JPH0879108A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JPH0879108A
JPH0879108A JP20644094A JP20644094A JPH0879108A JP H0879108 A JPH0879108 A JP H0879108A JP 20644094 A JP20644094 A JP 20644094A JP 20644094 A JP20644094 A JP 20644094A JP H0879108 A JPH0879108 A JP H0879108A
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文一 大久保
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】隣接妨害信号による受信特性の劣化を改善し、
当該隣接妨害信号による希望信号に対する出力レベル抑
圧を防止する。 【構成】受信信号は、高周波増幅回路2において増幅さ
れ、同調回路3を経由して中間周波変換回路8およびレ
ベル検出回路5に入力される。レベル検出回路5から
は、検出レベルに対応する利得制御信号6が出力されて
高周波増幅回路2の利得が制御される。中間周波変換回
路8の出力はBPF10および妨害信号検出回路12に
入力され、BPF10の入出力端の中間周波信号9、1
1は、妨害信号レベル検出回路12において差分がとら
れ、妨害信号レベルに対応する利得制御信号7が出力さ
れて高周波増幅回路2の利得制御が行われる。一方、中
間周波信号11は、中間周波増幅・検波回路13におい
て増幅検波され、音声信号出力端子14を介して音声信
号が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の受信装置の一例の構成を示すブロ
ック図を14に示す。図14に示されるように、本従来
例は、AGCシステムが適用されている受信装置であ
り、アンテナ入力端子1および音声信号出力端子14に
対応して、高周波増幅回路2と、同調回路3と、レベル
検出回路5と、中間周波変換回路8と、BPF(帯域通
過フィルタ)10と、中間周波増幅・検波回路13とを
備えて構成される。図14において、アンテナ入力端子
1より入力される受信信号は、高周波増幅回路2に入力
されて増幅され、その出力信号は同調回路3において所
望の受信周波数信号4が選択されて出力され、中間周波
変換回路8に入力される。また、受信周波数信号4は、
同時にAGC回路を形成するレベル検出回路5に入力さ
れて、その出力レベルが検出され、当該検出レベルに対
応する利得制御信号6が出力されて高周波増幅回路2に
入力される。高周波増幅回路2においては、利得制御信
号6により受信信号に対する利得が制御されて、同調回
路3より出力される受信周波数信号4のレベルが一定に
保持されるように作用する。一方、中間周波変換回路8
においては、受信周波数信号4の周波数は所定の中間周
波数に変換されて中間周波数信号が出力され、当該中間
周波数を中心周波数とするBPF10に入力されて、そ
の出力は中間周波増幅・検波回路13に入力されて増幅
検波され、音声信号出力端子14を介して音声信号が出
力される。
【0003】上述のように、AGC回路を形成するレベ
ル検出回路5による帰還制御作用により、同調回路3よ
り出力されて中間周波変換回路8に入力される受信周波
数信号4の信号レベルを一定に保持されるが、例えば、
AM放送等においては、一般にアンテナ入力端子1にお
ける受信信号の受信レベルは随時変動しており、当該A
M放送を受信しようとするAM受信装置により安定した
受信レベルを得るためには、当該AGC回路は、AM受
信装置にとって不可欠な構成要素である。このことは、
FM受信装置においても同様である。この場合に、従来
のAGC回路を有する受信装置における受信帯域特性
は、同調回路3とBPF10における周波数特性により
規定される。一般に、同調回路3の帯域特性は、図16
に一例が示されるように、中心周波数に対して±200
kHz程度であり、BPF10の帯域特性(中心周波数
に対して±50kHz程度)に比較して帯域幅が広く、
これにより、BPF10の帯域特性により、受信装置の
受信帯域特性が決定される。しかしながら、一般的に、
BPF10に使用されるセラミックフィルタの帯域特性
においては、図15に示されるように、±100kHz
離調点付近において、−50dB程度のレベル低下の通
過領域があり、このために、受信局に対して100kH
z離調した点に放送局が存在するような場合には、BP
F10により除去することができない音声・雑音等が妨
害信号として音声出力端子14より出力されるという問
題がある。
【0004】図17(a)は、音声出力端子14におけ
る、100kHz離調した妨害信号レベルと音声出力信
号の出力特性である。図17において、横軸は100k
Hz離調の妨害信号レベルであり、縦軸は音声出力端子
14における所望の音声信号出力レベルと妨害信号(音
声、ノイズ)出力レベルを示す図である。
【0005】また、他方において、従来の受信装置にお
けるAGC回路においては、中間周波数変換回路8に対
する受信周波数信号4の信号レベルを、レベル検出回路
5において検出し、当該レベル検出回路より出力される
利得制御信号6により、高周波増幅回路2の利得を制御
しているために、信号レベルを制御されて高周波増幅回
路2より出力されて同調回路3に入力される受信信号の
周波数特性は、同調回路3の帯域特性により規定され
る。即ち、同調回路3の帯域特性内の信号であるば、希
望受信信号以外の信号であっても当該同調回路3を介し
て出力される。図16に示される同調回路3の帯域特性
に見られるように、通常、同調回路3の通過帯域は±2
00kHz〜±300kHz程度であり、これ以上の帯
域制限に関する精度向上については、同調回路3の構成
内容の増加ならびに調整工数の増大等を招くという問題
があり、その対応策は困難である。このために、希望同
調周波数信号より200kHz〜300kHz程度離調
した周波数の他の放送局が存在するような場合には、受
信装置におけるAGC動作としては、当該離調した受信
周波数に対して、希望周波数信号受信時の場合と同様に
