JPH088278A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH088278A
JPH088278A JP6160643A JP16064394A JPH088278A JP H088278 A JPH088278 A JP H088278A JP 6160643 A JP6160643 A JP 6160643A JP 16064394 A JP16064394 A JP 16064394A JP H088278 A JPH088278 A JP H088278A
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JP
Japan
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pellet
manufacturing
lead
pellets
resin
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JP6160643A
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English (en)
Inventor
靖司 ▲高▼橋
Yasushi Takahashi
Akira Higuchi
顕 樋口
Takuya Nakajo
卓也 中條
Tadatoshi Danno
忠敏 団野
Mitsuo Togawa
光生 戸川
Kazuo Hatori
和夫 羽鳥
Katsuo Arai
克夫 新井
Kazuya Takahashi
和也 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

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  • Wire Bonding (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置の製造効率を高める。 【構成】 ペレット連結体製造工程1で、複数個のペレ
ット14を縦横に形成されたウエハ10からペレット連
結体13が切り出される。リード接続工程2で、ペレッ
ト連結体の各ペレットにキャリアテープ23のリード2
6がTABのインナボンディング法により接続される。
樹脂封止体成形工程3で、ペレット連結体上に樹脂封止
体18がペレットのリード接続部17を樹脂封止するよ
うにトランスファ成形される。検査工程4で、ペレット
連結体のまま各ペレットについて電気的特性が検査され
る。分割工程5で、ペレット連結体がペレット毎に分割
され、キャリアテープから切り離される。 【効果】 リード接続作業、樹脂封止体成形作業がペレ
ット連結体に実施されるため、製造効率が高められる。
ペレット連結体の各ペレットの位置は固定であるため、
各ペレットへのリードの接続作業は位置ずれなく高精密
に実行できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方
法、特に、その量産技術に関し、例えば、少品種大量生
産される小信号用トランジスタや半導体集積回路装置
(以下、ICという。)の製造方法に利用して有効な技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小信号用トランジスタやICの製
造方法においては、半導体ウエハ(以下、ウエハとい
う。)にトランジスタ回路または集積回路が各ペレット
部毎に作り込まれた後に、ウエハが各ペレット毎に分割
される。そして、分割されたペレットは個々に、リード
フレームにペレットボンディングされるとともに、ペレ
ットの各電極パッドとリードフレームのインナリードと
の間にワイヤを橋絡される。その後、トランスファー成
形方法により、樹脂封止体がペレット、インナリードお
よびワイヤを樹脂封止するように成形される。
【0003】なお、この一般的な半導体装置の製造方法
を述べてある例としては、特開平2−86150号公報
(殊に、従来の技術の項を参照。)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体装置の製造方法においては、ペレットボンディン
グ作業、ワイヤボンディング作業、樹脂封止体の成形作
業および電気的特性検査作業が最小単位であるペレット
毎にそれぞれ実施されるため、大量生産の効率には限界
がある。
【0005】本発明の第1の目的は、最小単位であるペ
レット毎の組立作業による生産効率の限界を超えること
ができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0006】ところで、特開平2−86150号公報に
は、組立作業を一括的に実施することができるモールド
ダイオードの製造方法が提案されている。すなわち、次
の工程を備えているモールドダイオードの製造方法であ
る。 (a)ウエハ内に多数のダイオードを形成するウエハ製
造工程。 (b)ウエハを個々のダイオードペレットに分割するペ
レット分割工程。 (c)各ペレット間にモールド樹脂を流し込むモールド
成形工程。 (d)ペレットの電極をモールド樹脂の表面に出すモー
ルド研磨工程。 (e)各ダイオードの電気的特性を検査測定する検査測
定工程。 (f)モールド樹脂を分割し、個々のモールドダイオー
ドに分ける分割工程。 (g)個々のモールドダイオードに外部電極を取り付け
る工程。
【0007】しかしながら、このモールドダイオードの
製造方法においては、ペレット分割工程にて個々のペレ
ットに分割されることにより、各ペレット相互間に位置
ずれが発生するため、分割後において、各ペレットの電
極にリードを接続することができないという問題点があ
ることが本発明者によって明らかにされた。つまり、ウ
エハ製造工程において各ペレットに電極(ペレットと外
部との電気的接続を確保するものであるため、リードに
相当する。)を作り込んで置き、その後、この電極を研
磨工程において露出させてリードを形成することが可能
な半導体装置、すなわち、モールドダイオードについて
の製造方法だけにしか使用することができないという問
題点がある。
