JPH0879148A - 作業車の移動方法 - Google Patents

作業車の移動方法

Info

Publication number
JPH0879148A
JPH0879148A JP22881494A JP22881494A JPH0879148A JP H0879148 A JPH0879148 A JP H0879148A JP 22881494 A JP22881494 A JP 22881494A JP 22881494 A JP22881494 A JP 22881494A JP H0879148 A JPH0879148 A JP H0879148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
vehicle
radio
base station
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22881494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3461391B2 (ja
Inventor
Katsumi Obata
克実 小幡
Hideyoshi Masuda
秀芳 桝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
Priority to JP22881494A priority Critical patent/JP3461391B2/ja
Publication of JPH0879148A publication Critical patent/JPH0879148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3461391B2 publication Critical patent/JP3461391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の作業車を危険境界から奥深い作業現場
内まで移動させ、基地局の安全性をより確保できる作業
車の移動方法を提供すること。 【構成】 危険境界Kの外の所定の箇所に、基地局1
と、基地局1からのミリ波通信により遠隔操作する中継
局3と、基地局1からのミリ波通信および中継局3から
のSS無線により遠隔操作される移動通信中継車5とを
配設しておき、基地局1からのミリ波通信に基づき移動
通信中継車5からの特定小電力無線を通じて、特定小電
力無線の届く範囲まで前記複数の作業車7、9、11を
先に移動させ、その後、基地局1からのミリ波通信に基
づき中継局からのSS無線を通じて、移動通信中継車5
を複数の作業車7、9、11の進んだ位置まで移動さ
せ、これらの遠隔移動操作を繰返えすことにより作業現
場まで移動させる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、人間が立入れ
ない危険境界の外側から奥深い作業現場まで、複数の作
業機械等の作業車を移動させる作業車の移動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来において、人間が立入れない危険な
作業現場、例えば、火山の噴出に伴う土砂を集めて運搬
するような各種の作業を行なう作業現場では、バックホ
ー、ブルドーザ、パワーショベル等の無人の作業機械が
用いられ、各種の作業が行なわれる。さらに、作業現場
の土砂はホイールダンプやクローラダンプ等の無人の運
搬機械により作業現場の所定箇所まで運搬される。
【0003】また、上述したような無人の作業機械や運
搬機械等の複数の作業車を作業現場において遠隔操作す
る場合には、例えば、危険な作業現場から所定距離離れ
た安全な箇所に有人の基地局が設置され、作業現場の近
くには無人の通信中継車が配設される。そして、作業現
場内に配設された複数の作業機械や無人の運搬機械が、
基地局から通信中継車を通じて、作業現場内に配設され
た複数の作業車が遠隔操作され、各々の作業が行なわれ
る。
【0004】また、上記遠隔操作においては、有人の基
地局と無人の通信中継車、通信中継車と各作業車とは互
いに見通せる箇所に設置され、基地局と通信中継車との
双方に搭載されたミリ波通信ユニットによって形成され
るミリ波通信のパソリンク回線による双方向通信によ
り、基地局と通信中継車との通信が行なわれる。また、
各々の作業車は、通信中継車からの特定小電力無線によ
