JP2891551B2 - 建築用パネル - Google Patents
建築用パネルInfo
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- JP2891551B2 JP2891551B2 JP1832391A JP1832391A JP2891551B2 JP 2891551 B2 JP2891551 B2 JP 2891551B2 JP 1832391 A JP1832391 A JP 1832391A JP 1832391 A JP1832391 A JP 1832391A JP 2891551 B2 JP2891551 B2 JP 2891551B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の外壁、内
壁を構成するのに有用な建築用パネル（以下、単にパネ
ルという）に関するものである。さらに詳しくは、化粧
面幅、パネル厚さを大きくしても、雄、雌嵌合構造にし
て壁下地より剥落することがなく、かつ、釘等の固定具
が外部へ露出しないパネルに関するものである。
壁を構成するのに有用な建築用パネル（以下、単にパネ
ルという）に関するものである。さらに詳しくは、化粧
面幅、パネル厚さを大きくしても、雄、雌嵌合構造にし
て壁下地より剥落することがなく、かつ、釘等の固定具
が外部へ露出しないパネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種パネルとしては、図８に示
されるように、裏面側に本実構造を形成したパネルａを
雄雌嵌合構造により連結すると共に、壁下地αにパネル
ａ1 の端部を固定具βにより固定するものが考え出され
ている。
されるように、裏面側に本実構造を形成したパネルａを
雄雌嵌合構造により連結すると共に、壁下地αにパネル
ａ1 の端部を固定具βにより固定するものが考え出され
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パネル
ａ1 、ａ2 間には、固定具βの頭部により間隙γが形成
され、目地部ｂより吹き上げられた雨水等が、この大き
な間隙γにより壁下地α側へ伝わり、壁下地αを腐食す
る欠点があった。また、固定具βは目地部ｂ近傍に形成
されているため、雨水等が直接に固定具βの頭部、固定
具βによりパネルａ1 に穿孔された固定孔に到達してし
まうため、固定具βの発錆、固定孔からの雨水の壁下地
αへの浸入等の欠点があった。さらに、目地部ｂの隙間
より固定具βが外部から見えてしまい、美観性に大きく
劣るものであった。また、固定部側の裏面材の端は固定
具βにより固定されているが、下端側の裏面材の端は表
面材の差込縁ｃにより固定された状態であるため、地
震、風圧、火災等の外部からの力が加わった場合、表面
材の一端と裏面材の一端は差込縁ｃの強度だけで押さえ
られている状態となり、連結力に欠ける不利があった。
ａ1 、ａ2 間には、固定具βの頭部により間隙γが形成
され、目地部ｂより吹き上げられた雨水等が、この大き
な間隙γにより壁下地α側へ伝わり、壁下地αを腐食す
る欠点があった。また、固定具βは目地部ｂ近傍に形成
されているため、雨水等が直接に固定具βの頭部、固定
具βによりパネルａ1 に穿孔された固定孔に到達してし
まうため、固定具βの発錆、固定孔からの雨水の壁下地
αへの浸入等の欠点があった。さらに、目地部ｂの隙間
より固定具βが外部から見えてしまい、美観性に大きく
劣るものであった。また、固定部側の裏面材の端は固定
具βにより固定されているが、下端側の裏面材の端は表
面材の差込縁ｃにより固定された状態であるため、地
震、風圧、火災等の外部からの力が加わった場合、表面
材の一端と裏面材の一端は差込縁ｃの強度だけで押さえ
られている状態となり、連結力に欠ける不利があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、パネルの固定を一端で行うと共に、表