【0008】本発明の第2の目的は、ペレットの形成工
程後にリードを各ペレットに接続することができる半導
体装置の製造方法を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。すなわち、電子回路が作り込まれたペレットが
複数個連結されているペレット連結体が製造されるペレ
ット連結体製造工程と、ペレット連結体の各ペレットに
リードがそれぞれ接続される接続工程と、ペレット連結
体に各ペレットのリード接続部を樹脂封止する樹脂封止
体が成形される工程と、ペレット連結体が各ペレット毎
に分割される分割工程と、を備えていることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】前記した手段によれば、リード接続作業および
樹脂封止体成形作業がペレット連結体に対して実施され
るため、これらの作業が各ペレット毎に実施される場合
に比べて製造効率を大幅に高めることができる。また、
ペレットボンディング工程が省略されているため、その
分、製造効率を高めることができる。
【0012】しかも、ペレット連結体の状態において各
ペレットの位置関係は固定されているため、各ペレット
に対するリードの接続作業は位置ずれなく高精密に実行
することができる。つまり、ペレットのリードの接続位
置や接続構造等について制約されないため、小信号用ト
ランジスタやIC等の全ての半導体装置を製造すること
ができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例である小信号用トラ
ンジスタの製造方法を示す概略工程図である。図2以降
はその各工程を示す説明図である。
【0014】本実施例において、本発明に係る半導体装
置の製造方法は、少品種大量生産向きの製品の代表例で
ある小信号用トランジスタ(以下、単にトランジスタと
いう。)を製造するのに使用されている。このトランジ
スタの製造方法は、トランジスタ回路が作り込まれたペ
レットが複数個連結されているペレット連結体が製造さ
れるペレット連結体製造工程1と、ペレット連結体の各
ペレットにリードがそれぞれ接続されるリード接続工程
2と、ペレット連結体に各ペレットのリード接続部を樹
脂封止する樹脂封止体が成形される樹脂封止体成形工程
3と、ペレット連結体の各ペレットについて電気的特性
が検査される検査工程4と、ペレット連結体が各ペレッ
ト毎に分割される分割工程5とを備えている。
【0015】まず、ペレット連結体製造工程1におい
て、図2および図3に示されているように、ペレット連
結体は複数個のペレットが縦横に配されて形成されたウ
エハから切り出されて形成される。すなわち、トランジ
スタの製造工程中の所謂前工程において、ウエハ10に
はトランジスタ回路が作り込まれたペレット14が複数
個、縦横に配されて形成される。
【0016】また、各ペレット14にはペレット内部か
らトランジスタ回路を外部に電気的に引き出すための電
極パッド15(図3参照)が3個ずつ形成される。さら
に、各電極パッド15にはリードを接続するためのバン
プ16(図3参照)が1個ずつ突設される。このバンプ
16は1個のペレット14に3個ずつ形成され、3個の
バンプ16がペレット14の一主面における一端辺に一
列に並ぶように配置されている。また、このバンプ16
は後記するようにリードを金−錫共晶によって電気的か
つ機械的に接続し得るように金材料(金または金合金)
が使用されて形成される。
【0017】その後、ウエハ10のスクライブラインに
は図2(a)に破線で示されているハーフカット部11
がダイシングされる。続いて、ウエハ10における所定
のスクライブラインには図2(a)に実線で示されてい
るフルカット部12がダイシングされる。フルカット部
12がウエハ10に切り込まれることにより、ウエハ1
0は図3に示されているペレット連結体13にそれぞれ
分断された状態になる。本実施例において、ペレット連
結体13は12個のペレット14を備えており、12個
のペレット14が四辺を揃えられて2列に並べられた状
態になっている。そして、ペレット連結体13に分断さ
れる以前に、各スクライブラインにハーフカット部12
が切り込まれているため、ペレット連結体13にはペレ
ット分割予備溝19が隣合うペレット14、14の境目
に切り込まれた状態になっている。また、各ペレット1
4のバンプ16群はペレット連結体13における各列の
外側端辺においてそれぞれ1列に整列した状態になって
いる。
【0018】次に、リード接続工程2において、図4な
いし図6に示されているように、ペレット連結体13の
各ペレット14にリードが、テープ・オートメイテッド
・ボンディング(TAB)のインナボンディング方法に
よって接続される。なお、同一または類似の部分が繰り
返される場合には、便宜上、一単位について図示および
説明が行われる。
【0019】このリード接続工程2においては、図5に
示されているキャリアテープ23が使用される。このキ
ャリアテープ23は樹脂が用いられて一定幅の長いテー
プ形状に形成されたテープ本体24を備えており、テー
プ本体24の幅方向の両端辺には送り孔(図示せず)が
長さ方向に等間隔に開設されている。また、テープ本体
24の中央部にはペレット連結体収容孔25が多数個、
長さ方向に等間隔を置いて開設されている。テープ本体
24の一主面にはリード26が多数本、各収容孔25内
に内側端が揃うように突出された状態で付着されてい
る。本実施例において、リード26群は3本を一組とし
て1個の収容孔25について12組が、6組ずつ左右2
列に配設されており、各リード26は収容孔25におい
てペレット連結体13の各バンプ14に対応されてい
る。
【0020】なお、リード26はテープ本体24の一主
面に銅箔を付着し、この銅箔を写真食刻方法によってパ
ターニングすることにより形成することができる。ま
た、少なくともリード26の後記するインナボンディン
グ部には錫めっき被膜(図示せず)が被着される。
【0021】このように構成されたキャリアテープ23
には前記構成に係るペレット連結体13が図6に示され
ているように、インナボンディングされる。すなわち、
キャリアテープ23がスプロケット等から構成されたピ
ッチ送り装置(図示せず)によってピッチ送りされて、
