JPH0882350A - 自動変速機 - Google Patents
自動変速機Info
- Publication number
- JPH0882350A JPH0882350A JP7084320A JP8432095A JPH0882350A JP H0882350 A JPH0882350 A JP H0882350A JP 7084320 A JP7084320 A JP 7084320A JP 8432095 A JP8432095 A JP 8432095A JP H0882350 A JPH0882350 A JP H0882350A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- transmission mechanism
- counter
- driven gear
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
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- Transmission Devices (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】自動変速機において、カウンタドリブンギヤを
サブアッシー可能としてメインライン上での組付を容易
にし、また、カウンタドリブンギヤを固定するナットを
廃止して部品点数を減少させて軽量かつコンパクトにす
る。 【構成】ディファレンシャルドライブギヤ23をカウン
タ軸71に連結する。カウンタドリブンギヤ21をベア
リングを介してカウンタ軸71に支持し、かつプラネタ
リギヤユニット26のリングギヤR3 をカウンタドリブ
ンギヤ21に連結する。キャリヤCR3 をフランジ部を
介してカウンタ軸71に連結し、また、ベアリングのイ
ンナレースをディファレンシャルドライブギヤ23とフ
ランジ部とにより挟持すると共に、ディファレンシャル
ドライブギヤ23を介してナットにより予圧調整を行
う。
サブアッシー可能としてメインライン上での組付を容易
にし、また、カウンタドリブンギヤを固定するナットを
廃止して部品点数を減少させて軽量かつコンパクトにす
る。 【構成】ディファレンシャルドライブギヤ23をカウン
タ軸71に連結する。カウンタドリブンギヤ21をベア
リングを介してカウンタ軸71に支持し、かつプラネタ
リギヤユニット26のリングギヤR3 をカウンタドリブ
ンギヤ21に連結する。キャリヤCR3 をフランジ部を
介してカウンタ軸71に連結し、また、ベアリングのイ
ンナレースをディファレンシャルドライブギヤ23とフ
ランジ部とにより挟持すると共に、ディファレンシャル
ドライブギヤ23を介してナットにより予圧調整を行
う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の変速機構が並列
的に配され、主としてエンジン横置のFF(フトントエ
ンジン、フロントドライブ)車に適用して好適な多段式
の自動変速機に関する。
的に配され、主としてエンジン横置のFF(フトントエ
ンジン、フロントドライブ)車に適用して好適な多段式
の自動変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FF用自動変速機の構成として、
例えば特開昭59−159447号公報に提案されてい
るように、エンジンから入力される回転を変速してカウ
ンタドライブギヤにより出力する主変速機構と、該主変
速機構と並列して配設され、主変速機構からの回転をカ
ウンタドライブギヤと噛合するカウンタドリブンギヤか
ら入力して変速し、ディファレンシャルドライブギヤに
より出力する副変速機構と、主及び副変速機構と並列し
て配設され、副変速機構からの回転をディファレンシャ
ルドライブギヤと噛合するディファレンシャルドリブン
ギヤから入力して車輪に伝達する差動装置とを備え、カ
ウンタドライブ及びカウンタドリブンギヤを自動変速機
の後端部(エンジン側を前方とする)に配設すると共
に、ディファレンシャルドライブ及びディファレンシャ
ルドリブンギヤを自動変速機の前方に配設し、副変速機
構において、カウンタドリブンギヤをカウンタシャフト
に連結すると共にディファレンシャルドライブギヤをベ
アリングを介してカウンタシャフトに支持し、プラネタ
リギヤユニットのリングギヤをカウンタシャフトに連結
すると共に、キャリヤをディファレンシャルドライブギ
ヤに連結するものがある。
例えば特開昭59−159447号公報に提案されてい
るように、エンジンから入力される回転を変速してカウ
ンタドライブギヤにより出力する主変速機構と、該主変
速機構と並列して配設され、主変速機構からの回転をカ
ウンタドライブギヤと噛合するカウンタドリブンギヤか
ら入力して変速し、ディファレンシャルドライブギヤに
より出力する副変速機構と、主及び副変速機構と並列し
て配設され、副変速機構からの回転をディファレンシャ
ルドライブギヤと噛合するディファレンシャルドリブン
ギヤから入力して車輪に伝達する差動装置とを備え、カ
ウンタドライブ及びカウンタドリブンギヤを自動変速機
の後端部(エンジン側を前方とする)に配設すると共
に、ディファレンシャルドライブ及びディファレンシャ
ルドリブンギヤを自動変速機の前方に配設し、副変速機
構において、カウンタドリブンギヤをカウンタシャフト
に連結すると共にディファレンシャルドライブギヤをベ
アリングを介してカウンタシャフトに支持し、プラネタ
リギヤユニットのリングギヤをカウンタシャフトに連結
すると共に、キャリヤをディファレンシャルドライブギ
ヤに連結するものがある。
【0003】このような構成の自動変速機を組み付ける
場合、その副変速機構において、カウンタシャフト、リ
ングギヤ、ディファレンシャルドライブギヤ及びキャリ
ヤをサブアッシーとして、該サブアッシーの組付をナッ
トによるディファレンシャルドライブギヤのベアリング
の予圧調整も含めて予めサブライン上で行い、メインラ
インにおいて、そのサブアッシーを自動変速機本体に組
付後、カウンタドリブンギヤをカウンタシャフトに組み
付け、さらにナットによりカウンタドリブンギヤを固定
するようにしている。
場合、その副変速機構において、カウンタシャフト、リ
ングギヤ、ディファレンシャルドライブギヤ及びキャリ
ヤをサブアッシーとして、該サブアッシーの組付をナッ
トによるディファレンシャルドライブギヤのベアリング
の予圧調整も含めて予めサブライン上で行い、メインラ
