JPH0884519A - 乗用芝刈装置 - Google Patents
乗用芝刈装置Info
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- JPH0884519A JPH0884519A JP22286094A JP22286094A JPH0884519A JP H0884519 A JPH0884519 A JP H0884519A JP 22286094 A JP22286094 A JP 22286094A JP 22286094 A JP22286094 A JP 22286094A JP H0884519 A JPH0884519 A JP H0884519A
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- mower deck
- mower
- lever
- hydraulic
- hydraulic cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、乗用芝刈装置に関し、スリップの
無い状態で機体を旋回させようとするものである。 【構成】油圧昇降機構を介して芝刈機を昇降自在に連結
したものにおいて、モアデッキを昇降させる補助シリン
ダ−を設け、ステアリングハンドルを操作したときに全
油圧式操舵装置の作動油の一部が補助シリンダ−内に流
入すべく構成している。
無い状態で機体を旋回させようとするものである。 【構成】油圧昇降機構を介して芝刈機を昇降自在に連結
したものにおいて、モアデッキを昇降させる補助シリン
ダ−を設け、ステアリングハンドルを操作したときに全
油圧式操舵装置の作動油の一部が補助シリンダ−内に流
入すべく構成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動力車輌の前部に芝
刈機を装着して芝刈作業を行う乗用芝刈装置に関するも
のである。
刈機を装着して芝刈作業を行う乗用芝刈装置に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】所謂フロントモアのような乗用芝刈機で
は、機体前部にモアデッキを昇降自在に連結し、モアデ
ッキ内で刈った芝や草をシュ−タで後部のコレクタに送
り込むようにしている。この場合において、モアデッキ
の地面に対する追従性を良くすると共に、駆動輪である
前輪のスリップを少なくするためにモアデッキを昇降さ
せる油圧シリンダ−内に僅かな背圧を与え、モアデッキ
の重量の一部を前輪側にウェイトトランスファ−させる
ように構成している。
は、機体前部にモアデッキを昇降自在に連結し、モアデ
ッキ内で刈った芝や草をシュ−タで後部のコレクタに送
り込むようにしている。この場合において、モアデッキ
の地面に対する追従性を良くすると共に、駆動輪である
前輪のスリップを少なくするためにモアデッキを昇降さ
せる油圧シリンダ−内に僅かな背圧を与え、モアデッキ
の重量の一部を前輪側にウェイトトランスファ−させる
ように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置の場合、ステアリングハンドルを操作して
機体の進行方向を変更させたときに、それが急旋回操作
であって、しかも軟弱地の場合には前輪がスリップして
芝を引きちぎってしまうという不具合があった。
うな従来装置の場合、ステアリングハンドルを操作して
機体の進行方向を変更させたときに、それが急旋回操作
であって、しかも軟弱地の場合には前輪がスリップして
芝を引きちぎってしまうという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は前記問題点に
鑑みて提案するものであり、次のような技術的手段を講
じた。即ち、機体前部に油圧シリンダ−45を有する油
圧昇降機構を介して芝刈機を連結し、これをフリ−フロ
−の状態に保持して芝刈作業を行うものにおいて、前記
油圧シリンダ−45とは別に作業部昇降用の補助シリン
ダ−47を設け、ステアリングハンドル4を操作したと
きに全油圧式操舵装置48の作動油の一部が前記補助シ
リンダ−47内に流入すべく構成したことを特徴とする
