JPH0882066A - サイディング及びサイディング付き壁パネルの接合構造 - Google Patents

サイディング及びサイディング付き壁パネルの接合構造

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Publication number
JPH0882066A
JPH0882066A JP6242287A JP24228794A JPH0882066A JP H0882066 A JPH0882066 A JP H0882066A JP 6242287 A JP6242287 A JP 6242287A JP 24228794 A JP24228794 A JP 24228794A JP H0882066 A JPH0882066 A JP H0882066A
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JP
Japan
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siding
thin
end surface
thin portion
wall panel
Prior art date
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Application number
JP6242287A
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English (en)
Inventor
Hideki Hanagata
秀樹 花形
Toshito Yoshio
敏斗 吉雄
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚のサイディング付き壁パネル同士を接
合固定する際に、サイディング寸法誤差又は取付誤差、
かつ、接合部の耐火性及び防水性の向上を考慮したサイ
ディング付き壁パネルの接合構造を提供することにあ
る。 【構成】 サイディング10は、その軸方向両端部に第
1の薄肉部20及び第2の薄肉部30を有し、第2の薄
肉部30の重合面34には第1の防水シール材42が固
着されている。サイディング10aの第2の薄肉部30
の上部には凹部38が設けられ、前記凹部38には目地
材40が挿入固定されている。この目地材40の長手方
向は、第2の薄肉部30の端面39から第1の薄肉部2
0の端面26までの長さを有し、納まりの長さに応じて
合わせられる。2枚のサイディング10a、10b間に
は図2に示すクリアランス46、48が存在し、かつ、
相杓り重合長L2 を6mm以上にするように構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイディング及びサイ
ディング付き壁パネルの接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現場施
工に携わる熟練作業者の確保の困難性、工期の短縮及び
住宅品質の均一化等の見地から、住宅の工業化が進んで
いる。すなわち、工場にてできるだけ部品完成度を高
め、建築現場での作業項目を減少させるよう試みられて
いる。
【0003】この住宅の工業化としてパネル工法が知ら
れている。このパネル工法では、枠状の芯材の例えば両
面に面材を貼付した壁パネル等の建築用パネルを工場に
て生産し、これを建築現場にて接合して建築物を構築し
ている。
【0004】さらなる工業化のために、壁パネルにサイ
ディングを工場にて取り付けておくことが試みられてい
る。こうすると、建築現場にてサイディングを取り付け
る作業がなくなり、工期の短縮等に寄与できる。
【0005】ところが、サイディングを工場にて壁パネ
ルに取り付ける場合、下記のような新たな問題が生じ
た。この問題とは、壁パネル同士を建築現場にて接合す
る場合に、この壁パネル又はサイディングを寸法通りに
接合することができないことである。この接合不良の原
因の一つは、サイディングが成形誤差により寸法通りに
成形できないことである。他の原因は、たとえサイディ
ング自体の成形誤差が少なかったとしても、壁パネルへ
の取り付け時に取り付け誤差が生じているからである。
【0006】例えば、図5は、予め工場段階でサイディ
ングを壁パネルに取り付けた際の取付誤差の影響を受
け、それに起因して生ずる接合不良の一例を示してい
る。同図は、2枚のサイディング付き壁パネル110を
接合させる場合において、サイディング寸法誤差の影響
を受け、一方のサイディング80aの第2の薄肉部10
0が長すぎた場合の不具合を示している。この場合、前
記第2の薄肉部100の突出端面102が他方のサイデ
ィング80bの端面96に突き当たり、2枚のサイディ
