JPH08839U - 通風孔フード及びその防風アダプタ - Google Patents

通風孔フード及びその防風アダプタ

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JPH08839U
JPH08839U JP7335393U JP7335393U JPH08839U JP H08839 U JPH08839 U JP H08839U JP 7335393 U JP7335393 U JP 7335393U JP 7335393 U JP7335393 U JP 7335393U JP H08839 U JPH08839 U JP H08839U
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ventilation hole
ventilation
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JP7335393U
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弘 中沢
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弘 中沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強風でも通風孔内への風の吹き込みを防止し
た通風孔フード及びその防風アダプタを提供する。 【構成】 室内21と室外22とを連通する通風孔24
の室外壁面部分に取り付けられる通風孔フードであっ
て、通風孔24の前部の空間を覆うと共に下側が開放さ
れて通風路開口31とされた雨避け部29と、雨避け部
の下縁に連続して通風路開口の下方に位置し、通風路開
口に連通すると共に取り付け対象壁面に沿った横方向の
排出路33を形成する防風部30とを具える。また、こ
の防風部を別部品で構成し、既設の通風孔フードに後付
けする防風アダプタ34とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は通風孔の所に取り付ける通風孔フードに関し、外気がその通風孔から 室内に吹き込むのを簡単な構成にて防止するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来の通風孔部を表す断面図である。図9に示すように、室内11と室 外12とを仕切る壁13に形成された通風孔14に換気扇15が装着される。通 風孔14の室外部分の壁13には通風孔14の前部の空間を覆うように雨避け用 の通風孔フード16が設けられ、フード16の下側の開放部には開閉式シャッタ ー17が取り付けられている。
【0003】 そして、換気扇15のファン18を回転させることで室内11の空気を通風孔 14を介して室外12に排出して室内11を換気する。
【0004】 開閉式シャッター17は室内11から開閉の操作ができるものが多く、換気扇 15を使用しないときはこのシャッター17を閉じて外気を遮断する一方、換気 扇15を使用するときにこのシャッター17を開いて室内11と室外12とを連 通させるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この従来の雨避け用の通風孔フード16においては、風の強い日等に外部の風 が室内11に吹き込むという問題があった。
【0006】 従来の雨避け用の通風孔フード16は、換気扇15が雨水に晒されるのを防ぐ ために換気扇15の室外12に露出している部分を覆うものであり、換気扇15 の上部から前部にかけて覆う断面が円弧状に湾曲した前板16aと換気扇15の 左右両側部を覆う平板状の側板16bとからなる箱状を呈し、換気扇15の下方 は排気のために開放された状態となっている。従って、このフード16は上方か らの雨水を避けるのには有効であるが、下からの吹き上げ風を防ぐ機能はない。
【0007】 ところが通常は、壁13に当たった風は壁13に沿って吹き上げられ、フード 16の下方開口からフード16内に風が進入することとなる。ここで、フード1 6の湾曲した前板16aは下側から吹き込んだ風を逆に壁13の通風孔14に向 かわせる働きをしてしまう。
【0008】 そのため、この吹き込み風によって換気扇15の排気能力が著しく弱められる ばかりでなく、風切り騒音が発生し、風が強いときにはファン18を回していて も外の風が室内11に吹き込んでしまうこともある。その結果、風の強い日には 事実上換気扇15の使用ができない状態となっていた。
