JPH0880470A - タイル表面の加飾方法 - Google Patents

タイル表面の加飾方法

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JPH0880470A
JPH0880470A JP24198794A JP24198794A JPH0880470A JP H0880470 A JPH0880470 A JP H0880470A JP 24198794 A JP24198794 A JP 24198794A JP 24198794 A JP24198794 A JP 24198794A JP H0880470 A JPH0880470 A JP H0880470A
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JP
Japan
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tile
decorating
pattern
screen
tile surface
Prior art date
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JP24198794A
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English (en)
Inventor
Hideo Iijima
英雄 飯島
Kazuo Hirabayashi
和夫 平林
Shigeyuki Sanada
茂幸 真田
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】タイル表面に凹凸があっても良好に表面加飾す
ることができ、且つ加飾操作を速い速度で且つ広い面積
に亘って行える加飾方法を提供する。 【構成】タイル10表面に加飾材を所定パターンで塗布
してタイル10表面に加飾模様を形成するに際し、加飾
模様に対応したパターンの通過穴部を有するシート状遮
蔽部材14をタイル10表面から離して上方に配置し、
遮蔽部材14の上方より液状の加飾材18を下向きに噴
霧し、噴霧した加飾材18を通過穴部を通じてタイル1
0表面にスプレー塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタイル表面の加飾方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タイル表面に所定の絵柄等加飾模
様を施す方法としてスクリーン印刷が広く用いられてい
る。このスクリーン印刷は、図4(A)に示しているよ
うにタイル表面にスクリーン100を押し当て、そして
スクリーン100上に載せたペースト状の加飾材102
をスキージ104によりスクリーン100の網目群を通
して押し出し、タイル表面に圧着するといったものであ
る。
【0003】しかしながら従来のスクリーン印刷にあっ
ては、タイル表面に凹凸があった場合、スキージ104
で加飾材102を押し出すように操作したとき、スクリ
ーン100がタイル表面の凹凸形状に追従できず、凹部
に対して加飾材102を良好に圧着することができない
という問題があった。即ちタイル表面にこのような凹凸
がある場合、スクリーン印刷による加飾が困難であっ
た。以上はタイル表面が凹凸状である場合の問題点であ
るが、従来の方式のスクリーン印刷の場合、印刷時のタ
イルの強度が弱い場合においても実施に際して次のよう
な不都合が生ずる。
【0004】従来、タイルの製造はタイル素地を一旦素
焼きした上でその表面に加飾材を施し、しかる後本焼成
するという工程(2度焼き)を経て行っているが、近時
タイル生素地を素焼きせずに直接加飾材を施し、その後
にこれを焼成する(1度焼き)方向に移行しつつある。
【0005】後者の場合、加飾材をタイル表面にスクリ
ーン印刷するとき、タイル素地が生素地の状態にあって
強度が弱いため、スクリーンをタイル表面に押し当てて
印刷を行った場合、タイルが割れる危険がある等の不都
合を生じるのである。
【0006】そこで本出願人はこのような課題を解決す
るため、加飾材を用いてタイル表面にスクリーン印刷を
施すに際し、図4(B)に示しているように加飾材10
6として粉末状態のものを用い、この粉末状の加飾材1
06をスクリーン100の網目群を通してタイル表面に
所定パタ−ンで落下させることにより、タイル表面に加
飾を施す方法を提案した(特開平6−128057)。
【0007】この方法によれば、非接触でタイル表面に
印刷を施すことができ、従ってタイル表面に凹凸があっ
