JPH0597501A - タイルの装飾方法 - Google Patents

タイルの装飾方法

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JPH0597501A
JPH0597501A JP29063391A JP29063391A JPH0597501A JP H0597501 A JPH0597501 A JP H0597501A JP 29063391 A JP29063391 A JP 29063391A JP 29063391 A JP29063391 A JP 29063391A JP H0597501 A JPH0597501 A JP H0597501A
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JP
Japan
Prior art keywords
tile
glaze
glazed
scraping
scraped
Prior art date
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Pending
Application number
JP29063391A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Shibata
美秋 柴田
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Fujimi Ceramic KK
Original Assignee
Fujimi Ceramic KK
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Publication date
Application filed by Fujimi Ceramic KK filed Critical Fujimi Ceramic KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な手段により、タイルの表面に変化に富ん
だ模様を付与する。 【構成】100角サイズのタイル生素地1を乾燥させ、
ベース釉2を0.5mmの厚みに施釉し、更にその上部
に顔料を含有させた上掛釉3をスプレーで1.5g/枚
に施釉する。そして2層に施釉されたタイルをコンベヤ
上にセットして、掻き取り機に備えたスポンジ4をタイ
ルの進行方向と直角に移動させ、移動した部分のタイル
表面の上掛釉3を掻き取り、乾燥後1150℃で焼成す
る。 【効果】2層に施釉した釉の上層を掻き取るという簡単
な作業により、タイル表面に均一でなく、色彩等変化に
富んだ模様を有するタイルを得ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内装、外装用タイル表
面の装飾方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、タイル表面の装飾方法としては、
印刷機を使用したスクリーン印刷によるもの、別途作成
した転写紙をタイルに貼りつける転写によるもの、更に
は作業者自身が直接模様を書き込む手書きによるもの、
の主に3つの方法が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装飾法にお
いて、印刷によるものでは装飾が単一化する上、生産ス
ピードが印刷機の能力で制限され、機械設備等の保守管
理に手間が掛かるものとなる。又タイルの縁部分が角形
状でなく、クッションとなる丸形状に成型されるもので
あると、印刷では該クッション部分にまで印刷すること
ができない。而も印刷時に下地(生素地、締焼素地)に
圧力がかかる為、下地にある程度の強度が必要となり、
強度の弱い生素地等では破損する虞れがある。次に転写
によるものは、予め作成した転写紙をタイルに貼りつけ
る工程が増える為生産能力が低下し、これも印刷と同様
に得られる模様が単一化してしまう。更に手書きによる
ものでは作業者に熟練した技術が要求される為、生産力
が低下するのは勿論、コスト高という結果になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、簡単な
設備でも生産スピードが低下して生産力が落ちることな
く、而も変化に富んだタイルの装飾方法を提供するもの
で、その構成は、タイル下地表面に2層以上に施釉を行
い、その後最上層部の釉を任意の掻き取り手段で部分的
に掻き取り、乾燥後焼成することを特徴とするものであ
る。
【0005】
【実施例】以下本発明の実施例を図及び表に基いて説明
する。実施例1 成型圧400kg/cm2 で成型した(100角サイ
ズ、ストレートエッジ)タイル生素地1をドライヤーで
乾燥させ、表1の組成(調合比で表示、以下の表も同
じ)のベース釉2を幕掛法により、濃度70%で0.5
mmの厚みに施釉する。
【0006】
【表1】
【0007】
【表2】
【0008】表2の組成の上掛釉3を濃度50%に調整
後、スプレーで1.5g/枚に施釉し、コンベヤ上にセ
ットする。ここでベース釉2の施釉を厚みで管理するの
に対し、上掛釉3を重量(1枚あたり)で管理するの
は、後に掻き取り工程という作業を伴う為、上掛釉3に
厚みを持たせて下地へ緊密に施釉する必要がなく、スプ
レーによりタイル表面を単に覆うだけの施釉で充分だか
らである。特に上層部がスプレーによる施釉であれば、
釉薬がタイル表面に均一に付着せず、生じるムラが却っ
て模様としてタイル毎に微妙な変化を表すことになる。
そしてコンベヤを作動させると共に上掛釉3をタイルの
進行方向と直角に動くスポンジで掻き取る。この掻き取
りは、コンベヤ上方に設けられた釉薬掻き取り機により
行われる。本実施例において前記釉薬掻き取り機は支持
杆5により連結され、任意の方向とスピードで水平移動
或は往復移動可能なスポンジ4を備え、更にタイル表面
へのスポンジ4の掻き取り圧力を任意に変更可能に設定
されている。この掻き取り工程により図2に示す如く、
強度の弱い生素地の施釉品を破損することなく、タイル
表面をスポンジが移動した部分のみ上掛釉3が掻き取ら
れることになる。掻き取りを行った後、タイルを乾燥さ
せて1150℃で焼成すると、色彩のある表面にスポン
ジによる掻き取り模様が表れたタイルを得ることができ
る。
【0009】実施例2 タイル生地を成型圧400kg/cm2 で成型後(10
0角サイズ、ストレートエッジ)、1100℃で締焼き
を行い、締焼素地6に表3の組成のベース釉7を幕掛法
により、濃度52%で0.45mmの厚みに施釉する。
その後表4の組成の上掛釉8を濃度50%に調整し、ス
プレーで1.5g/枚に施釉する。
【0010】
【表3】
【0011】
【表4】
【0012】上記タイルをコンベヤ上にセットする。こ