ング付き壁パネルの間に隙間L5 が生じ、2枚のサイデ
ィング付き壁パネル110同士が良好に接合できない。
【0007】また、2枚のサイディング付き壁パネル同
士を出張り等の理由で外観上綺麗に接合できなかった
り、接合時に前記端面96が傷付いたりする等の問題点
があった。
【0008】一方、図6に示すように、サイディング寸
法誤差の影響を受け、図5に示すサイディング80aの
第2の薄肉部100の長さが短い為、接合後にサイディ
ング80bの端面96と第2の薄肉部100の突出端面
102との間に設計値以上の隙間が生じてしまう。この
場合、図6に示すように、サイディング厚さに対し重合
長L4 が短いため、規定耐火時間45分に対応できなか
った。また、前記隙間が大きい為、サイディングの外観
体裁が悪化するという問題点があった。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであって、その目的とするところ
は、複数枚のサイディング付き壁パネル同士を接合固定
する際に、サイディング寸法誤差又は取付誤差を考慮し
たサイディング付き壁パネルの接合構造を提供すること
にある。
【0010】また、本発明の他の目的は、準耐火構造に
耐え得ることのできるサイディング付き壁パネルの接合
構造を提供することにある。
【0011】また、本発明のさらに他の目的は、サイデ
ィングを有した壁パネル同士の接合部の防水性が向上す
る、接合構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1の発明
に係るサイディング付き壁パネルは、2枚のサイディン
グの対向端面同士を接合したサイディングの接合構造に
おいて、一方のサイディングは、その幅方向の一端面よ
り突出する第1の薄肉部を有し、他方のサイディング
は、前記一端面と対向する対向端面より突出し、前記第
1の薄肉部に重なり合う第2の薄肉部を有し、前記第
1、第2の薄肉部の重合部分の幅が6mm以上に設定さ
れ、かつ、前記第1の薄肉部の突出端面及び前記他方の
サイディングの前記対向端面の間と、前記第2の薄肉部
の突出端面及び前記一方のサイディングの前記一端面の
間とに、双方の前記サイディングの寸法誤差又は取付誤
差を吸収するクリアランスがそれぞれ形成されているこ
とを特徴とする。
【0013】請求項2の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、サイディングが予め取り付けられた2枚の壁
パネルの対向端面同士を接合した壁パネルの接合構造に
おいて、一方の前記壁パネルに取り付けられた一方のサ
イディングは、その幅方向の一端面より突出する第1の
薄肉部を有し、他方の前記壁パネルに取り付けられた他
方のサイディングは、前記一端面と対向する対向端面よ
り突出し、前記第1の薄肉部に重なり合う第2の薄肉部
を有し、前記第1、第2の薄肉部の重合部分の幅が6m
m以上に設定され、かつ、前記第1の薄肉部の突出端面
及び前記他方のサイディングの前記対向端面の間と、前
記第2の薄肉部の突出端面及び前記一方のサイディング
の前記一端面の間とに、双方の前記サイディングの寸法
誤差又は取付誤差を吸収するクリアランスがそれぞれ形
成されていることを特徴とする。
【0014】請求項1及び2の各発明によれば、2枚の
サイディングの接合部分にクリアランスが形成されてい
るので、サイディングに寸法誤差又は取付誤差が生じて
いても、クリアランスにてこの誤差を吸収でき、接合不
良が防止可能である。また、重合部分を6mm以上にす
ることができるので、規定耐火時間45分に十分対応で
きる。
【0015】請求項3の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、請求項2において、前記第1,第2の薄肉部
の重合面間に、弾性を有する第1の防水シール材が配置
されていることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、請求項2又は3において、少なくともいずれ
か一方の前記クリアランスに、弾性を有する第2の防水
シール材が配置されていることを特徴とする。
【0017】請求項3及び4の各発明によれば、前記重
合面及び前記クリアランスに第1、第2の防水シール材
を設けることにより、2枚のサイディングの接合部分か
ら壁パネル内部への浸水が防止可能である。
【0018】請求項5の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、請求項2乃至4のいずれかにおいて、前記第
1,第2の薄肉部のいずれか一方の前記突出端面は、該
サイディングが取り付けられた前記壁パネルの前記対向
端面とほぼ面一であることを特徴とする。
【0019】請求項5の発明によれば、サイディングの