インにおいて、そのサブアッシーを自動変速機本体に組
付後、カウンタドリブンギヤをカウンタシャフトに組み
付け、さらにナットによりカウンタドリブンギヤを固定
するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
構成では比較的大物部品であるカウンタドリブンギヤの
組付をメインラインで行うことになり、メインライン上
での作業が繁雑なものになってしまう。また、カウンタ
ドリブンギヤを固定するナットが必要であり、部品点数
が必然的に多くなるので、FF用自動変速機において、
軽量かつコンパクトな構成とする要求に対して改良の余
地がある。
構成では比較的大物部品であるカウンタドリブンギヤの
組付をメインラインで行うことになり、メインライン上
での作業が繁雑なものになってしまう。また、カウンタ
ドリブンギヤを固定するナットが必要であり、部品点数
が必然的に多くなるので、FF用自動変速機において、
軽量かつコンパクトな構成とする要求に対して改良の余
地がある。
【0005】そこで、本発明は、メインラインでの自動
変速機の組付を容易にすると共に、部品点数を少なくし
てFF用自動変速機の軽量かつコンパクトな構成を達成
するようにした自動変速機を提供することを目的とす
る。
変速機の組付を容易にすると共に、部品点数を少なくし
てFF用自動変速機の軽量かつコンパクトな構成を達成
するようにした自動変速機を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、エンジンから入力される回
転を変速してカウンタドライブギヤにより出力する主変
速機構と、該主変速機構と並列して配設され、該主変速
機構からの回転を前記カウンタドライブギヤと噛合する
カウンタドリブンギヤから入力して変速し、ディファレ
ンシャルドライブギヤにより出力する副変速機構と、前
記主変速機構及び副変速機構と並列して配設され、前記
副変速機構からの回転を前記ディファレンシャルドライ
ブギヤと噛合するディファレンシャルドリブンギヤから
入力して車輪に伝達する差動装置とを備える自動変速機
において、前記副変速機構は、前記カウンタドリブンギ
ヤをベアリングを介して支持するカウンタ軸と、前記カ
ウンタドリブンギヤの軸方向一方側に配設され、該カウ
ンタドリブンギヤに連結されるリングギヤ、前記カウン
タ軸に連結されるフランジ部を介して連結されるキャリ
ヤ及びサンギヤを有するプラネタリギヤユニットと、該
プラネタリギヤユニットの軸方向前記一方側に配設さ
れ、該プラネタリギヤユニットのキャリヤとサンギヤと
を適宜駆動連結する連結手段及び前記プラネタリギヤユ
ニットのサンギヤを適宜係止する係止手段と、前記カウ
ンタ軸の軸方向他方側一端に配設され、前記ベアリング
の予圧調整を行うナットとを有し、前記ディファレンシ
ャルドライブギヤは、前記カウンタドリブンギヤの軸方
向他方側に配設されると共に、前記カウンタ軸に連結さ
れ、前記ベアリングのインナレースは、前記ディファレ
ンシャルドライブギヤとフランジ部とにより挟持される
と共に、前記ディファレンシャルドライブギヤを介して
前記ナットにより予圧調整されることを特徴とする。
みてなされたものであって、エンジンから入力される回
転を変速してカウンタドライブギヤにより出力する主変
速機構と、該主変速機構と並列して配設され、該主変速
機構からの回転を前記カウンタドライブギヤと噛合する
カウンタドリブンギヤから入力して変速し、ディファレ
ンシャルドライブギヤにより出力する副変速機構と、前
記主変速機構及び副変速機構と並列して配設され、前記
副変速機構からの回転を前記ディファレンシャルドライ
ブギヤと噛合するディファレンシャルドリブンギヤから
入力して車輪に伝達する差動装置とを備える自動変速機
において、前記副変速機構は、前記カウンタドリブンギ
ヤをベアリングを介して支持するカウンタ軸と、前記カ
ウンタドリブンギヤの軸方向一方側に配設され、該カウ
ンタドリブンギヤに連結されるリングギヤ、前記カウン
タ軸に連結されるフランジ部を介して連結されるキャリ
ヤ及びサンギヤを有するプラネタリギヤユニットと、該
プラネタリギヤユニットの軸方向前記一方側に配設さ
れ、該プラネタリギヤユニットのキャリヤとサンギヤと
を適宜駆動連結する連結手段及び前記プラネタリギヤユ
ニットのサンギヤを適宜係止する係止手段と、前記カウ
ンタ軸の軸方向他方側一端に配設され、前記ベアリング
の予圧調整を行うナットとを有し、前記ディファレンシ
ャルドライブギヤは、前記カウンタドリブンギヤの軸方
向他方側に配設されると共に、前記カウンタ軸に連結さ
れ、前記ベアリングのインナレースは、前記ディファレ
ンシャルドライブギヤとフランジ部とにより挟持される
と共に、前記ディファレンシャルドライブギヤを介して
前記ナットにより予圧調整されることを特徴とする。
【0007】
【作用・効果】本発明は、主変速機構と該主変速機構と
並列して配設される副変速機構と、主変速機構及び副変
速機構と並列して配設される差動装置とを備える自動変
速機の副変速機構において、ディファレンシャルドライ
ブギヤをカウンタ軸に連結すると共に、カウンタドリブ
ンギヤをベアリングを介してカウンタ軸に支持し、かつ
プラネタリギヤユニットのリングギヤをカウンタドリブ
ンギヤに連結すると共に、キャリヤをフランジ部を介し
てカウンタ軸に連結し、また、ベアリングのインナレー
スをディファレンシャルドライブギヤとフランジ部とに
より挟持すると共にディファレンシャルドライブギヤを
介してナットにより予圧調整を行うような構成としたの
で、カウンタ軸、ディファレンシャルドライブギヤ、プ
ラネタリギヤのリングギヤ及びキャリヤだけでなく、カ
ウンタドリブンギヤをもサブアッシーとしてサブライン
上で予め組み付けることができ、メインライン上での自
動変速機の組付を容易にすることできると共に、カウン
タドリブンギヤを固定するナットを廃止して部品点数を
減少し、FF用自動変速機の軽量かつコンパクトな構成
を達成することができる。
並列して配設される副変速機構と、主変速機構及び副変
速機構と並列して配設される差動装置とを備える自動変
速機の副変速機構において、ディファレンシャルドライ
ブギヤをカウンタ軸に連結すると共に、カウンタドリブ
ンギヤをベアリングを介してカウンタ軸に支持し、かつ
プラネタリギヤユニットのリングギヤをカウンタドリブ
ンギヤに連結すると共に、キャリヤをフランジ部を介し
てカウンタ軸に連結し、また、ベアリングのインナレー
スをディファレンシャルドライブギヤとフランジ部とに