動作する。これにより、他の放送局による妨害信号によ
って希望受信信号の信号レベルが抑圧される状態とな
り、図17(b)に示されるように、妨害信号レベルの
増大に伴ない妨害音声、ノイズ等のレベルが増大し、B
PF10において或る程度除去されはするものの、音声
出力端子14からはノイズ等のレベルの介在する音声信
号が出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の受信装
置においては、中間周波信号に対応するBPFの帯域特
性が、セラミックフィルタ固有の特性に起因して、10
0kHz程度の離調点においてサブ通過周波数領域が介
在しており、これにより、当該BPFにより除去するこ
とのできない他局等からの妨害信号が介在し、音声出力
信号とともに妨害音声信号・ノイズとして出力されて、
音声出力信号が著しく阻害されるという欠点がある。
【0007】また、従来の受信装置のAGC回路におい
ては、同調回路より出力され、中間周波変換回路に入力
される受信周波数信号の信号レベルを検出して、当該検
出レベルを参照して高周波増幅回路の利得を制御調整し
ているために、所望の受信信号以外の他局等よりの妨害
信号によってもAGC回路が動作し、これにより所望の
受信信号レベルが抑圧されて、音声出力信号とともに妨
害音声信号・ノイズ等も出力され、同様に所望の音声出
力信号が著しく阻害されるという欠点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明の受信装置
は、アンテナより入力される受信信号を増幅して出力す
る高周波増幅回路と、当該高周波増幅回路より出力され
る受信信号の周波数を所定の中間周波数に変換して、中
間周波信号として出力する中間周波変換回路と、当該中
間周波信号を帯域通過対象として形成される帯域フィル
タ(以下、BPFと略称する)と、当該中間周波信号を
増幅して検波し、所定の希望信号を出力する中間周波増
幅・検波回路とを少なくとも備える受信装置において、
隣接妨害信号の存在時に、前記BPFの入力端における
中間周波信号と出力端における中間周波信号とを入力
し、これらの両中間周波信号の差信号に対する演算処理
を介して前記妨害信号レベルに対応する特定の利得制御
信号を生成して出力し、当該特定の利得制御信号により
前記高周波回路の利得を制御する妨害信号検出回路を備
えることを特徴としている。
【0009】また、第2の発明の受信装置は、アンテナ
より入力される受信信号を増幅して出力する高周波増幅
回路と、当該高周波増幅回路より出力される受信信号の
周波数を所定の中間周波数に変換して、中間周波信号と
して出力する中間周波変換回路と、当該中間周波信号を
帯域通過対象として形成される帯域フィルタ(以下、B
PFと略称する)と、当該中間周波信号を増幅して検波
し、所定の希望信号を出力する中間周波増幅・検波回路
とを少なくとも備える受信装置において、特定の利得制
御信号により利得制御され、前記中間周波増幅・検波回
路より出力される希望信号を増幅して出力する可変増幅
回路と、隣接妨害信号の存在時に、前記BPFの入力端
における中間周波信号と出力端における中間周波信号と
を入力し、これらの両中間周波信号の差信号に対する演
算処理を介して前記妨害信号レベルに対応する前記特定
の利得制御信号を生成して出力し、当該特定の利得制御
信号により前記可変増幅回路の利得を制御する妨害信号
検出回路とを備えることを特徴としている。
【0010】なお、前記第1および第2の発明におい
て、前記妨害信号検出回路は、前記BPFの入力端にお
ける中間周波信号と出力端における中間周波信号との差
分を検出して出力する差分検出回路と、前記差分検出回
路の差分出力を入力して差分出力レベルを検出し、当該
差分検出レベルを前記特定の利得制御信号として出力す
るレベル検出回路とを備えて構成してもよく、或はま
た、前記BPFの入力端における中間周波信号と出力端
における中間周波信号との差分を検出して出力する差分
検出回路と、前記差分検出回路の差分出力を入力して差
分出力レベルを検出し、当該差分検出レベルを前記特定
の利得制御信号として出力する弟1のレベル検出回路
と、前記BPFの入力端における中間周波信号の信号レ
ベルを検出して出力する第2のレベル検出回路と、前記
BPFの出力端における中間周波信号の信号レベルを検
出して出力する第3のレベル検出回路と、前記第2およ
び第3のレベル検出回路の検出レベルを入力し、当該両
検出レベル差に対応して、特定の切替制御信号を出力す
る妨害波種類検出回路と、前記第1のレベル検出回路よ
り出力される特定の利得制御信号を入力し、前記特定の
切替制御信号により制御されて、当該特定の利得制御信
号を出力するか否かの切替操作を行う出力切替回路とを
備えて構成してもよい。
【0011】また、前記妨害信号検出回路は、前記BP
Fの入力端における中間周波信号の信号レベルと出力端
における中間周波信号の信号レベルとの差分を検出して
出力する第1の差分検出回路と、当該第1の差分検出回
路の差分出力を入力して差分出力レベルを検出して出力
する第1のレベル検出回路と、前記BPFの出力端にお
ける中間周波信号の信号レベルを検出して出力する第2
のレベル検出回路と、前記第1および第2のレベル検出
回路の検出レベルを入力して当該両検出レベルの差分を
検出し、当該差分検出レベルを前記特定の利得制御信号
として出力する第2の差分検出回路とを備えて構成して
もよく、或はまた、前記BPFの入力端における中間周
波信号の信号レベルと出力端における中間周波信号の信
号レベルとの差分を検出して出力する第1の差分検出回
路と、当該第1の差分検出回路の差分出力を入力して差
分出力レベルを検出して出力する第1のレベル検出回路
と、前記BPFの入力端における中間周波信号の信号レ
ベルを検出して出力する第2のレベル検出回路と、前記
BPFの出力端における中間周波信号の信号レベルを検
出して出力する第3のレベル検出回路と、前記第1およ
び第3のレベル検出回路の検出レベルを入力して当該両
検出レベルの差分を検出し、当該差分検出レベルに対応
して規定される前記特定の利得制御信号を生成して出力
する第2の差分検出回路と、前記第2および第3のレベ
ル検出回路の検出レベルを入力し、当該両検出レベルの
レベル差に対応して、特定の切替制御信号を生成して出
