JP3508950B2 - 作業車の監視システム - Google Patents

作業車の監視システム

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JP3508950B2
JP3508950B2 JP22881394A JP22881394A JP3508950B2 JP 3508950 B2 JP3508950 B2 JP 3508950B2 JP 22881394 A JP22881394 A JP 22881394A JP 22881394 A JP22881394 A JP 22881394A JP 3508950 B2 JP3508950 B2 JP 3508950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、人間が立入れ
ない危険な作業現場において用いられる複数の作業機
械、運搬機械、およびこれらを遠隔操作する通信中継車
などを、作業現場外から監視する場合に好適な作業車の
監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、人間が立入れない危険な
作業現場、例えば、火山の噴出に伴う土砂を集めて運搬
するような各種の作業を行なう作業現場では、バックホ
ー、ブルドーザ、パワーショベル等の無人の作業機械が
用いられ、各種の作業が行なわれる。さらに、作業現場
の土砂はホイールダンプやクローラダンプ等の無人の運
搬機械により作業現場の所定箇所まで運搬される。
【0003】このような複数の作業車を、危険な作業現
場において遠隔操作する場合には、危険な作業現場内
に、無人の通信中継車や、無人の作業機械および無人の
運搬機械などの作業車を配設し、危険な作業現場から所
定距離離れた安全な箇所に有人の基地局を設置し、基地
局から通信中継車を通じて遠隔操作される。
【0004】この遠隔操作に当たっては、有人の基地局
と無人の通信中継車、通信中継車と各作業車とは互いに
見通せる箇所に設置され、基地局と通信中継車との双方
に搭載されたミリ波通信ユニットによって形成されるミ
リ波通信のパソリンク回線による双方向通信により、基
地局と通信中継車との通信が行なわれる。また、作業機
械などの各作業車は、通信中継車からの特定小電力無線
による遠隔操作により駆動され、それぞれ、各作業車が
所定の作業を行なうようになっている。さらに、複数の
作業車のうち、特定の作業車には映像用のカメラが搭載
され、カメラが設置された作業車には映像を伝送するミ
リ波通信ユニットが搭載され、この作業車のミリ波通信
ユニットと通信中継車とのミリ波通信ユニットとによっ
て形成されるパソリンク回線を通じて前記カメラにより
撮像された撮像画像が通信中継車に伝送され、さらに、
撮像画像が通信中継車と基地局のパソリンクを通じて基
地局に伝送される。また更に、作業現場外の周囲には、
複数の高所カメラが設置され、この高所カメラを前記基
地局から遠隔制御することにより、前記作業機械や運搬
機械や通信中継車を撮像し、撮像した映像が高所カメラ
と基地局との間はに配設された所定のケーブルを通じて
基地局に伝送される。そして、基地局において、高所カ
メラからの映像に基づいて、各作業車の遠隔操作が行な
われるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来におけ
る作業車の監視システムによれば、各作業車を監視する
高所カメラが、例えば、危険な作業現場外の所定の箇所
に立設された支柱などの上に設置され、所定のケーブル
により前記基地局まで配設し、このケーブルを通じて高
所カメラの遠隔制御を行なうようになっていたので、基
地局と高所カメラとの距離を十分に長くとることができ
ず、基地局を更に安全な箇所に設置するには限度を有
し、基地局の安全性を充分に確保することが難しいとい
う問題があった。
【0006】本発明は前記事情に鑑み案出されたもので