ても支障無くタイル表面に加飾を施すことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの方法
の場合、一方で次のような問題点を有している。即ちこ
の方法の場合、粉末状の加飾材106が流動性に富んだ
ものであることが必要で、そのために粉末の粒度を一定
粒度以下且つ均一に揃えることが必要であり、そのため
粉末の製造コストが高くなるといった問題がある。
【0009】また粉末状加飾材106をスクリーン10
0の上に載せて、これをスクリーン100に押し付ける
ようにスキージ104を移動させる際に抵抗が生ずるこ
とから、一定以上の速度でタイル表面に加飾を施すこと
ができず、従ってまた広い面積に亘って、具体的には例
えば多数のタイルを並列に並べて移動させつつそれらに
対して同一の加飾装置にて加飾を施すことが難しいとい
った問題がある。
【0010】この他、折角加飾材106をタイル表面に
施しても、その後の工程で別途のスプレー操作を行った
ときに、加飾材106が粉末状であるためにエア圧によ
ってタイル表面から飛び散ってしまうといった問題があ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、タイル表面に加飾材を所定パターンで塗布し
て該タイル表面に加飾模様を形成するに際し、該加飾模
様に対応したパターンの通過穴部を有するシート状遮蔽
部材を該タイル表面から離して上方に配置し、該遮蔽部
材の上方より液状の加飾材を下向きに噴霧し、該噴霧し
た加飾材を前記通過穴部を通じて前記タイル表面にスプ
レー塗布することを特徴とする(請求項1)。
【0012】本願の別の発明は、請求項1の加飾方法に
おいて、前記遮蔽部材がスクリーン印刷用のスクリーン
であって、該スクリーンに前記加飾模様に対応したパタ
ーンで網目が形成され、それら網目群によって前記通過
穴部が構成されていることを特徴とする(請求項2)。
【0013】本願の更に別の発明は、請求項1の加飾方
法において、前記シート状遮蔽部材が金属等のプレート
から成っており、該プレートに前記加飾模様に対応した
パターンの通過穴部が形成されていることを特徴とする
(請求項3)。
【0014】本願の更に別の発明は、請求項3の加飾方
法において、前記プレートに多数の貫通細孔が前記加飾
模様に対応したパターンで形成され、それら貫通細孔群
によって前記通過穴部が構成されていることを特徴とす
る(請求項4)。
【0015】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、シート
状遮蔽部材に対して非接触で加飾材を噴霧し、これを遮
蔽部材に所定パターンで形成した通過穴部を通過させて
タイル表面に施すものであり、従ってタイル表面に凹凸
があっても良好に加飾材をタイル表面に塗布することが
できるとともに、図4に示す従来の方法のように流動性
に富んだ且つ粒度の揃った粉末を用意するといったこと
は必要でなく、加飾材に要するコストを安価とすること
ができる。
【0016】また遮蔽部材に対して非接触で加飾材を噴
霧するため、速い速度で加飾操作を行うことができ、従
ってまた広い面積に亘ってタイル表面に加飾を施すこと
ができる。即ち本発明は加飾タイルを大量生産する場合
において好適な方法である。
【0017】更に本発明によれば、細く且つ長い線状模
様であっても鮮明にタイル表面に施すことが可能であ
り、タイル表面に大理石調の模様を施すに際しても容易
にこれを行うことができる。
【0018】また本発明によれば、加飾材をスプレー塗
布した後の工程において別途のスプレー操作を施した場
合にも、タイル表面に施した加飾材が飛び散るといった
ことがない利点を有する。
【0019】本発明においてはシート状の遮蔽部材とし
て様々なものを用い得るが、スクリーン印刷用のスクリ
ーンをかかる遮蔽部材として好適に用いることができる
(請求項2)。このスクリーンは、本来印刷用として用
いられるのものであり、従ってこのスクリーンを遮蔽部
材として用いたとき、容易に所望パターンの通過穴部を
形成することができる。
【0020】請求項3の発明は、上記シート状遮蔽部材
として金属等のプレート(例えばステンレスプレート)
を用い、このプレートに、加飾模様に対応したパターン
の通過穴部を形成するようにしたもので、本発明によっ
てもタイル表面に良好に加飾模様を形成することができ
る。また本発明によれば、液状の加飾材の噴霧により遮
蔽部材が汚れたとき、これを容易に清掃できる利点が得
られる。尚、上記所定パターンの通過穴部は例えばレー
ザ加工等によって容易に形成することができる。尚、上
記プレートとしては金属の他にプラスチックプレートそ
の他材質から成るプレートを用いることが可能である。