力する妨害波種類検出回路と、前記第2の差分検出回路
より出力される前記特定の切替制御信号を入力して、前
記切替制御信号により制御されて、当該特定の利得制御
信号を出力するか否かの出力切替操作を行う出力切替回
路とを備えて構成してもよい。
【0012】更に、前記妨害信号検出回路は、前記BP
Fの入力端における中間周波信号と出力端における中間
周波信号との差分を検出して出力する第1の差分検出回
路と、前記第1の差分検出回路の差分出力を入力して差
分出力レベルを検出し、当該差分検出レベルに対応して
規定される第1の利得制御信号を生成して出力する第1
のレベル検出回路と、前記BPFの入力端における中間
周波信号の信号レベルを検出して出力する第2のレベル
検出回路と、前記BPFの出力端における中間周波信号
の信号レベルを検出して出力する第3のレベル検出回路
と、前記第1および第3のレベル検出回路の検出レベル
を入力して当該両検出レベルの差分を検出し、当該差分
検出レベルに対応して規定される第2の利得制御信号を
生成して出力する第2の差分検出回路と、前記第2およ
び第3のレベル検出回路の検出レベルを入力し、当該両
検出レベルのレベル差に対応して、特定の切替制御信号
を生成して出力する妨害波種類検出回路と、前記第1お
よび第2の利得制御信号を入力し、前記切替制御信号に
より制御されて、何れの利得制御信号を前記特定の利得
制御信号として出力するか否かの出力切替操作を行う出
力切替回路とを備えて構成してもよい。
【0013】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0014】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
ブロック図である。図1に示されるように、本実施例
は、アンテナ入力端子1および音声信号出力端子14に
対応して、高周波増幅回路2と、同調回路3と、レベル
検出回路5と、中間周波変換回路8と、BPF10と、
妨害信号検出回路12と、中間周波増幅・検波回路13
とを備えて構成される。
【0015】図1において、アンテナ入力端子1より入
力される受信信号は、高周波増幅回路2に入力されて増
幅され、その出力信号は同調回路3において所望の受信
周波数信号4が選択されて出力され、中間周波変換回路
8に入力される。また、受信周波数信号4は、同時にA
GC回路を形成するレベル検出回路5に入力されて、そ
の出力レベルが検出され、当該検出レベルに対応する利
得制御信号6が出力されて高周波増幅回路2に入力され
る。一方、中間周波変換回路8においては、受信周波数
信号4の周波数が、所定の中間周波数に変換されて中間
周波数信号9として出力され、当該中間周波数を中心周
波数とするBPF10に入力されるとともに、妨害信号
検出回路12に入力される。そしてBPF10から出力
される中間周波信号11は、中間周波増幅・検波回路1
3に入力されて増幅検波され、音声信号出力端子14を
介して音声信号が出力される。また、BPF10から出
力される中間周波信号11は、妨害信号検出回路12に
も入力されており、妨害信号が存在する場合には、妨害
信号検出回路12において当該妨害信号レベルが検出さ
れ、その検出レベルに対応する利得制御信号7が出力さ
れて高周波増幅回路2に送出される。
【0016】隣接局等による妨害信号が存在しない場合
には、妨害信号レベル検出回路12からは利得制御信号
7が出力されることがなく、高周波増幅回路2に対して
は、レベル検出回路5より出力される利得制御信号6の
みが入力される状態となり、AGC機能を含む受信装置
の動作は、前述の従来例の場合と同様であり、アンテナ
入力端子1より入力される受信信号のレベル変動に対し
ては、レベル検出回路5より出力される利得制御信号6
を介して、音声出力端子14から所望の音声信号が出力
される。
【0017】また、隣接局による妨害信号が存在する場
合、例えば、BPF10により除去することができない
100kHzの離調妨害信号が入力される場合には、妨
害信号検出回路12においては、中間周波変換回路8よ
り出力される中間周波信号9と、BPF10より出力さ
れる中間周波信号11の入力を受けて、当該妨害信号レ
ベルが検出され、その検出レベルに対応する利得制御信
号7が生成されて高周波増幅回路2に送出される。従っ
て、この場合においては、レベル検出回路5より出力さ
れる利得制御信号6と、妨害信号検出回路12より出力
される利得制御信号7により、高周波増幅回路2の利得
が制御調整される。これにより、妨害信号の存在時にお
いては、妨害信号検出回路12より出力される利得制御
信号7の介入により、AGC機能による妨害信号による
正常受信信号レベルの抑圧が抑制され、音声出力端子1
4からは正常レベルの音声信号が出力されて、妨害信号
による音声出力端子14における聴感上の改善が得られ
る。図12(a)には、妨害信号の存在時における、妨
害信号レベルと高調波増幅回路2の増幅利得の関係がグ
ラフとして示されており、また、図13(a)には、妨
害信号レベルと音声出力端子14における出力レベルの
関係がグラフとして示される。前述の従来例における図
17(a)との対比により明らかなように、本実施例に
おいては、妨害信号によって、音声出力端子14におい
て発生する耳ざわりなノイズレベルを抑制することがで
きる。ることが理解される。
【0018】次に、BPF10において除去することが
できるが、同調回路3によっては除去することができな
い離調周波数が300kHzの妨害信号が存在する場合
には、中間周波数変換回路8より出力される妨害信号を
含む中間周波信号9と、BPF10より出力される妨害
信号が含まれない中間周波信号9とが妨害信号検出回路
12に入力されて、妨害信号レベルと希望信号レベルと
が比較され、その比較レベル値に応じて高周波増幅回路
2における増幅利得が制御されて、妨害信号により希望
信号を抑圧することが防止される。図12(b)には、
妨害信号レベルと希望信号レベルとの間のレベル差と高
周波増幅回路2の増幅利得との関係がグラフとして示さ
れており、妨害信号レベルが希望信号レベルよりも大き
い程高周波増幅回路2の増幅利得が増大する方向とな
る。この高周波増幅回路2に対する増幅利得制御作用
を、図1におけるレベル検出回路5による妨害信号介入