あって、本発明の目的は、危険な作業現場外の所定箇所
に設置される高所カメラをミリ波通信を通じて遠隔操作
することにより、基地局を高所カメラから十分な距離だ
け離して設置可能とし、有人の基地局の安全性をより確
保できるようにした作業車の監視システムを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る作業車の監
視システムは、作業現場外に設置された高所カメラ車を
基地局により遠隔操作し、前記高所カメラ車に搭載され
た監視カメラにより、前記作業現場内に配設された作業
機械、運搬機械および移動通信中継車の少なくとも1つ
から構成される作業車を監視する作業車の監視システム
であって、前記高所カメラ車が、走行車両と前記走行車
両上に上下動可能に設けられた支持台とを備え、前記支
持台に、上下動可能且つ水平回転可能に設けられたカメ
ラ用の雲台と、前記カメラ用の雲台上に設置され、前記
作業現場内の作業車を撮像する監視カメラと、上下動可
能且つ水平回転可能に設けられたミリ波通信用の雲台
と、前記ミリ波通信用の雲台上に設置され、前記基地局
に設置されたミリ波通信ユニットとの間で双方向のミリ
波通信を行い、前記基地局から送信される操作信号を受
信するとともに、前記監視カメラにより撮像された画像
信号を前記ミリ波通信を通じて前記基地局に送信するミ
リ波通信ユニットと、前記高所カメラ車側のミリ波通信
ユニットに設けられた向き合わせ用カメラと、前記ミリ
波通信を通じて受信される前記基地局からの操作信号に
基づいて前記監視カメラおよびカメラ用の雲台を制御す
る制御ボックスと、前記基地局から前記ミリ波通信を通
じて受信される操作信号を復調する構内モデムと、前記
作業車に設けられた作業車側のSS無線機とSS無線に
よる通信を行なう高所カメラ車側のSS無線機と、前記
構内モデムから出力される操作信号に基づいて前記高所
カメラ車側のSS無線機を制御し該SS無線機から前記
作業車側のSS無線機に制御命令を送信させることによ
り前記作業車の遠隔操作を行なうSS無線用のパソコン
を設けたことを特徴とする。
【0008】また、本発明に係る作業車の監視システム
は、前記高所カメラ車側のSS無線機から前記作業車側
のSS無線機への前記制御命令を送信する際の通信方式
は、一斉同報方式あるいは一対一方式であることを特徴
とする。また、本発明に係る作業車の監視システムは、
前記監視カメラにズーム機能を備えたことを特徴とす
る。また、本発明に係る作業車の監視システムは、前記
走行車両に、前記向き合わせ用カメラにより撮像された
画像を映し出す向き合わせ用モニタと、前記向き合わせ
用カメラおよび前記ミリ波通信用の雲台を制御する雲台
カメラ用のコントローラと、を設けたことを特徴とす
た、本発明に係る作業車の監視システムは、前記
走行車両に、前記基地局のミリ波通信ユニットと前記高
所カメラ車のミリ波通信ユニットとが向き合ったことを
確認する電界メータを設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】作業現場において各種の作業を行なうには、作
業現場内に各々の作業車を搬入し、作業現場外の所定箇
所に高所カメラ車を設置し、さらに、この高所カメラ車
から所定距離離れた安全な箇所に基地局を設置する。高
所カメラ車においては、まず、高所カメラ車の支持台を
所定の高さに設定し、高所カメラ車の向き合わせ用モニ
タを見ながら、雲台カメラ用のコントローラを操作して
雲台を動作させて、向き合わせ用カメラおよびミリ波通
信ユニットのアンテナを基地局のミリ波通信ユニットの
アンテナに向い合せ、必要に応じて、向き合わせ用カメ
ラのズーム等の操作を予め行なう。一方、基地局におい
ても、同様にして、ミリ波通信ユニットのアンテナを高
所カメラ車のミリ波通信ユニットのアンテナに向い合せ
る。
【0010】そして、互いに向き合った双方のミリ波通
信ユニットにより形成されたミリ波通信を通じて、高所