乗用芝刈装置の構成とする。
鑑みて提案するものであり、次のような技術的手段を講
じた。即ち、機体前部に油圧シリンダ−45を有する油
圧昇降機構を介して芝刈機を連結し、これをフリ−フロ
−の状態に保持して芝刈作業を行うものにおいて、前記
油圧シリンダ−45とは別に作業部昇降用の補助シリン
ダ−47を設け、ステアリングハンドル4を操作したと
きに全油圧式操舵装置48の作動油の一部が前記補助シ
リンダ−47内に流入すべく構成したことを特徴とする
乗用芝刈装置の構成とする。
【0005】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
は大径の前輪2、2と小径の後輪3、3とを有し、通常
は前輪2、2のみを駆動させて走行する前輪駆動タイプ
の動力車輌である。
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
は大径の前輪2、2と小径の後輪3、3とを有し、通常
は前輪2、2のみを駆動させて走行する前輪駆動タイプ
の動力車輌である。
【0006】後輪3、3は舵取車輪であり、ステアリン
グハンドル4を回動操作すると後輪3、3が操舵され
る。7は機体前部に設けられたステアリングポスト、8
は座席、9はステップであり、前輪2、2の上方を覆う
フェンダ−10と一体的に形成されている。機体後部に
はエンジン12、ファン13、ラジエ−タ14、燃料タ
ンク15等が設けられ、これらの周囲を箱型のボンネッ
ト18で覆っている。
グハンドル4を回動操作すると後輪3、3が操舵され
る。7は機体前部に設けられたステアリングポスト、8
は座席、9はステップであり、前輪2、2の上方を覆う
フェンダ−10と一体的に形成されている。機体後部に
はエンジン12、ファン13、ラジエ−タ14、燃料タ
ンク15等が設けられ、これらの周囲を箱型のボンネッ
ト18で覆っている。
【0007】ボンネット18の前部と左右両側部には外
気を取り込むための吸気口が設けられ、吸い込んだ外気
でエンジン12、燃料タンク15等を冷却し、その外気
を再びボンネット18の後部から排出するように構成し
ている。機体の一部を構成するミッションケ−ス17内
には静油圧式無段変速装置20が設けられ、ステップ9
の右側前部に設けた前後進切替用の操作ペダル21を踏
み込むことによって機体が前進し、あるいは後進するよ
うに構成している。
気を取り込むための吸気口が設けられ、吸い込んだ外気
でエンジン12、燃料タンク15等を冷却し、その外気
を再びボンネット18の後部から排出するように構成し
ている。機体の一部を構成するミッションケ−ス17内
には静油圧式無段変速装置20が設けられ、ステップ9
の右側前部に設けた前後進切替用の操作ペダル21を踏
み込むことによって機体が前進し、あるいは後進するよ
うに構成している。
【0008】23はブレ−キペダルである。次にモアデ
ッキ30を懸架する懸架装置とそのリフト機構等につい
て構成を説明する。座席8の横には、モアデッキ30を
昇降させるためのリフトレバ−31とPTO入切用のP
TOレバ−32が設けられており、リフトレバ−31を
前後方向に操作すると、後述するリフト機構33が作動
してモアデッキ30が昇降動作する。
ッキ30を懸架する懸架装置とそのリフト機構等につい
て構成を説明する。座席8の横には、モアデッキ30を
昇降させるためのリフトレバ−31とPTO入切用のP
TOレバ−32が設けられており、リフトレバ−31を
前後方向に操作すると、後述するリフト機構33が作動
してモアデッキ30が昇降動作する。
【0009】モアデッキ30内には3本の縦軸35が軸
架され、その下部に帯板状の刈刃36が取り付けられて
いる。モアデッキ30の中央部には前記刈刃36を回転
駆動すべくギヤボックス37が設けられ、その入力軸3
9とミッションケ−ス17の前部から前方へ向けて突設
されたPTO軸40とを伸縮自在なユニバ−サルジョイ
ント42で連動連結している。前記リフト機構33は、
モアデッキ30を吊り上げる中空状の第1リンク43
と、この第1リンク43に差し込まれて上下方向に所定
の範囲で揺動する第2リンク44と、左右の第1リンク
43を同時に上昇させる油圧シリンダ−45とからな