る遠隔操作により駆動され、それぞれ、各作業車が所定
の作業を行なうようになっている。
【0005】さらに、上記複数の作業車を危険な境界線
の外から作業現場まで搬入するには、例えば、危険境界
に設置された通信中継車からの特定小電力無線によって
遠隔操作することにより、複数の作業車を前記特定小電
力無線の届く範囲内まで移動させてから、各作業が行な
われるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の作業
車の搬入方法によれば、通信中継車によって各々の作業
車を遠隔操作する特定小電力無線の伝達距離が、極めて
短く、精々150m程度であるため、作業現場外に設置
された通信中継車からの遠隔操作により、複数の作業車
を作業現場内に搬入する場合には、危険境界から略15
0m程度しか各作業車を搬入することができず、危険境
界から奥深い作業現場まで複数の作業車を搬入するには
限界を有し、広い作業現場エリヤ内での作業性を確保す
るには充分ではなく、同時に、安全性を充分に確保する
ことが難しいという問題があった。
【0007】本発明は前記事情に鑑み案出されたもので
あって、本発明の目的は、危険境界の外に中継局を設置
し、この中継局からの1チャンネルのSS無線を用い
て、通信中継車や特定の作業車をSS無線によって遠隔
操作するとともに、基地局からのミリ波通信によって通
信中継車を遠隔操作することにより、複数の作業車を危
険境界から奥深い作業現場まで移動させて作業をさせる
ことができるとともに、安全性をより充分に確保できる
ようにした作業車の移動方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る作業車の移動方法は、基地局からの遠
隔操作により、危険境界の外から目的の作業現場内まで
複数の無人の作業車を移動させる作業車の移動方法であ
って、前記危険境界の外の所定の箇所に、前記基地局
と、前記基地局からのミリ波通信により遠隔操作する中
継局と、前記基地局からのミリ波通信および前記中継局
からのSS無線により遠隔操作される移動通信中継車と
を配設しておき、(1)前記基地局からのミリ波通信に
基づいて移動通信中継車からの特定小電力無線を通じ
て、特定小電力無線の届く範囲まで前記複数の作業車を
先に移動させ、(2)その後、基地局からのミリ波通信
に基づいて中継局からのSS無線を通じて、前記移動通
信中継車を前記複数の作業車の進んだ位置まで移動さ
せ、前記ミリ波通信と特定小電力無線とSS無線との3
種類の無線を用いて、前記1と2との遠隔移動操作を繰
返すことにより、複数の作業車および移動通信中継車を
目的の作業現場まで移動させるようにしたことを特徴と
する。
【0009】また、本発明に係る作業車の移動方法は、
前記複数の作業車を移動させる際に、通路を作りながら
進むブルドーザなどの作業機械を先頭にして移動させ、
他の作業車を前記作業機械により作られた通路を通じて
移動させるようにしたことを特徴とする。また、本発明
に係る作業車の移動方法は、前記複数の作業車のうち、
ホイールダンプなどの運搬機械が、中継局からのSS無
線により遠隔操作されるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る作業車の移動方法は、前記ホイール
ダンプなどの運搬機械が、前記作業機械により作られた
通路を通じて前記作業現場に移動されるようにしたこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】危険境界内の目的の作業現場内に複数の作業車
を移動させるには、前記危険境界の外の所定の箇所に、
前記基地局と、前記基地局からのミリ波通信により遠隔
操作する中継局と、前記基地局からのミリ波通信および
前記中継局からのSS無線により遠隔操作される移動通
信中継車とを配設しておく。そして、まず、基地局から
ミリ波通信を通じて移動通信中継車に遠隔操作信号が送
信されると、移動通信中継車からの特定小電力無線を通
じて、遠隔操作信号が各作業車に送信され、例えば、通
路を作るブルドーザ等の作業車を先頭にして移動され、
他の作業車は作られた通路を通じて移動され、これら複
の作業車は、移動通信中継車からの特定小電力無線の届
く範囲まで移動される。次に、基地局からのミリ波通信
を通じて中継局に遠隔操作信号が送信され、中継局から
のSS無線を通じて、移動通信中継車が、前記複数の作
業車が進んだ箇所まで移動され、移動通信中継車のミリ
波通信が可能な状態に遠隔操作しておく。その後は、前