カメラ車の監視カメラの遠隔操作が行なわれる。この監
視カメラの遠隔操作では、基地局において、監視カメラ
用のモニタを見ながら、雲台カメラ用のコントローラを
操作することにより行なわれる。この場合、高所カメラ
車の監視カメラの映像は双方のミリ波通信ユニットによ
るミリ波通信を通じて基地局の監視カメラ用のモニタに
映し出され、このモニタを見ながら、高所カメラ車に設
けられた雲台カメラ用のコントローラを操作すると、ミ
リ波通信を通じて高所カメラ車のミリ波通信ユニットに
受信され、高所カメラ車のミリ波通信ユニットから制御
ボックスを介して監視カメラが制御されるとともに、監
視カメラ用の雲台の制御が行なわれ、監視カメラを任意
の向きに向けて、作業現場内の必要な作業車が撮像さ
れ、監視カメラにより撮像された映像が、ミリ波通信に
より基地局の監視カメラ用のモニタに映し出される。そ
して、作業現場内の運搬機械や移動通信中継車を遠隔操
作する際には、基地局のSS無線用のパソコンを操作す
ることにより、作業車の操作信号がミリ波通信を通じて
高所カメラ車のミリ波通信ユニットに受信され、高所カ
メラ車のミリ波通信ユニットから構内モデムおよびワン
ボードマイコンを通じてSS無線機が制御され、SS無
線を通じて運搬機械や移動通信中継車などの作業車が順
次遠隔制御される。
【0011】したがって、高所カメラ車の監視カメラの
遠隔操作が基地局からのミリ波通信により行なわれ、ミ
リ波通信が3km程度の範囲で通信可能であることか
ら、高所カメラ車と基地局との距離を大きくとることが
可能となり、有人の基地局を危険な作業現場から遠く離
れた安全な箇所に設置することが可能となり、安全性を
より高めることができる。また、従来のようにケーブル
を配設する必要がないので、高所カメラ車の設置作業が
容易となり、さらに、ケーブルが不要となる。さらに、
作業現場内で複数の作業機械を遠隔制御する移動通信中
継車を、高所カメラ車に搭載したSS無線機によって遠
隔操作することにより、危険境界線外に設置される高所
カメラ車から奥深い作業現場内において作業車を遠隔操
作することが可能となり、基地局の安全性を更に確保す
ることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。尚、本実施例では、中継局を兼ねる1つの高所
カメラ車によって作業車を監視する場合を例に採って説
明する。図1は本実施例に係る作業車を監視する高所カ
メラ車を示す概略構成図である。
【0013】図1において、1は有人のコントロールル
ーム(基地局)、3は無人の高所カメラ車を示してい
る。図示しない作業現場内には、バックフォーやブルド
ーザやパワーショベル等の無人の作業機械、クローラダ
ンプやホイールダンプやキャリオールスクレーパ等の無
人の運搬機械、無人の移動通信中継車が、それぞれ移動
可能に配設され、作業現場外または危険エリヤの境界線
外に高所カメラ車3が配設されている。尚、前記無人の
作業機械、無人の運搬機械、無人の移動通信中継車を、
以下、作業車と呼称する。さらに、前記コントロールル
ーム1と高所カメラ車3、高所カメラ車3と各々の運搬
機械、および移動通信中継車とは、互いに見通せる箇所
に配設され、前記移動通信中継車と各々の作業機械と
は、同様に、互いに見通せる箇所に配設されている。
【0014】前記コントロールルーム1は、図1に示す
ように、大形の走行車両に設けられており、上述したよ
うな人間が立入れない危険な作業現場のエリヤから所定
距離だけ離れた安全な箇所に設置され、且つ、前記高所
カメラ車3を見通せる箇所に設置されている。前記コン
トロールルーム1の上部には、送受信可能な50Gz帯
域のミリ波通信ユニット(別称、簡易無線機)5が設け
られ、このミリ波通信ユニット5の前側にはアンテナ5
aが設けられている。
【0015】前記ミリ波通信ユニット5は、支柱7上に
設けられたミリ波通信用の雲台9上に設置され、ミリ波
通信ユニット5の上部には向き合わせ用カメラ11が前
