JPH08151708A - サイディング付き壁面部の接合構造及びその製造方法 - Google Patents

サイディング付き壁面部の接合構造及びその製造方法

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JPH08151708A
JPH08151708A JP6319237A JP31923794A JPH08151708A JP H08151708 A JPH08151708 A JP H08151708A JP 6319237 A JP6319237 A JP 6319237A JP 31923794 A JP31923794 A JP 31923794A JP H08151708 A JPH08151708 A JP H08151708A
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JP
Japan
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siding
wall
adjusting member
thin
thin portion
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JP6319237A
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English (en)
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Toshimasu Yoshio
敏斗 吉雄
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚のサイディング付き壁パネル同士を接
合固定する際に、サイディング寸法誤差又は取付誤差、
かつ、接合部の耐火性及び防水性の向上を考慮したサイ
ディング付き壁面部の接合構造及びその製造方法を提供
すること。 【構成】 サイディング10は、その幅方向両端部に第
1の薄肉部20及び第2の薄肉部30を有し、第1の薄
肉部20の突出端面22には調整部材40が設けられて
いる。2枚のサイディング10a、10b間にはクリア
ランス50、52が存在し、かつ、相杓り重合長L2を
6mm以上にするように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイディング付き壁面
部の接合構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現場施
工に携わる熟練作業者の確保の困難性、工期の短縮及び
住宅品質の均一化等の見地から住宅の工業化が進んでい
る。すなわち、工場にてできるだけ部品完成度を高め、
建築現場での作業項目を減少させるよう試みられてい
る。
【0003】この住宅の工業化としてパネル工法が知ら
れている。このパネル工法では、四角枠状の芯材の例え
ば両面に貼付した壁パネル等の建築用パネルを工場にて
生産し、これを建築現場にて接合して建築物を構築して
いる。
【0004】さらなる工業化のために、壁パネルにサイ
ディングを工場にて取り付けておくことが試みられてい
る。こうすると、建築現場にてサイディングを取り付け
る作業がなくなり、工期の短縮等に寄与できる。
【0005】ところが、サイディングを工場にて壁パネ
ルに取り付ける場合、下記のような新たな問題が生じ
た。この問題とは、壁パネル同士を建築現場にて接合す
る場合に、この壁パネル又はサイディングを寸法通りに
接合することができないことである。この接合不良の原
因の一つは、サイディングが成形誤差により寸法通りに
成形できないことである。他の原因は、たとえサイディ
ング自体の成形誤差が少なかったとしても、壁パネルへ
の取り付け時に取付誤差が生じているからである。
【0006】例えば、図3は、予め工場段階でサイディ
ングを壁パネルに取り付けた際の取付誤差の影響を受
け、それに起因して生ずる接合不良の一例を示してい
る。同図は、2枚のサイディング付き壁パネル110を
接合させる場合において、サイディング寸法誤差の影響
を受け、一方のサイディング80aの第2の薄肉部10
0が長すぎた場合の不都合を示している。この場合、前
記第2の薄肉部100の突出端面102が他方のサイデ
ィング80bの端面96に突き当たり、2枚のサイディ
ング付き壁パネルの間に隙間L4が生じ、2枚のサイデ
ィング付き壁パネル110同士が良好に接合できない。
【0007】また、2枚のサイディング付き壁パネル同
士を出張り等の理由で外観上綺麗に接合できなかった
り、接合時に前記端面96が傷付いたりする等の問題点
があった。
【0008】一方、図4に示すように、サイディング寸
