JPH0881881A - 液体柔軟仕上剤組成物 - Google Patents
液体柔軟仕上剤組成物Info
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- JPH0881881A JPH0881881A JP21901094A JP21901094A JPH0881881A JP H0881881 A JPH0881881 A JP H0881881A JP 21901094 A JP21901094 A JP 21901094A JP 21901094 A JP21901094 A JP 21901094A JP H0881881 A JPH0881881 A JP H0881881A
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Abstract
その酸中和物及び第4級化物から選ばれる少なくとも一
種、(c)特定の第四級アンモニウム塩を必須成分として
含有する液体柔軟仕上剤組成物。 【効果】 各種繊維に対して十分な柔軟性、帯電防止
性、弾力性を付与し、且つ長期保存後もその効果が低下
しない。
Description
に関する。更に詳しくは、本発明は長期保存による柔軟
性能の低下を抑制し得る液体柔軟仕上剤組成物に関す
る。
家庭用柔軟仕上剤として市販されている商品は、殆どが
ジ(硬化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムクロライ
ドに代表されるような1分子中に2個の長鎖アルキル基
を有する第4級アンモニウム塩を主成分とした組成物で
ある。また、従来より各種アミンを柔軟基剤とする液体
柔軟仕上剤も知られている。
好な柔軟効果を示す。
−98571 号公報、特公昭62−8427号公報、特開昭52−34
098 号公報などには、生分解性や風合い改良を目的とし
て開発されたエステル型の基剤を含有する柔軟仕上剤が
開示されている。ただし、エステル基(-COO-) は保存中
に加水分解を受けやすいため、製品のpHを酸性にするな
ど配合組成面での工夫が必要であり、上記公報にもその
技術が併せて開示されている。
いの保存安定性は確保されていると言えるものの、柔軟
性能に関しては保存による低下が見られることがある。
おいて、柔軟性能の低下が抑制された液体柔軟仕上剤組
成物を提供することである。
解決するため、鋭意検討した結果、極めて選択された成
分の組み合わせを行うことにより、上記目的を達成しう
ることを見出し、本発明を完成した。
分及び (c)成分を必須成分として含有することを特徴と
する液体柔軟仕上剤組成物を提供するものである。 < (a)成分>一般式(I)で表される脂肪酸。 R1COOH (I) 〔式中、 R1:直鎖又は分岐鎖の炭素数11〜21のアルキル基又はア
ルケニル基を示す。〕 < (b)成分>一般式(II)で表わされる化合物、一般式
(III)で表わされる化合物及び一般式(IV)で表わされ
る化合物、並びにこれらの化合物の酸中和物及び第4級
化物からなる群より選ばれる少なくとも一種。
基を示す。 R3, R4:同一又は異なって、-COO- 結合又は-CONH-結合
で中断していてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数12〜32の
アルキル基又はアルケニル基を示す。〕
又はヒドロキシアルキル基を示す。 R7, R8:同一又は異なって、直鎖又は分岐鎖の炭素数12
〜32のアルキル基又はアルケニル基を示す。 p :1〜10の数を示す。〕
直鎖又は分岐鎖の炭素数12〜32のアルキル基又はアルケ
ニル基を示す。 R10 :直鎖又は分岐鎖の炭素数11〜31のアルキル基又は
アルケニル基を示す。〕 <(c)成分>一般式(V)で表わされる化合物。
キル基又はヒドロキシアルキル基を示す。 R14 :直鎖又は分岐鎖の炭素数12〜32のアルキル基又は
アルケニル基を示す。 X- :陰イオン基を示す。〕 以下、本発明について詳細に説明する。
して前記一般式(I)で表される脂肪酸が使用される。
その具体例としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ミリ
スチン酸、ステアリン酸、エイコサン酸、ドコサン酸、
オレイン酸、硬化牛脂由来脂肪酸、未硬化パーム油由来