面材の表面側からの固定としても、雄型連結部の固定溝
を雌型連結部側の上面により被覆することにより固定具
をカバーし、また、固定具により固定されない側の表面
材、裏面材の端は、それぞれ固定具により固定された表
面材、裏面材により固定されるようにして、壁下地への
固定を確実にしたパネルを提供するものである。
を除去するため、パネルの固定を一端で行うと共に、表
面材の表面側からの固定としても、雄型連結部の固定溝
を雌型連結部側の上面により被覆することにより固定具
をカバーし、また、固定具により固定されない側の表面
材、裏面材の端は、それぞれ固定具により固定された表
面材、裏面材により固定されるようにして、壁下地への
固定を確実にしたパネルを提供するものである。
【０００５】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係るパネルにつ
いて詳細に説明する。図１は上記パネルＡの代表例であ
り、表面材１、裏面材２１、芯材３０からなるサンドイ
ッチ構造のパネルＡである。表面材１、および裏面材２
１は金属薄板材、あるいは合成樹脂材等よりなり、例え
ばカラー鋼板、Ａｌ、Ｆｅ、Ｃｕ、ステンレス板、チタ
ン板、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、フ
ッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等
の一種をロール成形、プレス成形、押出成形等によって
形成したものである。
いて詳細に説明する。図１は上記パネルＡの代表例であ
り、表面材１、裏面材２１、芯材３０からなるサンドイ
ッチ構造のパネルＡである。表面材１、および裏面材２
１は金属薄板材、あるいは合成樹脂材等よりなり、例え
ばカラー鋼板、Ａｌ、Ｆｅ、Ｃｕ、ステンレス板、チタ
ン板、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、フ
ッ素樹脂塗装鋼板、クラッド鋼板、サンドイッチ鋼板等
の一種をロール成形、プレス成形、押出成形等によって
形成したものである。
【０００６】さらに詳説すると、表面材１は図２に示す
ように、横長の化粧面部２と、雄型連結部６、雌型連結
部１４とから樋状部１ａを形成したものであり、化粧面
部２は化粧面２ａの長手方向の両端縁を内方に任意角度
で屈曲した側壁３、４と、側壁３の下端縁を外方に突出
した目地下地５とから形成したものである。
ように、横長の化粧面部２と、雄型連結部６、雌型連結
部１４とから樋状部１ａを形成したものであり、化粧面
部２は化粧面２ａの長手方向の両端縁を内方に任意角度
で屈曲した側壁３、４と、側壁３の下端縁を外方に突出
した目地下地５とから形成したものである。
【０００７】雄型連結部６は目地下地５の先端をさらに
外方に突出した上縁８と、上縁８の先端を内方に略コ字
状に屈曲した下縁９と、上縁８と下縁９よりなる差込縁
７と、下縁９の先端を外方に突出すると共に、下縁９と
略同一長さに形成した係合溝下縁１０と、下縁９と係合
溝下縁１０よりなる断面略コ字状の係合溝１１と、係合
溝下縁１０の先端を内方に屈曲した補強片１２と、差込
縁７の上縁８に形成した凹状の固定溝１３とからなるも
のである。差込縁７、係合溝１１は図４に示すように、
後記する雌型連結部１４の嵌合溝１７、係合片１９によ
り壁下地αに固定される部分であると共に、固定溝１３
に釘等の固定具βを打設してパネルＡを壁下地αに固定
する固定部として機能する部分である。また凹状の固定
溝１３は、固定具βの釘頭の高さ、おび幅よりも大きく
形成し、固定具βが目地下地５の面よりも上方に突出し
ないようにし、パネルＡを係合する際に、後記する雌型
連結部１４の上面１５と目地下地５、上縁８との接触部
分に間隙を形成させず、さらにこの固定溝１３により空
