JPH088406A - 複合素子 - Google Patents

複合素子

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JPH088406A
JPH088406A JP16073994A JP16073994A JPH088406A JP H088406 A JPH088406 A JP H088406A JP 16073994 A JP16073994 A JP 16073994A JP 16073994 A JP16073994 A JP 16073994A JP H088406 A JPH088406 A JP H088406A
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JP
Japan
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electrode
composite element
reactance
composite
variable resistor
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JP16073994A
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English (en)
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Takeshi Ikeda
毅 池田
Tadataka Oe
忠孝 大江
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて小型で、抵抗値を調整できる可変抵抗
とリアクタンス素子とを組合わた複合素子を得ること。 【構成】 ソース・ドレイン間のチャンネルが可変抵抗
として動作するMOS・FET(ソース電極S、ゲート
電極G、ドレイン電極D)を形成した半導体基板1の表
面に絶縁体の薄膜4を介してインダクタンス31、キャパ
シタンスなどのリアクタンス素子を形成したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集積回路として形成
する小型のコイルまたはコンデンサと可変抵抗よりなる
複合素子に関し、特に、可変抵抗をFETのチャンネル
で形成して、フィルタや移相回路に使用して時定数を調
整し得るように構成した複合素子に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルタや移相回路においては、可変抵
抗とリアクタンス素子とを組み合わせた回路、例えば、
図7(a)に示す可変抵抗RとキャパシタンスCよりな
るCR回路、図7(b)に示す可変抵抗Rとインダクタ
ンスLよりなるLR回路などが多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、携帯電話、携帯
用パソコンなどのディジタル信号を扱う携帯用の電子機
器が普及するにつれて、可変抵抗とリアクタンス素子と
を組合わたCR複合素子やLR複合素子も小型化が要求
されている。
【0004】そこで、この発明は、集積回路素子の製造
技術を利用して、大量生産に適し、極めて小型で、抵抗
値を調整できる可変抵抗とリアクタンス素子とを組合わ
た複合素子を得るために考えられたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の可変抵抗とリ
アクタンス素子との複合素子は、チャンネルが可変抵抗
として動作するMOS・FETを形成した半導体基板の
表面に絶縁体の薄膜を介してインダクタンス、キャパシ
タンスなどのリアクタンス素子を形成したものである。
【0006】
【実施例】
(第1実施例)この発明の複合素子を可変抵抗Rとイン
ダクタンスLよりなるLR回路に適用した実施例を図1
の断面図および図2の組立図に基づいて説明する。
【0007】(1) 図1の断面図に示すように、第1の導
電型のシリコン基板(例えばN型)1を用意し、 (2) このシリコン基板1のパターニングされた部分に不
純物を拡散させて、第1の導電型と反対の第2の導電型
(例えばP型)の埋込層11、12を平面状に形成して、ソ
ース電極とドレイン電極とを形成する。
【0008】(3) このウエハ基板1を高温度の酸化雰囲
気中にさらして表面にシリコン酸化膜(SiO2)4を形
成させる。
【0009】(4) ソース電極およびドレイン電極となる
埋込層11、12上のシリコン酸化膜4を写真蝕刻法により
除去して開孔41した後、 (5) 真空中でアルミニウムを蒸発させて、P型の埋込層
11、12の表面およびシリコン酸化膜4の表面に、アルミ
ニウム膜3を蒸着させる。
【0010】(6) フォトレジストを使う写真蝕刻法によ
りアルミニウム膜3を蝕刻して、埋込層11と接続したソ
ース電極Sを形成し、埋込層12と接続したドレイン電極
Dを形成し、埋込層11、12の間のチャンネル上にゲート
電極Gを形成し、シリコン基板1の表面にスパイラル状
のコイル電極31を形成し、コイル電極31の外側端部と中
央端部に引出線を接続するための引出電極32、33を形成
する。
【0011】そして、予めスパイラル状のコイル電極31
とFETの何れかの電極とを接続して使用する場合、例
えば、ドレイン電極Dとを接続しておく場合には、スパ
イラル状のコイル電極31の外側端部と共通に接続し、中
央端部に引出線を接続するための引出電極33を形成す
る。
【0012】以上で説明した第1実施例におけるスパイ
ラル状のコイル電極31を、さらに、シリコン酸化膜を介
在させ、その層間で接続して多層化することにより、イ
ンダクタンスを増加させることができる。また、スパイ
ラル状のコイル電極31の表面に磁性薄膜を形成すること
によりインダクタンスを増加することができる。
【0013】(第2実施例)図3に示すように、凹凸状
に屈曲させて電極34の距離を長くしたものを形成してイ
ンダクタンスとして使用する。このように屈曲させた電
極34を使用すると、コイル電極に比べてインダクタンス
は多少低下が、両端部が電極によって囲まれていないの
で、FETの何れかの電極と接続したり、引出電極35を
形成することが容易になる。
【0014】(第3実施例)図4に示すように、直線状
の電極36あるいはU字型の折返し状の電極をインダクタ