一方の薄肉部の突出端面を、取付基準面となる壁パネル
端面に一致するようにして取付誤差を少なくできる。
【0020】請求項6の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、請求項2及至5のいずれかにおいて、前記第
1,第2の薄肉部のうち、外側に露出する薄肉部上であ
って、双方の前記サイディングの境界に形成される凹所
に、目地材が配置されていることを特徴とする。
【0021】請求項7の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、請求項6において、前記目地材は、前記サイ
ディングの寸法精度又は取付精度に応じて変化する前記
凹所の幅に応じて用意された複数種の幅寸法の目地材の
中から、前記凹所の幅に適合して選択された一つの目地
材が用いられることを特徴とする。
【0022】請求項6及び7の各発明によれば、目地材
が設けられていることにより、接合時に寸法誤差又は取
付誤差を吸収するために設定されたクリアランスを目隠
しでき、外観体裁を維持できることができる。請求項6
の発明ではさらに、目地材の幅を複数種の中から選択で
きるので、美観がさらに高まる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、図1及
び図2に基づいて説明する。
【0024】実施例1 図1は、本発明に係るサイディング10を有する2枚の
壁パネル110同士を接合させる状態を示す断面図であ
る。図2は、2枚の前記サイディング10同士の接合状
態を表す断面図である。
【0025】図1及び図2に示すように、壁パネル11
0の一面にはサイディング10が取り付けられている。
前記サイディング10は、その幅方向両端部に第1の薄
肉部20と第2の薄肉部30とを有する構造である。こ
の時、前記第1の薄肉部20の突出端面22と壁パネル
110の端面112とはほぼ面一になるように接合され
ている。また、第1の薄肉部20の重合面24には第1
の防水シール材42が固着されている。
【0026】前記サイディング10の取り付けられた2
枚の壁パネル110同士を接合することで、一方のサイ
ディング10aの第2の薄肉部30と予め固定された他
方のサイディング10bの第1の薄肉部20とが重合さ
れる。この時、サイディング10bの第1の薄肉部20
は下側に、サイディング10aの第2の薄肉部30は上
側に配置される。
【0027】第1の薄肉部20は、サイディング10の
裏面12に沿ってさねとして突起しており、その先端を
突出端面22としている。第1の薄肉部20の裏面はサ
イディング10の裏面12と面一であり、表面は第2の
薄肉部30と重合し易い様にテーパ面である重合面24
となるように構成されている。
【0028】第2の薄肉部30は、凸型の突起状の構造
を有し、凸型のさねの先端を突出端面32とし、凸型の
さねの裏面を重合面34としている。第2の薄肉部30
の表面29は凹部38の底面となるように構成されてい
る。
【0029】第1の防水シール材42は、一方のサイデ
ィング10aの第2の薄肉部30の重合面34と、他方
のサイディング10bの第1の薄肉部20の重合面24
との間に配置され、2枚のサイディング10a、10b
の重合面からの浸水を防止する機能を有し、材質は、例
えば、合成ゴム等が挙げられる。
【0030】2枚のサイディング10同士が接合された
後、前記凹部38に目地材40が挿入固定される。この
目地材40は、第2の薄肉部30の上側基端面39から
第1の薄肉部20の基端面26までの長さに適合した幅
を有する。目地材40の幅は、納まりの長さに応じて合
わせられる様に、例えば長さ12、13、14、15m
m等の各種パターンを作っておいてもよい。
【0031】次に、サイディング付き壁パネル同士の接
合後に、取付及び寸法の両誤差が存在しても、第1の薄
肉部20と第2の薄肉部30との重合部分乃ち相杓り重
合長L2 が6mm以上確保でき、かつ前記基端面と前記
突出端面が接触しないクリアランスの設定条件につい
て、図2に基づいて詳細に説明する。
【0032】図2に示すように、2枚のサイディング1
0a、10b間には、第1のクリアランス46及び第2
のクリアランス48が形成されている。
【0033】第1のクリアランス46の長さL1 は、一
方の壁パネル110に貼付されたサイディング10aの
第2の薄肉部30の突出端面32から、他方の壁パネル
110に貼付されたサイディング10bの第1の薄肉部
20の基端面26までの距離である。
【0034】第2のクリアランス48の長さL3 は、一
方の壁パネル110に貼付されたサイディング10aの
第2の薄肉部30の下側基端面36から、他方の壁パネ
ル110に貼付されたサイディング10bの第1の薄肉
部20の突出端面22までの距離である。