法誤差の影響を受け、図3に示すサイディング80aの
第2の薄肉部100の長さが短い為、接合後にサイディ
ング80bの端面96と第2の薄肉部100の突出端面
102との間に設計値以上の隙間が生じてしまう。この
場合、図4に示すように、サイディング厚さに対し重合
長L5が短い為、規定耐火時間45分に対応できなかっ
た。また、前記隙間が大きい為、サイディングの外観体
裁が悪化するという問題点があった。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであって、その目的と
するところは、複数枚のサイディング付き壁パネル同士
を接合固定する際に、サイディング寸法誤差又は取付誤
差を考慮したサイディング付き壁面部の接合構造及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、準耐火構造に
耐え得ることのできるサイディング付き壁面部の接合構
造及びその製造方法を提供することにある。
【0011】また、本発明のさらに他の目的は、サイデ
ィングを有した壁面部同士の接合部の防水性が向上す
る、サイディング付き壁面部の接合構造及びその製造方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1の発明
に係るサイディング付き壁面部は、サイディングが予め
表面側に取り付けられた2枚の壁面部の対向端面同士を
接合した壁面部の接合構造において、一方の前記壁面部
の幅方向の一端側の表面に、該一端側の前記対向端面を
基準として調整部材が取り付けられ、一方の前記壁面部
に取り付けられた一方のサイディングは、その幅方向の
一端面より突出する第1の薄肉部を有し、該第1の薄肉
部の突出端面が前記調整部材に当接して位置出しされ、
他方の前記壁面部に取り付けられた他方のサイディング
は、前記一端面と対向する対向端面より突出し、前記第
1の薄肉部及び前記調整部材に重なり合う第2の薄肉部
を有し、前記第1の薄肉部及び前記調整部材と、前記第
2の薄肉部との重合部分の幅が6mm以上に設定され、
かつ、前記調整部材の端面及び前記他方のサイディング
の前記対向端面の間と、前記第2の薄肉部の突出端面及
び前記一方のサイディングの前記一端面の間とに、双方
の前記サイディングの寸法誤差又は取付誤差を吸収する
クリアランスがそれぞれ形成されていることを特徴とす
る。
【0013】請求項2の発明に係るサイディング付き壁
面部は、請求項1において、前記調整部材は、前記サイ
ディングと同一材料から形成されていることを特徴とす
る。請求項3の発明に係るサイディング付き壁面部は、
請求項1又は2において、前記調整部材の端面と前記一
方の壁面部の端面とがほぼ面一になるように、前記調整
部材と前記壁面部とが接合固定されることを特徴とす
る。
【0014】請求項4の発明に係るサイディング付き壁
面部の製造方法は、幅方向の両端側に第1、第2の薄肉
部を有するサイディングを、壁面部の表面側に取り付け
て成るサイディング付き壁面部の製造方法において、前
記壁面部の端面とほぼ面一となるように、該壁面部の表
面側に調整部材を接合固定する工程と、前記調整部材
に、前記サイディングの第1の薄肉部の突出端面を当接
しながら、前記サイディングを前記壁面部の表面側に接
合固定する工程と、を有することを特徴とする。請求項
1から4の各発明によれば、調整部材を壁面部に取付固
定しておくことで、サイディングを壁面部に取り付ける
際及びサイディング付き壁面部同士の接合固定の際の取
付誤差を少なくできる。特に、工場段階でのサブアッセ
ンブリ化又は建築段階の連結過程において、モジュール
芯の基準調整が不必要なので施工作業の簡略化が期待で
きる。この場合、サイディング付き壁面部の一方の第1
の薄肉部側端面を予め面一にすることで、他方の第2の
薄肉部側端面の基準位置が一義的に決まるので、その面
一調整作業が不必要となる。
【0015】また、寸法誤差及び取付誤差が存在したと
しても、相杓り重合長L2を必ず6mm以上になるの
で、建築基準法で定められる規定耐火時間45分に十分
対応できる。
【0016】さらに、第1のクリアランス及び第2のク
リアランスを設けることにより、寸法誤差及び取付誤差
が存在したとしても、第1の薄肉部と第2の薄肉部とを
重合させた場合、第1の薄肉部の突出端面と第2の薄肉
部の基端面とが衝突しない。また、第1の薄肉部の基端
面と第2の薄肉部の突出端面との衝突もしない。従っ
て、壁面部接合後のサイディングの寸法誤差又は取付誤
差の吸収を行うことができ、サイディングの接合不良が
防止可能である。
【0017】さらにまた、調整部材を設けることにより
2枚のサイディングの重合部分からの浸水が防止可能で