【0009】 本考案は、上述の実状に鑑みてなされたものであり、強風でも通風孔内への風 の吹き込みを防止した通風孔フード及びその防風アダプタを提供することを目的 としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成する本考案にかかる通風孔フードは、室内と室外とを連通す る通風孔の室外壁面部分に取り付けられる通風孔フードであって、前記通風孔の 前部の空間を覆うと共に下側が開放されて通風路開口とされた雨避け部と、前記 雨避け部の下縁に連続して前記通風路開口の下方に位置し、前記通風路開口に連 通すると共に取り付け対象壁面に沿った横方向の排出路を形成する防風部と、を 具えたことを特徴とする。
【0011】 また、上述の目的を達成する本考案にかかる通風孔フードの防風アダプタは、 室内と室外とを連通する通風孔の室外壁面部分に取り付けられ、前記通風孔の前 部の空間を覆うと共に下側が開放された通風路開口を有する雨避け用の通風孔フ ードに装着する防風アダプタであって、前記通風路開口の下方に位置し、前記通 風路開口に連通すると共に取り付け対象壁面に沿った横方向の排出路を形成する ことを特徴とする。
【0012】
【作用】
このような通風孔フードでは、フードを下から見たときに雨避け部の下側通風 路開口を防風部が覆った状態となる。従って、壁面に沿って吹き上げられた風は 防風部に当たってそれに沿って流れ、フードの内側にある通風孔の方に入ること が阻止される。また、壁面に沿って横方向に流れる風は、防風部によって形成さ れる排出路を通って自由に流通することができ、これもまたフード内の通風孔の 方には風は入らない。
【0013】 一方、通風孔からの排気は排出路を通って排出される。
【0014】 また、通風孔フードの防風アダプタは、既設の雨避け部用の通風孔フードに装 着されることで、上述と同じ作用を為す。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面によって詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例にかかる通風孔フードを有する通風孔部を表す断面図 、図2はその正面図である。図1、図2に示すように、室内21と室外22を仕 切る壁23に形成された通風孔24に換気扇25が装着される。尚、換気扇25 自体は換気扇モータ26とファン27からなり、従来のものと同様である。
【0016】 本考案による通風孔フード28は雨避け部29と防風部30とを有している。 雨避け部29は上述の従来の雨避け用の通風孔フード16と同様のものであり、 換気扇25が雨水に晒されるのを防ぐために換気扇25の室外22に露出してい る部分を覆う機能を有している。すなわち、雨避け部29は、通風孔24の前部 の空間の上方及び前方を覆う断面が円弧状に湾曲した前板29aと、該空間の左 右の両側方を覆う平板状の側板29bとからなっている。雨避け部29の下側は 開放されて通風路開口31とされ、そこに従来と同様に開閉式シャッター32が 取り付けられている。
【0017】 通風孔フード28の防風部30は通風路開口31の下方に位置し、平板状をな しその上端が前記雨避け部29の前板29aの前部下縁に連続すると共に、その 下端は通風孔24の下方の壁23に接し、図1に示すように取り付け対象壁23 に対して約45度の角度で傾斜している。防風部30の下縁両端には固定用フラ ンジ30aが形成されていて、このフランジ30aを利用して壁23にボルト等 によって固定される。
【0018】 而して、この防風部30によって、通風路開口31に連通した取り付け対象壁 面に沿った横方向の排出路33が形成される。
【0019】 図2に示すように、防風部30は、その左右の幅が上端において雨避け部29 の前板29aの幅とほぼ同じであり、その下端において若干幅広となった台形状 をしている。
【0020】 このような通風孔フード28では、このフード28を下から見たときに雨避け 部29の下側開放部を防風部30が覆った状態となる。従って、壁23に沿って 吹き上げられた風は防風部30に当たってそれに沿って流れ、フード28内の通 風孔24の方に入ることが阻止される。
【0021】 また、図1に示すように、防風部30には雨避け部29の側板29bに相当す る側壁が無いので、壁23に沿って横方向に流れる風は、防風部30と壁23の 間の排出路33を通って自由に流通することができ、これもまたフード28内の 通風孔24の方には風は入らない。
【0022】 一方、換気扇25の排気は、上述の防風部30と壁23の間の排出路33を通 って排出できるので、防風部30が排出の障害となることはない。
【0023】 このように、本通風孔フード28では、簡単な構成で、通風孔24の本来の排 気機能を損なうことなく、強風の場合においても外気の進入を阻止しながら排気 することが可能となる。
【0024】 また、通風孔フード28の雨避け部29は、従来と同様に、通風孔24や換気 扇25に雨水等が直接当たるのを防止する。