【0035】前記第1クリアランスの長さL1 、第2ク
リアランスの長さL3 、及びL2 は以下に示す許容誤差
を見込んで予め各寸法が決められている。
【0036】以下に、考えうるサイディングの取付誤差
及び寸法誤差を記号により設定し、その詳細を説明す
る。
【0037】以下の様に許容誤差を定める(図2も参
照)。尚、許容誤差は、取付誤差及び寸法誤差のどちら
か一方の最大誤差、さらに好ましくは前記両誤差の各最
大値を加算した最大誤差を含んでいる場合を表す。 l1 :サイディング10bの第1の薄肉部20の基端面
26の最短誤差 l2 :サイディング10bの第1の薄肉部20の基端面
26の最長誤差 l3 :サイディング10aの第2の薄肉部30の突出端
面32の最長誤差 l4 :サイディング10aの第2の薄肉部30の突出端
面32の最短誤差 l5 :サイディング10bの第1の薄肉部20の突出端
面22の最短誤差 l6 :サイディング10bの第1の薄肉部20の突出端
面22の最長誤差 l7 :サイディング10aの第2の薄肉部30の基端面
36の最長誤差 l8 :サイディング10aの第2の薄肉部30の基端面
36の最短誤差 建築基準法に定められる規定耐火時間45分を満たす為
には、第1の薄肉部20と第2の薄肉部30との重合部
分の長さ乃ち相杓り重合長L2 を必ず6mm以上に設定
しなければならない。しかし、サイディングの取付誤差
及び寸法誤差の影響で前記長さ6mmを維持できないお
それがある。そこで、前記両誤差が存在しても前記相杓
り重合長L2 が6mm以上になる前記第1、第2の薄肉
部の長さを設定する必要がある。
【0038】この時、次の条件を満たすならば、上記誤
差が存在しても6mm以上の重合部分が確保できる(図
2も参照)。 (1) L2 −(l4 +l5 )≧6mm さらに、上記条件のみで第1の薄肉部20と第2の薄肉
部30とを重合させた場合、第1の薄肉部20の突出端
面22と第2の薄肉部30の厚肉端面36とが衝突する
可能性がある。また、第1の薄肉部20の厚肉端面26
と第2の薄肉部30の突出端面32とが衝突する可能性
もある。従って、寸法誤差及び取付誤差が存在しても前
記端面同士が衝突しない第1のクリアランス46及び第
2のクリアランス48を設定する必要がある。
【0039】この時、次の条件を満たすならば、上記誤
差が存在しても前記端面同士が衝突しない第1のクリア
ランス46及び第2のクリアランス48を確保できる
(図2も参照)。 (2) L1 −(l2 +l3 )>0 (3) L3 −(l6 +l7 )>0 以上の(1)、(2)、及び(3)の条件を満たすなら
ば、サイディング付き壁パネル同士の接合後に、取付及
び寸法の両誤差が存在しても、第1の薄肉部20と第2
の薄肉部30との重合部分乃ち相杓り重合長L2 が6m
m以上確保でき、かつ前記基端面と前記突出端面が接触
しないクリアランスを確保できる。
【0040】また、各寸法誤差は、例えば最大1mmと
しても、各寸法設定により接合不良は解消される。
【0041】また、工場でのサイディングの生産段階で
サイディングの寸法誤差が生じたとしても、サイディン
グ10bの第1の薄肉部20の突出端面22と壁パネル
110の端面112を面一に設定して製作することで、
上記(寸法)誤差l5 、l6が解消される。
【0042】一方、工場において前記操作(即ちサイデ
ィング10bの第1の薄肉部20の突出端面22と壁パ
ネル110の端面112を面一に設定)を実行してもサ
イディング10と壁パネル110とを取り付ける際には
取付誤差が生じる。しかし、この取付誤差は、サイディ
ングの第1、第2の薄肉部の重合部分の長さ6mm以上
に設定するという条件に左右される程の影響度はなく、
例えば0. 5mm程度に押さえられる。
【0043】以上、第1のクリアランス46及び第2の
クリアランス48を設けることにより、サイディングの
寸法誤差及び取付誤差を吸収することができ、図5に示
すサイディングの接合不良が防止可能である。
【0044】次に、本実施例に係る作用説明即ち施工方
法を図1及び図2に基づいて行う。
【0045】図1に示すように、予め工場段階で壁パネ
ル110にサイディング10を取り付け、サイディング
10の一方の端部の重合面に第1の防水シール材42を
固着させておく。この時、壁パネル110の端面112
に第1の薄肉部20の突出端面22を一致させて製作す
る。これにより取付誤差を少なくすることができる。
【0046】建築現場において、サイディング10の取
り付けられた壁パネル110は、前記壁パネル110の
うち1枚を予め所定位置に固定しておき、他の接合され
る壁パネル110をクレーン等により吊り上げ移動し、
図1の矢印Bのように、互いに相隣接して順次接合固定
してゆく。この時、図2に示すように、一方のサイディ