記2行程を順次繰返すことにより、中継局からのSS無
線が届く範囲内で、複数の作業車お移動通信中継車を、
危険境界から奥深い目的の作業現場まで移動される。ま
た、ホイールダンプ等の運搬機械は、中継局からのSS
無線により遠隔操作され、前記作業機械により作られた
通路を通じて目的の作業現場内に移動される。
【0011】したがって、ミリ波通信と特定小電力無線
とSS無線とを用いて、複数の作業車を、危険境界から
目的の作業現場まで移動させる際に、先に複数の作業車
を、移動通信中継車からの特定小電力無線により特定小
電力無線の届く範囲まで移動し、その後、SS中継車か
らのSS無線により、前記作業車が進んだ箇所まで、移
動通信中継車を移動させ、このような移動作業を順次繰
返すことにより、危険境界の外に設置されたSS中継車
からSS無線が届く範囲、すなわち、危険境界から略5
00m〜2km程度の距離だけ危険境界から奥深い作業
現場まで複数の作業車を移動させることができる。この
結果、広い作業現場での作業が可能となるとともに、有
人の基地局である基地局を各作業車から充分に離れた箇
所に設置することが可能となり、安全性をより充分に確
保することが可能となる。また、作業車を移動する際
に、例えば、ブルドーザを先頭にして通路を作りながら
進むことにより、各作業車、例えば、バックホーや移動
カメラ車等の作業機械や、ホイールダンプなどの運搬機
械の移動が容易となる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1〜図5は本実施例の作業車の移動方法を順
次示す概略構成図、図6はコントロールルームを示す拡
大図、図7はSS中継車を示す拡大図、図8は移動通信
中継車を示す拡大図、図9はブルドーザを示す拡大図、
図10は移動カメラ車を示す拡大図、図11はバックホ
ーを示す拡大図、図12はホールダンプを示す拡大図で
ある。
【0013】図1〜図5において、1は有人のコントロ
ールルーム(基地局)、3は無人のSS中継車(中継
局)、5は無人の移動通信中継車、7はブルドウーザ、
9はバックホー、11は移動カメラ車、13ホイールダ
ンプ、Kは堤防が形成されて人間が立入れない危険境
界、Wは作業現場に移動していくために作られた通路を
示している。
【0014】前記作業現場内で各種の作業を行なう際に
は、図5に示すように、ブルドーザ7、バックホー9等
の無人の作業機械が配置され、さらに、ホイールダンプ
13や図示しないクローラダンプやキャリオールスクレ
ーパ等の無人の運搬機械や、無人の移動通信中継車5
や、移動カメラ車11が移動可能に配設される。この場
合、前記コントロールルーム1とSS中継車3、SS中
継車3とホイールダンプ13等の無人の運搬機械、およ
び移動通信中継車5とは、互いに見通せる箇所に配設さ
れ、前記移動通信中継車5とブルドーザ7、バックホー
9等の無人の作業機械、および移動カメラ車11とは、
同様に、互いに見通せる箇所に配設される。
【0015】前記コントロールルーム1は、図1および
図6に示すように、大形の走行車両に設けられており、
上述したような人間が立入れない境界Kから所定距離だ
け離れた安全な箇所に設置され、且つ、前記SS中継車
3を見通せる箇所に設置されている。また、コントロー
ルルーム1の上部には、送受信可能な50Gz帯域のミ
リ波通信ユニット15、17が設けられている。本実施
例では、移動通信中継車用とSS中継車用の2種類のミ
リ波通信ユニット15、17とが設置され、これらのミ
リ波通信ユニット15、17の前側にはアンテナ19が
設けられている。
【0016】また、各々のミリ波通信ユニット15、1
7は、それぞれ、支柱21上に設けられた雲台(図示省
略)上に設置され、各々のミリ波通信ユニット15、1
7の上部には、向き合わせ用カメラ23がアンテナ19
と同方向に向けて設置されており、駆動源により雲台を
回転させて、各々のミリ波通信ユニット15、17のア
ンテナ19およびカメラ23の指向性を3次元方向に変
位させることができるようになっている。
【0017】そして、これらの各々のミリ波通信ユニッ
ト15、17により、後述するSS中継車3や移動通信
中継車5にそれぞれ対応するように設置された同様なミ
リ波通信ユニット29、35により、図1〜図5に実線
で示すパソリンク回線が各々の形成され、移動カメラ車
11などの監視カメラ51により撮像された映像が送信
されたり、各種の信号の授受が行なわれる。これらの各