脂肪酸、(2−テトラデシル)オクタデカン酸等が例示
され、これらの脂肪酸は単一でもよくまたは2種以上の
混合物であってもよい。
一般式(II)で表わされる化合物、一般式(III)で表わ
される化合物及び一般式(IV)で表わされる化合物、並
びにこれらの化合物の酸中和物及び第4級化物からなる
群より選ばれる少なくとも一種が使用される。化合物
(II)の好ましい例として次のものが例示される。
11〜22のアルキル基又はアルケニル基を示す。 m, n:同一又は異なって、1〜10の数を示す。〕
c)、(II−d)、(III)又は(IV)で表わされる化合
物(以下、アミン化合物と言う)において、R2,R5, R6
基は好ましくはメチル基又はエチル基である。
素数14〜22のアルキル基又はアルケニル基である。例え
ば硬化牛脂由来の脂肪酸よりカルボキシル基を除いたア
ルキル基又はオレイン酸よりカルボキシル基を除いたア
ルケニル基である。
和物として使用し得るが、この酸成分として塩酸、硝
酸、リン酸、硫酸等の無機酸や、酢酸、乳酸、グリコー
ル酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、マレイン酸、フ
マル酸、プロピオン酸、マロン酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、リンゴ酸、クロトン酸、安息香酸、パラトルエン
スルホン酸、ポリアクリル酸等の有機酸、または、炭素
数1〜7の有機酸が挙げられるが、塩酸が最も安価で高
性能である。また、中和物を得るためには、アミン化合
物を予め酸成分により中和したものを水に分散させても
よいし、酸成分水溶液中にアミン化合物を液状又は固体
状で投入してもよい。或いはアミン化合物と酸成分を同
時に水に投入してもよい。
て使用し得る。第4級化剤として塩化メチル、ヨウ化メ
チル、ジアルキル(炭素数1〜3)硫酸等が使用し得
る。第4級化方法は従来公知の方法にて行われる。
て、上記一般式(V)で表わされる化合物が使用され
る。
示すが、例えばハロゲンイオン(Cl-, Br- 等)、CH3SO4
- ,C2H5SO4 - 等が例示される。一般式(V)におけるR
11,R12R13基は好ましくはメチル基又はエチル基の場合
である。
好ましくは炭素数16〜22のアルキル基又はアルケニル基
の場合である。R14 基の例としてステアリル基、ミリス
チル基、オレイル基、硬化牛脂脂肪酸よりカルボキシル
基を除いたアルキル基等が挙げられる。 (c)成分として
硬化牛脂アルキルトリメチルアンモニウムクロライドな
どが工業的には入手し易く、経済的見地より、有利であ
る。
おいて (a)成分の配合量は好ましくは組成物中0.05〜10
重量%、より好ましくは0.15〜5重量%であり、(b) 成
分の配合量は好ましくは1〜28重量%、より好ましくは
2〜25重量%であり、(c) 成分の配合量は好ましくは0.
01〜25重量%、より好ましくは0.05〜15重量%、さらに
好ましくは0.05〜10重量%である。
分と (c)成分の配合量は、その合計量で3〜30重量%が
好ましい。 (a)成分と (b)成分と (c)成分の合計量が3
重量%未満の場合には、配合初期においても、長期保存
後も柔軟付与効果が不十分であり、一方30重量%を超え
る場合には組成物の流動性が損なわれ、使用勝手が不便
である。
成分〕/〔 (b)成分〕=1/99〜30/70であることが好
ましく、より好ましくは1/99〜25/75、更に好ましく
は1/99〜20/80である。該比率が1/99未満及び30/
70を超える場合には組成物の香りの変化が著しい。
上し、柔軟性能低下を抑制する為、(d) 成分として多価
アルコールの脂肪酸エステルをさらに配合することがで
きる。(d) 成分の多価アルコールとしては、好ましくは
糖エステル、エチレングリコールエステル、ペンタエリ
スリトールエステル、グリセリンエステル等が例示され
る。この場合においてエステルを構成する脂肪酸は(a)
成分で例示したものを使用することができる。(d) 成分
の好ましい例は、エチレングリコールステアレート、炭
素数12〜22の飽和及び不飽和脂肪酸のモノ−、ジ−、及
びトリグリセリド、ペンタエリスリトールステアレー
ト、ソルビタンモノ−、ジ−及びトリエステルである
(ただし、ソルビタンエステル中のアシル基は炭素数12
〜22個を有する)。また、ポリグリセリドやソルビタン