る。
架され、その下部に帯板状の刈刃36が取り付けられて
いる。モアデッキ30の中央部には前記刈刃36を回転
駆動すべくギヤボックス37が設けられ、その入力軸3
9とミッションケ−ス17の前部から前方へ向けて突設
されたPTO軸40とを伸縮自在なユニバ−サルジョイ
ント42で連動連結している。前記リフト機構33は、
モアデッキ30を吊り上げる中空状の第1リンク43
と、この第1リンク43に差し込まれて上下方向に所定
の範囲で揺動する第2リンク44と、左右の第1リンク
43を同時に上昇させる油圧シリンダ−45とからな
る。
【0010】46はモアデッキ30の後部を支持する吊
り下げ装置、47は前記油圧シリンダ−46とは別に設
けられたモアデッキ30昇降用の補助シリンダ−であ
り、この補助シリンダ−47は後述するようにステアリ
ングハンドル4を回動操作したときだけ作動油の一部が
流入するように構成している。図3は動力車輌1の油圧
回路について説明したものである。同図において、48
はステアリングハンドル4の下部に設置された全油圧式
操舵装置、49は後輪3操舵用の片ロッドタイプの油圧
シリンダ−、50はフィルタ−、51はモアデッキ30
を昇降制御するためのコントロ−ルバルブ、52は作動
圧油冷却用のク−ラ−、53は油圧ポンプである。油圧
タンクを兼ねるミッションケ−ス17から吸い込まれた
作動油は全油圧式操舵装置48の横に併設された分流弁
54に至り、一部は無段変速装置20に流れ、一部はコ
ントロ−ルバルブ51に送り込まれる。
り下げ装置、47は前記油圧シリンダ−46とは別に設
けられたモアデッキ30昇降用の補助シリンダ−であ
り、この補助シリンダ−47は後述するようにステアリ
ングハンドル4を回動操作したときだけ作動油の一部が
流入するように構成している。図3は動力車輌1の油圧
回路について説明したものである。同図において、48
はステアリングハンドル4の下部に設置された全油圧式
操舵装置、49は後輪3操舵用の片ロッドタイプの油圧
シリンダ−、50はフィルタ−、51はモアデッキ30
を昇降制御するためのコントロ−ルバルブ、52は作動
圧油冷却用のク−ラ−、53は油圧ポンプである。油圧
タンクを兼ねるミッションケ−ス17から吸い込まれた
作動油は全油圧式操舵装置48の横に併設された分流弁
54に至り、一部は無段変速装置20に流れ、一部はコ
ントロ−ルバルブ51に送り込まれる。
【0011】リフトレバ−31は上げ、下げ、中立の位
置に操作することが可能で、このリフトレバ−31を上
げ側に操作すると、油圧シリンダ−45内に作動圧油が
流入し、モアデッキ30を上昇させる。反対にリフトレ
バ−31を下降側に操作すると、油圧シリンダ−45内
の作動油がタンク内に排出されてモアデッキ30を下降
させる。そして、芝刈作業を行う場合には、このリフト
レバ−31を下げ側に倒し、所謂フリ−フロ−の状態で
作業を行う。
置に操作することが可能で、このリフトレバ−31を上
げ側に操作すると、油圧シリンダ−45内に作動圧油が
流入し、モアデッキ30を上昇させる。反対にリフトレ
バ−31を下降側に操作すると、油圧シリンダ−45内
の作動油がタンク内に排出されてモアデッキ30を下降
させる。そして、芝刈作業を行う場合には、このリフト
レバ−31を下げ側に倒し、所謂フリ−フロ−の状態で
作業を行う。
【0012】また、コントロ−ルバルブ51からタンク
17までのドレン回路(作動油排出回路)内には絞り機
構(図示省略)が設けられ、コントロ−ルバルブ51か
らの排出油がこの絞り機構を介して排出されるように構
成している。従って、芝刈作業中には、この絞り機構に
よってモアデッキ30を持ち上げる方向の僅かな背圧が
油圧シリンダ−45に作用することになり、この結果、
モアデッキ30の重量の一部が前輪2にウェイトトラン
スファされる。
17までのドレン回路(作動油排出回路)内には絞り機
構(図示省略)が設けられ、コントロ−ルバルブ51か
らの排出油がこの絞り機構を介して排出されるように構
成している。従って、芝刈作業中には、この絞り機構に
よってモアデッキ30を持ち上げる方向の僅かな背圧が
油圧シリンダ−45に作用することになり、この結果、
モアデッキ30の重量の一部が前輪2にウェイトトラン
