JPH07112416A - 表層部に造形を表すセラミックス製品の製造方法 - Google Patents

表層部に造形を表すセラミックス製品の製造方法

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JPH07112416A
JPH07112416A JP28402393A JP28402393A JPH07112416A JP H07112416 A JPH07112416 A JP H07112416A JP 28402393 A JP28402393 A JP 28402393A JP 28402393 A JP28402393 A JP 28402393A JP H07112416 A JPH07112416 A JP H07112416A
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JP
Japan
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surface layer
layer part
shaping material
pattern
glaze
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Application number
JP28402393A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Taniguchi
元之 谷口
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SETO SEIDO KK
Original Assignee
SETO SEIDO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体感があり色彩が鮮明であって、かつ凹状
の造形を付したセラミックス製品を得ることにある。 【構成】 釉薬と顔料を混合させて得た泥状物を乾燥さ
せ、その泥状物を比較的小さく粉砕して造形材を得た
後、その造形材を坏土の表層部にまぶし、プレス成型後
焼成する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表層部に造形を表す
セラミックス製品の製造方法に関する。この発明は、タ
イルの表層部に凹状の模様を不規則または規則的に表す
ことのほか、例えば表札に凹状の文字を表すこと、ゴル
フコース用の表示板に凹状の文字や図形、模様などの造
形を表すことのほかいわゆる陶磁器製品の表層部に凹状
の模様、図形、文字などの造形を表現する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来例として広く一般的に知ら
れている方法にタイルの模様付けの方法が知られている
が、この方法はタイル用坏土に顔料が混合され、素地が
型中でプレス成型され、その後焼成されている。また、
欧州で一般的に実施されている方法では、顔料に代えて
硝子フレークが混合して焼成されている。
【0003】前者の方法では、タイル用坏土に顔料を混
合して焼成する方法であるから、手軽に実施できる有利
性を有するものの、単にタイル用坏土中に顔料を混合し
て成型後、焼成するに過ぎないから、タイル用坏土中の
不純物の影響を受けて具現される模様の発色性は不鮮明
なものであった。
【0004】また、模様はタイルの表層部に表れること
で足りるにもかかわらず、タイル用坏土中に顔料が混合
されるから、その顔料の大部分はタイルの内部まで分散
されることになり、顔料の有効活用が実施されることな
く顔料の無駄な使用が多かった。その上、タイル表面は
平滑に仕上げられるから、床用に利用しようとしても滑
走性が高いため人の歩行には適さなかった。
【0005】後者の方法でも、模様となる素材の硝子フ
レークの有効利用については依然として問題があるもの
の、不純物の混在が少ないため、発色性に優れるという
利点を有するものの、滑走性に富んでいるため、その用
途は装飾用に制限され、到底床用には利用できなった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、発色性の高い模様などの造形が得られるないこ
と、顔料の有効活用が実施されていないこと、タイルの
場合では滑走性が高く用途に制限を受け、床用の利用に
問題のある点などである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨は、釉薬
と顔料を混合させた泥状物を乾燥させて比較的小さな造
形材を作り、その造形材を坏土の表層部にまぶし、その
後、表層部に造形材をまぶした坏土をプレス成型し、次
いで焼成させてなることを特徴とする表層部に造形を表
すセラミックス製品の製造方法である。
【0008】
【実施例】図1はこの発明の方法によるタイル製品の斜
視図、図2は図1の拡大断面図である。以下にこの発明
のタイル製品の製造方法の実施例の詳細を添付図面を参
照して説明する。この発明は坏土と詳細については後述
する釉薬と顔料との混合物からなる造形材から構成され
る。
【0009】坏土は従前のものである。これに対して造
形材は、前記したとおり釉薬と顔料との混合物により泥
状物として得られるが、液体の釉薬に対して0.1〜2
0の範囲で顔料を混合させる。混合比は幅広いが、混合
比を調整することにより、製品の模様などの造形を濃淡
の差として具現できる有利性がある。
【0010】顔料として採用するものに何ら制限を受け
なく、例えばグリーンの色彩用にクローム、イエローの
色彩用にバナジウム、コバルトの色彩用に酸化コバルト
など広く一般的に採用されているものを使用した。顔料
は一般的に広く使用されている各種の酸化物が適当であ
る。
【0011】模様を付する場合、顔料は単独で使用して
もよいし2〜3種を混合させたものを釉薬にさらに混合
させて造形材を得て使用することも発明者は予定してい
る。もちろん、単独による顔料と異なり、複合された色
彩を得ることを意図していることはいうまでもない。
【0012】また、釉薬中には、バインダーとしてメチ
ルセルロースなどを若干加えて混合させることがよい。
バインダーは特に制限を受けるものではなく、各種の合