記アンテナ5aと同方向に向けて一体に設置されてお
り、駆動源により雲台9を上下動且つ水平回転させて、
ミリ波通信ユニット5のアンテナ5aおよび向き合わせ
用カメラ11の指向性を3次元方向に変位させることが
できるようになっている。そして、このミリ波通信ユニ
ット5により、後述する高所カメラ11車3に設置され
た同様なミリ波通信ユニット53により、図1に示す双
方向のミリ波通信によるパソリンク回線Aが形成され、
このパソリンク回線Aを通じて、後述する監視カメラ5
9により撮像された映像が送信されたり、各種の信号の
授受が行なわれる。このパソリンク回線Aでは、50G
z帯域のミリ波通信ユニット5、53を用いて通信が行
なわれるので、コントロールルーム1と高所カメラ車3
との距離としては、3km程度の範囲で通信が可能とな
る。
【0016】また、前記コントロールルーム1内には、
図1に示すように、向き合わせ用モニタ13、コントロ
ールルーム1の向き合わせ用のコントローラ(雲台カメ
ラ用のコントローラ)15、監視カメラ用モニタ17、
制御ボックス19、高所カメラ車の監視カメラ用のコン
トローラ(監視カメラ用のコントローラ)21、構内モ
デム23、SS無線用制御パソコン(SS無線用のパソ
コン)25、電メータ27などが設置されている。前
記向き合わせ用カメラ11は、図中、実線で示す映像ケ
ーブル31を介して前記向き合わせ用モニタ13に接続
され、向き合わせ用カメラ11により撮像された画像が
モニタ13に映し出される。また、前記向き合わせ用カ
メラ11は、図中、二点鎖線で示すコントロールケーブ
ル33を介して前記コントローラ15に接続され、この
コントローラ15により、向き合わせ用カメラ11のズ
ーム操作などが行なわれ、さらに、このコントローラ1
5にはコントロールケーブル35を介して前記雲台9の
駆動源が接続され、コントローラ15により雲台9を作
動して向き合わせ用カメラ11およびミリ波通信ユニッ
ト5を上下動および水平回転させて3次元方向に変位さ
せる制御が行なわれる。
【0017】前記ミリ波通信ユニット5には映像ケーブ
ル37を介して監視カメラ用モニタ17が接続されると
ともに、多芯ケーブル39を介してC−BOX41が接
続されている。前記C−BOX41には所定のケーブル
(例えば、RS232C)43により制御ボックス19
を通じて監視カメラ用のコントローラ21が接続され、
このコントローラ21により後述する高所カメラ車3の
監視カメラ59やその雲台57が遠隔操作される。ま
た、前記C−BOX41には所定のケーブル(例えば、
RS232C)43により、構内モデム23を通じてS
S無線用制御パソコン25が接続され、このパソコン2
5により高所カメラ車3に搭載されたSS無線機69に
より、作業現場の移動通信中継車や運搬機械等の遠隔操
作が行なわれる。さらに、C−BOX41には所定のケ
ーブル(例えば、RS232C)43により電界メータ
27が接続され、この電界メータ27によりコントロー
ルルーム1のミリ波通信ユニット5と後述する高所カメ
ラ車3のミリ波通信ユニット53との双方のアンテナ5
aと53aとが向き合ったかどうかが確認できる構成と
なっている。尚、双方のアンテナ5aと53aとが互い
に向き合った際には、電界メータ27の指針が最大に振
れることにより確認できる。
【0018】他方、前記高所カメラ車3は、危険エリヤ
の境界線外または作業現場の外の箇所に設置され、コン
トロールルーム1に対して互いに見通せる場所に設置さ
れている。また、高所カメラ車3は、図1に示すよう
に、走行車両45と、この走行車両45の上部に任意に
高さを調整できるように設けられた可変脚4aと、この
可変脚45a上に支持された支持台45bとを備えてい
る。前記支持台45b上には支柱47が立設され、支柱
47の上部に設けられたミリ波通信用の雲台49上に
は、上部に向き合わせ用カメラ51が一体に設置された
ミリ波通信ユニット53が設置されている。また、前記