パソリンク回線では、50Gz帯域のミリ波通信ユニッ
トを用いて通信が行なわれ、コントロールルーム1とS
S中継車3、コントロールルーム1と移動通信中継車5
との間の距離としては、3km〜20km程度の範囲で
通信が可能となる。
【0018】さらに、前記コントロールルーム1に設け
られたミリ波通信ユニット15、17は、所定のケーブ
ルや整合器を介してコントロールルーム1内に設けられ
たパソコンおよびモニターに接続され、パソコンにはS
S中継車3、移動通信中継車5、各作業車7、9、13
や移動カメラ車11を操作する操作盤が接続されてい
る。
【0019】前記SS中継車3は、図1〜図5に示すよ
うに、コントロールルーム1を見通せる場所に設置され
るとともに、後述する移動通信中継車5やホイールダン
プ13などの運搬機械を見通せる危険境界Kの外の場所
に設置されている。このSS中継車3は、図7に示すよ
うに、走行車両3aと、この走行車両3aの上に任意の
高さに可変できる可変脚3bと、この可変脚3bに支持
された支持台3cとを備えている。前記支持台3c上に
は支柱21が立設され、支柱21の上部に支持された雲
台(図示省略)上には、上部に向き合わせ用カメラ27
が設けられたミリ波通信ユニット29が設置されてお
り、また、前記支持台3c上には支柱21上の雲台上に
支持された監視用カメラ31が設けられている。そし
て、これらのミリ波通信ユニット29や監視用カメラ3
1は、駆動源により雲台を回転させて、それぞれ、3次
元方向に変位させることができるようになっており、前
記コントロールルーム1のミリ波通信ユニット15とに
よりパソリンク回線が形成される。
【0020】また、SS中継車3のミリ波通信ユニット
29には、所定のケーブルや整合器を介してパソコンが
接続され、このパソコンには所定のケーブルを介して後
述するSS無線機33が接続され、このSS無線機33
は、例えば、2.4GHz帯域の1チャンネルの無線機
に構成されており、このSS無線機33により操作制御
信号を送信することにより、後述する各々の移動通信中
継車5およびホイールダンプ13などの運搬機械が遠隔
操作される。さらに、前記SS中継車3には、図7に示
すように、アンテナを備えたSS無線機(簡易無線機)
が設置されている。このSS無線は、スレッドスペクト
ラム方式と呼称され、パソリンク回線よりも指向性は大
きくないが、所定の指向性を有していることから、SS
中継車3を中心に各操作対象車5、13との遠隔操作を
500m〜2km程度の範囲内で行うことができる。
【0021】また、上記SS無線は、1チャンネルによ
り構成され、このSS無線において送信される制御命令
は、各操作対象の機械のSS無線機の受信部に対して一
斉に制御命令を行なう一斉同報方式や、各操作対象の機
械のSS無線機の受信部に対して一対一で制御命令を行
なう一対一方式等を採用することが可能である。本実施
例では、一対一方式により通信を行なう構成とされてお
り、この場合には、それぞれの通信コマンドフォーマッ
トに従ったパケットにして交互に制御命令を中継局3の
SS無線機33の送信部から送出し、所謂、多重通信に
より各々の運搬機械13および移動通信中継車5との間
で通信が行える構成となっている。また、この一対一方
式の場合には、相手側の返送を待たなければならないの
で、若干の操作上での時間差、例えば、0.1sec以
下の時間差が生ずるが特に問題はなく、さらに、1チャ
ンネルのSS無線であっても、1つのSS中継車3か
ら、ホイールダンプ13などの運搬機械、および移動通
信中継車5など、複数の操作対象車を確実に遠隔操作す
ることが可能となる。
【0022】前記移動通信中継車5の上部には、図8に
示すように、前記コントロールルーム1のミリ波通信ユ
ニット17に対応するミリ波通信ユニット35や、作業
車9、11に設けられたミリ波通信ユニット49、53
に対応する複数のミリ波通信ユニット37、39、41
が設置されている。これらのミリ波通信ユニット37、
39、41も、向き合わせ用カメラ42をそれぞれ備
え、前記同様に、雲台上に設置されて3次元方向に変位
可能にアンテナ19の向きを任意に設定することができ
る。また、移動通信中継車5の上部には、アンテナ43
aを備えたSS無線機43が搭載されており、このSS
無線機43の受信部に、前記SS中継車3のSS無線機
33から送信される操作制御信号が受信される。さら
に、前記移動通信中継車5には、監視用のカメラ45
や、特定小電力無線57の送信局が搭載されている。こ
