JPH08253382A - 着色素地タイルの製造方法 - Google Patents
着色素地タイルの製造方法Info
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- JPH08253382A JPH08253382A JP8476395A JP8476395A JPH08253382A JP H08253382 A JPH08253382 A JP H08253382A JP 8476395 A JP8476395 A JP 8476395A JP 8476395 A JP8476395 A JP 8476395A JP H08253382 A JPH08253382 A JP H08253382A
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- JP
- Japan
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- tile
- tile base
- color
- coloring
- raw material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】タイル素地全体を着色することなくその側面な
いし表面を着色できる方法を提供し、以て様々な色のタ
イル素地を製造するに際して必要なボールミルやスプレ
ードライヤ等の清掃ないし色替えのための段取作業を省
略し、また材料ロスを少なくできるようにする。 【構成】白色等特定色のタイル素地原料を用いて所定の
成形操作を施し、表面から内部に亘って特定色を呈する
タイル素地12を成形した後、タイル素地12の側面全
体ないし側面と表面全面に亘って上記特定色とは異なる
色の着色原料14を塗布し、側面ないし表面を着色状態
とする。
いし表面を着色できる方法を提供し、以て様々な色のタ
イル素地を製造するに際して必要なボールミルやスプレ
ードライヤ等の清掃ないし色替えのための段取作業を省
略し、また材料ロスを少なくできるようにする。 【構成】白色等特定色のタイル素地原料を用いて所定の
成形操作を施し、表面から内部に亘って特定色を呈する
タイル素地12を成形した後、タイル素地12の側面全
体ないし側面と表面全面に亘って上記特定色とは異なる
色の着色原料14を塗布し、側面ないし表面を着色状態
とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は着色素地タイルの製造
方法に関する。
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、タイル表面に釉薬を施して良
好な美観を付与するといったことが一般的に行われてい
る。また一方、タイル素地自体に様々な色で着色を施す
ことも広く行われているところである。
好な美観を付与するといったことが一般的に行われてい
る。また一方、タイル素地自体に様々な色で着色を施す
ことも広く行われているところである。
【0003】タイル素地自体に着色を施すことの目的の
一つとして、これを無釉のままで使用した場合において
良好な美観を与えることの他に、タイル壁面等を構成し
た場合においてタイルとタイルとの間隙部分、つまり目
地部分においてタイルの側面が露出した場合に、その側
面の着色により目地周辺部における美観を高めるといっ
たことがある。
一つとして、これを無釉のままで使用した場合において
良好な美観を与えることの他に、タイル壁面等を構成し
た場合においてタイルとタイルとの間隙部分、つまり目
地部分においてタイルの側面が露出した場合に、その側
面の着色により目地周辺部における美観を高めるといっ
たことがある。
【0004】従来、タイル素地自体を着色する方法とし
て一般的に行われている方法は、タイル素地原料として
着色原料を用いる方法である。例えばプレス成形タイル
の場合、予め所望の色に着色された(厳密には焼成段階
での色である)原料粉体を用いてプレス成形及び焼成
し、以てタイル素地自体に着色をもたせるようにしてい
る。
て一般的に行われている方法は、タイル素地原料として
着色原料を用いる方法である。例えばプレス成形タイル
の場合、予め所望の色に着色された(厳密には焼成段階
での色である)原料粉体を用いてプレス成形及び焼成
し、以てタイル素地自体に着色をもたせるようにしてい
る。
【0005】ところでこの種プレス成形用の着色タイル
