JPH088150Y2 - 筆記具 - Google Patents
筆記具Info
- Publication number
- JPH088150Y2 JPH088150Y2 JP10283290U JP10283290U JPH088150Y2 JP H088150 Y2 JPH088150 Y2 JP H088150Y2 JP 10283290 U JP10283290 U JP 10283290U JP 10283290 U JP10283290 U JP 10283290U JP H088150 Y2 JPH088150 Y2 JP H088150Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink reservoir
- reservoir member
- shaft
- temporary ink
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） ペン先とインキタンクとの間に介在するよう一時的イ
ンキ溜め部材を軸内に配してなる筆記具に関する。
ンキ溜め部材を軸内に配してなる筆記具に関する。
（従来の技術とその課題） 一般に生インキ式筆記具と呼ばれる上述筆記具は、イ
ンキの消費が進んでもインキ吐出量の変化が少ないとい
う利点を有し、万年筆、ボールペン、小管式筆記具、樹
脂ペン、アイライナーなど種々のものとされ、また、手
に把持して使用する通常の筆記具としてだけではなく、
プロッタなどの機械に取り付け使用するものなどとされ
ている。
ンキの消費が進んでもインキ吐出量の変化が少ないとい
う利点を有し、万年筆、ボールペン、小管式筆記具、樹
脂ペン、アイライナーなど種々のものとされ、また、手
に把持して使用する通常の筆記具としてだけではなく、
プロッタなどの機械に取り付け使用するものなどとされ
ている。
ここで、一時的インキ溜め部材の機能を十分に発揮さ
せるためには、一時的インキ溜め部材の軸内における固
定を無理のないものとすることが望まれる。一時的イン
キ溜め部材の形状は、その機能を十分に発揮するよう設
計されたものであり、固定にあたって、この設計による
折角の寸法精度を阻害するような不要な変形はできるだ
け避けなければならない。
せるためには、一時的インキ溜め部材の軸内における固
定を無理のないものとすることが望まれる。一時的イン
キ溜め部材の形状は、その機能を十分に発揮するよう設
計されたものであり、固定にあたって、この設計による
折角の寸法精度を阻害するような不要な変形はできるだ
け避けなければならない。
また、一時的インキ溜め部材を配置することによるイ
ンキ漏れも防止しなければならない。
ンキ漏れも防止しなければならない。
このようなことから、一時的インキ溜め部材の後部に
環状弾性体を取り付け、この環状弾性体を介して間接的
に一時的インキ溜め部材を軸に固定するようなことがな
されている。環状弾性体ならば、固定にあたって寸法バ
ラツキによる過度の力が加わっても自身の変形でこれを
吸収してしまうことができるし、また、液密性も確保で
きる。
環状弾性体を取り付け、この環状弾性体を介して間接的
に一時的インキ溜め部材を軸に固定するようなことがな
されている。環状弾性体ならば、固定にあたって寸法バ
ラツキによる過度の力が加わっても自身の変形でこれを
吸収してしまうことができるし、また、液密性も確保で
きる。
しかし、環状弾性体は材質的、寸法的な面で単価が高
く、部品点数を多くし、また、一時的インキ溜め部材に
取り付ける手間を増やすこととも相俟って、価格的な観
点での改善の余地が残されている。
く、部品点数を多くし、また、一時的インキ溜め部材に
取り付ける手間を増やすこととも相俟って、価格的な観
点での改善の余地が残されている。
（課題を解決するための手段） 本考案は、ペン先とインキタンクとの間に介在するよ
う一時的インキ溜め部材を軸内に配してなる筆記具であ
って、前記一時的インキ溜め部材の先部を前記軸に対し
て固定するとともに、前記一時的インキ溜め部材の後部
に凹陥部を設け、また、前記軸の内孔に前方突出部を設
け、前記凹陥部の内壁が該前方突出部の前記外壁に周状
に受承されるよう前記凹陥部と前記前方突出部とを嵌合
させてなる筆記具を要旨とする。
う一時的インキ溜め部材を軸内に配してなる筆記具であ
って、前記一時的インキ溜め部材の先部を前記軸に対し
て固定するとともに、前記一時的インキ溜め部材の後部
