JPH0877481A - 認識装置および行動監視システム - Google Patents

認識装置および行動監視システム

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Publication number
JPH0877481A
JPH0877481A JP6244954A JP24495494A JPH0877481A JP H0877481 A JPH0877481 A JP H0877481A JP 6244954 A JP6244954 A JP 6244954A JP 24495494 A JP24495494 A JP 24495494A JP H0877481 A JPH0877481 A JP H0877481A
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JP
Japan
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abnormality
signal
wearer
telephone line
transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP6244954A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Tsutsumi
康弘 堤
Toshihiro Tajima
年浩 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Publication of JPH0877481A publication Critical patent/JPH0877481A/ja
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被介護者に生じた異常事態を検出し,そのと
きの状況を外部に送信する。 【構成】 被介護者の振動が振動センサ11x ,11y ,11
z により検出され,被介護者の傾きが傾斜センサ14x ,
14y ,14z により検出される。検出された振動および検
出された傾きから特徴量が作成され,その特徴量に基づ
いて被介護者の状況(転倒,苦痛,意識不明,眠り込
み)が状況判定処理30により判定される。この被介護者
の状況に基づいて被介護者に異常事態が発生したとかど
うかが判定される。被介護者に異常事態が発生したと判
定されると,その異常事態に応じてデータ・メモリ25に
あらかじめ登録された送信先(自宅,被介護者を介護し
ている介護者の勤務先,介護者の携帯電話,被介護者の
通院している病院,最寄りの救急病院等)の中から送信
先が選択される。携帯者の状況を表す無線電話回線信号
が作成され,選択された送信先に無線電話回線で送信さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,携帯者に生じた異常を判定
し,その異常の種類に応じた報知が可能となる認識装置
ならびに携帯者の異常を判定する上記認識装置,携帯者
を監視する監視装置および携帯者を探索する探索装置を
備えた行動監視システムに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】近年,高齢者社会を向かえ疾
病を抱えた高齢者が増加している。成人病等の疾病を抱
えた疾患者等も増加している。これらの疾病を抱えた高
齢者,疾病を抱えた疾患者等には,介護が必要となる場
合が多い。しかし,病院等の医療施設が不足し,さらに
看護者,介護者等も不足しているため,被介護者の在宅
介護が余儀なくされている。在宅介護ではたとえば次の
ような問題がある。(1) 被介護者が成人病等の疾病を抱
えている場合は,心臓発作,脳内出血,痙攣等を起こす
危険性がある。(2) 被介護者が高齢者の場合は,足腰が
弱っているため屋外で転倒することがある。(3) 高齢者
が痴呆症である場合は,屋外に外出し行方不明になるこ
とがある。(4) 介護者が勤務している場合は,勤務時間
中に携帯者を介護することができない。このため,被介
護者を監視するシステム,とくに被介護者に起おこりう
る心臓発作,脳内出血,痙攣等の異常事態を検出できる
システムが切望されている。
【0003】携帯用緊急事態通報装置として特開昭63−
2428号公報に記載のものがある。この装置は,病院や施
設内で用いられるものであり,失神等により横転したと
きにそのことを検出して,これをナースステーション等
に通知するもである。また,横転した場所が検出され
る。
【0004】しかしながら,この従来装置はこの装置の
携帯者が横転したことを検知するに過ぎない。これは,
この装置が病院や施設内での使用のみを考慮しているか
らである。
【0005】患者,老人,身体障害者等の身体に異常が
生じる可能性のある者は病院や病院や施設に居るとは限
らず,家庭内にいると,外出していることもある。これ
らの者に生じる異常も転倒とは限らない。たとえば,意
識不明になることもある,発生した異常についての適切
な緊急の措置が望まれる。
【0006】
【発明の開示】この発明は,携帯者に生じた異常の種類
を判定し,その異常の種類に応じた報知が可能となる認
識装置を提供するものである。
【0007】この発明はまた,携帯者の異常を判定する
上記認識装置,携帯者を監視する監視装置および携帯者
装置を探索する探索装置を備えた行動管理システムを提
供することを目的としている。
【0008】この発明による認識装置について説明す
る。認識装置は主にてんかん,心臓発作,脳内出血等の
疾患を抱えた疾患者,足腰が弱っている高齢者等に携帯
される。もちろん,健康な者が携帯してもよい。認識装
置を携帯している者を携帯者という。
【0009】この発明による認識装置は,携帯者の動き
を検出する振動センサ,携帯者の姿勢を検出する傾斜セ
ンサ,上記振動センサにより検出された動きおよび上記
傾斜センサにより検出された姿勢に基づいて携帯者に異
常事態が発生したかどうかおよびその異常の種類を判定
する異常判定手段,上記異常判定手段が携帯者に異常事
態が発生したと判定すると,あらかじめ登録された送信
先の中から判定された異常の種類に応じて1または複数
の送信先を選択する送信先選択手段,ならびに上記異常
判定手段により判定された異常の種類を表す無線電話回
線信号を作成し,上記送信先選択手段により選択された
送信先に送信する無線電話送信手段を備えている。
【0010】この発明によると,携帯者の動きが振動セ
ンサにより検出され,携帯者の姿勢が傾斜センサにより
検出される。振動センサにより検出された振動および傾
斜センサにより検出された傾きに基づいて携帯者に異常
事態が発生したかどうかおよびその異常の種類が異常判
定手段により判定される。異常事態はたとえば転倒,苦
痛,意識不明,眠り込みである。携帯者に異常事態が発
生したと判定されると,あらかじめ登録された送信先の
中から判定された異常の種類に応じて1または複数の送
信先が送信先選択手段により選択される。送信先はたと
えば携帯者の自宅,携帯者を介護している介護者の勤務
先,介護者の携帯電話,携帯者の通院している病院,最
寄りの救急病院等である。判定された異常の種類を表す
無線電話回線信号が選択された送信先に送信される。
【0011】したがって,携帯者に異常事態が発生する
とその異常の種類が送信されるので,携帯者に生じた異
常事態を介護者,病院等に知らせることができる。携帯
者に生じた異常は無線電話回線信号で送信されるため,
屋内または定めされた領域内に限られず屋外でも携帯者
の異常を送信することができる。
【0012】この発明による認識装置の一実施態様にお
いては,無線電話回線信号を受信する無線電話受信手
段,および上記無線電話受信手段が状況送信指令を表す
無線電話回線信号を受信すると,その無線電話回線信号
の送信元を送信先として選択し,上記異常判定手段が携
帯者に異常事態が発生したと判定すると,あらかじめ登
録された送信先の中から判定された異常の種類に応じて
1または複数の送信先を選択する上記送信先選択手段を
さらに備えている。
【0013】この実施態様によると,認識装置が状況送
信指令を受信すると,携帯者に生じた異常が状況送信指
令の送信元に返信される。介護者が携帯者の状況を知り
たいときに,状況送信指令を認識装置に送信することに
より,介護者はいつでも携帯者の状況を知ることができ
る。したがって,介護者は携帯者を常に監視する必要が
なくなり,携帯者も行動を監視されているという意識を
与えることがない。このため,携帯者に精神的に安定
し,病状の回復にも有効である。
【0014】この発明による認識装置の他の実施態様に
おいては,所与の送信指令に応答して位置信号を無線に
より送信する位置信号送信手段,無線電話回線信号を受
信する無線電話受信手段,および上記無線電話受信手段
が受信した無線電話回線信号が局所探索指令のときは送
信指令を上記位置信号送信手段に与え,上記無線電話回
線信号が状況送信指令のときはその無線電話回線信号の
送信元を送信先として選択し,上記異常判定手段が携帯
者に異常事態が発生したと判定したときはあらかじめ登
録された送信先の中から判定された異常の種類に応じて
1または複数の送信先を選択する上記送信先選択手段を
さらに備えている。
【0015】この実施態様によると,認識装置が局所探
索指令信号を受信すると位置信号が無線により送信され
る。携帯者は行動範囲が広く行方不明になることがあ
る。このようなとき,介護者が局所探索指令信号を認識
装置に送信し,認識装置からの位置信号を受信する探索
装置を用いて携帯者を探し出すことができる。
【0016】この発明による認識装置の好ましい実施態
様においては,上記異常判定手段が携帯者に異常事態が
発生したと判定し,かつ,その異常の種類が所定のもの
であるとき,あらかじめ登録された所定のデータを廃棄
するデータ廃棄手段をさらに備えている。
【0017】この実施態様によると,携帯者に特定の異
常事態が発生する(たとえば携帯者が意識不明になる)