スファされる。
【0013】また、ステアリングハンドル4を回動操作
すると、全油圧式操舵装置48のバルブが切り替えられ
て、作動油が操舵用の油圧シリンダ−49に流入すると
共に、一部は補助シリンダ−47へも送られる。このた
め、旋回操作時には、補助シリンダ−47内に作動油が
送り込まれてモアデッキ30を上昇させようとする力が
働き、前輪2に対するウェイトトランスファがなされる
ことになって、前輪2のスリップの発生が防止される。
すると、全油圧式操舵装置48のバルブが切り替えられ
て、作動油が操舵用の油圧シリンダ−49に流入すると
共に、一部は補助シリンダ−47へも送られる。このた
め、旋回操作時には、補助シリンダ−47内に作動油が
送り込まれてモアデッキ30を上昇させようとする力が
働き、前輪2に対するウェイトトランスファがなされる
ことになって、前輪2のスリップの発生が防止される。
【0014】図4は別の実施例を示すものであり、この
実施例では旋回時に補助シリンダ−47内に作動圧油を
供給するのでなく、前記絞り機構の絞り径を調節する装
置とステアリング操作系とを連動連結させている。即
ち、同図において符号55は絞り調節装置であり、レバ
−56を時計方向に回動させると絞りの径が小さくなっ
て背圧が増加し、逆にこのレバ−56が反時計方向に回
動されると背圧が減少するように構成されている。
実施例では旋回時に補助シリンダ−47内に作動圧油を
供給するのでなく、前記絞り機構の絞り径を調節する装
置とステアリング操作系とを連動連結させている。即
ち、同図において符号55は絞り調節装置であり、レバ
−56を時計方向に回動させると絞りの径が小さくなっ
て背圧が増加し、逆にこのレバ−56が反時計方向に回
動されると背圧が減少するように構成されている。
【0015】57はリタ−ンスプリング、58は後輪3
の回動ギヤケ−ス59に取り付けた突起、60はL字型
レバ−であって、アクスルハウジング62の支点63を
中心としてこのL字型レバ−60が回動する。更に詳述
すれば、左方向へ曲がるためにステアリングハンドル4
を回動操作すると左側後輪3が図中矢印方向に回動さ
れ、突起58がこのL字型レバ−60の短片部に当た
り、インナ−ワイヤ−65を引き寄せて前記レバ−56
を回動させる。このため、絞り調節装置55の絞りが狭
められて旋回時には背圧が増大することになり、モアデ
ッキ30は上昇せられ、前輪2にウェイトトランスファ
がなされ、前輪2はスリップを起こすことなく機体を旋
回させることができる。
の回動ギヤケ−ス59に取り付けた突起、60はL字型
レバ−であって、アクスルハウジング62の支点63を
中心としてこのL字型レバ−60が回動する。更に詳述
すれば、左方向へ曲がるためにステアリングハンドル4
を回動操作すると左側後輪3が図中矢印方向に回動さ
れ、突起58がこのL字型レバ−60の短片部に当た
り、インナ−ワイヤ−65を引き寄せて前記レバ−56
を回動させる。このため、絞り調節装置55の絞りが狭
められて旋回時には背圧が増大することになり、モアデ
ッキ30は上昇せられ、前輪2にウェイトトランスファ
がなされ、前輪2はスリップを起こすことなく機体を旋
回させることができる。
【0016】従来、このような場合には、モアデッキ3
0の抵抗と重なって前輪2がスリップしがちであり、こ
れを防止するには旋回半径を大きくせざるを得なかった
が、この装置では、旋回時にモアデッキ30が僅かに吊
り上げられて前輪2にウェイトトランスファがなされる
ので、前輪2がスリップして芝を痛めるといった不具合
を生じることはない。
0の抵抗と重なって前輪2がスリップしがちであり、こ
れを防止するには旋回半径を大きくせざるを得なかった
が、この装置では、旋回時にモアデッキ30が僅かに吊
り上げられて前輪2にウェイトトランスファがなされる
ので、前輪2がスリップして芝を痛めるといった不具合
を生じることはない。
【0017】図5乃至図7はモアデッキ30の芝草排出
口側に設けたディスチャ−ジカバ−部分について説明し
たものである。モアデッキ30の芝草排出口側にはディ
スチャ−ジカバ−67が上下回動自由に枢着されている
が、このディスチャ−ジカバ−67はスプリングによっ