時における増幅利得制御作用と相殺するように設定すれ
ば、これにより、妨害信号による感度抑圧障害は改善さ
れる。図13(b)には、妨害信号レベルと音声出力端
子14における出力レベルとの関係がグラフとして示さ
れている。妨害信号レベルの増大とともに、妨害信号に
よりノイズレベルは上昇してゆくが、希望信号のレベル
に対比して低レベルであり、希望信号自体は抑圧を受け
ることがない。この場合におけるノイズの悪化は、高周
波増幅器2および同調回路3における入力ダイナミック
レンジ等により決められる。
【0019】次に、妨害信号検出回路12の動作につい
て具体的に説明する。図2は、妨害信号検出回路12の
第1の実施例の構成を示すブロック図であり、BPF1
0に対応して、中間周波信号9の信号レベルおよびBP
F10より出力される中間周波信号11の信号レベルの
差分に対応する妨害信号成分17を検出して出力する差
分検出回路15と、差分検出回路15より出力される妨
害信号成分17を受けて、妨害信号成分17のレベルを
検出し、当該検出レベルに対応する利得制御信号7を出
力するレベル検出回路16とを備えて構成される。な
お、以下の動作説明においては、それぞれ図8(a)お
よび(b)に示される、BPF10の入力端および出力
端における中間周波信号の周波数特性と、図8(c)に
示される、差分検出回路15より出力される妨害信号成
分17の周波数特性とを参照して、BPF10により除
去することのできない離調周波数±100kHzの妨害
信号が存在する場合についての動作説明を行うものとす
る。
【0020】図2において、上述のように、BPF10
により除去することのできない離調周波数±100kH
zの妨害信号が存在する場合には、同調回路3の通過帯
域幅が広いために、BPF10の入力端における中間周
波信号9の周波数成分には、図8(a)に示されるよう
に、希望信号に対して100kHz隣接した妨害信号が
存在している。この中間周波信号9は、妨害信号検出回
路12に含まれる差分検出回路15に入力されるととも
に、BPF10に入力される。BPF10の出力端にお
ける中間周波信号11の周波数成分は、妨害信号がBP
F10によりに完全には除去することができないため
に、図8(b)に示されるように、希望信号に対してか
なりのレベルで残留しており、そのまま中間周波増幅・
検波回路13、および妨害信号検出回路12に含まれる
差分検出回路15に入力される。差分検出回路15にお
いては、BPF10の入出端における中間周波信号9お
よび11の差分がとられ、図8(c)に示されるよう
に、妨害信号成分17が抽出されてレベル検出回路16
に入力される。
【0021】図10は、この差分検出回路15の構成の
一例を示すブロック図であり、BPF10により減衰さ
れた希望信号のレベルを補正する増幅器31と、演算増
幅器32、抵抗25、26および27により形成される
減算器により構成される。図10において、増幅器31
においてレベル補正された中間周波信号11は、演算増
幅器32、抵抗25、26および27より成る減算回路
を介して中間周波信号9との差分がとられ、希望信号成
分が除去されて当該差分に対応する妨害信号成分17が
出力される。レベル検出回路16においては、この妨害
信号成分17の信号レベルが検出され、当該妨害信号の
検出レベルに対応する利得制御信号7が生成されて出力
される。そして、この利得制御信号7により、高周波増
幅回路2の増幅利得が制御される。なお、以降において
説明する妨害信号検出回路12の第2、第3、第4およ
び第5の実施例等に含まれる差分検出回路は、全て図1
0に示される構成によるものである。
【0022】上記の妨害信号レベル検出回路12の第1
の実施例は、同調回路3を構成するコイルおよび容量等
の追加・調整により、同調回路3の帯域特性を改善する
ことが可能であり、200kHz〜300kHz程度の
隣接妨害信号を除去することができる。これにより、B
PF10において除去することのできない100kHz
の隣接妨害信号が問題となる場合においては有効に機能
する。
【0023】図3は、妨害信号検出回路12の第2の実
施例の構成を示すブロック図であり、BPF10に対応
して、中間周波信号9およびBPF10より出力される
中間周波信号11の差分に対応する妨害信号成分17を
検出して出力する差分検出回路15と、それぞれ中間周
波信号9および11のレベルを検出して出力するレベル
検出回路19および18と、レベル検出回路19および
18のレベル検出信号40および41を受けて妨害波の
種類を検出して、所定の切替制御信号42を出力する妨
害波種類検出回路20と、差分検出回路15より出力さ
れる妨害信号成分17を受けて妨害信号成分17のレベ
ルを検出し、当該検出レベルに対応する利得制御信号7
を出力するレベル検出回路16と、前記利得制御信号7
を入力し、前記切替制御信号42のON/OFF制御作
用を介して当該利得制御信号7を出力する出力切替回路
21とを備えて構成される。この妨害信号検出回路12
の第2の実施例は、図1において、BPF10により除
去することができない100kHzの隣接妨害信号と、
同調回路3において除去することができない〜300k
Hzの隣接妨害信号が存在している場合に、BPF10
において除去できない100kHz隣接の妨害信号に対
して、音声出力端子14における聴感上補正を可能とす
る妨害信号レベル検出回路の適用例である。
【0024】なお、以下の妨害信号検出回路12の第2
の実施例の動作説明は、図1および図3に加えて、10
0kHzの隣接妨害信号が存在する場合における、図8
(a)および(b)に示される、BPF10の入力端、
出力端における中間周波数信号9および11の周波数特
性と、図8(c)に示される、差分検出回路15より出
力される妨害信号成分17の周波数特性と、300kH
zの隣接妨害信号が存在する場合における、図9(a)
および(b)に示される、BPF10の入力端、出力端
における中間周波数信号9および11の周波数特性と、
図9(c)に示される、差分検出回路15より出力され
る妨害信号成分17の周波数特性とを参照して行うもの
とする。
【0025】図3において、差分検出回路15より出力
される妨害信号成分17はレベル検出回路16に入力さ
れ、レベル検出回路16からは当該妨害信号の検出レベ