ある。
【0018】また、予め工場段階でサイディング等の各
種仕上材を壁面部に接合固定することにより部材点数が
減り、現場での作業性の向上、及び施工方法の簡略化が
期待できる。また、サイディングのプレフィニッシュ完
成度、即ち、工場段階での工業化の完成度が高められ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、図1及
び図2に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明に係るサイディング10を
有する2枚の壁パネル60同士を接合させる状態を示す
断面図である。図2は、2枚の前記サイディング10同
士の接合状態を示す断面図である。
【0021】図1及び図2に示すように、壁パネル60
の一面にはサイディング10が取り付けられている。前
記サイディング10は、その幅方向両端部に第1の薄肉
部20と第2の薄肉部30とを有する構造である。この
時、前記第1の薄肉部20の突出端面22には調整部材
40(詳細は後述)が接合されており、該調整部材40
の端面42と壁パネル60の端面62とはほぼ面一にな
るようにサイディング10と壁パネル60とが接合され
ている。また、第1の薄肉部20の上部には溝部21が
設けられている。
【0022】前記サイディング10の取り付けられた2
枚の壁パネル60同士を接合することで、一方のサイデ
ィング10aの第2の薄肉部30と予め固定された他方
のサイディング10bの第1の薄肉部20とが重合され
る。この時、サイディング10bの第1の薄肉部20の
溝部21の中に、サイディング10aの第2の薄肉部3
0が填め込まれる。
【0023】第1の薄肉部20は、その上部に断面コ字
状の溝部21を有し、サイディング10の裏面12に沿
って実(さね)として突起しており、その先端を突出端
面22としている。第1の薄肉部20の裏面はサイディ
ング10の裏面12と面一であり、その上部重合面24
は溝部21の側面となるように構成されている。
【0024】一方、上部突出部29は、サイディング1
0の表面14に沿って実(さね)として突起しており、
その先端を凹部16の側面としている。上部突出部29
の表面はサイディング10の表面14と面一であり、そ
の下部重合面26は溝部21の側面となるように構成さ
れている。この上部突出部29により、第1の薄肉部2
0と第2の薄肉部30との重合がより強固になり、後述
する第1のクリアランス50を目隠しできる。
【0025】第2の薄肉部30は、凸型の突起状の構造
を有し、凸型の実(さね)の先端を突出端面32とし、
凸型の実(さね)の裏面を重合面34としている。第2
の薄肉部30の表面38は、凹部16の底面となる。
【0026】調整部材40は、幅方向板厚が前記第2の
薄肉部20と等しく、前記壁パネル60の上端部に取付
固定されており、後述するクリアランスを維持し、かつ
サイディング10を壁パネル60に接合する際の位置出
しの機能を有し、材質は、サイディング10の位置決め
精度の観点から、硬質の部材が好ましい。但し、該調整
部材40を防水仕様にしてもよい。その場合、2枚のサ
イディング10a、10bの重合面からの浸水を防止す
る防水機能を有し、硬質の防水性を有する材質にするこ
とが好ましい。
【0027】次に、サイディング付き壁パネル同士の接
合後に、取付誤差及び寸法誤差が存在しても、第1の薄
肉部20と第2の薄肉部30との重合部分乃ち相杓り重
合長L2が6mm以上確保でき、かつ前記基端面と前記
突出端面が接触しないクリアランスの設定条件につい
て、図2に基づいて詳細に説明する。
【0028】図2に示すように、2枚のサイディング1
0a、10b間には、第1のクリアランス50及び第2
のクリアランス52が形成されている。
【0029】第1のクリアランス50の長さL1は、一
方の壁パネル60に貼付されたサイディング10aの第
2の薄肉部30の突出端面32から、他方の壁パネル6
0に貼付されたサイディング10bの第1の薄肉部20
の基端面28までの距離である。
【0030】第2のクリアランス52の長さL3は、一
方の壁パネル60に貼付されたサイディング10aの第
2の薄肉部30の基端面36から、他方の壁パネル60
に貼付されたサイディング10bの第1の薄肉部20の
突出端面22までの距離である。
【0031】前記クリアランスの長さL1、第2のクリ
アランスの長さL3、及びL2は以下に示す許容誤差を見
込んで予め各寸法が決められている。
【0032】以下に、考えうるサイディングの取付誤差
及び寸法誤差を記号により設定し、その詳細を説明す
る。
【0033】以下の様に許容誤差を定める(図2も参
照)。尚、許容誤差は、取付誤差及び寸法誤差のどちら