隙を形成して毛細管現象を防止し防水性を強化するのに
役立つものである。
外方に突出した上縁８と、上縁８の先端を内方に略コ字
状に屈曲した下縁９と、上縁８と下縁９よりなる差込縁
７と、下縁９の先端を外方に突出すると共に、下縁９と
略同一長さに形成した係合溝下縁１０と、下縁９と係合
溝下縁１０よりなる断面略コ字状の係合溝１１と、係合
溝下縁１０の先端を内方に屈曲した補強片１２と、差込
縁７の上縁８に形成した凹状の固定溝１３とからなるも
のである。差込縁７、係合溝１１は図４に示すように、
後記する雌型連結部１４の嵌合溝１７、係合片１９によ
り壁下地αに固定される部分であると共に、固定溝１３
に釘等の固定具βを打設してパネルＡを壁下地αに固定
する固定部として機能する部分である。また凹状の固定
溝１３は、固定具βの釘頭の高さ、おび幅よりも大きく
形成し、固定具βが目地下地５の面よりも上方に突出し
ないようにし、パネルＡを係合する際に、後記する雌型
連結部１４の上面１５と目地下地５、上縁８との接触部
分に間隙を形成させず、さらにこの固定溝１３により空
隙を形成して毛細管現象を防止し防水性を強化するのに
役立つものである。
【０００８】雌型連結部１４は側壁４の下端縁を内方に
屈曲した上面１５と、上面１５の先端を外方に屈曲した
下面１６と、上面１５と下面１６とから断面略コ字状に
形成した嵌合溝１７と、下面１６の先端を内方に屈曲す
ると共に、下面１６と略同一長さの係合片下面１８と、
下面１６と係合片下面１８よりなる係合片１９と、係合
片下面１８の先端を内方にＬ字状に屈曲した補強片２０
とからなるものである。さらに詳説すると、差込縁７の
先端から固定溝１３の側壁３側の端縁までの長さを
ｌ1 、上面１５の長さをｌ2 とすると、ｌ1 ≦ｌ2 の関
係であり、図４に示すように固定具βの頭部を被覆し、
防水性、美観性の向上を図るものである。また、嵌合溝
１５、係合片１９は前記雄型連結部６の差込縁７、係合
溝１１を係合し壁下地αにパネルＡを固定する部分であ
る。なお、化粧面２ａに形成した段差２ｂ、２ｃは、化
粧目地を階段状とすることにより、目地部の立体化、明
確化を図り、意匠性を向上するためのものである。
屈曲した上面１５と、上面１５の先端を外方に屈曲した
下面１６と、上面１５と下面１６とから断面略コ字状に
形成した嵌合溝１７と、下面１６の先端を内方に屈曲す
ると共に、下面１６と略同一長さの係合片下面１８と、
下面１６と係合片下面１８よりなる係合片１９と、係合
片下面１８の先端を内方にＬ字状に屈曲した補強片２０
とからなるものである。さらに詳説すると、差込縁７の
先端から固定溝１３の側壁３側の端縁までの長さを
ｌ1 、上面１５の長さをｌ2 とすると、ｌ1 ≦ｌ2 の関
係であり、図４に示すように固定具βの頭部を被覆し、
防水性、美観性の向上を図るものである。また、嵌合溝
１５、係合片１９は前記雄型連結部６の差込縁７、係合
溝１１を係合し壁下地αにパネルＡを固定する部分であ
る。なお、化粧面２ａに形成した段差２ｂ、２ｃは、化
粧目地を階段状とすることにより、目地部の立体化、明
確化を図り、意匠性を向上するためのものである。
【０００９】裏面材１７は図３に示すように、長尺状板
材の両端縁を上方に突出した垂直片２２、２３と、垂直
片２２、２３の先端を外方、内方に屈曲すると共に、前
記係合溝下縁１０、係合片下面１８と略同一長さの水平
片２４、２５と、垂直片２２と水平片２４とからなる挿
入部２６と、垂直片２３と水平片２５とからなる差込部
２７と、水平片２４、２５の先端を内方に屈曲した補強
片２８、２９とからなるものであり、これらより樋状部
２１ａを形成したものである。この裏面材２１は後記す
る芯材３０の裏面を覆ってパネルＡをサンドイッチ構造
体とし、パネルＡ自体の機械強度を向上すると共に、不
燃材、防水材、遮熱材、吸水材、防音材、パッキング材
などの１つの機能として役立つものであり、その素材と