【0021】尚、シート状遮蔽部材として上記のように
プレートを用いた場合において、かかるプレートに多数
の貫通細孔を所定パターンで形成し、以て上記通過穴部
を構成するように成すことができる(請求項4)。
【0022】本発明によれば、上記通過穴部を単一の切
欠穴によって構成した場合に比べて、1つ1つの細孔が
小さいものであることから、スプレーノズルから噴霧し
た加飾材が通過穴部を通過した後に広い角度で広がるの
を防止でき、従ってタイル表面に比較的輪郭の明確な、
鮮明な加飾模様を形成できる利点が得られる。
【0023】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図2において、10は大型(この例では30
0×300mm角)の陶磁器タイルであって、表面に大
理石調の加飾模様12が形成されている。この加飾模様
12は、タイル10表面に異なった色(例えば黒,赤,
白,グレー)を発色する釉薬をそれぞれ所定のパターン
で施し、その後焼成して得たものである。
【0024】図1はタイル10表面の加飾方法の例を示
している。この図において、14は従来スクリーン印刷
用として用いられている形態のスクリーン(シート状遮
蔽部材)であって、上記加飾模様12に対応したパター
ンで通過穴部が形成されている。この通過穴部は、スク
リーン14における多数の連続した網目の群から構成さ
れている。16はスプレーノズルであって、このスプレ
ーノズル16から加飾材としての液状の釉薬18が霧状
に噴霧される。
【0025】本例の方法では、タイル10の表面より浮
かした位置、即ちタイル10表面より上方に所定距離離
れた位置にスクリーン14を位置させ、またこのスクリ
ーン14より更に上方位置にスプレーノズル16を下向
きに配置して、これより所定の色の液状の釉薬18を霧
状に噴霧する。噴霧された釉薬18は、スクリーン14
に突き当たり、そして上記通過穴部の形成されている部
分においては釉薬18がこれを通過し、スクリーン14
の下方に位置しているタイル10の表面にスプレー塗布
される。同様の操作を各色ごとの釉薬について行い、そ
の後タイル10を焼成することによって上記大理石調の
加飾模様12が得られる。
【0026】本例の方法によれば、タイル10表面に対
して非接触で加飾材としての釉薬18を塗布することが
でき、従ってタイル10表面に凹凸があっても良好に釉
薬18を所定パターンで塗布することができる。また図
4(B)に示す方法のように加飾材として流動性に富ん
だ粉末を用意する必要がないので、加飾材に要するコス
トも安価とすることができる。
【0027】加えて本例の方法では、スクリーン14に
対して非接触で加飾材としての釉薬18を施すようにし
ているため、速い速度で加飾操作を行うことができ、従
ってまた広い面積に亘って同一の加飾装置によりタイル
10表面に加飾を施すことができる。またスクリーン1
4は本来印刷用に用いられているものであることから明
らかなように、所定パターンの通過穴部を容易に形成で
きる利点がある。
【0028】図3はシート状遮蔽部材の他の例を示した
もので、この例の遮蔽部材は金属プレート(この例では
ステンレスプレート)20から成っている。このステン
レスプレート20には、加飾模様12に対応したパター
ンで通過穴部22が形成されている。
【0029】ここで通過穴部22は、(A)に示してい
るように多数の貫通細孔24群にて構成されている。即
ち通過穴部22は、これら多数の貫通細孔24の集合か
ら成っている。尚、貫通細孔24の大きさは0.2mm
φ〜7.0mmφ程度の大きさである。
【0030】本例の金属プレート20を上記スクリーン
14に替えて用いた場合にも、タイル10表面に良好に
加飾模様12を形成することができる。本例にあって
は、金属プレート20表面に釉薬18が付着して汚れた
場合において、これを容易に清掃できる利点がある。
【0031】尚、通過穴部22を単一の切欠穴で構成す
ること、即ち所定形状の通過穴部22をそれぞれ単一の
切欠穴として形成することも可能であり、この場合にお
いても金属プレート20を介して液状の釉薬18を噴霧
することにより、タイル10表面に釉薬を所定パターン
でスプレー塗布することができ、加飾模様12を形成す
ることができる。
【0032】而してこのように通過穴部22のそれぞれ
を単一の切欠穴として形成した場合に比べ、通過穴部2
2を図3(A)に示しているように多数の貫通細孔24
の集合にて構成した場合、1つ1つの貫通細孔24が小
さいことから、スプレーノズル16から噴霧された霧状
の釉薬18が、金属プレート20を通過した後に広い角
度で広がるのを防止でき、従ってタイル10表面に比較