より挟持すると共にディファレンシャルドライブギヤを
介してナットにより予圧調整を行うような構成としたの
で、カウンタ軸、ディファレンシャルドライブギヤ、プ
ラネタリギヤのリングギヤ及びキャリヤだけでなく、カ
ウンタドリブンギヤをもサブアッシーとしてサブライン
上で予め組み付けることができ、メインライン上での自
動変速機の組付を容易にすることできると共に、カウン
タドリブンギヤを固定するナットを廃止して部品点数を
減少し、FF用自動変速機の軽量かつコンパクトな構成
を達成することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について説
明する。
明する。
【0009】3速自動変速機構部101 を備えた自動変
速機12 は、図7に示すように、トルクコンバータ部3
1、3速自動変速機構部101 、付加変速部202 及び
ディファレンシャル部35を備えており、かつこれら各
部は互に接合して一体に構成されるトランスアクスルハ
ウジング36、トランスアクスルケース37及びトラン
スアクスルカバー39に収納されている。そして、コン
バータ部31はトルクコンバータ16及びロックアップ
クラッチ17からなり(図2参照)、エンジンクランク
シャフトに連結している軸15から、トルクコンバータ
16内の油流又はロックアップクラッチ17の接続を介
して自動変速機構部101 内の入力軸5に伝動する。な
お、トランスアクスルケース37の上部にバルブボディ
46が配設されており、また自動変速機構部101 とト
ルクコンバータ部31との間部分にオイルポンプ47が
設置されている。
速機12 は、図7に示すように、トルクコンバータ部3
1、3速自動変速機構部101 、付加変速部202 及び
ディファレンシャル部35を備えており、かつこれら各
部は互に接合して一体に構成されるトランスアクスルハ
ウジング36、トランスアクスルケース37及びトラン
スアクスルカバー39に収納されている。そして、コン
バータ部31はトルクコンバータ16及びロックアップ
クラッチ17からなり(図2参照)、エンジンクランク
シャフトに連結している軸15から、トルクコンバータ
16内の油流又はロックアップクラッチ17の接続を介
して自動変速機構部101 内の入力軸5に伝動する。な
お、トランスアクスルケース37の上部にバルブボディ
46が配設されており、また自動変速機構部101 とト
ルクコンバータ部31との間部分にオイルポンプ47が
設置されている。
【0010】3速自動変速機構部101 は、エンジン出
力部より軸方向に外側に向かってブレーキ部49、出力
部50、プラネタリギヤユニット部51そしてクラッチ
部6が順に配置されており、更に入力軸5に被嵌して回
転自在に中空軸53が支持されている。そして、プラネ
タリギヤユニット部51はシングルギヤユニット2とデ
ュアルギヤユニット3からなり、シングルユニット2は
中空軸53に形成されたサンギヤS1 、リングギヤR
1 、及びこれらギヤに噛合するピニオンP1 を支持した
キャリヤCR1 からなり、またデュアルユニット3は中
空軸53に形成されたサンギヤS2 、リングギヤR2 、
並びにサンギヤS2 に噛合する第1ピニオンP1 及びリ
ングギヤR2 に噛合するピニオンP2 を互に噛合するよ
うに支持するキャリヤCR2 からなる。そして、これら
両ユニット2,3はサンギヤS1 ,S2 が共に中空軸5
3に形成された同歯数のギヤからなり(以下単にSと表
示)、またキャリヤCR1 ,CR2 は3枚の側板にて一
体に構成されている(以下単にCRと表示)。なお、本
実施例はピニオンP1 とP2 とを別体に構成したが、図
2に示すように、一体のロングピニオンPにて構成して
もよく、かつ両サンギヤS1 ,S2 を共通に構成してよ
い。また、ブレーキ部49は、内径側から外径方向に向
かって順次第1ワンウェイクラッチF1 、第2ブレーキ
B2 そして第1ブレーキB1 が配設されており、更に各
ブレーキに隣接する位置にはオイルポンプ47のケース
に形成された油圧アクチュエータ55,56が径方向に
並設されている。なお、第1ブレーキB1 は中空軸53
先端のフランジ部53aとアクスルケース37と一体の
ポンプケース37aとの間に介在されており、また第2
ブレーキB2 は第1ワンウェイクラッチF1 のアウター
レースとポンプケース37aとの間に介在し、かつ第1
のワンウェイクラッチF1 は中空軸53と第2ブレーキ
B2 との間に介在している。
力部より軸方向に外側に向かってブレーキ部49、出力
部50、プラネタリギヤユニット部51そしてクラッチ
部6が順に配置されており、更に入力軸5に被嵌して回
転自在に中空軸53が支持されている。そして、プラネ
タリギヤユニット部51はシングルギヤユニット2とデ
ュアルギヤユニット3からなり、シングルユニット2は
中空軸53に形成されたサンギヤS1 、リングギヤR
1 、及びこれらギヤに噛合するピニオンP1 を支持した
キャリヤCR1 からなり、またデュアルユニット3は中
空軸53に形成されたサンギヤS2 、リングギヤR2 、
並びにサンギヤS2 に噛合する第1ピニオンP1 及びリ
ングギヤR2 に噛合するピニオンP2 を互に噛合するよ
うに支持するキャリヤCR2 からなる。そして、これら
両ユニット2,3はサンギヤS1 ,S2 が共に中空軸5
3に形成された同歯数のギヤからなり(以下単にSと表
示)、またキャリヤCR1 ,CR2 は3枚の側板にて一
体に構成されている(以下単にCRと表示)。なお、本
実施例はピニオンP1 とP2 とを別体に構成したが、図
2に示すように、一体のロングピニオンPにて構成して
もよく、かつ両サンギヤS1 ,S2 を共通に構成してよ
い。また、ブレーキ部49は、内径側から外径方向に向
かって順次第1ワンウェイクラッチF1 、第2ブレーキ
B2 そして第1ブレーキB1 が配設されており、更に各
ブレーキに隣接する位置にはオイルポンプ47のケース
に形成された油圧アクチュエータ55,56が径方向に
並設されている。なお、第1ブレーキB1 は中空軸53
先端のフランジ部53aとアクスルケース37と一体の
ポンプケース37aとの間に介在されており、また第2
ブレーキB2 は第1ワンウェイクラッチF1 のアウター
レースとポンプケース37aとの間に介在し、かつ第1
のワンウェイクラッチF1 は中空軸53と第2ブレーキ
B2 との間に介在している。
【0011】一方、出力部50は変速機構部101 の略
々中央部に位置しており、図1に詳示するようにボス部