か一方の最大誤差、さらに好ましくは前記両誤差の各最
大値を加算した最大誤差を含んでいる場合を表す。
【0034】l1:サイディング10bの第1の薄肉部
20の基端面28の最短誤差 l2:サイディング10bの第1の薄肉部20の基端面
28の最長誤差 l3:サイディング10aの第2の薄肉部30の突出端
面32の最長誤差 l4:サイディング10aの第2の薄肉部30の突出端
面32の最短誤差 l5:サイディング10bの第1の薄肉部20の突出端
面22の最短誤差 l6:サイディング10bの第1の薄肉部20の突出端
面22の最長誤差 l7:サイディング10aの第2の薄肉部30の基端面
36の最長誤差 l8:サイディング10aの第2の薄肉部30の基端面
36の最短誤差 建築基準法に定められる規定耐火時間45分を満たす為
には、第1の薄肉部20と第2の薄肉部30との重合部
分の長さ乃ち相杓り重合長L2を必ず6mm以上に設定
しなければならない。しかし、サイディングの取付誤差
及び寸法誤差の影響で前記長さ6mmを維持できないお
それがある。そこで、前記両誤差が存在しても前記相杓
り重合長L2が6mm以上になる前記第1、第2の薄肉
部の長さを設定する必要がある。
【0035】この時、次の条件を満たすならば、上記誤
差が存在しても6mm以上の重合部分が確保できる(図
2も参照)。
【0036】(1) L2−(l4+l5)≧6mm さらに、上記条件のみで第1の薄肉部20と第2の薄肉
部30とを重合させた場合、第1の薄肉部20の突出端
面22と第2の薄肉部の基端面36とが衝突する可能性
がある。また、第1の薄肉部20の基端面28と第2の
薄肉部30の突出端面32とが衝突する可能性もある。
従って、寸法誤差及び取付誤差が存在しても前記端面同
士が衝突しない第1のクリアランス50及び第2のクリ
アランス52を設定する必要がある。
【0037】この時、次の条件を満たすならば、上記誤
差が存在しても前記端面同士が衝突しない第1のクリア
ランス50及び第2のクリアランス52を確保できる
(図2も参照)。
【0038】(2) L1−(l2+l3)>0 (3) L3−(l6+l7)>0 以上の(1)、(2)、及び(3)の条件を満たすなら
ば、サイディング付き壁パネル同士の接合後に、取付誤
差及び寸法誤差の両誤差が存在しても、第1の薄肉部2
0と第2の薄肉部30との重合部分乃ち相杓り重合長L
2が6mm以上確保でき、かつ前記基端面と前記突出端
面が接触しないクリアランスを確保できる。また、各寸
法誤差は、例えば最大1mmとしても、各寸法設定によ
り接合不良は解消される。
【0039】ところで、L3−(l6+l7)>L>0と
なる長さLを有する調整部材40を前記壁パネル60の
上端面に当接させ、その端面同士が面一になるように接
合固定しておくと、上記条件を満たしながらも、次のよ
うな効果が期待できる。
【0040】すなわち、サイディング10を壁パネル6
0に接合する際に、予め前記壁パネル60の上端面に調
整部材40が固定してあるので、該調整部材40にサイ
ディング10の第2の薄肉部30の突出端面22を当接
させれば、前記第1のクリアランス50及び第2のクリ
アランスを維持できるばかりか、相杓り重合長はL2+
Lとなるので余裕を持って6mm以上確保でき、かつ一
義的にサイディング10の位置決めができる。
【0041】また、工場でのサイディングの生産段階で
サイディングの寸法誤差が生じたとしても、上記調整部
材40により、調整部材40の端面42と壁パネル60
の端面A1−A2とを面一に設定して製作することで、上
記(寸法)誤差l5、l6が解消される。
【0042】さらに、工場において前記操作(即ち調整
部材40の端面42と壁パネル60の端面A1−A2とを
面一に設定)を実行してもサイディング10と壁パネル
60とを取り付ける際の取付誤差が生じることがなくな
る。たとえ生じたとしても、この取付誤差は、サイディ
ングの第1、第2の薄肉部の重合部分の長さ6mm以上
に設定するという条件に左右される程の影響度はなく、
例えば0.5mm程度に押さえられる。
【0043】以上、第1のクリアランス50及び第2の
クリアランス52を設けることにより、サイディングの
寸法誤差及び取付誤差を吸収することができ、図3に示
すサイディングの接合不良が防止可能である。
【0044】次に、本発明に係る作用説明乃ち施工方法
を図1及び図2に基づいて行う。
【0045】図1に示すように、予め工場段階で壁パネ
ル60の上端面に調整部材40を取り付けておく。この
時、壁パネル60の端面62(A1−A2)と調整部材4
0の端面42を一致させておく。
【0046】その後、壁パネル60にサイディング10
を取り付ける。この時、調整部材40に第1の薄肉部2
0の突出端面22を当接させて製作する。これにより取