【0025】 防風部30と壁23の間に雨水等が進入することが考えられるが、これは例え ば本実施例においては、防風部30の下端縁を、固定用フランジ30aの部分を 除いて、壁23から少し離して設置することで、その隙間から水抜きをすること ができる。その他、この水抜きには通常の手段が利用でき、例えば、防風部30 の下端縁を水平に対して少し傾斜させたり、適当な水抜き孔を穿設するようにし てもよい。
【0026】 ここで、本実施例では、雨避け部29と防風部30とを一体的に成形して通風 孔フード28を構成しているが、これらは別体で製造するようにしてもよい。さ らに、既設の従来型の雨避け用の通風孔フード16にこの防風部30の機能を後 から追加するように防風アダプタとして構成することも可能である。
【0027】 図3は本考案にかかる防風アダプタの一実施例の側面図、図4はその正面図で ある。これらの図に示すように、本防風アダプタ34は上述の通風孔フード28 の防風部30だけを切り出したような概して台形状の平板であり、その上端縁に 雨避け用の通風孔フードの前板下縁に取り付けるための取付部34aを有すると 共に、その下端縁両端には固定用フランジ34bが形成されている。これらの取 付部34aの部分と固定用フランジ34bの部分は他の部分に対して若干屈曲し ており、それによって雨避け用の通風孔フードと壁との間にこの防風アダプタ3 4を取り付けたときに防風アダプタ34が壁に対して所定の角度(例えば45度 )傾斜するようになっている。
【0028】 本実施例では、取付部34aには、取り付ける対象の雨避け用の通風孔フード の前端下縁を挟むことのできる二股部35とそこに螺入された締め付け用のねじ 36からなる固定手段が設けられている。尚、本考案では固定手段はこれに限ら れるものではなく、例えば、溶接によって固定するようにしてもよい。
【0029】 而して、この防風アダプタ34は既設の雨避け用の通風孔フードに取り付けら れて使用される。例えば、従来の雨避け用の通風孔フード16の前板16aの下 縁に二股部35を差し込んでねじ36によってこの防風アダプタ34の取付部3 4aを固定する一方、固定用フランジ34bを利用して防風アダプタ34の下縁 を壁に固定することで、防風アダプタ34が取り付けられる。
【0030】 防風アダプタ34は既設の雨避け用の通風孔フードに取り付けられることで、 上述の通風孔フード28の防風部30と同じ機能を発揮する。
【0031】 上述した実施例では、通風孔フード28の防風部30及び防風アダプタ34を 平板状のものとして示したが、本考案の防風部あるいは防風アダプタの形状はこ れに限られるものではない。例えば、図5、図6に示すように、湾曲した断面形 状のものや、折り曲げたような断面形状のものを用いることもできる。
【0032】 また、上述の実施例では換気扇が設けられている通風孔フードの例について説 明したが、本考案は換気扇に限られず、一般的に通風孔のフードに適用可能であ る。
【0033】 さらに、上述の実施例では通風路開口31の所に開閉式シャッター32を設け ているが、本考案による通風孔フード、あるいは防風アダプタを用いれば、前述 のように下からの吹き込み風がシャットアウトされるので、場合によっては開閉 式シャッター32は不要とすることもできる。
【0034】 図7は本考案の別の実施例にかかる通風孔フードを有する通風孔部を表す一部 破断側面図である。
【0035】 図1に示した実施例では、通風孔フード28の通風路開口31は雨避け部29 の前板29aと左右側板29bと取り付け対象壁23とで囲まれて構成されてい るが、本考案は図7に示すような四方を囲んだダクト状の通風孔フードにも適用 できる。すなわち、図7に示すように、この通風孔フード41の雨避け部42は 、下側に向けて湾曲して下方が開放された通風路開口43とされた矩形断面のダ クト状をしており、通風孔24の前部の空間の上方及び前方を覆う断面が円弧状 に湾曲した前板42aと、該空間の左右の両側方を覆う平板状の側板42bと、 該空間の下方及び後方を覆う後板42cとからなっている。
【0036】 この通風孔フード41の防風部44は通風路開口43の下方に位置し、前板4 2a及び後板42cと略同等の幅を有し一端が前板42a下縁に連続すると共に 他端が後板42c下縁に連続している略方形の断面を有している。そして、この 防風部44によって、通風路開口43に連通した横方向の排出路45が形成され る。
【0037】 このような通風孔フード41では、上述の通風孔フード28と同様に、壁23 に沿って吹き上げられた風は防風部44に当たってフード41内の通風孔24の 方に入ることが阻止される。一方、壁23に沿って横方向に流れる風は排出路4 5を通って自由に流通することができ、これもまたフード41内の通風孔24の 方には風は入らない。さらに、通風孔24の排気は通風路開口43に連通する排 出路45を通って排出可能である。