図6(a)に示されているように、ペレット連結体収容
孔25がボンディングステージ27に間欠停止される
と、ペレット連結体13がバンプ16群側を上向きにさ
れた状態で、下側ボンディング工具兼用の保持具28に
保持されて収容孔25内に挿入される。
【0022】続いて、図6(b)に示されているよう
に、挿入されたペレット連結体13の各バンプ16とキ
ャリアテープ23の各リード26の内側先端部下面とは
整合された状態で、保持具28と上側ボンディング工具
29とにより圧接される。この圧接により、バンプ16
とリード26との間には金−錫共晶層が形成されて接続
部17が構成されるため、バンプ16とリード26とは
電気的かつ機械的に接続された状態になる。
【0023】このバンプ16群とリード26群との接続
部17による接続により、図4に示されているように、
ペレット連結体13はキャリアテープ23にボンディン
グされた状態になる。また、ペレット連結体13の各ペ
レット14には3本のリード26が接続部17によりそ
れぞれ接続された状態になるため、各ペレット14に作
り込まれたトランジスタ回路はペレット14の電極パッ
ド15、接続部17およびリード26により外部に電気
的に引き出された状態になる。
【0024】次に、樹脂封止体成形工程3において、図
7および図8に示されているように、ペレット連結体1
3には各ペレット14の接続部17群を樹脂封止する樹
脂封止体18がトランスファー成形装置30によって成
形される。
【0025】図7に示されているトランスファ成形装置
30はシリンダ装置等(図示せず)によって互いに型締
めされる上型31と下型32とを備えている。下型32
の合わせ面にはペレット連結体収容凹部33bが複数
個、それぞれがペレット連結体13を収容し得るように
没設されている。他方、上型31の合わせ面には上型キ
ャビティー凹部33aが下型31の収容凹部33bに収
容されたペレット連結体13の上面と協働して、各ペレ
ット14の接続部17群側主面を樹脂封止し得る大きさ
および深さを有するキャビティー33を形成するように
それぞれ複数組没設されている。すなわち、上型キャビ
ティー凹部33aの底にはペレット連結体分割予備溝2
0を形成するための隔壁部33cが、ペレット連結体1
3におけるペレット分割予備溝19に対向するように突
設されている。この隔壁部33cは断面がV字形の棒形
状に形成されており、その尖端がペレット分割溝19の
開口中心線付近に位置するように構成されている。
【0026】下型32の合わせ面にはポット34が開設
されており、ポット34にはシリンダ装置(図示せず)
によって進退されるプランジャ35が挿入されるように
なっている。上型31の合わせ面にはカル36がポット
34との対向位置に配されて没設されているとともに、
複数状のランナ37が一端部でカル36に接続するよう
に没設されている。各ランナ37の他端部は上型キャビ
ティー凹部33aにそれぞれ接続されており、その接続
部にはゲート38が形成されている。また、下型32の
合わせ面には逃げ凹所39がキャリアテープ23の厚み
を逃げ得るように、キャリアテープ23の幅よりも若干
大きめの長方形で、その厚さと略等しい寸法の一定深さ
に没設されている。
【0027】次に、以上の構成に係るトランスファー成
形装置30が使用されて、前記のように組付けられたキ
ャリアテープ23とペレット連結体13との組立体に樹
脂封止体18がトランスファー成形される作業について
説明する。
【0028】まず、ペレット連結体13が組付けられた
キャリアテープ23は、下型32に没設されている逃げ
凹所39内に、ペレット連結体13が下型キャビティー
凹部33b内に収容されるように配されてセットされ
る。この状態において、ペレット連結体13は下型キャ
ビティー凹部33b内に収容されて位置決めされた状態
になる。
【0029】続いて、上型31と下型32とが型締めさ
れてキャビティー33が形成されると、ポット34に成
形材料としての樹脂が突き固められてなるタブレット
(図示せず)が投入される。続いて、タブレットが加熱
溶融されることにより液状の成形材料(以下、レジンと
いう。)40が形成されるとともに、プランジャ35が
ポット34内を前進されることにより、このレジン40
がポット34から押し出されて、ランナ37およびゲー
ト38を通じてキャビティー33に送給されて注入され
る。
【0030】注入後、レジン40が熱硬化されると、キ
ャビティー33によりペレット連結体13の接続部17
群側主面上に樹脂封止体18が成形される。その後、上
型31および下型32は型開きされるとともに、エジェ
クタ・ピン(図示せず)により樹脂封止体18が離型さ
れる。さらに、ペレット連結体13に樹脂封止体18が
成形されたキャリアテープ23は、下型32の逃げ凹所
39から抜き出されるともに、トランスファー成形装置
30から脱装される。
【0031】以上のようにして樹脂成形された樹脂封止
体18は、ペレット連結体13の接続部17群側主面を
全体的に被覆した状態になっているとともに、上型31
の隔壁部33cによって同時に成形された樹脂封止体分
割予備溝20によって各ペレット14毎に仕切られた状
態になっている。そして、樹脂封止体18の内部にはペ
レット14の接続部側主面、リード26のインナ部およ
び接続部17が樹脂封止された状態になっている。ま
た、リード26のアウタ部は樹脂封止体18における一
側面から外部に直角にそれぞれ突出した状態になってい
る。さらに、ペレット連結体13の接続部側主面を除く
5面は樹脂封止体18から露出した状態になっている。
【0032】また、このように成形された樹脂封止体1
8はペレット連結体13に予め形成された各ペレット分
割予備溝19をそれぞれ埋めるように成形されている。
さらに、樹脂封止体18に形成された各樹脂封止体分割
予備溝20は隣合うペレット14、14の境界線である
各ペレット分割予備線19に沿って配されている。
【0033】次に、検査工程4において、ペレット連結
体13の各ペレット14について電気的特性が実施され
る。この電気的特性検査はペレット連結体13がキャリ
アテープ23に組付けられた状態のまま実施される。す
なわち、電気的特性検査を実施するテスターの接触子