ング10aの第2の薄肉部30と、他方のサイディング
10bの第1の薄肉部20とが重合し、第1の防水シー
ル材42によりサイディング同士互いに密着する。
【0047】また、第1の薄肉部20と第2の薄肉部3
0とが重合した後に、第2の薄肉部30の上部に形成さ
れる凹部38には、前記凹部38の巾寸法にあわせて目
地材40を挿入固定する。
【0048】以上のように本実施例によれば、第1の薄
肉部20の突出端面22と壁パネル110の端面A1 ー
A2 とを必ず面一となるように貼り付けることで、取付
誤差を少なくできる。
【0049】また、寸法誤差及び取付誤差が存在したと
しても、図2に示す相杓り重合長L2 を必ず6mm以上
に設定しているので、建築基準法で定められる規定耐火
時間45分に十分対応できる。
【0050】また、第1のクリアランス46及び第2の
クリアランス48を設けることにより、寸法誤差及び取
付誤差が存在したとしても、第1の薄肉部20と第2の
薄肉部30とを重合させた場合、第1の薄肉部20の突
出端面22と第2の薄肉部30の基端面36とが衝突し
ない。また、第1の薄肉部20の基端面26と第2の薄
肉部30の突出端面32との衝突もしない。従って、壁
パネル接合後のサイディングの寸法誤差又は取付誤差の
吸収を行うことができ、図5に示すサイディングの接合
不良が防止可能である。
【0051】また、第1の防水シール材42を設けるこ
とにより2枚のサイディングの重合部分からの浸水がを
防止可能である。
【0052】また、目地材40を設けることにより、外
部に露出する前記クリアランス46を目隠しすることが
でき、かつ、2枚のサイディングの重合部分からの浸水
防止がさらに強化される。さらに、予め各種長さの目地
材40を用意しておくことにより、誤差の大小により端
面26、39間の巾寸法が変化しても、その巾寸法に応
じた目地材40により外観体裁を維持できる。
【0053】また、予め工場段階でサイディング10等
の各種仕上材を壁パネル110に接合固定することによ
り部材点数が減り、現場での作業性の向上、及び施工方
法の簡略化が期待できる。また、サイディングのプレフ
ィニッシュ完成度、即ち、工場段階での工業化の完成度
が高められるという効果がある。
【0054】実施例2 次に、本発明に係る実施例2について図3及び図4に基
づいて説明する。
【0055】尚、前記実施例と実質的に同様の構成を有
する部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0056】図3は、実施例2に係るサイディング50
を有する2枚の壁パネル110同士を接合させる状態を
示す断面図である。
【0057】図4は、2枚の前記サイディング50同士
の接合状態を表す断面図である。
【0058】図3及び図4に示すように、壁パネル11
0の一面にはサイディング50が取り付けられている。
前記サイディング50は、その軸方向両端部に第1の薄
肉部60及び第2の薄肉部70を有する構造である。こ
の時、前記第1の薄肉部60の突出端面62と壁パネル
110の端面112とはほぼ面一になるように接合され
ている。また、第1の薄肉部の上部には溝部61が設け
られ、前記溝部61内には第2の防水シール材44が固
着されている。
【0059】前記サイディング50の取り付けられた2
枚の壁パネル110同士を接合することで、一方のサイ
ディング50aの第2の薄肉部70と予め固定された他
方のサイディング50bの第1の薄肉部60とが重合さ
れる。この時、サイディング50bの第1の薄肉部60
の溝部61の中に、サイディング50aの第2の薄肉部
70が填め込まれる。
【0060】第1の薄肉部60は、その上部にコ字状の
溝部61を有し、サイディング50の裏面52に沿って
さねとして突起しており、その先端を突出端面62とし
ている。第1の薄肉部60の裏面はサイディング50の
裏面52と面一であり、その上部重合面64は溝部61
の側面となるように構成されている。
【0061】一方、上部突出部69は、サイディング5
0の表面54に沿ってさねとして突起しており、その先
端を凹部56の側面としている。上部突出部69の表面
はサイディング50の表面54と面一であり、その下部
重合面66は溝部61の側面となるように構成されてい
る。
【0062】第2の薄肉部70は、凸型の突起状の構造
を有し、凸型のさねの先端を突出端面72とし、凸型の
さねの裏面を傾斜重合面74としている。第2の薄肉部
70の表面78は、凹部56の底面となる。
【0063】第2の防水シール材44は、サイディング
50bの第1の薄肉部60の溝部61内に挿入固定され
ており、2枚のサイディング50a、50bの重合面か
らの浸水を防止する機能がある。また、伸縮自在に変形
して密着性が良好となる材質で、例えば、スポンジ、合