9a及び出力(カウンタドライブ)ギヤ9cを有する出
力部材9を備えている。該出力部材9はそのボス部9a
の外径をアクスルケース37に一体に形成されている隔
壁37bにベアリング57を介して回転自在にかつ軸方
向移動不能に支持されており、かつベアリング57は隔
壁37bにスプライン結合さているアウタレース57a
及びスペーサリング58を介在した2個のインナレース
57b,57bを有するダブルテーパドローラベアリン
グからなる。更に、アウタレース57aは段部を有して
軸方向に延びており、該延長部分は第2ワンウェイクラ
ッチF2 のインナレースに兼用されている。また、デュ
アルユニット3のリングギヤR2 とスプライン結合して
軸方向に延びてワンウェイクラッチのアウタレースとな
る連結部材59が配置されており、これら両レース5
9,57aとの間に第2ワンウェイクラッチF2 が介在
している。従って、該ワンウェイクラッチF2 はプラネ
タリギヤユニット3とケース隔壁37bとの間にて軸方
向に並んで、かつ該ユニット3のリングギヤR2 の略々
内方に配置される。また、リングギヤR2 外周とアクス
ルケース37との間には第3ブレーキB3 が介在してお
り、かつ隔壁37b一側壁面部にはシリンダが形成され
て、かつ該シリンダにはピストンからなる油圧アクチュ
エータ60が第2ワンウェイクラッチF2 との間で挟ま
れるように配設されている。更に、該油圧アクチュエー
タ60は円筒状のくし歯形状からなるアームを有してお
り、該アームは第2ワンウェイクラッチF2 の外径側を
通って軸方向に延びて、第3ブレーキB3 を制御すると
共に、そのくし歯部分に戻しスプリングが配設される。
々中央部に位置しており、図1に詳示するようにボス部
9a及び出力(カウンタドライブ)ギヤ9cを有する出
力部材9を備えている。該出力部材9はそのボス部9a
の外径をアクスルケース37に一体に形成されている隔
壁37bにベアリング57を介して回転自在にかつ軸方
向移動不能に支持されており、かつベアリング57は隔
壁37bにスプライン結合さているアウタレース57a
及びスペーサリング58を介在した2個のインナレース
57b,57bを有するダブルテーパドローラベアリン
グからなる。更に、アウタレース57aは段部を有して
軸方向に延びており、該延長部分は第2ワンウェイクラ
ッチF2 のインナレースに兼用されている。また、デュ
アルユニット3のリングギヤR2 とスプライン結合して
軸方向に延びてワンウェイクラッチのアウタレースとな
る連結部材59が配置されており、これら両レース5
9,57aとの間に第2ワンウェイクラッチF2 が介在
している。従って、該ワンウェイクラッチF2 はプラネ
タリギヤユニット3とケース隔壁37bとの間にて軸方
向に並んで、かつ該ユニット3のリングギヤR2 の略々
内方に配置される。また、リングギヤR2 外周とアクス
ルケース37との間には第3ブレーキB3 が介在してお
り、かつ隔壁37b一側壁面部にはシリンダが形成され
て、かつ該シリンダにはピストンからなる油圧アクチュ
エータ60が第2ワンウェイクラッチF2 との間で挟ま
れるように配設されている。更に、該油圧アクチュエー
タ60は円筒状のくし歯形状からなるアームを有してお
り、該アームは第2ワンウェイクラッチF2 の外径側を
通って軸方向に延びて、第3ブレーキB3 を制御すると
共に、そのくし歯部分に戻しスプリングが配設される。
【0012】なお、図6及び図7に示すように、入力軸
5に設けた中央油路から直交方向に孔をあけ、更に中空
軸53及び出力部材ボス部9aそしてスペーサリング5
8に孔f,gをあけて、中央油路から外径方向に潤滑油
を導いてダブルテーパードベアリング57を潤滑しても
よいが、中空軸53とボス部9aとの間は大きな隙間が
あって潤滑油が洩れやすく、更にスペーサリング58に
孔gをあけると、両インナレース57bから大きな圧縮
方向の力を受けている該スペーサリング58の耐久性が
損なわれる虞れがある。そこで、図1に示すように、隔
壁37bに油路aを形成し、更にアウタレース57aに
油路bを形成し、潤滑油をケース37から内径方向に供
給してベアリング57に直接供給するのが望ましい。
5に設けた中央油路から直交方向に孔をあけ、更に中空
軸53及び出力部材ボス部9aそしてスペーサリング5
8に孔f,gをあけて、中央油路から外径方向に潤滑油
を導いてダブルテーパードベアリング57を潤滑しても
よいが、中空軸53とボス部9aとの間は大きな隙間が
あって潤滑油が洩れやすく、更にスペーサリング58に
孔gをあけると、両インナレース57bから大きな圧縮
方向の力を受けている該スペーサリング58の耐久性が
損なわれる虞れがある。そこで、図1に示すように、隔
壁37bに油路aを形成し、更にアウタレース57aに
油路bを形成し、潤滑油をケース37から内径方向に供
給してベアリング57に直接供給するのが望ましい。
【0013】また、図1に示すように、ワンウェイクラ
ッチF2 のインナレース兼用のベアリングアウタレース
57aの内周面には潤滑油受け用の環状鍔54が固定さ
れており、更に内周面からワンウェイクラッチF2 ロー
ラに向けて油路cが形成されている。これにより、油路
a,bを通ってベアリング57に送られた潤滑油が、該
ベアリング潤滑後遠心力にてアウタレース57a内周面
に飛散し、該潤滑油を環状鍔54にて集めて油路cから
ワンウェイクラッチF2 に供給する。一方、上述飛散潤
滑油による潤滑では充分でない虞れもあるので、図6に
示すように、隔壁37bに潤滑油路dを形成し、またワ
ンウェイクラッチアウタレース(ベアリングインナレー
ス)57aにワンウェイクラッチF2 に向けて油路eを
形成し、更にこれら油路d,eが連通するように構成し
て、ケース37から潤滑油を直接供給するようにしても
よい。この場合、レース57aは段部D及びナットNに
て隔壁37bにガタのないようにしっかりと固定され
る。
ッチF2 のインナレース兼用のベアリングアウタレース
57aの内周面には潤滑油受け用の環状鍔54が固定さ
れており、更に内周面からワンウェイクラッチF2 ロー
ラに向けて油路cが形成されている。これにより、油路
a,bを通ってベアリング57に送られた潤滑油が、該
ベアリング潤滑後遠心力にてアウタレース57a内周面
に飛散し、該潤滑油を環状鍔54にて集めて油路cから
ワンウェイクラッチF2 に供給する。一方、上述飛散潤
滑油による潤滑では充分でない虞れもあるので、図6に
示すように、隔壁37bに潤滑油路dを形成し、またワ