と,認識装置内にあらかじめ登録された所定のデータが
自動的に廃棄される。この認識装置は,警備員等の屋外
において危険を伴う業務に従事している者に携帯される
場合,認識装置内に部外者に知られてはならない業務内
容等の機密事項が登録されることがある。認識装置を携
帯した警備員等が暴行を受け,警備員等に異常事態が発
生したとき(意識不明になったき),登録されている業
務内容が自動的に廃棄される。これにより,認識装置に
登録された機密事項が外部に漏れることがない。
【0018】この発明による行動管理システムについて
説明する。
【0019】この発明による行動監視システムは,携帯
者の異常を判定する上記認識装置,携帯者を監視する監
視装置および携帯者を探索する探索装置を備えている。
【0020】認識装置は,携帯者の動きを検出する振動
センサ,携帯者の姿勢を検出する傾斜センサ,上記振動
センサにより検出された動きおよび上記傾斜センサによ
り検出された姿勢に基づいて携帯者に異常事態が発生し
たかどうかおよびその異常の種類を判定する異常判定手
段,所与の送信指令に応答して位置信号を無線により送
信する位置信号送信手段,無線電話回線信号を受信する
無線電話受信手段,上記無線電話受信手段が受信した無
線電話回線信号が局所探索指令のときは送信指令を上記
位置信号送信手段に与え,上記無線電話回線信号が状況
送信指令のときはその無線電話回線信号の送信元を送信
先として選択し,上記異常判定手段が携帯者に異常事態
が発生したと判定したときはあらかじめ登録された送信
先の中から判定された異常の種類に応じて1または複数
の送信先を選択する送信先選択手段,および上記異常判
定手段により判定された異常の種類を表す無線電話回線
信号を作成し,上記送信先選択手段により選択された送
信先に送信する無線電話送信手段を備えている。
【0021】監視装置は,入力される状況送信指令また
は局所探索指令を表す有線電話回線信号を送信する有線
電話送信手段,有線電話回線信号を受信する有線電話受
信手段,上記有線電話受信手段が受信した有線電話回線
信号から,携帯者の異常に関するデータと上記認識装置
の無線電話送信手段から送信された無線電話回線信号が
最初に中継された中継基地に関するデータとを解析する
受信信号解析手段,上記受信信号解析手段により解析さ
れた中継基地に関するデータに基づいて中継場所を解析
する中継場所解析手段,および上記受信信号解析手段に
より解析された異常の種類と中継場所解析手段により解
析された中継場所とを表示する受信結果表示手段を備え
ている。
【0022】探索装置は,位置信号を受信する位置信号
受信手段,上記受信手段により受信された位置信号の受
信強度および発信方向を算出する強度方向算出手段,お
よび上記強度方向算出手段により算出された受信強度お
よび発信方向を表示する強度方向表示手段を備えてい
る。
【0023】携帯者の外出先で異常事態が起ると,その
異常事態が認識装置により認識される。認識装置により
携帯者に異常事態が認識されると,携帯者の異常を表す
電話回線信号が中継基地および電話交換機を介して電話
回線により監視装置に送信される。その監視装置が認識
装置から送信される携帯者の異常を表す信号を受信する
と,その携帯者の異常および無線電話回線信号が最初に
中継された中継基地の場所が解析される。これによって
携帯者の異常およびその場所が監視装置に表示される。
したがって,携帯者に外出先で異常事態が起こっても,
その携帯者の異常および中継場所が監視装置に表示され
るので,介護者はこの表示により携帯者の異常および中
継場所(携帯者のおおよその位置)を知ることができ
る。
【0024】携帯者に異常事態が起こり,介護者がその
場所にかけつけなければならないとき,介護者が監視装
置に局所探索指令を入力する。監視装置に局所探索指令
が入力されると,局所探索指令信号が監視装置から電話
交換機および中継基地を介して電話回線により認識装置
に送信される。認識装置が局所探索指令信号を受信する
と位置信号を無線により送信する。介護者は,監視装置
に表示された中継場所を参考にして,探索装置を所持し
て携帯者の捜索に出かける。認識装置から無線により送
信される位置信号が探索装置により受信され,その受信
強度および発信方向が探索装置に表示される。介護者
は,探索装置に表示された受信強度および発信方向を参
考にして,携帯者を捜す。このようにして,介護者が携
帯者を発見することができる。
【0025】また,介護者が現在の携帯者の状況または
現在の所在を知りたいとき,大域探索指令を監視装置に
入力する。大域探索指令が監視装置に入力されると,大
域探索指令信号が監視装置から電話回線を介して認識装
置に送信される。認識装置が大域探索指令信号を受信す
ると,携帯者の異常が認識装置から電話回線を介して監
視装置に送信される。監視装置が認識装置から電話回線
を介して送信される携帯者の異常を表す信号を受信する
と,その信号の内容(携帯者の異常)およびその信号が
最初に中継された中継場所が解析される。携帯者の状況
および中継場所が監視装置に表示される。したがって,
携帯者が外出している場合でも,介護者は携帯者の異常
と携帯者のおおよその位置(中継場所)を知ることがで
きる。
【0026】この発明による認識装置はより端的に表現
すると,次のように規定される,すなわち,この発明に
よる認識装置は,携帯者の動きを検出し,その動きを電
気的信号に変換するセンサ,上記センサの出力信号に基
づいて携帯者に発生した異常の種類を判定する判定手
段,および上記判定手段が判定した異常の種類に応じた
信号を外部に報知する報知手段を備えている。
【0027】異常の種類に応じた信号を外部に報知する
とは,上述のように異常の種類(異常が発生した日時等
も異常の種類に含まれる)に応じてその送信先を変え
る,異常の種類に応じて報知内容を変える(たとえば異
常を救急病院に送信する,異常を音声で報知する,介護
方法を音声で報知する等;音声は音声合成によりあらか
じめ作成しておくまたはその作成のための命令コード,
もしくはデータを認識装置のメモリ内に格納しておく)
等を意味する。携帯者の動きとは具体的には携帯者の傾
き,加速度,携帯者の動きに伴って発生する現象,たと
えば振動(衝撃)等をいう。
【0028】したがって,この発明によると,異常の種
類が判定され,異常の種類に応じた適切な措置が行われ
るようになる。
【0029】
【実施例】行動監視システムは,認識装置10,監視装置
60および探索装置90を備えている。図1は認識装置10の
外観図である。図2は監視装置60および探索装置90の外
観図である。
【0030】行動監視システムは,たとえば,足腰が弱
っており介護を必要とする高齢者,成人病等の疾患を抱
えた疾患者等(以下,これらの者を総称して「被介護
者」という)を,その家族(介護者)が自宅介護してい
るような場合に利用される。病院において入院患者を医
師,看護婦等が介護するような場合にも利用可能であ
る。もちろん,健康な者に対しても利用することができ
る。
【0031】認識装置10は,携帯用紐1が被介護者の首
に掛けられて携帯される。監視装置60は自宅に備え付け
られ,介護者はこの監視装置60により被介護者の状況お
よびおおよその所在を知ることができる。探索装置90
は,監視装置60から着脱可能であり被介護者を捜索する
ときに用いられる。
【0032】被介護者は,たとえば次のような状況に陥
ることがある。
【0033】「衰弱」:疲労,体調不良等により弱って
いる状態。 「苦痛」:てんかん,喘息等の発作を起こして苦しんで
いる状態。 「転倒」:交通事故,脳内出血,脳貧血等により転ぶよ
うな状態。 「意識不明」:上記のものが重度になったような状態
【0034】被介護者が上述の状態に陥ると,意識があ
るときには自らその苦痛等を訴え,または被介護者が苦
痛のためもがく。被介護者が意識不明の場合には被介護
者の行動(動作)が停止する。このような被介護者の状
況を認識装置10が認識する。認識装置10が被介護者に異
常事態が発生したと判定すると,そのときの被介護者の
状況を表すデータが監視装置60に送信され,介護者に知
らせることにより被介護者を救済することができる。
【0035】また,被介護者の所在が分からなくなる,
介護者から遠くへ離れる,外出先で眠り込んでしまう,
ことがある。このように被介護者が行方不明になったと
きには,被介護者は以前からよく行った思い出の場所な
どに行くことが多い。このため,介護者は被介護者のお
およその場所(認識装置10から送信される被介護者の状
況を表す信号が最初に中継された中継基地の中継場所)
特定できれば,介護者が探索装置90を用いて被介護者を
発見することができる。
【0036】図3は認識装置10の全体的構成を示すブロ
ック図である。
【0037】認識装置10は,振動センサ11x ,11y およ
び11z ,傾斜センサ14x ,14y および14z ,圧力センサ
15および16,医療計測機器通信回路17,無線電話受信回
路18,無線電話送信回路19,情報処理装置20,位置信号
送信回路29,無線電話通話装置50スピーカ51およびマイ
クロホン52を備えている。
【0038】振動センサ11x ,11y および11z は,被介
護者の動き(振動)を認識するためのものである。振動
センサ11x は,図1に示すように,認識装置10の背面
(正面でもよい)に取付けられ,X軸方向(被介護者の
正面方向)に生じる振動を検出する。振動センサ11y
は,図1に示すように,認識装置10の側面に取付けら
れ,Y軸方向(被介護者の肩幅方向)に生じる振動を検
出する。振動センサ11z は,図1に示すように,認識装
置10の底面(上面でもよい)に取付けられ,Z軸方向
(被介護者の身長方向)に生じる振動を検出する。振動
センサ11x ,11y および11z のそれぞれにより検出され
たX軸方向,Y軸方向およびZ軸方向の振動を表す電気
的信号は,情報処理装置20に与えられる。振動センサ11
x ,11y および11z それ自体は既に知られており,たと
えば圧電素子を利用した振動センサが用いられる。
【0039】傾斜センサ14x ,14y および14z は,被介
護者の姿勢(傾き)を認識するためのものである。傾斜
センサ14x ,14y および14z はそれぞれ,X軸方向,Y
軸方向およびZ軸方向の傾きを検出する。傾斜センサ14
x ,14y および14z により検出されたX軸方向,Y軸方
向およびZ軸方向の傾きを表す電気的信号は,情報処理
装置20に与えられる。傾斜センサ14x ,14y および14z
それ自体は既に知られており,たとえば流体の移動によ
り生じる電気容量の変化に基づいて傾きを検出するもの
が用いられる。
【0040】圧力センサ15および16は,被介護者の訴え
を検出するためのものである。ここで,「訴え」とはた
とえば被介護者が痙攣を起こすことによりその苦痛を自
ら訴えることである。圧力センサ15は,図1に示すよう
に,認識装置10の正面に取付けられ,圧力センサ16は,
認識装置10の背面に取付けられる。圧力センサ15および
16は,被介護者が認識装置10を手で握る,被介護者が認
識装置10を胸に手で押さえつける,等によって生じる圧
力を検出する。圧力センサ15および16により検出された
圧力を表す電気的信号は,情報処理装置20に与えられ
る。圧力センサ14および15はたとえば圧電素子である。
圧力センサの代わりにスイッチを用いてもよい。
【0041】また,認識装置10には,上述のセンサの他
に,加速度を検出する加速度センサ等をさらに設けても
よい。
【0042】無線電話受信回路18は,無線電話回線によ
り送信される信号を受信し,その受信信号を情報処理装
置20に与える。無線電話送信回路19は,後述する情報処
理装置20から与えられる送信信号を所定の送信先にダイ
ヤルして無線電話回線により送信する。無線電話受信回
路18と無線電話送信回路19とが無線電話回線で外部と通
信する。無線電話回線は,いわゆる携帯電話,自動車電
話等の移動通信に利用されている無線電話回線である。
【0043】一般に,移動通信システムでは,携帯電話
装置(認識装置10)と無線電話回線により通信する複数
の中継基地が設置されている。したがって,認識装置10
が複数の中継基地と通信できる場合がある。このような
場合には,中継基地側でそれらの中継基地の中から信号
強度が最大の中継基地を1つ選択し,その中継基地のみ
が認識装置10と通信することになる。
【0044】無線電話送信回路19から送信信号が送信さ
れると,その送信信号が中継基地により中継されて送信
先に送信される。このとき,無線電話送信回路19からの
送信信号を最初に中継した中継基地に関する情報(中継
基地のIDコード)がその送信信号ともに,送信先に送
信されることになる。
【0045】位置信号送信回路29は,後述する情報処理
装置20から与えらる位置信号の送信指令に応答して位置
信号を無線により送信する。その後,無線信号送信回路
29は,送信停止指令が情報処理装置20から与えられるま
で位置信号を送信し続ける。この位置信号は,無線電話
回線を中継可能な範囲と同じ範囲をカバーできる程度の
信号強度で送信される。この位置信号は,後に詳述する
探索装置60に受信される。
【0046】無線電話通話装置50は,無線電話回線によ
り,被介護者が介護者と通話するためのものである。後
述する監視装置60内の有線電話通話装置80からダイヤル
されると,その有線通話装置と通話でき,介護者の音声
がスピーカ51から発せられ,被介護者の音声がマイクロ
ホン52により拾われる。
【0047】情報処理装置20は,後に詳述するように,
各センサによって検出された電気的信号によって被介護
者の状況を認識し,被介護者に異常事態が発生したと判
定すると認識した被介護者の状況を送信する。情報処理
装置20はまた,大域探索指令信号を受信すると認識した
被介護者の状況を送信させ,局所探索指令信号を受信す
ると位置信号を送信させ,探索終了指令信号を受信する
と位置信号の送信を停止させる。
【0048】図4は,情報処理装置20の詳細な構成を示
す機能ブロック図である。情報処理装置20は,プログラ
ムされたコンピュータ・システム(いわゆるマイコン)
によって実現される。
【0049】情報処理装置20は,特徴量作成処理21,異
常判定処理22,切替処理23,受信信号解析処理24,デー
タ・メモリ25,データ管理処理26,送信先選択処理27,
送信信号作成処理28および状況判定処理30を備えてい
る。各処理は,プログラム・ルーチンである。
【0050】特徴量作成処理21は振動センサ11x ,11y
および11z ならびに傾斜センサ14x,14y および14z に
よりそれぞれ検出された振動および傾斜から特徴量を作
成する。
【0051】特徴量作成処理21により作成される特徴量
には次のようなものがある。
【0052】」振動に関する特徴量は,最大振幅Amax
,一定振幅A1 以上の振動が一定時間I1 内に発生し
た回数C1 (以下単に「回数C1 」という),一定振幅
A2 以上の振動が発生していない時間T1 (以下単に
「時間T1 」という)および一定振幅A3LからA3Hの範
囲と−A3Lから−A3Hの範囲にピークをもつ振動が一定
時間I3 内に発生した回数C2 (以下単に,「回数C2
」という)がある。
【0053】図5は,振動センサ11x ,11y または11z
によって検出されたX軸方向,Y軸方向またはZ軸方向
のいずれかの方向の振動を表す波形の一例である。
【0054】図5(A) は,最大振幅Amax を示してい
る。たとえば,被介護者が転倒したときは大きな振動が
生じるので,この最大振幅Amax は被介護者の転倒を認
識するために用いられる。
【0055】図5(B) は,一定振幅A1 以上の振動が一
定時間I1 内に発生した回数C1 を示している。たとえ
ば,被介護者が苦痛のため胸を叩いたり手足をバタバタ
させたりしているときは振動が繰り返し生じるので,こ
の回数C1 は被介護者の苦痛を認識するために用いられ
る。
【0056】図5(C) は,一定振幅A2 以上の振動が,
発生していない時間T1 を示している。たとえば,被介
護者が眠り込んで動かないようなときは振動がほとんど
生じない時間が長く続くので,この時間T1 は被介護者
の眠り込みを認識するために用いられる。
【0057】図5(D) は,一定振幅A3LからA3Hの範囲
と,−A3Lから−A3Hの範囲との振動が一定時間I3 内
に発生した回数C2 を示している。たとえば,被介護者
が痙攣しているようなときには同じような振幅の振動が
定期的に生じるので,この回数C2 は被介護者の痙攣を
認識するために用いられる。
【0058】傾きに関する特徴量には,一定角度A4 以
上の傾きが一定時間I4 内に発生した回数C3 (以下単
に「回数C3 」という),一定角度A5 以上の傾きが発
生していない時間T2 (以下単に「時間T2 」という)
および一定角度A6 以上の傾きが継続する時間T3 (以
下単に「時間T3 」という)がある。
【0059】図6は,傾斜センサ14x ,14y または14z
によって検出されたX軸方向,Y軸方向またはZ軸方向
のいずれかの方向の傾きを表す波形の一例である。
【0060】図6(A) は,一定角度A4 以上の傾きが一
定時間I4 内に発生した回数C3 を示している。たとえ
ば,被介護者が苦痛のため,転げ回っているときは傾き
が繰り返し変わるので,この回数は被介護者の苦痛を認
識するために用いられる。
【0061】図6(B) は,一定角度A5 以上の傾きが発
生していない時間T2 を示している。たとえば,被介護
者が座ったまま動かないようなときは傾きが生じないの
で,この時間T2 は被介護者の眠り込みを認識するため
に用いられる。
【0062】図6(C) は,一定角度A6 以上の傾きが継
続する時間T3 を示している。たとえば,被介護者が横
になっているときは傾いたままになるので,この時間T
3 は被介護者が横たわっている状態を認識するために用
いられる。
【0063】状況判定処理30は,特徴量作成処理22によ
って作成された特徴量に基づいて,被介護者の状況を判
定する。状況判定処理30により判定される状況には,苦
しんでいる可能性,転倒した可能性,意識不明の可能性
および眠り込んだ可能性がある。
【0064】図7は,状況判定処理30の詳細な構成を示
す機能ブロック図である。
【0065】状況判定処理30は苦痛認識推論処理31,苦
痛認識知識メモリ32,転倒認識推論処理33,転倒認識知
識メモリ34,不動認識処理35,不動認識知識メモリ36,
複合状態認識処理37および複合状態認識知識メモリ38を
備えている。各処理はプログラム・ルーチンである。
【0066】苦痛認識知識メモリ32には苦痛認識知識が
記憶されている。苦痛認識知識には,苦痛認識ルールと
この苦痛認識ルールの前件部変数および後件部変数のメ
ンバーシップ関数とがある。
【0067】苦痛認識ルールにはたとえば次のようなも
のがある。
【0068】 R11:X軸方向に振動が大きい(回数C1 が多い) な
らば (胸を叩いて)苦しんでいる可能性が高い R12:Y軸方向に振動が大きい(回数C1 が多い) な
らば (手足をバタバタさせて)苦しんでいる可能性が高い R13:X軸方向に定期的に小さく振動する(回数C2 が
多い) ならば (痙攣して)苦しんでいる可能性が高い R14:Z軸方向に傾きが振動する(回数C3 が多い)
ならば (転げ回って)苦しんでいる可能性が高い ・ ・ ・
【0069】図8は,苦痛認識ルールの前件部変数およ
び後件部変数のメンバーシップ関数の一例を示す。
【0070】図8(A) は,前件部変数「回数C1 」に関
して言語情報「多い」を表すメンバーシップ関数を示
す。
【0071】図8(B) は,前件部変数「回数C2 」に関
して言語情報「多い」を表すメンバーシップ関数を示
す。
【0072】図8(C) は,前件部変数「回数C3 」に関
して言語情報「多い」を表すメンバーシップ関数を示
す。
【0073】図8(D) は,後件部変数「苦しんでいる可
能性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表す
2つのメンバーシップ関数を示す。苦痛認識ルールで
は,後件部変数として「(胸を叩いて)苦しんでいる可
能性」,「(手足をバタバタさせて)苦しんでいる可能
性」,「(転げ回って)苦しんでいる可能性」および
「(痙攣して)苦しんでいる可能性」があり,これらは
「苦しんでいる可能性」として表されている。それぞれ
別個にメンバーシップ関数を設定してもよい。
【0074】苦痛認識推論処理31は,特徴量作成処理21
により作成された特徴量に基づいて,苦痛認識知識メモ
リ32に記憶された苦痛認識知識を用いて「苦しんでいる
可能性」を算出する。ここで,「苦しんでいる可能性」
には,単なる「苦しんでいる可能性」と「(胸を叩い
て)苦しんでいる可能性」,「(手足をバタバタさせ
て)苦しんでいる可能性」,「(転げ回って)苦しんで
いる可能性」および「(痙攣して)苦しんでいる可能
性」のように修飾語が付いた「苦しんでいる可能性」と
がある。
【0075】上記の修飾語が付いた「苦しんでいる可能
性」については,それぞれ固有の後件部変数に持つ苦痛
認識ルールが用いられる。また,単なる「苦しんでいる
可能性」については,修飾語が付いた「苦しんでいる可
能性」を包含しているので,苦痛認識ルールすべてのル
ールが用いられる。
【0076】苦痛認識推論処理31は,図9に示すよう
に,特徴量について苦痛認識ルールのすべてのルールR
11,R12,R13,R14,…の前件部変数のメンバーシッ
プ関数に対する適合度を算出し,その適合度でαカット
された後件部変数のメンバーシップ関数を算出する。
【0077】ルールR11,R12,R13,R14,…のすべ
ての後件部変数のαカットされたメンバーシップ関数に
ついてMAX演算0によりMAX演算が行われ,その演
算結果がデファジィファイヤ0によりデファジィファイ
ヤされ,修飾語が付いていない「苦しんでいる可能性」
が算出される。
【0078】「(胸を叩いて)苦しんでいる可能性」に
関しては,これを後件部変数に持つルールR11,…の後
件部変数のαカットされたメンバーシップ関数について
MAX演算1によりMAX演算が行われ,その演算結果
がデファジィファイヤ1によりデファジィファイヤされ
る。このようにして,「(胸を叩いて)苦しんでいる可
能性」が算出されることになる。
【0079】「(手足をバタバタさせて)苦しんでいる
可能性」に関しては,これを後件部変数に持つルールR
12,…の後件部変数のαカットされたメンバーシップ関
数についてMAX演算2によりMAX演算が行われ,そ
の演算結果がデファジィファイヤ2によりデファジィフ
ァイヤされる。このようにして,「(手足をバタバタさ
せて)苦しんでいる可能性」が算出されることになる。
【0080】「(転げ回って)苦しんでいる可能性」に
関しては,これを後件部変数に持つルールR13,…の後
件部変数のαカットされたメンバーシップ関数について
MAX演算3によりMAX演算が行われ,その演算結果
がデファジィファイヤ3によりデファジィファイヤされ
る。このようにして,「(転げ回って)苦しんでいる可
能性」が算出されることになる。
【0081】「(痙攣して)苦しんでいる可能性」に関
しては,これを後件部変数に持つルールR14,…の後件
部変数のαカットされたメンバーシップ関数についてM
AX演算4によりMAX演算が行われ,その演算結果が
デファジィファイヤ4によりデファジィファイヤされ
る。このようにして,「(痙攣して)苦しんでいる可能
性」が算出されることになる。
【0082】苦痛認識推論処理31により算出された
「(胸を叩いて)苦しんでいる可能性」,「(手足をバ
タバタさせて)苦しんでいる可能性」,「(転げ回っ
て)苦しんでいる可能性」および「(痙攣して)苦しん
でいる可能性」は,複合状態推論処理37に与えられる。
【0083】転倒認識知識メモリ34には転倒認識知識が
記憶されている。転倒認識知識には転倒認識ルールとこ
の転倒認識ルールの前件部変数および後件部変数のメン
バーシップ関数とがある。
【0084】転倒認識ルールにはたとえば次のようなも
のがある。
【0085】R21:X方向に振動が一二度大きく振れる
(最大振幅Amax が大きい)ならば 転倒した可能性が高い R22:Y方向に振動が一二度大きく振れる(最大振幅A
max が大きい)ならば 転倒した可能性が高い R23:Z方向に振動が一二度大きく振れる(最大振幅A
max が大きい)ならば (崩れるように)転倒した可能性が高い ・ ・ ・
【0086】図10は,転倒認識ルールの前件部変数およ
び後件部変数のメンバーシップ関数の一例を示す。
【0087】図10(A) は,前件部変数「最大振幅Amax
」に関して言語情報「大きい」を表すメンバーシップ
関数を示す。
【0088】図10(B) は後件部変数「転倒している可能
性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表す2
つのメンバーシップ関数を示す。転倒認識ルールでは,
後件部変数として「転倒した可能性」,「(崩れるよう
に)転倒した可能性」があり,これらは「転倒した可能
性」として表されている。それぞれ別個にメンバーシッ
プ関数を設定してもよい。
【0089】転倒認識推論処理33は,特徴量作成処理21
により作成された特徴量に基づいて転倒認識知識メモリ
34に記憶された転倒認識知識を用いて「転倒した可能
性」を算出する。ここで,「転倒した可能性」には,単
なる「転倒した可能性」と「(崩れるように)転倒した
可能性」のように修飾語が付いた「転倒した可能性」と
がある。
【0090】上記の修飾語が付いた「転倒した可能性」
については,それぞれ固有の後件部変数に持つ転倒認識
ルールが用いられる。また,単なる「転倒した可能性」
については,修飾語が付いた「転倒した可能性」を包含
しているので,転倒認識ルールすべてのルールが用いら
れる。転倒認識処理33は,苦痛認識推論処理31と同様に
して「(崩れるように)転倒した可能性」および「転倒
した可能性」を算出する。
【0091】転倒認識推論処理33により算出された
「(崩れるように)転倒した可能性」および「転倒した
可能性」は,複合状態推論処理37に与えられる。
【0092】不動認識知識メモリ34には不動認識知識が
記憶されている。不動認識知識には不動認識ルールとこ
の不動認識ルールの前件部変数および後件部変数のメン
バーシップ関数とがある。
【0093】不動認識ルールにはたとえば次のようなも
のがある。
【0094】R31:振動が小さい時間が長く続き(時間
T1 が長い) 傾きが小さい時間が長く続く(時間T2 が長い,) な
らば 横たわっている可能性が高い R32:X方向に傾きが大きい(時間T3 が長い) なら
ば (横向きに)横たわっている可能性が高い R33:Y方向に傾きが大きい(時間T3 が長い) なら
ば (仰向けに)横たわっている可能性が高い ・ ・ ・
【0095】図11は不動認識ルールの前件部変数および
後件部変数のメンバーシップ関数の一例を示す。
【0096】図11(A) は前件部変数「時間T1 」に関し
て言語情報「長い」を表すメンバーシップ関数を示す。
【0097】図11(B) は前件部変数「時間T2 」に関し
て言語情報「長い」を表すメンバーシップ関数を示す。
【0098】図11(C) は前件部変数「時間T3 」に関し
て言語情報「長い」を表すメンバーシップ関数を示す。
【0099】図11(D) は後件部変数「横たわっている可
能性」に関して,言語情報「低い」および「高い」を表
す2つのメンバーシップ関数を示す。不動認識ルールで
は,後件部変数として「横たわっている可能性」,
「(仰向けに)横たわっている可能性」,「(横向き
に)横たわっている可能性」があり,これらは「横たわ
っている可能性」として表されている。それぞれ別個に
メンバーシップ関数を設定してもよい。
【0100】不動認識推論処理35は,特徴量作成処理21
により作成された特徴量に基づいて不動認識知識メモリ
36に記憶された不動認識知識を用いて「横たわっている
可能性」を算出する。ここで,「横たわっている可能
性」には,単なる「横たわっている可能性」と,「(仰
向けに)横たわっている可能性」,「(横向きに)横た
わっている可能性」のように修飾語が付いた「横たわっ
ている可能性」とがある。
【0101】上記の修飾語が付いた「横たわっている可
能性」については,それぞれ固有の後件部変数に持つ不
動認識ルールが用いられる。また,単なる「横たわって
いる可能性」については,修飾語が付いた「横たわって
いる可能性」を包含しているので,不動認識ルールすべ
てのルールが用いられる。不動認識処理35は,苦痛認識
推論処理31と同様にして,「(仰向けに)横たわってい
る可能性」,「(横向きに)横たわっている可能性」お
よび「横たわっている可能性」を算出する。
【0102】不動認識推論処理31により算出された「横
たわっている可能性」,「(仰向けに)横たわっている
可能性」および「(横向きに)横たわっている可能性」
は,複合状態推論処理37に与えられる。
【0103】複合状態認識知識には,複合状態認識ルー
ルとこの複合状態認識ルールの前件部変数のメンバーシ
ップ関数および後件部変数のシングルトンとがある。
【0104】複合状態認識ルールは,「苦しんでいる可
能性」,「転倒した可能性」,「意識不明の可能性」お
よび「眠り込んだ可能性」のそれぞれに関するルールが
ある。複合状態認識ルールはたとえば次のようなもので
ある。
【0105】CR11:(胸を叩いて)苦しんでいる可能
性が高く (仰向けに)横たわっている可能性が高い ならば 苦しんでいる可能性が高い CR12:(痙攣して)苦しんでいる可能性が高い (仰向けに)横たわっている可能性が高い ならば 苦しんでいる可能性が高い ・ ・ ・ CR21:転倒した可能性が高く 横たわっている可能性が高い ならば 転倒した可能性が高い ・ ・ ・ CR31:(崩れるように)転倒した可能性がある程度高
く 横たわっている可能性が高い ならば 意識不明の可能性が高い ・ ・ ・ CR41:転倒した可能性が低く 苦しんでいる可能性が低く 横たわっている可能性が高い ならば 眠り込んだ可能性が高い ・ ・ ・
【0106】図12は,複合状態認識ルールの前件部変数
のメンバーシップ関数の一例を示す。
【0107】図12(A) は,前件部変数「苦しんでいる可
能性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表す
メンバーシップ関数を示す。
【0108】図12(B) は,前件部変数「転倒した可能
性」に関して言語情報「低い」,「ある程度高い」およ
び「高い」を表すメンバーシップ関数を示す。
【0109】図12(C) は,前件部変数「横たわっている
可能性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表
すメンバーシップ関数を示す。
【0110】図13は,複合状態認識ルールの後件部変数
のシングルトンの一例を示す。
【0111】図13(A) は,後件部変数「苦しんでいる可
能性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表す
シングルトンを示す。
【0112】図13(B) は,後件部変数「転倒した可能
性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表すシ
ングルトンを示す。
【0113】図13(C) は,後件部変数「意識不明の可能
性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表すシ
ングルトンを示す。
【0114】図13(D) は,後件部変数「眠り込んだ可能
性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表すシ
ングルトンを示す。
【0115】複合状態認識推論処理37は,苦痛認識推論
処理31,転倒認識推論処理33および不動認識推論処理35
により算出された各可能性に基づいて,複合状態認識知
識メモリ28に記憶された複合状態認識知識を用いて,
「苦しんでいる可能性」,「転倒した可能性」,「意識
不明の可能性」および「眠り込んだ可能性」を算出す
る。「苦しんでいる可能性」,「転倒した可能性」,
「意識不明の可能性」および「眠り込んだ可能性」はそ
れぞれのルールを用いて算出される。複合状態認識推論
処理35は,各ルールの前件部変数のメンバーシップ関数
に関する適合度を算出し,その適合度を用いて可能性毎
に加重平均することによりそれぞれの可能性を算出す
る。
【0116】複合状態認識推論処理37により算出された
「苦しんでいる可能性」,「転倒した可能性」,「意識
不明の可能性」および「眠り込んだ可能性」は,異常判
定処理22に与えられる。
【0117】医療計測機器通信回路17は,被介護者の血
圧,脈拍,体温等を用いて,被介護者の状況を判定する
場合に設けられる。医療計測機器通信回路17は,血圧
計,脈拍計,体温計等の医療計測機器により計測された
血圧,脈拍,体温等を表す電気的信号を有線または無線
により取込み情報処理装置20に与える。情報処理処理20
は,振動センサおよび傾斜センサにより検出された電気
的信号に加えて,医療計測機器により計測された電気的
信号から特徴量作成処理21により特徴量を作成し,この
特徴量を用いて被介護者の状況を状況判定処理30により
判定することになる。状況判定処理30が被介護者の血
圧,脈拍,体温等を用いることで被介護者の状況をより
正確に判定することができる。
【0118】状況判定処理30は,苦痛認識推論処理31,
転倒認識推論処理33および不動認識推論処理35により算
出された各可能性に基づいて「苦しんでいる可能性」,
「転倒した可能性」,「意識不明の可能性」および「眠
り込んだ可能性」を算出することで,被介護者の状況の
判定がより確実なものになる。
【0119】異常判定処理22は,圧力センサ15または16
からの出力,ならびに状況判定処理30により算出された
「苦しんでいる可能性」,「転倒した可能性」,「意識
不明の可能性」および「眠り込んだ可能性」が,それぞ
れあらかじめ設定された閾値を越えたかどうかを判断す
ることにより,被介護者に異常事態が発生したどうかを
判定する。異常判定処理22は,上記のいずれか1つの可
能性がその閾値を越えると,被介護者に異常事態が発生
したと判定し,その異常の種類ならびに状況判定処理30
により算出された「苦しんでいる可能性」,「転倒した
可能性」,「意識不明の可能性」および「眠り込んだ可
能性」を,「被介護者の状況」として切替処理23に与え
る。
【0120】図14(A) は,圧力センサ15または16の出力
を波形を示し,閾値を越えたときに被介護者に異常事態
が発生したと認識されることなる(「訴え」)。
【0121】異常判定処理22はまた,後述する状況出力
指令が切替処理22から与えられると,状況判定処理30に
より算出された「苦しんでいる可能性」,「転倒した可
能性」,「意識不明の可能性」および「眠り込んだ可能
性」を「被介護者の状況」として切替処理23に与える。
【0122】受信信号解析処理24は,無線電話受信回路
18から受信信号が与えられると,その受信信号を解析す
る。受信信号には,後に説明する大域探索指令信号,局
所探索指令信号および探索終了指令信号がある。解析結
果は,受信信号解析処理24から切替処理23に与えられ
る。
【0123】切替処理23は,受信信号解析処理24から与
えられる解析結果に基づいて以下説明する処理を行う。
【0124】切替処理23は,大域探索指令信号が受信信
号解析処理24から与えらたときには,状況出力指令を異
常判定処理22に与える。その後,切替処理23は,異常判
定処理22から与えられる被介護者の状況を送信信号作成
処理28に与え,返信指令を送信先選択処理27に与える。
【0125】また,切替処理23は,異常事態が被介護者
に発生したとき,異常判定処理22から被介護者の状況が
与えられると,その被介護者の状況を送信先選択処理27
および送信信号作成処理28に与え,送信先選択指令を送
信先選択処理27に与える。
【0126】さらに,切替処理23は,受信処理解析処理
24から局所探索指令信号が与えられたときには,位置信
号の送信指令を位置信号送信回路29に与える。切替処理
23は,受信処理解析処理24から探索終了指令信号が与え
られたときには,位置信号の送信停止指令を位置信号送
信回路29に与える。
【0127】データ・メモリ25には,被介護者に異常事
態が発生したときにその異常事態を送信すべき送信先の
電話番号に関するデータ等が記憶される。
【0128】送信先の電話番号には,たとえば,監視装
置60の電話番号,介護者の勤務先の電話番号,介護者の
携帯電話の電話番号,介護者のポケット・ベルの電話番
号,被介護者が現在通院している場合にはその病院の電
話番号,最寄りの救急病院の電話番号,その他必要に応
じて登録される電話番号がある。
【0129】データ管理処理26は,データ・メモリ25に
登録されたデータを管理する。データ管理処理26は,ア
クセスがあるとデータ・メモリ25から所要のデータを読
出してアクセスあったものに返す。
【0130】送信先選択処理33は,切替処理23から送信
先指令および被介護者の状況が与えられたとき,すなわ
ち,異常判定処理22が被介護者に異常事態が発生したと
きは,データ・メモリ25にあらかじめ登録されたデータ
(電話番号)をデータ管理処理26を介して読出し,被介
護者の状況の送信先として選択する。
【0131】送信先の選択は,被介護者に異常事態が発
生したとき,データ・メモリ25に登録されている全ての
電話番号を送信先としてもよいし,被介護者の状況(被
介護者に生じた異常事態の種類;上記のいずれかの可能
性または圧力センサの出力が閾値の超えたもの)に応じ
て送信先を変更するようにしてもよい。被介護者の状況
に応じて送信先を変更する場合には,たとえば,被介護
者が転倒したとき(転倒した可能性が閾値を超えたと
き)には監視装置60の電話番号,介護者の勤務先の電話
番号を選択し,被介護者が意識不明のとき(意識不明の
可能性が閾値を超えたとき)には被介護者が現在通院し
ている病院の電話番号,最寄りの救急病院の電話番号を
選択する,というように変更する。
【0132】また,送信先選択処理33がカレンダ機能お
よび時計機能を備えることにより,日時によって送信先
を変更するようにしてもよい。この場合には,たとえ
ば,月曜日〜金曜日には介護者の勤務先の電話番号,介
護者のポケット・ベルの電話番号または被介護者が現在
通院している病院の電話番号を選択し,土曜日,日曜日
および祝日等の休日には最寄りの救急病院の電話番号を
選択する,というように変更する。
【0133】さらに,被介護者の通院している病院の電
話番号が選択された場合には,その病院における識別番
号をデータ・メモリ25の登録しておき,それを読出して
被介護者の状況とともに送信すべき情報としてもよい。
病院側では,被介護者の識別番号が送信されることによ
り患者(被介護者)を特定することができ,これにより
被介護者に対してより適切な処置を施すことができる。
【0134】このようにして,送信先選択処理27により
選択された送信先の電話番号は,送信信号作成処理28に
与えられる。
【0135】送信信号作成処理28は,送信先選択処理28
から与えられる電話番号および切替処理23から与えられ
る被介護者の状況に基づいて,送信信号を無線電話回線
で通信可能なフォーマットで作成し,無線電話送信回路
19に与える。
【0136】ここで,送信信号は,監視装置60に送信さ
れるときにはこの監視装置60で解析可能なフォーマット
(コード)で作成され,介護者の勤務先,病院等に送信
されるときには音声信号で作成される。送信信号を音声
信号(合成音声)で作成する場合には,たとえば意識不
明の可能性が閾値を超えた場合には「意識不明です。救
急車を呼んでください。」というようにしてもよい。
【0137】以上のようにして,認識装置10は,被介護
者の状況を認識し被介護者に異常事態が発生するとその
被介護者の状況を所定の送信先に送信し,大域探索指令
信号を受信すると,認識した被介護者の状況を送信す
る。また,認識装置10は,局所探索指令信号を受信する
と位置信号を送信し,探索終了指令信号を受信すると位
置信号の送信を停止する。
【0138】図15は,監視装置60および探索装置90の構
成を示すブロック図である。
【0139】監視装置60は,有線電話送信回路61,送信
信号作成処理62,入力処理63,大域探索キー61,局所探
索キー62,探索終了キー63,有線電話受信回路71,受信
信号解析処理72,中継場所解析処理73,受信結果表示器
74,有線電話通話装置80,スピーカ81,マイクロホン8
2,通話キー83および通話終了キー84を備えている。
【0140】送信信号作成処理62および入力処理63と,
受信信号解析処理72および中継場所解析処理73とはそれ
ぞれ,プログラムされたコンピュータ・システム(いわ
ゆるマイコン)により実現される。これらのすべてを一
台のプログラムされたコンピュータ・システムにより実
現してもよい。
【0141】大域探索キー64は,被介護者が行方不明に
なったとき,被介護者を連れ戻す必要があるとき等に押
下される。
【0142】局所探索キー65は,被介護者に異常事態が
発生したとき,被介護者が行方不明になって連れ戻さな
ければならないとき等に,介護者が被介護者を捜索する
場合に押下される。
【0143】探索終了キー66は,局所探索キー62が押下
され,介護者が被介護者を発見したときに押下される。
【0144】入力処理63は,大域探索キー64,局所探索
キー65または探索終了キー66が介護者によって押下され
ると,それらの大域探索指令信号,局所探索指令信号ま
たは探索終了指令信号を取込み,送信信号作成処理62に
与える。
【0145】送信信号作成処理62は,局所探索指令信
号,探索終了指令信号が入力処理63から与えられたとき
には,それを表す送信信号を有線電話回線で通信可能な
フォーマットで作成する。送信信号は,送信信号作成処
理62から有線電話送信回路61に与えられる。
【0146】有線電話送信回路66は,送信信号作成処理
65により作成された送信信号を,あらかじめ登録されて
いる認識装置10の無線電話受信回路18にダイヤルして有
線電話回線により送信する。
【0147】有線電話受信回路71は,電話回線を介して
送信される信号を受信し,その受信信号を受信信号解析
処理72に与える。
【0148】有線電話送信回路61と有線電話受信回路71
とは一本の有線電話回線である。有線電話回線は一般に
利用されている有線電話回線である。
【0149】有線電話通話装置80は,有線電話回線によ
り,介護者が被介護者と通話するためのものである。有
線電話通話装置80は,上述の一般に利用されている有線
電話回線である。図2(A) に示すように,監視装置60の
通話キー83を介護者が押下すると,認識装置10の無線電
話通話装置50に自動的にダイヤルされ,介護者が被介護
者と通話できるようになる。被介護者の音声がスピーカ
81から発せられ,介護者の音声がマイクロホン82により
拾われる。介護者が通話を終了するときは,通話終了キ
ー84を押下する。
【0150】受信信号解析処理72は,有線電話受信回路
71から与えられる受信信号を解析し,被介護者の状況お
よび最初に中継された中継基地に関する情報を抽出す
る。被介護者の状態は,受信信号解析処理72から受信結
果表示器74に与えられ,図2(B) に示すように表示され
る。被介護者の状況は,たとえば「転倒した可能性」が
「86」であって閾値を超えたとすると,図2(B) に示す
ように,「おばあさんが転んだ様子です」と表示し,
「転倒した可能性」の「86」を「信頼度」として表示す
る。中継基地に関する情報は,受信信号解析処理72から
中継場所解析処理73に与えられる。
【0151】中継場所解析処理73は,受信信号解析処理
72からの中継基地に関する情報に基づいてその中継基地
の場所(住所)を中継場所とする。中継場所は,中継基
地に関する情報に対応する場所(住所)をあらかじめ登
録しておき,受信信号解析処理73から与えられる中継基
地に関する情報に基づいてその場所を読出すようにすれ
ばよい。中継場所は,中継場所解析処理73から受信結果
表示器74に与えられ,表示される。中継場所は,図2
(B) に示すように,たとえば「△□地区」と表示され
る。
【0152】探索装置90は,位置信号受信回路91,受信
強度算出処理92,発信方向算出処理93および強度方向表
示器94を備えている。
【0153】受信強度算出処理92および受信方向算出処
理94は,プログラムされたコンピュータ・システム(い
わゆるマイコン)により実現される。
【0154】位置信号受信回路91は,複数のアンテナ
(図示略)からの受信信号を可変な位相で合成し,受信
方向を設定し,その位相差をのこぎり波状に所定の周期
で変化させ,受信方向を回転させて認識装置10内の位置
信号送信回路29から無線により送信される位置信号を受
信し,その位置信号を受信強度算出処理92に与え,その
回転方向(回転角度)を発信方向算出処理94に与える。
【0155】受信強度算出処理92は,位置信号受信回路
91から与えられる位置信号の受信強度を算出する。受信
強度は,受信強度算出処理92から強度方向表示器94に与
えられる。
【0156】発信方向算出処理93は,位置信号受信回路
91から与えられる回転方向に基づいて発信方向を算出す
る。発信方向は,発信方向表示器94に与えられる。
【0157】強度方向表示器94は,図2(B) に示すよう
に,複数の同心円の中心を受信強度の「0」として受信
強度が大きいほどバーが遠心方向に長くなるように,受
信強度算出処理92から与えられる受信強度を発信方向算
出処理93から与えられる発信方向に表示する。強度方向
表示器94に表示されたバーが最長の方向が,認識装置10
(これを携帯している被介護者)の方向である。
【0158】探索装置90にコンパスを設け,介護者がこ
の装置の方向を変え,受信した位置信号の信号強度に基
づいて最大の信号強度を求め,その最大信号強度の方向
を発信方向とし,受信強度および発信方向を表示するよ
うにしてもよい。
【0159】また,探索装置90に異なる方向を向いた複
数の位置信号受信回路を設け,各受信回路により受信し
た受信信号の受信強度に基づいて発信方向および受信強
度を算出し,表示するようにしてもよい。
【0160】その他には,探索装置90に1つの位置信号
受信回路を設け,介護者が探索装置90の方向を変えなが
ら,受信した無線信号の受信強度を表示し,その表示が
最大となる方向を介護者が発信方向として見つけるよう
にしてもよい。
【0161】図16,17,18および19は,被介護者および
介護者の行動(または操作)と,認識装置10,監視装置
60および探索装置90の処理とを含む一連の流れを示した
フロー・チャートである。この図において,被介護者ま
たは介護者の行動を破線で示し,認識装置10,監視装置
60および探索装置90の処理を実線で示す。
【0162】被介護者が認識装置10を携帯して外出し,
介護者が被介護者の自宅に備え付けられた監視装置60に
より被介護者を監視している場合について以下説明す
る。
【0163】被介護者がたとえば脳内出血を起こして
(ステップ101 ),突然転倒した(ステップ102 )。こ
のとき,被介護者が携帯している認識装置10の振動セン
サが強く振れるとともに傾斜センサが大きく傾くので
(ステップ103 ),認識装置10(状況判定処理30)によ
り被介護者の「転倒(転倒した可能性が閾値を越え
る)」が認識される(ステップ104 )。
【0164】その後,被介護者が倒れたまま動かないと
(ステップ105 ),傾斜センサが傾いたまま,振動セン
サが長時間振れないので(ステップ106 ),認識装置10
により「意識不明(意識不明の可能性が閾値を越え
る)」が認識されることになる(ステップ106 )。
【0165】被介護者がたとえば外出先で眠り込んでし
まったときには(ステップ108 ),被介護者は動かない
(ステップ109 )。このとき,振動センサが振れないま
ま長時間経過する(ステップ110 )ので,認識装置10に
より「眠り込み(眠り込んだ可能性が閾値を越える)」
が認識されることになる(ステップ111 )。
【0166】被介護者がてんかんの発作を起こしたとき
には(ステップ112 ),被介護者が苦しくなり,認識装
置10を握りしめる(ステップ113 )。このとき,圧力セ
ンサが作動し(ステップ114 ),認識装置10により「訴
え(圧力センサの出力が閾値を越える)」が認識される
ことになる(ステップ115 )。
【0167】また被介護者がてんかんの発作を起こして
痙攣していると(ステップ116 ),振動センサが定期的
に振れるため(ステップ117 ),認識装置10により「苦
痛(苦しんでいる可能性が閾値を越える)」が認識され
ることなる(ステップ118 )。
【0168】認識装置10により「転倒」,「意識不
明」,「眠り込み」,「訴え」または「苦痛」が認識さ
れると,そのときの「被介護者の状況」を表す送信信号
が,認識装置10から監視装置60に電話回線で送信される
(ステップ123 )。ここで,認識装置10から送信された
送信信号が最初に中継された中継基地に関する情報が送
信信号とともに監視装置60に送信される。
【0169】監視装置60に認識装置10から送信される
「被介護者の状況」を表す送信信号が監視装置60に電話
回線で受信される(ステップ124 )。監視装置60により
「被介護者の状況」と,「中継場所」とが解析され表示
される(ステップ125 )。
【0170】介護者は,監視装置60に表示された「被介
護者の状況」を見て,被介護者の状況を確認する(ステ
ップ126 )。
【0171】被介護者に異常事態が発生したとき(ステ
ップ128 ),介護者は監視装置60の電話を用いて被介護
者と通話する(ステップ129 )。介護者が被介護者と通
話することによって,被介護者の安否を確認できる。
【0172】被介護者の安全が確認できたときには(ス
テップ131 ),特に問題はない。
【0173】介護者が被介護者と通話しようとしても応
答がなく,被介護者の安全を確認できなかったときには
(ステップ130 ),介護者は被介護者を捜索しなければ
ならない。介護者は監視装置60の局所探索キー65を押下
する(ステップ132 )。
【0174】そうすると,局所探索指令信号が監視装置
60から電話回線で送信され(ステップ133 ),局所探索
指令信号が認識装置10に電話回線で受信される(ステッ
プ134 )。そうすると,認識装置10から位置信号が無線
により送信される(ステップ135 )。
【0175】介護者は,監視装置60に表示された「中継
場所」を参考にして,探索装置90をもって被介護者の捜
索に出かける(ステップ136 )。
【0176】認識装置10から送信される位置信号が探索
装置90により受信され(ステップ137 ),その受信強
度,発信方向が解析され表示される(ステップ138 )。
【0177】介護者はその表示を参考にして被介護者を
探す(ステップ139 )。介護者が被介護者を発見できな
ければ(ステップ140 ),再び探索装置90を用いて被介
護者存在位置を確認し探す(ステップ137 〜139 )。
【0178】介護者は被介護者を発見すると(ステップ
141 ),介護者とともに帰宅する(ステップ142 )。介
護者が帰宅すると,監視装置60の探索終了キー66を押下
する(ステップ143 )。必要があれば,介護者は被介護
者を病院に連れて行く。
【0179】探索終了指令信号が監視装置60から電話回
線で送信され(ステップ143 ),探索終了指令信号が認
識装置10に受信される(ステップ144 )。そうすると,
認識装置10から位置信号の送信が停止される(ステップ
145 )。
【0180】介護者がたとえば行方不明になり,被介護
者の所在,被介護者の状況を知りたいとき(図17;ステ
ップ119 ),介護者が監視装置60の大域探索キー64を押
下する(ステップ120 )。
【0181】そうすると,監視装置60から大域探索指令
信号が電話回線で送信され(ステップ121 ),認識装置
10で大域探索指令信号が受信される(ステップ122 )。
認識装置10により認識された「被介護者の状況」を表す
送信信号が認識装置10から電話回線で送信され,監視装
置60に表示されることになる(ステップ123 〜125 )。
【0182】介護者は監視装置60に表示された「被介護
者の状況」および「中継場所」を見て被介護者に異常事
態が発生したかどうかを知ることができる。
【0183】被介護者に異常事態が発生していなときは
(ステップ127 ),とくに問題はない。被介護者に異常
事態が発生したときは上述の処理または動作が行われる
(ステップ129 〜145 )。
【0184】上述の行動監視システムでは,介護者が監
視装置60の局所探索キー65を押下し,被介護者を発見し
たのち自宅に戻り監視装置60の探索終了キー66を押下し
なければ認識装置10からの位置信号を停止することがで
きない。
【0185】図20は,異なる実施例の監視装置60Aおよ
び探索装置90Aの外観図であり,図21は,上記の監視装
置60Aおよび探索装置90Aの構成を示すブロック図であ
る。図20において図2(A) に示すものと同一物には同一
符号付し,詳細な説明は省略する。図21において図15に
示すものと同一物には同一符号を付し,詳細な説明は省
略する。図3に示す認識装置10に関しては,後に説明す
るように位置信号送信回路29のみが異なる動作をする。
【0186】監視装置60Aは,有線電話受信回路71,受
信信号解析処理72,中継場所解析処理73,受信結果表示
器74および有線電話通話装置80を備えている。
【0187】探索装置90Aは,有線電話送信回路61,送
信信号作成処理62,入力処理63,大域探索キー61,局所
探索キー62,位置信号受信回路91,受信強度算出処理9
2,発信方向算出処理93および強度方向表示器94を備え
ている。
【0188】介護者が監視装置60Aの局所探索キー65を
押下すると,送信信号作成処理62により作成された局所
探索指令信号を表す送信信号が無線電話送信回路61Aに
より無線電話回線により送信される。この無線電話回線
は,上述の携帯電話装置等に用いられる電話回線であ
る。
【0189】認識装置10においては,切替処理23から位
置信号の送信指令が位置信号送信回路29に与えられる
と,位置信号送信回路29は送信指令が与えられてから一
定時間だけ位置信号を送信する。この一定時間は,探索
装置90Aが位置信号の受信強度および発信方向を解析す
るために必要な時間である。
【0190】行動監視システムは,上述のように被介護
者だけでなく,警備員,レスキュー隊,登山者,探検家
等の屋外において危険を伴う業務に従事している者に対
しても有効である。
【0191】警備員は凶悪犯等から暴行を受けることが
あり,登山家,探検家は転落,遭難等にあうことがあ
る。
【0192】警備員が認識装置10を携帯する場合には,
認識装置10内のデータ・メモリ25に業務内容が登録され
ていることがある。この業務内容は部外者に知られては
ならない機密事項がある。このため,警備員が暴行を凶
悪犯から受け危険な状態に陥ると,認識装置10内のデー
タ・メモリ25に登録されている業務内容に関するデータ
は自動的に廃棄される。
【0193】危険な状況に陥るとは,警備員が健康であ
るため通常の状態では意識不明になることはないので,
「意識不明の可能性」が閾値を越え,意識不明が認識さ
れたときである。
【0194】異常判定処理22が意識不明を認識する
(「意識不明の可能性」が閾値を越える)と,切替処理
23は,携帯者の状況を送信先選択処理27に与え,さらに
データ廃棄指令をデータ管理処理26に与える。
【0195】データ管理処理26は,データ廃棄指令が切
替処理23から与えれるとデータ・メモリ25に登録された
業務内容に関するデータを廃棄する。ここで,データ・
メモリ25には携帯者の状況の送信先の電話番号に関する
データも登録されているが,この電話番号に関するデー
タは廃棄されない。携帯者に生じた異常事態を送信しな
ければならないからである。
【0196】データ廃棄には,データ・メモリ25に登録
されたデータの消去,暗号化,入替または偽物化があ
る。消去は最も一般的である。暗号化は関係者が認識装
置10を回収した後に内容を解読できるが,その他の者が
解読しにくいというメリットがある。入替または偽物化
は意味不明なデータを作成するため認識装置10を悪用す
るしようとする者にとっては内容を解読できない。ま
た,データ・メモリ25をハードウェア的に破壊してもよ
い。
【0197】また,認識装置10が携帯者から強制的には
ずされたこと,すなわち,認識装置10が奪い取られたこ
とを認識し,データを自動的に廃棄するようにしてもよ
い。この場合には,認識装置10とは別個に無線または有
線より定期的に信号のやり取りを行う通信装置を携帯者
が携帯する。認識装置10がこの通信装置と信号のやり取
りがなくなると,認識装置10が携帯者から強制的にはず
されたものと認識する。
【0198】その他には,携帯者が認識装置10に定期的
にIDデータを入力するようにし,IDデータが入力さ
れないときまたは異なるIDデータが入力されたときに
は,携帯者から認識装置10が強制的に外されたと認識
し,データを自動的に廃棄してもよい。ここでIDデー
タには,指紋,声紋,網膜血管等の身体的特徴が含まれ
る。
【0199】携帯者が特定の異常事態に陥ったとき,携
帯者から認識装置10が強制的に外されたときは,位置信
号および無線電話回線信号の送信を停止するようにして
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】認識装置の外観図である。
【図2】監視装置および探索装置の外観図である。
【図3】認識装置の構成を示すブロック図である。
【図4】情報処理装置の詳細な構成を示す機能ブロック
図である。
【図5】振動センサにより検出された振動波形と特徴量
作成処理により作成される特徴量とを示し,(A) は「最
大振幅」を表し,(B) は「一定振幅以上の振動が一定時
間内に発生した回数」を表し,(C) は「一定振幅以上の
振動が発生していない時間」を表し,(D) は「一定振幅
の範囲にピークをもつ振動が一定時間内に発生した回
数」を表す。
【図6】傾きセンサにより検出された傾きの波形と特徴
量作成処理により作成される特徴量とを示し,(A) は
「一定角度以上の傾きが一定時間内に発生した回数」を
表し,(B) は「一定振幅以上の振動が発生していない時
間」を表し,(C) は「一定角度以上の傾きが継続する時
間を表す。
【図7】状況判定処理の詳細な構成を示す機能ブロック
図である。
【図8】苦痛認識ルールの前件部変数および後件部変数
のメンバーシップ関数の一例を示し,(A) は前件部変数
「回数C1 」に関して言語情報「多い」を表すメンバー
シップ関数であり,(B) は前件部変数「回数C2 」に関
して言語情報「多い」を表すメンバーシップ関数であ
り,(C) は前件部変数「回数C3 」に関して言語情報
「多い」を表すメンバーシップ関数である。
【図9】苦痛推論処理における推論を説明するための図
である。
【図10】転倒認識ルールの前件部変数および後件部変
数のメンバーシップ関数の一例を示し,(A) は前件部変
数「最大振幅Amax 」に関して言語情報「大きい」を表
すメンバーシップ関数であり,(B) は後件部変数「転倒
している可能性」に関して言語情報「低い」および「高
い」を表す2つのメンバーシップ関数である。
【図11】不動認識ルールの前件部変数および後件部変
数のメンバーシップ関数の一例を示し,(A) は前件部変
数「時間T1 」に関して言語情報「長い」を表すメンバ
ーシップ関数であり,(B) は前件部変数「時間T2 」に
関して言語情報「長い」を表すメンバーシップ関数であ
り,(C) は前件部変数「時間T3 」に関して言語情報
「長い」を表すメンバーシップ関数であり,(D) は後件
部変数「横たわっている可能性」に関して言語情報「低
い」および「高い」を表す2つのメンバーシップ関数で
ある。
【図12】複合状態認識ルールの前件部変数のメンバー
シップ関数の一例を示し,(A) は前件部変数「苦しんで
いる可能性」に関して言語情報「低い」および「高い」
を表すメンバーシップ関数であり,(B) は前件部変数
「転倒した可能性」に関して言語情報「低い」,「ある
程度高い」および「高い」を表すメンバーシップ関数で
あり,(C) は前件部変数「横たわっている可能性」に関
して言語情報「低い」および「高い」を表すメンバーシ
ップ関数である。
【図13】複合状態認識ルールの後件部変数のシングル
トンの一例を示し,(A) は後件部変数「苦しんでいる可
能性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表す
シングルトンであり,(B) は後件部変数「転倒した可能
性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表すシ
ングルトンであり,(C) は後件部変数「意識不明の可能
性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表すシ
ングルトンであり,(D) は後件部変数「眠り込んだ可能
性」に関して言語情報「低い」および「高い」を表すシ
ングルトンである。
【図14】圧力センサの出力波形の一例を示す。
【図15】監視装置および探索装置の全体的構成を示す
ブロック図である。
【図16】被介護者および介護者の行動と,認識装置,
監視装置および探索装置の処理とを含む一連の流れを示
したフロー・チャートである。
【図17】被介護者および介護者の行動と,認識装置,
監視装置および探索装置の処理とを含む一連の流れを示
したフロー・チャートである。
【図18】被介護者および介護者の行動と,認識装置,
監視装置および探索装置の処理とを含む一連の流れを示
したフロー・チャートである。
【図19】被介護者および介護者の行動と,認識装置,
監視装置および探索装置の処理とを含む一連の流れを示
したフロー・チャートである。
【図20】異なる監視装置および探索装置の外観図であ
る。
【図21】異なる監視装置および探索装置の全体的構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 認識装置 11x ,11y ,11z 振動センサ 14x ,14y ,14z 傾斜センサ 15,16 圧力センサ 17 医療計測機器通信回路 18 無線電話受信回路 19 無線電話送信回路 20 情報処理装置 21 特徴量作成処理 22 異常判定処理 23 切替処理 24 受信信号解析処理 25 データ・メモリ 26 データ管理処理 27 送信先選択処理 28 送信信号作成処理 29 位置信号送信回路 30 状況認識処理 50 無線電話通話装置 60,60A 監視装置 61 有線電話送信回路 62 送信信号作成処理 63 入力処理 64 大域探索キー 65 局所探索キー 66 探索終了キー 71 有線電話受信回路 72 受信信号解析処理 73 中継場所解析処理 74 受信結果表示器 80 有線電話通話装置 90,90A 探索装置 91 位置信号受信回路 92 受信強度算出処理 93 発信方向算出処理 94 強度方向表示器
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】苦痛認識ルールの前件部変数および後件部変数
のメンバーシップ関数の一例を示し,(A)は前件部変
数「回数C1」に関して言語情報「多い」を表すメンバ
ーシップ関数であり,(B)は前件部変数「回数C2」
に関して言語情報「多い」を表すメンバーシップ関数で
あり,(C)は前件部変数「回数C3」に関して言語情
報「多い」を表すメンバーシップ関数であり,(D)は
後件部変数「苦しんでいる可能性」に関して言語情報
「低い」および「高い」を表すメンバーシップ関数であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 7/26 H04Q 7/38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯者の動きを検出する振動センサ,携
    帯者の姿勢を検出する傾斜センサ,上記振動センサによ
    り検出された動きおよび上記傾斜センサにより検出され
    た姿勢に基づいて携帯者に異常事態が発生したかどうか
    およびその異常の種類を判定する異常判定手段,上記異
    常判定手段が携帯者に異常事態が発生したと判定する
    と,あらかじめ登録された送信先の中から判定された異
    常の種類に応じて1または複数の送信先を選択する送信
    先選択手段,ならびに上記異常判定手段により判定され
    た異常の種類を表す無線電話回線信号を作成し,上記送
    信先選択手段により選択された送信先に送信する無線電
    話送信手段,を備えた認識装置。
  2. 【請求項2】 無線電話回線信号を受信する無線電話受
    信手段,および上記無線電話受信手段が状況送信指令を
    表す無線電話回線信号を受信すると,その無線電話回線
    信号の送信元を送信先として選択し,上記異常判定手段
    が携帯者に異常事態が発生したと判定すると,あらかじ
    め登録された送信先の中から判定された異常の種類に応
    じて1または複数の送信先を選択する上記送信先選択手
    段,をさらに備えた請求項1に記載の認識装置。
  3. 【請求項3】 所与の送信指令に応答して位置信号を無
    線により送信する位置信号送信手段,無線電話回線信号
    を受信する無線電話受信手段,および上記無線電話受信
    手段が受信した無線電話回線信号が局所探索指令のとき
    は送信指令を上記位置信号送信手段に与え,上記無線電
    話回線信号が状況送信指令のときはその無線電話回線信
    号の送信元を送信先として選択し,上記異常判定手段が
    携帯者に異常事態が発生したと判定したときはあらかじ
    め登録された送信先の中から判定された異常の種類に応
    じて1または複数の送信先を選択する上記送信先選択手
    段,をさらに備えた請求項1に記載の認識装置。
  4. 【請求項4】 上記異常判定手段が携帯者に異常事態が
    発生したと判定し,かつ,その異常の種類が所定のもの
    であるとき,あらかじめ登録された所定のデータを廃棄
    するデータ廃棄手段をさらに備えた,請求項1から3ま
    でのいずれか一項に記載の認識装置。
  5. 【請求項5】 携帯者に生じた異常の種類を判定する認
    識装置,携帯者を監視する監視装置および携帯者を探索
    する探索装置を備えたシステムであり,上記認識装置
    が,携帯者の動きを検出する振動センサ,携帯者の姿勢
    を検出する傾斜センサ,上記振動センサにより検出され
    た動きおよび上記傾斜センサにより検出された姿勢に基
    づいて携帯者に異常事態が発生したかどうかおよびその
    異常の種類を判定する異常判定手段,所与の送信指令に
    応答して位置信号を無線により送信する位置信号送信手
    段,無線電話回線信号を受信する無線電話受信手段,上
    記無線電話受信手段が受信した無線電話回線信号が局所
    探索指令のときは送信指令を上記位置信号送信手段に与
    え,上記無線電話回線信号が状況送信指令のときはその
    無線電話回線信号の送信元を送信先として選択し,上記
    異常判定手段が携帯者に異常事態が発生したと判定した
    ときはあらかじめ登録された送信先の中から判定された
    異常の種類に応じて1または複数の送信先を選択する送
    信先選択手段,ならびに上記異常判定手段により判定さ
    れた異常の種類を表す無線電話回線信号を作成し,上記
    送信先選択手段により選択された送信先に送信する無線
    電話送信手段,を備え,上記監視装置が,入力される状
    況送信指令または局所探索指令を表す有線電話回線信号
    を送信する有線電話送信手段,有線電話回線信号を受信
    する有線電話受信手段,上記有線電話受信手段が受信し
    た有線電話回線信号から,携帯者の異常に関するデータ
    と上記認識装置の無線電話送信手段から送信された無線
    電話回線信号が最初に中継された中継基地に関するデー
    タとを解析する受信信号解析手段,上記受信信号解析手
    段により解析された中継基地に関するデータに基づいて
    中継場所を解析する中継場所解析手段,および上記受信
    信号解析手段により解析された異常の種類と中継場所解
    析手段により解析された中継場所とを表示する受信結果
    表示手段,を備え,上記探索装置が,位置信号を受信す
    る位置信号受信手段,上記受信手段により受信された位
    置信号の受信強度および発信方向を算出する強度方向算
    出手段,および上記強度方向算出手段により算出された
    受信強度および発信方向を表示する強度方向表示手段,
    を備えている,行動監視システム。
  6. 【請求項6】 携帯者の動きを検出し,その動きを電気
    的信号に変換するセンサ,上記センサの出力信号に基づ
    いて携帯者に発生した異常の種類を判定する判定手段,
    および上記判定手段が判定した異常の種類に応じた信号
    を外部に報知する報知手段,を備えた認識装置。
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Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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