て死点越え可能な構成とされている。モアデッキ30を
地表面から比較的に高い位置に保って高草の刈り取り作
業を行う場合、未刈り草が排出通路の出口を塞ぐため
に、モアデッキ30内で刈り取られた草がモアデッキ3
0内の排出通路から出られずに、モアデッキ30内に詰
まる不具合が発生することが予想される。
口側に設けたディスチャ−ジカバ−部分について説明し
たものである。モアデッキ30の芝草排出口側にはディ
スチャ−ジカバ−67が上下回動自由に枢着されている
が、このディスチャ−ジカバ−67はスプリングによっ
て死点越え可能な構成とされている。モアデッキ30を
地表面から比較的に高い位置に保って高草の刈り取り作
業を行う場合、未刈り草が排出通路の出口を塞ぐため
に、モアデッキ30内で刈り取られた草がモアデッキ3
0内の排出通路から出られずに、モアデッキ30内に詰
まる不具合が発生することが予想される。
【0018】これを防止するために、この改良装置は、
ディスチャ−ジカバ−67の下側に平面視略U字状の分
草杆70を上下動自在に取り付けている。71はスプリ
ング、72はモアデッキ30の草排出口部の前後部に設
けた支点挿通孔、73は分草杆70の支点である。高草
刈りを行う場合には、分草杆70を下方に下げて使用す
る。この状態で使用すると、草丈が高いものはこの分草
杆70の枠部分で押え込まれることになり、この結果、
未刈り状態にある高草が芝草の排出口を塞ぐことがな
く、モアデッキ30内で刈り取られた草が排出時に詰ま
るといった問題を引き起こすことがなくなる。
ディスチャ−ジカバ−67の下側に平面視略U字状の分
草杆70を上下動自在に取り付けている。71はスプリ
ング、72はモアデッキ30の草排出口部の前後部に設
けた支点挿通孔、73は分草杆70の支点である。高草
刈りを行う場合には、分草杆70を下方に下げて使用す
る。この状態で使用すると、草丈が高いものはこの分草
杆70の枠部分で押え込まれることになり、この結果、
未刈り状態にある高草が芝草の排出口を塞ぐことがな
く、モアデッキ30内で刈り取られた草が排出時に詰ま
るといった問題を引き起こすことがなくなる。
【0019】図8はPTOレバ−32とスロットルレバ
−75との関係について説明したものである。この動力
車輌1のステアリングポスト7部分にはスロットルレバ
−75が前後回動自由に枢着されており、PTOレバ−
32をONする場合には、スロットルレバ−75が低速
位置になっていなければできないような機構になってい
る。具体的な構成を図により説明すると、スロットルレ
バ−75の回動基部に固着したプレ−ト77と、スロッ
トルワイヤ−78の一端を固定するピン79が取り付け
られ、更に牽制プレ−ト78を回動させるワイヤ−80
が取り付けられている。スロットルレバ−75を高速位
置(Hi)方向に回動させるとワイヤ−80が引っ張ら
れ、牽制プレ−ト78を支点ピン81廻りに回動させ
る。PTOレバ−32の回動基部には、このPTOレバ
−32と一体で回動する係止ピン83が設けられ、PT
Oレバ−32がOFF位置で、スロットルレバ−75を
高速位置に回動したときに牽制プレ−ト78の切欠溝8
5がこの係止ピン83に係合するように構成している。
従って、この状態ではPTOレバ−32をOFF位置か
らON位置に回動させることができない。
−75との関係について説明したものである。この動力
車輌1のステアリングポスト7部分にはスロットルレバ
−75が前後回動自由に枢着されており、PTOレバ−
32をONする場合には、スロットルレバ−75が低速
位置になっていなければできないような機構になってい
る。具体的な構成を図により説明すると、スロットルレ
バ−75の回動基部に固着したプレ−ト77と、スロッ
トルワイヤ−78の一端を固定するピン79が取り付け
られ、更に牽制プレ−ト78を回動させるワイヤ−80
が取り付けられている。スロットルレバ−75を高速位
置(Hi)方向に回動させるとワイヤ−80が引っ張ら
れ、牽制プレ−ト78を支点ピン81廻りに回動させ
る。PTOレバ−32の回動基部には、このPTOレバ
−32と一体で回動する係止ピン83が設けられ、PT
Oレバ−32がOFF位置で、スロットルレバ−75を