ンウェイクラッチアウタレース(ベアリングインナレー
ス)57aにワンウェイクラッチF2 に向けて油路eを
形成し、更にこれら油路d,eが連通するように構成し
て、ケース37から潤滑油を直接供給するようにしても
よい。この場合、レース57aは段部D及びナットNに
て隔壁37bにガタのないようにしっかりと固定され
る。
【0014】そして、クラッチ部6は第1(フォワー
ド)クラッチC1 及び第2(ダイレクト)クラッチC2
を備えており、かつ自動変速機構部101 先端に位置し
てトランスアクスルカバー39部分に収納されている。
また、入力軸5先端部にはフランジ部5aが一体に連結
されており、該フランジ部5aには可動部材62が嵌合
されており、更に該可動部材62にはピストン部材63
が嵌合している。また、可動部材62は、その内径部分
にてフランジ部5aとの間で油室65を構成すると共
に、その外径部がフランジ部5aと相対回転のみを阻止
するように連結されかつ第1クラッチと僅少間隔d1 を
あけて対接しており、第1クラッチC1 用の油圧アクチ
ュエータを構成している。一方、ピストン部材63は、
可動部材62との問にて油室67を構成すると共に反対
面にて第2クラッチC2 と前記間隔d1 より大きい間隔
d2 (d1 <d2 )を隔てて第2クラッチC2 と対接し
ており、第2クラッチC2 用の油圧アクチュエータを構
成している。更に、該ピストン部材63とフランジ連結
部5bに固着されたリングとの間にはスプリング70が
縮設されており、該スプリング70は両油圧アクチュエ
ータのピストン部材62,63に共通する戻しスプリン
グを構成している。また、第1クラッチC1 はフランジ
部5a外側内周とシングルユニット2のリングギヤR1
外周との間に介在しており、また第2クラッチC2 は可
動部材62の内周と中空軸53先端に連結されたフラン
ジ部53bとの間に介在している。
ド)クラッチC1 及び第2(ダイレクト)クラッチC2
を備えており、かつ自動変速機構部101 先端に位置し
てトランスアクスルカバー39部分に収納されている。
また、入力軸5先端部にはフランジ部5aが一体に連結
されており、該フランジ部5aには可動部材62が嵌合
されており、更に該可動部材62にはピストン部材63
が嵌合している。また、可動部材62は、その内径部分
にてフランジ部5aとの間で油室65を構成すると共
に、その外径部がフランジ部5aと相対回転のみを阻止
するように連結されかつ第1クラッチと僅少間隔d1 を
あけて対接しており、第1クラッチC1 用の油圧アクチ
ュエータを構成している。一方、ピストン部材63は、
可動部材62との問にて油室67を構成すると共に反対
面にて第2クラッチC2 と前記間隔d1 より大きい間隔
d2 (d1 <d2 )を隔てて第2クラッチC2 と対接し
ており、第2クラッチC2 用の油圧アクチュエータを構
成している。更に、該ピストン部材63とフランジ連結
部5bに固着されたリングとの間にはスプリング70が
縮設されており、該スプリング70は両油圧アクチュエ
ータのピストン部材62,63に共通する戻しスプリン
グを構成している。また、第1クラッチC1 はフランジ
部5a外側内周とシングルユニット2のリングギヤR1
外周との間に介在しており、また第2クラッチC2 は可
動部材62の内周と中空軸53先端に連結されたフラン
ジ部53bとの間に介在している。
【0015】一方、付加変速部202 はアクスルケ―ス
37に回転自在に支持されているカウンタシャフト71
を有しており、該シャフト71の先端部分にはアンダー
ドライブ(U/D)用のシングルプラネタリギヤユニッ
ト26からなる副変速ユニット22が装着されている。
更に、該シャフト71にはディファレンシャルドライブ
ピニオン23が連結・支持されており、また該ピニオン
23の中空ボス部23a上にはカウンタドライブギヤ9
と噛合しているカウンタドリブンギヤ21がベアリング
により回転自在に支持されている。また、上記プラネタ
リギヤユニット26はサンギヤS3 、ピニオンP3 を支
持しかつディファレンシャルドライブピニオン23に連
結しているキャリヤCR3 、及びカウンタドリブンギヤ
21に一体に連結されているリングギヤR3 からなる。
更に、サンギヤS3 が形成されてるボス部材76がシャ
フト71に回転自在に支持されており、該ボス部材76
にはフランジ部76aが結合されている。そして、ボス
部材76先端とアクスルケース37に連結されている連
結部材37cとの問には第4(U/D)ワンウェイクラ
ッチF3 が介在しており、またフランジ部76aの外周
にはバンドブレーキからなる第4(U/D)ブレーキB
4 が配設されている。また、フランジ部76aの内周と
ギヤユニット26のキャリャCR3 との間には第4(U
/Dダイレクト)クラッチC3 が介在しており、かつ該
クラッチC3 はフランジ部76a内に形成された油圧ア
クチュエータ77にて制御される。なお、キャリヤCR
3 を構成する鍔付側板79の内側にアクチュエータ77
戻り用のスプリング80が配設されている。
37に回転自在に支持されているカウンタシャフト71
を有しており、該シャフト71の先端部分にはアンダー
ドライブ(U/D)用のシングルプラネタリギヤユニッ
ト26からなる副変速ユニット22が装着されている。
更に、該シャフト71にはディファレンシャルドライブ
ピニオン23が連結・支持されており、また該ピニオン
23の中空ボス部23a上にはカウンタドライブギヤ9
と噛合しているカウンタドリブンギヤ21がベアリング
により回転自在に支持されている。また、上記プラネタ
リギヤユニット26はサンギヤS3 、ピニオンP3 を支
持しかつディファレンシャルドライブピニオン23に連
結しているキャリヤCR3 、及びカウンタドリブンギヤ
21に一体に連結されているリングギヤR3 からなる。
更に、サンギヤS3 が形成されてるボス部材76がシャ
フト71に回転自在に支持されており、該ボス部材76
にはフランジ部76aが結合されている。そして、ボス
部材76先端とアクスルケース37に連結されている連
結部材37cとの問には第4(U/D)ワンウェイクラ
ッチF3 が介在しており、またフランジ部76aの外周
にはバンドブレーキからなる第4(U/D)ブレーキB
4 が配設されている。また、フランジ部76aの内周と
ギヤユニット26のキャリャCR3 との間には第4(U
/Dダイレクト)クラッチC3 が介在しており、かつ該
クラッチC3 はフランジ部76a内に形成された油圧ア
