255A1 (ja) * | 2006-02-24 | 2007-08-30 | Ns Planning Inc. | 収納袋 |
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