の特定小電力無線機57による通信は、例えば、半径1
50m程度の範囲で通信できる限定されたものである。
【0023】また、図9および図11に示すブルドーザ
7やバックホー9などの無人の作業機械には、特定小電
力無線機(図示省略)が搭載されている。さらに、バッ
クホー9には、図11に示すように、監視カメラ47お
よびミリ波通信ユニット49が搭載されており、前記移
動通信中継車5のミリ波通信ユニット41とによりパソ
リンク回線が構成され、監視カメラ47により撮像され
た映像が送信される。
【0024】前記各移動カメラ車11にも、特定小電力
無線機(図示省略)、監視カメラ51、およびミリ波通
信ユニット53が搭載されており、前記移動通信中継車
5のミリ波通信ユニット37や39とによりパソリンク
回線が構成され、監視カメラ51により前記作業車を撮
像した映像が送信される。
【0025】そして、前記ブルドーザ7やバックホー9
などの無人の作業機械、および各移動カメラ車11は、
移動通信中継車5からの操作制御信号を特定小電力無線
機を通じて受信し、走行用駆動源や、操舵用駆動源や、
作業駆動源などが制御されて各種の作業を行なうように
なっている。また、バックホー9や移動カメラ車11に
搭載された監視カメラ47、51により撮像された画像
は、移動通信中継車5のミリ波通信ユニット35とコン
トロールルーム1のミリ波通信ユニット17により形成
されるパソリンク回線によりコントロールルーム1に送
信される。
【0026】前記ホイールダンプ13などの無人の運搬
機械には、図12に示すように、アンテナ55aを備え
たSS無線機(図示省略)が搭載されており、この運搬
機械のSS無線機の受信部に、前記SS中継車3のSS
無線機33から送信される操作制御信号が受信される。
【0027】尚、前記SS中継車3により遠隔操作され
る運搬機械13等には、クローラや車輪を駆動する走行
用駆動源、操舵する操舵用駆動源、これらを制御する制
御回路等が搭載され、前記SS無線による操作制御に基
づいて制御され、さらに、各操作対象車には荷台を駆動
する荷台用駆動源が設けられ、同様にしてSS無線によ
る操作制御に基づいて制御される。
【0028】次にコントロールルームからの遠隔操作に
より、複数の作業車を危険境界の外側から作業現場内に
移動させる場合について説明する。作業現場内に各々の
作業機械を搬入するために移動するには、まず、危険境
界Kの外に設置された移動通信中継車5のミリ波通信ユ
ニット35のアンテナ19を、コントロールルーム1の
ミリ波通信ユニット17のアンテナ19に向い合せてお
き、コントロールルーム1から操作制御信号がミリ波通
信ユニット17と移動通信中継車5のミリ波通信ユニッ
ト35により形成されるパソリンク回線を通じて送信さ
れると、移動通信中継車5の特定小電力無線機57から
の特定小電力無線を通じて、操作制御信号が各作業車
7、9、11に送信される。
【0029】作業車の搬入を行なう場合には、危険境界
Kから作業現場までは荒れ地であるため、各作業車が進
む通路Wを整地しながら進まねばならないため、複数の
作業車のうち、まず、通路Wを作るのに最適なブルドー
ザ7を先頭にし、次に、移動カメラ車11やバックホー
9が、遠隔操作により、危険境界K内に搬入される。ま
た、この場合、移動通信中継車5からの特定小電力無線
が略150m程度の範囲しか届がないため、1度の作業
車の誘導は略150mの範囲しか進ませることができな
い。このため、まず、図1(a)に示すように、危険境
界Kから略150mの範囲だけ、ブルドーザ7を先頭に
して各作業車を進める。その後、危険境界Kの外に設置
されたSS中継車3のミリ波通信ユニット29とコント
ロールルーム1のミリ波通信ユニット15とを向き合わ
せておき、コントロールルーム1から操作制御信号が、
双方のミリ波通信ユニット15、29により形成される
パソリンク回線を通じてSS中継車3に送信され、図1
(b)に示すように、SS中継車3からのSS無線を通
じて移動通信中継車5の遠隔操作が行われ、移動通信中
継車5を、先に進めた作業車7、9、11の位置する箇
所まで移動させる。
【0030】次に、図2に示すように、SS中継車3か
らのSS無線を通じて、移動通信中継車5のミリ波通信
ユニット35をコントロールルーム1のミリ波通信ユニ
ット17に向き合わせる遠隔操作が行われ、再度、移動
通信中継車5のミリ波通信ユニット35とコントロール
ルーム1のミリ波通信ユニット17とによりパソリンク