しては前記表面材１と同質の金属あるいは合成樹脂材よ
りなるものである。また、差込部２７と挿入部２６は図
４に示すように連結され、固定された挿入部２６に差込
部２７が固定された状態となり、裏面材２１の両端が壁
下地αに固定されるものであり、外力に対して強い壁体
となる。さらに、挿入部２６、差込部２７は防火性、気
密性を大幅に向上するためのものであり、特に万が一の
火災に対して、裏面２１ｂまで火炎が侵入するのを防止
し、防、耐火試験に合格し得るパネルＡとするためのも
のである。なお、図では防、耐火性をさらに向上するた
めに、表面材１と裏面材２１が接触しないように形成
し、熱橋防止、結露防止を図っている。
材の両端縁を上方に突出した垂直片２２、２３と、垂直
片２２、２３の先端を外方、内方に屈曲すると共に、前
記係合溝下縁１０、係合片下面１８と略同一長さの水平
片２４、２５と、垂直片２２と水平片２４とからなる挿
入部２６と、垂直片２３と水平片２５とからなる差込部
２７と、水平片２４、２５の先端を内方に屈曲した補強
片２８、２９とからなるものであり、これらより樋状部
２１ａを形成したものである。この裏面材２１は後記す
る芯材３０の裏面を覆ってパネルＡをサンドイッチ構造
体とし、パネルＡ自体の機械強度を向上すると共に、不
燃材、防水材、遮熱材、吸水材、防音材、パッキング材
などの１つの機能として役立つものであり、その素材と
しては前記表面材１と同質の金属あるいは合成樹脂材よ
りなるものである。また、差込部２７と挿入部２６は図
４に示すように連結され、固定された挿入部２６に差込
部２７が固定された状態となり、裏面材２１の両端が壁
下地αに固定されるものであり、外力に対して強い壁体
となる。さらに、挿入部２６、差込部２７は防火性、気
密性を大幅に向上するためのものであり、特に万が一の
火災に対して、裏面２１ｂまで火炎が侵入するのを防止
し、防、耐火試験に合格し得るパネルＡとするためのも
のである。なお、図では防、耐火性をさらに向上するた
めに、表面材１と裏面材２１が接触しないように形成
し、熱橋防止、結露防止を図っている。
【００１０】芯材２６は主に合成樹脂発泡体を用い、断
熱材、補強材、防音材、緩衝材、防火材、接着材等とし
て機能するものであり、例えばポリイソシアヌレートフ
ォーム、フェノールフォーム、ポリウレアフォーム、ポ
リイミドフォーム等の合成樹脂発泡体、およびこれら合
成樹脂発泡体に難燃剤（硼酸塩、珪酸塩、リン酸塩
等）、難燃助剤（石膏スラグ、タルク、シラスバルーン
等）、骨材（パーライト、ガラスビーズ等）、繊維状物
（長、短繊維）等を混入したもの、パーライトの周囲に
フェノールフォーム粉末をコーティングし、これを加
温、加圧して発泡させたもの、あるいはセメント板、石
膏ボード、岩綿ボード、グラスウールボード、ＡＬＣ、
インシュレーションボード、木片チップボード、グラス
ウール等よりなり、単一素材、あるいは複数の素材を組
み合わせて形成するものである。また芯材３０の形成
は、図では表面材１と裏面材２１の樋状部１ａ、２１ａ
に充填すると共に、表面材１と裏面材２１とが連結部に
おいても接触しないようにしており、表面材１が火災等
により加熱されても、その熱が裏面材２１へ伝わらない
ようにし、熱橋防止による防、耐火性、断熱性、耐結露
性の向上を図っているものである。また、３１は雄実
部、３２は雌実部である。
熱材、補強材、防音材、緩衝材、防火材、接着材等とし
て機能するものであり、例えばポリイソシアヌレートフ
ォーム、フェノールフォーム、ポリウレアフォーム、ポ
リイミドフォーム等の合成樹脂発泡体、およびこれら合
成樹脂発泡体に難燃剤（硼酸塩、珪酸塩、リン酸塩
等）、難燃助剤（石膏スラグ、タルク、シラスバルーン
等）、骨材（パーライト、ガラスビーズ等）、繊維状物
（長、短繊維）等を混入したもの、パーライトの周囲に
フェノールフォーム粉末をコーティングし、これを加