(図示せず)は、ペレット連結体13の各ペレット14
における3本のリード26に接触されて電気的に接続さ
れる。そして、ペレット13とテスターとはリード26
および接触子を通じてテスト信号が交信され、検査が実
施される。このようにして、各ペレット14に対する電
気的特性検査作業は、ペレット連結体13につき一括し
て実行されるため、その作業効率はきわめて高くなる。
【0034】ちなみに、電気的特性検査工程4におい
て、不良品と判定されたペレット14については不良品
マーク(図示せず)が、不良品ペレット14に成形され
た樹脂封止体18の見やすい場所に適当なマーキング装
置(図示せず)によって表示される。
【0035】最後に、分割工程5において、各リード2
6がキャリアテープ23から切り離されるとともに、ペ
レット連結体13が各ペレット14毎に分割される。各
リード26のキャリアテープ23からの切り離し方法と
しては、ダイとパンチとによる剪断方法や、レーザー照
射等による溶断方法等を使用することができる。また、
ペレット連結体13を各ペレット14に分断する方法と
しては、レーザー照射による溶断方法等を使用すること
ができる。さらに、ペレット連結体13にはペレット分
割予備溝19および樹脂封止体分割予備溝20が予め形
成されているため、ブレーキング方法を使用することが
できる。つまり、ブレーキングローラー等によってペレ
ット連結体13に適度の曲げ応力が作用されると、ペレ
ット分割予備溝19および連結体分割予備溝20に応力
が集中的に作用するため、ペレット連結体13は各ペレ
ット14に適正に分断されることになる。
【0036】分割工程5において、各リード26がキャ
リアテープ23から切り離されるとともに、ペレット連
結体13が各ペレット14毎に分割されると、図9に示
されているトランジスタ21が製造されたことになる。
このトランジスタ21はトランジスタ回路が作り込まれ
たペレット14と、ペレット14の各電極パッド15に
接続部17を介してそれぞれ接続された3本のリード2
6と、ペレット14の接続部17側の主面に各接続部1
7およびリード26のインナ部を樹脂封止するように成
形された樹脂封止体18とを備えており、ペレット14
の6面のうち樹脂封止体18で被覆された面以外の5面
は露出した状態になっている。
【0037】以上のように製造されたトランジスタ21
はプリント配線基板41に図9に示されているように実
装される。すなわち、プリント配線基板41の主面には
ランド42が3個、スクリーン印刷法や写真食刻法等に
より四角形の小板形状に形成されており、各ランド42
はプリント配線基板41に配線された電気配線(図示せ
ず)にそれぞれ電気的に接続されている。また、各ラン
ド42は互いにエアギャップ(絶縁間隔)を保つように
配置されているとともに、トランジスタ21の3本のリ
ード26の配置や大きさにそれぞれ対応されている。
【0038】このように構成されたプリント配線基板4
1の各ランド42にははんだペースト(図示せず)がス
クリーン印刷法やメタルマスク法等の適当な塗布方法に
よって塗布される。そして、トランジスタ21は3本の
リード26が各ランド42にそれぞれ整合された状態で
プリント配線基板41の上に搭載される。この状態で、
リフローはんだ付け処理が実施されると、各リード26
とランド42との間にはんだ付け部43が形成されるた
め、トランジスタ21はプリント配線基板41に電気的
かつ機械的に接続された実装状態になる。
【0039】なお、トランジスタ21の3本のリード2
6のアウタ部を図10に示されているように形成するこ
とにより、各リード26のエアギャップを大きく設定す
ることができる。図10(a)においては、3本のリー
ド26はそれぞれの長さを大中小に切り分けられてい
る。図10(b)においては、3本のリード26のうち
両側のリードが厚さ方向にクランク形状にそれぞれ屈曲
されている。図10(c)においては、トランジスタ2
1に分割された後、3本のリード26にエアギャップ拡
大用の各リード44がそれぞれ接続されている。
【0040】また、前記実施例では、トランジスタ21
がプリント配線基板に表面実装される場合について説明
したが、トランジスタ21は挿入(インライン)実装す
ることも可能である。
【0041】前記実施例によれば、次の効果が得られ
る。 (1) リード接続作業および樹脂封止体成形作業がペ
レット連結体に対して実施されるため、これらの作業が
各ペレット毎に実施される場合に比べて製造効率を大幅
に高めることができる。
【0042】(2) また、ペレットボンディング工程
が省略されているため、その分、製造効率を高めること
ができる。
【0043】(3) ペレット連結体の状態において各
ペレットの位置関係は固定されているため、各ペレット
に対するリードの接続作業は位置ずれなく高精密に実行
することができる。つまり、リードのペレットへの接続
作業に際して、ペレットのリードの接続位置や接続構造
等の接続条件について制約されることがない。
【0044】(4) テープ・オートメイテッド・ボン
ディングのインナボンディング方法によってペレットに
リードを接続することにより、ペレット連結体のペレッ
ト群にキャリアテープのリード群を一括して接続するこ
とができるため、製造効率をより一層高めることができ
る。
【0045】(5) ペレット連結体を複数個のペレッ
トが縦横に配されて作り込まれたウエハから切り出すこ
とにより、一般的なウエハの製造工程を変更することな
く、ペレット連結体を製造することができるため、既存
の半導体装置の生産設備をそのまま使用することができ
る。
【0046】(6) ペレット連結体にペレット分割予
備溝および樹脂封止体に樹脂封止体分割予備溝を形成し
ておくことにより、樹脂封止体が成形されたペレット連
結体を各ペレット毎に正確かつ容易に分割することがで
きる。
【0047】(7) ペレット連結体の状態で、各ペレ
ットについての電気的特性検査を実行することにより、
この検査の効率を大幅に高めることができる。
【0048】なお、前記実施例では、ペレット連結体1
3のペレット14の連結個数が12個である場合につい
て説明したが、実際上は数10個〜数100個連結する
ことが望ましい。