クチュエータ77にて制御される。なお、キャリヤCR
3 を構成する鍔付側板79の内側にアクチュエータ77
戻り用のスプリング80が配設されている。
【0016】また、ディファレンシャル部35はディフ
ァレンシャルギヤユニット82及びリングギヤマウント
ケース83を備えている。マウントケース83は前記デ
ィファレンシャルドライブギヤ23と噛合しているリン
グギヤ85を固着していると共に、ディファレンシャル
ギヤユニット82のデフピニオン86を支持してデフキ
ャリヤを構成している。また、ディファレンシャルギヤ
ユニット82は該ピニオン86と噛合している左右サイ
ドギヤ87l,87rを有しており、これらサイドギヤ
はそれぞれ左右フロントアクスル81l,81rを結合
し得る。
ァレンシャルギヤユニット82及びリングギヤマウント
ケース83を備えている。マウントケース83は前記デ
ィファレンシャルドライブギヤ23と噛合しているリン
グギヤ85を固着していると共に、ディファレンシャル
ギヤユニット82のデフピニオン86を支持してデフキ
ャリヤを構成している。また、ディファレンシャルギヤ
ユニット82は該ピニオン86と噛合している左右サイ
ドギヤ87l,87rを有しており、これらサイドギヤ
はそれぞれ左右フロントアクスル81l,81rを結合
し得る。
【0017】ついで、上述実施例の作動を、図8に示す
概略図及び図9に示す作動表に沿って説明する。
概略図及び図9に示す作動表に沿って説明する。
【0018】エンジントルクはトルクコンバータ部31
を介して3速自動変速機構部101の入力軸5に伝達さ
れる。そして、該変速機構部101 にて、前述した図3
に示す作動表による各クラッチC1 ,C2 、各ブレーキ
B1 ,B2 ,B3 及び各ワンウェイクラッチF1 ,F2
の作動に基づき、前進3速及び後進1速を得られ、該変
速された回転がカウンタドライブギヤ9から付加変速部
202 のカウンタドリブンギヤ21に伝達される。更
に、該付加変速部202 にて、図9に示す作動表による
クラッチC3 、ブレーキB4 及びワンウェイクラッチF
3 の作動に基づき直結及びU/Dに2変速される。そし
て、これら自動変速機構部101 と付加変速部202 の
変速が組合され、総合で前進4速(最大組合せで6速が
可能)が得られる。即ち、自動変速機構部101 が1速
及び2速にありかつ付加変速部202 がU/D状態にあ
って全体での1速、2速を得、ついで自動変速機構部1
01が2速の状態で付加変速部202 を直結に切換えて
全体での3速を得、そしてこの状態から自動変速機構部
101 を3速に切換えて全体での4速を得る。そして、
該前進4速回転は、ディファレンシャルドライブピニオ
ン23からディファレンシャル部35のリングギヤ85
に伝達され、更にディファレンシャルギヤユニット86
にて左右フロントアクスル81l ,81rに伝達されて
前輪を駆動する。
を介して3速自動変速機構部101の入力軸5に伝達さ
れる。そして、該変速機構部101 にて、前述した図3
に示す作動表による各クラッチC1 ,C2 、各ブレーキ
B1 ,B2 ,B3 及び各ワンウェイクラッチF1 ,F2
の作動に基づき、前進3速及び後進1速を得られ、該変
速された回転がカウンタドライブギヤ9から付加変速部
202 のカウンタドリブンギヤ21に伝達される。更
に、該付加変速部202 にて、図9に示す作動表による
クラッチC3 、ブレーキB4 及びワンウェイクラッチF
3 の作動に基づき直結及びU/Dに2変速される。そし
て、これら自動変速機構部101 と付加変速部202 の
変速が組合され、総合で前進4速(最大組合せで6速が
可能)が得られる。即ち、自動変速機構部101 が1速
及び2速にありかつ付加変速部202 がU/D状態にあ
って全体での1速、2速を得、ついで自動変速機構部1
01が2速の状態で付加変速部202 を直結に切換えて
全体での3速を得、そしてこの状態から自動変速機構部
101 を3速に切換えて全体での4速を得る。そして、
該前進4速回転は、ディファレンシャルドライブピニオ
ン23からディファレンシャル部35のリングギヤ85
に伝達され、更にディファレンシャルギヤユニット86
にて左右フロントアクスル81l ,81rに伝達されて
前輪を駆動する。
【0019】次に、図10に基づき、4速自動変速機構
部102 を備えた自動変速機14 (15 )について説明
する。なお、本自動変速機は、先に説明した実施例と自
動変速機構部のクラッチ部のみが相違しているので、他
の部分は同一符号を付して説明を省略する。
部102 を備えた自動変速機14 (15 )について説明
する。なお、本自動変速機は、先に説明した実施例と自
動変速機構部のクラッチ部のみが相違しているので、他
の部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0020】自動変速機14 (15 )は4速自動変速機
構部102 を有しており、かつ該変速機構部102 はそ
の先端部分即ちトランスアクスルカバー39′にてカバ
ーされる部分にクラッチ部6′を有している。該クラッ
チ部6′は第1クラッチC1と軸方向に並んで第3クラ
ッチC0 が配設されており、また戻しスプリング70と
フランジ部53bとの間に第3ワンウェイクラッチF0
が配置されている。従って、これら第3クラッチC0 及
びワンウェイクラッチF0 は径方向に異なる位置にある
ので、3速自動変速機構部101 よりは軸方向に略々ク
ラッチC0 の幅だけ長く構成されている。また、第1ク
ラッチC1 及び第2クラッチC2 、更にそれらの油圧ア
クチュェータ62,63は先の3速自動変速機構部10
1 と略々同様であるが、第1クラッチC1 と係合してい
るリングギヤR1 が連結部材92を介して係合している
点、及び第2クラッチC2 と係合しているフランジ部5
3bの鍔部が軸方向に長く構成されている点、更に入力
軸5先端に結合されているフランジ部5aが軸方向に長
く構成されている点で相違している。そして、該フラン
ジ部5aの外周に筒状の可動部材93が被嵌しており、
該可動部材93はその一端部内周面がフランジ部5aに
嵌合されている反力部材95に油密状に嵌合して、油室
96を有する第3クラッチC0 用のアクチュエータを構
成している。更に、該可動部材93の先端には第3クラ
ッチC0 に当接し得る舌材99が内径方向に垂下・固定
されており、また該可動部材93の他端とフランジ部5
aに固定されたリングとの間には戻しスプリング100
が縮設されている。