ルに対応する利得制御信号7が出力されて、出力切替回
路21に入力される。この場合、差分検出回路15から
の出力としては、BPF10により除去することができ
ない100kHz隣接妨害信号が存在する場合、および
同調回路3において除去することができない〜300k
Hz隣接妨害信号が存在する場合の何れの場合において
も、同様に妨害信号成分17が出力されるために、妨害
信号レベルに対応する高周波増幅回路2に対する増幅利
得制御については、当該妨害信号が、BPF10により
除去することができる妨害信号であるか、或は除去する
ことができない妨害信号であるかを判定して、図1にお
ける高周波増幅回路2の増幅利得を制御することが必要
となる。BPF10において除去することができるか否
かの判定は、図8(a)および(b)と、図9(a)お
よび(b)とを参照して明らかなように、BPF10に
より除去することができる妨害信号(図9参照)の場合
には、BPF10の入力端および出力端における中間周
波信号9および11の信号レベル(平均値)の差が明確
であるのに対して、BPF10により除去することがで
きない妨害信号(図8参照)の場合には、BPF10の
入力端および出力端における中間周波信号9および11
の信号レベル(平均値)の差が、BPF10により除去
できる場合に対比して顕著ではない。このことにより、
BPF10の入力端における中間周波信号9の信号レベ
ル(レベル検出回路19に対する入力レベル)と、BP
F10の出力端における中間周波信号11の信号レベル
(レベル検出回路18に対する入力レベル)とを比較す
ることにより、BPF10において除去することができ
る妨害信号であるのか、或はまた除去することができな
い妨害信号であるのかを判定することができる。即ち、
レベル検出回路19および18において、それぞれ検出
される中間周波信号9および11に対応するレベル検出
信号40および41は、妨害波種類検出回路20に入力
されて比較照合され、上記の判定作用が行われる。実際
に、BPF10において除去することができる妨害信号
のレベルが、所望の希望信号に対して悪影響を及ぼすの
は、希望信号に対して、かなり大きい(10dB以上)
レベルの妨害信号が存在する時であり、このような場合
においては、BPF10の入力端における中間周波信号
9の信号レベルと、BPF10の出力端における中間周
波信号11の信号レベルとのレベル差は歴然としてい
る。
【0026】図11には、図3における妨害波種類検出
回路20の具体的な回路例が示されており、演算増幅器
38、抵抗35、36および37により形成される減算
器と、基準電圧源(基準電圧:Vc )34と、前記減算
器出力と基準電圧源34の基準電圧Vc とを比較する比
較器39とを備えて構成される。基準電圧源34の基準
電圧Vc の値は、図3におけるレベル検出回路19およ
びレベル検出回路18のレベル検出特性に対応して適度
に設定される。この妨害波種類検出回路20において
は、図1に示されるBPF10において除去することが
できる妨害信号については、レベル検出信号40および
レベル検出信号41のレベル差が大きく、演算増幅器3
8の出力レベルが基準電圧Vc よりも低い値となり、こ
の場合には、比較器39より出力される切替制御信号4
2は、出力切替回路21をオフする制御信号として出力
される。これにより、BPF10において除去すること
ができない100kHzの隣接妨害信号については、図
1における高周波増幅回路2の増幅利得は利得制御信号
7により制御調整される。
【0027】次に、図4は、妨害信号検出回路12の第
3の実施例の構成を示すブロック図であり、BPF10
に対応して、BPF10の入力端における中間周波信号
9および出力端における中間周波信号11の差分に対応
する妨害信号成分17を検出して出力する差分検出回路
15と、差分検出回路15より出力される妨害信号成分
17を受けて、当該妨害信号レベルを検出するレベル検
出回路16と、BPF10の出力端の中間周波信号11
の信号レベルを検出するレベル検出回路18と、これら
のレベル検出回路16および18より出力されるレベル
検出信号43および44の入力を受けて、両レベル検出
信号の差分を検出する差分検出回路23とを備えて構成
される。この妨害信号検出回路12の第3の実施例は、
図1において、BPF10により除去することができる
200kHz〜300kHzの隣接妨害信号のみに対し
て適用される実施例であり、BPF10として一般に使
用されているセラミックフィルタの代りに、コイルおよ
び容量により形成されるBPFを用いる場合に有効であ
る。
【0028】図4において、200kHz〜300kH
zの隣接妨害信号が存在する場合には、BPF10の入
力端における中間周波信号9の周波数成分(図9(a)
参照)に対応して、BPF10の出力端における中間周
波信号11の周波数成分(図9(b)参照)は、妨害信
号が除去されて希望信号の周波数成分のみとなり、これ
に対応して、差分検出回路15からは妨害信号成分17
(図9(c)参照)のみが出力される。この妨害信号成
分17を受けて、レベル検出回路16においては、当該
妨害信号のレベルが検出され、当該妨害信号の信号レベ
ル43が出力されて差分検出回路23に入力される。他
方、BPF10の出力端における中間周波信号11はレ
ベル検出回路18にも入力されており、レベル検出回路
18においては、当該中間周波信号11、即ち、図9
(b)に示される妨害信号が除去された希望信号成分の
信号レベルが検出されて、当該希望信号の信号レベル4
4が出力されて差分検出回路23に入力される。差分検
出回路23においては、これらの妨害信号の信号レベル
43および希望信号の信号レベル44の入力を受けて、
両信号レベルの比較照合が行われ、当該比較結果に対応
する利得制御信号7が出力されて、図1における高周波
増幅回路2に対する増幅利得制御が行われる。なお、こ
の場合における差分検出回路23は、前述の図10に示
される回路と同様にして実現することが可能であり、図
10において、増幅器31の増幅率を適宜に設定するこ
とにより、妨害信号が希望信号に影響しないように、高
周波増幅回路2に対する利得制御を設定することができ
る。これにより、音声出力端子14における、妨害信号
による音声信号出力の抑圧を防止することができる。