付誤差を少なくすることができる。
【0047】建築現場において、サイディング10の取
り付けられた壁パネル60は、前記壁パネル60のうち
1枚を予め所定位置に固定しておき、他の接合される壁
パネル60をクレーン等により吊り上げ移動し、図1の
矢印Bのように、互いに相隣接して順次接合固定してゆ
く。この時、図2に示すように、一方のサイディング1
0aの第2の薄肉部30と、他方のサイディング10b
の第1の薄肉部20とが重合し、調整部材40を介し
て、サイディング10同士互いに密着する。
【0048】以上のように本実施例によれば、調整部材
40を壁パネル60に取付固定しておくことで、サイデ
ィング10を壁パネル60に取り付ける際及びサイディ
ング付き壁パネル同士の接合固定の際の取付誤差を少な
くできる。特に、工場段階でのサブアッセンブリ化又は
建築段階の連結過程において、モジュール芯A1−A2の
基準調整が不必要なので施工作業の簡略化が期待でき
る。この場合、図1に示すように、サイディング10付
き壁パネル60の一方の第1の薄肉部20側の端面62
を予め面一にすることで、他方の第2の薄肉部30側の
端面の基準位置が一義的に決まるので、その面一調整作
業が不必要となる。
【0049】また、寸法誤差及び取付誤差が存在したと
しても、図2に示す相杓り重合長L2を必ず6mm以上
になるので、建築基準法で定められる規定耐火時間45
分に十分対応できる。
【0050】さらに、第1のクリアランス50及び第2
のクリアランス52を設けることにより、寸法誤差及び
取付誤差が存在したとしても、第1の薄肉部20と第2
の薄肉部30とを重合させた場合、第1の薄肉部20の
突出端面22と第2の薄肉部30の基端面36とが衝突
しない。また、第1の薄肉部20の基端面28と第2の
薄肉部30の突出端面32との衝突もしない。従って、
壁パネル接合後のサイディングの寸法誤差又は取付誤差
の吸収を行うことができ、図3に示すサイディングの接
合不良が防止可能である。
【0051】さらにまた、調整部材を設けることにより
2枚のサイディングの重合部分からの浸水が防止可能で
ある。
【0052】また、予め工場段階でサイディング10等
の各種仕上材を壁パネル60に接合固定することにより
部材点数が減り、現場での作業性の向上、及び施工方法
の簡略化が期待できる。また、サイディングのプレフィ
ニッシュ完成度、即ち、工場段階での工業化の完成度が
高められるという効果がある。
【0053】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能で
ある。例えば、調整部材は、第1の薄肉部に設ける必要
はなく、第2の薄肉部に設けてもよい。特に第1のクリ
アランス或いは第2のクリアランスのどちらか一方、又
は両方に設けてもよいに設けてもよい。
【0054】また、2枚のサイディング同士が接合する
ことによって生じる凹部16に、目地材等を挿入固定す
ることによって、第1、第2のクリアランスを維持する
という方法をとってもよい。
【0055】さらに、第1、第2のクリアランス、及び
前記凹部に防水シール材等を設けて浸水防止機能を強化
してもよい。
【0056】さらにまた、図2に示す相杓り重合長L2
は、6mm以上であれば何mmにしてもよい。尚、第1
の薄肉部及び第2の薄肉部の形は、本実施例のように相
杓り及び相杓り実矧ぎ形状である必要はなく、雄雌の接
合固定が良好ならば、矢矧ぎ、雇い実矧ぎ、斜め矧ぎ等
の変形をしてもよい。また、突起部分(ほぞ)の形も、
三方胴付き、四方胴付き、平、長、短、重ね、大根、小
根、扇、船、筏、抱き、扱き、輪、流し等の変形をして
もよい。尚、各重合面をテーパ面としてもよい。 ま
た、単位パネルにサイディングをそれぞれ貼り付けて用
いるものに限らず、予め工場段階で単位パネルを複数枚
接続したサブアッセンブリパネル同士を接合する場合、
各部屋ユニットの一部としてサイディングを設け建築現
場で各サイディング付き部屋ユニット同士の接合を行
う、等の変形利用をしてもよい。
【0057】
【発明の効果】請求項1から4の各発明によれば、調整
部材を壁面部に取付固定しておくことで、サイディング
を壁面部に取り付ける際及びサイディング付き壁面部同
士の接合固定の際の取付誤差を少なくできる。特に、工
場段階でのサブアッセンブリ化又は建築段階の連結過程
において、モジュール芯の基準調整が不必要なので施工
作業の簡略化が期待できる。この場合、サイディング付
き壁面部の一方の第1の薄肉部側端面を予め面一にする
ことで、他方の第2の薄肉部側端面の基準位置が一義的
に決まるので、その面一調整作業が不必要となる。
【0058】また、寸法誤差及び取付誤差が存在したと