成ゴム等が挙げられる。
【0064】サイディング付き壁パネル同士の接合後
に、取付及び寸法の両誤差が存在しても、第1の薄肉部
60と第2の薄肉部70との重合部分乃ち相杓り重合長
L2 が6mm以上確保でき、かつ厚肉端面76と前記突
出端面62が接触しないクリアランスの設定条件等は、
上記実施例1と全く同様である。
【0065】図4に示すように、第1の薄肉部60の突
出端面62から第2の薄肉部70の端面76までの間に
は、第2のクリアランス48が設けられている。この第
2のクリアランス48を設けることにより、サイディン
グの寸法誤差及び取付誤差を吸収することができ、図5
に示すサイディングの接合不良が防止可能である。
【0066】施工方法は、前記実施例1と同様、予め工
場段階で各仕上材を取り付けた両壁パネル110を建築
現場において接合固定するという方法を採っている。た
だしこの場合、図3に示す矢印Cのように接合固定す
る。また、本実施例2による効果は、前記実施例1と同
様の効果が期待できる。
【0067】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能で
ある。
【0068】例えば、防水シール材42及び44は、第
1の薄肉部に設ける必要はなく、第2の薄肉部に設けて
もよい。特に第1の防水シール材42に関しては、図2
に示す重合面24だけでなく、第1のクリアランス46
或いは第2のクリアランス48に設けてもよい。この場
合、第1の防水シール材42の大きさを拡大する必要が
ある。また、図4における重合面間に設けてもよい。ま
た、第2の防水シール材44を第1のクリアランス46
或いは第2のクリアランス48のどちらか一方、又は両
方に設けてもよい。さらに、第1の防水シール材42と
第2の防水シール材を入れ替えて使ってもよい。
【0069】また、実施例1で使用した目地材40を実
施例2において使用してもよい。さらに、図2に示す目
地材40の形状は、本実施例のように方形状である必要
はなく、多角形等の変更、及び諸々の形状の物を組み合
わせる等の変更が可能である。
【0070】また、図2及び図4に示す相杓り重合長L
2 は、6mm以上であれば何mmにしてもよい。尚、第
1の薄肉部及び第2の薄肉部の形は、本実施例のように
相杓り及び相杓り実矧ぎ形状である必要はなく、雄雌の
接合固定が良好ならば、矢筈矧ぎ、雇い実矧ぎ、斜め矧
ぎ等の変形をしてもよい。また、突起部分(ほぞ)の形
も、三方胴付き、四方胴付き、平、長、短、重ね、大
根、小根、扇、船、筏、抱き、扱き、輪薙、流し等の変
形をしてもよい。尚、各重合面をテーパ面としてもよ
い。
【0071】また、単位パネルにサイディングをそれぞ
れ貼り付けて用いるものに限らず、予め工場段階で単位
パネルを複数枚接続したサブアッセンブリパネル同士を
接合する場合、各部屋ユニットの一部としてサイディン
グを設け建築現場で各サイディング付き部屋ユニット同
士の接合を行う、等の変形利用をしてもよい。
【0072】
【発明の効果】請求項1及び2の各発明によれば、2枚
のサイディングの接合部分にクリアランスが形成されて
いるので、サイディングに寸法誤差又は取付誤差が生じ
ていても、クリアランスにてこの誤差を吸収でき、接合
不良が防止可能である。
【0073】また、重合部分を6mm以上にすることが
できるので、規定耐火時間45分に十分対応できる。
【0074】請求項3及び4の各発明によれば、前記重
合面及び前記クリアランスに第1、第2の防水シール材
を設けることにより、2枚のサイディングの接合部分か
ら壁パネル内部への浸水が防止可能である。
【0075】請求項5の発明によれば、サイディングの
一方の薄肉部の突出端面を、取付基準面となる壁パネル
端面に一致するようにして取付誤差を少なくできる。
【0076】請求項6及び7の各発明によれば、目地材
が設けられていることにより、接合時に寸法誤差又は取
付誤差を吸収するために設定されたクリアランスを目隠
しでき、外観体裁を維持できることができる。請求項6
の発明ではさらに、目地材の幅を複数種の中から選択で
きるので、美観がさらに高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るサイディングを有する2枚の壁
パネル同士を接合させる状態を示す断面図である。
【図2】図1のサイディングの接合状態を表す断面図で
ある。
【図3】実施例2に係るサイディングを有する2枚の壁
パネル同士を接合させる状態を示す断面図である。
【図4】図3のサイディングの接合状態を表す断面図で
ある。
【図5】従来技術のサイディングの接合状態を表す断面
図である。
【図6】従来技術のサイディングを用いて施工する状態
を表す断面図である。
【符号の説明】