【0029】図5は、妨害信号検出回路12の第4の実
施例の構成を示すブロッ図であり、BPF10に対応し
て、BPF10の入力端における中間周波信号9および
出力端における中間周波信号11の差分に対応する妨害
信号成分17を検出して出力する差分検出回路15と、
差分検出回路15より出力される妨害信号成分17を受
けて、当該妨害信号レベルを検出するレベル検出回路1
6と、BPF10の入力端の中間周波信号9の信号レベ
ルを検出するレベル検出回路19と、BPF10の出力
端の中間周波信号11の信号レベルを検出するレベル検
出回路18と、これらのレベル検出回路19および18
から出力されるレベル検出信号40および41の入力を
受けて妨害波の種類を検出し、所定の切替制御信号42
を出力する妨害波種類検出回路(図11参照)20と、
レベル検出回路16および18より出力されるレベル検
出信号43および41の入力を受けて、両レベル検出信
号の差分を検出する差分検出回路23と、差分検出回路
23において検出される差分に対応する妨害信号の信号
レベルを入力し、切替制御信号42により切替え制御さ
れて、高周波増幅回路2に対する利得制御信号7として
出力する出力切替回路21とを備えて構成される。
【0030】本実施例は、図1において、BPF10に
おいて除去することができない100kHzの隣接妨害
信号と、同調回路3において除去することができない〜
300kHzの隣接妨害信号が存在する場合に、BPF
10により除去することができる〜300kHzの隣接
妨害信号による抑圧作用を改善することが可能となる例
である。妨害信号検出回路12の本実施例の動作につい
ては、図3に示される第2の実施例ならびに図4に示さ
れる第3の実施例の場合と同様であり、妨害信号種類検
出回路20において妨害信号の判定が行われ、出力され
る切替制御信号42により、出力切替回路21からはB
PF10において除去することができる妨害信号のレベ
ルのみに対応する利得制御信号7が出力されて、高周波
増幅回路2の増幅利得が制御され、図13(b)に示さ
れるように特性の改善が行われる。
【0031】図6は、妨害信号検出回路12の第5の実
施例の構成を示すブロッ図であり、BPF10に対応し
て、BPF10の入力端における中間周波信号9および
出力端における中間周波信号11の差分に対応する妨害
信号成分17を検出して出力する差分検出回路15と、
差分検出回路15より出力される妨害信号成分17を受
けて、当該妨害信号レベルを検出するレベル検出回路1
6と、BPF10の入力端の中間周波信号9の信号レベ
ルを検出するレベル検出回路19と、BPF10の出力
端の中間周波信号11の信号レベルを検出するレベル検
出回路18と、これらのレベル検出回路19および18
から出力されるレベル検出信号40および41の入力を
受けて妨害波の種類を検出し、所定の切替制御信号42
を出力する妨害波種類検出回路(図11参照)20と、
レベル検出回路16および18より出力されるレベル検
出信号43および41の入力を受けて、両レベル検出信
号の差分を検出する差分検出回路23と、差分検出回路
23において検出される差分に対応する妨害信号の信号
レベルを44、およびレベル検出回路16より出力され
るレベル検出信号43を入力し、切替制御信号42によ
り制御されて、何れか一方の妨害信号レベルに対応する
利得制御信号7を出力する出力切替回路24とを備えて
構成される。
【0032】本実施例は、図1において、BPF10に
おいて妨害信号を除去することができる場合、ならびに
除去することができない場合の両ケースに対応すること
ができる一実施例例である。前述の第2および第4の実
施例の場合と同様に、妨害波種類検出回路20において
は、当該妨害信号がBPF10において除去することが
できるか否かの判定が行われ、除去することができない
と判定される場合には、妨害波種類検出回路20より出
力される切替制御信号42により制御されて、図3に示
される第2の実施例の場合と同様に、差分検出回路15
およびレベル検出回路16を介して出力されるレベル検
出信号43に対応する利得制御信号7が選択されて出力
されて、高周波増幅回路2に送出される。これにより、
妨害信号がBPF10において除去することができない
隣接妨害信号に対応して、音声出力端子14における聴
感補正が有効に行われる。また逆に当該妨害信号がBP
F10において除去することができるものと判定される
場合には、図4に示される第3の実施例の場合と同様
に、レベル検出回路18および差分検出回路23を介し
て出力されるレベル検出信号44に対応する利得制御信
号7が選択されて出力されて、高周波増幅回路2に送出
される。従って、妨害信号がBPF10において除去す
ることができる隣接妨害信号に対応して、音声出力端子
14における聴感補正が有効に行われる。
【0033】次に、本発明の受信装置の第2の実施例に
ついて説明する。図7は本実施例の構成を示すブロック
図である。図7に示されるように、本実施例は、アンテ
ナ入力端子1および音声信号出力端子14に対応して、
高周波増幅回路2と、同調回路3と、レベル検出回路5
と、中間周波変換回路8と、BPF10と、妨害信号検
出回路12と、中間周波増幅・検波回路13と、可変増
幅回路28とを備えて構成される。本実施例の、第1の
実施例との相違点は、本実施例においては、中間周波増
幅・検波回路13の後段に可変増幅回路28が付加され
ており、妨害信号レベル検出回路12より出力される利
得制御信号7が、高周波増幅回路2に対してではなく、
可変増幅回路28に入力されて、その増幅利得の制御が
行われていることである。
【0034】図7において、アンテナ入力端子1より入
力される受信信号は、高周波増幅回路2に入力されて増
幅され、その出力信号は同調回路3において所望の受信
周波数信号4が選択されて出力され、中間周波変換回路
8に入力される。また、受信周波数信号4は、同時にA
GC回路を形成するレベル検出回路5に入力されて、そ
の出力レベルが検出され、当該検出レベルに対応する利
得制御信号6が出力されて高周波増幅回路2に入力され
る。一方、中間周波変換回路8においては、受信周波数
信号4の周波数が、所定の中間周波数に変換されて中間
周波数信号9として出力され、当該中間周波数を中心周