ンスとして形成し、引出電極35を形成することにより比
較的高い周波数帯域で動作する装置に使用する。
【0015】(第4実施例)この発明の複合素子を可変
抵抗RとキャパシタンスCよりなるCR回路に適用した
実施例を図5の断面図に基づいて説明する。
【0016】(1) 第1の導電型のシリコン基板(例えば
N型)1を用意し、 (2) このシリコン基板1のパターニングされた部分に不
純物を拡散させて、第1の導電型と反対の第2の導電型
(例えばP型)の埋込層11、12を平面状に形成させ、ソ
ース電極とドレイン電極とを形成する。
【0017】(3) このウエハ基板1を高温度の酸化雰囲
気中にさらして表面にシリコン酸化膜(SiO2)4を形
成させる。
【0018】(4) ソース電極およびドレイン電極となる
埋込層11、12上のシリコン酸化膜4を写真蝕刻法により
除去して開孔41した後、 (5) 真空中でアルミニウムを蒸発させて、P型の埋込層
11、12の表面およびシリコン酸化膜4の表面に、アルミ
ニウム膜3を蒸着させる。
【0019】(6) フォトレジストを使う写真蝕刻法によ
りアルミニウム膜3を蝕刻して、埋込層11に接続したソ
ース電極Sを形成し、埋込層12に接続したドレイン電極
Dを形成し、埋込層11、12の間のチャンネル上にゲート
電極Gを形成し、シリコン基板1の表面にコンデンサの
一方の電極51を形成し、この電極51に引出線を接続する
ための引出電極を形成する。
【0020】(7) 各電極部をマスクして高温度の酸化雰
囲気中にさらし、コンデンサとなるアルミニウム膜51の
表面に酸化膜52を形成し、 (8) 再度、真空中でアルミニウムを蒸発させたのち、写
真蝕刻法により不要な部分を除去してコンデンサの他方
の電極53を形成すると、図6の平面図に示す可変抵抗R
とキャパシタンスCよりなる複合素子を得ることができ
る。
【0021】(その他の実施例)この発明の複合素子
は、単一の素子をケースに収めて1つの部品として使用
することもできるが、半導体のウエハ基板に形成される
集積回路の一部として形成して使用することができる。
【0022】また、半導体のウエハ基板に複数個のLR
複合素子および/またはCR複合素子を形成して、単一
のケースに収めることによって、単一部品の中に複数の
複合素子を形成することができる。
【0023】また、シリコン酸化膜4の代わりにシリコ
ン窒化膜を形成しても同様な作用、効果を奏することが
できる。
【0024】
【発明の効果】以上の実施例に基づく説明から明らかな
ように、この発明のLR複合素子またはCR複合素子
は、従来から使用されている集積回路の製造装置によっ
て製造し、検査し、パッケージングすることが可能にな
り、小型化が容易であり、大量生産に適し、廉価に製造
することができ、しかも新たな設備を設ける必要はない
のである。
【0025】可変抵抗としてFETのソース・ドレイン
間のチャンネルを使用し、このFETのゲート電極に印
加する制御電圧を外部から変化させてチャンネルの抵抗
値を変化させるように構成すると、制御電圧を印加する
配線のインダクタンスや静電容量の影響を回避すること
ができて、ほぼ設計どおりの理想的な特性を備えた複合
素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるLR複合素子を製
造工程順に示した断面図、
【図2】図1に示す第1実施例のLR複合素子の組立
図、
【図3】この発明の第2実施例であるLR複合素子の平
面図、
【図4】この発明の第3実施例であるLR複合素子の平
面図、
【図5】この発明の第4実施例であるCR複合素子を製
造工程順に示した断面図、
【図6】図5に示す第4実施例のCR複合素子の平面
図、
【図7】可変抵抗とリアクタンス素子との組合わの一例
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 シリコン単結晶のウエハ基板 3 アルミニウム膜 4 シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜 11、12 埋込層 31 スパイラル状のコイル電極 32、33 引出電極 41 開孔 51、53 コンデンサの電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンネルが可変抵抗として動作するM
    OS・FETを形成した半導体基板の表面に絶縁体の薄
    膜を介してリアクタンス素子を形成したことを特徴とす
    る可変抵抗とリアクタンス素子との複合素子。
  2. 【請求項2】 リアクタンス素子がスパイラル状のコイ
    ル電極であることを特徴とする請求項1に記載の複合素
    子。
  3. 【請求項3】 リアクタンス素子が凹凸状に屈曲させた
    電極であることを特徴とする請求項1に記載の複合素
    子。
  4. 【請求項4】 リアクタンス素子が直線状の電極である
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合素子。
  5. 【請求項5】 リアクタンス素子が誘電体の薄膜を介し
    て形成されたコンデンサであることを特徴とする請求項
    1に記載の複合素子。
JP16073994A 1994-06-21 1994-06-21 複合素子 Pending JPH088406A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012235155A (ja) * 2007-01-24 2012-11-29 Renesas Electronics Corp インダクタ
CN110233147A (zh) * 2019-05-08 2019-09-13 福建省福联集成电路有限公司 一种叠状电感及制作方法

Cited By (3)

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JP2012235155A (ja) * 2007-01-24 2012-11-29 Renesas Electronics Corp インダクタ
CN110233147A (zh) * 2019-05-08 2019-09-13 福建省福联集成电路有限公司 一种叠状电感及制作方法
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