10、50、80 サイディング 20、60、90 第1の薄肉部 30、70、100 第2の薄肉部 22、32、62、72、92、102 突出端面 40 目地材 42 第1の防水シール材 44 第2の防水シール材 46 第1のクリアランス 48 第2のクリアランス 110 壁パネル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 601 A 6951−2E 605 L 6951−2E E 6951−2E 611 C 6951−2E 621 A 6951−2E L 6951−2E 644 B 6951−2E 2/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のサイディングの対向端面同士を接
    合したサイディングの接合構造において、 一方のサイディングは、その幅方向の一端面より突出す
    る第1の薄肉部を有し、 他方のサイディングは、前記一端面と対向する対向端面
    より突出し、前記第1の薄肉部に重なり合う第2の薄肉
    部を有し、 前記第1、第2の薄肉部の重合部分の幅が6mm以上に
    設定され、かつ、前記第1の薄肉部の突出端面及び前記
    他方のサイディングの前記対向端面の間と、前記第2の
    薄肉部の突出端面及び前記一方のサイディングの前記一
    端面の間とに、双方の前記サイディングの寸法誤差又は
    取付誤差を吸収するクリアランスがそれぞれ形成されて
    いることを特徴とするサイディングの接合構造。
  2. 【請求項2】 サイディングが予め取り付けられた2枚
    の壁パネルの対向端面同士を接合した壁パネルの接合構
    造において、 一方の前記壁パネルに取り付けられた一方のサイディン
    グは、その幅方向の一端面より突出する第1の薄肉部を
    有し、 他方の前記壁パネルに取り付けられた他方のサイディン
    グは、前記一端面と対向する対向端面より突出し、前記
    第1の薄肉部に重なり合う第2の薄肉部を有し、 前記第1、第2の薄肉部の重合部分の幅が6mm以上に
    設定され、かつ、前記第1の薄肉部の突出端面及び前記
    他方のサイディングの前記対向端面の間と、前記第2の
    薄肉部の突出端面及び前記一方のサイディングの前記一
    端面の間とに、双方の前記サイディングの寸法誤差又は
    取付誤差を吸収するクリアランスがそれぞれ形成されて
    いることを特徴とするサイディング付き壁パネルの接合
    構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第1、第2の薄肉部の重合面間に、弾性を有する第
    1の防水シール材が配置されていることを特徴とするサ
    イディング付き壁パネルの接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、 少なくともいずれか一方の前記クリアランスに、弾性を
    有する第2の防水シール材が配置されていることを特徴
    とするサイディング付き壁パネルの接合構造。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかにおいて、 前記第1,第2の薄肉部のいずれか一方の前記突出端面
    は、該サイディングが取り付けられた前記壁パネルの前
    記対向端面とほぼ面一であることを特徴とするサイディ
    ング付き壁パネルの接合構造。
  6. 【請求項6】 請求項2及至5のいずれかにおいて、 前記第1,第2の薄肉部のうち、外側に露出する薄肉部
    上であって、双方の前記サイディングの境界に形成され
    る凹所に、目地材が配置されていることを特徴とするサ
    イディング付き壁パネルの接合構造。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記目地材は、前記サイディングの寸法精度又は取付精
    度に応じて変化する前記凹所の幅に応じて用意された複
    数種の幅寸法の目地材の中から、前記凹所の幅に適合し
    て選択された一つの目地材が用いられることを特徴とす
    るサイディング付き壁パネルの接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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AU2015200685B2 (en) * 2014-02-28 2017-08-03 Nichiha Corporation Building material and method for producing the same
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