に凹陥部を設け、また、前記軸の内孔に前方突出部を設
け、前記凹陥部の内壁が該前方突出部の前記外壁に周状
に受承されるよう前記凹陥部と前記前方突出部とを嵌合
させてなる筆記具を要旨とする。
（実施例） 添付第１図、第２図に第１実施例を示す。参照符号１
は軸であり、内孔２の後部をそのままインキタンクとし
ている。勿論、着脱可能なカートリッジ式のインキタン
クを別部品として使用するものでもよいが、低価格品と
する一例として挙げたものである。
は軸であり、内孔２の後部をそのままインキタンクとし
ている。勿論、着脱可能なカートリッジ式のインキタン
クを別部品として使用するものでもよいが、低価格品と
する一例として挙げたものである。
３は一時的インキ溜め部材であり、繊維束製のものを
意識して描いたが適宜のペン先４を先端に突出固定して
いる。多くの場合、ペン先はチップホルダーを介して軸
あるいは一時的インキ溜め部材に取り付けられるが、や
はり低価格品とする観点で挙げたものである。本質的に
適宜部品は適宜一体化、複部品化されてよい。また、本
例の一時的インキ溜め部材３は縦断面櫛歯状となる一時
的インキ溜め溝５及びこれを連通するスリット６を有す
るものとしてあるが、適宜公知のものなども使用でき
る。貫通孔７にインキ誘導部材８を貫挿しているが、こ
れも適宜である。
意識して描いたが適宜のペン先４を先端に突出固定して
いる。多くの場合、ペン先はチップホルダーを介して軸
あるいは一時的インキ溜め部材に取り付けられるが、や
はり低価格品とする観点で挙げたものである。本質的に
適宜部品は適宜一体化、複部品化されてよい。また、本
例の一時的インキ溜め部材３は縦断面櫛歯状となる一時
的インキ溜め溝５及びこれを連通するスリット６を有す
るものとしてあるが、適宜公知のものなども使用でき
る。貫通孔７にインキ誘導部材８を貫挿しているが、こ
れも適宜である。
この一時的インキ溜め部材３は、軸１の内孔２の先部
に圧入嵌合や凹凸嵌合など適宜手段によって先部９を固
定されている。例えば、チップホルダーを使用し、この
チップホルダーを介して間接的に軸に固定する場合もあ
るが、いずれにしても、このような軸への固定は、一時
的インキ溜め部材の寸法バラツキなどによって、軸と一
時的インキ溜め部材の後部との位置関係を一定にしな
い。この寸法バラツキを吸収するために使用されてきた
のが環状弾性体であるが、本例のものでは、このような
環状弾性体を使用する代わりに、第２図に拡大して示す
ように、軸１の内孔２に前方突出部10を設け、この前方
突出部10の前方に向って次第に小径となる外壁11に、一
時的インキ溜め部材３の後端に設けた凹陥部12の内壁13
を周状に受承させてある。これにより、前方突出部10の
先端部分が凹陥部12に挿入するような嵌合関係となる
が、前方突出部10の内方への変形あるいは凹陥部12の外
方部分の外方への変形により、前述したような寸法バラ
ツキは当接位置の相違として吸収される。ここで、凹陥
部12の外方部分の変形が、生じたとしても外方へのもの
となることは重要である。凹陥部12の外方部分の変形が
内方へのものであると、一時的インキ溜め部材３と軸１
とのクリアランスを大きくするものとなる。このような
変形は、一時的インキ溜め部材３のインキ−空気の交換
に関する基本機能をしばしば損ねるものとなってしま
う。
に圧入嵌合や凹凸嵌合など適宜手段によって先部９を固
定されている。例えば、チップホルダーを使用し、この
チップホルダーを介して間接的に軸に固定する場合もあ
るが、いずれにしても、このような軸への固定は、一時
的インキ溜め部材の寸法バラツキなどによって、軸と一
時的インキ溜め部材の後部との位置関係を一定にしな
い。この寸法バラツキを吸収するために使用されてきた
のが環状弾性体であるが、本例のものでは、このような
環状弾性体を使用する代わりに、第２図に拡大して示す
ように、軸１の内孔２に前方突出部10を設け、この前方
突出部10の前方に向って次第に小径となる外壁11に、一
時的インキ溜め部材３の後端に設けた凹陥部12の内壁13
を周状に受承させてある。これにより、前方突出部10の
先端部分が凹陥部12に挿入するような嵌合関係となる
が、前方突出部10の内方への変形あるいは凹陥部12の外
方部分の外方への変形により、前述したような寸法バラ
ツキは当接位置の相違として吸収される。ここで、凹陥
部12の外方部分の変形が、生じたとしても外方へのもの