高速位置に回動したときに牽制プレ−ト78の切欠溝8
5がこの係止ピン83に係合するように構成している。
従って、この状態ではPTOレバ−32をOFF位置か
らON位置に回動させることができない。
【0020】以上の説明から分かるように、スロットル
レバ−75が低速あるいは中速位置にあるときには、P
TOレバ−32をクラッチ入り側に倒すことができる
が、スロットルレバ−75が高速位置にあるときには、
PTOレバ−32をONにすることができず、この結
果、PTO伝動系部品の耐久性が向上するだけでなく回
転部がいきなり高速で回転することもないから安全性も
向上する。
レバ−75が低速あるいは中速位置にあるときには、P
TOレバ−32をクラッチ入り側に倒すことができる
が、スロットルレバ−75が高速位置にあるときには、
PTOレバ−32をONにすることができず、この結
果、PTO伝動系部品の耐久性が向上するだけでなく回
転部がいきなり高速で回転することもないから安全性も
向上する。
【0021】図9乃至図12はモアデッキ30内に組み
付けられたブレ−ドの形状について説明したものであ
る。図9は従来装置のブレ−ド形状、図10はその断面
形状を示すものである。従来のブレ−ド90は中心部に
平坦な取付部があり、この左右両側の取付部より低い位
置に刃部90aと立上起風部90bとが設けられてい
た。
付けられたブレ−ドの形状について説明したものであ
る。図9は従来装置のブレ−ド形状、図10はその断面
形状を示すものである。従来のブレ−ド90は中心部に
平坦な取付部があり、この左右両側の取付部より低い位
置に刃部90aと立上起風部90bとが設けられてい
た。
【0022】このような従来のブレ−ド90は、刃部9
0aから立上起風部90bに至るにしたがって平面に対
する湾曲度合が増し、上端部において最大となっていた
のでその角部で空気の流れに乱れが生じ、騒音を生む原
因となっていた。新規に提案するブレ−ド92は、図1
1、図12に示すように取付部94の左右両側をそのま
ま外側方に延長し、回転方向前縁部を下向きに湾曲形成
してその前端下部に刃部92aを形成したものである。
この場合、起風部92bの端縁は水平面状に形成されて
いるので、乱流が発生することがなく、しかも、このブ
レ−ド92は、従来必要とした取付ボルト(図示省略)
の頭部の逃がしのための折り曲げが不要となるので、製
造工程を簡略化することができ、コストダウンにも大き
く寄与できるものである。
0aから立上起風部90bに至るにしたがって平面に対
する湾曲度合が増し、上端部において最大となっていた
のでその角部で空気の流れに乱れが生じ、騒音を生む原
因となっていた。新規に提案するブレ−ド92は、図1
1、図12に示すように取付部94の左右両側をそのま
ま外側方に延長し、回転方向前縁部を下向きに湾曲形成
してその前端下部に刃部92aを形成したものである。
この場合、起風部92bの端縁は水平面状に形成されて
いるので、乱流が発生することがなく、しかも、このブ
レ−ド92は、従来必要とした取付ボルト(図示省略)
の頭部の逃がしのための折り曲げが不要となるので、製
造工程を簡略化することができ、コストダウンにも大き
く寄与できるものである。
【0023】
【発明の効果】この発明は前記の如く、機体前部に油圧
シリンダ−を有する油圧昇降機構を介して芝刈機を連結
し、これをフリ−フロ−の状態に保持して芝刈作業を行
うものにおいて、前記油圧シリンダ−とは別に作業部昇
降用の補助シリンダ−を設け、ステアリングハンドルを
操作したときに全油圧式操舵装置の作動油の一部が前記
補助シリンダ−内に流入すべく構成したものであるか
ら、軟弱な場所で機体を急旋回させたときには、モアデ
ッキが僅かに上昇することになって、前輪へのウェイト
トランスファが円滑に行われることになり、前輪がスリ
ップして芝の表面を痛めるといった不具合は生じないの
である。
シリンダ−を有する油圧昇降機構を介して芝刈機を連結
し、これをフリ−フロ−の状態に保持して芝刈作業を行
うものにおいて、前記油圧シリンダ−とは別に作業部昇
降用の補助シリンダ−を設け、ステアリングハンドルを
操作したときに全油圧式操舵装置の作動油の一部が前記
補助シリンダ−内に流入すべく構成したものであるか