【0049】次に、本発明の他の実施例であるICの製
造方法について説明する。図11以降は本発明の他の実
施例であるICの製造方法の各工程を示す各説明図であ
る。
【0050】本実施例においては、本発明に係る半導体
装置の製造方法は、ICを製造する方法として使用され
ており、まず、図11に示されているペレット連結体5
3がペレット連結体製造工程において製造される。すな
わち、ICの製造工程中の所謂前工程において、ウエハ
(図示せず)には半導体集積回路が作り込まれたペレッ
ト54が複数個、縦横に配されて形成される。また、各
ペレット54にはペレット内部から半導体集積回路を外
部に電気的に引き出すための電極パッド55が8個ず
つ、ペレット54の一主面における各辺に2個ずつがそ
れぞれ一列に並ぶように配置されて形成されている。こ
の電極パッド55は後記するようにリードとしてのワイ
ヤを超音波熱圧着式ワイヤボンディングによって電気的
かつ機械的に接続し得るようにアルミニウム材料(アル
ミニウムまたは合金)が使用されて形成される。
【0051】その後、ウエハのスクライブラインにはハ
ーフカット部(図示せず)がダイシングされ、続いて、
ウエハにおける所定のスクライブラインにはフルカット
部(図示せず)がダイシングされる。フルカット部がウ
エハに切り込まれることにより、ウエハは図11に示さ
れているペレット連結体53にそれぞれ分断された状態
になる。本実施例において、ペレット連結体53は6個
のペレット54を備えており、6個のペレット54が四
辺を揃えられて2列に並べられた状態になっている。そ
して、各ペレット54には8個の電極パッド55が配設
されている。また、ペレット連結体53に分断される以
前に、各スクライブラインにハーフカット部が切り込ま
れているため、ペレット連結体53にはペレット分割予
備溝59が隣合うペレット54、54の境目に切り込ま
れた状態になっている。
【0052】次に、リード接続工程において、図12お
よび図13に示されているように、ペレット連結体53
の各ペレット54にリードとしてのワイヤ56が、超音
波熱圧着式ワイヤボンディング装置70が使用されるこ
とによって接続される。なお、同一または類似の部分が
繰り返される場合には、便宜上、一単位について図示お
よび説明が行われる。
【0053】このリード接続工程としてのワイヤボンデ
ィング工程において、図13に示されているように、前
記構成に係るペレット連結体53は電極パッド55群側
の主面を上向きにされた状態で、ワイヤボンディング装
置70における真空吸着チャック71に真空吸着保持さ
れる。なお、真空吸着チャック71は保持したペレット
連結体53を加熱するヒートブロックを兼ねるように構
成されている。
【0054】その後、ワイヤボンディング装置70にお
けるボンディング工具としてのキャピラリー72によっ
てワイヤ56の素材となるワイヤ素材73の先端部が、
ペレット連結体53の電極パッド55にボールボンディ
ングされて接続部57が形成される。すなわち、ワイヤ
素材73の先端部をキャピラリー72の先端から突き出
されて加熱溶融されて形成されたボール74が、ヒート
ブロックにより加熱されたペレット連結体53の電極パ
ッド55にキャピラリー72によって押し付けられ、か
つ、超音波エネルギーを付勢されることにより、ワイヤ
素材73の先端部が熱圧着される。
【0055】ここで、ワイヤ素材73としては、後述す
る実装に使用されるはんだ材料の融点以上の融点を有す
る導電性材料、例えば銅材料(銅またはその合金)が用
いられて形成されたものが使用される。また、ワイヤ5
6は後記するように電極パッド55上に立脚状態に接続
されるので、ワイヤ素材73は比較的大きな剛性を維持
し得る硬度や線径等を備えるように構成される。
【0056】次いで、先端部が電極パッド55に固着さ
れた状態でワイヤ素材73がキャピラリー62から繰り
出されながら、キャピラリー72が所定の高さまで上昇
される。続いて、キャピラリー72の先端に放電トーチ
75が接近されて放電されることにより、電極パッド5
5とキャピラリー72との間に架線されたワイヤ素材7
3がキャピラリー72の先端付近において溶断される。
この溶断によって、電極パッド55の上にはリードとし
てのワイヤ56が所定長さをもって立脚された状態で、
接続されたことになる。他方、キャピラリー72から突
き出されたワイヤ素材73の先端部には溶断に伴って、
次回のボンディングのためのボール74が形成された状
態になる。
【0057】以降、前記作動が繰り返されることによ
り、図12に示されているように、ペレット連結体53
における各ペレット54の電極パッド55のそれぞれに
各ワイヤ56が接続されて行く。これにより、各ペレッ
ト54に作り込まれた半導体集積回路はペレット54の
電極パッド55、接続部57およびワイヤ56により外
部に電気的に引き出された状態になる。
【0058】次に、樹脂封止体成形工程において、ペレ
ット連結体53には各ペレット54の接続部57群を樹
脂封止する樹脂封止体58が図14に示されているポッ
ティング装置80によって成形される。
【0059】図14に示されているポッティング装置8
0は型枠81および注射装置85を備えている。型枠8
1は外枠82と内枠83とから構成されており、その高
さは全体にわたって一定であって、成形する樹脂封止体
の高さよりも高く形成されている。外枠82はペレット
連結体53の外形と略等しい長方形の枠形状に形成され
ている。内枠83はペレット連結体53に形成されたペ
レット分割予備溝59に対応する形状に形成され、外枠
82の内側に建て込まれている。したがって、外枠82
および内枠83によって枠空間84が6室に仕切られて
おり、各枠空間84は各ペレット54の上面形状に等し
い形状に形成されている。
【0060】他方、注射装置85はヘッド86と、ヘッ
ド86の下面に突設された6本の注射針87とから構成
されている。各注射針87はヘッド86の下面において
型枠81の各枠空間84の略中心に対向するように配さ
れて垂直方向下向きに突設されており、液状成形材料と
してのレジン(図示せず)を各枠空間84のペレット5
4上に注射し得るように構成されている。
【0061】次に、以上の構成に係るポッティング装置