回線を形成する。そして、先に説明したのと同様に、移
動通信中継車5とコントロールルーム1とのパソリンク
回線を通じてコントロールルーム1から移動通信中継車
5に遠隔制御信号が送信され、移動通信中継車5からの
特定小電力無線を通じて、各作業車7、9、11がブル
ドーザ7を先頭にして通路Wを作りながら、更に略15
0mだけ進められる。このように、特定小電力無線によ
り、ブルドーザ7を先頭にして通路Wを作りながらバッ
クホー9や移動カメラ車11などの作業車を略150m
先に進め、その後、SS無線により、移動通信中継車5
を略150m進めた後、再度、特定小電力無線により、
各作業車を略150m進め、これを繰返し行なうことに
より、図2(b)〜図5に示すように、パソリンク回線
と特定小電力無線とSS無線を順次用いて、略150m
毎に各作業車7、9、11と移動通信中継車5が作業現
場まで順次移動される。また、このような作業車および
移動通信中継車5の移動範囲としては、SS中継車3か
らのSS無線の届く範囲、すなわち、略500m〜2k
m程度の距離だけ危険境界から奥深い作業現場まで移動
させることができる。
【0031】さらに、図5に示すように、各作業車7、
9、11および移動通信中継車5が作業現場に達する
と、最後にホイールダンプ13等の運搬機械の搬入が行
なわれる。ホイールダンプ13等の運搬機械は、SS中
継車3からのSS無線により遠隔制御され、図5に示す
ように、先のブルドーザ7により作られた通路Wを利用
して作業現場まで移動される。そして、作業現場では、
SS中継車3とコントロールルーム1、および移動通信
中継車5とコントロールルーム1とは、それぞれのパソ
リンク回線を通じて通信が行われる。また、ホイールダ
ンプ13等の運搬機械はSS中継車3からのSS無線に
より遠隔制御され、ブルドーザ7などの作業機械や移動
カメラ車11は移動通信中継車5からの特定小電力無線
により遠隔制御されて、各種の作業が行なわれる。
【0032】このように本実施例においては、パソリン
ク回線と特定小電力無線とSS無線とを用いて、作業機
械7、9および移動カメラ車11等の作業車を、危険境
界Kから目的の作業現場まで移動させる際に、先に複数
の作業車7、9、11を、移動通信中継車5からの特定
小電力無線により特定小電力無線の届く範囲まで移動
し、その後、移動通信中継車5を作業車7、9、11の
位置まで、SS中継車3からのSS無線により移動さ
せ、このような作業を順次繰返すことにより、危険境界
Kの外に設置されたSS中継車3からSS無線が届く範
囲、すなわち、危険境界Kから略500m〜2km程度
の距離だけ危険境界Kから奥深い作業現場まで移動させ
ることができ、この結果、広いエリヤでの作業が可能と
なるとともに、有人の基地局であるコントロールルーム
1を各作業車から充分に離れた箇所に設置することが可
能となり、安全性をより充分に確保することが可能とな
る。また、作業車7、9、11を移動する際に、例え
ば、ブルドーザ7を先頭にして通路Wを作りながら進む
ことにより、容易に各作業車7、9、11の移動か可能
となる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ミ
リ波通信と特定小電力無線とSS無線とを用いて、複数
の作業車を、危険境界から目的の作業現場まで移動させ
る際に、先に複数の作業車を、移動通信中継車からの特
定小電力無線により特定小電力無線の届く範囲まで移動
し、その後、SS中継車からのSS無線により、前記作
業車が進んだ箇所まで、移動通信中継車を移動させ、こ
のような移動作業を順次繰返すことにより、危険境界の
外に設置されたSS中継車からSS無線が届く範囲、す
なわち、危険境界から略500m〜2km程度の距離だ
け危険境界から奥深い作業現場まで複数の作業車を移動
させることができる。この結果、広い作業現場での作業
が可能となるとともに、有人の基地局である基地局を各
作業車から充分に離れた箇所に設置することが可能とな
り、安全性をより充分に確保することが可能となる。ま
た、作業車を移動する際に、例えば、ブルドーザを先頭
にして通路を作りながら進むことにより、各作業車、例
えば、バックホーや移動カメラ車等の作業機械や、ホイ
ールダンプなどの運搬機械の移動が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、本発明の一実施例に係り、
作業車の移動方法を示す概略構成図である。
【図2】(a)、(b)は、本発明の一実施例に係り、