波数とするBPF10に入力されるとともに、妨害信号
検出回路12に入力される。そしてBPF10から出力
される中間周波信号11は、中間周波増幅・検波回路1
3に入力されて増幅検波され、その出力信号22は可変
増幅回路28に入力される。また、BPF10から出力
される中間周波信号11は、妨害信号検出回路12にも
入力されており、妨害信号が存在する場合には、妨害信
号検出回路12において当該妨害信号レベルが検出さ
れ、その検出レベルに対応する利得制御信号7が出力さ
れて可変増幅回路28に入力される。可変増幅回路28
においては、利得制御信号7により増幅利得が制御され
て、出力信号22に含まれる妨害信号成分が相対的に抑
制され、音声信号出力端子14を介して所望の音声信号
が出力される。なお、妨害信号検出回路12の構成おび
動作については、第1の実施例に対応して形成される、
妨害信号検出回路12の第1、第2、第3、第4および
第5の各実施例と同様である。
【0035】本実施例において、隣接局の妨害があり、
BPF10において除去することができない100kH
zの隣接妨害信号が存在する場合には、妨害信号検出回
路12において妨害信号レベルが検出され、当該妨害信
号レベルに対応する利得制御信号7により、図12
(c)に示されるように可変増幅回路28の増幅利得が
制御されて、図13(b)に示されるように、音声信号
出力端子14における音声信号に対するノイズレベルを
抑制することができる。また、BPF10においては除
去することができるものの、同調回路3においては除去
することができない〜300kHzの隣接妨害信号が存
在する場合には、妨害信号検出回路12において妨害信
号レベルが検出され、当該妨害信号レベルに対応する利
得制御信号7により、図12(d)に示されるように可
変増幅回路28の増幅利得が制御されて、図13(c)
に示されるように、音声信号出力端子14における音声
信号に対する妨害信号レベルを抑制することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、隣接妨
害信号の存在時において、中間周波数帯の帯域フィルタ
(BPF)の入力端における中間周波信号と、出力端に
おける中間周波信号との差信号より妨害信号の種類およ
びレベルを判定し、当該判定結果を介して生成される妨
害信号レベルに対応する利得制御信号により、高周波増
幅回路または検波信号出力段の増幅回路の何れか一方の
利得を制御することにより、前記BPFにおいて除去す
ることができない妨害信号に対する聴感を改善すること
ができるとともに、前記BPFにおいて除去することが
できる妨害信号による希望信号に対するレベル抑圧作用
をも防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明に含まれる妨害信号検出回路の第1の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に含まれる妨害信号検出回路の第2の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に含まれる妨害信号検出回路の第3の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に含まれる妨害信号検出回路の第4の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明に含まれる妨害信号検出回路の第5の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図8】BPFの入出力端における希望信号成分および
妨害信号成分を示す図である。
【図9】BPFの入出力端における希望信号成分および
妨害信号成分を示す図である。
【図10】差分検出回路の一例の構成を示すブロック図
である。
【図11】妨害波種類検出回路の一例の構成を示すブロ
ック図である。
【図12】妨害信号レベルに対応する高周波増幅回路お
よび可変増幅回路の利得特性を示す図である。
【図13】妨害信号レベルに対応する出力レベル特性を
示す図である。
【図14】従来例の構成を示すブロック図である。
【図15】BPFの周波数特性を示す図である。
【図16】同調回路の周波数特性を示す図である。
【図17】従来例における妨害信号レベルに対応する出
力レベル特性を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ入力端子 2 高周波増幅回路 3 同調回路 5、16、18、19 レベル検出回路 8 中間周波変換回路 10 BPF 12 妨害信号検出回路 13 中間周波増幅・検波回路 14 音声信号出力端子 15、23 差分検出回路 20 妨害波種類検出回路 21、24 出力切替回路 25〜27 抵抗 28 可変増幅回路 31 増幅器 32 演算増幅器 34 基準電圧源 35〜37 抵抗 38 演算増幅器 39 比較気

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナより入力される受信信号を増幅
    して出力する高周波増幅回路と、当該高周波増幅回路よ
    り出力される受信信号の周波数を所定の中間周波数に変
    換して、中間周波信号として出力する中間周波変換回路
    と、当該中間周波信号を帯域通過対象として形成される
    帯域フィルタ(以下、BPFと略称する)と、当該中間
    周波信号を増幅して検波し、所定の希望信号を出力する
    中間周波増幅・検波回路とを少なくとも備える受信装置
    において、 隣接妨害信号の存在時に、前記BPFの入力端における
    中間周波信号と出力端における中間周波信号とを入力
    し、これらの両中間周波信号の差信号に対する演算処理
    を介して前記妨害信号レベルに対応する特定の利得制御
    信号を生成して出力し、当該特定の利得制御信号により
    前記高周波回路の利得を制御する妨害信号検出回路を備
    えることを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 アンテナより入力される受信信号を増幅
    して出力する高周波増幅回路と、当該高周波増幅回路よ
    り出力される受信信号の周波数を所定の中間周波数に変