80が使用されて、前記のように製造されたペレット連
結体53に樹脂封止体58がポッティング成形される作
業について説明する。
【0062】まず、ペレット連結体53の上に型枠81
が、各枠空間84が各ペレット54に整合するように配
置されて載せられる。次いで、注射装置85が下降され
て、各注射針87が各枠空間84内にそれぞれ挿入され
る。続いて、各注射針87からレジン(図示せず)が各
枠空間84内のペレット54の上にそれぞれ注射され
る。
【0063】注射後、レジンが熱硬化されると、型枠8
1によりペレット連結体53の接続部57群側主面上に
樹脂封止体58が成形される。その後、注射装置85お
よび型枠81が上昇されてペレット連結体53から離さ
れる。
【0064】以上のようにして樹脂成形された樹脂封止
体58は、ペレット連結体53の接続部57群側主面を
全体的に被覆した状態になっているとともに、内枠83
によって同時に成形された樹脂封止体分割予備溝60に
よって各ペレット54毎に仕切られた状態になってい
る。そして、樹脂封止体58の内部にはペレット54の
接続部側主面、ワイヤ56の根元部および接続部57が
樹脂封止された状態になっている。また、ワイヤ56の
大部分は樹脂封止体58における上面から上方に直角に
それぞれ突出した状態になっている。さらに、ペレット
連結体53の接続部側主面を除く5面は樹脂封止体58
から露出した状態になっている。
【0065】この樹脂封止体58はペレット連結体53
に予め形成された各ペレット分割予備溝59をそれぞれ
埋めるように成形されている。また、樹脂封止体58に
は各樹脂封止体分割予備溝60が隣合うペレット54、
54の境界線である各ペレット分割予備溝59に沿って
形成されている。
【0066】次に、検査工程において、ペレット連結体
53の各ペレット54について電気的特性が実施され
る。この電気的特性検査はペレット連結体53の状態の
まま実施される。すなわち、電気的特性検査を実施する
テスターのソケット(図示せず)は、ペレット連結体5
3に突設された複数本のワイヤ56をそれぞれ挿入可能
な差込み口を有する構造に構成されており、そのソケッ
トにペレット連結体53を対向させて各ワイヤ56を各
差込み口に挿入させることにより電気的に接続される。
そして、ペレット53とテスターとはワイヤ56および
ソケットを通じてテスト信号が交信され、検査が実施さ
れる。このようにして、各ペレット54に対する電気的
特性検査作業は、ペレット連結体53につき一括して実
行されるため、その作業効率はきわめて高くなる。
【0067】ちなみに、電気的特性検査工程において、
不良品と判定されたペレット54については不良品マー
ク(図示せず)が、不良品ペレット54に成形された樹
脂封止体58の見やすい場所に適当なマーキング装置
(図示せず)によって表示される。
【0068】最後に、分割工程において、ペレット連結
体53が各ペレット54毎に分割される。ペレット連結
体53を各ペレット54に分断する方法としては、レー
ザー照射による溶断方法等を使用することができる。さ
らに、ペレット連結体53にはペレット分割予備溝59
および樹脂封止体分割予備溝60が予め形成されている
ため、ブレーキング方法を使用することができる。つま
り、ブレーキングローラー等によってペレット連結体5
3に適度の曲げ応力が作用されると、ペレット分割予備
溝59および連結体分割予備溝60に応力が集中的に作
用するため、ペレット連結体53は各ペレット54に適
正に分断されることになる。
【0069】分割工程において、ペレット連結体53が
各ペレット54毎に分割されると、図15に示されてい
るIC61が製造されたことになる。このIC51は半
導体集積回路が作り込まれたペレット54と、ペレット
54の各電極パッド55に接続部57を介してそれぞれ
接続された8本のワイヤ56と、ペレット54の接続部
57側の主面に各接続部57およびワイヤ56の根元部
を樹脂封止するように成形された樹脂封止体58とを備
えており、ペレット54の6面のうち樹脂封止体58で
被覆された面以外の5面は露出した状態になっている。
【0070】以上のように製造されたIC61はこのま
まの状態でも、ワイヤ56がペレット54の主面に対し
て直角に突設された状態になっているため、所謂ピン・
グリッド・アレー・パッケージのようにプリント配線基
板に挿入(インライン)実装することもできる。
【0071】しかし、本実施例においては、ワイヤ56
が図16に示されているリード成形装置90が使用され
て、直角に屈曲されることにより、IC61は図17に
示されているように表面実装可能なパッケージ構造に形
成される。
【0072】すなわち、図16に示されているリード成
形装置90は真空吸着チャック91と4枚の屈曲具92
とを備えている。そして、IC61はワイヤ56群側主
面を上向きにされた状態で、真空吸着チャック91に真
空吸着保持される。次いで、4枚の屈曲具92が前後左
右の4辺のワイヤ56の内側空間にそれぞれセットされ
る。各屈曲具92は四角形の板形状に形成されており、
ワイヤ56に対向する主面には保持溝93が2条、各ワ
イヤ56に沿うようにそれぞれ刻設されている。この保
持溝93はV字溝に形成されており、ワイヤ56を溝内
に自動的に迎え入れるようになっている。
【0073】続いて、各屈曲具92が垂直状態から水平
方向に外向きにそれぞれ倒伏される。この倒伏作動に伴
って、ワイヤ56は樹脂封止体58に固定された基端部
を起点として直角に屈曲される。このとき、保持溝93
に迎え入れられるため、ワイヤ56は直線かつ直角に屈
曲される。
【0074】以上のようにして表面実装形パッケージ構
造に製造されたIC61は、プリント配線基板62に図
17に示されているように実装される。すなわち、プリ
ント配線基板62の主面にはランド63が8個、スクリ
ーン印刷法や写真食刻法等により四角形の小板形状に形
成されており、各ランド63はプリント配線基板62に
配線された電気配線(図示せず)にそれぞれ電気的に接
続されている。また、各ランド63は互いにエアギャッ
プ(絶縁間隔)を保つように配置されているとともに、
IC61に突設された8本のワイヤ56の配置や大きさ
にそれぞれ対応されている。