となることは重要である。凹陥部12の外方部分の変形が
内方へのものであると、一時的インキ溜め部材３と軸１
とのクリアランスを大きくするものとなる。このような
変形は、一時的インキ溜め部材３のインキ−空気の交換
に関する基本機能をしばしば損ねるものとなってしま
う。
次に、第３図、第４図に第２実施例を示す。
本例のものが前例のものと異なる点は、尾栓14を使用
しているところにある。
しているところにある。
即ち、軸１や一時的インキ溜め部材３は、合成樹脂の
射出成形品として準備されることが一般的であろうか
ら、後端部を一体に閉じたものとした前例の軸１の場
合、型から取り出しのことを考慮して、内孔２の前方突
出部10に続く後部部分をそのまま小径のものとしておい
たが、本例のもののように尾栓14を使用する場合であれ
ば、部品点数は増えるものの、内孔２の前方突出部10に
続く後部部分を小径のものとしておかなくても型からの
取り出しは容易であり、従って、インキタンクの容量を
大きくするのに都合がよいし、また、前方突出部10の基
部15の部分での変形も期待でき、図示のように一時的イ
ンキ溜め部材３の内方での当接もできることもあって、
これらの分だけ凹陥部12の外方部分の変形を期待しなく
てもよくなる点では前例のものより有利となる。
射出成形品として準備されることが一般的であろうか
ら、後端部を一体に閉じたものとした前例の軸１の場
合、型から取り出しのことを考慮して、内孔２の前方突
出部10に続く後部部分をそのまま小径のものとしておい
たが、本例のもののように尾栓14を使用する場合であれ
ば、部品点数は増えるものの、内孔２の前方突出部10に
続く後部部分を小径のものとしておかなくても型からの
取り出しは容易であり、従って、インキタンクの容量を
大きくするのに都合がよいし、また、前方突出部10の基
部15の部分での変形も期待でき、図示のように一時的イ
ンキ溜め部材３の内方での当接もできることもあって、
これらの分だけ凹陥部12の外方部分の変形を期待しなく
てもよくなる点では前例のものより有利となる。
更に、第５図に第３実施例を示す。前２例のもので
は、前方突出部10の外壁11を前方に向かって次第に小径
となるものとしておき、この外壁11に凹陥部12の内壁13
を当接させたが、本例のものでは、凹陥部12の内壁を後
方に向い次第に拡開するものとし、これに前方突出部10
の外壁11が当接している。しかし、凹陥部12の内壁13が
前方突出部10の外壁11に周状に受承されるよう凹陥部12
と前方突出部10とが嵌合している点では同様である。
は、前方突出部10の外壁11を前方に向かって次第に小径
となるものとしておき、この外壁11に凹陥部12の内壁13
を当接させたが、本例のものでは、凹陥部12の内壁を後
方に向い次第に拡開するものとし、これに前方突出部10
の外壁11が当接している。しかし、凹陥部12の内壁13が
前方突出部10の外壁11に周状に受承されるよう凹陥部12
と前方突出部10とが嵌合している点では同様である。
図示はしないが、以上の他にも種々なせる。例えば、
凹陥部12を一時的インキ溜め部材の後端に設けたものを
示したが、貫通孔７をより後方に延在するものなどであ
れば後端部以外のところに設けたものとなる。また、前
方突出部10と凹陥部12の嵌合は線状当接によるものとす
るとが好ましいが、このような当接は、前方突出部10の
外壁11あるいは凹陥部12の内壁13を直線的なテーパー状
形状のものとする以外にも適宜可能であり、また、当該
箇所を複数にすることなどもできる。
凹陥部12を一時的インキ溜め部材の後端に設けたものを
示したが、貫通孔７をより後方に延在するものなどであ
れば後端部以外のところに設けたものとなる。また、前
方突出部10と凹陥部12の嵌合は線状当接によるものとす
るとが好ましいが、このような当接は、前方突出部10の
外壁11あるいは凹陥部12の内壁13を直線的なテーパー状
形状のものとする以外にも適宜可能であり、また、当該
箇所を複数にすることなどもできる。
（考案の効果） 本考案の筆記具は、一時的インキ溜め部材の先部を軸
に対して固定するとともに、一時的インキ溜め部材の後
部に凹陥部を設け、また、軸の内孔に前方突出部を設
け、凹陥部の内壁が前方突出部の外壁に周状に受承され
るよう凹陥部と前方突出部とを嵌合させてなるので、材
料費や取り付けの面で価格的に不利な環状弾性体を使用
しなくてもよく、価格的に有利である。勿論、一時的イ