温、加圧して発泡させたもの、あるいはセメント板、石
膏ボード、岩綿ボード、グラスウールボード、ＡＬＣ、
インシュレーションボード、木片チップボード、グラス
ウール等よりなり、単一素材、あるいは複数の素材を組
み合わせて形成するものである。また芯材３０の形成
は、図では表面材１と裏面材２１の樋状部１ａ、２１ａ
に充填すると共に、表面材１と裏面材２１とが連結部に
おいても接触しないようにしており、表面材１が火災等
により加熱されても、その熱が裏面材２１へ伝わらない
ようにし、熱橋防止による防、耐火性、断熱性、耐結露
性の向上を図っているものである。また、３１は雄実
部、３２は雌実部である。
【００１１】また、３３はシール材であり、芯材３０が
合成樹脂発泡体のように原料で吐出して発泡、硬化させ
るものを使用した場合に、表、裏面材１、２１間より液
漏れしないように形成するものである。
合成樹脂発泡体のように原料で吐出して発泡、硬化させ
るものを使用した場合に、表、裏面材１、２１間より液
漏れしないように形成するものである。
【００１２】ここで各部の寸法関係について図１〜図３
を用いて簡単に説明すると、パネルＡの働き幅、所謂表
面材１の係合溝下縁１０の先端から係合片下面１８の先
端までの幅をＷ1 、裏面材２１の水平片２４の先端から
水平片２５の先端までの幅をＷ2 、パネルＡの全厚さを
Ｔ、雄実部３１の厚さをｔ1 、雌実部３２の開口高さを
ｔ2 、表面材１において差込縁７の先端から固定溝１３
の側壁３側の端縁までの長さをｌ1 、側壁４の下縁から
嵌合溝１７の最奥までの長さをｌ2 下縁９の長さを
ｌ3 、下面１６の長さをｌ4 、係合溝下縁１０の長さを
ｌ5 、係合片下面１８の長さをｌ6 、化粧面２ａから補
強片１２、２０までの高さをｈ1 、ｈ2 、裏面材２１に
おいて水平片２４、２５の長さをｌ7 、ｌ8 、裏面２１
ｂから補強片２８、２９までの高さをｈ3 、ｈ4 とする
と、Ｗ1 ＝Ｗ2 ＝３００〜９００mm位、Ｔ＝３０〜１５
０mm位、ｔ1 ＜ｔ2 、ｌ1 ＜ｌ2 、ｌ3 ＝ｌ4 、ｌ5 ＝
ｌ6 、ｌ3 ＝ｌ5 、ｌ4 ＝ｌ6 、ｌ7 ＝ｌ8 、ｌ7 ＝ｌ
5 、ｌ8 ＝ｌ6 、ｈ1 ＝ｈ2 、ｈ3 ＝ｈ4 の関係であ
る。
を用いて簡単に説明すると、パネルＡの働き幅、所謂表
面材１の係合溝下縁１０の先端から係合片下面１８の先
端までの幅をＷ1 、裏面材２１の水平片２４の先端から
水平片２５の先端までの幅をＷ2 、パネルＡの全厚さを
Ｔ、雄実部３１の厚さをｔ1 、雌実部３２の開口高さを
ｔ2 、表面材１において差込縁７の先端から固定溝１３
の側壁３側の端縁までの長さをｌ1 、側壁４の下縁から
嵌合溝１７の最奥までの長さをｌ2 下縁９の長さを
ｌ3 、下面１６の長さをｌ4 、係合溝下縁１０の長さを
ｌ5 、係合片下面１８の長さをｌ6 、化粧面２ａから補
強片１２、２０までの高さをｈ1 、ｈ2 、裏面材２１に
おいて水平片２４、２５の長さをｌ7 、ｌ8 、裏面２１
ｂから補強片２８、２９までの高さをｈ3 、ｈ4 とする
と、Ｗ1 ＝Ｗ2 ＝３００〜９００mm位、Ｔ＝３０〜１５
０mm位、ｔ1 ＜ｔ2 、ｌ1 ＜ｌ2 、ｌ3 ＝ｌ4 、ｌ5 ＝
ｌ6 、ｌ3 ＝ｌ5 、ｌ4 ＝ｌ6 、ｌ7 ＝ｌ8 、ｌ7 ＝ｌ
5 、ｌ8 ＝ｌ6 、ｈ1 ＝ｈ2 、ｈ3 ＝ｈ4 の関係であ
る。
【００１３】次に施工例について簡単に説明する。いま
図１に示すようなパネルＡを用いて図４に示すように施
工すると仮定する。なお、パネルＡとしては、表面材
１、裏面材２１として０．５mm厚のカラー鋼板を用い、
芯材３０としてはフェノールフォーム原料にパーライト
粒を混入した原料を吐出し、反応、発泡させ、次にキュ
アして一体化したものである。そこで鉄骨下地、あるい
は主柱、間柱、防水シート等からなる壁下地αに第ｎ段
目のパネルＡ1 の固定溝１３をスクリュービス等の固定
具βを介して固定する。次にｎ＋１段目のパネルＡ2 の
