JPH0881912A - 篩分け装置における局所排気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨材を供給して篩分けする際に発生する粉塵
を除去して作業環境を良好にすると共に近隣住民との環
境問題を解消するようにした篩分け装置における局所排
気装置を提供することにある。 【構成】 破砕された骨材Ｗを指定された粒径に振動篩
９により篩分ける篩分け装置１であって、前記振動篩９
の上方に、振動篩９で篩分ける際に発生する粉塵を吸込
む吸込みフード３９を設けると共にこの吸込みフード３
９の下部より下方の周囲に防塵カバー４９を着脱可能に
設けてなることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば砕石プラント
における破砕機で破砕された砕石を供給して指定された
粒径に振動篩により篩分ける篩分け装置における局所排
気装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】建設廃棄物であるアスファルトコンクリ
ートやセメントコンクリートがリサイクル法の指定副産
物に指定されたことから、従来の骨材生産用破砕プラン
トの他に前記廃棄物再生用の破砕プラントが急増しつつ
ある。

【０００３】これらの破砕プラントは破砕された材料を
指定された粒径ごとに分けて保管する必要があるため、
破砕した後に篩分け装置で篩分けが行なわれる。この篩
分け装置には一般に振動型のスクリーン（振動篩）が使
用されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の篩分け装置においては、破砕された骨材投入時およ
び篩分け時に粉塵が発生し、飛散するが、特別な防塵対
策が施こされていないため、作業環境の悪化と近隣住民
との環境問題が生じてきた。

【０００５】この発明の目的は、骨材を供給して篩分け
する際に発生する粉塵を除去して作業環境を良好にする
と共に近隣住民との環境問題を解消するようにした篩分
け装置における局所排気装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この請求項１による発明の篩分け装置における局所排気
装置は、破砕された骨材を指定された粒径に振動篩によ
り篩分ける篩分け装置であって、前記振動篩の上方に、
振動篩で篩分ける際に発生する粉塵を吸込む吸込みフー
ドを設けると共にこの吸込みフードの下部より下方の周
囲に防塵カバーを着脱可能に設けてなることを特徴とす
るものである。

【０００７】また、請求項２による発明の篩分け装置に
おける局所排気装置は、請求項１による発明の篩分け装
置における局所排気装置において、篩分け装置に隣接し
て集塵装置を設け、この集塵装置のバグフィルタと前記
吸込みフードとをダクトで連結せしめ、このダクトの途
中に開閉自在なダンパを設けてなることを特徴とするも
のである。また、請求項３による発明の篩分け装置にお
ける局所排気装置は、請求項１，２による発明の篩分け
装置における局所排気装置において前記吸込みフードの
一部に粉塵が発生したことを検出する粉塵発生検出用セ
ンサを設けてなることを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】以上のような請求項１による発明の篩分け装置
における局所排気装置によれば、振動篩の上方に吸込み
フードと着脱可能な防塵カバーを設けたことにより、発
生した粉塵は吸込みフードで吸込まれると共に防塵カバ
ーにより周囲に飛散されない。したがって、作業環境が
良好になると共に近隣住民との環境問題が解消される。

【０００９】請求項２の篩分け装置における局所排気装
置によれば、請求項１による発明の篩分け装置における
局所排気装置において、篩分け装置に隣接して集塵装置
を設け、この集塵装置のバグフィルタと前記吸込みフー
ドとをダクトで連結せしめ、ダクトの途中に開閉自在な
ダンパを設けたことにより、粉塵が発生したときにダン
パを開かせることによって粉塵が吸込みフード，ダクト
を経て集塵装置のバグフィルタに効率よく回収させるこ
とができる。

【００１０】請求項３による発明の篩分け装置における
局所排気装置によれば、請求項１，２による発明の篩分
け装置における局所排気装置において、吸込みフードの
一部に粉塵が発生したことを検出する粉塵発生検出用セ
ンサを設けたことにより、この粉塵発生検出用センサで
粉塵が発生したことを検出したときだけ、集塵装置を作
動させて吸込みフードから粉塵を吸込ませるようにした
のでランニングコストの低減特に電気代の節約を図るこ
とができる。

【００１１】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。

【００１２】図１および図２を参照するに、篩分け装置
１は、立設された擁壁３を備えており、この擁壁３の脇
には複数の支柱５が立設されている。この支柱５上には
支持フレーム７が取付けられており、この支持フレーム
７には振動篩９が設けられている。

【００１３】また、この篩分け装置１の左側には隣接し
て集塵装置１１が配置されている。この集塵装置１１と
しては前記支柱５の左側脇に複数の支柱１３が立設され
ている。この支柱１３上には支持フレーム１５が取付け
られており、この支持フレーム１５上には本体フレーム
１７が設けられている。

【００１４】この本体フレーム１７の上部にはブロア１
９が設けられている。このブロア１９の上部にはブロア
１９を駆動せしめる駆動モータ２１が設けられている。
前記本体フレーム１７内にバグフィルタ２３が設けられ
ている。前記ブロア１９には吸込まれた空気を排出する
排出ダクト２５の一端が連結されていると共に排出ダク
ト２５の他端内には風量調節ダンパ２７が設けられてい
る。