ら、軟弱な場所で機体を急旋回させたときには、モアデ
ッキが僅かに上昇することになって、前輪へのウェイト
トランスファが円滑に行われることになり、前輪がスリ
ップして芝の表面を痛めるといった不具合は生じないの
である。
【図1】乗用芝刈機の全体側面図である。
【図2】モアデッキ部分の斜視図である。
【図3】油圧回路図である。
【図4】別実施例の作用説明図である。
【図5】分草杆を取り付けたモアデッキの斜視図であ
る。
る。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図5の正面図である。
【図8】PTOレバ−とスロットルレバ−との関係を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図9】従来のブレ−ドの斜視図である。
【図10】ブレ−ドの断面図である。
【図11】改良したブレ−ドの斜視図である。
【図12】ブレ−ドの断面図である。
1 動力車輌 2 前輪 3 後輪 4 ステアリングハンドル 20 静油圧式無段変速装置 30 モアデッキ 31 リフトレバ− 32 PTOレバ− 33 リフト機構 45 油圧シリンダ− 46 吊り下げ装置 47 補助シリンダ−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉木 晋也 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内
Claims (1)
- 【請求項1】機体前部に油圧シリンダ−を有する油圧昇
降機構を介して芝刈機を連結し、これをフリ−フロ−の
状態に保持して芝刈作業を行うものにおいて、前記油圧
シリンダ−とは別に作業部昇降用の補助シリンダ−を設
け、ステアリングハンドルを操作したときに全油圧式操
舵装置の作動油の一部が前記補助シリンダ−内に流入す
べく構成したことを特徴とする乗用芝刈装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22286094A JPH0884519A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 乗用芝刈装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22286094A JPH0884519A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 乗用芝刈装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0884519A true JPH0884519A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16789032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22286094A Pending JPH0884519A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 乗用芝刈装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0884519A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105993395A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-10-12 | 常州格力博有限公司 | 割草机 |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP22286094A patent/JPH0884519A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105993395A (zh) * | 2016-07-28 | 2016-10-12 | 常州格力博有限公司 | 割草机 |
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