原料は、従来次のようにして製造されている。即ち長
石,ろう石,陶石,粘土等の原料に水を加えて湿式ボー
ルミルにて摩砕することにより(原料自体が色を持って
いる場合)、或いは上記原料に所望の顔料を加えた上で
ボールミルにて摩砕して泥漿状態となし、その後これを
スプレードライヤ等にて乾燥及び造粒化し、所望性状の
粉体となすようにしていた。
原料は、従来次のようにして製造されている。即ち長
石,ろう石,陶石,粘土等の原料に水を加えて湿式ボー
ルミルにて摩砕することにより(原料自体が色を持って
いる場合)、或いは上記原料に所望の顔料を加えた上で
ボールミルにて摩砕して泥漿状態となし、その後これを
スプレードライヤ等にて乾燥及び造粒化し、所望性状の
粉体となすようにしていた。
【0006】そしてこのように各色ごとに用意した原料
粉体、例えば表1中(イ)で示す化学組成となした白色
の原料粉体或いは(ロ)で示す化学組成となした黒色の
原料粉体または(ハ)で示す化学組成となした赤色の原
料粉体(この赤色の原料粉体は粘土の一部として赤色粘
土を用いることにより赤色に呈色させるようにしてい
る)をプレス成形及び焼成することによって、所望の色
のタイル素地を得ていた。
粉体、例えば表1中(イ)で示す化学組成となした白色
の原料粉体或いは(ロ)で示す化学組成となした黒色の
原料粉体または(ハ)で示す化学組成となした赤色の原
料粉体(この赤色の原料粉体は粘土の一部として赤色粘
土を用いることにより赤色に呈色させるようにしてい
る)をプレス成形及び焼成することによって、所望の色
のタイル素地を得ていた。
【0007】
【表1】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な方法で着色素地タイルを製造すると、材料ロスが多く
なるとともに、タイル製造のために非常に長い時間がか
かってしまう。加えて高価な着色原料を多量に用いるこ
とから、製造コストが高くなるといった問題が生じる。
な方法で着色素地タイルを製造すると、材料ロスが多く
なるとともに、タイル製造のために非常に長い時間がか
かってしまう。加えて高価な着色原料を多量に用いるこ
とから、製造コストが高くなるといった問題が生じる。
【0009】着色剤を含む原料を湿式ボールミルで摩砕
・泥漿化すると、着色された粒子がボールミルの内面に
付着するため、次に新たな色のタイル素地原料泥漿を作
製する場合、一旦ボールミルの内部を洗わなければなら
ず、その洗浄作業のために長い時間がかかってしまうの
である。即ち、長時間かけてボールミルの内部に洗浄用
の水を入れた後、ボールミルを運転して内部を洗浄し、
その後また長時間かけてボールミル内部の水を排出しな
ければならないのである。
・泥漿化すると、着色された粒子がボールミルの内面に
付着するため、次に新たな色のタイル素地原料泥漿を作
製する場合、一旦ボールミルの内部を洗わなければなら
ず、その洗浄作業のために長い時間がかかってしまうの
である。即ち、長時間かけてボールミルの内部に洗浄用
の水を入れた後、ボールミルを運転して内部を洗浄し、
その後また長時間かけてボールミル内部の水を排出しな
ければならないのである。
【0010】同様のことがスプレードライヤについても
言え(スプレードライヤは高さが約30mある)、この
スプレードライヤの洗浄のために長時間かかってしま
う。例えばボールミルの場合、洗浄のために2〜3時間
程度要し、またスプレードライヤの場合には4時間近く
も要してしまう。更に加えて、プレス成形装置において
も着色原料を一掃して新たな色の原料と置き換えなけれ
ばならず、そのために多くの手間と時間とを要する。
言え(スプレードライヤは高さが約30mある)、この
スプレードライヤの洗浄のために長時間かかってしま
う。例えばボールミルの場合、洗浄のために2〜3時間
程度要し、またスプレードライヤの場合には4時間近く
も要してしまう。更に加えて、プレス成形装置において
も着色原料を一掃して新たな色の原料と置き換えなけれ
ばならず、そのために多くの手間と時間とを要する。
【0011】このように従来の方法によると段取替え,
洗浄のために非常に長時間を要してしまう。しかも湿式
ボールミル,スプレードライヤ等の内面には着色された
粉体材料を多く付着し、そしてこれが洗浄時に洗い落さ
れることとなるため、それらが材料ロスとなって失われ
しまう問題があった。
洗浄のために非常に長時間を要してしまう。しかも湿式
ボールミル,スプレードライヤ等の内面には着色された