エステルのエチレンオキシド(5〜50モル)付加物など
が挙げられる。
%、好ましくは 0.1〜5重量%である。 (d)成分が10重
量%を超える場合、長期高温保存での増粘、分離、或い
は長期低温保存のゲル化等を生じ、組成物の流動性が損
なわれ、使用勝手が不便である。
シロキサン、部分的にアミノ基又はポリオキシアルキレ
ン基で変性されたジメチルポリシロキサン等のシリコー
ン化合物、特に好ましくは部分的にポリオキシアルキレ
ン基で変性されたジメチルポリシロキサンを配合するこ
とにより吸水性を損なうことなく、柔軟処理さた衣料の
肌触りを改良できる。これらのシリコーン化合物は、
(a)成分、 (b)成分、 (c)成分の総量に対し、或いは
(d)成分が配合された場合、 (a)成分、 (b)成分、(c)成
分、 (d)成分の総量に対し、 0.3〜5重量%配合される
のが好ましい。
る際には粘度の調整のために塩化ナトリウム、塩化カル
シウム、塩化マグネシウム等の無機電解質を組成物中に
0.05〜0.4 重量%添加するのが好ましい。
て安定性は高いが、更に過酷な保存条件下での安定化の
ためにポリオキシエチレン(5〜50モル)アルキル又は
アルケニル (C12 〜 C24) エーテル等のノニオン界面活
性剤、エタノール、プロピレングリコールやエチレング
リコールのような溶剤又は尿素などを配合することがで
きる。また、柔軟基剤として既知のエステル非イオンあ
るいはカチオン化合物、長鎖アルコール等を併用しても
良い。
仕上がりの白さのために蛍光増白剤を、そして使用時及
び仕上がり後の趣向を良くするために香料を配合するこ
ともできる。
(c)成分を水と混合することにより得られる。場合によ
り、上記の任意成分が配合される。
繊維に対して、十分な柔軟性、帯電防止性を与え、且つ
優れた弾力性を付与しうると共に、長期保存後もその効
果が全く低下することがない。
はこれらの実施例に限定されるものではない。
4に示した (c)成分及び表5に示した (d)成分を使用し
て表6〜10に示す組成物を調製した。なお、いずれの配
合の場合も (a)成分と (b)成分の総量が16重量%となる
ようにし、ポリオキシエチレン (20モル)ラウリルエー
テルを本発明に係わる化合物の総量に対して1重量%配
合し、また塩化カルシウムを 0.2重量%配合し、残部を
水としてpHを 2.2± 0.3に調整した。以下の方法により
柔軟性、及び安定性の評価を行った。
DH硬水にて市販洗剤アタック(花王株式会社製、登録商
標)にて5回繰り返し洗濯(30リットル洗濯機)をし、
各繊維についていた繊維処理剤を除去した後、表6〜10
の配合組成物を有効成分として 1.5g投入し、25℃、1
分間攪拌下で処理した。
恒温恒湿室にて24時間放置した。これらの布について柔
軟性の評価を行った。柔軟性の評価は、ジ水素添加牛脂
アルキルジメチルアンモニウムクロライド15重量%から
なる柔軟剤10ccで処理した布を対照にして一対比較を行
った。また、1ケ月25℃一定保存後、及び3カ月後の柔
軟性能評価方法は配合初期の評価と同様の方法、即ち上
記に示した評価方法により行った。評価は次のように表
す。 +2;対照より柔らかい +1;対照よりやや柔らかい 0;対照と同じ −1;対照がやや柔らかい −2;対照が柔らかい <安定性の評価>表5に示す配合の組成物を次の条件で
保存し評価した。 (1) 保存条件 (イ)50℃に90日 (ロ)−10℃に90日 (ハ)50℃に12時間保存、ついで25℃に12時間保存のサ
イクルを90回くりかえし (ニ)−20℃に12時間保存、ついで10℃に12時間保存の
サイクルを90回くりかえし (2) 評価 ○;3カ月間外観の変化がない △;1カ月間外観の変化がなく3カ月後までに分離又は
増粘がある ×;1カ月後までに分離又は増粘がある
(モノエステル化体)/(ジエステル化体)=95/5 (*2) 脂肪酸エステルの重量組成(%);(モノエステ
ル化体)/(ジエステル化体)/(トリエステル化体)
=60/35/5 (*3) 脂肪酸エステルの重量組成(%);(モノエステ
ル化体)/(ジエステル化体)/(トリエステル化体)
/(テトラエステル化体)=30/40/25/5 (*4) レオドールSP-S10(花王(株)商標) (*5) レオドールTW-S120(花王(株)商標)
剤は、長期安定的に柔軟性を与え、且つ、十分な安定性