雌型連結部１４の嵌合溝１７を、パネルＡ1 の差込縁７
に落とし込むと共に、雌実部３１を雄実部３２に挿入
し、図４のような横目地部を形成するものである。また
壁体全体を形成するには、上記したような工程を土台か
ら桁に向かって行えばよいものである。なお、土台部分
にはスタータ（図示せず）、出、入隅、窓回り、縦目地
等の部分（図示せず）にはコーキング材、役物を用いる
必要がある。
図１に示すようなパネルＡを用いて図４に示すように施
工すると仮定する。なお、パネルＡとしては、表面材
１、裏面材２１として０．５mm厚のカラー鋼板を用い、
芯材３０としてはフェノールフォーム原料にパーライト
粒を混入した原料を吐出し、反応、発泡させ、次にキュ
アして一体化したものである。そこで鉄骨下地、あるい
は主柱、間柱、防水シート等からなる壁下地αに第ｎ段
目のパネルＡ1 の固定溝１３をスクリュービス等の固定
具βを介して固定する。次にｎ＋１段目のパネルＡ2 の
雌型連結部１４の嵌合溝１７を、パネルＡ1 の差込縁７
に落とし込むと共に、雌実部３１を雄実部３２に挿入
し、図４のような横目地部を形成するものである。また
壁体全体を形成するには、上記したような工程を土台か
ら桁に向かって行えばよいものである。なお、土台部分
にはスタータ（図示せず）、出、入隅、窓回り、縦目地
等の部分（図示せず）にはコーキング材、役物を用いる
必要がある。
【００１４】以上説明したのは本発明に係る建築用パネ
ルの一実施例にすぎず、図５（ａ）〜（ｇ）、図６
（ａ）〜（ｃ）、図７（ａ）、（ｂ）に示すように形成
することができる。すなわち、図５（ａ）〜（ｇ）は表
面材１の化粧面部２を各々変形したパネルＡである。ま
た、図６（ａ）〜（ｃ）において、（ａ）図は液漏れ防
止材、防水材、気密材として機能する軟質ＰＶＣよりな
る目地部材３４を形成したパネルＡ、（ｂ）図は芯材３
０中にパーライト粒等の骨材３５を充填し、防、耐火性
を向上したパネルＡ、（ｃ）図は骨材３５をフェノール
フォーム等よりなる芯材３０中に密に充填し、表、裏面
材１、２１の裏面にガラス繊維等の無機材よりなるシー
ト、あるいはネット状物３６を貼着して一体に形成し、
耐火試験（３０分、１時間）に合格し得る耐火性能を具
備するようにしたパネルＡである。さらに、図７
（ａ）、（ｂ）は表面材１の一端縁、あるいは図示しな
いが両端縁を内方に屈曲し、パネルＡ施工時のパネルＡ
端部が相互に対面する目地部のコーキング材処理の施工
性、耐久性を向上するために端面壁３７を形成したパネ
ルＡであり、（ｂ）図は（ａ）図のイ−イ線断面図であ
る。勿論、図５（ａ）〜（ｇ）〜図７（ａ）、（ｂ）を
各々組み合わせたパネルＡとすることもできる。
ルの一実施例にすぎず、図５（ａ）〜（ｇ）、図６
（ａ）〜（ｃ）、図７（ａ）、（ｂ）に示すように形成
することができる。すなわち、図５（ａ）〜（ｇ）は表
面材１の化粧面部２を各々変形したパネルＡである。ま
た、図６（ａ）〜（ｃ）において、（ａ）図は液漏れ防
止材、防水材、気密材として機能する軟質ＰＶＣよりな
る目地部材３４を形成したパネルＡ、（ｂ）図は芯材３
０中にパーライト粒等の骨材３５を充填し、防、耐火性
を向上したパネルＡ、（ｃ）図は骨材３５をフェノール
フォーム等よりなる芯材３０中に密に充填し、表、裏面
材１、２１の裏面にガラス繊維等の無機材よりなるシー
ト、あるいはネット状物３６を貼着して一体に形成し、
耐火試験（３０分、１時間）に合格し得る耐火性能を具
備するようにしたパネルＡである。さらに、図７
（ａ）、（ｂ）は表面材１の一端縁、あるいは図示しな
いが両端縁を内方に屈曲し、パネルＡ施工時のパネルＡ
端部が相互に対面する目地部のコーキング材処理の施工
性、耐久性を向上するために端面壁３７を形成したパネ
ルＡであり、（ｂ）図は（ａ）図のイ−イ線断面図であ
る。勿論、図５（ａ）〜（ｇ）〜図７（ａ）、（ｂ）を