粉体材料を多く付着し、そしてこれが洗浄時に洗い落さ
れることとなるため、それらが材料ロスとなって失われ
しまう問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、白色等特定色のタイル素地原料を用いて所定
の成形操作を施し、表面から内部に亘って該特定色を呈
するタイル素地を成形した後、成形後の生素地状態のタ
イル素地ないし素焼きタイル素地の側面全体に前記特定
色とは異なる色の着色原料を塗布し、しかる後本焼成処
理することを特徴とする(請求項1)。
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、白色等特定色のタイル素地原料を用いて所定
の成形操作を施し、表面から内部に亘って該特定色を呈
するタイル素地を成形した後、成形後の生素地状態のタ
イル素地ないし素焼きタイル素地の側面全体に前記特定
色とは異なる色の着色原料を塗布し、しかる後本焼成処
理することを特徴とする(請求項1)。
【0013】本願の別の発明は、請求項1において、前
記成形後の生素地状態のタイル素地ないし素焼きタイル
素地の側面とともに表面全面に亘って前記特定色とは異
なる色の着色原料を塗布することを特徴とする(請求項
2)。
記成形後の生素地状態のタイル素地ないし素焼きタイル
素地の側面とともに表面全面に亘って前記特定色とは異
なる色の着色原料を塗布することを特徴とする(請求項
2)。
【0014】本願の更に別の発明は、請求項1又は2に
おいて、前記着色原料が、前記タイル素地原料と顔料等
着色剤のみ異なる組成の原料から成っていることを特徴
とする(請求項3)。
おいて、前記着色原料が、前記タイル素地原料と顔料等
着色剤のみ異なる組成の原料から成っていることを特徴
とする(請求項3)。
【0015】本願の更に別の発明は、請求項2又は3に
おいて、前記成形後の生素地状態のタイル素地ないし素
焼きタイル素地の表面に前記着色原料を塗布した上、そ
の上側に透光性の釉薬原料を塗布し、本焼成処理するこ
とを特徴とする(請求項4)。
おいて、前記成形後の生素地状態のタイル素地ないし素
焼きタイル素地の表面に前記着色原料を塗布した上、そ
の上側に透光性の釉薬原料を塗布し、本焼成処理するこ
とを特徴とする(請求項4)。
【0016】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、特定色のタイル素地を成形した後、生素地状態のタ
イル素地ないし素焼きタイル素地の側面全体に異なる色
の着色原料を塗布して、その側面にタイル素地本体とは
別途の着色を施すようになしたもので、本発明によれば
タイル素地の表面色が釉薬等にて隠蔽され、側面の色の
みが外部に現れるような場合において、その側面に対し
タイル素地自体の色の如何に拘らず、自由に色を施すこ
とができる。
は、特定色のタイル素地を成形した後、生素地状態のタ
イル素地ないし素焼きタイル素地の側面全体に異なる色
の着色原料を塗布して、その側面にタイル素地本体とは
別途の着色を施すようになしたもので、本発明によれば
タイル素地の表面色が釉薬等にて隠蔽され、側面の色の
みが外部に現れるような場合において、その側面に対し
タイル素地自体の色の如何に拘らず、自由に色を施すこ
とができる。
【0017】即ち本発明によれば、タイル素地原料とし
て1種類の色のもののみ用意しておくだけで良く、従っ
て従来のように色替えのためにボールミルやスプレード
ライヤ,プレス装置等を長時間かけて清掃したり、段取
替えのための作業をしたりしなくても良くなり、これに
より製造能率を大幅に高め得るとともに、材料ロスを少
なくし得て製造コストを低減することができる。
て1種類の色のもののみ用意しておくだけで良く、従っ
て従来のように色替えのためにボールミルやスプレード
ライヤ,プレス装置等を長時間かけて清掃したり、段取
替えのための作業をしたりしなくても良くなり、これに
より製造能率を大幅に高め得るとともに、材料ロスを少
なくし得て製造コストを低減することができる。
【0018】また本発明によれば、本来着色の必要のな
いタイル素地内部や裏面にまでタイル素地を着色してし
まうといった無駄を生じず、所望個所のみ着色を施すこ
とができるため、着色原料の使用量を少なくでき、材料
コストを安価とすることができる。
いタイル素地内部や裏面にまでタイル素地を着色してし
まうといった無駄を生じず、所望個所のみ着色を施すこ
