JPH0671220A - 大理石調塗装方法及び塗装物 - Google Patents

大理石調塗装方法及び塗装物

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JPH0671220A
JPH0671220A JP27206891A JP27206891A JPH0671220A JP H0671220 A JPH0671220 A JP H0671220A JP 27206891 A JP27206891 A JP 27206891A JP 27206891 A JP27206891 A JP 27206891A JP H0671220 A JPH0671220 A JP H0671220A
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JP
Japan
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coating
coated
marble
screen
color
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JP27206891A
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English (en)
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Iwao Shimizu
巖 清水
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) [目的] 大型の被塗物にも好適に用い得るとともに比
較的生産容易なスクリーンを用いた大理石調塗装方法及
び塗装物を提供する。 [構成] 例えば金属板に天然大理石の模様に沿うラン
ダム多数の透孔3をエッチング技法により透設したプレ
ート状多孔スクリーン2を用い,これをベース色の1次
塗装を施した被塗物1に,その塗装面との間に小空隙4
を形成するように離隔近接配置し,このプレート状多孔
スクリーン2を介して2次塗装としての吹付塗装を施
す。こうすることにより,透孔3に応じた形状で周縁が
無段階的な濃淡を呈する塗装模様が得られ,ベース色と
塗装模様により天然大理石の色調,風合いを有する塗装
物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属等各種の被塗装物に
大理石調の外観を付与する大理石調塗装方法及び塗装物
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種大理石調の外観を表出するに一般
に用いられる印刷方法に代えて,本発明者らは特願平3
−126755号をもって,吹付塗装を用いた大理石調
塗装方法及び塗装物を提案している。
【0003】この提案によれば,ベース色の1次塗装工
程と,ベース色と異なる模様色の2次塗装工程とを備
え,模様の2次塗装工程を,面内方向に凹凸面をなすと
ともに面内に多数の空隙孔を有する繊維絡み状多孔質の
凹凸スクリーン,例えば海藻の茎,葉部を乾燥板状とし
たフノリ,くず繭を引伸して線状とした真綿等によるス
クリーンを介した吹付塗装とすべきものとされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法は優れた天然
の色調,風合いを有する塗装物が得られるが,上記繊維
絡み状多孔質の凹凸スクリーンを用いるため,上記フノ
リ,真綿等天然物によるときは,スクリーンとしての耐
久性が必ずしも充分ではなく,また一般に大きさの制約
が生じるため,例えばドア表面材のように大型の被塗物
に対する塗装に好適となし得ない場合があり,更に金属
ワイヤー等を絡めてこの凹凸フィルターを生産しようと
しても煩雑な作業が必要になるといった問題点が生じ
る。
【0005】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであって,その解決課題とする処は,大型の被塗
物に対しても好適に用い得るとともに耐久性に優れ,ま
た比較的生産が容易なスクリーンを用いて,風合い,色
調よく大理石調とし得る大理石調塗装方法及び塗装物を
提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に添い鋭意研究
した結果,ランダム多数の透孔を透設したプレート状多
孔スクリーンを用い,これを塗装面との間に小空隙を形
成するように離隔近接配置することによって,上記多孔
スクリーンを介して吹付塗装を行った場合,周縁が無段
階的な濃淡を呈する大理石調模様を得られる事実を見い
出した。
【0007】本発明はかかる知見に基づいてなされたも
のであって,即ち本発明は,ベース色の1次塗装工程
と,該ベース色と異色模様の2次塗装工程とを備え,2
次塗装工程を,ランダム多数の透孔を透設せしめるとと