各々組み合わせたパネルＡとすることもできる。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るパネル
によれば、（１）壁下地への固定は表面材の一端縁の、
下層に芯材、裏面材の存在する部分を固定するため、パ
ネルの壁下地への固定が確実となり、剥落等することが
ない。（２）釘、ボルト等を外部へ露出させることな
く、大型のパネルを壁下地に確実に固定できる。（３）
上縁の途中を長手方向に沿って凹状に窪ませ、固定具の
頭部の幅、および高さ以上の固定溝を形成したため、固
定具が上縁、目地下地より突出することがなく、連結部
の防水性、気密性、施工性を向上することができる。
（４）上面の長さを、固定溝の位置以上に形成したた
め、固定具が外部へ露出することがない。（５）表面材
により落とし込み構造、表面材端部と裏面材端部により
本実構造を形成したため、耐火性、気密性、暖熱性、耐
震性、耐風圧性等が向上する。（６）目地幅に少々の誤
差が生じても、外部より固定具が見えるようなことがな
い。（７）表面材と裏面材が連結部においても接触しな
い構造のため、熱橋を防止して耐火性、断熱性、耐結露
性を向上する。（８）裏面材の両端が壁下地に固定され
る構造であるため、地震、風圧等の外力に対して強い壁
体となる。（９）防水性、気密性、耐震性、断熱性、防
火性、耐火性、防音性、施工性を向上したパネルとな
る。等の特徴、効果がある。
によれば、（１）壁下地への固定は表面材の一端縁の、
下層に芯材、裏面材の存在する部分を固定するため、パ
ネルの壁下地への固定が確実となり、剥落等することが
ない。（２）釘、ボルト等を外部へ露出させることな
く、大型のパネルを壁下地に確実に固定できる。（３）
上縁の途中を長手方向に沿って凹状に窪ませ、固定具の
頭部の幅、および高さ以上の固定溝を形成したため、固
定具が上縁、目地下地より突出することがなく、連結部
の防水性、気密性、施工性を向上することができる。
（４）上面の長さを、固定溝の位置以上に形成したた
め、固定具が外部へ露出することがない。（５）表面材
により落とし込み構造、表面材端部と裏面材端部により
本実構造を形成したため、耐火性、気密性、暖熱性、耐
震性、耐風圧性等が向上する。（６）目地幅に少々の誤
差が生じても、外部より固定具が見えるようなことがな
い。（７）表面材と裏面材が連結部においても接触しな
い構造のため、熱橋を防止して耐火性、断熱性、耐結露
性を向上する。（８）裏面材の両端が壁下地に固定され
る構造であるため、地震、風圧等の外力に対して強い壁
体となる。（９）防水性、気密性、耐震性、断熱性、防
火性、耐火性、防音性、施工性を向上したパネルとな
る。等の特徴、効果がある。
【図１】建築用パネルを示す一部切り欠き斜視図であ
る。
る。
【図２】表面材を示す断面図である。
【図３】裏面材を示す断面図である。
【図４】建築用パネルの使用状態を示す断面図である。
【図５】建築用パネルのその他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図６】建築用パネルのその他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図７】建築用パネルのその他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図８】従来例を示す説明図である。
Ａ 建築用パネル１ 表面材２１ 裏面材 ３０ 芯材 ３３ シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 井上 博之 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04F 13/12 101
Claims (1)
- 【請求項１】 長尺状板材の表面材、裏面材間に芯材を
充填した建築用パネルにおいて、前記表面材は横長で略