とができるため、着色原料の使用量を少なくでき、材料
コストを安価とすることができる。
【0019】請求項2の発明は、タイル素地の側面のみ
ならず表面全面に亘ってタイル素地本体とは異なる色の
着色原料を塗布するもので、本発明によれば、タイル素
地の表面色が外部に現れるような場合においてタイルを
施工したとき、外部に露出する部分全体を着色すること
ができ、表面から内部に亘ってタイル素地全体が着色さ
れている従来のタイル素地と同様の着色状態を現出する
ことができる。
ならず表面全面に亘ってタイル素地本体とは異なる色の
着色原料を塗布するもので、本発明によれば、タイル素
地の表面色が外部に現れるような場合においてタイルを
施工したとき、外部に露出する部分全体を着色すること
ができ、表面から内部に亘ってタイル素地全体が着色さ
れている従来のタイル素地と同様の着色状態を現出する
ことができる。
【0020】請求項3の発明は、タイル素地原料と顔料
等着色剤のみ異なる組成の原料をもって着色原料となし
たもので、本発明によれば、タイル素地の側面ないし表
面に形成された着色層が実質上タイル素地原料と同一材
にて構成されるため、着色層をタイル素地本体に対して
良好に一体化することができる。
等着色剤のみ異なる組成の原料をもって着色原料となし
たもので、本発明によれば、タイル素地の側面ないし表
面に形成された着色層が実質上タイル素地原料と同一材
にて構成されるため、着色層をタイル素地本体に対して
良好に一体化することができる。
【0021】請求項4の発明は、タイル素地の表面に着
色原料を塗布した上、その上側に透光性の釉薬原料を塗
布して本焼成するようになしたもので、本発明によれ
ば、タイル素地表面に施した着色を透光性の釉薬層を透
かして表面に現すことができ、タイルの美観,深み観を
高めることができる。
色原料を塗布した上、その上側に透光性の釉薬原料を塗
布して本焼成するようになしたもので、本発明によれ
ば、タイル素地表面に施した着色を透光性の釉薬層を透
かして表面に現すことができ、タイルの美観,深み観を
高めることができる。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。本例の方法では、まず特定色としての白色の
タイル素地原料粉体を用意し、これを乾式プレス成形し
て所定タイル形状に成形する。ここで、例えば白色のタ
イル素地原料としては、ろう石50部,粘土40部,石
灰10部(重量部)からなるものを用いることができ
る。尚、その化学組成は下記の通りである。 白色素地 SiO2 64 Al2O3 17 Fe2O3 1 CaO 7 K2O 1 Cr2O3 − *他は構造水,有機不純物等
説明する。本例の方法では、まず特定色としての白色の
タイル素地原料粉体を用意し、これを乾式プレス成形し
て所定タイル形状に成形する。ここで、例えば白色のタ
イル素地原料としては、ろう石50部,粘土40部,石
灰10部(重量部)からなるものを用いることができ
る。尚、その化学組成は下記の通りである。 白色素地 SiO2 64 Al2O3 17 Fe2O3 1 CaO 7 K2O 1 Cr2O3 − *他は構造水,有機不純物等
【0023】さて、上記によってタイル素地12を成形
したら、続いて生素地のまま或いは一旦素焼きした上で
タイル素地12の側面に着色原料14を塗布する。塗布
の方法としては、着色原料14を泥漿状態としておいて
これをタイル素地12の側面にスプレーする方法、刷毛
等で塗布する方法、着色原料14の泥漿を含浸させたス
ポンジ等をタイル素地12の側面に押圧接触させる方法
等各種の方法を用いることができる。
したら、続いて生素地のまま或いは一旦素焼きした上で
タイル素地12の側面に着色原料14を塗布する。塗布
の方法としては、着色原料14を泥漿状態としておいて
これをタイル素地12の側面にスプレーする方法、刷毛
等で塗布する方法、着色原料14の泥漿を含浸させたス
ポンジ等をタイル素地12の側面に押圧接触させる方法
等各種の方法を用いることができる。
【0024】また着色原料14としては各色,各組成の
ものを用いることができるが、例えば上記の白色タイル
素地原料に対してクロム顔料を5重量部追加した黒色の
ものを用いることができる。或いはまた、白色タイル素
地原料における粘土40部のうちの10部を赤色粘土に
て置換した組成の赤色のものを用いることができる。勿
論、着色原料14が顔料のみからなるものを用いてもよ
い。
ものを用いることができるが、例えば上記の白色タイル