【００１５】前記本体フレーム１７における前記バグフ
ィルタ２３の下方は角錐状のホッパ２９となっている。
このホッパ２９の下部にはロータリバルブ３１が設けら
れている。このロータリバルブ３１の下方には図２にお
いて上下方向へ延伸した回収ベルト排出ベルトコンベア
３３が配設されており、この回収ダスト排出ベルトコン
ベア３３の他端には回収ダスト受け３５が設けられてい
る。前記本体フレーム１７の高さ方向における途中には
例えばバグフィルタ２３に内蔵されている濾布を交換す
る際に使用する架台３７が取り付けられている。

【００１６】前記振動篩９の上方には例えば局所排気装
置の一部を構成する天井などに取付けられた吸込みフー
ド３９が垂下して設けられている。この吸込みフード３
９の上端にはダクト４１の一端が接続されていると共に
ダクト４１の他端が前記バグフィルタ２３に接続されて
いる。しかもダクト４１の途中は開閉可能なダンパ４３
が設けられている。また、前記振動篩９の上方には図示
省略の破砕装置で破砕された骨材Ｗを投入せしめる投入
ベルトコンベア４５の一端が設けられている。さらに、
前記振動篩９の下端には振動篩９で粒径に応じて篩分け
られた骨材Ｗを仕訳するホッパ４７Ａ，４７Ｂが設けら
れている。

【００１７】前記吸込みフード３９の下部より下方の周
囲には防塵カバー４９が例えばマジックファスナなどで
着脱可能に取付けられている。作業者が振動篩９のメン
テナンスなどを行う場合にはマジックファスナを一部取
り外して防塵カバー４９を持ち上げることにより、振動
篩９の上方における一部が開口されるので容易にメンテ
ナンスを行うことができる。

【００１８】上記構成により、図示省略の破砕装置で破
砕された骨材Ｗは、投入ベルトコンベア４５で搬送され
て振動篩９に送り込まれる。この振動篩９に送り込まれ
た骨材Ｗは粒径に応じて篩分けられて例えばホッパ４７
Ａまたは４７Ｂで仕訳されることになる。

【００１９】投入ベルトコンベア４５から振動篩９に投
入されるときと、振動篩９での篩分け時に粉塵が発生す
る。この粉塵が発生したときには集塵装置１１を作動さ
せる。すなわち、駆動モータ２１を駆動せしめてブロア
１９を駆動せしめると共にダンパ４３を開かせると、粉
塵は吸込みフード３９から吸い込まれてダクト４１を経
てバグフィルタ２３に集塵されることになる。また、振
動篩９の上方周囲には防塵カバー４９が設けられている
ことにより、粉塵が周囲に飛散するのを防止することが
できる。したがって、作業環境が良好になると共に近隣
住民との環境問題を解消させることができる。

【００２０】また、吸込みフード３９の一部（図１の左
側下部）には粉塵が発生したことを検出する例えば超音
波センサなどの粉塵発生検出用センサ５１が設けられて
いる。この粉塵発生検出用センサ５１を設けたことによ
り、この粉塵発生検出用センサ５１で粉塵が発生したこ
とを検出したときだけダンパ４３を作動させて吸込みフ
ード３９から粉塵を吸込せることができるのでランニン
グコストの低減特に電気代の節約を図ることができる。

【００２１】なお、この発明は、前述実施例に限定され
ることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態
様で実施し得るものである。

【００２２】

【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、請求項１による発明によれば、篩分け装置の
振動篩で骨材を粒径に応じて篩分けしたときに発生した
粉塵は吸込みフードで吸い込まれると共に防塵カバーに
より周囲に飛散するのを防止することができる。したが
って、作業環境が良好になると共に近隣住民との環境問
題を解消させることができる。

【００２３】請求項２による発明によれば、ダクトの途
中に設けたダンパを開かせることにより、粉塵が吸込み
フードより吸込まれて集塵装置に効率よく回収させるこ
とができる。

【００２４】請求項３による発明によれば、吸込みフー
ドの一部に粉塵発生用センサを設けたことにより、この
粉塵発生用センサで粉塵が発生したことを検出したとき
だけ、集塵装置を作動させて吸込みフードから粉塵が吸
込まれて回収できるので、ランニングコストの低減特に
電気代の節約を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明を実施する一実施例の局所排気装置を
備えた篩分け装置の正面図である。

【図２】図１における平面図である。

【符号の説明】

１ 篩分け装置 ９ 振動篩 １１ 集塵装置 １９ ブロア ２３ バグフィルタ ３９ 吸込みフード ４１ ダクト ４３ ダンパ ４９ 防塵カバー ５１ 粉塵発生検出用センサ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 砕石を指定された粒径に振動篩により篩
   分ける篩分け装置であって、前記振動篩の上方に、振動
   篩で篩分ける際に発生する粉塵を吸込む吸込みフードを
   設けると共にこの吸込みフードの下部より下方の周囲に
   防塵カバーを着脱可能に設けてなることを特徴とする篩
   分け装置における局所排気装置。
2. 【請求項２】 前記篩分け装置に隣接して集塵装置を設
   け、この集塵装置のフィルタバグと前記吸込みフードと
   をダクトで連結せしめ、このダクトの途中に開閉自在な
   ダンパを設けてなることを特徴とする請求項１記載の篩
   分け装置における局所排気装置。
3. 【請求項３】 前記吸込みフードの一部に粉塵が発生し
   たことを検出する粉塵発生検出用センサを設けてなるこ
   とを特徴とする請求項１，２記載の篩分け装置における
   局所排気装置。