【0038】 図8は本考案のその他の実施例にかかる通風孔フードの図7と同様の図である 。図7の例は防風部44の断面形状を略方形としているが、本考案はこれに限ら れるものではなく、他の例として図8では防風部44の断面形状を略円形とした ものを示している。
【0039】 さらに、これらの防風部44を切り出して既設の通風孔フードに付設する防風 アダプタとして構成し得ることは上述の防風アダプタ34の場合と同じである。
【0040】
【考案の効果】
以上、実施例を挙げて詳細に説明したように本考案によれば、通風孔フードの 雨避け部の下縁に連続して通風路開口に連通すると共に取り付け対象壁面に沿っ た横方向の排出路を形成する防風部を設けたので、簡単な構成で、通風孔の本来 の排気機能を損なうことなく、強風の場合においても外気の進入を阻止しながら 排気することが可能となる。
【0041】 また、この防風部を別体のアダプタとして構成することで、既設の雨避け用の 通風孔フードに容易に上述の優れた防風部の機能を付加することができるように なる。
【0042】 さらに場合によっては、従来形の通風孔フードが必要としていたシャッターを 不要とすることもでき、大幅なコスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例にかかる通風孔フードを有
する通風孔部を表す断面図
【図2】 図1の正面図
【図3】 本考案にかかる防風アダプタの一実施例の側
面図
【図4】 図3の正面図
【図5】 本考案の他の実施例の概略断面図
【図6】 本考案のその他の実施例の概略断面図
【図7】 本考案の別の実施例にかかる通風孔フードを
有する通風孔部を表す一部破断側面図
【図8】 本考案のさらに別の実施例にかかる通風孔フ
ードを有する通風孔部を表す一部破断側面図
【図9】 従来の通風孔部を表す断面図
【符号の説明】
21 室内 22 室外 23 壁 24 通風孔 25 換気扇 26 換気扇モータ 27 ファン 28、41 通風孔フード 29、42 雨避け部 30、44 防風部 31、43 通風路開口 32 開閉式シャッター 33、45 排出路 34 防風アダプタ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内と室外とを連通する通風孔の室外壁
    面部分に取り付けられる通風孔フードであって、 前記通風孔の前部の空間を覆うと共に下側が開放されて
    通風路開口とされた雨避け部と、 前記雨避け部の下縁に連続して前記通風路開口の下方に
    位置し、前記通風路開口に連通すると共に取り付け対象
    壁面に沿った横方向の排出路を形成する防風部と、 を具えたことを特徴とする通風孔フード。
  2. 【請求項2】 前記雨避け部の通風路開口は該雨避け部
    の前板と左右の側板と前記取り付け対象壁面とで囲まれ
    て構成され、前記防風部は前記前板と略同等の幅を有し
    上端が該前板下縁に連続すると共に下端が前記通風孔の
    下方の前記壁面に取り付けられる請求項1記載の通風孔
    フード。
  3. 【請求項3】 前記雨避け部の通風路開口は該雨避け部
    の前板と左右の側板と後板とで囲まれて構成され、前記
    防風部は前記前板及び後板と略同等の幅を有し一端が該
    前板下縁に連続すると共に他端が該後板下縁に連続する
    請求項1記載の通風孔フード。
  4. 【請求項4】 室内と室外とを連通する通風孔の室外壁
    面部分に取り付けられ、前記通風孔の前部の空間を覆う
    と共に下側が開放された通風路開口を有する雨避け用の
    通風孔フードに装着する防風アダプタであって、 前記通風路開口の下方に位置し、前記通風路開口に連通
    すると共に取り付け対象壁面に沿った横方向の排出路を
    形成することを特徴とする通風孔フードの防風アダプ
    タ。
  5. 【請求項5】 前記通風路開口は前記雨避け部用の通風
    孔フードの前板と左右の側板と取り付け対象壁面とで囲
    まれて構成され、前記防風アダプタは前記前板と略同等
    の幅を有し上端が該前板下縁に接続されると共に下端が
    前記通風孔の下方の前記壁面に取り付けられる請求項4
    記載の通風孔フードの防風アダプタ。
  6. 【請求項6】 前記通風路開口は前記雨避け部用の通風
    孔フードの前板と左右の側板と後板とで囲まれて構成さ
    れ、前記防風アダプタは前記前板及び後板と略同等の幅
    を有し一端が該前板下縁に接続されると共に他端が該後
    板下縁に接続される請求項4記載の通風孔フードの防風
    アダプタ。
JP7335393U 1993-12-24 1993-12-24 通風孔フード及びその防風アダプタ Pending JPH08839U (ja)

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