素地原料に対してクロム顔料を5重量部追加した黒色の
ものを用いることができる。或いはまた、白色タイル素
地原料における粘土40部のうちの10部を赤色粘土に
て置換した組成の赤色のものを用いることができる。勿
論、着色原料14が顔料のみからなるものを用いてもよ
い。
【0025】このようにしてタイル素地12の側面に対
して着色原料14の泥漿を塗布したら、次にタイル素地
12表面全面に透光性の下釉薬原料16を塗布し、更に
その上にプリント材料18を所定パターンでプリントす
る。
して着色原料14の泥漿を塗布したら、次にタイル素地
12表面全面に透光性の下釉薬原料16を塗布し、更に
その上にプリント材料18を所定パターンでプリントす
る。
【0026】次いで、更にその上側に透光性の上釉薬原
料20を塗布した後、再びその上釉薬原料20の上に第
二のプリント材料22をプリントする。しかる後これを
焼成して焼付けを行うことによって、加飾焼成タイルを
得ることができる。
料20を塗布した後、再びその上釉薬原料20の上に第
二のプリント材料22をプリントする。しかる後これを
焼成して焼付けを行うことによって、加飾焼成タイルを
得ることができる。
【0027】図1(B)は別の例を示したもので、この
例ではタイル素地12の側面と表面全面に亘って着色原
料14の泥漿を塗布した後、下釉薬16,プリント材料
18,上釉薬20更にプリント材料22をそれぞれ施す
ようにしている。
例ではタイル素地12の側面と表面全面に亘って着色原
料14の泥漿を塗布した後、下釉薬16,プリント材料
18,上釉薬20更にプリント材料22をそれぞれ施す
ようにしている。
【0028】本例の方法によれば、タイル素地原料とし
て1種類の色のもののみ用意しておくだけで良く、従っ
て従来のように色替えのためにボールミルやスプレード
ライヤ,プレス成形装置等を長時間かけて清掃したり、
段取替えのための作業をしたりしなくても良く、製造能
率を大幅に高め得るとともに材料ロスを少なくし、製造
コストを低減できる。
て1種類の色のもののみ用意しておくだけで良く、従っ
て従来のように色替えのためにボールミルやスプレード
ライヤ,プレス成形装置等を長時間かけて清掃したり、
段取替えのための作業をしたりしなくても良く、製造能
率を大幅に高め得るとともに材料ロスを少なくし、製造
コストを低減できる。
【0029】また本例によれば、本来着色の必要のない
タイル素地内部や裏面まで着色してしまうといった無駄
がなく、所望個所のみを効率的に着色することができ、
必要な着色原料の使用量を少なくでき、材料コストを安
価とできる。
タイル素地内部や裏面まで着色してしまうといった無駄
がなく、所望個所のみを効率的に着色することができ、
必要な着色原料の使用量を少なくでき、材料コストを安
価とできる。
【0030】またタイル素地12の表面全面を側面と同
様に着色原料を塗布して着色するようにした場合、タイ
ルを施工した状態において外部に露出する部分全体を着
色でき、従来のようにタイル素地全体を着色した場合と
同様の着色状態を現出することができる。而してそのタ
イル素地12の表面に透光性の釉薬16,20を施した
場合において、そのタイル素地12の色を透光性の釉薬
16,20を透かして表面に現すことができ、深み観,
美観を高めることができる。
様に着色原料を塗布して着色するようにした場合、タイ
ルを施工した状態において外部に露出する部分全体を着
色でき、従来のようにタイル素地全体を着色した場合と
同様の着色状態を現出することができる。而してそのタ
イル素地12の表面に透光性の釉薬16,20を施した
場合において、そのタイル素地12の色を透光性の釉薬
16,20を透かして表面に現すことができ、深み観,
美観を高めることができる。
【0031】本例の着色原料14は、実質上タイル素地
原料と同一組成の原料(着色剤のみが異なっている)を
用いていることから、タイル素地12の表面に形成した
着色層をタイル素地12本体と良好に一体化することが
でき、着色層の剥がれ等を防止することができる。
原料と同一組成の原料(着色剤のみが異なっている)を
用いていることから、タイル素地12の表面に形成した
着色層をタイル素地12本体と良好に一体化することが
でき、着色層の剥がれ等を防止することができる。
【0032】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明は上例以外にCo系の青色