もに塗装面との間に小空隙を形成するように離隔近接配
置せしめたプレート状多孔スクリーンを介した吹付塗装
としてなることを特徴とする大理石調塗装方法(請求項
1)及び,1次塗装による塗装ベースと,該塗装ベース
と異色の2次塗装による塗装模様とを備え,塗装模様
を,ランダム多数の透孔を透設せしめるとともに塗装面
との間に小空隙を形成するように離隔近接配置せしめた
プレート状多孔スクリーンを介した吹付塗装によって表
出せしめてなることを特徴とする大理石調塗装物(請求
項2)に係り且つこれらをそれぞれ発明の要旨とするも
のである。
【0008】本発明にあってプレート状多孔スクリーン
は,金属板,合成樹脂板,木質合板等適宜材質の板材を
用いて,これにその材質に適当とされる,例えばプレス
加工,切削加工,放電加工等の機械的加工を施し,或い
はエッチング等の化学的加工を施すことによって所望の
模様に応じた透孔を透設して形成せしめる。
【0009】透孔の配置は,筋目状,点在状,刷毛跡状
等々天然大理石の模様に合わせた不規則,不揃いのラン
ダム多数のものとし,一般に被塗物の面積に応じた有効
面積を有するようにスクリーンの全面に配置する。
【0010】またプレート状多孔スクリーンは平板のプ
レート状のものとする他,例えば冷蔵庫扉,建築物丸柱
等の被塗物に見られる平板面以外の面を塗装面とすると
きは,この塗装面に合わせて,これに沿う,例えば折曲
プレート状,湾曲プレート状等の形状のものとすること
ができる。
【0011】2次塗装工程又は塗装模様の表出は,この
プレート状多孔スクリーンを介した吹付塗装によってこ
れを行う。
【0012】このとき,フレート状多孔スクリーンは,
塗装面との間に小空隙を形成するように被塗物,即ち塗
装面に対して離隔近接配置せしめることが必要である。
【0013】小空隙の間隔は,スプレーガンの塗料噴出
圧力,塗着効率等を考慮して基本的に定めればよいが,
一般には数mm乃至数cmの範囲となるように設定すれば足
りる。
【0014】2次塗装工程としての吹付塗装は常法に従
ってこれを行えばよいが,塗装模様の濃淡を表出するた
めに複数回の2次塗装を行い,また,塗装面とプレート
状多孔スクリーン間で面積に差異があるときに,スクリ
ーンの相対位置を変えるようにこれをずらしたりするこ
ともできる。
【0015】また,例えば2次塗装工程の吹付塗装を部
分的に異色塗料を用いた2色の塗装模様が形成されるよ
うにし,天然大理石に見られる単一色の塗装ベースに対
して複数色の模様を有する場合に擬することも可能であ
る。
【0016】2次塗装工程としての吹付塗装に際して
は,スクリーンを定位置に固定し,被塗物をその背面側
に順次縦吊搬送して送り込むようにした連続塗装による
こと,被塗物毎に個別的にスクリーンを設置して行うバ
ッチ的塗装等を適宜に採用することができ,前者は量産
品の塗装に好適であり,また後者は,例えば建築現場で
の塗装や少量生産品の塗装に好適である。
【0017】1次塗装工程又はこれによる塗装ベースは
吹付塗装或いはその他の塗装方法によることが可能であ
るが,例えばカラー鋼板を用いることによって,予め1
次塗装工程を経た被塗装物を用い,これに2次塗装工程
を施すようにすることも可能である。
【0018】1次塗装工程,2次塗装工程の塗料は加熱
乾燥型,自然乾燥型のいずれの塗料を用いてもよく,乾
燥措置としての工程を付加すること,前処理,後処理を
付加することがもとより可能であるが,本発明にあって
は,2次塗装工程としての吹付塗装後に,更にクリア塗
装によるトップコート層を形成することが,塗装ベース
及び塗装模様の色に深みを与えて,天然大理石により近
い色調風合いを確保する上で有効であり,好ましい。
【0019】なお,本発明の被塗物の材質は,金属,合
成樹脂,コンクリート,木質等幅広く選定でき,例えば
家具,建具,家電製品等量産品に大理石調塗装を施す
他,上記建築物におけるホール丸柱のコンクリート表面
に同じく大理石調塗装を施したりすることもできる。
【0020】以上からも判明するように,本発明は,被
塗物,1次塗装工程,プレート状多孔スクリーン,2次
塗装工程の具体的材質,形状,寸法,方法,前工程,後
工程の付加等を上記発明の要旨に反しない限り適宜に変
更して実施することが可能である。
【0021】
【作用】本発明にあっては,プレート状多孔スクリーン
の透孔からその形状に応じた塗料が供給され,ベース色
又は塗装ベース上に大理石調の模様を表出せしめる。
【0022】このときプレート状多孔スクリーンは塗装
面との間に小空隙を形成するように離隔近接配置せしめ
てあるから,吹付塗装の塗料による模様は上記透孔の形
状に添うものとなるとともに周縁が無段階的な濃淡を呈
し,天然大理石の色調,風合いを得られるに至る。
【0023】
【実施例】以下図面に従って更に具体的に説明すれば,
1は平板の鋼板に脱脂,プライマー塗装の前処理を施し
た後,1次塗装工程として例えば白色系,赤色系,黄色
系等天然大理石に見られるベース色を用いてウレタン系