成樹脂エマルジョンによるものが適当である。
【0013】そこで、これらのバインダーが加えられた
釉薬液中に顔料を混合させてこの泥状物を通常の手段に
より乾燥させて乾燥済の造形材を得る。
【0014】そして、乾燥済の造形材は事後の利用に適
するように適宜の手段により、一定の大きさに二次加工
する。もっとも、この場合の大きさはタイル用の模様な
どの造形として適当な大きさであるから、例えば1mm
ないし20mm程度の範囲であっても良く、その大きさ
は製品の模様などの造形の大きさに反映されるから、造
形材の大きさは原則的に問わないし、趣味感により決定
されることは容易に理解できるであろう。
【0015】次に成形用型中にタイル用坏土を投入さ
せ、そのタイル用坏土の表層部に高さにおいて少なくと
も1mm程度の層をなすように、前記した造形材を適宜
に散布させ、プレス成型する。
【0016】模様を表す場合、造形材を適宜に散布させ
ることを説明したが、規則的な模様を表すことについて
も発明者は予定している。
【0017】なお、この明細書において用語「まぶす」
とは、造形材を不規則に散布させることのほか規則的に
も撒くことを意味している。
【0018】たとえば、模様を規則的にセラミックス製
品の表層部に表現しようとする場合、陶磁器分野の下絵
付に利用されているように、ステンシル法を転用し、模
様をくり抜いた紙または薄い鉛板を坏土の表層部に当て
がい、造形材を散布させる。かくしてくり抜いた部分の
坏土の表層部にだけ造形材が散布される。2色以上の場
合は、型板を2個以上用意し、前記した要領により実施
すればよい。
【0019】前記した型板に代えて転写紙による方法に
よってもよい。紙または合成樹脂紙に予め糊材により薄
く模様を規則的または不規則に描き、描いた糊材上に造
形材をまぶし、造形材側を坏土側に向けてその表層部に
当てがいそのまま、プレス成型しその後焼成する方法で
ある。この場合、前記した紙または合成樹脂紙は焼成時
に焼却されるから、成形時に剥がす必要はない。
【0020】その後、いわゆる乾式成形法により約1,
200〜1,300℃の温度により焼成させる。かくし
て、この発明は、従前の乾式成形法による生産設備をそ
のまま利用して製品10を得ることができる。
【0021】製品10の表層部には、焼成により事実上
溶融された造形材が模様12として具現される。そして
造形材を構成する釉薬は坏土に比較して収縮が大きいか
ら、焼成時にその釉薬が収縮する結果、その模様12の
部分は約0.4mm程度の凹状として表れる。
【0022】前記した実施例は、タイル製品10に規則
的または不規則に模様12による造形を凹状に表現する
方法について説明したが、比較的板状の製品であれば、
製品は何らタイル製品に制限されない。
【0023】たとえば、表札に人名を表現する場合やゴ
ルフコース用の表示板にコース名や図形、模様などの造
形を表現する場合には、前記した手段により坏土の表層
部に造形を描き、その後プレス成型を行い、焼成するこ
とにより凹状の造形が表現さされたセラミックス製の表
札やゴルフコース用の表示板が得られる。
【0024】そのほか、この発明は坏土を利用したもの
あって、プレス成型を実施できるものであれば、たとえ
ば、湿式プレス成型法により陶磁器製品の分野に適用で
きることはこの産業分野の当業者であれば容易に理解で
きるであろう。
【0025】
【発明の効果】この発明は上記の構成であるから、以下
の利点を奏する。 (1)不規則または規則的な立体感のあり、かつ色彩が
鮮明な造形を備え趣味感に富んだ斬新なセラミックス製
品を得ることができる。 (2)セラミックス製品がタイルである場合には、付さ
れる模様が凹状のものであるから、タイルの表層部は非
滑性に仕上げることができるので、床用タイルとして利
用する場合、人の歩行に際して滑走しない有利性があ
る。 (3)造形材に釉薬を利用するから、造形部分以外は釉
薬が焼成されることにより、造形部分以外の表層部は坏
土が焼成してそのまま汚く露呈することなく、釉薬の有
する美観が具現されるから、一層美観に優れたセラミッ
クス製品を得ることができる。 (4)その上、この製品に具現される造形部は滑走性に
富んでいるから、造形部が汚れた場合掃除が楽に実施で
きる利益もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製品の斜視図である。
【図2】図1の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 製品 12 模様

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釉薬と顔料を混合させた泥状物を乾燥さ
    せて比較的小さな造形材を作り、その造形材を坏土の表
    層部にまぶし、その後、表層部に造形材をまぶした坏土
    をプレス成型し、次いで焼成させてなることを特徴とす
    る表層部に造形を表すセラミックス製品の製造方法。
JP28402393A 1993-10-18 1993-10-18 表層部に造形を表すセラミックス製品の製造方法 Pending JPH07112416A (ja)

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JP28402393A JPH07112416A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 表層部に造形を表すセラミックス製品の製造方法

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JPH07112416A true JPH07112416A (ja) 1995-05-02

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008126760A1 (ja) * 2007-04-10 2010-07-22 株式会社Inax 調湿建材及びその製造方法
WO2020211191A1 (zh) * 2019-04-15 2020-10-22 广东宏威陶瓷实业有限公司 花岗岩质感瓷砖及其制备方法

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