支持台45b上に立設された支柱55の上部にはカメラ
用の雲台57が設けられ、この雲台57上には監視カメ
ラ59が設けられている。さらに、前記支持台45b上
には、C−BOX61、制御ボックス63、構内モデム
65、ワンボードマイコン67、アンテナ69aを備え
たSS無線機(簡易無線機)69が設置されている。ま
た、高所カメラ車3の運転席には、向き合わせ用モニタ
13、雲台カメラ用のコントローラ73、電界メータ7
5が設置され、さらに走行車両45上には各部に電源を
供給するジェネレータ77が設置されている。
【0019】そして、前記向き合わせ用カメラ51は、
図中の実線で示す映像ケーブル81を介して前記向き合
わせ用モニタ71に接続され、向き合わせ用カメラ71
により撮像された画像がモニタ71に映し出される。ま
た、前記向き合わせ用カメラ51は、図中、二点鎖線で
示すコントロールケーブル83を介して前記雲台カメラ
用のコントローラ73に接続され、このコントローラ7
3により、向き合わせ用カメラ51のズーム操作などが
行なわれ、さらに、このコントローラ73には、図中、
一点鎖線で示すコントロールケーブル85を介して前記
ミリ波通信用の雲台49の駆動源に接続され、コントロ
ーラ73により雲台49を作動して向き合わせ用カメラ
51およびミリ波通信ユニット53を上下動および水平
回転させて3次元方向に変位させることにより向き合わ
せ操作が行なわれ、この高所カメラ車3のミリ波通信ユ
ニット53と前記コントロールルーム1のミリ波通信ユ
ニット5との双方のアンテナ53aと5aとを向き合わ
せることにより双方向のパソリンク回線Aが形成され
る。
【0020】前記ミリ波通信ユニット53には多芯ケー
ブル87を介してC−BOX61が接続されている。前
記C−BOX61には所定のケーブル(例えば、RS2
32C)89により制御ボックス63が接続され、この
制御ボックス63にはコントロールケーブル91を通じ
て監視カメラ59およびその雲台57に接続され、前記
パソリンク回線Aを通じてコントロールルーム1から送
信された操作信号に基づいて、制御ボックスにより監視
カメラ59のズーム操作や、これを支持するカメラ用の
雲台57の上下動および水平回転させて3次元方向に変
位させる制御が行なわれる。また、前記C−BOX61
には所定のケーブル(例えば、RS232C)89によ
り、構内モデム65を通じてワンボードマイコン67が
接続され、このワンボードマイコン67にはアンテナ6
9aを備えたSS無線機69が接続されており、前記パ
ソリンク回線Aを通じてコントロールルーム1から送信
された操作信号に基づいて、SS無線機69により、運
搬機械や移動通信中継車などの遠隔操作が行なわれる。
そして、作業現場外の高所カメラ車3により、作業現場
内の無人の運搬機械、移動通信中継車などの各作業車が
遠隔操作され、移動通信中継車により、無人の作業機械
が遠隔操作され、無人の作業機械によって掘削された土
砂等が無人の運搬機械によって所定の箇所まで運搬され
て、各種の作業が行なわれている。また、前記電界メー
タ71により、コントロールルーム1の場合と同様に、
高所カメラ車3のミリ波通信ユニット53とコントロー
ルルーム1のミリ波通信ユニット5の双方のアンテナ5
3aと5aとが向き合ったかどうかが確認できる構成と
なっている。
【0021】尚、前記移動通信中継車や複数の運搬機械
などにはアンテナ5aを備えたSS無線機(簡易無線)
が設置されている。前記SS無線は、スレッドスペクト
ラム方式と呼称され、指向性があり見通しのよい所定の
距離(約2km程度)を有する地点間での通信が可能で
ある。また、SS無線において送信される制御命令とし
ては、例えば、各操作対象の機械のSS無線機の受信部
に対して一斉に制御命令を行なう一斉同報方式や、各操
作対象の機械のSS無線機の受信部に対して一対一で制
御命令を行なう一対一方式等を採用することが可能であ
る。例えば、一対一方式により通信を行なう場合には、