しても、相杓り重合長L2を必ず6mm以上になるの
で、建築基準法で定められる規定耐火時間45分に十分
対応できる。
【0059】さらに、第1のクリアランス及び第2のク
リアランスを設けることにより、寸法誤差及び取付誤差
が存在したとしても、第1の薄肉部と第2の薄肉部とを
重合させた場合、第1の薄肉部の突出端面と第2の薄肉
部の基端面とが衝突しない。また、第1の薄肉部の基端
面と第2の薄肉部の突出端面との衝突もしない。従っ
て、壁面部接合後のサイディングの寸法誤差又は取付誤
差の吸収を行うことができ、サイディングの接合不良が
防止可能である。
【0060】さらにまた、調整部材を設けることにより
2枚のサイディングの重合部分からの浸水が防止可能で
ある。
【0061】また、予め工場段階でサイディング等の各
種仕上材を壁面部に接合固定することにより部材点数が
減り、現場での作業性の向上、及び施工方法の簡略化が
期待できる。また、サイディングのプレフィニッシュ完
成度、即ち、工場段階での工業化の完成度が高められる
という効果がある。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサイディングを有する2枚の壁パ
ネル同士を接合させる状態を示す断面図である。
【図2】図1のサイディングの接合状態を示す断面図で
ある。
【図3】従来技術のサイディングの接合状態を表す断面
図である。
【図4】従来技術のサイディングの他の接合状態を表す
断面図である。
【符号の説明】
10、80 サイディング 20、90 第1の薄肉部 30、100 第2の薄肉部 40 調整部材 50 第1のクリアランス 52 第2のクリアランス 60、110 壁パネル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 611 C 6951−2E 621 L 6951−2E E04F 13/08 N 9127−2E B 9127−2E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイディングが予め表面側に取り付けら
    れた2枚の壁面部の対向端面同士を接合した壁面部の接
    合構造において、 一方の前記壁面部の幅方向の一端側の表面に、該一端側
    の前記対向端面を基準として調整部材が取り付けられ、 一方の前記壁面部に取り付けられた一方のサイディング
    は、その幅方向の一端面より突出する第1の薄肉部を有
    し、該第1の薄肉部の突出端面が前記調整部材に当接し
    て位置出しされ、 他方の前記壁面部に取り付けられた他方のサイディング
    は、前記一端面と対向する対向端面より突出し、前記第
    1の薄肉部及び前記調整部材に重なり合う第2の薄肉部
    を有し、 前記第1の薄肉部及び前記調整部材と、前記第2の薄肉
    部との重合部分の幅が6mm以上に設定され、かつ、前
    記調整部材の端面及び前記他方のサイディングの前記対
    向端面の間と、前記第2の薄肉部の突出端面及び前記一
    方のサイディングの前記一端面の間とに、双方の前記サ
    イディングの寸法誤差又は取付誤差を吸収するクリアラ
    ンスがそれぞれ形成されていることを特徴とするサイデ
    ィング付き壁面部の接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記調整部材は、 前記サイディングと同一材料から形成されていることを
    特徴とするサイディング付き壁面部の接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記調整部材の端面と前記一方の壁面部の端面とがほぼ
    面一になるように、前記調整部材と前記壁面部とが接合
    固定されることを特徴とするサイディング付き壁面部の
    接合構造。
  4. 【請求項4】 幅方向の両端側に第1、第2の薄肉部を
    有するサイディングを、壁面部の表面側に取り付けて成
    るサイディング付き壁面部の製造方法において、 前記壁面部の端面とほぼ面一となるように、該壁面部の
    表面側に調整部材を接合固定する工程と、 前記調整部材に、前記サイディングの第1の薄肉部の突
    出端面を当接しながら、前記サイディングを前記壁面部
    の表面側に接合固定する工程と、 を有することを特徴とするサイディング付き壁面部の製
    造方法。
JP6319237A 1994-11-29 1994-11-29 サイディング付き壁面部の接合構造及びその製造方法 Withdrawn JPH08151708A (ja)

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