を満足する。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記の (a)成分、 (b)成分及び (c)成分
を必須成分として含有することを特徴とする液体柔軟仕
上剤組成物。 < (a)成分>一般式(I)で表される脂肪酸。 R1COOH (I) 〔式中、 R1:直鎖又は分岐鎖の炭素数11〜21のアルキル基又はア
ルケニル基を示す。〕 < (b)成分>一般式(II)で表わされる化合物、一般式
(III)で表わされる化合物及び一般式(IV)で表わされ
る化合物、並びにこれらの化合物の酸中和物及び第4級
化物からなる群より選ばれる少なくとも一種。 【化1】 〔式中、 R2:炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル
基を示す。 R3, R4:同一又は異なって、-COO- 結合又は-CONH-結合
で中断していてもよい直鎖又は分岐鎖の炭素数12〜32の
アルキル基又はアルケニル基を示す。〕 【化2】 〔式中、 R5, R6:同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基
又はヒドロキシアルキル基を示す。 R7, R8:同一又は異なって、直鎖又は分岐鎖の炭素数12
〜32のアルキル基又はアルケニル基を示す。 p :1〜10の数を示す。〕 【化3】 〔式中、 R9:-COO- 結合又は-CONH-結合で中断していてもよい、
直鎖又は分岐鎖の炭素数12〜32のアルキル基又はアルケ
ニル基を示す。 R10 :直鎖又は分岐鎖の炭素数11〜31のアルキル基又は
アルケニル基を示す。〕 <(c)成分>一般式(V)で表わされる化合物。 【化4】 〔式中、 R11,R12,R13 :同一又は異なって、炭素数1〜4のアル
キル基又はヒドロキシアルキル基を示す。 R14 :直鎖又は分岐鎖の炭素数12〜32のアルキル基又は
アルケニル基を示す。 X- :陰イオン基を示す。〕 - 【請求項2】 さらに (d)成分として、多価アルコール
の脂肪酸エステルを含有する請求項1記載の液体柔軟仕
上剤組成物。 - 【請求項3】 (b)成分が、一般式(II−a)で表わさ
れる化合物、該化合物の酸中和物又は第4級化物である
請求項1又は2記載の液体柔軟仕上剤組成物。 【化5】 〔式中、 R2:前記の意味を示す。 R31,R41 :同一又は異なって、直鎖又は分岐鎖の炭素数
11〜22のアルキル基又はアルケニル基を示す。 m, n:同一又は異なって、1〜10の数を示す。〕 - 【請求項4】 (b)成分が、一般式(II−b)で表わさ
れる化合物、該化合物の酸中和物又は第4級化物である
請求項1又は2記載の液体柔軟仕上剤組成物。 【化6】 〔式中、 R2,R31,R41,m, n :前記の意味を示す。〕 - 【請求項5】 (b)成分が、一般式(II−c)で表わさ
れる化合物、該化合物の酸中和物又は第4級化物である
請求項1又は2記載の液体柔軟仕上剤組成物。 【化7】 〔式中、 R2,R31,R41,m, n :前記の意味を示す。〕 - 【請求項6】 (b)成分が、一般式(II−d)で表わさ
れる化合物、該化合物の酸中和物又は第4級化物である
請求項1又は2記載の液体柔軟仕上剤組成物。 【化8】 〔式中、 R2,R31,R41,m, n :前記の意味を示す。〕
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015200048A (ja) * | 2014-04-04 | 2015-11-12 | 花王株式会社 | 液体柔軟剤組成物 |
JP2015200047A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-11-12 | 花王株式会社 | 液体柔軟剤組成物 |
JP2016084556A (ja) * | 2014-10-27 | 2016-05-19 | 花王株式会社 | 液体柔軟剤組成物 |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP21901094A patent/JP3761595B2/ja not_active Expired - Fee Related
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