それぞれの通信コマンドフォーマットに従ったパケット
にして交互に制御命令を高所カメラ車3のSS無線機の
送信部から送出し、所謂、多重通信により各々の運搬機
械および移動通信中継車との間で通信が行える構成とな
っている。また、この一対一方式の場合には、相手側の
返送を待たなければならないので、若干の操作上での時
間差、例えば、0.1sec以下の時間差が生ずるが特
に問題はなく、高所カメラ車3を中心に各操作対象車と
の遠隔操作を500m〜2km程度の範囲内で行うこと
ができる。
【0022】次に上記構成の監視システムにより作業車
を監視操作する場合について説明する。作業現場におい
て各種の作業を行なうには、作業現場内に各々の作業車
を搬入し、境界線の外の所定箇所に高所カメラ車3を設
置し、さらに、この高所カメラ車3から所定距離離れた
安全な箇所にはコントロールルーム1を設置する。
【0023】高所カメラ車3においては、まず、高所カ
メラ車3の伸縮脚45aを伸長して支持台45bを所定
の高さに設定し、高所カメラ車3の向き合わせ用モニタ
71を見ながら、雲台カメラ用のコントローラ73を操
作して向き合わせ用カメラ51およびミリ波通信用の雲
台49を作動させて、そのアンテナ53aをコントロー
ルルーム1のミリ波通信ユニット5のアンテナ5aに向
い合せ、必要に応じて、向き合わせ用カメラ51のズー
ム等の操作を予め行なう。一方、コントロールルーム1
においても、向き合わせ用モニタ13を見ながら、雲台
カメラ用のコントローラ15を操作して向き合わせ用カ
メラ11およびミリ波通信ユニット5の雲台9を動かし
て、そのアンテナ5aを高所カメラ車3のミリ波通信ユ
ニット53のアンテナ53aに向い合せ、必要に応じ
て、向き合わせ用カメラ51のズーム等の操作を予め行
なう。
【0024】その後、互いに向き合った双方のミリ波通
信ユニット5、53により形成されたパソリンク回線A
を通じて、高所カメラ車3の監視カメラ59の遠隔操作
が行なわれる。この監視カメラ59の遠隔操作では、コ
ントロールルーム1において、監視カメラ用モニタ17
を見ながら、雲台カメラコントローラ21を操作するこ
とにより行なわれる。すなわち、高所カメラ車3の監視
カメラ59の映像は、ミリ波通信ユニット53からパソ
リンク回線Aを通じて、コントロールルーム1の監視カ
メラ用のモニタ17に映し出され、このモニタ17を見
ながら、コントロールルーム1で監視カメラ用のコント
ローラ21を操作すると、制御ボックス19およびC−
BOX41介して多芯ケーブル39によりミリ波通信ユ
ニット5からパソリンク回線Aを通じて送信され、高所
カメラ車3のミリ波通信ユニット53に受信される。さ
らに、高所カメラ車3においては、ミリ波通信ユニット
53から多芯ケーブル87、C−BOX61、制御ボッ
クス63を介して監視カメラ59のズーム等が操作され
るとともに、カメラ用の雲台57が上下動、水平回転等
の遠隔操作が行なわれ、監視カメラ59を任意の向きに
向けて、作業現場内の必要な作業車が撮像される。ま
た、監視カメラ59により撮像された映像は、前記パソ
リンク回線Aを通じてコントロールルーム1の監視カメ
ラ用のモニタ17に刻々と映し出される。
【0025】そして、作業現場内の運搬機械や移動通信
中継車を遠隔操作する際には、コントロールルーム1の
SS無線用制御パソコン25を操作することにより、コ
ントロールルーム1において、パソコン25からの操作
制御信号が、構内モデム23、C−BOX41、多芯ケ
ーブル39を介してミリ波通信ユニット5から送信され
る。さらに、高所カメラ車3においては、パソリンク回
線Aを通じてミリ波通信ユニット53から、多芯ケーブ
ル87、C−BOX61、構内モデム65、ワンボード
マイコン67に送信され、SS無線機69のアンテナ6
9aを通じて前記運搬機械や移動通信中継車に送信さ
れ、運搬機械や移動通信中継車が順次遠隔制御され、運
搬機械や移動通信中継車による各種の作業が行なわれ