ンキ溜め部材などの寸法バラツキによる一時的インキ溜
め部材の機能阻害を生じることなくインキ漏れを十分に
防止することができる。
に対して固定するとともに、一時的インキ溜め部材の後
部に凹陥部を設け、また、軸の内孔に前方突出部を設
け、凹陥部の内壁が前方突出部の外壁に周状に受承され
るよう凹陥部と前方突出部とを嵌合させてなるので、材
料費や取り付けの面で価格的に不利な環状弾性体を使用
しなくてもよく、価格的に有利である。勿論、一時的イ
ンキ溜め部材などの寸法バラツキによる一時的インキ溜
め部材の機能阻害を生じることなくインキ漏れを十分に
防止することができる。
第１図は第１実施例を示す一部切欠縦断面図、第２図は
第１図のII部拡大図、第３図は第２実施例を示す一部切
欠縦断面図、第４図は第３図のIV部拡大図、第５図は第
３実施例を示す第４図相当図。 １……軸、２……軸の内孔、３……一時的インキ溜め部
材、４……ペン先、５……一時的インキ溜め部材の一時
的インキ溜め溝、６……一時的インキ溜め部材のスリッ
ト、７……一時的インキ溜め部材の貫通孔、８……イン
キ誘導部材、９……一時的インキ溜め部材の先部、10…
…前方突出部、11……前方突出部の外壁、12……凹陥
部、13……凹陥部の内壁、14……尾栓、15……前方突出
部の基部。
第１図のII部拡大図、第３図は第２実施例を示す一部切
欠縦断面図、第４図は第３図のIV部拡大図、第５図は第
３実施例を示す第４図相当図。 １……軸、２……軸の内孔、３……一時的インキ溜め部
材、４……ペン先、５……一時的インキ溜め部材の一時
的インキ溜め溝、６……一時的インキ溜め部材のスリッ
ト、７……一時的インキ溜め部材の貫通孔、８……イン
キ誘導部材、９……一時的インキ溜め部材の先部、10…
…前方突出部、11……前方突出部の外壁、12……凹陥
部、13……凹陥部の内壁、14……尾栓、15……前方突出
部の基部。
Claims (1)
- 【請求項１】ペン先とインキタンクとの間に介在するよ
う一時的インキ溜め部材を軸内に配してなる筆記具であ
って、前記一時的インキ溜め部材の先部を前記軸に対し
て固定するとともに、前記一時的インキ溜め部材の後部
に凹陥部を設け、また、前記軸の内孔に前方突出部を設
け、前記凹陥部の内壁が該前方突出部の前記外壁に周状
に受承されるよう前記凹陥部と前記前方突出部とを嵌合
させてなる筆記具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10283290U JPH088150Y2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10283290U JPH088150Y2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 筆記具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0460486U JPH0460486U (ja) | 1992-05-25 |
| JPH088150Y2 true JPH088150Y2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=31847407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10283290U Expired - Lifetime JPH088150Y2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | 筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH088150Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3847367B2 (ja) * | 1996-02-20 | 2006-11-22 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP10283290U patent/JPH088150Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0460486U (ja) | 1992-05-25 |
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