    換して、中間周波信号として出力する中間周波変換回路
    と、当該中間周波信号を帯域通過対象として形成される
    帯域フィルタ(以下、BPFと略称する)と、当該中間
    周波信号を増幅して検波し、所定の希望信号を出力する
    中間周波増幅・検波回路とを少なくとも備える受信装置
    において、 特定の利得制御信号により利得制御され、前記中間周波
    増幅・検波回路より出力される希望信号を増幅して出力
    する可変増幅回路と、 隣接妨害信号の存在時に、前記BPFの入力端における
    中間周波信号と出力端における中間周波信号とを入力
    し、これらの両中間周波信号の差信号に対する演算処理
    を介して前記妨害信号レベルに対応する前記特定の利得
    制御信号を生成して出力し、当該特定の利得制御信号に
    より前記可変増幅回路の利得を制御する妨害信号検出回
    路と、 を備えることを特徴とする受信装置。
  3. 【請求項3】 前記妨害信号検出回路が、前記BPFの
    入力端における中間周波信号と出力端における中間周波
    信号との差分を検出して出力する差分検出回路と、 前記差分検出回路の差分出力を入力して差分出力レベル
    を検出し、当該差分検出レベルを前記特定の利得制御信
    号として出力するレベル検出回路と、 を備えて構成される請求項1および2記載の受信装置。
  4. 【請求項4】 前記妨害信号検出回路が、前記BPFの
    入力端における中間周波信号と出力端における中間周波
    信号との差分を検出して出力する差分検出回路と、 前記差分検出回路の差分出力を入力して差分出力レベル
    を検出し、当該差分検出レベルを前記特定の利得制御信
    号として出力する弟1のレベル検出回路と、 前記BPFの入力端における中間周波信号の信号レベル
    を検出して出力する第2のレベル検出回路と、 前記BPFの出力端における中間周波信号の信号レベル
    を検出して出力する第3のレベル検出回路と、 前記第2および第3のレベル検出回路の検出レベルを入
    力し、当該両検出レベル差に対応して、特定の切替制御
    信号を出力する妨害波種類検出回路と、 前記第1のレベル検出回路より出力される特定の利得制
    御信号を入力し、前記特定の切替制御信号により制御さ
    れて、当該特定の利得制御信号を出力するか否かの切替
    操作を行う出力切替回路と、 を備えて構成される請求項1および2記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 前記妨害信号検出回路が、前記BPFの
    入力端における中間周波信号の信号レベルと出力端にお
    ける中間周波信号の信号レベルとの差分を検出して出力
    する第1の差分検出回路と、 当該第1の差分検出回路の差分出力を入力して差分出力
    レベルを検出して出力する第1のレベル検出回路と、 前記BPFの出力端における中間周波信号の信号レベル
    を検出して出力する第2のレベル検出回路と、 前記第1および第2のレベル検出回路の検出レベルを入
    力して当該両検出レベルの差分を検出し、当該差分検出
    レベルを前記特定の利得制御信号として出力する第2の
    差分検出回路と、 を備えて構成される請求項1および2記載の受信装置。
  6. 【請求項6】 前記妨害信号検出回路が、前記BPFの
    入力端における中間周波信号の信号レベルと出力端にお
    ける中間周波信号の信号レベルとの差分を検出して出力
    する第1の差分検出回路と、 当該第1の差分検出回路の差分出力を入力して差分出力
    レベルを検出して出力する第1のレベル検出回路と、 前記BPFの入力端における中間周波信号の信号レベル
    を検出して出力する第2のレベル検出回路と、 前記BPFの出力端における中間周波信号の信号レベル
    を検出して出力する第3のレベル検出回路と、 前記第1および第3のレベル検出回路の検出レベルを入
    力して当該両検出レベルの差分を検出し、当該差分検出
    レベルに対応して規定される前記特定の利得制御信号を
    生成して出力する第2の差分検出回路と、 前記第2および第3のレベル検出回路の検出レベルを入
    力し、当該両検出レベルのレベル差に対応して、特定の
    切替制御信号を生成して出力する妨害波種類検出回路
    と、 前記第2の差分検出回路より出力される前記特定の切替
    制御信号を入力して、前記切替制御信号により制御され
    て、当該特定の利得制御信号を出力するか否かの出力切
    替操作を行う出力切替回路と、 を備えて構成される請求項1および2記載の受信装置。
  7. 【請求項7】 前記妨害信号検出回路が、前記BPFの
    入力端における中間周波信号と出力端における中間周波
    信号との差分を検出して出力する第1の差分検出回路
    と、 前記第1の差分検出回路の差分出力を入力して差分出力
    レベルを検出し、当該差分検出レベルに対応して規定さ
    れる第1の利得制御信号を生成して出力する第1のレベ
    ル検出回路と、 前記BPFの入力端における中間周波信号の信号レベル
    を検出して出力する第2のレベル検出回路と、 前記BPFの出力端における中間周波信号の信号レベル
    を検出して出力する第3のレベル検出回路と、 前記第1および第3のレベル検出回路の検出レベルを入
    力して当該両検出レベルの差分を検出し、当該差分検出
    レベルに対応して規定される第2の利得制御信号を生成
    して出力する第2の差分検出回路と、 前記第2および第3のレベル検出回路の検出レベルを入
    力し、当該両検出レベルのレベル差に対応して、特定の
    切替制御信号を生成して出力する妨害波種類検出回路
    と、 前記第1および第2の利得制御信号を入力し、前記切替
    制御信号により制御されて、何れの利得制御信号を前記
    特定の利得制御信号として出力するか否かの出力切替操
    作を行う出力切替回路と、 を備えて構成される請求項1および2記載の受信装置。
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