る。また、このようにして遠隔制御されている運搬機械
や移動通信中継車は、前記監視カメラ59により随時撮
像され、前記パソリンク回線Aを通じてコントロールル
ーム1の監視カメラモニタに順次映し出される。
【0026】このような作業車の監視システムにおいて
は、高所カメラ車3の監視カメラ59の遠隔操作がコン
トロールルーム1からのミリ波通信によるパソリンク回
線Aにより行なわれ、ミリ波通信が3km程度の範囲で
通信可能であることから、高所カメラ車3とコントロー
ルルーム1との距離を大きくとることが可能となり、有
人の基地局となるコントロールルーム1を危険な作業現
場から安全な箇所に設置することが可能となり、より安
全性を高めることができる。また、従来のように基地局
と高所カメラ車との間にケーブルを配設する必要がない
ので、高所カメラ車3の設置作業が容易となり、さら
に、ケーブルが不要となる。さらに、作業現場内で複数
の作業機械を遠隔制御する移動通信中継車を、高所カメ
ラ車に搭載したSS無線機によって遠隔操作することに
より、危険境界線外に設置される高所カメラ車から奥深
い作業現場内でも遠隔操作することが可能となり、基地
局の安全性を更に確保することが可能となる。
【0027】尚、前記実施例では、監視カメラ59を備
えた高所カメラ車3にSS無線機を搭載した場合を例に
採って説明したが、SS無線機を搭載せずに監視カメラ
59のみを備えた高所カメラ車3についても、同様に適
用することができ、また、コントロールルームにそれぞ
れ専用のミリ波通信ユニット5を設置することにより、
複数の高所カメラ車3を同時に遠隔操作することも可能
である。さらに、前記実施例では、高所カメラ車3を無
人とした場合について説明したが、有人の高所カメラ車
3の場合にも同様に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
高所カメラ車の監視カメラの遠隔操作が、ミリ波通信が
3km程度の範囲で通信可能であるミリ波通信を通じT
W基地局から行なわれるので、高所カメラ車と基地局と
の距離を充分に大きくとることが可能となり、有人の基
地局を危険な作業現場から遠く離れた安全な箇所に設置
することが可能となり、安全性をより高めることができ
る。また、従来のようにケーブルを配設する必要がない
ので、高所カメラ車の設置作業が容易となり、さらに、
ケーブルが不要となる。さらに、作業現場内で複数の作
業機械を遠隔制御する移動通信中継車を、高所カメラ車
に搭載したSS無線機によって遠隔操作することによ
り、危険境界線外に設置される高所カメラ車から奥深い
作業現場内において作業車を遠隔操作することが可能と
なり、基地局の安全性を更に確保することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係り、作業車の監視する高
所カメラ車を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 基地局 3 高所カメラ車 5 基地局のミリ波通信ユニット 45 走行車両 45b 支持台 49 ミリ波通信用の雲台 51 向き合わせ用カメラ 53 高所カメラ車のミリ波通信ユニット 57 カメラ用の雲台 59 監視カメラ 63 制御ボックス 65 構内モデム 67 SS無線用のパソコン 69 SS無線機 71 向き合わせ用モニタ 73 雲台カメラ用のコントローラ 75 電界メータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−282588(JP,A) 特開 平6−22366(JP,A) 特開 平5−276088(JP,A) 特開 平5−226920(JP,A) 特開 平7−18705(JP,A) 特開 平6−301888(JP,A) 特開 平5−138566(JP,A) 特開 平5−93770(JP,A) 特開 昭61−159888(JP,A) 特開 昭62−219803(JP,A) 特開 昭56−140499(JP,A) 実開 平3−32879(JP,U) 酒向信一他,特集・雲仙普賢岳におけ る無人化施工を終えて フジタ テレア ースワークシステム,建設の機械化,日 本,(社)日本建設機械化協会,1994年 8月25日,6−9 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業現場外に設置された高所カメラ車を