構部102 を有しており、かつ該変速機構部102 はそ
の先端部分即ちトランスアクスルカバー39′にてカバ
ーされる部分にクラッチ部6′を有している。該クラッ
チ部6′は第1クラッチC1と軸方向に並んで第3クラ
ッチC0 が配設されており、また戻しスプリング70と
フランジ部53bとの間に第3ワンウェイクラッチF0
が配置されている。従って、これら第3クラッチC0 及
びワンウェイクラッチF0 は径方向に異なる位置にある
ので、3速自動変速機構部101 よりは軸方向に略々ク
ラッチC0 の幅だけ長く構成されている。また、第1ク
ラッチC1 及び第2クラッチC2 、更にそれらの油圧ア
クチュェータ62,63は先の3速自動変速機構部10
1 と略々同様であるが、第1クラッチC1 と係合してい
るリングギヤR1 が連結部材92を介して係合している
点、及び第2クラッチC2 と係合しているフランジ部5
3bの鍔部が軸方向に長く構成されている点、更に入力
軸5先端に結合されているフランジ部5aが軸方向に長
く構成されている点で相違している。そして、該フラン
ジ部5aの外周に筒状の可動部材93が被嵌しており、
該可動部材93はその一端部内周面がフランジ部5aに
嵌合されている反力部材95に油密状に嵌合して、油室
96を有する第3クラッチC0 用のアクチュエータを構
成している。更に、該可動部材93の先端には第3クラ
ッチC0 に当接し得る舌材99が内径方向に垂下・固定
されており、また該可動部材93の他端とフランジ部5
aに固定されたリングとの間には戻しスプリング100
が縮設されている。
【0021】ついで、上述実施例の作動を、図11に示
す概略図、並びに図12及び図13に示す作動表に沿っ
て説明する。
す概略図、並びに図12及び図13に示す作動表に沿っ
て説明する。
【0022】トルクコンバータ部31を介して動力伝達
される入力軸5の回転は、4速自動変速機構部102 に
て、前述した図5に示す作動表による各クラッチC1 ,
C2,C0 、各ブレーキB1 ,B2 ,B3 及び各ワンウ
ェイクラッチF1 ,F2 ,F0 の作動に基づき、前進4
速及び後進1速が得られる。更に、該変速回転は、付加
変速部202 にて、図12又は図13に示す作動表によ
るクラッチC3 、ブレーキB4 及びワンウェイクラッチ
F3 の各作動に基づき直結及びU/Dに変速される。そ
して、これら自動変速機構部102 及び付加変速部20
2 の各変速が組合され、変速機全体で前進5速段(1
4 )又は前進6速(15 )(最大組合せで8速が可能)
が得られる。即ち、4速自動変速機構部101 の1速と
付加変速部202 のU/Dの組合せで全体で1速を得、
ついで機構部102 を1速にしたままで付加変速部20
2 を直結に切換えて全体で2速を得、更に機構部102
を2速にすると共に付加変速部202 をU/Dに切換え
て全体で3速を得、ついで付加変速部202 のみを直結
に切換えて全体で4速を得、そして該直結状態で、自動
変速機構部102 を3速、4速に切換えて全体で5速、
6速を得るようにして、前進6速段の自動変速機15 が
得られる。また、該自動変速機15 から、自動変速機構
部102 が1速で付加変速部202 がU/Dからなる2
速状態を削除して、前進5速段の自動変速機14 が得ら
れる。
される入力軸5の回転は、4速自動変速機構部102 に
て、前述した図5に示す作動表による各クラッチC1 ,
C2,C0 、各ブレーキB1 ,B2 ,B3 及び各ワンウ
ェイクラッチF1 ,F2 ,F0 の作動に基づき、前進4
速及び後進1速が得られる。更に、該変速回転は、付加
変速部202 にて、図12又は図13に示す作動表によ
るクラッチC3 、ブレーキB4 及びワンウェイクラッチ
F3 の各作動に基づき直結及びU/Dに変速される。そ
して、これら自動変速機構部102 及び付加変速部20
2 の各変速が組合され、変速機全体で前進5速段(1
4 )又は前進6速(15 )(最大組合せで8速が可能)
が得られる。即ち、4速自動変速機構部101 の1速と
付加変速部202 のU/Dの組合せで全体で1速を得、
ついで機構部102 を1速にしたままで付加変速部20
2 を直結に切換えて全体で2速を得、更に機構部102
を2速にすると共に付加変速部202 をU/Dに切換え
て全体で3速を得、ついで付加変速部202 のみを直結
に切換えて全体で4速を得、そして該直結状態で、自動
変速機構部102 を3速、4速に切換えて全体で5速、
6速を得るようにして、前進6速段の自動変速機15 が
得られる。また、該自動変速機15 から、自動変速機構
部102 が1速で付加変速部202 がU/Dからなる2
速状態を削除して、前進5速段の自動変速機14 が得ら
れる。
【図1】本発明の要部を示す拡大断面図。
【図2】本発明を適用し得る3速自動変速機構を示す概
略図。
略図。
【図3】その各要素の作動状態を示す図。
【図4】本発明を適用し得る4速自動変速機構を示す概
略図。
略図。
【図5】その各要素の作動状態を示す図。
【図6】変更例を示す断面図である。
【図7】本発明による実施例を示す全体断面図。
【図8】その概略図。
【図9】その各要素の作動状態を示す図。
【図10】本発明による他の実施例を示す全体断面図。
【図11】その概略図。
【図12】その異なる態様における各要素の作動状態を
示す図。
示す図。
【図13】その異なる態様における各要素の作動状態を
示す図。
示す図。
12 ,14 ,15自動変速機 2 シングルプラネタリギヤユニット 3 デュアルプラネタリギヤユニット 5 入力軸 6,6′ クラッチ部 9 出力部材 9a ボス部 9c 出力(カウンタドライブ)ギヤ 101 (3速)自動変速機構(部) 102 (4速)自動変速機構(部) 201 ,202付加変速部 21 カウンタドリブンギヤ 23 ディファレンシャルドライブギヤ 26 プラネタリギヤユニット 37 (トランスアクスル)ケース 37b 隔壁 54 潤滑油受け用環状鍔 57 ベアリング 57a アウタレース 58 スペーサリング 59 連結部材 60 油圧アクチュエータ 71 カウンタ軸 C1 第1のクラッチ C2 第2のクラッチ C0 第3のクラッチ B1 第1のブレーキ B2 第2のブレーキ B3 第3のブレーキ F1 第1のワンウェイクラッチ F2 第2のワンウェイクラッチ F0 第3のワンウェイクラッチ R1 ,R2 ,R3リングギヤ S,S1 ,S2 ,S3サンギヤ P,P1 ,P2 ,P2 ′,P3キャリヤピニオン CR,CR1 ,CR2 ,CR3所定回転要素(キャリ