【0075】このように構成されたプリント配線基板6
2の各ランド63には、はんだペースト(図示せず)が
スクリーン印刷法やメタルマスク法等の適当な方法によ
って塗布される。そして、IC61は8本のワイヤ56
が各ランド63にそれぞれ整合された状態でプリント配
線基板62の上に搭載される。この状態で、リフローは
んだ付け処理が実施されると、各ワイヤ56とランド6
3との間にはんだ付け部64が形成されるため、IC6
1はプリント配線基板62に電気的かつ機械的に接続さ
れた実装状態になる。
【0076】本実施例によれば、前記実施例に加えて次
の効果が得られる。すなわち、ペレットの内部回路を外
部に電気的に接続するためのリードとしてのワイヤ56
をペレット連結体53における各ペレット54の四辺に
それぞれ接続することができるため、四辺にリードが配
置されるパッケージ構造を備えているIC等の半導体装
置全般を製造することができる。
【0077】図18は本発明の他の実施例であるICの
製造方法によって製造されたICを示している。本実施
例のIC65が前記実施例のIC61と異なる点は、リ
ードがはんだバンプ66に形成される点にある。すなわ
ち、リードとしてのはんだバンプ66は、ペレット連結
体53のペレット54における各電極パッド55にはん
だ材料が使用されワイヤボンディングされたワイヤが加
熱溶融されることにより、樹脂封止体58の上に電極パ
ッド55に電気的かつ機械的に接続された状態で半球形
状に形成される。
【0078】このようにして製造されたはんだバンプ6
6を有するIC65は、プリント配線基板67に図18
(b)に示されているように実装される。すなわち、プ
リント配線基板67の一主面にはランド68が8個、ス
クリーン印刷法や写真食刻法等により四角形の小板形状
に形成されており、各ランド68はプリント配線基板6
7に配線された電気配線(図示せず)にそれぞれ電気的
に接続されている。また、各ランド68は互いにエアギ
ャップ(絶縁間隔)を保つように配置されているととも
に、IC65の8個の半田バンプ66の配置や大きさに
それぞれ対応されている。
【0079】このように構成されたプリント配線基板6
7にはIC65が、各はんだバンプ66を各ランド68
にそれぞれ整合された状態で搭載される。この状態で、
加熱処理が実施されると、電極パッド55とランド68
との間に接続部69がはんだバンプ68によって形成さ
れるため、IC65はプリント配線基板67に電気的か
つ機械的に接続された実装状態になる。
【0080】本実施例によれば、前記実施例の効果に加
えて次の効果が得られる。すなわち、IC65とプリン
ト配線基板67とを電気的かつ機械的に接続する接続部
69が各電極パッド55に突設されたはんだバンプ66
によって形成されるため、各ランド68の間隔を狭小化
することができ、実装密度を高めることができる。
【0081】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0082】例えば、電気的特性検査はペレット連結体
の状態で実施するに限らず、ペレット連結体を分割した
後に、各ペレット毎に実施してもよい。
【0083】製造された半導体装置についての実装方法
は前記実施例に限らず、ユーザーの所望の実装形態に対
応して適宜選定することが望ましい。
【0084】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である小信号
用トランジスタおよびICの製造技術に適用した場合に
ついて説明したが、それに限定されるものではなく、パ
ワートランジスタやその他のトランジスタ等の個別半導
体装置およびパワーICや光半導体装置等の半導体装置
についての製造方法全般に適用することができる。
【0085】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0086】リード接続作業および樹脂封止体成形作業
がペレット連結体に対して実施されるため、これらの作
業が各ペレット毎に実施される場合に比べて製造効率を
大幅に高めることができる。また、ペレットボンディン
グ工程が省略されているため、その分、製造効率を高め
ることができる。
【0087】しかも、ペレット連結体の状態において各
ペレットの位置関係は固定されているため、各ペレット
に対するリードの接続作業は位置ずれなく高精密に実行
することができる。つまり、ペレットのリードの接続位
置や接続構造等について制約されないため、小信号用ト
ランジスタやIC等の全ての半導体装置を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である小信号用トランジスタ
の製造方法を示す概略工程図である。
【図2】ペレット連結体製造工程を示しており、(a)
は平面図、(b)はb−b線に沿う拡大正面断面図であ
る。
【図3】ペレット連結体を示しており、(a)は斜視
図、(b)はb−b線に沿う正面断面図である。
【図4】リード接続工程後を示しており、(a)は平面
図、(b)はb−b線に沿う正面断面図である。
【図5】リード接続工程に使用されるキャリアテープを
示しており、(a)は平面図、(b)はb−b線に沿う
正面断面図である。
【図6】リード接続工程を示しており、(a)は接続前
の拡大正面断面図、(b)は接続後の拡大正面断面図で
ある。
【図7】樹脂封止体成形工程を示しており、(a)は側
面断面図、(b)はb−b線に沿う正面断面図である。
【図8】樹脂封止体成形工程後を示す一部省略斜視図で
ある。
【図9】製造されたトランジスタを示しており、(a)
は斜視図、(b)はb−b線に沿う正面断面図である。
【図10】(a)、(b)、(c)はリードの変形例を
示す各斜視図である。
【図11】本発明の他の実施例であるICの製造方法を
示しており、ペレット連結体製造工程で製造されたペレ
ット連結体を示す斜視図である。
【図12】リード接続工程後を示す一部省略斜視図であ
る。
【図13】リード接続工程を示す正面断面図である。
【図14】樹脂封止体成形工程を示す分解斜視図であ
る。
【図15】分割工程後のICを示しており、(a)は斜
視図、(b)は拡大正面断面図である。