塗料による吹付塗装,乾燥処理を施して表面に塗装ベー
スを形成した被塗物,2はプレート状多孔スクリーン,
5はスプレーガンを示す。
【0024】本例のプレート状多孔スクリーン2は,上
記被塗物1の塗装面をカバーする有効面積を有するアル
ミニウム板を用い,これに天然大理石の写真模様に基づ
いて筋目状,点在状の不規則,不揃いとしたランダム多
数の透孔3をエッチング技法によって透設したものとし
て形成した。
【0025】このプレート状多孔スクリーン2は,これ
を上記被塗物1の表面側に,塗装面との間に小空隙4を
形成するように,本例において5mm程度に離隔近接配置
し,所定の固定措置を施した上,このスクリーン2の表
面側から該スクリーン2を介してスプレーガン5による
2次塗装工程としての吹付塗装を,上記塗装ベース色に
対して,例えば茶系,黒色系,緑色系の同じくウレタン
系塗料によって施した。
【0026】この吹付塗装は,スプレーガン5をスクリ
ーン2の有効面積の全体に亘るように移動させながら常
法に従って行い,塗装状態を確認し,部分的に2度目の
修正塗装を施すことにより行い,この吹付塗装によって
被塗物1の塗装面に上記透孔3形状に添う大理石の模様
を表出した。
【0027】本例にあっては,更にこれに乾燥措置を施
し,然る後クリア塗装(トップコート)を行い,塗装ベ
ース及び模様に対して色の深みを与えた。
【0028】この結果,塗装ベースと,この塗装ベース
と異色の塗装模様とにより,色の深みのある天然大理石
の色調,風合いを備えた大理石調塗装物が得られた。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,
ランダム多数の透孔を透設せしめるとともに塗装面との
間に小空隙を形成するように離隔近接配置せしめたプレ
ート状多孔スクリーンが,透孔形状に沿うとともに周縁
が無段階的な濃淡を呈する吹付塗装の大理石調塗装模様
を表出することができ,天然大理石に近似した色調,風
合いを有する大理石調塗装方法とし,またその塗装物を
得ることができる。
【0030】更にプレート状多孔スクリーンを2次塗装
工程としての吹付塗装に用いればよいから,スクリーン
としての耐久性を高め,寸法制約をなくして比較的大型
の被塗物に対する大理石調塗装をも可能として,その塗
装物の用途を拡大できる。
【0031】またプレート状多孔スクリーンの形状に
は,機械的加工或いは化学的加工を施すことが可能であ
るから,比較的容易にこれを得られることになり,更に
プレート状多孔スクリーンを被塗物に離隔近接配置すれ
ばよいから,工場での連続塗装,現場での個別塗装のい
ずれも可能となり,大理石調の塗装物を幅広く得られ
る。
【図面の簡単な説明】
図1 2次塗装工程を示す斜視図 図2 2次塗装工程を示す部分拡大縦断面図
【符号の説明】
1 被塗物 2 プレート状多孔スクリーン 3 透孔 4 小空隙 5 スプレーガン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース色の1次塗装工程と,該ベース色
    と異色模様の2次塗装工程とを備え,2次塗装工程を,
    ランダム多数の透孔を透設せしめるとともに塗装面との
    間に小空隙を形成するように離隔近接配置せしめたプレ
    ート状多孔スクリーンを介した吹付塗装としてなること
    を特徴とする大理石調塗装方法。
  2. 【請求項2】 1次塗装による塗装ベースと,該塗装ベ
    ースと異色の2次塗装による塗装模様とを備え,塗装模
    様を,ランダム多数の透孔を透設せしめるとともに塗装
    面との間に小空隙を形成するように離隔近接配置せしめ
    たプレート状多孔スクリーンを介した吹付塗装によって
    表出せしめてなることを特徴とする大理石調塗装物。
JP27206891A 1991-09-24 1991-09-24 大理石調塗装方法及び塗装物 Pending JPH0671220A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020078273A (ko) * 2001-04-09 2002-10-18 동 연 황 패턴 인쇄용 다층 스크린 구조체
KR100794675B1 (ko) * 2007-06-05 2008-01-17 (주)미래화학 무늬형성판 제조방법 및 이를 이용한 피도장물무늬형성방법
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JPS5738966A (en) * 1980-08-18 1982-03-03 Akio Narita Method for transfer of color of cumulus pattern relating to artificial stone working

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