作業車の移動方法を示す概略構成図である。
【図3】(a)、(b)は、本発明の一実施例に係り、
作業車の移動方法を示す概略構成図である。
【図4】(a)、(b)は、本発明の一実施例に係り、
作業車の移動方法を示す概略構成図である。
【図5】本発明の一実施例に係り、作業車の移動方法を
示す概略構成図である。
【図6】コントロールルームを示す拡大図である。
【図7】SS中継車を示す拡大図である。
【図8】移動通信中継車を示す拡大図である。
【図9】ブルドーザを示す拡大図である。
【図10】移動カメラ車を示す拡大図である。
【図11】バックホーを示す拡大図である。
【図12】ホールダンプを示す拡大図である。
【符号の説明】
1 基地局 3 中継局 5 移動通信中継車 7 ブルドーザ(作業車) 9 バックホー(作業車) 11 移動カメラ車(作業車) 13 ホイールダンプ(運搬機械) K 危険境界 W 通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局からの遠隔操作により、危険境界
    の外から目的の作業現場内まで複数の無人の作業車を移
    動させる作業車の移動方法であって、 前記危険境界の外の所定の箇所に、前記基地局と、前記
    基地局からのミリ波通信により遠隔操作する中継局と、
    前記基地局からのミリ波通信および前記中継局からのS
    S無線により遠隔操作される移動通信中継車とを配設し
    ておき、 (1)前記基地局からのミリ波通信に基づいて移動通信
    中継車からの特定小電力無線を通じて、特定小電力無線
    の届く範囲まで前記複数の作業車を先に移動させ、 (2)その後、基地局からのミリ波通信に基づいて中継
    局からのSS無線を通じて、前記移動通信中継車を前記
    複数の作業車の進んだ位置まで移動させ、 前記ミリ波通信と特定小電力無線とSS無線との3種類
    の無線を用いて、前記1と2との遠隔移動操作を繰返す
    ことにより、複数の作業車および移動通信中継車を目的
    の作業現場まで移動させるようにした、 ことを特徴とする作業車の移動方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の作業車を移動させる際に、通
    路を作りながら進むブルドーザなどの作業機械を先頭に
    して移動させ、他の作業車を前記作業機械により作られ
    た通路を通じて移動させるようにした請求項1記載の作
    業車の移動方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の作業車のうち、ホイールダン
    プなどの運搬機械が、中継局からのSS無線により遠隔
    操作されるようにした請求項1記載の作業車の移動方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ホイールダンプなどの運搬機械が、
    前記作業機械により作られた通路を通じて前記作業現場
    に移動されるようにした請求項1、2又は3記載の作業
    車の移動方法。
JP22881494A 1994-08-30 1994-08-30 作業車の移動方法 Expired - Fee Related JP3461391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22881494A JP3461391B2 (ja) 1994-08-30 1994-08-30 作業車の移動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22881494A JP3461391B2 (ja) 1994-08-30 1994-08-30 作業車の移動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0879148A true JPH0879148A (ja) 1996-03-22