の時の掻き取りには図3に示す如く、等間隔をとって複
数のブラシ9a、9a・・を固定した掻き取り杆9を用
いるもので、コンベヤを作動させて掻き取り杆9を回転
させれば、図4の如くタイル表面にブラシ9aが当接す
る部分のみ上掛釉8が掻き取られる。掻き取りを行った
後、1100℃で焼成し、掻き取られた部分に色彩の現
われる縞模様を持つタイルを得ることができる。
【0013】尚上記実施例において、一度掻き取りを終
了した後、タイルのセット位置を変更して(例えば90
度回転させて)再度掻き取りを行えば、一度目の掻き取
り部分、掻き取り部の重なった部分、掻き取り以外の部
分と、タイル表面に夫々色調が異なる部分を得ることが
でき、タイルにより複雑な模様を付与することができ
る。(図5)又施釉する層についても、実施例において
は2層に施釉し掻き取りを行ったものを説明したが、勿
論上記実施例に限定することなく3層以上に施釉し、最
上部の釉を掻き取るものであっても良い。このように施
釉を2層以上にして最上部の上掛釉を掻き取るという上
記構成により、タイル表面に現われる模様、濃淡はタイ
ル毎に固有のものとなるから、印刷等と異なり、掻き取
りによる独特の模様がタイルの装飾として大きな印象を
与えるのは勿論、2層以上の施釉の何れに顔料を含有さ
せるかによっても得られるタイルの印象は大きく異な
る。更にはベース釉及び上掛釉に夫々色彩の異なる顔料
を混合して2層に施釉し、上記掻き取りを行えば、タイ
ル表面及び掻き取られた部分にも色彩が付与されること
となり、得られるタイルの色調や模様に一層様々な変化
を与えることができる。
【0014】本発明において用いる釉薬には、顔料によ
り区別した上記実施例に限定されることなく、例えば化
粧土を使用したベース釉を用いたり、その他釉薬の組み
合わせとしては、マット釉とブライト釉、乳濁釉と透明
釉等、任意の種類の釉を組み合わせて施釉しても良く、
又組成が同じ釉薬を2層以上に施釉して上記掻き取りを
行っても、掻き取られた部分とそれ以外の部分とに厚み
の差が生じることで陰影ができ、微妙な模様を形成する
ことができる。尚施釉方法においても、上記実施例では
下層部は幕掛法、上層部はスプレーによるものを例示し
たが、前記施釉方法以外でも上下層夫々においては、回
転円板によるディスク方式、ドライグレイズ法等、他の
施釉方法を採用しても掻き取りは可能である。更には掻
き取り工程においても、用いるスポンジやブラシの移動
方向及びスピード、掻き取り強さ等を任意に変更するこ
とでより変化に富んだ掻き取り模様を得ることができ
る。加えて上掛釉の掻き取りはスポンジやブラシによる
以外にも、上掛釉の掻き取りが可能なものであれば他の
手段を用いても良く、又手段の異なる複数の掻き取り手
段を同時に用いても差し支えない。
【0015】
【発明の効果】以上本発明によれば、2層以上に施釉し
た釉の最上層部の釉を部分的に掻き取るという手段によ
り、印刷や転写等では表現できない特殊な装飾を施すこ
とができ、而もその掻き取り模様もタイル毎に均一でな
く微妙な相違が現れる為、色彩等は言うまでもなく、変
化に富んだ模様を有するタイルを得ることが可能にな
る。更に下地強度に殆ど影響されない方法である上、タ
イルクッション部分も含めて表面全体に模様付けでき、
又印刷や転写に比べて工程が簡単になるから生産効率は
よりアップし、業界における画期的なタイルの装飾方法
としてその実益は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記実施例1において、施釉されたタイルの上
掛釉を掻き取る状態を示す説明図である。
【図2】上記実施例1において、施釉されたタイルの上
掛釉をスポンジが移動する状態を示す説明図である。
【図3】上記実施例2において、施釉されたタイルの上
掛釉をブラシが掻き取る状態を示す説明図である。
【図4】上記実施例2において、施釉されたタイルの上
掛釉をブラシが掻き取る状態を示す説明図である。
【図5】上記実施例1において、スポンジによる上掛釉
の掻き取りを2度行った状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・タイル生素地、2・・ベース釉、3・・上掛釉、
4・・スポンジ、5・・支持杆、6・・締焼素地、7・
・ベース釉、8・・上掛釉、9・・掻き取り杆。9a・
・ブラシ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【表3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【表4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイル下地表面に2層以上に施釉を行
    い、その後最上層部の釉を任意の掻き取り手段で部分的
    に掻き取り、乾燥後焼成することを特徴とするタイルの
    装飾方法。
JP29063391A 1991-10-09 1991-10-09 タイルの装飾方法 Pending JPH0597501A (ja)

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JP29063391A JPH0597501A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 タイルの装飾方法

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JP29063391A JPH0597501A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 タイルの装飾方法

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JPH0597501A true JPH0597501A (ja) 1993-04-20

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JP29063391A Pending JPH0597501A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 タイルの装飾方法

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4947682A (ja) * 1972-04-27 1974-05-08
JPS6096565A (ja) * 1983-10-27 1985-05-30 不二見タイル株式会社 タイルの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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