水平面状の化粧面部と、該化粧面部の長手方向の一側縁
を化粧面部と略平行で外側方へ突出した上縁と、該上縁
の途中を長手方向に沿って凹状に窪ませた固定溝と、前
記上縁先端を内方に略コ字状に屈曲した下縁と、上縁と
下縁よりなる差込縁と、下縁の先端を外方に屈曲して差
込縁と略同一長さに形成した係合溝下縁と、下縁と係合
溝下縁よりなる係合溝とから形成した雄型連結部と、他
側縁を内方に化粧面部と略平行で屈曲すると共に前記上
縁の先端から固定溝の化粧面部側の端縁までの長さ以上
に形成した上面と、該上面の先端を外方に化粧面部と略
平行で屈曲した下面と、前記上面と下面よりなる断面略
コ字状の嵌合溝と、下面先端を内方に屈曲すると共に下
面と略同一長さに形成した係合片下面と、下面と係合片
下面よりなる係合片とから形成した雌型連結部とからな
り、前記裏面材は長尺状板材の両端縁を上方に突出した
垂直片と、該垂直片の先端を前記係合溝下縁、係合片下
面と略同一長さで同一方向に突出した水平片とから形成
し、かつ表面材の係合溝下縁先端と係合片下面先端間の
長さと裏面材の水平片の先端間の幅を同一とし、前記表
面材と裏面材の樋状部同士を対面させると共に、表面材
の係合溝下縁と裏面材の外方に突出した水平片により断
面凸状の雄実部、表面材の係合片下面と裏面材の内方に
突出した水平片により断面凹状の雌実部を形成し、前記
表面材と裏面材を芯材により一体化して形成したことを
特徴とする建築用パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1832391A JP2891551B2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 建築用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1832391A JP2891551B2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 建築用パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04237756A JPH04237756A (ja) | 1992-08-26 |
| JP2891551B2 true JP2891551B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=11968405
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1832391A Expired - Fee Related JP2891551B2 (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 建築用パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2891551B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0643179B1 (en) * | 1992-12-28 | 1998-12-16 | Ig-Technical Research Inc. | Refractory heat-insulating panel |
-
1991
- 1991-01-17 JP JP1832391A patent/JP2891551B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04237756A (ja) | 1992-08-26 |
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Legal Events
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