JP3461391B2 JP3461391B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=16882283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22881494A Expired - Fee Related JP3461391B2 (ja) 1994-08-30 1994-08-30 作業車の移動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3461391B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004047335A1 (ja) * 2002-11-21 2004-06-03 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 通信システム
JP2006148290A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Komatsu Ltd 車両情報収集システム及び車両情報収集方法
US11591757B2 (en) 2019-04-17 2023-02-28 Caterpillar Paving Products Inc. System and method for machine control

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004047335A1 (ja) * 2002-11-21 2004-06-03 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 通信システム
JP2006148290A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Komatsu Ltd 車両情報収集システム及び車両情報収集方法
JP4563148B2 (ja) * 2004-11-17 2010-10-13 株式会社小松製作所 車両情報収集システム及び車両情報収集方法
US11591757B2 (en) 2019-04-17 2023-02-28 Caterpillar Paving Products Inc. System and method for machine control

Also Published As

Publication number Publication date
JP3461391B2 (ja) 2003-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101277863B (zh) 用于在矿中驾驶多辆采矿车辆的方法以及运输系统
CN108345299B (zh) 作业车无线管理系统
ES2338110T3 (es) Sistema de comunicacion inalambrica y sistema de ascensor dotado del mismo.
CN107819503A (zh) 车载天线切换控制终端以及轨道交通车地通信系统
JP3809914B2 (ja) 無人作業車の遠隔制御方法
JP4934535B2 (ja) 中継器ユニット
CN111794052A (zh) 一种可实现机群化施工的无人驾驶压路机
JP4587891B2 (ja) 無人作業装置の遠隔通信システム及び方法
JPH05143158A (ja) 無人自走体の無線監視通信方法及びその装置
RU2335423C2 (ru) Рельсовая транспортная система
JP3461391B2 (ja) 作業車の移動方法
KR101660848B1 (ko) 지하철 객실 감시 cctv시스템 및 그것을 이용한 지하철 객실정보 전송방법
JP2002345058A (ja) 作業機械の遠隔操作装置
JP3508878B2 (ja) 作業車の遠隔操作方法
JP2005239357A (ja) 港湾用監視システム、ヤードクレーン、及び港湾監視方法
JP3508950B2 (ja) 作業車の監視システム
JP2022084664A (ja) 作業車無線管理システム
JPH08316721A (ja) 通信用アンテナの向き調整装置
JP2000049677A (ja) 工事現場用通信装置
JP3380000B2 (ja) 遠隔操作による移動体の移動方法
JP2008135874A (ja) 無線中継装置及び方法
JPH0816235A (ja) 重機運転遠隔制御システム
CN115729255A (zh) 无人机线性工程组网协同的航测系统及方法
CN114879650A (zh) 无人履带车多模式切换动态控制方法
JP2004276757A (ja) 車両の走行方向監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees