JPH0879060A - クロック発生回路および調整可能リング発振器回路 - Google Patents

クロック発生回路および調整可能リング発振器回路

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JPH0879060A
JPH0879060A JP7139579A JP13957995A JPH0879060A JP H0879060 A JPH0879060 A JP H0879060A JP 7139579 A JP7139579 A JP 7139579A JP 13957995 A JP13957995 A JP 13957995A JP H0879060 A JPH0879060 A JP H0879060A
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circuit
digital
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ring oscillator
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JP7139579A
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James A Henson
ジェームズ・エイ・ヘンソン
Scott E Richmond
スコット・イー・リッチモンド
Jr William R Akin
ウィリアム・アール・エイキン・ジュニア
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Quantum Corp
Original Assignee
Quantum Corp
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    • GPHYSICS
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    • HELECTRICITY
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    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0079Receiver details
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop
    • H04L7/0337Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 周波数調整可能なリング発振器構造を提供す
る。 【構成】 デジタルリング発振器32は、少なくとも1
つの反転ゲート52、および反転ゲートの出力および入
力の間に接続される一連のタップされたデジタルトラン
スミッションゲートからなる複数の遅延のプログラム可
能な遅延線を有する回路ループを含む。マルチプレクサ
88はタップ選択信号に従って一連のタップから選択す
る。クロックモニタ回路62が接続されて、クロック出
力を安定した基準クロッキング信号と比較して、デジタ
ルクロックサイクルカウントを発生させる。プログラム
されたマイクロコントローラは、デジタルクロックサイ
クルカウントおよび所望のクロック出力周波数設定点の
関数としてタップ選択値を発生する。同期回路はデジタ
ルリング発振器32が出力する後続の調整可能なクロッ
キング信号の論理状態に対して、同期化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタルエレクトロニク
ス回路のためのクロックジェネレータに関する。より特
定的には、本発明は大規模応用の特定集積回路アレイ内
で繰返すための周波数調整可能なデジタルリング発振器
回路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】多様な電気的および電子的デジタル装置
は、内部処理を同期させるためおよび/または制御する
ための複数の内部クロックを必要とする。装置の一例と
してはハードディスクドライブがあり、これは一般にホ
ストコンピュータシステムで用いられるユーザデータブ
ロックのランダムアクセスストレージおよび検索を与え
る。ディスクドライブにおいて、組込みディスクドライ
ブコントローラとして機能するマイクロプロセッサの動
作を制御するためにあるクロックが与えられてもよい。
ディスクスピンドル速度を調整するために別のクロック
を用いることもできる。さらに、キャッシュバッファメ
モリアレイに入力するおよび出力するデータ転送動作を
制御するために他のクロックが必要となるかもしれな
い。(これについて、実際のデータ転送速度より遅い制
御されたリフレッシュレートで定期的なリフレッシュを
必要とするダイナミックランダムアクセスメモリ(DR
AM)を用いることにより、このクロッキング状態はさ
らに複雑になるかもしれない)。さらに、埋込サーボ情
報の非同期ピーク検出のために別のクロックを用いるか
もしれない。さらなるクロックを用いて、ディスクホス
トインタフェースバス構造を介してディスクドライブと
ホストコンピュータとの間のデータ転送速度を調整する
必要があるかもしれない。
【0003】様々な処理を正しく機能させるために一連
のクロックが必要であるが、ディスクドライブの設計は
ますますその大きさおよびコストを減らす傾向にある。
ドライブ機能を1つまたはいくつかの応用に特有の集積
回路(ASIC)半導体チップに集積化することは、大
きさおよびコストが減少されたディスクドライブ設計に
おいて使用できるクリスタルまたは水晶発振器モジュー
ルのような外部コンポーネントがますます少なくなるこ
とを意味する。さらに、データ転送速度が40から10
0メガビット以上のような高い速度に上がるにつれ、オ
ンボード水晶発振器回路をASIC技術で実現するのは
ますます困難となり、必要である回路基板の領域は専有
されるという望ましくない結果となり、アウトボードの
密閉型自己保有発振器モジュールはコストを犠牲にして
のみ利用できる。
【0004】安定した基準水晶発振器に基づいて、単一
のASIC内で複数のクロックを発生するための従来的
アプローチはある。しかし、これらのアプローチは複雑
である。一例として、「プログラム可能マルチプル発振
器回路」と題されたパートン(Patton)IIIらへの米
国特許第4,998,075号を挙げる。この特許が記
載する配置では、ストアされたプログラムは各所望の周
波数に対応する値を含む。この値は各出力周波数から取
出された実際の値と比較され、周波数を与える電圧制御
発振器を調整するために用いられる。
【0005】当該技術分野においてデジタルリング発振
器が知られている。リング発振器は相互接続されたデジ
タルゲートの輪からなり、少なくとも1つのインバータ
ゲートを含み、場合によってはそのリング内に奇数の数
のインバータゲートを含む。特定のASIC設計および
/またはレイアウトのゲート信号伝播遅延を測定するた
め、またはASICを伝播する信号のゲート遅延を較正
するために、リング発振器回路はテスト回路としてAS
IC内においてよく用いられている。リング発振器テス
ト回路はゲート遅延を測定するための既知の方法である
ので、これらは先行技術においてその目的のために用い
られてきた。
【0006】遅延回路における遅延周期を測定するため
の調整可能なリング発振器回路の一例は、「リング発振
器の動作を与えるために選択することができる複数の遅
延線の1つを有する遅延回路」と題されたプルサイファ
(Pulsipher )らの米国特許第5,087,842号に
記載されている。この特許に記載される回路の目的は制
御されたまたは較正された遅延線を提供することであ
る。この回路は自己の遅延線の実際の遅延を決定するた
めにリング発振器回路を用いる。発振器リングの実際の
遅延がわかると、別の遅延線がデジタルアナログ変換器
を介して水晶制御マイクロプロセッサによって調整され
る。その実施例にある図4は、遅延線調整は8−1マル
チプレクサを介して遅延タップを選択することによって
行なうことができることを示唆している。
【0007】先行技術のリング発振器の別の一例は、
「同調リング発振器」と題されたルイス(Lewis )への
米国特許第5,048,811号に記載されている。こ
の特許はディスクドライブメーカに譲渡され、調整可能
なリング発振器がたとえば、1回転ごとに1つのディス
クインデックス信号のようなディスクスピンドル回転信
号の周波数に調整される、ディスクドライブスピンドル
周波数モニタ配置を記載する。その遅延線アーキテクチ
ャは、タップと同じ数の制御信号を必要とする一連のト
ランスミッションゲートを含む。
【0008】先行技術リング発振器回路のさらなる一例
は、「適応型事前書込補償装置および方法」と題される
ホルシンガ(Holsinger )への米国特許第5,241,
429号に記載されている。同じディスクドライブメー
カに譲渡されたこの特許は、事前書込補償回路を記載
し、この事前書込補償回路を含む同じASIC内に形成
されるリング発振器回路構造によって較正される。
【0009】デジタルリング発振器回路の例を以下に挙
げる。「電流制御リング発振器を用いたPLLクロック
シンセサイザ」と題されるユーセフィ−エレゼイ(Yous
efi-Elezei)への米国特許第5,136,200号、
「プログラム可能リング発振器」と題されたネイドルフ
(Neidorff)への米国特許第4,517,532号、
「完全に統合された高速電圧制御リング発振器」と題さ
れるウォーカ(Walker)への米国特許第4,884,0
41号、「チャルブポンプおよび電圧制御発振器の線形
組合せを有する可変周波数システム」と題されるシアラ
ー(Shearer )への米国特許第5,126,692号、
「統合差分電圧制御リング発振器」と題されたムルグラ
ブ(Mulgrav )ジュニアへの米国特許第5,191,3
01号、および「マルチ周波数リング発振器」と題され
たキルシュ(Kerrsh)IIIへの米国特許第5,20
8,557号。
【0010】リング発振器回路は一般に理解されるが、
そのパフォーマンスは少なくとも3つの重要なASIC
許容差、すなわち電源電圧変動、ASIC温度変動、お
よびチップごとのASIC処理変動を受ける。これらの
変動により、リング発振器は回路処理および事象のタイ
ミング、制御、または調整のためのクロックとして用い
るのに、不安定すぎてかつ周波数ドリフトの影響を受け
ると考えられている。
【0011】したがって、デジタルエレクトロニクス装
置に複数の周波数調整クロッキング信号の1つを与える
ために、ASIC内で用いられる調整可能なリング発振
器回路が必要であるという問題がまだ解決されていな
い。デジタルエレクトロニクス装置とはたとえばハード
ディスクドライブであり、リング発振器は電圧、温度お
よび/または処理の変動によりもたらされる周波数ドリ
フトを補償するために、動作の際にグリッチまたは割込
発振がなく調整された周波数を維持するために容易に調
整できるものでなければならない。
【0012】
【発明の概要および目的】本発明の1つの目的は、先行
技術の欠点および制限を克服する態様で、応用の特定集
積回路内において周波数を調整することができるリング
発振器構造を提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、発振器の波形を乱す
ことなく発振している際に発振器の遅延洗濯を調整する
ことができる、周波数調整可能リング発振器を提供する
ことである。
【0014】本発明の別の目的は、複数の異なるクロッ
キング信号を必要とする制御環境において、1つ以上の
周波数調整可能リング発振器および1つの水晶制御基準
発振器を提供することである。
【0015】本発明のさらなる目的は、ハードディスク
ドライブのような大容量記憶装置の多様な機能で必要と
なる様々なクロックの周波数に対してプログラム可能な
制御を提供することである。
【0016】本発明のさらなる別の目的は、応用に特定
のVLSI回路における複数の機能をクロッキングする
ための複数の外部水晶制御クロック発振器を提供するよ
り安価である、低いコストの外部水晶基準発振器と組合
せられた1つ以上の周波数プログラム可能リング発振器
構造を提供することである。
【0017】本発明のさらなる目的は、応用に特定のV
LSI回路の高速機能を周波数調整可能リング発振器ク
ロック信号で制御し、他の低速機能を正確な水晶制御発
振器クロック信号で制御することである。
【0018】本発明のさらなる別の目的は、増分周波数
調整がグリッチなしで行なわれ、かつもたらされるクロ
ッキング信号の割込がない態様で、リング発振器構造の
周波数調整を制御するためのグレーコード制御を確立か
つ適用することである。
【0019】本発明のさらなる他の目的は、比較的低い
コストで応用に特有の集積回路設計内において「ライブ
ラリ」機能として容易に含むことができ、外部高周波数
水晶発振器モジュールでのコストおよび領域要件よりは
るかに低いコストおよび回路基板領域でもって調整可能
高周波数クロックの実現を可能にする、汎用周波数調整
可能発振器配置を低いコストで開発することである。
【0020】本発明のさらなる目的は、発振器構造を含
む集積回路構造に関連する電圧、温度、および処理の変
化に関連する遅延素子許容差を訂正するような態様で、
調整可能リング発振器構造の周波数調整を制御すること
である。
【0021】本発明の別の目的は、ハードディスクドラ
イブのような大容量記憶装置の埋込まれたマイクロプロ
セッサを用いて、基準発振器回路に基づいて、1つ以上
の組込まれた周波数調整可能リング発振器回路の周波数
を監視、規制、および調整し、それにより大容量記憶装
置を制御するのに用いる複数の異なるクロックを実現す
ることである。
【0022】本発明の原理に係るクロック発生回路は、
安定した基準クロッキング信号を出力する基準クロック
と、少なくとも1つの反転ゲート、ならびに反転ゲート
の出力および入力の間の経路において、直列に接続され
るデジタルトランスミッションゲートから形成される複
数の遅延からなるプログラム可能な遅延線を含む直列回
路ループのデジタルリング発振器とを備え、複数のデジ
タルトランスミッションゲートに沿って一連のタップが
あり、さらに現行の調整可能なクロッキング信号を提供
するためのクロック出力を含む。この新しいクロック発
生回路において、プログラム可能な遅延線は、タップ選
択値に従って一連のタップからタップを選択する第1の
マルチプレクサと、クロック出力を安定基準クロッキン
グ信号と比較しかつ各比較に対してデジタルクロックサ
イクルカウントを生成するために接続されたクロックモ
ニタ回路と、デジタルクロックサイクルカウントを受取
るよう接続され、デジタルクロックサイクルカウントお
よび所望のクロック出力周波数設定点の関数として、第
1のマルチプレクサのタップ選択を制御するために新し
いタップ選択値を発生および出力するためのプログラム
されたマイクロコントローラと、第1のマルチプレクサ
に与えられた新しいタップ選択値を、現在の調整可能な
クロッキング信号に対応して、かつ新しいタップ選択値
の付与の後にデジタルリング発振器から出力される後の
調整可能なクロッキング信号の論理状態に同期化するた
めの同期化手段とを含む。
【0023】好ましい形において、クロック発生回路は
粗い遅延調整を行なうための第1のマルチプレクサが接
続されている第1の遅延線を含み、さらに直列回路ルー
プ内の第1の遅延線と直列である複数のデジタルトラン
スミッションゲートと微細な遅延調整を与えるために第
2の遅延線に沿ったタップに接続される第2のマルチプ
レクサとからなる第2の遅延線を含む。本発明のこの局
面において、同期回路は第1のマルチプレクサにおいて
タップ選択を制御するための第1の制御経路と、第2の
マルチプレクサにおいてタップ選択を制御するための第
2の制御経路とを含む。
【0024】本発明の関連する局面において、クロック
発生回路はさらにプログラムされたマイクロコントロー
ラと同期回路との間の制御経路においてグレーコードの
エンコード回路を含み、制御値をグレーコードとしてコ
ード化してプログラム可能な遅延線を制御し、制御のイ
ンターバルの間は隣接するタップ位置のみが選択され、
それにより第1の遅延線に沿ったタップスイッチングの
結果として、調整可能なクロッキング信号にグリッチが
もたらされるといういかなる可能性をも排除する。
【0025】本発明のさらなる局面において、調整可能
なリング発振器回路は大規模デジタル集積回路内におい
て複数の機能の1つとして形成される。リング発振器は
外部基準周波数共振手段およびプログラムされたデジタ
ルマイクロプロセッサを含んで、調整可能なリング発振
器回路の周波数の調整を制御する。集積回路は、安定基
準クロッキング信号を発生および出力するための外部基
準周波数共振器に接続された基準クロックと、少なくと
も1つの反転ゲート、ならびに反転ゲートの出力および
入力の間の経路において直列に接続されるデジタルトラ
ンスミッションゲートから形成される複数の遅延からな
るプログラム可能遅延線、ならびに現在の調整可能なク
ロッキング信号を与えるためのリング発振器クロック出
力からなる直列回路ループとを含み、複数のデジタルト
ランスミッションゲートに沿って直列のタップがあり、
さらにタップ選択制御値に従って直列のタップから選択
する第1のマルチプレクサと、クロック出力を安定基準
クロッキング信号と比較するよう接続され、各比較に対
してデジタルクロックサイクルカウントを発生するため
のクロックモニタ回路と、プログラムされたデジタルマ
イクロプロセッサからのタップ選択制御値を、現在の調
整可能なクロッキング信号とタップ選択の後にデジタル
リング発振器によって出力される後続の調整可能なクロ
ッキング信号の論理状態と同期化させるために、タップ
スイッチング制御信号を発生するための同期回路と、集
積回路をプログラムされたデジタルプロセッサに接続す
るためのインタフェースとを含む。マイクロプロセッサ
は、デジタルクロックサイクルカウントを周期的に受取
り、インタフェースを介して第1マルチプレクサのタッ
プ選択を制御するためのタップ選択制御値を発生して同
期回路へ与え、タップ選択制御値は、デジタルクロック
サイクルカウントおよび所望のクロック出力周波数設定
点の関数として、マイクロプロセッサによって生成され
る。
【0026】本発明の上記の目的および他の目的、利
点、局面、および特徴は、添付の図面に関連して、好ま
しい実施例の詳細な説明を考慮すると、よりよく理解す
ることができるであろう。
【0027】
【好ましい実施例の詳細な説明】本発明の局面および利
点をよりよく理解するために、図1にハードディスクド
ライブとして知られる、回転磁気ディスクデータ記憶装
置が示される。ハードディスクドライブ10は、埋込デ
ィスクドライブコントローラとして機能するオンボード
のプログラムされたデジタルマイクロプロセッサ26を
含む。ハードディスクドライブは他の集積回路チップ
(ASIC)を含み、ドライブエレクトロニクスASI
C28、DRAMキャッシュバッファチップ30、モー
タドライバチップ20、プリアンプ/ヘッド選択/書込
ドライバチップ22、および読出/書込チャネルチップ
24を含む。ディスクドライブ10内にいくつかのドラ
イブに関連する機能があり、これらの機能を制御かつタ
イミングをとるために異なる周波数を有するいくつかの
異なるクロック信号がある。
【0028】コストおよび印刷回路基板の領域を節約す
るため、ディスクドライブ10は水晶発振器36と組合
せた1個の圧電クリスタル装置11を用いて、たとえば
40MHzのような1つの安定した基準周波数を発生す
る。水晶発振器回路36はディスクドライブエレクトロ
ニクスASIC28の1つの機能として形成される。少
なくとも1つの、および必要なら、複数の、リング発振
器32をドライブエレクトロニクスASIC28内に含
めて、1つまたは複数の周波数調整可能クロックを発生
することができる。これらの発振器の1つ、発振器32
Aが、図1において詳細に示され、他の発振器32Bお
よび32Cの各々は、エレクトロニクスASIC28の
アーキテクチャ内の単一のブロックとして示される。発
振器32Aはここに詳細に記載され、その構造および機
能は他の発振器32Bおよび32Cと同様である。より
多くのクロックが必要なら、他の発振器を容易に加える
ことができる。ゲートの数が減少された設計において、
各発振器32はドライブエレクトロニクスASIC28
のゲートを約589個必要とし、以降で示す応用に特有
の機能を与えるために構成されるこのようなゲートは現
在では約30,000個含まれる。集積回路の処理がさ
らに向上するにつれ、より高い集積度およびゲートの数
を含むASICは、本発明の範囲内にある。発振器回路
32Aの構造および機能を説明する前に、ハードディス
クドライブ10のアーキテクチャの概略を示す。
【0029】ディスクドライブ10は回転データストレ
ージディスク12を含み、これはその主要表面上に、適
するたとえば薄膜磁気コーティングを有する。各データ
表面は複数の同心データトラックを定義するが、必要な
ら単一の螺旋トラックを用いることができる。ディスク
12はスピンモータ14によって一定の所定角速度で回
転され、スピンモータ14はディスク12を基部(示さ
れていない)に対して回転できるよう装着する回転スピ
ンドルアセンプリの一体的部分として形成できる。スラ
イダを含む適するデータトランスデューサヘッド16は
適切なジンバルおよび負荷ビームに装着され、関連する
データストレージ表面に対して予めロードされる。この
予めロードされた力は、ウィンチェスタフライングヘッ
ド技術において一般的であるように、ディスクがヘッド
に相対して回転される場合に形成されるエアベアリング
によって克服される。各ヘッド16およびその負荷ビー
ムはたとえば回転ボイスコイルアクチュエータ18に固
定されて、トラック追従の際は各選択されたデータトラ
ック位置(複数のヘッドがある場合は「シリンダ」と呼
ぶ)と一体的に位置づけられ、回転ボイスコイルアクチ
ュエータ構造18によって、出発トラックから行先トラ
ックに移動させられる。スピンモータ14および回転ボ
イスコイルアクチュエータ18はモータコントロールチ
ップ20の直接の制御下にあり、エレクトロニクスAS
IC28のモータ制御回路(図1においては図示されて
いない)および、またはマイクロプロセッサ26によっ
て与えられる信号からアナログ駆動電流を生成する。
【0030】プリアンプ/書込ドライバ/ヘッド選択回
路22は各ヘッド16に接続され、読出または書込の際
に特定のヘッドを選択するよう働き、読出の際にアナロ
グ信号をプリアンプし、書込動作の際にはデジタル書込
信号をヘッドに送る。読出/書込チャネルASIC24
は回路22に接続され、書込の際に書込事前補償を与
え、読出の際にデータクロックを回復し、かつ入来アナ
ログ信号のピークを検出する。プログラムされたマイク
ロプロセッサ26はディスクドライブ10のすべての活
動を管理し、バス構造50を介してドライブエレクトロ
ニクスASIC28内のマイクロプロセッサインタフェ
ース34と直接接続される。マイクロプロセッサインタ
フェース34によってマイクロプロセッサ26は、以下
で簡単に記載する態様において、各リング発振器28内
のサンプルレジスタ64およびクロック制御レジスタ5
8を含めてオンボードレジスタに直接アクセスすること
ができる。。マイクロプロセッサインタフェース34に
よって、マイクロプロセッサ26はさらにバス構造48
を介してモータドライバ回路20、プリアンプ/ヘッド
選択ASIC22、および読出/書込チャネル24への
アクセスを可能にする。
【0031】ディスクドライブエレクトロニクスASI
C28は3つのリング発振器32A、32B、および3
2C、マイクロプロセッサ/ASICインタフェース3
4、水晶発振器36、DRAMバッファコントローラ3
8、エンコーダ/デコーダ(ENDEC)と並直列変換
器/直並列変換器(SERDES)とを含むシーケンサ
40、およびホストインタフェースバスコントローラ4
2を含む。バスコントローラ42はSCSIもしくはA
Tバス、またはPCMCIのような、バス構造51を介
して、ホストコンピュータシステムのバスレベルインタ
フェースにディスクドライブが直接接続できるようにす
る。選択されたデータ表面のデータトラック内に組込ま
れたサーボセクタから選択ヘッド16によって読出され
たサーボ制御パターンを検出するためのサーボパターン
検出器44も設けられている。ディスクドライブの構造
および機能のさらなる記載は、「高容量サブマイクロウ
ィンチェスタ固定ディスクドライブ」と題されるマチャ
ド(Machado )らへの米国特許第5,255,136号
にあり、ここに引用により援用される。
【0032】リング発振器クロッキング回路32A、3
2Bおよび32Cも好ましくはディスクエレクトロニク
スASIC28内に含まれるが、ディスクドライブ10
の他のASICに統合することもできる。各回路32は
たとえば40MHzの1個の水晶発振器回路(外部クリ
スタル11に接続される)からの経路37を介して基準
クロックを受取る。発振器32AはDRAMバッファコ
ントローラ38に調整可能な50−60MHzのクロッ
ク信号を与え、発振器32Bは調整可能な32MHzの
クロックをマイクロコントローラ26に与え、発振器3
2Cは、インタフェースバスコントローラ42に別の調
整可能なクロックを与えるが、これはディスクホストバ
ス転送速度に依存する。
【0033】シーケンサ回路40およびホストバスイン
タフェースコントローラ回路42は、DRAMキャッシ
ュバッファ30につながるデータバス43に直接接続さ
れる。DRAMキャッシュバッファ30をアドレス指定
するためのアドレス信号は、DRAMキャッシュバッフ
ァ30をアドレス指定するだけでなく、そのメモリセル
を周期的にリフレッシュするために用いられる、行アド
レス選択(RAS)信号および列アドレス選択(CA
S)信号を含むが、これらの信号はDRAMバッファコ
ントローラ38によってアドレス/リフレッシュバス4
5を介してDRAMバッファ30に与えられる。図1に
おいては、DRAMバッファコントローラ38のリフレ
ッシュクロック(R)は、リング発振器32Aから出力
される調整可能な50−60MHzの信号では動作しな
いことに注意しなければならない。リフレッシュクロッ
クRは、コントローラ38内のリフレッシュカウンタへ
の経路37上の、たとえば40MHzのクリスタルクロ
ックのような安定した基準クロックによって与えられ、
それによりDRAMキャッシュバッファ30は既知の正
確なインターバルでリフレッシュされ、そのストレージ
セルがキャッシュバッファメモリ30を実現している特
定チップの許容差の範囲内(すなわち早すぎず、遅すぎ
ず)でリフレッシュされることを確実にする。図1にお
いてコントローラ38を介してDRAMをリフレッシュ
するために、水晶によって制御された基準周波数が示さ
れるが、本発明に従った調整可能な周波数リング発振器
をDRAMリフレッシュのために用いることができる。
ただし、発振器はそのリフレッシュウィンドウ内におい
て確実に動作するのに十分な周波数調整を有しなければ
ならない。
【0034】図1で示されるように、経路53上のイネ
ーブル信号はNAND機能52の1つの入力に与えられ
るが、NAND52は経路54にCLOCK_OUT信
号を出力する。この信号は調整可能な遅延線55に送ら
れる。調整可能な遅延線の出力56はNAND構造52
の第2の入力にフィードバックされる。NANDゲート
構造52は信号変換の少なくとも1つの段を与える(イ
ンバータ段の奇数の倍数でもよい)。遅延線55は発振
を維持するために必要な遅延を与える。こうして、図1
の配置はリング発振器を構成する。図1において、イン
バータゲート52は2入力NANDゲートとして示さ
れ、入力53はゲート52を通してフィードバック発振
を可能にするためのイネーブル制御線を与える。線53
を立上げることは、ゲート52内にエッジ状態を作り、
それによって調整可能な遅延線55によって与えられる
遅延によって大部分決定されるレートでもって、ループ
のフィードバック発振をトリガする。
【0035】リング発振器の特定の一例である32Aに
おいて、クロック出力線54はたとえば50から60M
Hzの範囲内において、プログラム可能/調整可能な周
波数を与える。この信号はDRAMバッファコントロー
ラをクロッキングするために用いられ、これによって効
率のよい高い周波数でもってDRAM30に対するユー
ザデータブロックの入力および出力転送がクロック動作
され、全体のユーザデータブロック転送速度を向上させ
る。
【0036】調整可能な遅延線構造55の調整は、マイ
クロ/ASICインタフェース構造34およびクロック
制御レジスタ58を介して、マイクロコントローラ26
の直接の制御下にある。サンプルレジスタ64にある実
際のタイミングサンプルに基づいて、マイクロプロセッ
サ26はクロック制御レジスタ58に対してクロック周
波数調整値を周期的に計算しかつ与える。グレーコード
エンコーダ60はクロック制御ラッチ58にある制御値
をグレーコード化された制御に変え、この値は経路61
を介して与えられて、発振を止めることなく、かつ経路
54のクロック出力に望ましくないグリッチをもたらす
ことなく、遅延構造55の実際の遅延を調整する。遅延
構造55が経路61によって与えられた制御値によって
調整されると、リング発振器32の周波数は変わる。こ
れから記載する他の回路は実際のクロッキング周波数を
モニタし、マイクロコントローラ26への制御フィード
バックを与える。
【0037】周波数モニタ構造は6ビット(64で割
る)カウンタ62を含み、経路54のリング発振器出力
クロックによってクロッキングされるよう接続されたク
ロック入力を有する。カウンタ62からの出力は、サン
プルレジスタ64の入力として与えられる。サンプルレ
ジスタ64はクロック線72上の制御を介して周期的な
インターバルでクロック動作され、クロッキングされた
場合に、カウンタ62のその時のカウントはデジタルク
ロックサイクルカウントとして、サンプルレジスタ64
にロードされ、そこで保持される。デジタルクロックサ
イクルカウントがサンプルレジスタ64にロードされて
からしばらくして、6ビットカウンタは経路74上の信
号によってリセットされる。
【0038】マイクロコントローラ26はマイクロコン
トローラインタフェース34を介してサンプルレジスタ
64への直接アクセス経路を有し、それによって各々の
ラッチされたデジタルクロックサイクルカウントを周期
的に得て、所定の周波数制御粒度範囲内において、デジ
タルクロックサイクルカウントと予めロードされたクロ
ック出力周波数設定点との差異をとることによって差異
値を計算することができる。次に、差異値は、マイクロ
コントローラ26によって新しいタップ選択値に変換さ
れる。この新しいタップ選択値はインタフェース34を
介してクロック制御レジスタ58にロードされ、デジタ
ルクロックサイクルカウントとクロック出力周波数設定
点との間で平衡(すなわち差異値はゼロである)を保つ
ために、調整可能遅延線55のタップを調整するために
用いられる。差異値がゼロの場合、タップ調整は不要で
あり、新しいタップ選択値は出力されない。カウンタ6
2の実際の大きさは、ロールオーバすることなく、調整
可能な範囲内においてどの値にも達することができるよ
う十分大きくなければならない。カウンタ62が2倍ま
たは3倍にクロッキングされた場合にロールオーバを防
ぐために、最上位ビットの位置は一旦セットされると
「固定」され、これはカウンタが経路74上の信号を介
してリセットされるまで固定される。下位5ビットの位
置はロールオーバするが、一旦セットされると最も高位
のビット位置はその論理値を維持し、それによってロー
ルオーバ状態の場合に、カウンタ62が得た誤ったクロ
ックサイクルカウントを大幅に減らす。これにより、マ
イクロプロセッサが誤ってその正しい公称範囲から非常
に高い周波数にCLOCK_OUT周波数を調整しよう
とするのを妨げる。
【0039】5ビット(32で割る)カウンタ68は、
水晶発振器36から、クロック経路37を介して正確な
40MHzの水晶制御クロック信号を受取る。カウンタ
68は、その最大カウント値に達するごとにゼロにロー
ルオーバするよう接続される。5ビットカウンタ68が
ロールオーバするごとに、その出力はデータシンクロナ
イザ回路70に渡される。データシンクロナイザ回路7
0はカウントロールオーバ値を経路54上のリング発振
器出力信号と同期させて、同期化されたロールオーバ出
力制御を生成する。これは直接サンプルレジスタ64に
渡されて、そのとき6ビットカウンタ62にあるカウン
トをラッチさせる。
【0040】データシンクロナイザ70は7つのフリッ
プフロップを含み、サンプル制御信号を経路54上のC
LOCK_OUT信号と同期させる。データシンクロナ
イザ70の目的は、6ビットのCLOCK_OUTカウ
ンタ62が達したカウントをサンプルレジスタ64に転
送させ、マイクロプロセッサ26によって後で読出され
るようセーブするための制御を与えることである。たと
えば、50MHzを生成するためには、理想的なカウン
トは40である。50MHzにおいて、基準カウンタ6
8が40MHz基準クロックである32カウントのロー
ルオーバカウント値に達したときに、サンプルカウンタ
62は40のカウントに達する。サンプルカウンタ62
が達する実際のカウント値は40より大きい、小さい、
または40であるかもしれず、基準カウンタロールオー
バで達した実際のカウント値はサンプルレジスタ64で
捕捉され、クロック32Aをポーリングする際にマイク
ロプロセッサ26によって読出されるために保持され
る。
【0041】そのカウント値がクロックサンプルレジス
タ64に転送されかつそこで保持されると、カウンタリ
セット信号が経路74を介して同期回路70より出力さ
れ、6ビットカウンタ62をクリアし、経路54の次の
入来リング発振器クロックパルスでもってゼロからのカ
ウントを開始させる。除数としての32の値は、所望の
リング周波数(50−60MHz)に鑑み選択される。
経路37上の40MHzのREF_CLOCKを32個
カウントするインターバルにおいて、リング発振器の6
ビットカウンタ62が達するカウントの数は、たとえば
ステップ当り0.5ナノ秒の周波数調整ステップ分解能
(粒度)を得る。好ましくは、経路54上の公称周波数
出力CLOCK_OUTは50−60MHz±5%であ
る。この周波数調整許容差が選択されるのは、遅延線に
沿った調整ステップはその数(粒状)が限定されている
ので、リング発振器周波数を無限の精度で制御するのは
実際的ではないからである。
【0042】上記で説明したように、マイクロプロセッ
サ26内に実施される制御アルゴリズムは、サンプルレ
ジスタ64から引出された各クロックサイクルカウント
値から、CLOCK_OUT信号が公称の周波数(「設
定点」)より上または下であるかどうかを決定する。リ
ング発振器32は必要ならポーリングおよび調整される
必要がある、すなわち信頼できる動作を確実にするため
に1秒当り1回調整する必要があるが、実際には、マイ
クロプロセッサ26はたとえば35ミリ秒ごとにサンプ
ルレジスタ64からクロックサイクルカウント値を引出
す。マイクロプロセッサ26が行なう特定の計算は従来
的なものであり、詳細には説明しない。ただし、これら
の計算はサーボ制御ループ内においてヘッド位置を制御
するタスク、またはホストバス52、ホストインタフェ
ースバスコントローラ42、DRAMキャッシュバッフ
ァ30、シーケンサ40、読出/書込チャネル24、お
よびプリアンプ/ヘッド選択回路22を介してディスク
12とホストとの間のデータブロックの転送を管理する
タスクなどのように、他のより重要なタスクで占められ
ていない場合、マイクロプロセッサ26によって一般的
に行なわれるいくつかの背景的なルーチンの1つである
ことに注意しなければならない。
【0043】実際のクロック周波数が公称値より大きけ
れば、新しいタップ選択値が生成されてマイクロプロセ
ッサ26によってクロック制御レジスタ58に書込まれ
る。レジスタ58の新しい値は遅延線55を長くしてク
ロック周波数を遅らせるためにタップの選択を調整す
る。実際のクロック周波数が公称値より小さければ、異
なるタップ選択値が計算されてクロックレジスタ58に
書込まれ、遅延線を短くしかつクロック周波数をスピー
ドアップするためのタップを選択する。制御アルゴリズ
ムは、リング発振器が利用できる最も低い周波数(すな
わち最も遅いリング)から発振を開始させ、次に1度に
1タップステップで増分することにより、進行中の発振
周波数の増加を命令する。リング発振器32に対して2
つの制御目的がある。1つは、発振器が受入れられる周
波数より高い周波数に切換わらないようにすることであ
る。なぜならクロック動作された回路がエラーとなるか
らである。さらに、タップ選択はグリッチを発生しては
ならない。なぜならグリッチもクロック動作された回路
を故障させるからである。
【0044】マイクロプロセッサ26は、経路54のC
LOCK_OUTクロック信号に対して非同期的に動作
することは、当業者にとって理解される。この2つの処
理において非同期性があるので、マイクロプロセッサ2
6はサンプルカウンタ64が更新される瞬間にそのサン
プルカウンタ64を読出そうと試みることは考えられ
る。このような衝突を避けるために、サンプルレジスタ
64内においてパイプラインアーキテクチャが設けられ
ている。この配置は、制御ループにおいて1つのサンプ
ル遅れが起こることを意味する。マイクロプロセッサ2
6がシステムリセットの後初めてサンプルレジスタ64
を読出すと、その値は捨てられる。しかし、サンプルレ
ジスタ64を読出す処理によってパイプラインが整えら
れ、有効なカウントが捉えられ保持される。マイクロプ
ロセッサ26が次のサンプリングインターバルでサンプ
ルレジスタ64を読出すと、その保持された値が読出さ
れ、サンプルレジスタ64はクリアされて次のサンプル
のために準備が整う。したがって、マイクロプロセッサ
26が読出すサンプルインターバルと実際のサンプルの
間に、常に1つのサンプル遅れがある。
【0045】図2を参照して、調整可能遅延線構造55
が詳細に示される。図2において、経路61のグレーコ
ード化された制御の3つの上位ビット値[4:2]は、
第1の同期回路80を通り、グレーコード化制御値のこ
れらの上位ビット値は経路82を通して入ってくるMU
X8CK信号と同期させる。MUX8CKクロッキング
信号は、8:1マルチプレクサ88の出力経路90に接
続される4倍単位遅延(4×D)86の出力として生成
される。同期化された上位ビット値は、8個の利用でき
るタップ(0−7)の1つを選択するために、マルチプ
レクサ88に与えられる。図2で示されるように、タッ
プはグレーコード化制御と一致して選択され、第3の物
理的なタップ(一般に2の参照番号がつけられている)
を選択するためには、「三」に対するグレーコード化2
進パターン(11b)によってそのタップが選択され
る。同様に、5番目のタップは「六」の2進パターンに
よって選択され、6番目のタップは「七」の2進パター
ンによって選択され、7番目のタップは「五」の2進パ
ターンによって選択され、8番目のタップは「四」の2
進パターンによって選択される。
【0046】経路61上のグレーコード化制御の2つの
下位ビット値[1:0]は第2の異なる同期回路92を
通り、グレーコード化制御のこれらの下位ビット値は経
路94を通して入来するMUX4CK信号と同期化され
る。MUX4CKクロッキング信号は、マルチプレクサ
88の出力経路90に接続される3倍単位遅延(3×
D)98の出力として生成される。同期化された下位ビ
ット値は、4:1マルチプレクサ100の4入力のうち
の1つを選択するために与えられ、マルチプレクサ10
0の出力は上記で説明したように、リング発振器フィー
ドバック経路56を与える。8:1マルチプレクサ88
の場合のように、4:1マルチプレクサのタップはグレ
ーコードと一致して接続される。したがって、3番目の
タップは「三」の2進パターンによって選択され、4番
目のタップは「二」の2進グレーコード化パターンによ
って選択される。
【0047】さらに、MUXSEL[4:0]の最下位
の2ビット位置は異なる同期回路92を通り、これは
4:1MUXの出力から3倍の遅延によって生成される
MUX4CKと同期される。4:1マルチプレクサ10
0は、たとえばタップ3からタップ0にスイッチングさ
れるよう形成される。これらのタップは明らかに隣接す
るタップではない。遅延Dの各ユニットによってタップ
選択が進められると、4:1マルチプレクサ100内で
タップ選択を制御するカウント制御値の下位2ビット
は、たとえばタップ0、タップ1、タップ2、3、0、
1、2、などと複数回ロールオーバする。それぞれのロ
ールオーバは、8:1マルチプレクサ88の4×D遅延
タップが現行のタップから隣接するタップにスイッチさ
れると起こる。4:1マルチプレクサのタップ3および
タップ0での遅延は隣接していない。なぜなら遅延タッ
プ3は遅延Dの3つのユニットを有し、遅延0は遅延D
のユニットを有しないからである。4:1マルチプレク
サ100の出力が3つの完全な遅延(3×D)によって
遅延されて経路94上にクロックMUX4CKを発生さ
せるなら、経路54の出力されるリング発振器クロッキ
ング信号にグリッチを引起こすことなく、4:1マルチ
プレクサの一方端(たとえばタップ3)から他方端(た
とえばタップ0)に実際的にはスイッチングする。これ
は、マルチプレクサ88およびマルチプレクサ100の
両方のゼロタップでの発振器リングを通る伝播遅延は、
遅延バーニアとして働く、4:1マルチプレクサ100
によって選択される1ユニット遅延線102、2ユニッ
ト遅延線104、および3ユニット遅延線106によっ
て与えられるユニット遅延よりはるかに大きいからであ
る。同じ条件は8:1マルチプレクサ88に対しては当
てはまらない。なぜなら遅延110−122によって与
えられる32の遅延ユニットは、ゼロタップが選択され
たリング遅延構造を通る伝播遅延より大きいからであ
る。
【0048】4:1マルチプレクサ100に沿って4つ
のタップがあるので、3つの直列接続される遅延ユニッ
ト(D)素子102、104、および106がある。
4:1マルチプレクサ100の4つのタップは、このD
直列遅延ネットワークのノード間および端部に接続され
る。同様に、8:1マルチプレクサ88に沿って8個の
タップがあるので、7個の直列接続される4倍ユニット
遅延(4×D)110、112、114、116、11
8、120および122があり、8個のタップはこの4
×D直列遅延ネットワークの間のノードおよび端部に接
続される。したがって、当業者なら、4:1マルチプレ
クサ100は微細なまたは増分(バーニア)遅延調整を
与え、8:1マルチプレクサ88は粗い遅延調整を与
え、各々の調整の増分は4:1マルチプレクサ100の
4倍である。
【0049】リング発振器NAND構造52は図2にお
いては多少異なって示される。このより詳細な図におい
て、リング発振器を形成するのに接続される論理素子
は、デジタルインバータ108と、8:1マルチプレク
サ88(および0から7の遅延素子4×D)と、4:1
マルチプレクサ100(0から3ユニット遅延素子D)
と、最初のフィードバック発振をトリガするためにフィ
ードバック経路56および経路53のイネーブル信号を
合わせるANDゲート124とを含む。リング内におい
てORゲート126も示され、回路を通して連続する静
的テストを可能にする。連続テスト目的のために、テス
トイン値が、ORゲート126の入力に繋がる線125
を介して与えられる。リング発振器32Aからの出力
は、ORゲート126の出力から経路54を介して与え
られる。OUT_CLK経路54にはユニット遅延素子
128も接続され、これはインバータ段108の入力に
接続され、フィードバック経路を完成させる。ユニット
遅延108は、リング発振器ループは、信号が遅延12
8、インバータ108、マルチプレクサ88(遅延11
0−122なし)、マルチプレクサ100(遅延102
−106なし)、ANDゲート124およびORゲート
126を通るよりも早く発振できないことを意味する。
最も長い遅延経路は、8:1マルチプレクサ88が4×
D122の出力での8番目のタップを選択する場合およ
び4:1マルチプレクサ100が遅延D106の出力で
の4番目のタップを選択する場合に与えられ、それによ
りインバータ108と直列に合計32ユニットの遅延が
与えられる。
【0050】図3は、従来的な設計に従う4:1マルチ
プレクサ100の構造を示す。図3のマルチプレクサで
は、5ビット制御バス96の2つの下位制御線[1]お
よび[0]は、それぞれインバータ段130および13
2に入る。この場合、3つの2:1マルチプレクサ論理
ユニットがある。第1のユニットは2つのANDゲート
134および136とORゲート138とを含む。第2
のユニットは2つのANDゲート140および142と
ORゲート144とを含む。第3のユニットは2つのA
NDゲート146および148と、ORゲート150と
を含む。第1および第2の2:1マルチプレクサユニッ
トは第3のマルチプレクサユニットに接続され、ORゲ
ート150からの出力は4:1出力経路56を与える。
制御ワードの最下位ビット位置[0]は第1および第2
の2:1マルチプレクサ論理ユニットの両方の入力選択
を制御するが、経路96の制御ワードの次のビット位置
[1]は第3の2:1マルチプレクサユニットを制御
し、これははじめの2つのユニットの出力のどちらかを
選択し、出力56を与える。8:1マルチプレクサ88
は同様に2つの4:1マルチプレクサとさらなる出力
2:1論理ユニットを含んでもよい。
【0051】調整可能な遅延線機能55は遅延線の入力
を駆動させる組込まれた遅延線の多くの段の1つを選択
し、遅延ループを閉じる。ある時点において、経路54
のリング発振器32Aの出力が、たとえばDRAMバッ
ファコントローラ38によってクロックとして用いられ
ている間、調整可能な遅延機能55内に起こる温度また
は電圧によって誘起された遅延変化に対応するために、
ループ遅延を調整する必要がある。本発明の目的は、現
行の出力波形周期から新しい波形周期に遷移することに
より、この周波数の遷移の間に他の第3の波形周期(グ
リッチ)を生成しないことによって、遅延機能55の調
整を可能にすることである。
【0052】本発明は2つの技術の組合せを用いること
によってこの目的を達成する。まず、調整するべき調整
可能な遅延線の現在の出力が、マルチプレクサ88およ
び100の制御線の変化を同期化させるために用いられ
る。タップの変更が、既知のまたは制限された調整増分
によって、より小さい遅延またはより大きい遅延におい
て、隣接する遅延段のみで行なわれるという制約が与え
られると、マルチプレクサ88および100への制御線
の同期化された遷移は、3つの可能な遅延選択(すなわ
ち、現行のタップ、隣接するより長い線のタップ、およ
び隣接するより短い線のタップ)が既知の状態にある場
合に起こることができる。
【0053】第2に、2nから1マルチプレクサ回路の
従来的な設計によって、各選択制御線を平行に1つ以上
の2:1マルチプレクサユニットに接続する。本発明に
よって、他の出力に対して他の入力状態を不注意に渡す
ことなく、対象の入力の状態間での選択遷移を可能にす
る。制御線がマルチプレクサに対する変化として1タッ
プごとに1本の線の遷移に制約されているのなら、遅延
出力56に向かう経路内においては1つの2:1マルチ
プレクサ選択ユニットが変化する。さらに、特定の2:
1機能の入力が既知であり、かつ望ましい状態にあるこ
とがわかっているのなら、所望されない出力はそこから
は出ない。本発明のリング発振器設計では、連続数値が
1ビットの遷移(グレーコード制御)によってのみ分け
られている制御ワードに変換されるようなコードに二進
タップ選択コードをコード化することにより、この制約
が達成される。8:1マルチプレクサ88に対して3ビ
ット制御が必要であり、かつ4:1マルチプレクサ10
0に対して2ビットの制御のみが必要であるので、クロ
ック制御レジスタ58にストアされる5ビット制御ワー
ドは、次のようなグレーコードに従って、8:1マルチ
プレクサ88内におけるタップ選択を制御する3つの高
位ビットと、4:1マルチプレクサ100内におけるタ
ップ選択を制御する2つの下位ビットとに分けられる。
【0054】
【数1】 グレーコードは特定のマルチプレクサアーキテクチャに
従って選択される。言い換えると、マルチプレクサは1
本だけの制御線の状態が変わると、関係する遷移は電気
的に隣接するマルチプレクサユニット間のみであるとい
うアーキテクチャを持たなければならない。
【0055】図4は、経路54の高い周波数リング発振
器CLOCK_OUT信号と、水晶発振器からの経路3
7の低い周波数REF_CLOCK信号との間の非同期
性を示す。図4の丸で囲まれた部分は、3つの制御信号
XSAMP1、SAMP1およびSAMPCLRNを示
す。これら3つの制御はサンプルレジスタ64がサンプ
ルカウント、たとえば38(16進)を得るのに必要な
タイミングを与え、その後で6ビットサンプルカウンタ
62がクリアされる。したがって、SAMP1は同期回
路70からの制御経路72を介して与えられて、サンプ
ルレジスタ64に現行のカウントをラッチさせ、SAM
PCLRNは経路74を介して与えられてカウンタ62
をクリアする。サンプルカウントがサンプルレジスタ6
4にラッチされると、その値はマイクロプロセッサ26
によって読出される。図5は図4の波形(REF_CL
OCKを除く)をより長い時間軸で示し、カウントをサ
ンプルレジスタ64にラッチする周期が示される。カウ
ントはマイクロプロセッサ26によってポーリングさ
れ、訂正値が計算されて用いられる。
【0056】図6において丸で囲まれた領域はCLOC
K_OUT信号の最大周波数調整を示し、周波数が最も
遅い設定から最も速い設定に変わる。この例において、
調整はたとえば1度に1調整ステップで行なわれ、最大
範囲の調整を得るにはいくつかのタップ選択調整サイク
ルが起こる。遅延線55を調整するためのタップ選択値
がクロック制御レジスタ58にロードされた後で、タッ
プ選択が起こる。タップ選択値がクロック制御レジスタ
にロードされると、CHANGE制御が自動的に生成さ
れ、アサートされる。次に、後の図9に関連して示され
る論理回路に従って、マルチプレクサテープゲートウィ
ンドウM4Gが生成される。8:1マルチプレクサ88
の出力での4×D遅延86は、8:1マルチプレクサ8
8の出力論理状態が、隣接するより長い遅延タップにス
イッチングされた場合に存在する出力の論理レベルと一
致するまで実際のタップ選択スイッチング動作を遅らせ
るために、「最悪遅延」として与えられる。言い換える
と、「最悪遅延」86を与えなければ、リング内におい
てより長い遅延経路でスイッチングした場合、出力は一
瞬一方のレベルに立上がってすぐ他方の正しいレベルに
スイッチングし、望ましくない高い周波数パルスまたは
スパイク(「グリッチ」)をもたらす。8:1マルチプ
レクサ88の現在の論理状態が、4×D最悪遅延86に
よって確実にされるように2つの隣接タップ位置の論理
状態と一致する場合、タップ選択が起こり、これはたと
えば図7および図8の8to1sel[2:0]波形図
で表わされる縦の棒およびゼロ(「|0」)によって示
される1から0へのバス変化として示される。
【0057】同様に、出力線90での3×D遅延98
は、そのいずれかのタップ位置へのスイッチングが行な
われるのなら、4:1マルチプレクサの出力論理状態が
結果の出力と一致するのを確実にするために与えられて
いる。4:1マルチプレクサのどのタップでも選択され
得る。なぜなら、微細なバーニア4:1遅延線100に
よって与えられる3つの可能なユニット遅延周期は、粗
の調整遅延線88の4×D周期内に起こる増分的遅延を
もたらすからである。3×D遅延は、タップのスイッチ
ングが8:1マルチプレクサ88で起こった後に4:1
マルチプレクサのタップ選択が起こるようにする。これ
は、図7および図8の4to1sel[1:]波形図に
おいて0から2(「|2」)の表示によるバス変化によ
って示される。しかし、8:1の粗の遅延マルチプレク
サ88と4:1の微細なバーニアマルチプレクサ100
とは互いに独立しているので、両マルチプレクサにおけ
るスイッチングは同時に行なわれ得る。現在の状態およ
び新しいタップの状態が一致する場合、経路54のCL
OCK_OUT信号において新しいエッジ(図6におい
て「新しいエッジ」と記される)が起こり、より速い
(または遅い)クロッキング速度での反復方形波クロッ
キング波形の始まりを示す。
【0058】図7および図8は望ましくないグリッチの
発生を防ぐために、タップの調整がアサートされる前に
調整可能な遅延線構造55内において存在すると決定さ
れる論理状態を示す。図7において、書込信号WSBF
RHが真となる場合に、マイクロプロセッサ26による
クロック制御レジスタ58への書込が起こる。図7の例
では、クロック制御レジスタ58は04(十六進)の値
を持っていたが、WSBFRHのアサートの後、03
(十六進)の値を持つ。これにより、タップ調整信号が
クロック制御レジスタ58によって出力される。次に、
タップ調整値(04(h)から03(h))はグレーコ
ード論理60によって新しい値(04(h)から02
(h))によってグレーコードされ、さらにCHANG
E制御信号のアサートを引起こす。このCHANGE制
御信号はMUX4クロック(これはCLOCK_OUT
信号の論理的反転である)と同期化される。これにより
信号M4Gが発生され、8:1マルチプレクサ88およ
び4:1マルチプレクサ100のタップ値の変更を可能
にする。変更される前に、制御経路84の8:1マルチ
プレクサタップ値は1(h)であり、その変更により0
(h)に変わる。同様に、変更の前に制御経路96上の
4:1マルチプレクサのタップ値は0(h)であり、そ
の後2(h)となる。(1から0の遷移は単一ビットの
変化であり、0から2ビットの変化も、単一ビットのグ
レーコード化変化をもたらす)。
【0059】本発明の動作をうまく行なうには、現行の
タップ位置、1つ長いタップ位置、および1つ短いタッ
プ位置のクロック波形がすべて同じレベルにある(また
は同じレベルに遷移する)ことであり、タップスイッチ
ングの瞬間に平衡状態にあるよう、マルチプレクサのタ
ップ変更が行なわれる必要がある。これらのレベルはハ
イまたはローであるが、CLOCK_OUT信号のレベ
ルまたは所望のレベルにある。こうして、影響を受ける
マルチプレクサの内部回路経路を介して、現行のタップ
から次のタップへの遷移は、常に2つの望ましい出力の
1つをもたらす。言い換えると、もしタップのスイッチ
ング時を制御しなければ、波形はたとえば現行のタップ
で立上がり、その信号がまだローであるときにより長い
タップにスイッチングし、次に再びより長いタップで立
上がって、望ましくないハイ・ロー・ハイ遷移(「グリ
ッチ」)をもたらすかもしれない。
【0060】したがって、図8において、図7の丸で囲
まれたスイッチング領域でのより拡大された時間軸を示
す波形のグループに対して、2本の縦の破線が記されて
いる。左の縦の破線は経路82のMUX8CKクロック
の立上がり縁と一致する。スイッチ値によって影響を受
ける8:1マルチプレクサ88の3つのタップは、dl
y[0]、dly[1]およびdly[2]である。こ
れらのレベルは、左の縦の破線のときはすべて論理ハイ
のレベルにある。これらのレベルがハイまたはローのど
ちらであるかは重要でないが、MUX8CK信号の立上
がり縁においては同じレベルであることが重要である。
【0061】4:1マルチプレクサ100について、図
8において右の縦の破線は経路96のMUX4CK信号
と一致することを示す。このグラフでは、MUX4CK
の立上がり縁時では、4:1マルチプレクサ100の4
つのタップ位置のdlyx[0−3]は論理ハイであ
り、4:1マルチプレクサ100のタップ間のスイッチ
ングは、経路54のリング発振器CLOCK_OUT信
号ストリームにおいてグリッチをもたらさない。
【0062】完全に同期しているシステムにおいて、ク
ロック制御レジスタ58は、出力において有効なタップ
選択値を与えるだけのクロックドレジスタとして実現さ
れる。このような構成において、レジスタ58の下流に
あるすべての回路は無効なデータに対して保護される必
要はない。この好ましい実施例においては、レジスタ5
8はASIC28でのゲートの数を減らすために、「透
明な」レジスタとして実現される。ゲートの数が減らさ
れた構造を用いるには、制御ゲート機構を設けなければ
ならない。図7および図8においてM4Gとして示され
るMUX4GATE信号は必要な制御ゲート機構を与
え、同期回路80および92のどちらかの実現を形成す
るゲート回路内に発生する。この回路の一例は図9に示
される。
【0063】図9において、マイクロプロセッサ26が
クロック制御レジスタ58にタップ制御値を書込むと、
制御WSBFRH信号がアサートされてレジスタ58を
可能化する。図7および図8に示されるこのWSBFR
H信号はフリップフロップ160もクロッキングする。
フリップフロップ160からの出力は図7および図8で
示されるCHANGE信号を与える。CHANGEは、
図7および図8においてoutclkとして示されるC
LOCK_OUT信号に対しても非同期化される。2つ
のフリップフロップ162および164が縦に並んで接
続され、同期M4GCK信号によって共通にクロッキン
グされる。フリップフロップ162および164は図9
で示されるように接続され、フリップフロップ164の
反転出力がフィードバックされてフリップフロップ16
0をリセットする。フリップフロップ164の非反転出
力はMUX4GATE信号を与える。この信号はAND
ゲート168においてMUX8CK信号と組合せられて
同期制御信号を発生する。この同期制御信号はラッチ1
70をイネーブルするために用いられ、ラッチ170は
8:1マルチプレクサ88のタップ選択値を制御経路8
9を介して渡す。同様のANDゲートおよびラッチが、
MUX4GATEおよびMUX4CK信号を同期化させ
るために与えられ、それにより制御経路96を介して
4:1マルチプレクサ100へのバーニアタップ選択値
の通過を同期化させる。
【0064】本発明の実施例を記載することにより、本
発明の目的が十分に達成されたことが理解されるであろ
う。さらに、本発明の精神および範囲から逸脱すること
なく、本発明の構成ならびに多様に異なる実施例および
応用において、様々な変更が可能であることは当業者に
よって理解されるであろう。ここに示される開示および
記載はあくまでも一例であり、いかなる意味においても
本発明を限定する意図はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に係る周波数調整可能なリング発
振器を含むハードディスクドライブのブロック図であ
る。
【図2】図1のリング発振器内の調整可能な遅延線構造
のより詳細なブロック図である。
【図3】図2の調整可能な遅延線構造内における従来的
な4:1マルチプレクサエレメントのより詳細なブロッ
ク図である。
【図4】基準クロック周波数より高い周波数でのリング
発振器クロック出力信号の動作および図1のリング発振
器回路のサンプルレジスタの動作を共通の時間軸に基づ
いて示す一連の波形図である。
【図5】図4のグラフの時間軸より長い共通の時間軸に
基づき、サンプルレジスタのサンプリング機能の周期を
示す一連の波形図である。
【図6】図1のリング発振器クロック出力として、第1
のより遅い周波数から第2のより速い周波数へのグリッ
チのないスイッチングを示す、共通の時間軸に基づく一
連の波形図である。
【図7】グリッチを防ぎかつ図1のリング発振器からの
クロック出力の割込がない態様で、図2の調整可能な遅
延線の同期制御を示す、共通の時間軸に基づく一連の波
形図である。
【図8】図7の時間軸より短い共通の時間軸に基づい
て、かつ一部の拡大をなす、一連の波形図である。
【図9】図7および図8に示される波形の1つとして示
される、MUX4GATE信号を発生するための論理ブ
ロック図である。
【符号の説明】
10 ハードディスクドライブ 20 モータドライブチップ 26 マイクロプロセッサ 28 ドライブエレクトロニクスASIC 30 DRAMキャッシュバッファチップ 22 プリアンプ/ヘッド選択書込ドライバチップ 24 読出/書込チャネルチップ 11 圧電クリスタル装置 36 水晶発振器 32A,32B,32C リング発振器 12 回転データ記憶ディスク 14 スピンモータ 16 トランスデューサヘッド 18 回転ボイスコイルアクチュエータ 34 マイクロプロセッサインタフェース 50 バス構造 64 サンプルレジスタ 58 クロック制御レジスタ 40 シーケンサ 42 ホストインタフェースバスコントローラ 51 バス構造 44 サーボパターン検出器 43 データバス 55 遅延線 52 NANDゲート構造 54 クロック出力線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スコット・イー・リッチモンド アメリカ合衆国、95117 カリフォルニア 州、サン・ホゼ、レキシントン・ドライ ブ、1446 (72)発明者 ウィリアム・アール・エイキン・ジュニア アメリカ合衆国、95037 カリフォルニア 州、モーガン・ヒル、ライト・アベニュ、 250

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定基準クロッキング信号を出力する基
    準クロックと、 少なくとも1個の反転ゲートと、前記反転ゲートの出力
    および入力間の経路において直列に接続されるデジタル
    トランスミッションゲートから形成される複数の遅延か
    らなるプログラム可能遅延線と、現在の調整可能なクロ
    ッキング信号を与えるためのクロック出力とからなる直
    列回路ループを含むデジタルリング発振器とを備え、前
    記複数のデジタルトランスミッションゲートに沿った一
    連のタップがあり、 前記プログラム遅延線はタップ選択値に従って一連のタ
    ップから選択するための少なくとも第1のマルチプレク
    サを含み、 クロック出力を安定基準クロッキング信号と比較して各
    比較に対してデジタルクロックサイクルカウントを発生
    するよう接続されるクロックモニタ回路と、 前記デジタルクロックサイクルカウントを受取り、前記
    デジタルクロックサイクルカウントと所望のクロック出
    力周波数設定点との関数として、前記第1のマルチプレ
    クサのタップ選択を制御するための新しいタップ選択値
    を発生しかつ出力するように接続されるプログラムされ
    たマイクロコントローラ手段と、 前記第1のマルチプレクサに与えられる新しいタップ選
    択値を、現在の調整可能なクロッキング信号に対して、
    かつ前記新しいタップ選択値の付与の後でデジタルリン
    グ発振器によって出力される後続の調整可能クロッキン
    グ信号の論理状態に対して、同期化するための同期手段
    とをさらに備える、クロック発生回路。
  2. 【請求項2】 前記プログラムされたマイクロコントロ
    ーラと前記同期手段との間の制御経路において、プログ
    ラム可能な遅延線手段を制御するためのグレーコードと
    して制御値をコード化するための、グレーコードエンコ
    ード回路をさらに備える、請求項1に記載のクロック発
    生回路。
  3. 【請求項3】 前記基準クロックは水晶共振器と前記水
    晶共振器に接続される水晶発振器とを含み、前記安定基
    準クロッキング信号を発生および出力する、請求項1に
    記載のクロック発生回路。
  4. 【請求項4】 前記基準クロックは4×の周波数で安定
    デジタル基準周波数信号を発生し、前記リング発振器は
    5x±iの周波数を有するデジタル信号として前記クロ
    ック出力を発生し、ここでxは整数であり、iはグレー
    コード化制御値に応答する前記プログラム可能遅延線手
    段の周波数調整の範囲に等しい、請求項3に記載のクロ
    ック発生回路。
  5. 【請求項5】 前記プログラム可能な遅延線は、前記第
    1のマルチプレクサが接続されて粗の遅延調整を与える
    第1の遅延線を含み、さらに直列回路ループ内の第1の
    遅延線と直列に複数のデジタルトランスミッションゲー
    トからなる第2の遅延線と、前記第2の遅延線に沿って
    タップに接続され微細な遅延調整を与える第2のマルチ
    プレクサとを含み、前記同期手段は前記第1のマルチプ
    レクサにおけるタップ選択を制御するための第1の制御
    経路を与え、かつ前記第2のマルチプレクサにおいてタ
    ップ選択を制御するための第2の制御経路を与える、請
    求項1に記載のクロック発生回路。
  6. 【請求項6】 前記デジタルトランスミッションゲート
    から形成される複数の遅延の各々は、単位遅延Dのn倍
    の遅延を与えるための一連のデジタルトランスミッショ
    ンゲートを含み、ここでnは整数倍であり、前記第2の
    遅延線のタップ間の各遅延インターバルは単位遅延Dを
    与える、請求項5に記載のクロック発生回路。
  7. 【請求項7】 前記クロックモニタ回路は、前記クロッ
    ク出力の調整可能なクロッキング信号によってクロック
    動作される第1のカウンタと、所定のサンプルカウント
    をカウントするために、前記安定デジタル基準周波数信
    号によってクロック動作される第2のカウンタと、サン
    プルレジスタクロッキング信号を与えるためにサンプル
    カウントによってクロック動作される同期回路と、前記
    第1のカウンタに接続され、前記サンプルレジスタクロ
    ッキング信号に応答して第1のカウンタが達したカウン
    トをラッチングするためのサンプルレジスタとを含み、
    前記サンプルレジスタはラッチされたカウントをデジタ
    ルクロックサイクルカウントとして、プログラムされた
    マイクロコントローラ手段に与える、請求項1に記載の
    クロック発生回路。
  8. 【請求項8】 デジタルトランスミッションゲートから
    形成される複数の遅延からなるプログラム可能な遅延線
    と、一連のタップからタップを選択する第1のマルチプ
    レクサと、前記同期手段とを含む前記デジタルリング発
    振器直列回路ループは、応用の特定集積回路内において
    回路として形成され、さらに前記応用特定集積回路が前
    記マイクロプロセッサと動作的に相互接続されることを
    可能にするマイクロプロセッサインタフェース手段を含
    む、請求項1に記載のクロック発生回路。
  9. 【請求項9】 1つのマイクロプロセッサによって制御
    される複数個のデジタルリング発振器をさらに備え、各
    リング発振器は、デジタルトランスミッションゲートか
    ら形成される複数の遅延からなるプログラム可能遅延線
    と、一連のタップ間で選択するための第1のマルチプレ
    クサと、前記同期手段とを含む前記デジタルリング発振
    器直列回路ループを含んで、前記応用特定集積回路内に
    形成される、請求項8に記載のクロック発生回路。
  10. 【請求項10】 タップ選択値を保持しかつ前記マイク
    ロプロセッサインタフェース手段を介して前記マイクロ
    プロセッサと動作的に接続されるクロック制御レジスタ
    をさらに備え、これにより前記マイクロプロセッサが前
    記タップ選択値をクロック制御レジスタに書込むと、前
    記同期手段は動作して前記第1のマルチプレクサのタッ
    プ選択を、現在の調整可能なクロッキング信号に対し
    て、および新しいタップ選択値の付与の後前記デジタル
    リング発振器によって出力されるべき後続の調整可能な
    クロッキング信号の論理状態に対して、同期化させる、
    請求項8に記載のクロック信号。
  11. 【請求項11】 大規模デジタル集積回路内の複数の機
    能の1つとして形成される調整可能なリング発振器回路
    であって、外部基準周波数共振器手段とプログラムされ
    たデジタルマイクロプロセッサとを含み、前記調整可能
    なリング発振器回路の周波数調整を制御し、前記大規模
    デジタル集積回路は、 前記外部基準周波数共振器に接続され、安定基準クロッ
    キング信号を発生および出力するための基準クロック
    と、 少なくとも1つの反転ゲートと、前記反転ゲートの出力
    および入力間の経路において直列に接続されるデジタル
    トランスミッションゲートから形成される複数の遅延か
    らなるプログラム可能な遅延線と、現在の調整可能なク
    ロッキング信号を与えるためのリング発振器クロック出
    力とからなる直列回路とを備え、前記複数のデジタルト
    ランスミッションゲートに沿って一連のタップがあり、 タップ選択制御値に従って、一連のタップ間から選択す
    るための少なくとも第1のマルチプレクサと、 前記クロック出力を前記安定基準クロッキング出力と比
    較して、各比較に対してデジタルクロックサイクルカウ
    ントを発生するためのクロックモニタ回路と、 前記プログラムされたデジタルマイクロプロセッサから
    のタップ選択制御信号を、現在の調整可能なクロッキン
    グ信号に対して、および前記タップ選択の後、前記デジ
    タルリング発振器から出力される後続の調整可能なクロ
    ッキング信号の論理状態に対して、同期させるために、
    タップスイッチング制御信号を発生するための同期回路
    と、 前記集積回路を前記プログラムされたデジタルマイクロ
    プロセッサに接続するためのインタフェースとをさらに
    備え、 前記プログラムされたデジタルマイクロプロセッサは前
    記インタフェースを介して前記大規模集積回路に接続さ
    れ、前記デジタルクロックサイクルカウントを周期的に
    受取るようプログラムされ、かつ前記インタフェースを
    介して前記第1のマルチプレクサのタップ選択を制御す
    るための前記タップ選択制御信号を発生して前記同期回
    路に与え、前記タップ選択制御値は、前記デジタルクロ
    ックサイクルカウントおよび所望のクロック出力周波数
    設定点の関数として前記マイクロプロセッサによって生
    成される、調整可能なリング発振器回路。
  12. 【請求項12】 前記外部基準周波数共振器は水晶を含
    む、請求項11に記載の調整可能なリング発振器回路。
  13. 【請求項13】 前記クロックモニタ回路は、前記リン
    グ発振器クロック出力の調整可能なクロッキング信号に
    よってクロック動作される第1のカウンタと、前記安定
    デジタル基準クロッキング信号によってクロック動作さ
    れ、所定のサンプルカウントにカウントするための第2
    のカウンタと、サンプルレジスタクロッキング信号を与
    えるためにサンプルカウントによってクロック動作され
    る同期回路と、前記第1のカウンタに接続され、前記サ
    ンプルレジスタクロッキング信号に応答して前記第1の
    カウンタが達したカウントをラッチングするためのサン
    プルレジスタとを含み、前記サンプルレジスタは前記ラ
    ッチされたカウントを、デジタルクロックサイクルカウ
    ントとして、前記インタフェースを介して前記プログラ
    ムされたマイクロコントローラ手段に与える、請求項1
    1に記載の調整可能なリング発振器回路。
  14. 【請求項14】 前記プログラム可能な遅延線は縦続接
    続される複数のトランスミッションゲートのグループの
    第1の遅延線を含み、各グループは単位遅延周期Dの整
    数倍に等しい遅延を与え、そこに前記第1のマルチプレ
    クサが接続されて粗の遅延調整を与え、前記直列回路ル
    ープ内の前記第1の遅延線と直列に複数のデジタルトラ
    ンスミッションゲートから形成される第2の遅延線をさ
    らに含み、前記第2の遅延線はタップ間に単位遅延周期
    Dを与えるために配置され、微細な遅延調整を与えるた
    めに、前記第2の遅延線に沿ってタップに接続される第
    2のマルチプレクサを含み、前記同期手段は前記第1の
    マルチプレクサにおけるタップ選択を制御するための第
    1の同期化された制御経路を与え、かつ前記第2のマル
    チプレクサにおけるタップ選択を制御するための第2の
    同期化された制御経路を与える、請求項11に記載の調
    整可能なリング発振器回路。
  15. 【請求項15】 前記同期回路は複数のフリップフロッ
    プを含み、第1のフリップフロップは前記プログラムさ
    れたマイクロプロセッサが与えるタップ選択制御値と同
    期してクロック動作され、少なくとも第2のフリップフ
    ロップは現在の調整可能なクロッキング信号と同期して
    クロック動作されて、タップスイッチング制御信号を発
    生し、前記タップスイッチング制御信号によって制御さ
    れ、前記第1のマルチプレクサへの前記タップ選択制御
    値をゲート動作させるための制御ゲートとを含む、請求
    項11に記載の調整可能なリング発振器回路。
  16. 【請求項16】 前記第1のマルチプレクサに付与する
    前に、タップ選択制御値をグレーコード化されたタップ
    選択制御値にグレーコード化するためのグレーコード論
    理回路をさらに備え、前記第1のマルチプレクサは前記
    グレーコード化されたタップ選択制御値のグレーコード
    に従って隣接するタップを選択するよう接続される、請
    求項11に記載の調整可能なリング発振器回路。
JP7139579A 1994-06-07 1995-06-06 クロック発生回路および調整可能リング発振器回路 Withdrawn JPH0879060A (ja)

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