ヤ)
ヤ)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用・効果】本発明は、主変速機構と該主変速機構と
並列して配設される副変速機構と、主変速機構及び副変
速機構と並列して配設される差動装置とを備える自動変
速機の副変速機構において、プラネタリギヤユニットの
リングギヤをカウンタドリブンギヤに連結すると共にキ
ャリヤをフランジ部を介してカウンタ軸に連結し、また
ディファレンシャルドライブギヤをカウンタ軸に連結す
ると共にカウンタドリブンギヤをベアリングを介してカ
ウンタ軸にて支持し、さらにそのベアリングのインナレ
ースをディファレンシャルドライブギヤとフランジ部と
により挟持すると共にディファレンシャルドライブギヤ
を介してナットにより予圧調整を行うような構成とした
ので、カウンタ軸、ディファレンシャルドライブギヤ、
プラネタリギヤのリングギヤ及びキャリヤだけでなく、
カウンタドリブンギヤをもサブアッシーとしてサブライ
ン上で予め組み付けることができ、メインライン上での
自動変速機の組付を容易にすることできると共に、カウ
ンタドリブンギヤを固定するナットを廃止して部品点数
を減少し、FF用自動変速機の軽量かつコンパクトな構
成を達成することができる。
並列して配設される副変速機構と、主変速機構及び副変
速機構と並列して配設される差動装置とを備える自動変
速機の副変速機構において、プラネタリギヤユニットの
リングギヤをカウンタドリブンギヤに連結すると共にキ
ャリヤをフランジ部を介してカウンタ軸に連結し、また
ディファレンシャルドライブギヤをカウンタ軸に連結す
ると共にカウンタドリブンギヤをベアリングを介してカ
ウンタ軸にて支持し、さらにそのベアリングのインナレ
ースをディファレンシャルドライブギヤとフランジ部と
により挟持すると共にディファレンシャルドライブギヤ
を介してナットにより予圧調整を行うような構成とした
ので、カウンタ軸、ディファレンシャルドライブギヤ、
プラネタリギヤのリングギヤ及びキャリヤだけでなく、
カウンタドリブンギヤをもサブアッシーとしてサブライ
ン上で予め組み付けることができ、メインライン上での
自動変速機の組付を容易にすることできると共に、カウ
ンタドリブンギヤを固定するナットを廃止して部品点数
を減少し、FF用自動変速機の軽量かつコンパクトな構
成を達成することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンから入力される回転を変速して
カウンタドライブギヤにより出力する主変速機構と、該
主変速機構と並列して配設され、該主変速機構からの回
転を前記カウンタドライブギヤと噛合するカウンタドリ
ブンギヤから入力して変速し、ディファレンシャルドラ
イブギヤにより出力する副変速機構と、前記主変速機構
及び副変速機構と並列して配設され、前記副変速機構か
らの回転を前記ディファレンシャルドライブギヤと噛合
するディファレンシャルドリブンギヤから入力して車輪
に伝達する差動装置とを備える自動変速機において、 前記副変速機構は、前記カウンタドリブンギヤをベアリ
ングを介して支持するカウンタ軸と、 前記カウンタドリブンギヤの軸方向一方側に配設され、
該カウンタドリブンギヤに連結されるリングギヤ、前記
カウンタ軸に連結されるフランジ部を介して連結される
キャリヤ及びサンギヤを有するプラネタリギヤユニット
と、 該プラネタリギヤユニットの軸方向前記一方側に配設さ
れ、該プラネタリギヤユニットのキャリヤとサンギヤと
を適宜駆動連結する連結手段及び前記プラネタリギヤユ
ニットのサンギヤを適宜係止する係止手段と、 前記カウンタ軸の軸方向他方側一端に配設され、前記ベ
アリングの予圧調整を行うナットとを有し、 前記ディファレンシャルドライブギヤは、前記カウンタ
ドリブンギヤの軸方向他方側に配設されると共に、前記
カウンタ軸に連結され、 前記ベアリングのインナレースは、前記ディファレンシ
ャルドライブギヤとフランジ部とにより挟持されると共
に、前記ディファレンシャルドライブギヤを介して前記
ナットにより予圧調整される、 ことを特徴とする自動変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7084320A JPH0882350A (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7084320A JPH0882350A (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 自動変速機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60282586A Division JPH0794857B2 (ja) | 1985-12-16 | 1985-12-16 | 自動変速機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0882350A true JPH0882350A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=13827228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7084320A Pending JPH0882350A (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 自動変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0882350A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100917945B1 (ko) * | 2007-11-30 | 2009-09-21 | 현대 파워텍 주식회사 | 자동 변속기의 파워 트레인 |
-
1995
- 1995-04-10 JP JP7084320A patent/JPH0882350A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100917945B1 (ko) * | 2007-11-30 | 2009-09-21 | 현대 파워텍 주식회사 | 자동 변속기의 파워 트레인 |
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