的輪郭の明確な、鮮明な加飾模様12を形成できる利点
がある。尚、上記貫通細孔24の形成方法としてレーザ
加工による方法が好適である。但し、上記金属プレート
20として市販のパンチングメタルを使用することも可
能である。
【0033】以上本発明の実施例を詳述したが、本発明
はタイル表面に釉薬以外の加飾材を塗布する場合におい
ても適用であるし、また場合によって所定の通過穴部を
有するプラスチックプレートやベニヤ板等のプレート或
いはその他形態のシート状遮蔽部材を用いてタイル表面
に所定パターンで加飾模様を形成することも可能である
など、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々
変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である加飾方法の説明図であ
る。
【図2】図1の方法にて得られるタイル表面の加飾模様
を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例において用いられる遮蔽部
材としての金属プレート及びその通過穴部の形態を示す
図である。
【図4】タイル表面に対する従来の加飾方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
10 タイル 12 加飾模様 14 スクリーン(シート状遮蔽部材) 16 スプレーノズル 18 釉薬 20 金属プレート 22 通過穴部 24 貫通細孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイル表面に加飾材を所定パターンで塗
    布して該タイル表面に加飾模様を形成するに際し該加飾
    模様に対応したパターンの通過穴部を有するシート状遮
    蔽部材を該タイル表面から離して上方に配置し、該遮蔽
    部材の上方より液状の加飾材を下向きに噴霧し、該噴霧
    した加飾材を前記通過穴部を通じて前記タイル表面にス
    プレー塗布することを特徴とするタイル表面の加飾方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の加飾方法において、前記遮蔽
    部材がスクリーン印刷用のスクリーンであって、該スク
    リーンに前記加飾模様に対応したパターンで網目が形成
    され、それら網目群によって前記通過穴部が構成されて
    いることを特徴とするタイル表面の加飾方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の加飾方法において、前記シー
    ト状遮蔽部材が金属等のプレートから成っており、該プ
    レートに前記加飾模様に対応したパターンの通過穴部が
    形成されていることを特徴とするタイル表面の加飾方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3の加飾方法において、前記プレ
    ートに多数の貫通細孔が前記加飾模様に対応したパター
    ンで形成され、それら貫通細孔群によって前記通過穴部
    が構成されていることを特徴とするタイル表面の加飾方
    法。
JP24198794A 1994-09-09 1994-09-09 タイル表面の加飾方法 Pending JPH0880470A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2932324R1 (es) * 2021-06-24 2023-01-30 Smartjet S R L Aparato de distribucion de un producto liquido sobre una superficie de objetos y sistema de produccion de baldosas que comprende dicho aparato de distribucion

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2932324R1 (es) * 2021-06-24 2023-01-30 Smartjet S R L Aparato de distribucion de un producto liquido sobre una superficie de objetos y sistema de produccion de baldosas que comprende dicho aparato de distribucion

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