    基地局により遠隔操作し、前記高所カメラ車に搭載され
    た監視カメラにより、前記作業現場内に配設された作業
    機械、運搬機械および移動通信中継車の少なくとも1つ
    から構成される作業車を監視する作業車の監視システム
    であって、 前記高所カメラ車が、走行車両と前記走行車両上に上下
    動可能に設けられた支持台とを備え、 前記支持台に、 上下動可能且つ水平回転可能に設けられたカメラ用の雲
    台と、 前記カメラ用の雲台上に設置され、前記作業現場内の作
    業車を撮像する監視カメラと、 上下動可能且つ水平回転可能に設けられたミリ波通信用
    の雲台と、 前記ミリ波通信用の雲台上に設置され、前記基地局に設
    置されたミリ波通信ユニットとの間で双方向のミリ波通
    信を行い、前記基地局から送信される操作信号を受信す
    るとともに、前記監視カメラにより撮像された画像信号
    を前記ミリ波通信を通じて前記基地局に送信するミリ波
    通信ユニットと、 前記高所カメラ車側のミリ波通信ユニットに設けられた
    向き合わせ用カメラと、 前記ミリ波通信を通じて受信される前記基地局からの操
    作信号に基づいて前記監視カメラおよびカメラ用の雲台
    を制御する制御ボックスと、前記基地局から前記ミリ波通信を通じて受信される操作
    信号を復調する構内モデムと、 前記作業車に設けられた作業車側のSS無線機とSS無
    線による通信を行なう高所カメラ車側のSS無線機と、 前記構内モデムから出力される操作信号に基づいて前記
    高所カメラ車側のSS無線機を制御し該SS無線機から
    前記作業車側のSS無線機に制御命令を送信させること
    により前記作業車の遠隔操作を行なうSS無線用のパソ
    コンと、 を設けたことを特徴とする作業車の監視システム。
  2. 【請求項2】 前記高所カメラ車側のSS無線機から前
    記作業車側のSS無 線機への前記制御命令を送信する際
    の通信方式は、一斉同報方式あるいは一対一方式である
    請求項1記載の作業車の監視システム。
  3. 【請求項3】 前記監視カメラにズーム機能を備えた請
    求項1又は2記載の作業車の監視システム。
  4. 【請求項4】 前記走行車両に、 前記向き合わせ用カメラにより撮像された画像を映し出
    す向き合わせ用モニタと、 前記向き合わせ用カメラおよび前記ミリ波通信用の雲台
    を制御する雲台カメラ用のコントローラと、 を設けた請求項1、2又は3記載の作業車の監視システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記走行車両に、前記基地局のミリ波通
    信ユニットと前記高所カメラ車のミリ波通信ユニットと
    が向き合ったことを確認する電界メータを設けた請求項
    1、2、3又は4記載の作業車の監視システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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酒向信一他,特集・雲仙普賢岳における無人化施工を終えて フジタ テレアースワークシステム,建設の機械化,日本,(社)日本建設機械化協会,1994年 8月25日,6−9

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