【図16】リードの屈曲成形工程を示しており、(a)
は平面図、(b)は正面断面図である。
【図17】製造されたICを示しており、(a)は斜視
図、(b)はその実装状態を示す正面断面図である。
【図18】本発明の他の実施例を示しており、(a)は
製造されたICの正面断面図、(b)はその実装状態の
正面断面図である。
【符号の説明】
1…ペレット連結体製造工程、2…リード接続工程、3
…樹脂封止体成形工程、4…電気的特性検査工程、5…
分割工程、10…ウエハ、11…ハーフカット部、12
…フルカット部、13…ペレット連結体、14…ペレッ
ト、15…電極パッド、16…バンプ、17…接続部、
18…樹脂封止体、19…ペレット分割予備溝、20…
樹脂封止体分割予備溝、21…トランジスタ、23…キ
ャリアテープ、24…テープ本体、25…ペレット連結
体収容孔、26…リード、27…ボンディングステー
ジ、28…下側ボンディング工具兼用保持具、29…上
側ボンディング工具、30…トランスファー成形装置、
31…上型、32…下型、33…キャビティー、33c
…隔壁部、34…ポット、35…プランジャ、36…カ
ル、37…ランナ、38…ゲート、39…凹所、40…
レジン、41…プリント配線基板、42…ランド、43
…はんだ付け部、44…拡大用リード、53…ペレット
連結体、54…ペレット、55…電極パッド、56…ワ
イヤ、57…接続部、58…樹脂封止体、59…ペレッ
ト分割予備溝、60…樹脂封止体分割予備溝、61…I
C、62…プリント配線基板、63…ランド、64…は
んだ付け部、65…はんだバンプを有するIC、66…
はんだバンプ、67…プリント配線基板、68…ラン
ド、69…接続部、70…超音波熱圧着式ワイヤボンデ
ィング装置、71…真空吸着チャック、72…キャピラ
リー、73…ワイヤ素材、74…ボール、75…電極ト
ーチ、80…ポッティング装置、81…型枠、82…外
枠、83…内枠、84…枠空間、85…注射装置、86
…ヘッド、87…注射針、90…リード成形装置、91
…真空吸着チャック、92…屈曲具、93…保持溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中條 卓也 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 団野 忠敏 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 戸川 光生 茨城県結城市大字鹿窪1772−1 日立化成 工業株式会社内 (72)発明者 羽鳥 和夫 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 新井 克夫 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 高橋 和也 埼玉県入間郡毛呂山町大字旭台15番地 日 立東部セミコンダクタ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路が作り込まれたペレットが複数
    個連結されているペレット連結体が製造されるペレット
    連結体製造工程と、 ペレット連結体の各ペレットにリードがそれぞれ接続さ
    れる接続工程と、 ペレット連結体に各ペレットのリード接続部を樹脂封止
    する樹脂封止体が成形される工程と、 ペレット連結体が各ペレット毎に分割される分割工程
    と、 を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 ペレット連結体が、複数個のペレットが
    縦横に配されて形成されたウエハから切り出されて製造
    されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 ペレット連結体には各ペレット毎にペレ
    ット分割予備溝がそれぞれ形成されることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 樹脂封止体成形工程において、樹脂封止
    体がペレット分割予備溝を埋めるように成形されるとと
    もに、樹脂封止体には樹脂封止体分割予備溝が隣合うペ
    レットの境界線に沿って形成されることを特徴とする請
    求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 リードが、テープ・オートメイテッド・
    ボンディングのインナボンディング方法によってペレッ
    トに接続されることを特徴とする請求項1または請求項
    2または請求項3または請求項4に記載の半導体装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 リードが、ワイヤボンディング方法によ
    ってペレットに接続されることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2または請求項3または請求項4に記載の半
    導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 ワイヤは、実装に使用されるはんだ材料
    の融点以上の融点を有する導電性材料によって形成され
    たワイヤ材が使用されることを特徴とする請求項6に記
    載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 ワイヤボンディング方法によってペレッ
    トに接続されたワイヤリードの他端部が突出するように
    樹脂封止体が成形され、さらに、このワイヤリードの突
    出端部が溶融されてバンプが形成されることを特徴とす
    る請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8に記載の半導体
    装置の製造方法において、分割工程前に各ペレットにつ
    いて電気的特性検査が実施されることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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