顔料,Fe系の赤色顔料等その他各種顔料を含む着色原
料を用いてタイル素地を着色することが可能であるし、
また着色原料の塗布方法として上例以外の他の種々方法
を用いることが可能であるなど、本発明はその主旨を逸
脱しない範囲において様々な変更を加えた態様で実施可
能である。
くまで一例示であり、本発明は上例以外にCo系の青色
顔料,Fe系の赤色顔料等その他各種顔料を含む着色原
料を用いてタイル素地を着色することが可能であるし、
また着色原料の塗布方法として上例以外の他の種々方法
を用いることが可能であるなど、本発明はその主旨を逸
脱しない範囲において様々な変更を加えた態様で実施可
能である。
【図1】本発明の一実施例方法の説明図である。
12 タイル素地 14 着色原料 16,20 釉薬 18,22 プリント材料
Claims (4)
- 【請求項1】 白色等特定色のタイル素地原料を用いて
所定の成形操作を施し、表面から内部に亘って該特定色
を呈するタイル素地を成形した後、成形後の生素地状態
のタイル素地ないし素焼きタイル素地の側面全体に前記
特定色とは異なる色の着色原料を塗布し、しかる後本焼
成処理することを特徴とする着色素地タイルの製造方
法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記成形後の生素地
状態のタイル素地ないし素焼きタイル素地の側面ととも
に表面全面に亘って前記特定色とは異なる色の着色原料
を塗布することを特徴とする着色素地タイルの製造方
法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記着色原料
が、前記タイル素地原料と顔料等着色剤のみ異なる組成
の原料から成っていることを特徴とする着色素地タイル
の製造方法。 - 【請求項4】 請求項2又は3において、前記成形後の
生素地状態のタイル素地ないし素焼きタイル素地の表面
に前記着色原料を塗布した上、その上側に透光性の釉薬
原料を塗布し、本焼成処理することを特徴とする着色素
地タイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8476395A JPH08253382A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 着色素地タイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8476395A JPH08253382A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 着色素地タイルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08253382A true JPH08253382A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=13839728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8476395A Pending JPH08253382A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 着色素地タイルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08253382A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011051838A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Nana Akimoto | 人造星砂等の飾りをちりばめた陶磁器の製造方法 |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP8476395A patent/JPH08253382A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011051838A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Nana Akimoto | 人造星砂等の飾りをちりばめた陶磁器の製造方法 |
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